ふくしま・地域産業6次化戦略

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農山性化1 農山漁村の 6 次産業化の考え方 雇用と所得を確保し 若者や子供も集落に定住できる社会を構築するため 農林漁業生産と加工 販売の一体化や 地域資源を活用した新たな産業の創出を促進するなど 農山漁村の 6 次産業化を推進 現 状 農山漁村に由来する様々な地域資源 マーケットの拡大を図りつつ

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渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

第 6 節農業の高付加価値化等の推進 表 農業生産関連事業の年間総販売金額の推移 平成 22 年度 (2010) 23 (2011) 年間総販売金額 計 農産物の加工 農業経営体 農協等 計 農産物直売所 農業経営体 農協等 観光農園 ( 単位 : 億円 %) 農家レストラン等 16,5

地域産業活性化コース 厚生労働省採択事業 (H28 ~ 30 年度 ) 平成 29 年度 三重県地域活性化 雇用創造プロジェクト事業 地域産業 活性化コース 対象業種 食料品製造業 情報サービス業飲料 たばこ 飼料製造業 木材 木製品製造業 パルプ 紙 紙加工品製造業 印刷 同関連業 なめし革 同製

宮城の将来ビジョン 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 富県宮城の実現 ~ 県内総生産 10 兆円への挑戦 ~ 認知度集計表 ( 回答者属性別 ) 内容について知っている 言葉は聞いたことがある 効知らない ( はじめて聞く言葉である ) 県全体 度数 ,172

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

6 学校給食での地場産物活用に当たっての課題 学校給食における市町村産食材等の利用に関する調査 において 市町村に対し 学校給食で地場産物の活用を促進する上での課題について 市町村産食材と道産食材について それぞれ伺ったところ 次のような結果となりました 学校給食への地場産食材利用促進上の課題 関係

資料 5 総務省提出資料 平成 30 年 12 月 21 日 総務省情報流通行政局

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各 位 平成 27 年 5 月 11 日 会社名株式会社みちのく銀行代表者名取締役頭取髙田邦洋 ( コード番号 8350 東証第一部 ) 問合せ先経営企画部長須藤慎治 ( ) 第四次中期経営計画の策定について 株式会社みちのく銀行 ( 頭取髙田邦洋 ) は 平成 27 年 4

【事例】平成○年度○○カテゴリーに係る全体方針の策定

貿易特化指数を用いた 日本の製造業の 国際競争力の推移

資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

様式 重点項目 産業を担う人材確保対策の推進 雇用情勢の改善を背景に 就職相談者の減少が見込まれる中にあっても 本県産業の持続的な発展を図るため 優れた人材を確保していく必要があることから 県内外の学生や若年者をはじめとした幅広い世代 UI ターン希望者に対するきめ細かな支援により 人材確保を図りま

平成 29 年度 事業計画書

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姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

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数値目標 年間観光客入込数 3% 増 ( 東三河地域 ) 現状 21,147 千人目標 21,781 千人オリジナルバスツアー乗車率 75% シャトルバス利用率 55% ( 平成 30 年度利用者合計 576 人 ) 制作したテレビ番組の視聴率各回 5.0% 以上 平成 30 年度の平均視聴率 6.

第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

17日南市277_0324

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

地域雇用活性化コース 厚生労働省採択事業 (H28 ~ 30 年度 ) 平成 29 年度 三重県地域活性化 雇用創造プロジェクト事業 地域雇用 活性化コース 対象業種 飲食料品小売業 宿泊業 飲食店電気業 鉄道業 道路旅客運送業 道路貨物運送業 倉庫業 運輸に附帯するサービス業 各種商品小売業 織物

平成 28 年度 事業計画書

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平成 31 年度 事業計画書

( 参考様式 1) ( 新 ) 事業計画書 1 事業名 : 2 補助事業者名 : 3 事業実施主体名 : Ⅰ 事業計画 1 事業計画期間 : 年 月 ~ 年 月 記載要領 事業計画期間とは 補助事業の開始から事業計画で掲げる目標を達成するまでに要する期間とし その期限は事業実施年 度の翌年度から 3


市町村による創業支援 (手引き)

長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) 骨子 ( 案 ) に関する参考資料 1 骨子 ( 案 ) の項目と種子の生産供給の仕組み 主要農作物種子法 ( 以下 種子法 という ) で規定されていた項目については 長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) の骨子 ( 案 ) において すべて盛り込むこ

