無い (3) 特定市が振興協会会長 Aと市教育委員会とで一体に推進した当該文化事業は事業の実施前と実施後のまちの変化における事業の効果について国への報告義務があり, 公正に適法に事業を行う責務の存在は当該文化事業の目標の1は中心市街地の賑わいの促進にあって中心市街地活性化ソフト事業であって公開されて

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の対象として 人事院事務総長引継書 を特定し, 同年 9 月 29 日付け行政文書開示決定通知書を審査請求人に送付した 2 審査請求人が主張する本件審査請求の趣旨及び理由審査請求人は, 事務引継書が1 名分しか存在しないという決定は不自然である, 他の職員についても事務引継書がなければ, 前任者から

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査請求人 ) が 平成 5 年分所得税確定申告書 ( 以下 本件請求保有個人情報 1 という ) の開示を求めるものである 処分庁は, 本件開示請求に対し, 本件請求保有個人情報 1は文書保存期間 (7 年 ) が満了し, 既に廃棄しているとして, 平成 27 年 12 月 2 2 日付け特定記号第

非常に長い期間, 苦痛に耐え続けた親族にとって, 納得のできる対応を日本政府にしてもらえるよう関係者には協力賜りたい ( その他は, 上記 (2) と同旨であるため省略する ) (4) 意見書 3 特定個人 Aの身元を明らかにすること及び親子関係の証明に当たっては財務省 総務省において, 生年月日の

の補正書 において, 審査請求の趣旨を この開示請求は本人の給与のみずましにかかわる書面である為 としているが, 原処分を取り消し, 本件対象保有個人情報の開示を求めている審査請求として, 以下, 原処分の妥当性について検討する 2 原処分の妥当性について (1) 給与所得の源泉徴収票について給与所

19 条の4 第 2 項の規定により, 特別職の公務員であるから, 本件不開示情報は, 公務員としての職務遂行情報であり, 精神保健指定医が, 客観的な生体検査もなく, ただその主観に基づいて, 対象者を強制入院させることができるという性質の資格であること, 本件開示請求に係る精神保健指定医らが対象

1 本件審査請求について (1) 本件審査請求に係る開示請求は, 法に基づき, 処分庁に対し, 本件対象文書の開示を求めたもの ( 以下 本件開示請求 という ) である (2) 本件開示請求を受けて, 処分庁は, 本件対象文書を作成しておらず不存在として, 不開示決定 ( 原処分 ) を行った (

0 月 22 日現在, 通帳紛失の総合口座記号番号 特定番号 A-B~C 担保定額貯金 4 件 ( 特定金額 A): 平成 15 年 1 月 ~ 平成 16 年 3 月 : 特定郵便局 A 預入が証明されている 調査結果の回答書 の原本の写しの請求と, 特定年月日 Aの 改姓届 ( 開示請求者本人

録された保有個人情報 ( 本件対象保有個人情報 ) の開示を求めるものである 処分庁は, 平成 28 年 12 月 6 日付け特定記号 431により, 本件対象保有個人情報のうち,1 死亡した者の納める税金又は還付される税金 欄,2 相続人等の代表者の指定 欄並びに3 開示請求者以外の 相続人等に関

諮問庁 : 防衛大臣諮問日 : 平成 28 年 2 月 25 日 ( 平成 28 年 ( 行情 ) 諮問第 192 号 ) 答申日 : 平成 29 年 1 月 27 日 ( 平成 28 年度 ( 行情 ) 答申第 694 号 ) 事件名 : 洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準 運用上の留意事項等に

おいて開催されていた法の制度運営に関する検討会の報告 ( 平成 17 年 3 月 29 日 ) では, 法の運用に関する改善措置として, 理由付記に関して 特に, 文書不存在を理由とする不開示決定については, 例えば, 請求対象文書をそもそも作成 取得していない, 作成したが保存期間が経過したので廃

非常に長い期間, 苦痛に耐え続けた親族にとって, 納得のできる対応を日本政府にしてもらえるよう関係者には協力賜りたい ( その他は, 上記 (2) と同旨であるため省略する ) (4) 意見書 3 特定個人 Aの身元を明らかにすること及び親子関係の証明に当たっては財務省 総務省において, 生年月日の

っている以上, 被面接者においてそもそも特別な対応策を採る必要はないといえる ウよって, 本件対象文書の不開示部分は法 5 条 6 号に該当しないといえる (2) 意見書 ( 添付資料省略 ) ア裁判官の場合, 新任判事補志望者カードの全部が開示されている ( 資料 1) ことからすれば, 検事に関

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業務 とあるが, 当該支払の一時差止めに係る決定を除く と, されている すなわち, 決定に係る業務は, 事業管理課長である ウその決定に係る文書及びデータは存在する 事業管理課長の決定により, 年金機構は, 障害者の年金給付を一時差し止めるための電算処理をしている事実がある そして, その事実から

