(公印省略)

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平成 28 年度予算編成方針 我が国の経済は 景気は引き続き緩やかな回復基調を維持しているが その影響が地方経済にまで十分に行き渡っているとは言えず 我々地方の行財政運営の基本となる税等一般財源を確保するためには 臨時財政対策債に頼らざるを得ない状況が続くものと考える また 税制改正も予測されること

総務部 企画財政課

Web用-広報4月号-Vol.169.indd

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

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目 次 1. 作成の目的 P2 2. 推計方法 P2 3. 歳入の推移 P4 4. 歳出の推移 P5 5. 歳入歳出の比較 P6 6. 基金の状況 P7 7. 地方債残高の状況 P8 8. 経常収支比率の状況 P9 9. 実質公債費比率の状況 P まとめ P11-1 -

5 財政見通し地方交付税の減少等に伴い歳入額が大きく減少する一方で, 歳出は緩やかに減少することから, 期間を通じて収支不足が生じるものの, 財源対策 ( 財政調整基金の取崩し ) を講じることにより, 対象期間中は収支均衡を図ることができる見込みとなった しかしながら, 平成 33 年度末の財政調

健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市


平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

第4次日田市行政改革に向けての方針

2014(平成26)年度 予算編成方針について

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スライド 1

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

さぬき市普通会計決算状況 普通会計決算状況及び財政指標等 1P 普通会計歳入決算状況 普通会計歳出決算状況 主な一般財源の推移 ( 市税及び地方交付税 ) 普通建設事業費と義務的経費の推移 基金 市債及び元利償還金等の状況 2P 3P 4P 5P 6~8P

Taro-★【2月Ver】01~05. ⑲計

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( 注 ) 年金 医療等に係る経費については 補充費途として指定されている経費等に限る 以下同じ (2) 地方交付税交付金等地方交付税交付金及び地方特例交付金の合計額については 経済 財政再生計画 との整合性に留意しつつ 要求する (3) 義務的経費以下の ( イ ) ないし ( ホ ) 及び (

05-01【財務部長】チャレンジ目標01【年度末】(確認済)

2 決算収支 実質収支は 59 億 63 百万円の黒字で 11 年連続で全団体黒字となった 単収支は 9 億 92 百万円の黒字となった また 赤字団体は35 団体中 15 団体となり 前と比べて8 団体減少した 実質単収支は 189 億 82 百万円の赤字となり 前と比べて41 億 47 百万円赤

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P10 第 2 章主要指標の見通し 第 2 章主要指標の見通し 1 人口 世帯 1 人口 世帯 (1) 人口 (1) 人口 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口を 国勢調査 ( 平成 7 年 ~22 年 ) による男女各歳人口をもとにコーホー 平成 32 年 (2020 年 ) までの人口

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1. 財政状況の年度推移 ( 一般会計 ) (1) 決算概況 ( 単位 : 億円 ) グラフの解説 一般会計の歳入 歳出の規模は増加傾向にあり 平成 27 年度の決算規模は 歳入 歳出ともに過去最大規模となっています 実質収支は 黒字を継続しており 27 年度は約 49 億円 前年度と比べると約 1

2007財政健全化判断比率を公表いたします

H28秋_24地方税財源

2012(平成24)年度 予算編成方針について

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Ⅰ 平成 24 年度高鍋町財務書類の公表について 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデル

貝監第  号

歳入総額 区分 平成 年度の財政フレーム ( 単位 : 百万円 ) 30 年度 31 年度 合計 構成比 構成比 構成比 263, % 265, % 529, % 一般財源特別区税特別区交付金その他特定財源国 都支出金繰入金特別区債 167

下呂市は今後 市税の減収や地方交付税特例措置 の終了を見据え 大幅に支出をカットし 身の 丈に合った市政運営をしていかなければ なりません 広報紙 11月号参照 今月は支出をどう見直していく のか 予算規模縮減に向け たお話です 3 と 年度 は 前 下呂市の財政の弾力性を示す経 進む財政の硬直化

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

平成28年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について

平成 29 年度予算の概算要求に当たっての基本的な方針について ( 平成 28 年 8 月 2 日閣議了解 ) の骨子 平成 29 年度予算は 基本方針 2016 を踏まえ 引き続き 基本方針 2015 で示された 経済 財政再生計画 の枠組みの下 手を緩めることなく本格的な歳出改革に取り組む 歳出

