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中国:PMI が示唆する生産・輸出の底打ち時期

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(10月号)~輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(1月号)~輸出の好調続くも新型スマホ関連がピークアウトへ

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(5月号)~輸出は好調も、旧正月の影響を均せば増勢鈍化

マーケット フォーカス経済 : 中国 2019/ 5/9 投資情報部シニアエコノミスト呂福明 4 月製造業 PMI は 2 ヵ月連続 50 を超えたが やや低下 4 月 30 日 中国政府が発表した4 月製造業購買担当者指数 (PMI) は前月比 0.4ポイントの 50.1となり 伸び率がやや鈍化し

ロシア 3節 第 第3節 ロシア 1 マクロ経済動向 ロシア経済は 緩やかな回復基調にある 2014 年 7 以下 輸出 個人消費 消費者物価 金融市場の動 月以降のウクライナ危機発生及びクリミア併合に伴う 向を中心に概観する 欧米からの経済制裁に加え 2015 年以降 原油価格 の下落を主因として

平成24年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(閣議了解)

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○ユーロ

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○ユーロ

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

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米国の利上げ見送りと日本の長期化した金融緩和

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金融市場2018年12月号

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今回の金融政策報告書では 米国内の投資活動が弱いために輸出が想定ほど伸びていないとしながらも 金融業などサービス関連の好調さを示す分析や 商品価格下落がカナダ企業の投資活動を抑制する動きは底打ちしたとの指摘など カナダ景気に前向きな材料も散見されます 当面は 政策金利の据え置きを続けると見通します

わが国の経済・物価情勢と金融政策

長と一億総活躍社会の着実な実現につなげていく 一億総活躍社会の実現に向け アベノミクス 新 三本の矢 に沿った施策を実施する 戦後最大の名目 GDP600 兆円 に向けては 地方創生 国土強靱化 女性の活躍も含め あらゆる政策を総動員することにより デフレ脱却を確実なものとしつつ 経済の好循環をより

ASEAN との経済関係が再び強まる韓国 ASEAN ASEAN ASEAN ASEAN ASEAN1 16 RCEP 1. ほぼピークに達した対中輸出依存度 (1) 上昇傾向にある対 ASEAN 輸出依存度 ASEAN 2 WTO 21 RIM 213 Vol.13 No.49

(Microsoft Word \214\216\215\206_\203g\203s\203b\203N1\201i2010\224N\223x\214o\215\317\214\251\222\312\202\265\201j.doc)

中国:なぜ経常収支は赤字に転落したのか

関西の景気動向 2013 年 11 月株式会社日本総合研究所調査部関西経済研究センター 1. 景気の現状関西の景気は 持ち直しのペースがひところと比べて鈍化している 輸出 ( 円ベース )

第2章_プラントコストインデックス

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

先行き景気は緩やかに減速 現状 : 景気は減速局面入り経済は減速局面入り 政府が環境規制を強化したため 重工業で減産の動き 短期市場金利を高めに誘導するとともに 金融監督を強化したことも 企業の資金調達コストを上昇させ 固定資産投資が緩やかに減速 小型車減税措置の完全終了 (217 年末 ) に伴い

ニュースリリース 食品産業動向調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 2 6 日 株式会社日本政策金融公庫 食品産業景況 DI 4 半期連続でマイナス値 経常利益の悪化続く ~ 31 年上半期見通しはマイナス幅縮小 持ち直しの動き ~ < 食品産業動向調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日

Currency201207

現代資本主義論

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

目 次 Ⅰ. 総括編 1. 世界各地域の人口, 面積, 人口密度の推移と予測およびGDP( 名目 ) の状況 ( 1) 2. 世界の自動車保有状況と予測 ( 5) 3. 世界の自動車販売状況と予測 ( 9) 4. 世界の自動車生産状況と予測 ( 12) 5. 自動車産業にとって将来魅力のある国々 (