く, 未支給年金受給権者の個人情報の開示を求めているとして, 法 12 条 自己を本人とする開示を請求することができる に当たらないため, 開示することはできないことを伝え, 取り下げの意思を確認した しかしながら, 異議申立人は, 不開示である旨の正式な回答がほしいとして, 開示請求を続けたもので

第 3 諮問庁の説明の要旨 1 本件事案の概要本件は, 審査請求人が平成 29 年 8 月 29 日付けで法人文書の開示請求を行ったことに対し, 同年 9 月 29 日付け千大総第 307 号により, 法人文書の一部を不開示とする開示決定等処分 ( 処分 1) を行ったところ, 審査請求が提起された

異議申立てしていますが, 協会 ( 原文ママ ) として黙認しています 本件に関しても, 諮問庁は国のトップなのだから, もっともっと労働問題に積極的に取り組み, 労基法厳守で, 場合により, 行政処分すべきである 警察なら, スピード違反すれば即行政処分されますが, 労基法では, 基本強い行政処分

ウ 特定個人 a に訂正してほしいとは, 私は書いてない これも日本年金機構の単純ミスなのか? それとも他に理由があるのか? 事実に基づいて, 説明を求める 私の公共職業安定所における氏名は, カタカナの 特定個人 b のスペースなしで管理されている 私の資格画面も氏名欄はカタカナである 国民年金保

として本件対象文書にかがみを加えたものを特定した 本件開示請求に対しては, 法 11 条に規定する開示決定等の期限の特例を適用し, まず, 平成 27 年 4 月 20 日付け防官文第 6779 号により, かがみについて開示決定を行った後, 同年 9 月 3 日付け防官文第 号により

ターの上司職員に隠匿 ( 隠滅 ) され送付がない為に, 法律に基づいた開示請求により送付をして頂きたいための開示請求であるが, 平成 19 年 10 月 22 日現在, 通帳紛失の郵便貯金 : 総合口座 特定番号 A ( 担保定額定期 : 枝番特定番号 B~Cを含む ):( 口座名義人 ) 開示請

て本学が過去に公表した内容は除く ) 及び 3 当該事故に係る診療科, 機構への報告日その他報告内容に係る情報として事務担当者が加筆したメモ について全部開示を求める 少なくとも患者, 医師の個人情報に係らない部分については開示すべき そもそもこの報告書は同じような事故が起きないようにするために医師

諮問庁 : 株式会社日本政策金融公庫諮問日 : 平成 28 年 2 月 8 日 ( 平成 28 年 ( 独個 ) 諮問第 3 号 ) 答申日 : 平成 28 年 4 月 27 日 ( 平成 28 年度 ( 独個 ) 答申第 1 号 ) 事件名 : 本人に関する融資審査の検討資料の不訂正決定に関する件

11総法不審第120号

(1) 農林水産省の事務官である特定個人 Aが職務上作成した行政文書で公にできる行政文書は存在するはずであり, 公開しなければならない ( 諮問第 551 号 ) (2) 本来であれば, 開示できる文書が存在しない, 存否応答しない, 不存在と, 文書の性質によって, 処分内容が異なるはずである 特

子ファイルを紙に出力する際に, 当該ファイル形式では保存されている情報が印刷されない場合が起こり得る これと同様に当該ファイル形式を他のファイル形式に変換する場合にも, 変換先のファイル形式に情報が移行しない場合が設定等により技術的に起こり得るのである 本件対象文書が当初のファイル形式を変換して複写

ありどのような証言がなされたのか ( 請求人にとって虚偽と思われる証言が無いか等 ), また産業医が本人の意見を聞かずにどう判断し診療録に記載したのかを知る権利が請求人にはあると考える 3 請求人については, 特定理由等から特定機関等が千葉大学に対して診療録の開示を求める可能性もあり得るが, 千葉大

問にさらされることはむしろあるべき姿であり, それによって一層公益の増進に資するともいえる 特に, 本件のような面接試験の場合には, 試験結果の開示が, 面接試験以外の事由で受験者を選抜したのではないことを示すといった効果もあり, 面接試験が適正に行われることを確保するに大きく資すると言える したが

り公表されないことが日米両政府間で合意されており, これを公にすることは, 米国との信頼関係が損なわれるおそれがあると認められることから, 法 5 条 3 号に該当するため不開示とする決定 ( 原処分 ) を行った (3) これに対し, 異議申立人は, 国土交通大臣に対して, 原処分の取消しを求めて

理の手引 は, 開示の実施においては, 行政文書をありのまま開示する (23 枚目 ) として, 原則として加工はしない ( 同上 ) としている したがって本件対象文書の電磁的記録の開示に当たっては, 当該電磁的記録をそのままのデータ形式で開示すべきである また, 同様な趣旨で本件対象文書の電磁的