国費投入の必要性 事業の効率性 事業の有効性 関連事業 事業所管部局による点検 改善 項目 評価 評価に関する説明 事業の目的は国民や社会のニーズを的確に反映しているか 被災者の資力やニーズを踏まえた効率的 効果的な住まいの確保策に関する調査等を行っている 地方自治体 民間等に委ねることができない事

次期行財政改革プラン ( 仮称 ) の策定に向けて H 第 2 回行財政改革推進委員会 Ⅰ これまでの取組 Ⅱ 地方を取り巻く情勢 Ⅲ 中津市の行財政運営の課題 Ⅳ 基本方針と基本目標

Microsoft Word - fcgw03wd.DOC

市税収入額(人口推移)

2 地方交付税のうち普通交付税は, 合併特例措置の段階的縮小や国勢調査人口の減少等により, 平成 28 年度以降大きく減少していく見通しである また, 東日本大震災復興交付金事業を平成 26 年 6 月時点の交付対象事業まで計上しているため, 震災復興特別交付税については, 平成 26 年度をピーク

平成 28 年度決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率に関する審査意見書 春日井市監査委員

目 次 (1) 財政事情 1 (2) 一般会計税収 歳出総額及び公債発行額の推移 2 (3) 公債発行額 公債依存度の推移 3 (4) 公債残高の累増 4 (5) 国及び地方の長期債務残高 5 (6) 利払費と金利の推移 6 (7) 一般会計歳出の主要経費の推移 7 (8) 一般会計歳入の推移 8

概算要求基準等の推移

手法 という ) を検討するものとする この場合において 唯一の手法を選択することが困難であるときは 複数の手法を選択できるものとする なお 本規程の対象とする PPP/PFI 手法は次に掲げるものとする イ民間事業者が公共施設等の運営等を担う手法ロ民間事業者が公共施設等の設計 建設又は製造及び運営

資料 5 公共施設更新コスト試算 1 試算ケース ケース1: 旧耐震基準のうち 築 60 年以上は建替え それ以外は大規模改修 新耐震基準は老朽箇所修繕 耐用年数を 60 年と想定した場合 旧耐震基準の施設のうち 築 60 年以上の施設は 築 60 年が経過した施設から建替える 建替え対象以外の旧耐

57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

内部統制ガイドラインについて 資料

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目 次 1 章策定の趣旨 1 1 これまで経緯 1 2 さらなる行財政改革の必要性 1 2 章行財政改革の基本的な考え方 2 1 推進期間 2 2 基本方針 2 3 重点項目 2 (1) 事務 事業の効率化の推進 3 (2) 定員管理の適正化及び人材育成の推進 4 (3) 民間活力の活用 4 (4)

豊洲移転時の収支試算の条件とパターン 収支試算の条件 平成 29 年度予算をベースとして推計 一般会計繰入金の対象範囲や水準は 据え置き 改修経費を 5 億円 / 年とした上で 5 年毎に 5 億円 / 年ずつ増加するものと仮定して試算 変更点 売上高割使用料は 5 年毎に 3% ずつ減少するものと

2 主な歳入 ( 総合予算編成団体 ) 地方税は, 市町村民税の増加により10.2% の増 ( 地財計画では+15.7%) となっている 地方譲与税は, 所得譲与税の廃止により55.7% の減 ( 地財計画では 81. 0%) となっている 地方交付税は, 税収の伸び等により6.4% の減 ( 地財

平成 25 年 4 月 30 日 補助金のあり方に関するガイドライン 函館市 平成 25 年 4 月

沖縄県の財政2017

2 使用料について

沖縄県の財政2018

1 北九州市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 20 年度 171.8% 平成 21 年度 173.5% 平成 22 年度 平成 23 年度 166.9% 166.0% 166.9% 平成 24 年度 170.3% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め

沖縄県の財政2015検討(最終)

議第    号

Microsoft Word - 11第Ⅱ部第4章

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活動指標及び 活動指標標準仕様書 導入手順書策定数 ( 改定を含む ) 活動見込 31 活動見込 2 活動指標及び 活動指標 RPA 補助事業の完了数 活動見込 31 活動見込 5 活動指標及び AI 実証地域の完了数 活動指標 活動見込 31 活動見

