政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 )

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平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

( 事業所税の課税標準の特例 ) 第三十三条 ( 略 ) 2~5 ( 略 ) 6 平成二十九年四月一日から平成三十一年三月三十一日までの期間 ( 以下この項において 補助開始対象期間 という ) に政府の補助で総務省令で定めるものを受けた者が児童福祉法第六条の三第十二項に規定する業務を目的とする同法

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

200kW 未満 272 万円 /kw 以下 200kW 以上 1,000kW 未満 109 万円 /kw 以下 1,000kW 以上 3 万 kw 未満 39 万円 /kw 以下 4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) <

本要望に対応する縮減案 3 自動車の取得段階では消費税と自動車取得税が二重課税となっており 保有段階でも自動車重量税のほかに自動車税 ( 又は軽自動車税 ) の 2 つの税が課されており 自動車ユーザーに対して複雑かつ過大な負担を強いている 特に 移動手段を車に依存せざるをえず複数台を保有する場合が

本要望に対応する縮減案 ページ 2 2

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境資源 燃料 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 国民生活に欠かせない基礎物資である石灰石等鉱物資源の中長期的な安定供給 3 年間の延長 軽油引取税の課税免除措置により石灰石等鉱物の掘採事業を営む者の経営基盤が

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

要望理由 (1) 政策目的我が国の住宅ストックのうち 高齢者が安心し自立して暮らせるバリアフリー化された住宅は極めて限られている状況を踏まえ サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進することにより 高齢者に適した住まいの確保を図る (2) 施策の必要性本特例措置により 1 高度のバリアフリー化 2 安

成 25 年 4 月 1 日から平成 27 年度 3 月 31 日まで ) 平成 26 年度縮減産業競争力強化法に基づく生産性向上設備投資促進税制の創設に伴い 一部の対象設備を見直した 平成 27 年度延長風力発電設備の即時償却の適用期限を1 年間延長した ( 平成 28 年 3 月 31 日まで

望の内容平成 30 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省中小企業庁経営支援部創業 新事業促進課 ) 制度名 産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画の認定自治体における登録免許税の軽減措置の延長 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条第

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 4-5 福島 震災復興 租税特別措置等により達成しようとする目標 政策の達成目標と同じ 租税特別措置等による達成目標に係る測定指標 仮設施設の整備数 8 有効性等 政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 東日本大震災で

4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) < 下記要件のいずれかを満たすもの > 年間稼働率 80% 以上と見込まれるもの kw あたりの資本費一定以下 2,000kW 未満 62 万円 /kw 以下 2,000kW 以上 2

新とする理由⑴ 政策目的 車体課税については 平成 23 年度税制改正大綱において エコカー減税の期限到来時までに 地球温暖化対策の観点や国及び地方の財政の状況を踏まえつつ 当分の間として適用される税率の取扱いを含め 簡素化 グリーン化 負担の軽減等を行う方向で抜本的な見直しを検討 することとされて

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

200kW 未満 272 万円 /kw 以下 200kW 以上 1,000kW 未満 109 万円 /kw 以下 1,000kW 以上 3 万 kw 未満 39 万円 /kw 以下 4 木質バイオマス発電設備 (2 万 kw 未満 木質バイオマス燃料の年間利用率 80% 以上と見込まれるもの ) <

合理性今要有望効に性関連する事項相当性回の政策体系における政策目的の位置付け 政策の達成目標租税特別措置の適用又は延長期間同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 政策目標 23 酒類業の健全な発達の促進 酒類業の経営基盤の安定 5 年間の延長 ( 平成 35 年 3 月 31 日まで ) 酒類業

新設 拡充又は延長を必要とする理地方公共団体の実施する一定の地方創生事業に対して企業が寄附を行うことを促すことにより 地方創生に取り組む地方を応援することを目的とする ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 少子高齢化に歯止めをかけ 地域の人口減少と地域経済の縮小を克服するため 国及び地方公共団体は まち

新又は延長を必要とする理由設 拡充⑴ 政策目的 1 社会保障 税一体改革大綱 ( 平成 24 年 2 月 17 日閣議決定 ) 等に基づき 自動車取得税及び自動車重量税について 廃止 抜本的な見直しを強く求める 等とした平成 24 年度税制改正における与党の重点要望に沿って 国 地方を通じた関連税制

