警 視 庁 交 通 部 長 原議保存期間 10 年 ( 平成 35 年 3 月 31 日まで ) 警察庁丁刑企発第 208 号 丁生企発第 590 号 警視庁刑事部長丁生経発第 582 号 丁捜一発第 141 号殿警視庁生活安全部長丁交企発第 156 号 丁交指発第 157 号 各道府県警察 ( 方面 ) 本部長 平成 24 年 11 月 16 日 ( 参考送付先 ) 警察庁刑事局刑事企画課長 庁 内 各 局 部 課 長 警察庁生活安全局生活安全企画課長 警 察 大 学 校 生 活 安 全 教 養 部 長 警察庁生活安全局生活経済対策管理官 警察大学校刑事教養部長 警察庁刑事局捜査第一課長 警察大学校交通教養部長 警察庁交通局交通企画課長 各管区警察局広域調整担当部長 警察庁交通局交通指導課長 消費者庁との申合せについて第 180 回通常国会において 消費者安全法の一部を改正する法律 ( 平成 24 年法律第 77 号 ) が成立し 同法第 2 条の規定を除き 平成 24 年 10 月 1 日に施行された 同法に基づき 生命又は身体の被害に係る消費者事故等の事故等原因調査等に関する事務をつかさどる機関として 消費者安全調査委員会が設置された これを受け 警察による犯罪捜査と同委員会による調査とが それぞれ円滑かつ的確に実施されるよう 警察庁と消費者庁とは別紙のとおり確認したので 事務処理上遺漏のないようにされたい なお 同法に関する資料を添付するので参照されたい 添付資料 別紙 申合せ 参考資料 資料 1 官報の写し 資料 2 新旧対照表 ( 消費者安全法 ) 資料 3 附帯決議
別紙 警察庁丙刑企発第 98 号 警察庁丙捜一発第 63 号 警察庁丙生企発第 136 号 警察庁丙生経発第 14 号 警察庁丙交企発第 131 号 警察庁丙交指発第 34 号 消安全第 3 1 8 号 平成 24 年 11 月 16 日 警察庁刑事局長舟本馨 警察庁生活安全局長岩瀬充明 警察庁交通局長石井隆之 消費者庁次長松田敏明 警察庁と消費者安全調査委員会 ( 以下 調査委員会 という ) は 消費者安全法の一 部を改正する法律 ( 平成 24 年法律第 77 号 ) の施行に当たり その運用は下記によること とし 警察による犯罪捜査と調査委員会による事故等原因調査が それぞれ円滑かつ的 確に実施されるよう 互いに協力することを確認する
記 1 情報提供調査委員会から警察に対し 事故等原因調査に資する情報の提供の要請があったときは 警察は支障のない限りこれに応じるものとし 警察から調査委員会に対し 犯罪捜査に資する情報の提供の要請があったときは 調査委員会は支障のない限りこれに応じるものとする 2 相互の調整等 (1) 警察による犯罪捜査と調査委員会による事故等原因調査が競合する場合において 調査委員会 委員長 委員若しくは専門委員又は消費者庁職員が消費者安全法第 23 条第 2 項若しくは第 3 項又は第 27 条第 2 項若しくは第 4 項の規定による処分 ( 以下 法第 23 条第 2 項等の規定による処分 という ) をするときは 警察と調査委員会 又は消費者庁は 事前に協議し 犯罪捜査と事故等原因調査が相互に支障をきたさ ないように調整を図るものとする (2) 調査委員会から警察に対し 法第 35 条の規定による協力の要請があったときは 警察は支障のない限りこれに応じるものとする (3) 警察から調査委員会に対し 調査委員会の科学的な知見の活用その他の捜査に必 要な協力の要請があったときは 調査委員会は支障のない限りこれに応じるものと する (4) 法第 23 条第 2 項等の規定による処分は 警察に対しては これを行使しないもの とする (5) 警察と調査委員会は 事故等原因調査の実施状況等を踏まえ 本書の実施につい て 必要に応じ 細目を検討するものとする
