平成30年度版
担当係 国際分類情報管理室電話 03(5253)1111 内線 7493 e-mail:icdoffice@mhlw.go.jp
目 次 1 ICD( 国際疾病分類 ) とは 2 2 我が国における ICD 2 2 1 死因分類 3 2 2 疾病分類 5 3 分かりやすい ICD 10(2013 年版 ) 準拠の分類イメージ 6 4 ICD 10(2013 年版 ) 準拠コードの構成 8 5 ICD と医学用語集との違い 9 6 コーディングの実例 11 7 死因コーディング 13 8 疾病コーディング 16 9 ICD 関連の HP アドレス 19 本書は 原則として毎年度発行しているものです 最新版につきましては 以下の URL をご確認ください 厚生労働省ホームページ 疾病 傷害及び死因の統計分類 http://www.mhlw.go.jp/toukei/sippei/
世界保健機関 ( 以下 WHO という ) は 保健医療福祉分野の統計について国際比較を可能とするため 複数の国際統計分類を作成し その中心分類として ICD( 国際疾病分類 ) 及びICF( 国際生活機能分類 ) を位置付けています 世界保健機関憲章の第六十四條において 各加盟国は 保健総会が決定した方法によつて 統計的及び疫学的報告を提出しなければならない とされています ICD( 国際疾病分類 ) とは 正式な名称を 疾病及び関連保健問 題の国際統計分類 :International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems といい 疾病 傷害及び死因の統計を国際比較するためWHO( 世界保健機関 ) から勧告された統計分類です ICDはアルファベットと数字を用いたコードで表され 以下の例のように各国語で呼び名が異なっている場合でも 同じコードで表されるので 外国語が分からなくとも世界各国の統計について国際比較が可能となります ICDの歴史は古く 最初に我が国にICDが導入されたのは1900 年 ( 明治 33 年 ) です それ以来 WHOにおいて約 10 年ごとに改訂 ( リビジョン ) が行われ 我が国もそれを導入してきました 日本では統計法に基づき 疾病 傷害及び死因の統計分類 と定められており 我が国におけるICD 10は 平成 7 年に ICD 10(1990 年版 ) 準拠 平成 18 年に ICD 10(2003 年版 ) 準拠 平成 28 年 1 月からは ICD 10(2013 年版 ) 準拠 が適用されました ( 人口動態統計は 平成 29 年 1 月分から適用開始 )
参考 死亡診断書 ( 死体検案書 ) この死亡診断書 ( 死体検案書 ) は 我が国の死因統計作成の資料としても用いられます 楷書で できるだけ詳しく書いてください 氏 名 明治大正生年月日 昭和平成 死亡したとき平成年月日午前 午後時分 死亡したところ死亡したところ及びその種別 ( 死亡したところの種別 1~5) 1 男 2 女 年月日 午前 午後時分 死亡したところの種別 1 病院 2 診療所 3 介護医療院 介護老人保健施設 4 助産所 5 老人ホーム 6 自宅 7 その他 施設の名称 生まれてから 30 日以内に死亡したときは生まれた時刻も書いてください 番番 地 号 ( ) 記入の注意 生年月日が不詳の場合は 推定年齢をカッコを付して書いてください 夜の 12 時は 午前 0 時 昼の 12 時は 午後 0 時 と書いてください 5 老人ホーム は 養護老人ホーム 特別養護老人ホーム 軽費老人ホーム及び有料老人ホームをいいます 死亡したところの種別で 3 介護医療院 介護老人保健施設 を選択した場合は 施設の名称に続けて 介護医療院 介護老人保健施設の別をカッコ内に書いてください 死亡の原因 Ⅰ 欄 Ⅱ 欄ともに疾患の終末期の状態としての心不全 呼吸不全等は書かないでください Ⅰ 欄では 最も死亡に影響を与えた傷病名を医学的因果関係の順番で書いてください Ⅰ 欄の傷病名の記載は各欄一つにしてくださいただし 欄が不足する場合は ( エ ) 欄に残りを医学的因果関係の順番で書いてください 死因の種類 Ⅰ 1 病死及び自然死 12 不詳の死 ( ア ) 直接死因 ( ウ )( イ ) の原因 ( エ )( ウ ) の原因 直接には死因に関係しないがⅠ 欄の傷病 Ⅱ 経過に影響を及ぼした傷病名等手 1 無 2 有術解 1 無 2 有剖 外因死 ( イ )( ア ) の原因 部位及び主要所見 主要所見 不慮の外因死 その他及び不詳の外因死 発病 ( 発症 ) 又は受傷から死亡までの期間 年 月 日等の単位で書いてくださいただし 1 日未満の場合は 時 分等の単位で書いてください ( 例 :1 年 3 ヵ月 5 時間 20 分 ) 傷害が発生した平成 昭和年月日午前 午後時分傷害がとき外因死の発生し追加事項たとこ傷害が発生した 1 住居 2 工場及び建築現場 3 道路 4その他 ( ) ところの種別ろ 伝聞又は推定情報の場合でも手段及び状況書いてください出生時体重単胎 多胎の別妊娠週数 