新今回の要望に合関理連性する事項設 拡充又は延長を必要とする理中小企業は地域の経済や雇用を支え 我が国経済全体を発展させる重要な役割を担っている 中小企業の設備投資を促進し 成長の底上げに不可欠な設備や IT 化等への投資の加速化や生産性の向上を図る ⑴ 政策目的 ⑵ 施策の必要性 昨今の中小企業の

平成 29 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 17 府省庁名経済産業省製造産業局自動車課 対象税目 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( 自動車取得税 自動車税 軽自動車税

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

望の内容平成 28 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) ( 経済産業省経済産業政策局産業再生課 ) 制度名産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置 税 目 登録免許税 ( 租税特別措置法第 80 条 ) ( 租税特別措置法施行令第 42 条の

あった場合又は事業を休止し 若しくは廃止した場合は 遅滞なく規則で定めるところにより その旨を町長に届け出なければならない ( 不均一課税決定の取消し等 ) 第 8 条町長は 第 6 条第 1 項の規定により決定を受けたが次の各号のいずれかに該当するときは 不均一課税決定の全部若しくは一部を取消すこ

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

平成 30 年 8 月 31 日 平成 31 年度の財政投融資計画要求書 ( 機関名 : 株式会社日本政策金融公庫 ( 特定事業等促進円滑化業務 )) 1. 平成 31 年度の財政投融資計画要求額 ( 単位 : 億円 %) 平成 31 年度平成 30 年度対前年度比区分要求額当初計画額金額伸率 (1

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Microsoft Word - 02y_mof_k_01.doc

平成13年度税制改正(租税特別措置)要望事項(新設・拡充・延長)

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的沖縄県内の一般消費者の生活及び産業経済に及ぼす影響を考慮して税負担を軽減する 1 沖縄の一般消費者の酒税負担を軽減する 2 価格優位性を確保することによる沖縄の酒類製造業の自立的経営を促進する ⑵ 施策の必要性 1 沖縄の一般消費者の酒税負担を軽減する沖縄

⑴ 政策目的本件は, 我が国において開発資金のための国際連帯税 ( 国際貢献税 ) を導入し, 持続可能な開発のための 2030 アジェンダ 等, 国際的な開発目標の達成に対応 貢献するために, 世界の開発需要に対応し得る幅広い開発資金を調達するもの これは, 外務省政策評価, 基本目標 Ⅵ 経済協

(1) 政策目的 多様な就業の機会を提供すること等により我が国の経済の基盤を形成している中小企業の事業承継を円滑化することにより 中小企業の事業活動の継続を実現し 雇用の確保や地域経済の活力維持につなげることを目的とする (2) 施策の必要性 全国の経営者の平均年齢は年々上昇しており 例えば資本金

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

新設 拡充又は延長を必要とする理由9-2 回の合要理性望に関⑴ 政策目的沖縄県内の一般消費者の生活及び産業経済に及ぼす影響を考慮して税負担を軽減する 県内酒類製造業の育成 保護( 経営基盤の強化など ) 酒類製造業及び関連産業の振興を通じた沖縄経済の振興 ⑵ 施策の必要性本軽減措置については 昭和

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的 地震等の災害からの復旧に際して 公的補助が公立学校に比べて少なく 自主財源の確保が求められる私立学校にとって 寄附金収入は極めて重要な財源である 災害時には 大口の寄附だけでなく 広く卒業生や地域住民を中心に 義援金 募金という形で小口の寄附を集める必要

日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

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成 29 年には小売の地域独占が撤廃され 料金規制が原則廃止される 小売全面自由化を機に 課税の公平性 を担保することは 新規参入を促進すると同時に 競争の活性化による料金抑制 更なる天然ガス利用拡大に寄与し ガスシステム改革の目的達成に資することから 抜本的な現行課税方式の見直しが必要である 2

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

合理性政策体系における政策目的の位置付け エネルギー 環境電力 ガス 政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 電気事業者の分社化により不可避的に外部化された取引等による追加的な法人事業税の負担を回避することで 電気の安定供給等への影響を最小限に

野村資本市場研究所|顕著に現れた相続税制改正の影響-課税対象者は8割増、課税割合は過去最高の8%へ-(PDF)