ASEAN インド月報 (2017 年 3 月 ) 平成 29 年 (2017 年 )3 月 6 日 目次 ASEAN インドのマクロ経済動向 インドネシア 1 マレーシア 2 フィリピン 3 シンガポール 4 タイ 5 ベトナム 6 インド 7 その他のアジア主要国 地域の主要経済指標 ( 国 地

我が国中小企業の課題と対応策

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1 概 況

グラフで見る2018 年5 月の中国経済動向

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関西の景気動向 2013 年 5 月株式会社日本総合研究所調査部関西経済研究センター 1. 景気の現状関西の景気は 持ち直している 輸出は 円安が進み 米国経済も回復基調をたどるなど 環境が

中国におけるインフレの行方 中国経済は減速しているものの 過熱の解消にはまだ至っていない 年 9 月のリーマン ショックを受けて 中国は輸出が大幅に落ち込み 景気後退を余儀なくされたが 兆元に上る内需拡大策や 金利と預金準備率の大幅な引き下げをはじめとする拡張的財政 金融政策が実施されたことを受けて

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

Microsoft Word ECB利下げ.doc

1 ( ) 4.1% 4.4% 4.% 1 ( ) 1.2%( ) 1.6% 3.8% 1( ) 5.6% 4, % 8 6.5% % 2 4.3% 47.8% 18.8% % 13 2, % 2.2% 13.% 218 ( ).

【ロシア最新経済金融週報】

グラフで見る2018年11月の中国経済動向

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 金 25, 2, 15, 12, 営業利益率 経常利益率 額 15, 9, 当期純利益率 6. 1, 6, 4. 5, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 8 社 214 年度 215 年度前年度差 ( 単位 : 億円 ) 前年

[ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 3 月月例 4 月月例 景気は 急速な悪化が続いており 厳しい状況にある 輸出 生産は 極めて大幅に減少している 企業収益は 極めて大幅に減少している 設備投資は 減少している 雇用情勢は 急速に悪化しつつある 個人消費は 緩やかに減少している 景気は

グラフで見る2018 年3 月の中国経済動向

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

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日本経済の現状と見通し ( インフレーションを中心に ) 2017 年 2 月 17 日 関根敏隆日本銀行調査統計局

SERIまんすりー2月号 今月のみどころ

ニュースリリース 農業景況調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 1 8 日 株式会社日本政策金融公庫 平成 30 年農業景況 DI 天候不順響き大幅大幅低下 < 農業景況調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫 ) 農林水産事業は 融資先の担い手農業者

先行き景気は緩やかに減速 現状 : 景気は減速局面入りでは 217 年 1~12 月期の実質 GDP が前年同期比 +6.8% と 前の期から横ばいに 環境規制の強化や貸出金利の上昇が景気の押し下げ要因となった一方 世界経済の回復を反映した輸出の拡大が押し上げ要因に 217 年通年の経済成長率は前年

スライド タイトルなし

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景気は緩やかに減速へ 現状 : 景気は持ち直し 7 月は弱含む指標が散見されたものの 総じてみれば経済の好調は持続 実質小売売上高は所得環境の改善により上向き 民間固定資産投資は企業の景況感が改善するなか持ち直し 輸出も世界経済の回復によって持ち直し傾向にあり 内外需ともに回復が明確化 政府が昨年か

中国:大都市の住宅頼みの景気底入れへ

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関西経済レポート (2019 年 9 月 ) 令和元年 (2019 年 )9 月 30 日 ~ 輸出減少が継続 インバウンド消費はプラスの伸びを維持 ~ 足元の経済情勢と当面の見通し 関西経済は輸出 生産が斑模様であるが 内需が下支えとなり底堅く推移している 企業部門では 輸出は中国経済の減速等によ

月例経済報告

2019 年 3 月期決算説明会 2019 年 3 月期連結業績概要 2019 年 5 月 13 日 太陽誘電株式会社経営企画本部長増山津二 TAIYO YUDEN 2017