ウ商業地等である 町の土地の平成 28 年度分の固定資産税の課税標準額は 法附則第 18 条第 5 項及び第 25 条第 5 項の規定により 課税標準となるべき価格に0.7を乗じた額となる なお 岐阜市税条例 ( 昭和 25 年岐阜市条例第 14 号 以下 条例 という ) においては これと異なる

消費者庁にも苦情相談を行い, 今にも消費者庁が動くであろうこと等を話し, 異議申立人に謝罪及びデータ削除を求めているとのことであった 当初監察部は, 異議申立人に謝罪に応じるよう促したが, 異議申立人が使用しているデータは, 登記事項証明書記載のデータと同一であり 法 を犯していないので謝罪には応じ

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処分済み

1 審査会の結論 平成 28 年度市民税 県民税の賦課決定処分 に係る審査請求は棄却する べきであるとの審査庁の判断は妥当である 2 事案概要南区長 ( 以下 処分庁 という ) は 地方税法 ( 昭和 25 年法律第 226 号 以下 法 という ) 第 24 条及び第 294 条並びに横浜市市税

11総法不審第120号

基づき, 平成 27 年 9 月 29 日付けで, 特定労働基準監督署( 以下 特定署 という ) へ特定日までに提出された特定事業場の就業規則, 就業規則届及び意見書 36 協定書, 同月 30 日付けで, 特定署に提出された特定事業場の36 協定書 3 年分 に係る開示請求を行った (2) 三重

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諮問第 483 号 答 申 第 1 審査会の結論 千葉県教育委員会 ( 以下 実施機関 という ) の決定は妥当である 第 2 異議申立人の主張要旨 1 異議申立ての趣旨異議申立ての趣旨は 実施機関が平成 24 年 3 月 28 日付教財第 1947 号で行った行政文書不開示決定 ( 以下 本件決定

取得に対しては 分割前の当該共有物に係る持分割合を超える部分の取得を除いて 不動産取得税を課することができないとするだけであって 分割の方法に制約を設けているものではないから 共有する土地が隣接している場合と隣接していない場合を区別し 隣接していない土地を一体として分割する場合に非課税が適用されない

処分済み

ら退去を迫られやむを得ず転居したのであるから本件転居費用について保護費が支給されるべきであると主張して 本件処分の取消しを求めている 2 処分庁の主張 (1) 生活保護問答集について ( 平成 21 年 3 月 31 日厚生労働省社会援護局保護課長事務連絡 以下 問答集 という ) の問 13の2の

11総法不審第120号

ている しかしながら 本件処分は条例の理念と条文の解釈運用を誤った違法なものであり 取り消されなければならない ⑶ 条例第 7 条第 1 項本文は 個人情報の外部提供の原則禁止を規定している また 同条同項ただし書の趣旨は 単に外部提供の原則禁止規定を解除したにとどまる すなわち 当該法令等が存在す

11総法不審第120号

第1 審査会の結論

返還の必要性を十分説明しており 手続は適法である 第 3 審理員意見書の要旨 1 結論本件審査請求には理由がないので 棄却されるべきである 2 理由 (1) 本件の争点は 本件保険が法第 4 条第 1 項に規定する 利用し得る資産 に該当するかどうかであるが その判断に当たっては 処分庁が判断の要素

が成立するが 本件処分日は平成 29 年 3 月 3 日であるから 平成 24 年 3 月 3 日以降 審査請求人に支給した保護費について返還を求めることは可能であ る 第 3 審理員意見書の要旨 1 結論本件審査請求には理由がないので 棄却されるべきである 2 理由 (1) 本件処分に係る生活保護

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

茨城厚生年金事案 2029 第 1 委員会の結論総務大臣から平成 24 年 10 月 10 日付けで行われた申立人の年金記録に係る苦情のあっせんについては 同日後に新たな事実が判明したことから 当該あっせんによらず 申立人のA 社における資格喪失日に係る記録を昭和 41 年 9 月 5 日に訂正し

11総法不審第120号

厚生局受付番号 : 九州 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 九州 ( 国 ) 第 号 第 1 結論昭和 50 年 4 月 30 日から昭和 51 年 4 月 1 日までの請求期間 昭和 51 年 4 月 1 日から昭和 53 年 4 月 1 日までの請求期間 昭

答申第203号(公表用)

11総法不審第120号

第一審査会の結論 豊中市教育委員会が行った 内部公益通報に係る調査の実施について ( 報告 ) を不 開示とした決定は妥当ではなく 別紙に記載した部分を除き開示すべきである 第二審査請求の経過 1 開示請求審査請求人は 平成 25 年 7 月 17 日 豊中市情報公開条例 ( 以下 条例 という )