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スライド 1

政策目的に対する租税特別措置等の達成目標実現による寄与 中小企業の中でも 特に規模の小さい企業においては 経理担当の人員が少なく 適時適切な経営状況の把握もままならない状況である 資金調達環境や新規顧客開拓に困難を有する中小企業においては 少ない経理体制の中で効率的な事務を行うことが非常に重要であり

地方税法等の一部を改正する法律案の概要 総務省 1 地方法人課税における新たな偏在是正措置 平成 31 年 10 月 1 日施行 都市 地方の持続可能な発展のための地方税体系の構築の観点から 特別法人事業税及び特別法人事業譲与税に関する法律案 において特別法人事業税 ( 国税 ) を創設することに併

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第6回税制調査会 総6-3

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

することを可能とするとともに 投資対象についても 株式以外の有価証券を対象に加えることとする ただし 指標連動型 ETF( 現物拠出 現物交換型 ETF 及び 金銭拠出 現物交換型 ETFのうち指標に連動するもの ) について 満たすべき要件を設けることとする 具体的には 1 現物拠出型 ETFにつ

平成 29 年 12 月 22 日林野庁 平成 30 年度林野庁税制改正事項 新規 拡充事項 森林吸収源対策に係る地方財源を確保するため 次期通常国会における森林関連法令の見直しを踏まえ 森林環境税 ( 仮称 ) 及び森林環境譲与税 ( 仮称 ) を創設する 木質バイオマス発電設備等の再生可能エネル

平成 30 年度 自動車局税制改正要望の概要 平成 29 年 8 月 国土交通省自動車局

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

H28秋_24地方税財源

地球温暖化対策のための税の効果について 1. 平成 20 年 11 月中央環境審議会グリーン税制専門委員会 環境税等のグリーン税制に係るこれまでの議論の整理 より 税収を温暖化対策の費用に充てる 又は温暖化対策に係る減税に活用する場合 CO 2 削減に関し大きな効果が見込める ( 前略 ) 環境利用

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

<4D F736F F D FC90B38A D8F63816E A A B837482A082E A68CEB904192BC82B58CE32E646F63>

参考資料3(第1回検討会資料3)

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消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

新設 拡充又は延長を必要とする理由15-2 ⑴ 政策目的 1 平成 28 年度与党税政改正大綱等を踏まえ 以下の要望を行う 自動車取得税については 消費税率 10% への引き上げ時に廃止が決まっていたが 消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置 ( 平成 28 年 8 月 24 日閣議決定 ) を

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

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参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

(2) 消費税率 10% への引上げ時に導入が予定されている軽減税率制度については 消費税 地方消費税の引上げ分のうち地方交付税原資分も含めると 約 3 割が地方の社会保障財源であり 仮に減収分のすべてが確保されない場合 地方の社会保障財源に影響を与えることになることから 確実に代替財源を確保するこ

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

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平成23年度税制改正の主要項目

バイオマス比率をめぐる現状 課題と対応の方向性 1 FIT 認定を受けたバイオマス発電設備については 毎の総売電量のうち そのにおける各区分のバイオマス燃料の投入比率 ( バイオマス比率 ) を乗じた分が FIT による売電量となっている 現状 各区分のバイオマス比率については FIT 入札の落札案

H29租特評価書「産業競争力強化法に基づく事業再編等に係る登録免許税の軽減措置の延長」

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資料9

木 造 非 木 造 建 築 承 継 建 築 承 継 併用 その他 , ,473,34 小計 22 1,6 3, ,672,187 専用 3 1, ,332,345 5,332,345 併用 課税標準の特例を適用したあとの額が法第 7

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福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

平成23年度都市・土地・PFI税制改正に対する要望

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3 車体課税 自動車取得税の見直し 自動車取得税の税率 ( 一定税率 ) を以下のとおり引下げ ( 平成 26 年 4 月 1 日以降 ) 自家用自動車 ( 軽自動車を除く ) 5%( ) 3%( ) 営業用自動車 軽自動車 3%( ) 2%( ) いわゆる エコカー減税 について 環境性能に優れた

「経済政策論(後期)」運営方法と予定表(1997、三井)