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,


予算編成要領H13

4 地方公営企業会計基準の見直しの影響 ( 概要 ) 地方公営企業会計基準の見直しのため 平成 23 年度に地方公営企業法施行令等を改正し その改正内容が平成 26 年度予算 決算から全面的に適用となっている (1) 見直しの趣旨 昭和 41 年以来大きな改正がなされていない地方公営企業会計制度と国

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⑴ 練馬区の予算規模はどのくらいですか? どんなことに予算が多く使われているのですか? 平成 27 年度の予算規模は約 2,500 億円で 児童 高齢者 障害者 生活困窮者などを支援するための経費の割合が増えています 平成 27 年度における予算額は約 2,500 億円で前年度より約 55 億円増加

Microsoft Word - h31henseihousin

一次評価 担当課による自己評価 必要性 効率性 有効性 市民や社会のニーズを的確に捉えた事業か 民間事業者や市民が自ら実施することのできない事業か 目的 目標の達成手段として適切で 優先度の高い事業か 受益者との負担関係やは妥当な水準か 他の手段や方法とのコスト比較は十分行われているか コスト削減や

2. 歳入の状況 ( 単位 : 億円 ) 1,8 1,6 1,4 1, 1, 1, 市債 国庫 県支出金 地方交付税 地方譲与税 交付金 市税以外の自主財源 市税 自主財源総額 比率 1,384 1,525 1,529 1,539 1, ,564

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Microsoft Word - PPPPFI手法導入における優先的検討に係る指針

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14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

事務連絡 平成 29 年 4 月 3 日 各都道府県財政担当課各都道府県市区町村担当課各指定都市財政担当課 御中 総務省自治財政局公営企業課 平成 29 年度における東日本大震災に係る地方公営企業施設の災害復旧事業等に対する地方財政措置等について 東日本大震災に係る災害復旧事業等については 平成 2

平成21年度 予算編成方針

16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

配当割交付金株の特定配当等に課税され 府に納入される配当割収入額から一定割合を市町村の個人府民税額を基礎に按分して交付されるものです 株式等譲渡所得割交付金株の譲渡益等に課税され 府に納入される配当割収入額から一定割合を市町村の個人府民税額を基礎に按分して交付されるものです 地方消費税交付金府に納入

試算の前提条件 2018( 平成 30) 年度当初予算を基本に 収支等に大きく影響のあるもの (2018 年度の新規 拡充事業など ) や 2017 年度補正予算等による影響を反映 市税を 中長期の経済財政に関する試算 (2018 年 1 月内閣府 ) で示されたベースラインケースの指標により試算し

⑸ 老人保健拠出金については 平成 25 年度当初予算と同額の7 万 5 千円を計上した ⑹ 介護納付金については 平成 25 年度当初予算に比べ3.8% 減の1 億 8,4 03 万 9 千円を計上した ⑺ 共同事業拠出金については 平成 25 年度当初予算に比べ7.0% 増の3 億 7, 793

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☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

平成 28 年度決算に基づく福井市健全化 判断比率及び資金不足比率審査意見書 福井市監査委員

4-(1)-ウ①

15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

平成 26 年度 佐賀市財務諸類の公表について Ⅰ 平成 18 年 6 月に成立した 簡素で効率的な政府を実現するための行政改革の推進に関する法律 を契機に 地方の資産 債務改革の一環として 新地方公会計制度の整備 が位置づけられました これにより 新地方公会計制度研究会報告書 で示された 基準モデ

中期行動計画成24 年度の具体的な行動計画成24 年度の取組結果18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター [ 所管課 : 経 ) 雇用推進課 ] 1 団体目標 新方針重点取組目標 18 ( 財 ) 札幌勤労者職業福祉センター 1 団体の廃止 新公益法人制度への対応平成 28 年度までは 施設の用

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新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

奈良県 PPP/PFI 手法導入優先的検討規程 厳しい財政状況の中で 本県の公共施設等の整備や運営を効率的かつ効果的に進めるとともに 奈良県公共施設等総合管理計画の着実な進捗のためには これまで以上に民間との連携を図り その資金 能力 ノウハウ等を積極的に取り入れていくべきである そこで 本県におけ

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

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おしえて!熊野市の予算の仕組み ~ー市の予算ができるまでー~