3 富士市産業支援センター 起業 経営相談 セミナー 講演 相談者と一緒の目線に立ち 戦略構築 f-biz( 静岡県富士市 ) 会 地域産業支援機関へのコーデ を共に行い 結果が出るまで徹底支援 ィネート 図書館連携 情報発信 販路開拓 新商品 新サービス開発 など 新分野進出 に重点を置いたきめ細

新たな食と緑の基本計画○○地域推進プラン(様式案)

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東部地域の農業 農地の復旧 復興スケジュール 平成 23 年度平成 24 年度平成 25 年度平成 26 年度平成 27 年度 市復興ビジョン 復旧 再生期 発展 創出期 仙台の復興 仮設ポンプ設置 基盤整備対策 がれき撤去 排水機能復旧 ( 排水ポンプ場 排水路の改修等 ) 堆積土砂の除去 除塩事

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平成18年度

資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

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一般会計 1 総括表 平成 28 年 2 月定例会議案説明会 < 商工労働観光部所管の 2 月補正予算の概要 > 商工労働観光部 ( 単位 : 千円 ) 2 歳出予算 平成 27 年度現計予算 2 月補正 2 月補正後 85,595,702 26,022,891 59,572,811 (1) 政府の

山形県米粉利用拡大プロジェクト


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唐津市農業委員会 農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 2 9 年 11 月 8 日 唐津市農業委員会 第 1 基本的な考え方農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 といいます ) の改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地

平成 22 年 4 月 9 日新しい公共円卓会議資料 平成 2 2 年 4 月 9 日第 5 回 新しい公共 円卓会議谷口委員提出資料 ソーシャルビジネスの振興について 1. 新しい公共とソーシャルビジネスの関係 2. ソーシャルビジネスの課題とこれまでの取り組み 3. 事業者及び支援者が集う 場

(4) 産業平成 27 年の国勢調査によると 本市の就業者数は28,649 人で 平成 17 年と比較して1,897 人 (6.2%) 減少している 産業別にみると 第 1 次産業が4,643 人 (16.2%) 第 2 次産業が6,315 人 (22.1%) 第 3 次産業が17,682 人 (6

重点戦略事業土地改良事業補助事業 土地改良区が行う土地改良事業 ( 用排水施設の整備等 ) について 農家負担の軽減を図るため 事業費の一部を補助した 土地改良区が行う土地改良事業 ( 用排水施設の整備等 ) について 農家負担の軽減を図るため 事業費の一部を補助する 重点戦略事業基盤整備促進事業

数値目標 H29 年 3 月末 H30 年 3 月末 H31 年 3 月末 観光客入込客数 ( 単位 : 千人 ) 大鰐温泉もやし生産者数 ( 単位 : 人 ) 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要本事業は大鰐温泉もやし増産プロジェ

地域資源を活用して雇用を創出する「実践型地域雇用創造事業」において、新たに3地域を採択しました

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

1. 背景 1 2. 位置付け 2 3. 計画の期間 2 4. 計画の基本方針 3 5. 計画の内容 3 6. 基本目標 8

また本市では 競争力の高い製造業が集積しているものの 地域企業の海外展開が十分とは言えず 海外を含む域外から稼ぐ力を十分に発揮できていない さらに 農林水産物についても 輸出実績が少ないなど海外での販路を持たず 新規取引や販路拡大に至っていないという状況にもある 4-2 地方創生として目指す将来像和

流拠点としての那覇空港を備えており 沖縄県への物流を確立することにより本市農産物の輸出の可能性が広がることが期待できること さらには年間 790 万人の観光入込客数があり そのうち 160 万人が外国人であることから 今後のインバウンドの増加を見込んだPRを実施する場所として効果的であると考えている

6 岡山の強みをいかした産業 背景と課題 地方経済においては 経済のグローバル化や情報管理機能の東京一極集中 後継者不足等を背景とした産業の空洞化が顕在化しており 地域の伝統に根ざした強みをいかせる産業の再生が課題となっています また 高齢化の進行や社会の成熟化に対応したきめ細かで高品質な生活サービ

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(別紙1)

平成 29 年度経済産業省クールジャパン関連予算要求状況 コンテンツグローバル需要創出基盤整備事業 ( 平成 28 年度補正 60.0 億円 ) コンテンツの海外展開を通じた日本の魅力発信のため コンテンツの字幕 吹き替え等の現地化や国際見本市への出展等のプロモーション費用の補助の総合的支援を実施