1. インドネシア 2018 年の成長率は +5.3% に加速 2017 年は +5.1% 成長と小幅加速 2017 年の実質 GDP 成長率は前年比 +5.1% と 政府が 2017 年度補正予算で示した政府目標 ( 同 +5.2%) をわずかに下回るものの 2016 年 ( 同 +5.0%) か

中国、財新サービス業PMIは4ヶ月ぶりの低水準に(Asia Weekly(3/4~3/8)) | 第一生命経済研究所 西濵徹

月例経済報告

第 1 四半期の売上収益は 1,677 億円となり 前年からプラス 6.5% 102 億円の増収となりました 売上収益における為替の影響は 前年 で約マイナス 9 億円でしたので ほぼ影響はありませんでした 事業セグメント利益は 175 億円となり 前年から 26 億円の減益となりました 在庫未実現

中国経済の2018年問題

景気は再び減速局面に 現状 : 景気は減速では ~ 月期の実質 GDP 成長率が前年同期比 +.% と 四半期ぶりに低下 足許の景気減速の背景として 政府が政策スタンスを変えたことが指摘可能 昨年まで 政府は景気失速を回避するために 積極的な財政支出と金融緩和を実施していたものの 過剰生産や不動産市

【アジア新興経済レビュー】利下げや景気対策の動きが広がる

1. トピック :216 年 1~12 月期 GDP の評価と今後の見通し 1~12 月期の実質成長率は小幅に上昇インフラ投資の一服により投資は減速小売も低下したが 雇用所得環境は改善外需寄与度も低下しており 在庫増が 1~12 月期成長率の押し上げに寄与した模様 216 年後半に企業景況感が回復資

サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

スライド 1

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Economic Indicators   定例経済指標レポート

生活衛生関係営業の景気動向等調査 平成17年7~9月期

平成 23 年 3 月期 決算説明資料 平成 23 年 6 月 27 日 Copyright(C)2011SHOWA SYSTEM ENGINEERING Corporation, All Rights Reserved

Microsoft Word - 04 論文 石川幸一.doc

第45回中期経済予測 要旨

資料1

2018 年第 1 四半期ベトナム経済事情 2018 年 4 月 在ベトナム日本大使館経済班 ( 注 ) 本資料の記載情報は, 信頼できると考えられる情報源等を元に作成しておりますが, その正確性 完全 性を保証するものではありません また, 記載された数値, 意見, 予測等は, 作成時点のものであ

個人消費の回復を後押しする政策以外の要因~所得の減少に歯止め、節約志向も一段落

経済見通し

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28 GCC UAE GCC (2) 大きく上昇した食料価格と住居費 GCC GCC GCC 図表 2 湾岸協力会議 (GCC) 諸国の消費者物価上昇率 (28 年 ) 図表 3 湾岸協力会議 (GCC) 諸国の消費者物価指数に占める食料品と住居費の割合

212 年 3 月 1 日 (No.132) 転機にある韓国の経済社会 上席主任研究員向山英彦 最近 韓国では従来の政策の見直しが進められている この背景には これまでの政策が国民の生活水準の向上にさほどつながっていない一方 財閥企業への経

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金融政策決定会合における主な意見

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中国経済展望2018年12月号

本文

先行き高めの成長が持続 現状 : 内外需要が堅調足許の経済は内外需要が堅調を維持 輸出は世界経済の回復を背景に急拡大 個人消費は良好な雇用所得環境を受けて 若干減速しつつも安定的に拡大 企業マインドの改善によって 固定資産投資に底入れの兆し 堅調な需要拡大を受けて 工業生産は高めの伸びを維持 展望