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経営指標の概要 ( 電気事業 ) 1. 経営の状況 ( 電気事業全体で算出 ) 算出式 ( 法適用事業 ) 算出式 ( 法非適用事業 ) 1 経常収支比率 (%) 1 収益的収支比率 (%) 指標の意味 経常収益 100 経常費用 総収益 100 総費用 + 地方債償還金 法適用企業に用いる経常収支

Transcription:

( 公印省略 ) 日財第 1 3 0 7 号平成 29 年 10 月 16 日 各部 ( 局 ) 長様 総務部長 平成 30 年度予算編成方針 内閣府が 9 月に発表した月例経済報告によると 景気は 緩やかな回復基調が続いている と景気判断を据え置いたものの 海外経済の不確実性による影響などに留意する必要があるとしている 日田市における経済状況は 市内企業景気動向調査の結果 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) を見ると 全業種の合計で 業況 売上 採算 の全ての項目が前期と比較して回復傾向であるものの 見通しについては慎重な見方が強く 不透明感が増大する結果となっている このような中 日田市の財政状況については 平成 28 年度の経常収支比率は 91.2% と 前年度と比較して 0.3 ポイント悪化しており また 合併による普通地方交付税の優遇措置が平成 27 年度から段階的に縮減され 平成 32 年度では平成 26 年度と比較して約 11 億 2,700 万円 ( 平成 28 年 12 月の財政推計 ) が削減される見込みとなっているため 今後 急速な財政の硬直化が懸念されるところである これらを踏まえ 当初予算編成に当たっては 各部が抱えている現状の分析と課題の解決に向けた具体的な方向性を見極め 自らの創意工夫や事務事業の抜本的見直しにより 効率性 有効性の高い施策に重点的な予算措置を行うとともに 平成 29 年 7 月九州北部豪雨 災害からの復旧 復興に向けた取組を着実に進めながら 目指すべき将来の日田市の姿を見据えた予算編成に取り組む必要がある このため 徹底した経費の精査を行う一方 昨年度に策定した 第 6 次日田市総合計画 の日田市の将来像である ともにつくる一人ひとりが主役のひた を目指す 6 つの政策 まちづくりの大綱 を基本とし 今後策定が予定されている 復旧 復興推進計画 に基づく創造的復興事業や 日田市まち ひと しごと創生総合戦略 及び 日田市公共施設等総合管理計画 を推進するための事業については 優先的に予算を配分する予定である また 国の予算については 平成 30 年度当初予算に加えて平成 29 年度補正予算の編成も想定されるため その動向を常に注視し的確に対応できる体制を整えておくようお願いする 以上を踏まえ 予算要求に当たっては 次の事項に留意するよう通知する 1

Ⅰ 全般的事項 1 国 県の予算編成に伴い 今後具体化する施策情報を的確に把握し 財源の確保に努めるとともに 事務事業の効率性 有効性の十分な検討 見直しを徹底し 必要性の乏しいものについては 廃止や縮小をすること また 平成 28 年度決算における 不用額リスト ( 当初予算 減額補正額 不用額がわかるリスト ) を後日配布するので 多額の減額補正や不用額を生じることがないよう要求額を精査すること 2 第 6 次日田市総合計画 日田市まち ひと しごと創生総合戦略 日田市公共施設等総合管理計画 等の各種計画に盛り込まれる施策の実現に向けた要求を行うこと 3 九州北部豪雨災害に伴う 被災者との意見交換会 や市議会などからの意見 提言等については 内容の検討を行い 新たな支援策を含め可能な限り 復旧 復興推進計画 に反映するとともに 適確な要求を行うこと 4 部局を横断する事業の予算要求については 十分な連携を行い 重複することや統一性を欠くことのないよう努めること 5 消費税率の引き上げ分の使途については 国の動向を注視し 情報収集を遺漏なく行うこと Ⅱ 歳入に関する事項 1 市税市税収入は 本市財政の根幹をなすものであり その積算に当たっては 税制改正の動きや今後の経済動向等に留意の上 課税客体の的確な把握や徴収率の向上に努め 年間の徴収見込額を的確に算定し計上すること また 平成 30 年度は 固定資産の評価替の年であることに留意すること 2 地方交付税地方財政計画等を考慮するとともに 地方交付税算定方法の見直しや市税収入の動向に留意し 年間見込額を計上すること 3 国 県支出金国 県の予算編成過程において 補助金の廃止 縮減 新設に関する徹底した情報収集を行うとともに 補助金を活用した事業の効果等を精査することにより 歳出に対応した額を計上すること 4 分担金 負担金法令や条例等の根拠法令に照らし 負担割合の適正化を図るとともに 歳出に見合った収入見込額を計上すること 2