) まとめ シート 複数の電源に共通する条件等を設定します 設定する条件は 以下の 6 つです. 割引率 - 0% % % 5% から選択. 為替レート - 任意の円 / ドルの為替レートを入力. 燃料価格上昇率 ( シナリオ ) - 現行政策シナリオ 新政策シナリオを選択 4. CO 価格見通し

新設 拡充又は延長を必要とする理由16-2 ⑴ 政策目的 1 平成 29 年度与党税制改正大綱等を踏まえ ユーザー負担の軽減や簡素化等の観点から 自動車重量税の当分の間税率の廃止を前提にしつつ 自動車税の税率引下げ等の車体課税の抜本的な見直しに向けた検討を行い 必要な措置を講ずる 2 自動車市場の拡

また 関係省庁等においては 今般の措置も踏まえ 本スキームを前提とした以下のような制度を構築する予定である - 政府系金融機関による 災害対応型劣後ローン の供給 ( 三次補正 ) 政府系金融機関が 旧債務の負担等により新規融資を受けることが困難な被災中小企業に対して 資本性借入金 の条件に合致した

緒論 : 電気事業者による地球温暖化対策への考え方 産業界における地球温暖化対策については 事業実態を把握している事業者自身が 技術動向その他の経営判断の要素を総合的に勘案して 費用対効果の高い対策を自ら立案 実施する自主的取り組みが最も有効であると考えており 電気事業者としても 平成 28 年 2

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Microsoft Word - 報告書.doc


( 基本方針 Ⅰ) ( 施策大目標 9) 全国民に必要な医療を保障できる安定的 効率的な医療保険制度を構築すること ( 施策目標 2) 生活習慣病対策や長期入院是正により中長期的な医療費の適正化を図ること 予防接種 ( 基本目標 Ⅰ) ( 施策大目標 5) 感染症など健康を脅かす疾病を予防 防止する

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平成 24 年度税制改正 ( 地方税 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 7 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税住民税 ( 利子割 ) 事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の創設 < 現行制度 > 政府の補助 ( 1) を受けて取得された太陽光発電設備 ( 同時に設置する専用の架台 集光装置 追尾装置 蓄電装置 制御装置 直交変換装置又は系統連携用保護装置を含む ) について新たに固定資産税が課せられることとなった年度から 3 年度分の固定資産税に限り 課税標準を 課税標準となるべき価格の 2/3 に軽減する ( 1) 新エネルギー等事業者支援対策費に係る補助 < 要望内容 > 1 対象設備を 政府の補助を受けて取得された太陽光発電設備 から 再生可能エネルギー発電設備 に変更する 2 特例措置の内容を固定資産税の課税標準を 最初の 3 年間 2/3 に軽減する から 最初の 3 年間減免する に変更する 関係条文 地方税法附則第 15 条第 45 項 同法施行規則附則第 6 条第 74 項 75 項 減収見込額 要望理由 本要望に対応する縮減案 ( 初年度 ) - ( 146) ( 平年度 ) 1,065 ( 124) ( 単位 : 百万円 ) (1) 政策目的非化石エネルギーの開発 利用の促進やエネルギー源の多様化 分散化を推進し エネルギーの安定供給の確保 環境への適合といった国家的な課題に対応しつつ 国際的に競争力のある経済活動を持続させること及び地球温暖化対策として温室効果ガスの排出量を削減することを目指す (2) 施策の必要性エネルギー供給構造が脆弱な我が国において エネルギー安定供給の確保 地球温暖化の防止 新規産業創出等の観点から 再生可能エネルギーの導入を促進することの意義は極めて大きい 政府はエネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) 及び地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 ) において 2020 年までに一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合について 10% にするとの目標を掲げており 再生可能エネルギー全体について大幅な導入拡大を図ることが求められている これまで太陽光発電設備については 導入初期の一定の負担を軽減することができるよう 固定資産税を 3 年間 2/3 に減免しているところ しかしながら 平成 23 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災の影響により電力需給の逼迫及び原子力発電の離脱が長期化する可能性が高く エネルギー安定供給の確保及び電源の低炭素化のためには 再生可能エネルギー全体について抜本的な措置を講じ加速的な導入拡大を図ることが求められている また 平成 23 年 5 月に開催された G8 ドーヴィル サミットでの総理発言 発電電力量に占める自然エネルギーの割合を 2020 年代のできるだけ早い時期に少なくとも 20% を超える水準となるよう取り組む にもあるとおり 再生可能エネルギーの導入拡大に向け 総理から強い決意が表明されたところ そこで 再生可能エネルギー発電設備を対象に新たに固定資産税が課せられることとなった年度から 3 年度分の固定資産税を免除することとする ページ 7 1