6次産業ガイドブック表1

中小企業海外展開支援大綱の改正について


し環境の整備や 大会 合宿等の誘致 グッズや特産品の物販 体験型観光など スポーツを生かしたにぎわいの創出を進めることにより 交流人口の増加を図るとともに 将来的な市への移住 定住の促進を目指す 事業 スポーツを生かした交流によるにぎわい創設事業 KPI 観光交流客数 地域ブランド調査魅力度全国ラン

主な業務の内容

併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法



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スライド 1

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

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第 2 章 産業社会の変化と勤労者生活

PROFILE

< 進捗管理シート > 大河原町まち ひと しごと創生総合戦略の施策における平成 28 年度実施内容及び平成 29 年度実施予定 < しごとをつくり 安心して働けるようにする > 施策 1: 雇用を増やす体制づくりを支援 ( 事業費は H28 が実績額 H29 が予算額 : 千円 ) 施策総合戦略の

図 12 HACCP の導入状況 ( 販売金額規模別 ) < 食品販売金額規模別 > 5,000 万円未満 ,000 万円 ~1 億円未満 億円 ~3 億円未満

チック,CNF) 等の活用に向けたものづくり産業の高度化を図ることが求められている 一方, 藍製品 や 木工 木製品, 食材 食品 等の地域産業は, 徳島市を中心に盛んであるものの, 従業者数, 出荷額ともに減少傾向にあり, 所得水準も低い これらの産業は, 経営基盤が脆弱な中小 零細企業や個人事業

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地域再生計画 1 地域再生計画の名称 チャリ旅!~ 栃木県北サイクルツーリズム事業 ~ 2 地域再生計画の作成主体の名称大田原市及び矢板市並びに栃木県那須郡那須町 3 地域再生計画の区域大田原市及び矢板市並びに栃木県那須郡那須町の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 地方創生の実現における構造的な課

はじめに

資料 オリ パラ東京大会を契機とした GAP の推進と県産農畜水産物のプロモーション 平成 30 年 9 月 18 日 持続可能性に配慮した日本の食の魅力発信のための研修会 岐阜県農政部

基本方針 2-1 観光資源の有効活用〇歴史 スポーツ 自然など 恵まれた観光資源を活用し 世界に向けた積極的な情報発信や意見交換の場の整備を行います 〇文化 芸術資源のデジタルアーカイブ 33 化により 資源の保護を進め インターネット上での有効活用も行います 2-2 活力ある産業〇ホームページ等の

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) 平成 28 年度 (1 年目 ) 平成 29 年度 (2 年目 ) 平成 30 年度 (3 年目 ) ,500 5, 観光客入込数 ( 人 ) 742,000 14,800 14,800 14,800 平成 31 年度 (4

が懸念されている 平成 22 年の就業人口は 15,475 人で 年々減少傾向にある 産業別就業者の構成比は 第 3 次産業就業者が最も高く 56.3% と 5 割を超え 産業構造の 3 次化が進んでいる 一方 第 2 次産業は 28.5% 第 1 次産業は 15.2% と減少傾向にある (4) 農

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観光消費額観光入込客数観光消費額と観光入込客数の推移 ( 億円 ) , ,391 ( 千人 ) 7,000 6, ,845 5,753 6,000 5,500 第 5 章前期基本計0 5

中小企業等経営強化法の概要

【課題1】海外の企業・人材が東京でビジネスをしやすい環境づくり~【参考】民間によるビジネス交流拠点の例

H26年度 事業計画書

1) 3 層構造による進捗管理の仕組みを理解しているか 持続可能な開発に向けた意欲目標としての 17 のゴール より具体的な行動目標としての 169 のターゲット 達成度を計測する評価するインディケーターに基づく進捗管理 2) 目標の設定と管理 優先的に取り組む目標( マテリアリティ ) の設定のプ

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

ニュースリリース 農業景況調査 : 設備投資 平成 2 9 年 3 月 24 日 株式会社日本政策金融公庫 農業者の設備投資意欲が過去最高 ~ 生産効率関連の農業機械投資が最多 後継者確保に課題も ~ < 平成 28 年下半期農業景況調査関連 > ( 注 1) 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公

第 1 部 施策編 4

資料 2-2 成長戦略改訂に向けた地域活性化の取組みについて ( 案 ) 内閣官房地域活性化統合事務局 成長戦略の改訂に向け これまでの施策の成果が実感できない地方において 新たな活力ある地域づくりと地域産業の成長のためのビジョンを提供しその具体化を図る 超高齢化 人口減少社会における持続可能な都市

