はじめに Oracle Business Intelligence Discoverer(Oracle BI Discoverer) は 90 年代初めに開発されて以来 機能およびデプロイメント アーキテクチャが大幅に改善されました 使いやすい非定型問合せおよびレポート ツールを活用して 多数の顧客がより適切な意思決定を行っています この文書では オラクルの優れたビジネス インテリジェンス戦略の中で Oracle BI Discoverer の開発戦略を概説します この文書では 以下について説明します Oracle BI Discoverer の製品戦略 Oracle BI Discoverer 10.1.2.3 Oracle BI Discoverer 11g Oracle BI Discoverer の今後の機能 Oracle BI Discoverer のサポート ポリシー Oracle BI Discoverer を使用する顧客への推奨事項 Oracle BI Discoverer の製品戦略 Oracle BI Discoverer は インターネットに完全対応したアプリケーションへと進化しました 実証済みの 3 層アーキテクチャにより数千のユーザーが利用可能であり Oracle Database および Oracle Application Server 内の他の付加価値サービスと統合して強力な BI 機能を提供します 開発の焦点は 以下のとおりです ユーザーのアクセス制限の緩和により Oracle BI Discoverer の提供するビジネス レポートや知識を活用する際の製品のユーザビリティを向上させる Oracle Database および Oracle Application Server 内の強力なテクノロジを公開し活用する オラクルは Oracle Database および Oracle Fusion Middleware 内の新しいテクノロジに継続的に投資しています Oracle BI Discoverer は Oracle Application Server と継続的に統合してリリースすることで この投資を活用します 製品規定は 開発されてから変更されていません このため Oracle Database のビジネス情報および分析を必要とする一般的なユーザーが強力なサーバー テクノロジを利用できます 1
Oracle BI Discoverer 10.1.2.3 この項では Oracle BI Discoverer の 10.1.2.3 リリースの主要な機能を説明します Oracle Business Intelligence Publisher との統合 Oracle BI Discoverer 10.1.2.3 リリースと Oracle BI Publisher( 旧称は Oracle XML Publisher) の統合により Oracle BI Publisher 製品から Oracle BI Discoverer のリレーショナル ワークシートおよび OLAP ワークシートへの固有アクセスを通じてピクセル レベルのレポートを使用できます この統合には Oracle BI Publisher または Oracle Business Intelligence Enterprise Edition のバージョン 10.1.3.3 が必要です Oracle BI Discoverer ユーザーは テキストとイメージを組み込んだレイアウトの表 クロス集計 グラフを含む Oracle BI Publisher のレポートを作成できます また 総計などのレポートを含む Oracle BI Discoverer ワークシートから単一の項目を参照できます 既存の Oracle BI Publisher 機能を使用して 必要に応じて Oracle BI Discoverer ワークシートに基づく Oracle BI Publisher レポートをスケジューリングおよび配信できます Oracle BI Publisher の詳細については http://otn.oracle.co.jp/products/xml-publisher/index.html を参照してください Oracle BI Discoverer OLAP の高度な計算済メンバー Oracle BI Discoverer 10.1.2.2 リリースの計算済メンバー機能に基づいているため 計算済メンバーの新しいエディタを使用して 10.1.2.3 リリースで高度な計算済メンバーを作成できます 2
Oracle BI Discoverer 11g この項では Oracle BI Discoverer 11g リリースの主要な機能を説明します Oracle BI Enterprise Edition との統合 Oracle BI Enterprise Edition(Oracle BI EE) は 真のエンタープライズ デプロイメントの実現を目的に設計され 次世代アーキテクチャのあらゆる BI 機能を提供し市場をリードする革新的かつ包括的な BI プラットフォームです IT 組織は 単一のデータ ウェアハウスまたは複数の運営および分析ソースを対象とするすべての企業データをまとめた単一の論理的なビューを定義できます ビジネス ユーザーは 有効性を高めるための情報へのアクセス 情報のやり取り および情報の利用により新しいレベルの自己管理を実現します Oracle BI Discoverer の顧客は Oracle BI EE