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 ) において 一次エネルギーの供給量に占める再生可能エネルギーの割合について 2020 年までに 10% に達することを目標とする と記載 電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法 ( 平成 23 年 8 月 26 日成立 ) 附帯決議において 再生可能エネルギー発電設備の早期の導入促進を図るため 税制上の措置等を速やかに検討すること と記載 有効性 合理性政策の達成目標 税負担軽減措置等の適用又は延長期間 同上の期間中の達成目標 政策目標の達成状況 要望の措置の適用見込み 要望の措置の効果見込み ( 手段としての有効性 ) 資源エネルギー 環境政策 長期エネルギー需給見通し新エネルギーについては 2020 年度までに 2,455 万 kl( 原油換算 ) 2030 年度までに3,213 万 kl( 原油換算 ) 導入することを目指す エネルギー基本計画一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに10% とすることを目指す 地球温暖化対策基本法案一次エネルギーの供給量に占める再生可能エネルギーの割合について 2020 年までに10% に達することを目標とする G8ドーヴィル サミット総理発言発電電力量に占める自然エネルギーの割合を 2020 年代のできるだけ早い時期に少なくとも20% を超える水準となるよう取り組む 適用期間 : 平成 24 年 4 月 1 日 ~ 平成 26 年 3 月 31 日までの 2 年間 新エネルギーについては 2020 年度までに 2,455 万 kl( 原油換算 ) 2030 年度までに3,213 万 kl( 原油換算 ) 導入することを目指す また 再生可能エネルギーについては 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を2020 年までに10% とすること及び発電電力量に占める自然エネルギーの割合を 2 020 年代のできるだけ早い時期に少なくとも 20% を超える水準となるよう取り組む 太陽光発電設備については 導入量が平成 32(2020) 年に平成 17(2005) 年度比で20 倍になることを目指し 平均で年 20% 程度の拡大を維持する 新エネルギー導入量の推移 ( 原油換算 : 万 kl 目標:2020 年度 2,455 万 kl) 2005 年度 1,160 万 kl 2006 年度 1,262 万 kl 2007 年度 1,293 万 kl 2008 年度 1,307 万 kl 2009 年度 1,282 万 kl 太陽光発電導入量の推移 ( 発電出力 :kw 目標 :2020 年度 2,865 万 kw) 2005 年度 142.2 万 kw 2006 年度 170.9 万 kw 2007 年度 191.9 万 kw 2008 年度 214.4 万 kw 2009 年度 262.7 万 kw 現行制度の拡充により 適用期間内における本措置の適用件数は 319 件見込まれる 本税制措置により 適用期間内に 319 件の再生可能エネルギー利用設備に対する投資が促される これらの設備投資に対する経済波及効果は 939 億円 雇用創出効果は 4,061 人 付加価値増大効果は 373 億円と推計され 減収見込額 11 億円を上回る効果が生じると見込まれる また これらの設備が稼働することにより 年間で 2.2 億 kwh の電力量を確保することが