5 使用料 手数料受益者負担の原則に立ち 歳出に見合った収入見込額を計上すること 6 財産収入未利用財産については 将来の使用目的等について十分検討し 処分可能なものについては 時価に沿った適正な価格で積極的に処分を行うこと また 貸付可能なものは 適正な対価で貸し付けるなど 収入の確保に努めること 7 市債市債については 地方財政計画 地方債計画等を参考に 地方交付税措置等財政支援が講じられるものを極力選択し 市債残高の増嵩など後年度の財政負担に留意し 財政課と協議の上 所要額を計上すること 8 その他過去の実績などの客観的な資料に基づき 的確な見込額を計上するとともに あらゆる収入の可能性を検討し 財源確保に努めること 特に 日田市有料広告事業やふるさと納税制度 ( 自治会還流制度 ) については 積極的に PR すること なお 基金繰入金の充当については 財政課と協議の上 計上すること Ⅲ 歳出に関する事項 1 予算の要求枠 予算要求は 部局別に 次に示す基準により要求すること (1) 義務的経費 シーリング設定なし 義務的経費の主なものは 人件費 ( 単独分 ) 扶助費 公債費である 扶助費については 対象者数や制度改正など 需要を的確に把握し 過大な予算要求にならないように注意すること また 特別会計への繰出金については Ⅴ の特別会計等に関する事項に留意すること なお 建設関連事業などの投資的な経費については 繰出金抑制のため事業費の圧縮を図ること (2) 経常的経費 シーリング設定あり 経常的経費の主なものは 物件費及び維持補修費等の通常事務の遂行に必要な管理予算的経費である 各経費については 事業ごとに必要性の検証を行い その節減に最大限努めること また 近年の決算額を踏まえ 過大な過不足が生じないよう適切な要求を行うこと 平成 29 年度当初予算額 ( 一般財源ベース ) の 0% 3

なお 基準額については 各部政策企画担当に別途通知するが 枠内での要求ができない場合は 提出前にヒアリングを実施する予定である (3) 臨時的経費 シーリング設定あり 平成 30 年度の実施計画として地方創生推進課に要求したもので 査定で採択 ( 内示 ) のあったものに限る なお 実施計画の査定は事業の方向性及び大枠を決定するものであることから 予算要求にあたっては 積算根拠 財源等について精査を行い 提出すること A 査定であっても 予算要求時までに事業内容の精査がなされていないものについては 予算措置を行わないものであること また 平成 30 年度の実施計画については 今後 年末にかけて示される国の地方財政計画の内容によっては A 査定の事業についても調整をする可能性がある 平成 30 年度実施計画の採択 ( 内示 ) のあった事業費の範囲内で かつ 一般財源の範囲内 (A 査定及び B 査定 ) ただし 次の事業等は 臨時的経費の例外とする 1 災害復旧事業 2 実施計画以外で 特別の事由によるもの ( 地方創生推進課と協議した上で提出のこと ) 2 個別経費の取り扱い (1) 人件費平成 30 年 3 月 31 日退職予定者を除き かつ 新陳代謝分 ( 再任用含む ) 及び定昇分を加味して年度間所要額を計上すること なお 計上に当たっては 別途指示する (2) 物件費経費節減可能なものについては 積極的に削減すること なお 特段留意する点は 次のとおりである 1 賃金要求に当たっては 総務課職員係と十分協議すること 2 需用費消耗品 燃料費及び光熱水費については 特に抑制に努めること また 食糧費については 開催時間の調整などにより縮減に努めること (3) 維持補修費維持補修費については 施設利用者の安全確保に十分配慮すること 修繕については 公共施設等総合管理計画 に沿ったものとすること (4) 委託料委託料については 業務内容や委託範囲等の見直しを行い 安易に今年度と同様とすることなく 発注内容等の工夫をして経費の削減を図ること 4

