久原本家グループの AWS への取組み 2016 年 10 月 6 日株式会社久原本家グループ本社 経営管理本部情報システム部大田秀樹
Agenda 1. 会社紹介 2. ブランド ECサイト紹介 3.Cloud 化のきっかけ 4.Cloud 化にあたり 5. オンプレ AWS の比較 6. 現在のAWSシステム構成 7.AWS 移行における気づき 8. 今後の取組み方針 9.AWSへの期待 1
会社紹介 久原本家グループ 2
会社紹介 久原本家グループ 会社設立 : 明治 26 年 ( 西暦 1893 年 ) 本社住所 : 福岡県糟屋郡久山町大字猪野 1442 社 主 : 河邉 哲司 従業員数 : 1,060 名 ( 平成 28 年 7 月現在 ) グループ : 株式会社 久原本家グループ本社 株式会社 久原本家食品 株式会社 久原本家 株式会社 久原醤油 有限会社 農業法人美田 事業形態 : 調味料 食品の開発 製造 : 物販店舗 全国 20 店 ( 北海道 ~ 福岡 ) : 通信販売 ECサイト ( 日本国内 USA) : スーパー 百貨店経由の販売 : 飲食 4 店舗 ( 久山町, 六本木, 博多駅, ベトナム ) 43 3
ブランド EC サイト ご紹介 4
久原ブランド紹介 化学調味料 保存料無添加の調味料ブランド 手間ひまかけた味をご家庭で 直営店ブランド 九州 福岡の美味しいものを全国の方に スーパー調味料ブランド キャベツのうまたれ, あごだしつゆ, 鍋つゆシリーズ 化学調味料 保存料無添加ブランド あなたの日々にもっと野菜を 65
久原本家グループ総合通販サイト www.k-shop.co.jp 76 0120-84-4000 受付時間 9:00 18:00( 日祝日 年末年始休み )
Cloud 化のきっかけ 7
Cloud 化のきっかけ これまでのシステム構成 オンプレサーバーで構成 社内 社外 DataCenter DC にサーバー インフラ設置 稼働 オンプレ H/W パッケージ スクラッチ SaaS SaaS 専用線 VPN によるネットワーク構成 上記は AWS に移行した EC サイト環境をもとに記載しております 98
10 9 Cloud 化のきっかけ IT 部門の課題 2015 年に TV 放映頂き ECサイトが約 1.5 日フリーズオンプレサーバー ネットワーク回線の容量 処理能力が不足新しい取組における H/W 調達から環境構築までに時間を要す H/Wの維持管理 障害復旧に大きな工数を費やす 万全な BCP 対策 万全なバックアップ リストアが困難 老朽化に伴う H/W リプレースに膨大な工数を費やす
Cloud 化のきっかけ 現状運営における結論 企画 設計時に将来を想定した適切な H/W サイジング インフラ設計は不可能 システム維持 管理に大きな労力 ( 工数 ) を費やす 新たな取組み 事業変革の速度に対し IT 化の遅れが発生 11 10
Cloud 化のきっかけ 現状運営における結論 企画 設計時に将来を想定した適切な H/W サイジング インフラ設計は不可能 もっと コア コンピタンス に システム維持 管理に大きな労力 ( 工数 ) を費やす 注力する IT 部門 でなくては 新たな取組み 事業変革の速度に対し IT 化の遅れが発生 12 11
<<< Cloud 化のきっかけ IT 部門の注力ポイント <<< コア コンピタンス大 システム活用 共通 IT 戦略 ここを目指す 基盤維持 IT 企画 推進 コア コンピタンス小 ここに陥る 保守 運用 セキュリティ IT マネジメント <<< IT 業務志向 IT 戦略志向 >>> 13 12
Cloud 化のきっかけ 変革の為に思考を変える Challenge to Cloud 14 13
Cloud 化にあたって 14
Cloud 化にあたって First Step Cloud の可能 不可能 課題を知る オンプレとの相違点 Cloud だと何が出来る? 何が出来ない? Cloud のセキュリティレベル 稼働レベル 安全で安心なセキュリティは確保できる? SLA は? 複数の Cloud から AWS を採用 より多くの要件を満たし 且つ将来的な可能性 サービスレベルから AWS を採用 Cloud 開発パートナー様を検討 設計 構築から保守サポートまで 技術と実績の高いパートナー様を検討 16 15
オンプレ AWS の比較 比較項目オンプレ AWS 補足 拡張性 柔軟性 オンフ レ AWS オンフ レ AWS : 新規導入時に概ね確定の為 拡張性が低い : 稼働後もサーバー変更 増強 収縮が可能 : 新たな調達が発生 柔軟性は低い : 豊富なサービス H/Wの選択が可能であり柔軟性が高い セキュリティ〇〇何れも可能 各社セキュリティポリシーにより異なる 調達 環境構築 オンフ レ :2 ヶ月 ~ 半年 AWS : 数分 ~1 日 3 日 H/W 障害対策 〇 BCP バックアップ〇 オンフ レ AWS オンフ レ AWS : 自社 サポート企業にて対応 時間を要す : 即時にサーバー再起動が可能 : 環境維持 日々の確認業務 万全な環境 運用に課題 : 異なるリージョンへ容易にバックアップ / リストアが可能 システム連携〇 AWS : 特定の通信回線を介したシステム連携に課題 システムレスポンス〇〇 AWS : ローカルオンプレに比較すると劣るが クラウド前提で設計することで要件は満たすと判断 コスト 特に初期費用は大きく削減 固定費から変動費へ 上記は弊社 AWS 取組における比較結果となります 17 16
現在の AWS システム構成 Route 53 CloudFront Bucket(S3) Endpoints Corporate Data Center EC2 VPC NAT Elastic Load Balancing VPC NAT Router Gateway システム VPN Connection Cache EC2 EC2 RDS CodeCommit Auto Scaling Group Router Gateway Availability Zone-A Cache Cache CloudTrail Staging EC2 RDS RDS システム Availability Zone-A Availability Zone-A Availability Zone-C Develop Production Virtual Private Cloud AWS Cloud Kubara NetWork 18 17
19 18 AWS 移行における気づき AutoScaling AutoScale Scale Out/In 不足 Spec 未使用 Spec 不足 Spec 未使用 Spec オンプレ Spec 実稼働 Spec 高い処理能力を要するバッチ処理等で サーバー台数を増加し 処理時間を短縮することが可能 また H/W を無駄なく効率的に稼働させることが可能 サーバーは 3 分前後で起動するが デプロイ完了し実行可能な状態までは 5 分前後を要す CloudFront オンプレの EC サイト (HP) は コンテンツ配信の為 都度サーバーへのアクセスが発生するが CloudFront にて最寄りのエッジロケーションへ予めコンテンツを配布し 過剰なサーバーへのアクセスを抑止することが可能
20 19 今後の取組み方針 IT 管理サポートから IT 企画 推進へシフト 可能な限り H/W の維持管理工数を削減し IT 化を推進する 膨大なデータの有効活用 膨大なデータを Cloud へ統合し 情報提供の加速化を図る オンプレから Cloud ファースト クリティカルな業務システムのクラウド化も検討 お客様に喜んで頂ける商品の開発 サービスへ展開 IT 化を推進し コア事業をサポートする
21 20 AWS への期待 更にセキュアに 更にシンプルに 更にクラウドネイティブな DB Aurora の性能維持と品質向上 更に AWS 開発ベンダー様を充実
ご清聴いただき誠に有難うございました 22 21