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保険業務に係る情報提供料は 請求人の事業に基づいた収入であるとは いえない 第 4 審理員意見書の結論 本件各審査請求は理由がないから 行政不服審査法 4 5 条 2 項によ り 棄却すべきである 第 5 調査審議の経過 審査会は 本件諮問について 以下のように審議した 年月日 審議経過 平成 30

件数表(神奈川)

2 当事者の主張 (1) 申立人の主張の要旨 申立人は 請求を基礎づける理由として 以下のとおり主張した 1 処分の根拠等申立人は次のとおりお願い書ないし提案書を提出し 又は口頭での告発を行った ア.2018 年 3 月 23 日に被申立人資格審査担当副会長及び資格審査委員長あてに 会長の経歴詐称等

債務のうち所定の範囲内のものを当該事業主に代わって政府が弁済する旨規定する (2) 賃確法 7 条における上記 政令で定める事由 ( 立替払の事由 ) として 賃金の支払の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 51 年政令第 169 号 以下 賃確令 という )2 条 1 項 4 号及び賃金の支払の確

7 平成 28 年 10 月 3 日 処分庁は 法第 73 条の2 第 1 項及び条例第 43 条第 1 項の規定により 本件不動産の取得について審査請求人に対し 本件処分を行った 8 平成 28 年 11 月 25 日 審査請求人は 審査庁に対し 本件処分の取消しを求める審査請求を行った 第 4

総務省が所管する地方税法ではなく 財務省が所管する国有財産法の適用を受けるとのことであり 実施機関の本件決定は失当である (2) 本件は 国税庁からの教示による公文書公開請求であり これを実施機関が非公開決定するとは言語道断である (3) 尖閣諸島の国有化は 日本と中国の外交問題に発展していることも

平成14年7月3日

情報公開に係る事務処理規則 ( 平 18 規則第 16 号平成 18 年 8 月 1 日 ) 改正平 19 規則第 52 号平成 19 年 9 月 21 日平 26 規則第 2 号平成 26 年 5 月 13 日平 26 規則第 22 号平成 27 年 3 月 31 日 第 1 章総則 ( 目的 )

11総法不審第120号

私立幼稚園教育振興補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 県は, 私立幼稚園の教育条件の維持及び向上並びに私立幼稚園に在園する幼児に係る修学上の経済的負担の軽減を図るとともに私立幼稚園の経営の健全性を高め, もって私立幼稚園の健全な発達に資するため, 私立幼稚園における教育に係る経常的経費について,

警備の下にあり 仮に本件対象文書が開示されたとしても院内への不法な侵入及び院内での不法な活動は困難であり 犯罪の予防 鎮圧等に支障を及ぼすとは考えられず 合理性を欠いている したがって 本件対象文書は法第 5 条第 4 号には相当せず 規程第 4 条第 3 号に定める事務局不開示情報に該当しないこと

第 4 審理員意見書の結論 本件各審査請求は理由がないから 行政不服審査法 4 5 条 2 項に より いずれも棄却すべきである 第 5 調査審議の経過審査会は 本件諮問について 以下のように審議した 年月日審議経過 平成 30 年 3 月 6 日 諮問 平成 30 年 4 月 26 日審議 ( 第

( イ ) 私は, 平成 27 年 4 月 8 日の年機構発 2 号 保有個人情報の開示をしない旨の決定について ( 通知 ) を見て驚いている 書類があるのに開示しないのは, 非常に遺憾である 特定年金事務所が, 私の 保有個人情報の開示請求 を受付けないことで, 私は会社との民事裁判平成 23

横浜市情報公開・個人情報保護審査会答申

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

なお, 基本事件被告に対し, 訴状や上記移送決定の送達はされていない 2 関係法令の定め (1) 道路法ア道路管理者は, 他の工事又は他の行為により必要を生じた道路に関する工事又は道路の維持の費用については, その必要を生じた限度において, 他の工事又は他の行為につき費用を負担する者にその全部又は一

処分済み

11総法不審第120号

11総法不審第120号

1 審査会の結論 平成 29 年度市民税 県民税税額変更処分 に係る審査請求は棄却するべ きであるとの審査庁の判断は妥当である 2 事案概要緑区長 ( 以下 処分庁 という ) は 平成 29 年 6 月 1 日 審査請求人に対して 平成 29 年度市民税 県民税賦課決定処分 ( 以下 先行処分 と

( 別紙 ) 答申 : 行文第 24 号 諮問 : 行文第 24-1 号 答申第 1 審査会の結論実施機関が行った本件不開示決定処分については適正であったと認める 第 2 諮問事案の概要 1 行政文書の開示請求異議申立人は 平成 24 年 5 月 7 日 奈良市長 ( 以下 実施機関 という ) に