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○ユーロ

平成10年7月8日

中小企業の動向

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Transcription:

http://www.jri.co.jp/report/medium/publication/asiatrend

1. 韓国経済 <1~1 月期は前期比.% へ低下 1 月にインフレ率が低下 > 11 年 1~1 月期は前期を下回る.% 成長 1~1 月期の実質 GDP 成長率 ( 速報値 ) は前期比 ( 以下同じ ).% と 7~9 月期の.% を下回った ( 前年同期比は 3.%) 需要項目では民間消費.% 総固定資本形成.1% 輸出 1.% と軒並みマイナス ただし輸入が 3.1% と著しく落ち込んだため 前期比成長率はプラスを維持 なお 11 年通年は 3.% 成長 足元では内外需が一段と減速 1 月の輸出 ( 通関ベース ) は 旧正月 ( 昨年は 月 今年は 1 月 ) により操業日数が前年より少なかった ( 旧正月の公休日は 3 日 ) 影響があるとはいえ 前年同月比 ( 以下同じ ).% と 7 カ月ぶりのマイナスに EU 向けは 1 月以降前年割れが続き マイナス幅も拡大 実質小売売上高の伸び率は 1 月.% 11 月.% 1 月.% と急低下 また 自動車販売台数は 1 月以降 カ月連続で前年比マイナス 消費の減速要因には 1 実質国内総所得 (GDI) の伸び悩み 社会保険負担や利払いなどの 非消費支出 の増加 3 家計債務の増加を背景にした銀行の融資姿勢厳格化 内外需の減速を受けて 製造業では 11 年半ば以降在庫率 ( 在庫指数 / 出荷指数 ) が急上昇 これにより 生産指数 ( 季調済 ) は前月比マイナスが続く インフレ率が低下 1 月の消費者物価上昇率 ( 前年同月比 ) は 1 月の.% を下回る 3.% に 食料 飲料価格のほか 住宅 光熱費の上昇幅も縮小 3 月も CPI 上昇率が低下すれば 利下げに転じる可能性も 1 年は 3.% 成長に 内外需の減速により 1 年の実質 GDP 成長率は 11 年を下回る 3.% になるものと予想 本年 月総選挙 1 月大統領選挙 李明博政権は昨年から 政策の重点を国民の生活向上と中小企業対策などに移す 最近では 財閥に対する規制を強化する方向に 与党ハンナラ党も 1 月 福祉の充実と雇用対策に力を入れる新しい政策方針を発表 月には党名をセヌリ ( 新しい世の中 ) 党に変更し イメージチェンジを図る ( 図表 1-1) 実質 GDP 成長率 ( 前期比 ) GDP 成長率建設投資輸出 設備投資民間消費輸入 1/Ⅰ Ⅲ 11/Ⅰ Ⅲ ( 図表 1-) 実質 GDI と民間消費 ( 前年同期比 ) 実質 GDI 民間消費 所得交易条件 ( 右目盛 ) 1 1 /Ⅰ 9/Ⅰ 1/Ⅰ 11/Ⅰ ( 注 ) 所得交易条件は指数の前年同期比 ( 図表 1-3) 輸出伸び率 ( 後方 3カ月移動平均 ) 全体 米国 EU アジア 中東 3 中南米 1 ( 図表 1-) 実質小売売上指数 ( 季調済 ) 1 1 1 全体 デパート 大型ディスカウント 1 スーパー 1/1 7 1 11/1 7 1 11 1 9 1 3 1/7 1 11/1 7 1 1/1 ( 図表 1-7) 製造業の生産 在庫 ( 季調済 ) 1 生産指数 ( 右目盛 ) 在庫率 ( 左目盛 ) ( 年 =1) 1 1 1 1 13 1/7 1 11/1 7 1 3 ( 図表 1-) 雇用関連指標 就業者数増減 ( 前年同月比 ) ( 千人 ) 失業率 ( 季調済 ) 3 9/1 7 1/1 7 11/1 7 ( 図表 1-) 国内自動車販売台数 3 ( 千台 ) 販売台数 1 1 前年同月比 1 1 1 減税実施期間 9/1 7 1/1 7 11/1 7 1/1 ( 図表 1-)CPI 上昇率 ( 前年同月比 ) 1 1 全体住宅 光熱費 1/1 7 11/1 7 1/1 食料 飲料交通 1