でき これは家庭に換算すると 6.2 万世帯で使用される電力量に相当し 地域経済の維持に欠かすことのできない電力を相当程度賄うことができる ページ 7-2

当該要望項目以外の税制上の支援措置 エネルギー環境負荷低減推進設備等を取得した場合の特別償却又は法人税額の特別控除 ( 国税 ) 相当性 予算上の措置等の要求内容及び金額 上記の予算上の措置等と要望項目との関係 要望の措置の妥当性 財政投融資 環境 エネルギー対策貸付 固定資産税の課税標準特例は 設備保有後の運転初期段階におけるキャッシュフロー負担を軽減するもの 他の支援措置と比較して 設備取得者があまねく恩恵を受けることができ すそ野の広い支援措置であることが特徴 他の支援措置の目的等は以下のとおり 財政投融資 ( 日本政策金融公庫 ) 資金繰りの厳しい中小企業及び個人事業主に対して 低利融資を行うことで 太陽光発電等の導入に必要な資金確保の円滑化及び資金調達コストの低減並びに借入金利息の低減を図ることにより イニシャル面及びランニング面で支援 再生可能エネルギーは 経済性や自然条件等における制約から普及が十分に進んでおらず価格が高いのが特徴 そのため 導入当初は資産額が大きく 収入が安定しない中で固定資産税の支払いが設置者の負担となっている したがって 導入当初の固定資産税について 軽減措置を講ずることによって設置者のキャッシュフローが改善され 投資判断に大きく影響を与えることとなる また 東日本大震災の影響による電力需給逼迫を改善するための供給面の対策として 再生可能エネルギーの導入拡大は必要不可欠であり 総理からも平成 23 年 5 月に開催された G8 ドーヴィル サミットにおいて 発電電力量に占める自然エネルギーの割合を 2020 年代のできるだけ早い時期に少なくとも 20% を超える水準となるよう取り組む と強い決意が表明されたところ なお 上記の課題を解決するためには 地方自治体の協力が必要不可欠である 当省が実施したアンケート調査 ( 平成 23 年 8 月実施 ) によると 再生可能エネルギー利用設備の導入拡大の必要性について 導入拡大が必要で 国の施策に関連付けて市町村自らの施策の強化を検討したい といった回答を示す地方自治体が約半数を占めている また 再生可能エネルギーの導入拡大を図る理由としては 地域資源活用 及び エネルギーの供給力確保 といった回答を示す地方自治体が約半数を占めている したがって 地方自治体においても再生可能エネルギー導入拡大の必要性が認識されているところであり 地方自治体の協力を得るためには まず国による積極的な施策投入があって初めて地方自治体による施策が誘導されるものと思慮される また 本措置は価格の高い再生可能エネルギー利用設備を積極的に導入しようとする事業者に対する支援であるので 課税の公平原則に照らし必要最小限の特例措置となっている ページ 7 3

税負担軽減措置等の適用実績 税負担軽減措置等の適用による効果 ( 手段としての有効性 ) 前回要望時の達成目標 前回要望時からの達成度及び目標に達していない場合の理由 これまでの要望経緯 太陽光発電設備に係る課税標準の特例措置は平成 21 年度税制改正で措置されたため 実際に固定資産税の軽減措置が受けられるのは平成 22 年からであり 適用実績は平成 22 年 43 5 件 平成 23 年 383 件と見込まれる なお 当該税制措置の適用条件である新エネルギー等事業者支援対策補助金は 平成 23 年度から新規採択を廃止しているため 平成 24 年以降は新規の税制措置適用者は発生しない 本税制措置により 適用期間内に 319 件の再生可能エネルギー利用設備に対する投資が促される これらの設備投資に対する経済波及効果は 939 億円 雇用創出効果は 4,061 人 付加価値増大効果は 373 億円と推計され 減収見込額 11 億円を上回る効果が生じると見込まれる また これらの設備が稼働することにより 年間で 2.2 億 kwh の電力量を確保することができ これは家庭に換算すると 6.2 万世帯で使用される電力量に相当し 地域経済の維持に欠かすことのできない電力を相当程度賄うことができる 平成 22 年度においては 京都議定書目標達成計画 ( 平成 20 年 3 月全部改定 ) の新エネルギー導入目標である原油換算 1,560 万 klから 1,910 万 klを目指す その上で 平成 32(2020) 年に2,455 万 kl 導入することを目指す また 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す 太陽光発電設備については 導入量が平成 32(2020) 年に平成 17(2005) 年度比で20 倍になることを目指し 平均で年 20% 程度の拡大を維持する 太陽光発電導入量 ( 発電出力 :kw) 現状 : 平成 20 年度 214.4 万 kw 平成 21 年度 262.7 万 kw( 前年度比 22.5% 増加 ) 平成 21 年度創設平成 22 年度現状の 新エネルギー等事業者支援対策事業 の対象事業に加え 地域新エネルギー等導入促進対策事業 の対象事業の追加を要望したが見直し年度に当たらないとして改正ならず 平成 23 年度現状の 新エネルギー等事業者支援対策事業 の限定を解除し 対象設備を太陽光発電設備から再生可能エネルギー利用設備に拡充する要望をしたが改正ならず 現行の特例措置と同条件で適用期限を 1 年間延長の上 廃止 ( サンセット ) ページ 7 4