市町村合併の推進状況について

2 異議申立ての理由 文書不存在 はあり得ないと考える 第 4 実施機関の説明要旨 実施機関から提出された理由説明書の要旨は次のとおりである 1 本件開示請求と関わる可能性がある文書がないか調査した 開示請求のあった文書が 沖縄県と福建省との友好省県締結に関わるものであることが推測されたことから 対

控訴人は, 控訴人にも上記の退職改定をした上で平成 22 年 3 月分の特別老齢厚生年金を支給すべきであったと主張したが, 被控訴人は, 退職改定の要件として, 被保険者資格を喪失した日から起算して1か月を経過した時点で受給権者であることが必要であるところ, 控訴人は, 同年 月 日に65 歳に達し

11総法不審第120号

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総務省独立行政法人評価委員会議事規則 総務省独立行政法人評価委員会令 ( 平成十二年政令第三百十八号 以下 委員会令 という ) 第十条の規定に基づき 総務省独立行政法人評価委員会議事規則を次のように定める 平成十三年二月二十七日総務省独立行政法人評価委員会委員長 ( 目的 ) 第一条総務省独立行政

政令で定める障害の程度に該当するものであるときは, その者の請求に基づき, 公害健康被害認定審査会の意見を聴いて, その障害の程度に応じた支給をする旨を定めている (2) 公健法 13 条 1 項は, 補償給付を受けることができる者に対し, 同一の事由について, 損害の塡補がされた場合 ( 同法 1

書のみが公開されており, 設計書は事前にも事後にも公開されていない 設計書が公開されていないことにより, 測量業務における加減率 ( 耕地, 村落地, 準市街地, 市街地, 過密市街地等のどれに該当するかによる人員や作業時間 ) が不明であり, また, 測量の変化率の諸条件係数 ( 傾斜区分, 視通

1 A 所有の土地について A が B に B が C に売り渡し A から B へ B から C へそれぞれ所有権移転登記がなされた C が移転登記を受ける際に AB 間の売買契約が B の詐欺に基づくものであることを知らなかった場合で 当該登記の後に A により AB 間の売買契約が取り消された

う 9 枚の行政文書 及び開示すべきとされた 別紙に掲げる部分 の全て について, 民事裁判管轄権に関する日米合同委員会合意関連文書 ( 以下 文書 1 という ) 及び 合意に係る日米合同委員会議事録 ( 以下 文書 2 という ) を特定し, 前者を開示, 後者を不開示とする各決定 ( 原処分

横浜市情報公開・個人情報保護審査会答申

11総法不審第120号

平成21年度地域医療再生臨時特例交付金交付要綱

7 という ) が定める場合に該当しないとして却下処分 ( 以下 本件処分 という ) を受けたため, 被控訴人に対し, 厚年法施行令 3 条の12の7が上記改定請求の期間を第 1 号改定者及び第 2 号改定者の一方が死亡した日から起算して1 月以内に限定しているのは, 厚年法 78 条の12による

* 1.請求の要旨

< F2D F8C668DDA A91E D86939A905C>

諮問庁 : 国土交通大臣諮問日 : 平成 30 年 9 月 26 日 ( 平成 30 年 ( 行情 ) 諮問第 424 号 ) 答申日 : 平成 31 年 3 月 29 日 ( 平成 30 年度 ( 行情 ) 答申第 554 号 ) 事件名 : 不動産鑑定士に対する懲戒処分について に係る決裁文書の

11

がある 7 平成 28 年 3 月 28 日 処分庁は 同日付で審査請求人に対し 借入金収入 円の未申告により生じた保護費過払い分について 法第 78 条第 1 項の規定により費用徴収を行う決定を行い 同年 7 月 7 日 費用徴収決定通知書を審査請求人に手交した 8 審査請求人は 平成 28 年

11総法不審第120号

2 審査請求の理由 (1) 審査請求書 ( 諮問第 586 号ないし第 589 号 ) ア審査請求の経緯 ( ア ) 特定年月日 A, 平成 26 年度司法書士試験筆記試験実施 ( イ ) 特定年月日 B, 平成 26 年度司法書士試験多肢択一式における法務省解答発表 ( ウ ) 特定年月日 C,

Transcription:

諮問庁 : 総務大臣諮問日 : 平成 29 年 3 月 24 日 ( 平成 29 年 ( 行情 ) 諮問第 104 号 ) 答申日 : 平成 29 年 7 月 20 日 ( 平成 29 年度 ( 行情 ) 答申第 156 号 ) 事件名 : 特定事業への補助に係る文書の不開示決定 ( 不存在 ) に関する件 答申書 第 1 審査会の結論 特定市中心市街地活性化基本計画 第 84ページ ( 甲 1) に記載された 特定市民音楽祭 芸術祭等全 9 事業 への補助の事実について ( 以下 本件対象文書 という ) につき, これを保有していないとして不開示とした決定は, 妥当である 第 2 審査請求人の主張の要旨 1 審査請求の趣旨行政機関の保有する情報の公開に関する法律 ( 以下 法 という )3 条の規定に基づく開示請求に対し, 平成 28 年 12 月 19 日付け総官政第 159 号の1により総務大臣 ( 以下 総務大臣, 処分庁 又は 諮問庁 という ) が行った不開示決定 ( 以下 原処分 という ) を取り消すことを求める 2 審査請求の理由 (1) 特定市は 特定市中心市街地活性化基本計画 ( 以下, 第 2においては 本件計画 という ) を策定 公開しており本件計画において 中心市街地活性化ソフト事業 として平成 20 年から平成 24 年の期間に特定市民音楽祭 芸術等全 9 事業 ( 以下, 第 2においては 当該文化事業 という ) を実施していて公開された本件計画 ( 平成 25 年度版 ) 第 84 頁 ( 甲 1) には当該文化事業の主体者に市, 市教育委員会及び振興協会の名があり, 当該文化事業において振興協会も市も市教育委員会も市街地活性化事業の実施主体者として事業者として中心市街地活性法 6 条に定められた義務を有する 中心市街地の活性化に関する法律 ( 平成十年六月三日法律第九十二号 ) ( 事業者の責務 ) 六条事業者は, 三条の基本理念に配意してその事業活動を行うとともに, 国又は地方公共団体が実施する中心市街地の活性化のための施策の実施に必要な協力をするよう努めなければならない (2) 特定県知事は特定市より本件計画を通知されていてその内容は本件計画 ( 平成 25 年度版 ) 第 84 頁 ( 甲 1) のとおりであると公開決定している 特定市は特定県知事への報告義務を果たしておりその点に瑕疵は - 1 -

無い (3) 特定市が振興協会会長 Aと市教育委員会とで一体に推進した当該文化事業は事業の実施前と実施後のまちの変化における事業の効果について国への報告義務があり, 公正に適法に事業を行う責務の存在は当該文化事業の目標の1は中心市街地の賑わいの促進にあって中心市街地活性化ソフト事業であって公開されている総務省制作の情報文書類に照らし総務省の補助事業である (4) 総務省は中心市街地の活性化に関する法律を所管する 本件計画において 中心市街地活性化ソフト事業 である 特定市民音楽祭 芸術等全 9 事業 は, 国の総務省の所管事務であり, 法に照らし, 公開された情報に照らし, 国の善意管理注意義務において, 総務大臣は掌理している (5) 括語以上により決定には瑕疵があるとみなすので, 審査を請求し補正を求めます 第 3 諮問庁の説明の要旨 1 審査請求の経緯平成 28 年 11 月 18 日付けで, 総務大臣 ( 処分庁 ) 宛てに, 法に基づく行政文書開示請求があった 処分庁は, 同年 12 月 19 日付けで, 当該行政文書を作成 保有していないとして不開示とする決定 ( 原処分 ) を行った 本件審査請求は, 原処分を取り消し, 請求文書を特定して開示を求めるとして, 平成 28 年 12 月 27 日付けで処分庁に対し行われたものである 2 本件審査請求の理由について上記第 2の2に同じ 3 本件開示請求及び原処分について (1) 請求文書開示請求書によると, 審査請求人が開示を求めている文書は, 特定市中心市街地活性化基本計画 第 84ページ ( 甲 1) に記載された 特定市民音楽祭 芸術祭等全 9 事業 への補助の事実について である (2) 原処分について審査請求人は, 処分庁が当該事業に対し補助を行っている事実があるという前提に立って, 当該補助に係る行政文書の開示を求めていると解されるが, そのような事実は無い このため処分庁は, 該当する行政文書を作成 保有していないとする原処分を行ったものである 4 原処分の妥当性について 3(2) で述べたとおり, 処分庁が 特定市民音楽祭 芸術祭等全 9 事業 に対し補助を行ったという事実は無い 中心市街地活性化ソフト事業 - 2 -