との以下の統合から利点が得られます Oracle BI EE Interactive Dashboards との統合 Oracle BI EE Interactive Dashboards は 企業データソース間の実際のリアルタイム データを提供する完全な対話形式のグラフィカル情報ダッシュボードです これらは 各ユーザーおよびロールでパーソナライズできます また すべてのユーザーはシンプルなポイント アンド クリック方式のインタフェースを使用するため 非常に使いやすくなっています 11g のリリースによって Oracle BI Discoverer ワークシートのコンテンツをこれらのダッシュボードに完全に統合できます Oracle BI EE Delivers との統合 Oracle BI EE Delivers は 'ibot' サービスによる運営および分析ソースの定期的な監視を通じて 問題および機会の自動的な検出 アラート および通知を実現します 11g リリースでは Oracle BI Discoverer ワークシートの ibot の作成をサポートします ibot をアクティブ化すると 結果のアラートおよびレポートの内容をさまざまな形式およびデバイスで配信できます また ibot をアクティブ化する際の論理的に ibot を連結する機能 または他のアクションやスクリプトを開始する機能によって ビジネス プロセスと密接なやり取りを行うことができます Oracle BI EE への Oracle BI Discoverer メタデータおよびワークシートの移行 Oracle BI Discoverer を継続的にサポートおよび開発していく予定ですが 顧客が一部またはすべての Oracle BI Discoverer アプリケーションを Oracle BI EE プラットフォームに移行する場合 11g リリースを使用して Oracle BI Discoverer メタデータおよびワークブックを Oracle BI EE に移行できます また ベスト プラクティスを含むテクニカル ホワイトペーパーおよび Oracle コンサルティング サービスの利用によって 素早く適切な結果が得られます Oracle Application Server 11g との統合 Oracle BI Discoverer は 11g のリリースにおいて システムの管理性および監視機能を大幅に改善し 今後も Oracle Application Server と統合してリリースされます JSR 168 ポートレット標準のサポート Oracle BI Discoverer コンテンツを JSR 168 準拠のポータルに公開する機能が予定されています この機能によって Oracle BI Discoverer コンテンツを標準に準拠した企業ポータルおよびダッシュボードで使用できます 3
Oracle BI Discoverer の Web サービス API このリリースでは Oracle BI Discoverer ワークブックおよびワークシートの詳細の参照や カスタム開発プロジェクト内からの Oracle BI Discoverer の問合せを実行できる Web サービス API を導入しています これによって サービス指向アーキテクチャ (SOA) の一部としてビジネス システムおよびプロセスの Oracle BI Discoverer の相互運用性の範囲が大幅に拡張されます Oracle BI Discoverer 11g 以外 オラクルは この文書に記載されている特定のリリースの先まで考慮し データベースに格納されているワークブックの編成や Oracle Internet Directory に定義されているユーザー集団との緊密な統合をサポートするために Oracle BI Discoverer を拡張する予定です この機能と他の拡張機能の詳細は 利用可能になった際に公開する予定です Oracle BI Discoverer サポート ポリシー 顧客がオラクル独自の Oracle E-Business Suite を含むレポートおよび意思決定システムの基盤として Oracle BI Discoverer ワークシートを使用するなど Oracle BI Discoverer は大容量で非常に効果的なインストール ベースを提供しています オラクルは この大きな投資を認識し Oracle BI Discoverer を長期的にサポートします Oracle Application Server のコンポーネントである Oracle BI Discoverer のオラクルのサポート ポリシーは Oracle Fusion Middleware のサポート ポリシーに含まれます たとえば Oracle BI Discoverer 10g R2 10.1.2 は オラクルが Oracle Application Server 10g R2 10.1.2 をサポートする期間サポートされます 以下のリストは Oracle Fusion Middleware(Oracle BI Discoverer を含む ) のライフタイム サポートの期間です 既存の Oracle Fusion Middleware リリース リリース 出荷開始日 Premiere Support の終了 Extended Support の終了 Sustaining Support の終了 9iAS R2 9.0.2 2002 年 4 月 2005 年 7 月 提供されていません 