(5) 工事請負費労務単価や資材費の動向などに十分留意し 事業費の積算を行うこと (6) 負担金 補助及び交付金負担金 補助金及び交付金については 現在 地方創生推進課で 補助金の適正化 に向けた取り組みを行っているところであるが 対象団体の決算状況等を参考に 事業内容 繰越金の状況を考慮し 平成 30 年度当初予算からでも廃止 縮小が可能なものについては 地方創生推進課と協議の上 前倒して実施すること また 各種団体 協会等への負担金については 依然として過度な決算剰余金を生じることにより次年度へ繰越す事例が見受けられることから 加入の適否や負担額の妥当性を検証した上で 廃止 縮小を図ること (7) 貸付金等利用状況や事業効果を十分把握し 貸付枠 貸付利率 金融機関への預託倍率等の見直しを行うこと Ⅳ 債務負担行為後年度における支出を義務付けるものであることから 設定に当たっては慎重を期すること 一方 設定が必要なものについては 確実に計上すること 消費税率の引き上げ ( 平成 31 年 10 月予定 :8% 10%) が見込まれるため 設定額の算定に注意すること Ⅴ 特別会計等に関する事項特別会計の予算要求に際しては 独立採算の基本原則に基づきながら 経常経費については 一般会計と同様に歳出抑制の観点から経費節減等事務事業の効率化と料金体系の見直し等を含めた経営改善に努めること 特に 一般会計からの基準 ( ルール ) 外の繰出金に依存している特別会計については 経費の精査を行い要求すること Ⅵ 財政マネジメント強化の取り組み地方財政のマネジメント強化に関する取り組みとしては 国の要請に基づき 公共施設等総合管理計画の策定 地方公会計の整備 公営企業会計の適用 ( 法適化 ) を 3 つの大きな柱として 日田市においても本格的に取り組みを進めているところである 日田市公共施設等総合管理計画 については 昨年度末に策定した 第 1 期実施計画 に基づき 必要となる予算の要求を行うこと 地方公会計の整備 については 財政の 見える化 を進めるため 複式簿記の手法を取り入れた統一的な基準による財務書類の作成を 平成 29 年度末までに行うもので 各課においても 今後明らかになるストック ( 資産 負債 ) 及びフロ 5

ー ( 収入 費用 ) の状況を見据えた予算編成に努めること 公営企業会計の適用 については 経営の健全化を確実に進めるため 簡易水道事業及び下水道事業の法適化を平成 32 年度までに行うもので 公共下水道事業については先行して平成 29 年度からの法適化を行った 簡易水道事業 特定環境保全公共下水道事業 農業集落排水事業についても平成 32 年度までに法適化する予定であるため これらの取り組みに関わる部局については 国の情報等を常に注視するとともに 庁内での緊密な連携も行いながら確実に業務を進め 必要となる予算については 遺漏なく適正に要求すること また 新たな地方公会計では 公営企業会計や第 3 セクター等も連結対象として含まれることから 第 3 セクター等の経営状況については 今後のあり方の検討を含めチェックを行うこと Ⅶ 普通地方交付税の合併算定替終了による影響額に関する事項 ( 段階的削減 ) 普通地方交付税の合併算定替 ( 優遇措置 ) 終了による削減は 平成 27 年度から平成 32 年度まで段階的に実施され 平成 28 年 12 月の日田市財政推計では 年度ごとの削減見込額は以下のとおりである 現在 普通地方交付税の算定方法の見直しが行われており 削減額は圧縮されつつあるが 何れにしても 今後 多額の一般財源が削減されることを認識し 平成 30 年度の予算要求を行うこと < 普通地方交付税 ( 優遇措置額 ) の段階的削減額 > 削減見込額年度削減率 (27~29 年度は実績 ) 平成 27 年度 10% 1 億 8,020 万円 平成 28 年度 30% 3 億 8,527 万円 平成 29 年度 50% 5 億 242 万円 平成 30 年度 70% 7 億 8,900 万円 平成 31 年度 90% 10 億 1,500 万円 平成 32 年度 100% 11 億 2,700 万円 参考 交付額の減少 平成 26 年度 123 億 2,685 万 1 千円 ( 決算額 ) 合併算定替以外も大幅に減少 8 億 7,550 万 7 千円減 平成 29 年度 114 億 5,134 万 4 千円 ( 当初決定額 ) 6