は, 市町村が単独事業として中心市街地再活性化のために行うソフト事業の一部の経費について, 地方財政措置が講じられるというものである また, 審査請求人は審査請求書において 公開されている総務省制作の情報文書類に照らし総務省の補助事業である と主張しているが, 上記のとおり事実とは異なるうえ, 公開されている総務省制作の情報文書類 が何を指しているかも明らかでない さらに, 審査請求人は, 本件計画において 中心市街地活性化ソフト事業 である 特定市民音楽祭 芸術等全 9 事業 は, 国の総務省の所管事務であり, 法に照らし, 公開された情報に照らし, 国の善意管理注意義務において, 総務大臣は掌理している 等とも主張しているが, 上記のとおり市町村の単独事業であるため, 特定市民音楽祭 芸術等全 9 事業 が総務省の所管事務であるという事実も無い 審査請求人からは, 処分庁が請求文書を保有していることについて具体的な根拠が示されておらず, 審査請求人のその他の主張を考慮しても, 処分庁が請求文書を保有しているとは認められない 5 結論以上のとおり, 行政文書を作成 保有していないとして不開示とした原処分を維持することが妥当である 第 4 調査審議の経過当審査会は, 本件諮問事件について, 以下のとおり, 調査審議を行った 1 平成 29 年 3 月 24 日諮問の受理 2 同日諮問庁から理由説明書を収受 3 同年 4 月 24 日審議 4 同年 5 月 15 日審議 5 同月 29 日審議 6 同年 6 月 20 日審議 7 同年 7 月 10 日審議 8 同月 18 日審議第 5 審査会の判断の理由 1 本件開示請求について本件開示請求は, 特定市中心市街地活性化基本計画 第 84ページ ( 甲 1) に記載された 特定市民音楽祭 芸術祭等全 9 事業 ( 以下 本件事業 という ) への補助の事実について ( 本件対象文書 ) の開示を求めるものである 処分庁は, 本件対象文書を作成 保有していないとして不開示とする原処分を行ったところ, 審査請求人は, 原処分の取消しを求めているが, 諮問庁は, 原処分を維持することが妥当であるとしていることから, 以下, 本件対象文書の保有の有無について検討する - 3 -

2 本件対象文書の保有の有無について (1) 諮問庁は, 原処分を維持することが妥当であるとした理由について, 本件開示請求が, 本件事業に対して国庫から支出された補助金に関する文書の開示を求めるものと解した上で, 総務省が本件事業に対し補助を行った事実はなく, また, 本件事業は市町村の単独事業であって, 総務省の所管事務であるという事実もない旨説明するところ, 確かに, 本件事業に対して補助金が支出されたという事実があったか否かについての上記の諮問庁の説明を覆すに足りる事情はない (2) しかしながら, 本件開示請求は, 本件事業への 補助の事実 に関する文書の開示を求めるものであり, しかも, 審査請求人 ( 開示請求者 ) は, 行政文書開示請求書の別紙に, 情報の公開を求める対象事業の名称を 特定市民音楽祭 芸術等全 9 事業 ( 本件事業 ) とし, その措置の内容につき 中心市街地活性化ソフト事業 ( 同事業は, 中心市街地の活性化に関する法律に基づいて, 総務大臣も関与する中心市街地活性化本部が定めた基本方針に基づき市町村が作成する中心市街地活性化基本計画に位置付けられたイベント等のソフト事業を, 市町村が単独事業として行うものであり, 同事業に要する経費の一部を特別交付税により措置することとされている ) と事業の名称が明記された資料の写しを添付して本件開示請求を行っていることからすると, 審査請求人は, 中心市街地活性化ソフト事業 として平成 20 年から平成 24 年までの期間に実施された本件事業について, 国により講じられた財政的な支援措置全般に関する文書の開示を求めているとも考えられる すなわち, 本件事業に対して国庫から支出された補助金に関する文書のみならず, 本件事業 ( その一部の経費 ) に関連して講じられた地方財政措置に関する文書についても, 本件開示請求の対象になると解する余地もあることから, この点につき, 当審査会事務局職員をして諮問庁に確認させたところ, 諮問庁は, 以下のとおり説明する ア地方財政措置として市町村に対し交付される特別交付税は, 地方交付税総額の6% に相当する額を総額として, 原則として年 2 回に分けて決定 交付されるものであり, 地方交付税は, 本来地方の税収入とすべき地方税 ( 所得税, 法人税, 酒税, 消費税の一定割合及び地方法人税の全額 ) を全ての地方公共団体が一定の水準を維持し得るよう財源を保障する見地から, 国税として国が代わって徴収し, 一定の合理的な基準によって再配分する, いわば 国が地方に代わって徴収する地方税である ( 固有財源 ) とされている イ一方, 補助金等 ( 補助金, 交付金, 委託費など ) については, 特定事業に対し, 国税として徴収した財源からその費用を補填するものである - 4 -