2008 年 7 月 9iAS R2 9.0.3 2002 年 10 月 2005 年 7 月 提供されていません 2008 年 7 月 10g 9.0.4 2003 年 12 月 2006 年 12 月 2008 年 12 月 2009 年 12 月 10g R2 10.1.2 2005 年 1 月 ~10 月 2008 年 12 月 2010 年 12 月 無期限 Oracle9i Application Server R2 9.0.2 Oracle9i Application Server R2 9.0.3 Oracle Application Server 10g 9.0.4 および Oracle Application Server 10g R2 のサポート終了日がすでに発表されていることに注意してください Oracle Fusion Middleware 11g 以降のリリースでは ライフタイム サポート ポリシーが導入されます また Oracle E-Business Suite の一部として Oracle BI Discoverer を使用している場合は Oracle E-Business Suite のライフタイム サポート ポリシーに対応します 4
オラクルのライフタイム サポート ポリシーの詳細については 以下のライフタイム サポート ポリシーの FAQ を参照してください http://www.oracle.com/support/library/oracle-lifetime-support-policy-faq.pdf Oracle BI Discoverer を使用する顧客への推奨事項 既存の Oracle BI Discoverer の顧客は 引き続き Oracle BI Discoverer を使用できます これによって Oracle Application Server および Oracle BI EE の将来のリリースで予定されている拡張機能および統合とともにオラクルのライフタイム サポート ポリシーが保証されます Oracle BI Discoverer 10g R2 10.1.2.2 にアップグレードおよび Web デプロイメントに移行することを既存の顧客に強く推奨します これによって このバージョンの新しく魅力的かつ強力な多くの拡張機能を活用でき 最適なサポートが得られます Oracle Business Intelligence Enterprise Edition への移行を選択した Oracle BI Discoverer の顧客は 以下の機能を提供するプラットフォームを活用できます 複数の異機種データソースの同時サポート 顧客は Oracle Database( リレーショナルと OLAP オプション ) Teradata IBM DB/2 Microsoft SQL Server Microsoft OLAP Services Oracle E-Business Suite (Peoplesoft および Siebel アプリケーションを含む ) および SAP B/W に対して Oracle Business Intelligence を活用できます 上記のすべてのデータソースの統合セマンティック ビジネス ビュー 企業は 上記のすべてのデータソースに適用およびマップされる " 顧客 " または " 製品 " の 1 つの定義を示すことができます つまり ビジネス ユーザーは ビジネスの一貫した単一のビューを使用できます メタデータも変換できるため この単一のセマンティック ビューは 複数の表示言語をサポートします 強力なメタデータ設計ツールによる 複数の管理者のサポートおよびデータソース スキーマの視覚的なレイアウト ツールの提供 ユーティリティ ウィザードは 集計の永続性 項目名の変更 その他のデータ品質タスクなど 一般的な標準の作成を簡素化します 複数の階層のフォルダもサポートされます 100% シン クライアントで同じデータを複数のビューに表示できる あらゆる機能を備えた非定型問合せおよびレポート ツール たとえば 2 つの異なるバージョンのピボット表 ファンネル グラフ およびフィルタ定義を使用して 完全な分析に使用する複合ビューを作成できます 迅速にレポートを公開および共有する組込み統合ダッシュボード 5
Oracle Business Intelligence Discoverer 2007 年 6 月著者 :Mike Durran Oracle Corporation World Headquarters 500 Oracle Parkway Redwood Shores, CA 94065 海外からのお問合せ窓口 : +1.650.506.7000 ファクシミリ :+1.650.506.7200 http://www.oracle.com/ Copyright Oracle Corporation 2007 All Rights Reserved 本文書は情報提供のみを目的として提供されており ここに記載される内容は予告なく変更されることがあります 本文書内における誤りについては Oracle Corporation までご報告ください オラクル社は 本文書に関するいかなる保証も提供せず 本文書に関するいかなる法的責任も明確に否認します Oracle は米国 Oracle Corporation の登録商標です その他すべての会社名および製品名は識別のためにのみ使用されており それぞれの所有者の商標の可能性があります 6