主な論点 資料 4 1. ワーク ライフ バランスの推進 生産性向上等の観点から 働き方とともに休み方を見直すことの必要性 重要性 (1) 有給休暇取得状況と長時間労働の国際比較 (2) 休暇取得と生産性との関係 (3) 仕事と仕事以外の生活の充実 2. 秋の連休の大型化等を実現する上での課題 (1

Transcription:

ふくしま 地域産業 6 次化戦略 ~ 連携から融合へ ふくしまの新たな 食 産業創造のために ~

Ⅰ 戦略の概要 ふくしま 地域産業 6 次化戦略 ~ 連携から融合へ ふくしまの新たな 食 産業創造のために ~ 戦略策定の趣旨 我が国の厳しい経済 雇用情勢の中 新たな雇用の創出や地域活性化の鍵として 地域の社会 経済を支える農林水産業と商工業への期待の高まり 農林水産業の 6 次産業化 農商工連携等の動きを発展させ 農林水産業と食品加工業や観光産業との連携など これまでの枠組みを超えた多様な主体が連携 融合した新たな地域産業を創出する 地域産業 6 次化 の取組みを推進し 地域の活性化につなげていくための指針として 本戦略を策定 本戦略の特徴 現場からの出発 先駆的な実践者への 100 人インタビューを実施し 現場の声を第一に考慮した戦略 幅広い分野を網羅 農林水産業の 6 次産業化 農商工連携 企業等の農業参入 観光 サービス業との連携等 食を中心とした幅広い地域産業を対象とした戦略 多様な主体の有機的な連携 農林漁業者 商工業者 関係機関 団体等 多様な主体のネットワークを形成し 有機的連携を構築していく戦略 頑張る人を応援 地域産業 6 次化に意欲をもって取り組む人を 様々な形で最大限応援する戦略 本戦略の推進期間 平成 22 年度 ~26 年度の 5 年間 ( 福島県総合計画 いきいきふくしま創造プラン 等と連動 ) 本戦略における 地域産業 6 次化 とは本県の豊かな農林水産資源を基盤として 1 次 2 次 3 次の各産業分野において 多様な主体が自らの強みを生かして他産業にも分野を拡大し または相互に連携 融合しながら付加価値を向上 創造する取組み

Ⅱ 戦略策定の背景 社会情勢の変化農林水産業工業本県の豊かな農林水産資源を基盤として多様な主体が連携し 新たな地域産業を創出することで 地域の活性化を図る 商 世界的に食料需給がひっ迫する中 食の安全性を脅かす問題の頻発等から 安全 安心な食に対するニーズが高まっている 世界的な金融 経済危機の影響により 雇用情勢等が悪化する中 雇用の受け皿となる新たな産業創出が求められている 地球温暖化や農商工等連携促進法の施行等 自然 社会環境の変化に対し 従来の枠組みを超えた新たな対応が必要 このような食料及び社会環境をめぐる情勢の中 本県農林水産業 商工業が有する特徴を生かした取組みが重要 社会環境 農林水産物価格の低迷 担い手減少や高齢化の進行など 世界人口の増加 異常気象等による世界的な食料需給のひっ迫など 安全 安心な食へのニーズの高まりなど 企業の生産活動の収縮 雇用情勢の悪化 多様化する観光ニーズへの対応など 地球温暖化の顕在化 スローフード等身近な食生活を見直す動きなど 農林漁業者の所得確保担い手育成生産力強化 安全 安心な国産農林水産物 ( 加工原料含む ) への期待 雇用や地域活性化につながる新たな産業創出への期待 地産地消の取組拡大への期待 恵まれた県土 自然条件のもと 多彩な農林水産物を生産 豊かな自然や多様な伝統文化等 浜通り 中通り 会津に特色ある観光資源 古くから地場産業として 酒造業や味噌 醤油 漬物製造業等が発展 全製造業出荷額に占める食料品製造業の割合は 4.5% (H.19 2,797 億円 ) で 全国平均 7.2% と比べて低い状況 (%) 10.0 0.0 地域産業 6 次化に向けた高いポテンシャル 多彩な農林水産物 地域の郷土料理や伝統野菜 地域に根ざした食文化 観光資源との結びつきなど 本県食品産業のさらなる発展の可能性 全製造業出荷額に占める食料品製造業割合 7.2 全国 全国 39 位 4.5 福島県 工業統計調査 (H19) 経済産業省 農商工等連携促進法の施行等 新しい産業創出を促進する動きなど 農林水産業や商工業の枠組みを超えた新たな対応 生産者の顔の見える安全 安心な地元農林水産物に対する消費者の関心の高まり 農産物直売所 道の駅 産直コーナー インターネットによる通信販売等 多様な流通形態の広がり 本県農林水産業 商工業の特徴