平成手術年月日年月日昭和 2 交通事故 3 転倒 転落 4 溺水 5 煙 火災及び火焰による傷害 6 窒息 7 中毒 8 その他 9 自殺 10 他殺 11 その他及び不詳の外因 グラム生後 1 年未満で 1 単胎 2 多胎 ( 子中第子 ) 満週妊娠 分娩時における母体の病態又は異状母の生年月日前回までの妊娠の結果病死した場合の昭和出生児人追加事項 1 無 2 有 3 不詳年月日死産児胎平成 ( 妊娠満 22 週以後に限る ) その他特に付言すべきことがら 市郡 都道府県区町村 傷病名等は 日本語で書いてください Ⅰ 欄では 各傷病について発病の型 ( 例 : 急性 ) 病因 ( 例 : 病原体名 ) 部位 ( 例 : 胃噴門部がん ) 性状 ( 例 : 病理組織型 ) 等もできるだけ書いてください 妊娠中の死亡の場合は 妊娠満何週 また 分娩中の死亡の場合は 妊娠満何週の分娩中 と書いてください 産後 42 日未満の死亡の場合は 妊娠満何週産後満何日 と書いてください Ⅰ 欄及び Ⅱ 欄に関係した手術について 術式又はその診断名と関連のある所見等を書いてください 紹介状や伝聞等による情報についてもカッコを付して書いてください 2 交通事故 は 事故発生からの期間にかかわらず その事故による死亡が該当します 5 煙 火災及び火焰による傷害 は 火災による一酸化炭素中毒 窒息等も含まれます 1 住居 とは 住宅 庭等をいい 老人ホーム等の居住施設は含まれません 傷害がどういう状況で起こったかを具体的に書いてください 妊娠週数は 最終月経 基礎体温 超音波計測等により推定し できるだけ正確に書いてください 母子健康手帳等を参考に書いてください 上記のとおり診断 ( 検案 ) する 病院 診療所 介護医療院若しくは介護老人保健施設等の名称及び所在地又は医師の住所 診断 ( 検案 ) 年月日平成 年 月 日 本診断書 ( 検案書 ) 発行年月日平成 年 月 日 番地番 号 ( 氏名 ) 医師 印 4
我が国では 3 年おきに実施される患者調査や 毎年実施される社会医療診療行為別 統計において ICD が使われています また 医療保険の各保険者が公表する疾病分 類別統計にも ICD が使われています
3 分かりやすい ICD-10(2013 年版 ) 準拠の分類イメージ 6
例 2 疾患に伴うものによって変わる例
(a) 直接に死亡を引き起こした一連の事象の起因となった疾病又は損傷 (b) 致命傷を負わせた事故又は暴力の状況
1 疾病 傷害及び死因分類 ICD の項目そのものを参照することができます http://www.mhlw.go.jp/toukei/sippei/index.html 2 社会保障審議会 統計分科会 統計分科会疾病 傷害及び死因分類専門委員会 ICD に関する WHO の動向や ICD への取組について参照することができます http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/indexshingi.html 3 統計調査関係 人口動態調査( 死因統計 ) 患者調査( 疾病統計 ) 社会医療診療行為別統計( 旧 : 社会医療診療行為別調査 ) 等 ICD を活用している厚生労働統計を参照することができます 厚生労働統計一覧 http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/index.html 政府統計の総合窓口 (e-stat) http://www.e-stat.go.jp/sg1/estat/estattopportal.do 最近公表の統計資料 ( 各統計調査の概況 ) http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/index.html 4 法令 通知関係厚生労働省の通知や 総務省の法令等を参照することができます 厚生労働省法令等データベースシステム http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/index.html 法令データ提供システム http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawssearch/elaws_search/lsg0100 5 6 医療保険関係 DPC を含む医療保険関係の情報を参照することができます http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/ index.html WHO(World Health Organization) 世界保健機関 (WHO) の情報を参照することができます http://www.who.int/classifications/icd/en/ 20
平成 30 年 2 月 22 日発行 ICD の ABC 平成 30 年度版 編集発行 厚生労働省政策統括官 ( 統計 情報政策担当 ) 電話番号 03 5253 1111( 代 ) 印刷統計印刷工業株式会社