消費者安全法の一部を改正する法律案に対する附帯決議 平成 24 年 8 月 1 日衆議院消費者問題に関する特別委員会 政府は 本法の施行に当たり 次の事項について適切な措置を講ずべきである 一消費者安全調査委員会は 事故等原因調査等を完了した後に 究明した事故等の原因 ( 事故については 事故に伴い発生した被害の原因を含む ) に変更を生じる可能性のある新たな証拠又は知見が利用可能となった場合において 生命身体被害の発生又は拡大の防止を図るため当該生命身体事故等に係る事故等原因を再度究明することが必要であると認めるときは 事故等原因調査等を改めて行うこと 二消費者安全調査委員会は 必要な調査等が漏れなく行われるよう 生命身体事故等の中からその対象を選定するため 公共性 単一事故の規模 多発性 消費者自身による回避可能性 被害の程度 等の観点を踏まえ 指針を策定すること 三消費者庁は 消費者安全調査委員会の委員の一部を常勤とすることを検討する こと 四消費者安全調査委員会が 事故等原因調査に必要な事故現場の検証や生命身体事故等関係者からの事情聴取について 刑事手続との関係で制約されることなく十分に実施することができるよう 必要な措置を講じること この場合 警察等の捜査機関にあっては 消費者の利益の確保と再発防止を図る観点から 積極的に資料提供に協力すること 五消費者庁は 多種多様な生命身体事故等に係る事故等原因調査等や 申出制 度 情報提供等における被害者支援を消費者安全調査委員会が十全に行えるよ う その事務局機能の充実強化を図ること
六消費者庁は 消費者の財産被害の発生又は拡大の防止を図るため 消費者安全法に基づく消費者への注意喚起 各大臣に対する措置要求の権限とともに 関係行政機関の長等に対する情報提供 多数消費者財産被害事態に係る事業者に対する勧告及び命令の権限を 積極的かつ実効的に活用すること 七消費者庁は 多数消費者財産被害事態を発生させた事業者に対し 必要な調 査等を迅速かつ十分に行うことができるよう 体制の整備に努めること 八消費者庁は 財産分野における消費者被害の更なる救済等を図るため 集団 的消費者被害回復に係る訴訟制度 行政による経済的不利益賦課制度及び財 産の隠匿 散逸防止策の検討を早急に進めること
消費者安全法の一部を改正する法律案に対する附帯決議 平成年月日参議院消費者問題に関する特別委員会 824 28 政府は 本法施行に当たり 次の諸点について適切な措置を講ずべきである 一 消費者安全調査委員会は 必要な調査等が漏れなく行われるよう 生命身体事故等の中からその対象を選定するため 公共性 単一事故の規模 多発性 消費者自身による回避可能性 被害の程度 等の観点を踏まえ 指針を策定すること 二 消費者安全調査委員会が 事故等原因調査に必要な事故現場の検証や生命身体事故等関係者からの事情聴取について 刑事手続との関係で制約されることなく十分に実施することができるよう 必要な措置を講じること この場合 警察等の捜査機関にあっては 消費者の利益の確保と再発防止を図る観点から 積極的に資料提供に協力すること 三 消費者安全調査委員会は 事故等原因調査等を完了した後に 究明した事故等の原因(事故については 事故に伴い発生した被害の原因を含む )に変更を生じる可能性のある新たな証拠又は知見が利用可能となった場合において 生命身体被害の発生又は拡大の防止を図るため当該生命身体事故等に係る事故等原因を再度究明することが必要であると認めるときは 事故等原因調査等を改めて行うこと 四 事故等原因調査の報告書の作成に当たっては 被害者等が報告書を閲覧することに留意するとともに その内容が生命身体被害の発生又は拡大の防止に資することを踏まえ 記述はできるだけ平易な表現で具体的に行うなど 消費者に理解しやすいものとなるよう十分配慮すること 五 消費者庁は 多種多様な生命身体事故等に係る事故等原因調査等や 申出制度 情報提供等における被害者支援を消費者安全調査委員会が十全に行えるよう その事務局機能を含めた体制の充実強化を図ること また 消費者安全調査委員会の委員の一部を常勤とすることを検討すること 六 消費者安全調査委員会による事故等原因調査等の実施に当たっては 独立行政法人国民生活センターが商品テスト等において果たしてきた役割に鑑み
その技術やノウハウ等必要な機能の維持 充実により 実効性の向上を図ること 七 消費者庁は 消費者の財産被害の発生又は拡大の防止を図るため 消費者安全法に基づく消費者への注意喚起 各大臣に対する措置要求の権限とともに 関係行政機関の長等に対する情報提供 多数消費者財産被害事態に係る事業者に対する勧告及び命令の権限を 積極的かつ実効的に活用すること 八 消費者庁は 多数消費者財産被害事態を発生させた事業者に対し 必要な調査等を迅速かつ十分に行うことができるよう 体制の整備に努めること 九 消費者庁は 財産分野における消費者被害の更なる救済等を図るため 集団的消費者被害回復に係る訴訟制度 行政による経済的不利益賦課制度及び財産の隠匿 散逸防止策の検討を早急に進めること 右決議する