Ⅲ 実践者等の意見交換から明らかになった課題 高付加価値化 新分野への進出や経営の多角化を進めるための 地域資源の有効活用と人材育成 確保と経営 本県農林水産物は多彩で品質が高いが 加工業の強化強化と地域の絆づくり地域ネットワーク力の 農林水産業の 6 次産業化 農商工連携等の先進的な実践者等と意見交換を行った結果から 1 地域資源の有効活用と高付加価値化 2 人材育成 確保と経営体質の強化 3 地域ネットワーク力の強化と地域の絆づくりが課題として明らかになった 実践者等の声 者と連携した取組みが少ない 収穫期が重なり安値で取引されたり 規格外で廃棄され 資源が有効に活用されていない 福島県 の知名度が低く ブランド力のある地域産品が少ない マーケットインの考え方に基づいた 独自に販路開拓し 付加価値を高める取組みが不足 ノウハウの不足 事業を展開していく上で リーダーシップのある人材 コーディネータ アドバイザーなどを求める声が多い 新たな事業展開や事業の拡大 継続に必要な資金面の支援や情報の不足 課題と今後の展開方向 加工等による高付加価値化 農林漁業者の生産 加工 販売の一体的な取組み 農林水産業と食品加工業の連携 商品力の強化による高付加価値化 消費者のニーズを捉えた安定的な供給体制の確立 本県の特産物を生かしたオリジナル商品の開発 首都圏等での多様な販売先の確保 地域で活躍する人材の育成 確保 意欲ある人材の発掘 育成 研修機会の確保 6 次化推進のリーダー コーディネーター アドバイザーなどの育成 確保 事業展開に向けた支援の充実 新たな事業展開に必要な初期投資資金及び融資制度等の充実 経営展開に資する様々な情報の提供や相談体制の整備 体質 食材 施設 人材 制度等の情報の不足 異業種間の交流やマッチング機会の不足 農林漁業者や消費者等 多様な主体が相互に支え合う絆づくりが必要 本県の恵まれた観光資源を活用して 農林水産業と観光等との結び付きをより一層強める必要 情報の共有化と人的ネットワーク化の推進 各種情報の蓄積 共有化 マッチングの環境整備 地域で支え合う絆づくりの推進 みんなが地域の産業を支え合う県民の意識醸成 観光との結びつきの強化 観光交流拠点 ( 農産物直売所 農家レストラン 旅館 ホテル 飲食施設等 ) における地域特産物の提供 情報発信の充実

Ⅳ 推進のための戦略 1 基本コンセプト 福島県の豊かな農林水産資源を生かし 地域力 ( 人材 資源 伝統 ) を発揮しながら 1 次 2 次 3 次産業が様々な形で融合した新たな地域産業を創出し 地域の活性化を図ります 目指す方向 新たな価値をもたらす地域産業の創出 しごとづくり ひとづくり 地域産業を支える人材の育成と確保 きずなづくり しごととひとを結びつける地域ネットワーク力の強化 推進方策 1 農林水産業の6 次産業化の推進 2 農商工連携の着実な推進 3 新たな担い手の育成 確保 4 観光との結びつきの強化 5 地域ネットワーク力強化 リーディングプロジェクト 地域産業 6 次化人材育成プロジェクト 地域産業 6 次化ネットワーク推進プロジェクト ふくしまの 食 発信プロジェクト 食品加工支援プロジェクト