. 台湾経済 < 輸出が失速 1~1 月期の成長率は前年同期比 1.9% へ低下 > 1~1 月期は前年同期比 1.9% の成長 11 年 1~1 月期 ( 暫定値 ) の実質 GDP 成長率 ( 前年同期比 以下同じ ) は 1.9% と 前期の 3.%( 改定 ) を下回った 民間消費が 1.% 増へ減速したほか 輸出が.% 増と失速 総固定資本形成は 1.% に 総じて消費が緩やかな減速にとどまっているのに対して 輸出と投資が急減速しているといえよう * 前期比年率換算は.9%( 改定 ) と 期連続でマイナス 輸出が失速 足元をみると 輸出 ( 通関ベース ) が 1 月に前年同月比 ( 以下同じ ).% 増と 11 月を下回った 全体の約 割を占める中国 香港向けが.9% になったことに加え 欧州向けが 1.% と カ月連続で 桁減に 1 月は旧正月により操業日数が昨年 ( 旧正月は 月 ) より減少したため 1.% に ( 中国 香港向けは.9%) 輸出の減速と旧正月の影響で 1 月の製造業生産指数が 1.9% 失業率 ( 季調済 ) は 1 月から カ月連続で上昇したが 1 月.% 1 月.19% へ低下 また行政院労工委員会によれば 無給休暇実施企業数も 1 月末時点の 7 社から 月 1 日時点では 73 社へ減少 景気の悪化にもかかわらず失業率が低下したのは 消費関連産業が比較的堅調なことと選挙関連の雇用が増加したことによるものと考えられる 消費者物価上昇率は 11 月まで 1% 台で推移してきたが 1 月.3% 1 月.37% へ上昇 1 月の上昇は旧正月の影響によるところが大 今後の経済見通し 台湾政府は 月 日 1 年の実質 GDP 成長率見通しを 1 月に発表した 3.91% から 3.% へ若干下方修正 1 月の輸出受注額が前年同月比.% であったため 当面輸出は低迷する見込み 雇用環境が安定しているため 消費の大幅な減速は回避できる見通し 1 年の実質 GDP 成長率は 3.% になるものと予想 ( 図表 -1) 実質 GDP 成長率 ( 前年同期比 ) 1 実質 GDP 成長率民間消費総固定資本形成 ( 右目盛 ) 輸出 ( 右目盛 ) ( 図表 -) 輸出 生産関連指標 ( 前年同月比 ) 3 輸出製造業生産輸出受注額 3 1 1 ( 図表 -3) 輸出動向 ( 前年同月比 ) 3 1/7 11/1 7 1/1 (1 億台湾ドル ) 3 3 ( 図表 -)TSMC 売上 ( 左目盛 ) 伸び率 ( 図表 -7) 雇用関連指標 全体中国 香港米国欧州 1 1 1 9/7 1/1 7 11/1 7 1/1 ( 資料 )TSMC 就業者数 ( 前年同月比増減 右目盛 ) 季調済失業率 ( 左目盛 ) ( 万人 ) 3 1 1 ( 図表 -) 主要品目の輸出 ( 前年同月比 ) 電子機器 情報通信機器精密機器類 1/7 11/1 7 1/1 ( 注 ) 液晶パネルは精密機器などに含まれる 1 1 ( 図表 -) 小売売上高 ( 前年同月比 ) 小売売上高 ( 左目盛 ) 自動車販売 減税終了前の駆 け込み需要 (9 年 1 月 ) の反動 1 1/7 1 11/1 7 1 1/1 ( 図表 -) 物価上昇率 ( 前年同月比 ) 消費者物価 ( 左目盛 ) 卸売物価 1 1 9/Ⅲ1/Ⅰ Ⅲ 11/Ⅰ Ⅲ 1 1 1/7 11/1 7 1/1 1/1 7 11/1 7 1 1 3 1 1 9/1 7 1/1 7 11/1 7 1/1