ウそのため, 諮問庁としては, 地方公共団体の一般財源 ( 使途が特定されず, どのような経費にも使用することができる財源 ) となる地方交付税 ( 特別交付税 ) は, 特定事業に対する補助金等とは異なることから, 補助 に地方財政措置は含まれないと判断したものである (3) 上記 (2) アないしウの諮問庁の法制度についての説明に, 特段の問題はない しかしながら, 一般的に開示請求者は必ずしも行政事務等に通暁しているわけではないということも併せ勘案すると, 本件開示請求に当たり, 処分庁においては, 審査請求人に対し, 上記 (2) アないしウの制度の説明や, 本件事業について補助金が支出されたという事実がないことなどにつき情報提供を行った上で, 本件開示請求に係る本件事業への 補助の事実 については, 本件事業に関連して講じられた国による財政的な支援措置全般に関する文書の開示を求めるものではないのかどうかを確認する措置をとるべきであったとも考えられる そこで, この点について, 当審査会事務局職員をして諮問庁に確認させたところ, 処分庁においては, 本件開示請求に係る本件事業への 補助の事実 の趣旨が 補助金 であるのか, あるいは, 本件事業に関連して講じられた国による財政的な支援措置全般であるのかについて, 審査請求人に対し確認することはしていないとのことであった (4) そうすると, 処分庁において, 原処分を行う前に, 審査請求人に対し, 上記 (3) の点について法 22 条 1 項に基づく情報提供等を適切に行っていたとすれば, 審査請求人が, 本件開示請求の対象文書を, 本件事業に関連して講じられた地方財政措置を含む国による財政的な支援措置全般に係る文書として特定していた可能性もあったと考えられることから, 地方財政措置の対象である 中心市街地活性化ソフト事業 について, 地方財政措置を講ずるための事務手続の過程において, 処分庁が本件事業に関する文書を取得し, 又は作成 保有していないかどうかにつき, 当審査会事務局職員をして諮問庁に確認させたところ, 諮問庁は, 以下のとおり説明する ア市町村長は, 総務大臣の定める様式によって, 当該市町村の特別交付税の額の算定に用いる資料その他総務大臣の定める資料を作成し, これを総務大臣の指定する日までに都道府県知事に提出しなければならない ( 特別交付税に関する省令 ( 昭和 51 年自治省令第 35 号 )1 条 2 項 ) イ 中心市街地活性化ソフト事業 に係る地方財政措置は, 中心市街地再活性化対策に要する経費のうち特別交付税の算定の基礎とすべきものとして, 総務大臣が調査した額に0.5を乗じて得た額 ( 特別交付税に関する省令附則 5 条 19 項 2 号 ) とされている ウ上記ア及びイの特別交付税の額の算定に用いる資料は, 毎年度, 各 - 5 -

地方公共団体から総務大臣に提出され, 総務省において, これらの資料を用いて特別交付税の額を算定しているが, 算定した金額 ( を記載した文書 ) には, その算定の基礎とした事業の内訳を記載することとされていないことから, 中心市街地活性化ソフト事業 である本件事業について, 地方財政措置が講じられていたか否かを確認することはできない エまた, 上記ア及びイの各地方公共団体から総務大臣に提出される特別交付税の額の算定に用いる資料は, 算定額決定の都度, 当該年度末に廃棄することとされていることから, 仮に, 本件事業が特定市において実施されていた平成 20 年から平成 24 年当時に, 本件事業に関する資料が特定市から提出されていたとしても, 当該資料は既に廃棄済みであると考えられる オ念のため, 総務省の関係部署 ( 地域振興室 ) の執務室の書庫及びパソコンの共有ドライブ等を探索したが, 該当する文書の存在は確認できなかった (5) そこで, 当審査会において特別交付税に関する省令の規定内容を確認した結果も踏まえて検討すると, 地方財政措置として市町村に対し交付される特別交付税に関する算定の方法や, その算定に用いられる資料の内容等に関する上記 (4) アないしウの諮問庁の説明に, 不自然, 不合理な点があるとはいえない そして, 上記の特別交付税の額の算定に用いる資料が, 算定額決定の都度, 当該年度末に廃棄することとされている旨の上記 (4) エの諮問庁の説明については, 当審査会において, 諮問庁から標準文書保存期間基準 ( 地域振興室 ) の提出を受けて確認したところによっても, 必ずしも是認し得るものとはいい難いものの, 上記 (4) オの本件対象文書の探索の方法及び範囲について特段の問題はないと認められる上, その外, 総務省において, 本件事業に関連して講じられた地方財政措置を含む国による財政的な支援措置全般に関する文書を保有していることをうかがわせる事情も見当たらない (6) 以上のとおり, 本件開示請求については, 本件事業に関連して講じられた国による財政的な支援措置全般に関する文書の開示を求めるものと解する余地があり, この点につき, 処分庁が, 審査請求人に対し上記 (3) のとおり情報提供をした上で確認する措置をとらなかったことは, 適切でなかったといわざるを得ないが, 本件対象文書が, 本件事業に関連して講じられた国による財政的な支援措置全般に関する文書であったとしても, 総務省において, 本件対象文書を保有していると認めることはできない 3 審査請求人のその他の主張について - 6 -

審査請求人のその他の主張は, 当審査会の上記判断を左右するものではない 4 本件不開示決定の妥当性について以上のことから, 本件対象文書につき, これを保有していないとして不開示とした決定については, 総務省において本件対象文書を保有しているとは認められず, 妥当であると判断した ( 第 1 部会 ) 委員岡田雄一, 委員池田陽子, 委員下井康史 - 7 -