Ⅳ 推進のための戦略 2 策目指す方向を実現するために 推進方農林水産業の 6 次産業化の推進 農商工連携の着実な推進 新たな担い手の育成 確保 観光との結びつきの強化 地域ネットワーク力強化 農林漁業者自らが加工 販売等に取り組み 付加価値拡大による所得向上と地域の活性化を目指す 農林漁業者と商工業者がお互いの強みを生かしながら連携し 売れる商品開発や新たなビジネスの創出を図る 地域産業の 6 次化を目指す農林漁業者や農業参入企業など新たな担い手を育成 確保するとともに キーパーソンとなる人材等を養成する 多彩な農林水産物や農村景観 伝統文化等の地域資源を観光と結びつけ活用することにより 地域の魅力向上と活性化につなげる 産業間交流や情報交換の場となる組織づくりや消費者とも連携した地域の農林水産業を支える取組みなどを通して新しい産業を創出していく 1 県産農林水産物の特徴を生かした加工技術や新商品の開発等への支援 2 農林漁業者の売れる商品づくりへの支援 3 本県の顔となる農林水産物の生産 加工 販売力強化と輸出促進 4 地元産食材の利用促進体制等の整備 1 ふくしま農商工連携ファンド等による新商品 新サービス開発等への支援 2 食品加工技術の高度化や新商品開発への支援 3 県産品のブランド化と販路拡大 4 食品加工に関する振興方策の検討 5 新たな事業展開に必要な支援制度の強化 1 農業法人等の新分野展開への支援 2 地域産業 6 次化を担う人材の養成 3 食品関連企業等の事業拡大支援 4 他分野からの農林水産業への参入支援 5 相談 支援機能の充実 1 観光と農林水産業とが一体となった PR の展開 2 食 をテーマにした着地型観光の展開 3 観光と農林水産業との連携によるグリーン ツーリズム等の展開 4 旅館 ホテル 飲食施設等における地域の農林水産物の活用 1 産学民官の連携によるネットワーク構築とマッチング機会の充実 2 地域産業 6 次化関連情報の蓄積 活用と情報発信力の強化 3 ふくしまの 食 をつなぐ人材バンク機能の充実 4 地域が支える農林水産業の取組みの推進

Ⅳ 推進のための戦略 3 リーディングプロジェクト 地域産業 6 次化ネットワーク推進プロジェクト 地域産業 6 次化人材育成プロジェクト 地域産業 6 次化に関心と意欲のある個人 法人 団体等をメンバーとする全県ネットワークを構築し 研修会や情報交換の実施 地方ネットワークにおいて 地域特性に応じたテーマを設けて人的交流と連携推進 産地情報や加工 商品開発 販売等の情報をデータベース化し 商品化 事業化のマッチングの支援 食品加工支援プロジェクト 農林漁業者や中小企業経営者等を対象に 実践的な研修講座の実施 ビジネスプランの具体化 実現に向けた行政機関 関係団体等による支援 大学 研究機関 金融機関 関係団体等産学民官の一体的な人材育成事業実施 福島県県産品加工支援センター ( 仮称 ) を設置し ハイテクプラザと農業総合センターが一体となって 食品加工に関する研究や商品開発 技術支援等の実施 流通販売サイドと農林漁業者 商工業者サイドとのニーズ調整等による売れる商品づくりの支援 ふくしまの 食 発信プロジェクト 本県の優れた食文化や味覚 観光地の魅力等を県内外に発信し 知名度向上と誘客を推進 地域産業 6 次化による開発商品や 本県の顔となる農林水産物などを継続的に幅広くアピール

Ⅴ 推進体制 ふくしま 地域産業 6 次化推進協議会 ( 仮称 ) 組織 知事( 会長 ) 各構成団体長 構成 農林水産 商工 観光関係団体 大学 金融機関ほか 関係機関 団体が一体で地域産業 6 次化を推進 地域産業 6 次化調整会議 ( 仮称 ) 構成 : 副知事 ( 議長 ) 食産業振興監 ( 事務局長 ) 農林水産部 商工労働部地方振興局 農林事務所ハイテクプラザ 農業総合センター事務局 : 農産物安全流通課役割 : 戦略の推進 食品加工の振興方策検討加工食品開発等支援 地域産業 6 次化戦略会議 ( 仮称 ) 構成 推進協議会構成員を中心として 産品等分野別に編成 役割 戦略推進に向けた課題の調整 方針の決定 地域内外でのマッチング 研修 情報交換 交流 ふくしま 地域産業 6 次化ネットワーク 県産品加工支援センター ( 仮称 ) ハイテクプラザと農業総合センターの連携強化による食品加工支援企画支援チーム ( ハイテクプラザ会津 ) 県産品加工連携会議 ( 仮称 ) 構成 : 食産業振興監 ( 座長 ) 商工労働部 農林水産部県産品加工支援センター長等役割 : 試験研究機関との調整 構成 ( 事務局 : 県 ) 農林漁業者 商工業者観光関係者 金融機関 行政他 地方ネットワーク事務局 農林事務所企画部 農業振興普及部 地方振興局企画商工部 食品加工支援チーム ( ハイテクプラザ会津 ) 農産物流通加工支援チーム ( 農業総合センター ) ( 農業短期大学校 )