3.ASEAN インド経済 ASEAN 諸国 世界経済の減速を受けて ASEAN 諸国の輸出が急減速 シンガポールでは 11 年 1~1 月期の実質 GDP 成長率が前期比 ( 年率換算 ).% に ( 前年同期比は 3.%) 製造業が 11.1% と足を引っ張った マレーシアの 1~1 月期の実質 GDP 成長率は 内需の拡大に支えられて前年同期比 ( 以下同じ ).% に インドネシアの 1~1 月期の実質 GDP 成長率は 7~9 月期と同じ.% に 輸出が前期の 17.% 増から 7.9% 増へ低下したものの 民間消費.9% 増 総固定資本形成 11.% 増と内需が安定的に伸びた 他方 消費者物価上昇率 ( 前年同月比 ) は 1 月に 3.7% へ低下 景気減速に対する予防目的で 1 月 11 月に続き 月にも利下げ実施 < インドネシアでは安定成長が続く インフレ抑制を受けてインドは金融緩和 > ( 図表 3-3) タイの製造業生産 輸出 ( 前年同月比 ) 製造業生産 輸出 1 1 13 13 1 ( 図表 3-) タイの民間消費指数 観光客数 民間消費指数 海外観光客数 ( 千人 ) 1 1 タイの 1~1 月期の実質 GDP 成長率は洪水の影響により前年同期比 9.% に ただし足元では生産 輸出などが回復に向かう 製造業生産指数は 11 月の前年同月比 ( 以下同じ ) 7.% から 1 月に.% へ低下幅縮小 輸出も 11 月の 1.% から 1 月.1% 1 月 1.% 増 ( 速報値 ) に また 海外からの観光客数も急回復 1 月 日 タイ中央銀行は 11 月に続いて利下げを実施 ベトナムでは 1~1 月期の実質 GDP 成長率が前年同期比.1% 通年の成長率は.9% に CPI 上昇率が カ月連続で低下し 月は 1.% 金融引き締めと歳出抑制を通じて物価上昇率を 9% 台に引き下げる一方 為替安定化に向けて貿易赤字を輸出の 1% に削減する方針 インフレの抑制を受けて内需の回復が期待 インド 製造業生産指数が 11 月の前年同月比 ( 以下同じ ).% 増から 1 月に 1.% 増へ低下 乗用車販売は 11 月以降 3 カ月連続で ~9% 台の伸びに 他方 輸出の伸び率は急低下 卸売物価上昇率が 11 月の 9.1% から 1 月に 7.% 1 月には.% へ低下 1 月 日 インド準備銀行は預金準備率を現行の.% から.% へ引き下げ インフレの抑制と景気の減速を受けて 追加金融緩和が見込まれる ( 図表 3-1) 実質 GDP 成長率 ( 前年同期比 ) 1 1 シンガポールインドネシア タイマレーシア 1 9/Ⅲ 1/Ⅰ Ⅲ 11/Ⅰ Ⅲ ( 図表 3-) 輸出 ( 前年同期比 ) タイマレーシアインドネシア 9/Ⅲ 1/Ⅰ Ⅲ 11/Ⅰ Ⅲ 9/1 7 1/1 7 11/1 7 1/1 ( 図表 3-) インドネシアの実質 GDP 成長率 ( 前年同期比 ) GDP 民間消費政府消費総固定資本形成輸出輸入 1 1 1 1/Ⅰ Ⅲ 11/Ⅰ Ⅲ ( 資料 )CEICデータベース ( 図表 3-7) インドの経済指標 ( 前年同月比 ) 7 3 1 1 製造業生産輸出乗用車販売 1/1 7 11/1 7 1/1 1 1/1 7 11/1 7 1 1 ( 図表 3-) ベトナムの経済指標 ( 図表 3-) インドの物価上昇率 ( 前年同月比 ) 1 1 1 1 1 CPI WPI (1 万ドル ) 3 貿易収支, CPI 上昇率 ( 前年同月比 ) 1, 1,, 1/1 7 11/1 7 1 1/1 7 11/1 7 1/1 1, 1, 3

. 中国経済 < 大規模な景気対策の実施には依然慎重 > 外需が低迷し 景気の先行きに懸念 1 月の製造業購買担当者指数は. 足元で 緩やかな上昇の動きみられる 旧正月に伴う内需の拡大が新規受注指数の回復などをもたらす ただし 新規輸出受注に限れば 一時持ち直した指数が再び低下 製造現場の景況感を不透明なものに 同月の輸出は前年同月比.% 減少 輸出の伸び率がマイナスになったのは 9 年 11 月以来 旧正月の影響で営業日が 11 年より 日少なかった点を考慮しなくてはならないものの 輸出の鈍化は鮮明に EU 向けは前年同月割れ 日米向けは同 1 桁台の増加で伸び悩むなど 主要国 地域向けが軒並み不調 旧正月期間中の消費は堅調に拡大 1 年の春節 ( 旧正月 ) 期間中の小売売上高は 11 年の春節期間と比べて 1.% 増加 11 年通年の伸び率 (17.1% 増 ) と比べれば鈍化したとはいえ 堅調な拡大を示す 1 月の自動車販売台数は 139 万台 前年同月比.% 減 季節的要因が主であり 月以降については持ち直すとみられるが 急回復は期待しにくい状況 金融緩和期待は若干後退 1 月の消費者物価は前年同月比 +.% 1 月に比べて.% ポイント上昇 一時的なものと判断されるも 物価安定に伴う金融緩和期待は若干後退 政府活動報告や予算案の内容に要注目 月 1 日の国務院常務会議では 輸出低迷や引き締め政策で経営難に陥った中小企業対策の拡充を決定したが 金融緩和については示されず 日 預金準備率の.% ポイント引き下げを実施するも 景気対策に伴う弊害を危惧し 慎重姿勢を大きく変えず 3 月の全国人民代表大会に提出される政府活動報告や予算案で積極的な景気浮揚策が打ち出されるか否か 当面の要注目点 ( 図表 -1) 製造業購買担当者指数 (PMI) PMI 内 新規輸出受注 1/1 11/1 1/1 ( 資料 ) 国家統計局 CEICデータベース ( 図表 -) 輸出入 ( 前年同月比 ) 貿易収支 ( 億ドル ) 3 1 貿易収支 ( 左目盛 ) 輸出 ( 右目盛 ) 輸入 ( 右目盛 ) 1 3 9/7 1/1 7 11/1 7 1/1 ( 資料 ) 海関統計 CEICデータベース 9 3 ( 図表 -3) 主要国 地域別輸出 ( 前年同月比 ) 7 3 1 日本 EU 1 1/1 11/1 1/1 ( 図表 -) 物価上昇率 ( 前年同月比 ) ( 図表 -7) 人民元レート 米国 ASEAN 消費者物価 1 1 内 食品内 非食品 1 1 9/7 1/1 7 11/1 7 1/1 ( ドル / 元 ).3 元高.1 7.9 人民元 7.7 7. 7.3 7.1.9.7..3 NDFレート (1 年物 ).1 7 9 1 11 1 ( 注 ) 最新は 1 年 月 7 日 ( 年 ) ( 万台 ) 1 1 ( 図表 -) 自動車販売台数 3 1/1 7 11/1 7 1/1 ( 資料 ) 中国汽車工業協会 CEICデータベース ( 図表 -)M 銀行融資残高 ( 前年同月比 ) 3 3 1 1 M 9/1 1/1 11/1 1/1 ( 資料 ) 中国人民銀行 CEICデータベース 項目 財政上の支援 資金調達難対策 その他の対策 商用車乗用車前年同月比 ( 右目盛 ) ( 図表 -) 中小企業対策 主な措置 銀行融資残高 中央財政から 1 億元を計上し 中小企業発展基金を設立 一部の登記や証明書に関する手数料を 3 年間免除 中小企業向け貸出奨励 考課制度の確立 上場による資金調達を支援 条件の揃った企業については通関の簡便化 加工貿易品の国内販売手続きの簡素化を推進 ( 資料 ) 政府ホームページ ( 月 1 日国務院常務会議 ) 1 1 9 3