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FUJITSU Storage ETERNUS DX, ETERNUS AF 構築ガイド ( サーバ接続編 ) iscsi/linux 用

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はじめに 本書は ETERNUS DX/AF ETERNUS VX710/VX740 仮想化環境向けストレージを Linux が動作するサーバに iscsi 接続して使用するために必要な作業について説明しています 本書は ソフトウェアイニシエーターを使用する場合の手順について説明しています ハードウェアイニシエーターを使用する場合は 各ネットワークカードのマニュアルを参照してください 本書は ETERNUS DX/AF ETERNUS VX710/VX740 仮想化環境向けストレージ サーバ OS アダプター およびドライバソフトウェアの説明書と併せてご使用ください なお 本書に記載している製品の商標 製品名などの表記については 構築ガイド ( サーバ接続編 ) 表記について を参照してください OS がサポートするストレージシステムについては ETERNUS DX/AF のサポート組み合わせ表を参照してください また ETERNUS VX710/VX740 仮想化環境向けストレージを VX700 series と表記しています 第 19 版 2018 年 12 月 本書の内容と構成 本書は以下に示す 9 章と付録から構成されています 第 1 章作業の流れ (6 ページ ) ETERNUS DX/AF または VX700 series を サーバに接続する場合の作業の流れについて説明しています 第 2 章環境の確認 (11 ページ ) ETERNUS DX/AF または VX700 series を接続できるサーバの環境について説明しています 第 3 章留意事項 (12 ページ ) 作業を行う際の留意事項について説明しています 第 4 章 Linux サーバの設定 (18 ページ ) Linux サーバの設定について説明しています 第 5 章 ETERNUSmgr のインストールと設定 (23 ページ ) ETERNUSmgr のインストールについて説明しています 第 6 章 ETERNUS DX/AF の設定 (24 ページ ) ETERNUS Web GUI または ETERNUSmgr を使用した ETERNUS DX/AF の設定について説明しています 第 7 章 LUN の認識 (25 ページ ) ETERNUS DX/AF または VX700 series の LUN を サーバから認識するための作業について説明しています 第 8 章マルチパスドライバの設定と確認 (34 ページ ) マルチパス環境にするための設定について説明しています 第 9 章 iscsi Queue Depth 値と cmds_max 値の設定と確認 (35 ページ ) iscsi Queue Depth 値と cmds_max 値の設定について説明しています 付録として VX700 series のボリュームとサーバから見えるボリュームの対応方法 について記載しています 3

目次 第 1 章作業の流れ 6 1.1 ETERNUS DX/AF を接続する場合...6 1.2 VX700 series を接続する場合...9 第 2 章環境の確認 11 2.1 ハードウェア...11 2.2 OS( オペレーティングシステム )...11 2.3 LAN カード...11 2.4 マルチパスドライバ...11 第 3 章留意事項 12 3.1 電源投入および電源制御に関する留意事項...12 3.2 Red Hat Enterprise Linux に関する留意事項...12 3.3 SUSE Linux Enterprise Server に関する留意事項...12 3.4 LAN 環境に関する留意事項...12 3.5 Jumbo Frame 設定に関する留意事項...15 3.6 VX700 series を接続する場合の留意事項...15 3.7 Storage Cluster 機能を使用する場合の留意事項...16 3.8 ファイルシステムの作成およびマウント時の留意事項...17 3.9 max_sectors_kb を変更する場合の留意事項...17 第 4 章 Linux サーバの設定 18 4.1 Red Hat Enterprise Linux の場合...18 4.1.1 事前準備... 18 4.1.2 iscsi サービスの自動設定... 18 4.1.3 CHAP 認証の設定... 19 4.1.4 ネットワークの設定... 20 4.1.5 iscsi イニシエーターネームの確認... 20 4.1.6 iscsi サービスの起動... 21 4.2 SUSE Linux Enterprise Server の場合...21 4

目次 4.2.1 事前準備... 21 4.2.2 iscsi サービスの自動設定... 22 4.2.3 ネットワークの設定... 22 4.2.4 iscsi イニシエーターネームの確認... 22 第 5 章 ETERNUSmgr のインストールと設定 23 第 6 章 ETERNUS DX/AF の設定 24 第 7 章 LUN の認識 25 7.1 ETERNUS DX/AF の場合...25 7.1.1 Red Hat Enterprise Linux または Oracle Linux の場合... 25 7.1.2 SUSE Linux Enterprise Server の場合... 28 7.2 VX700 series の場合...31 7.2.1 Red Hat Enterprise Linux の場合... 31 7.2.2 SUSE Linux Enterprise Server の場合... 33 第 8 章マルチパスドライバの設定と確認 34 8.1 ETERNUS Multipath Driver の設定と確認...34 8.2 device-mapper multipath の設定と確認...34 第 9 章 iscsi Queue Depth 値と cmds_max 値の設定と確認 35 付録 A VX700 series のボリュームとサーバから見えるボリュームの対応方法 37 5

第 1 章作業の流れ 1.1 ETERNUS DX/AF を接続する場合 この章では ETERNUS DX/AF を Linux が動作するサーバと接続する場合の作業について説明しています 接続環境により必要となるドキュメントが異なりますので 以下の 作業の流れ を参照し 必要に応じてドキュメントを選択してください 本書では IP アドレスの例を IPv4 で記載しています 使用するドキュメント サポート組み合わせ表 接続する ETERNUS DX/AF に対応する 構築ガイド ( サーバ接続編 ) ストレージシステム設定用 ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド ETERNUSmgr インストールガイド ETERNUSmgr ユーザーガイド 構築ガイド ( サーバ接続編 ) ファイバチャネル /FCoE/iSCSI/SAS/Linux 用 device-mapper multipath 設定 各製品添付のマニュアル ( サーバ マルチパスドライバ LAN カードなど ) 作業の流れ 作業開始前の確認 ETERNUS DX/AF と接続するサーバの環境 ( 基本ソフトウェア (OS) LAN カード ) を確認します また 作業を行ううえでの留意事項を確認します 第 2 章環境の確認 (11 ページ ) 第 3 章留意事項 (12 ページ ) 6

第 1 章作業の流れ 1.1 ETERNUS DX/AF を接続する場合 Linux サーバの設定 OS や各種ハードウェア ソフトウェアおよび iscsi 環境の設定を行います Red Hat Enterprise Linux の場合 - 4.1 Red Hat Enterprise Linux の場合 (18 ページ ) SUSE Linux Enterprise Server の場合 - 4.2 SUSE Linux Enterprise Server の場合 (21 ページ ) ETERNUSmgr のインストールと ETERNUS DX/AF の設定 ETERNUS Web GUI または ETERNUSmgr を使用して ETERNUS DX/AF を設定します 第 5 章 ETERNUSmgr のインストールと設定 (23 ページ ) 第 6 章 ETERNUS DX/AF の設定 (24 ページ ) ETERNUS Web GUI の操作の確認 - ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド ETERNUSmgr のインストール - ETERNUSmgr インストールガイド ETERNUSmgr の操作の確認 - ETERNUSmgr ユーザーガイド ETERNUS DX/AF の設定 - 接続する ETERNUS DX/AF に対応する 構築ガイド ( サーバ接続編 ) ストレージシステム設定用 論理ユニットの認識 ETERNUS DX/AF の論理ユニット (LUN) を認識させます Red Hat Enterprise Linux の場合 - 7.1.1 Red Hat Enterprise Linux または Oracle Linux の場合 (25 ページ ) SUSE Linux Enterprise Server の場合 - 7.1.2 SUSE Linux Enterprise Server の場合 (28 ページ ) 7

第 1 章作業の流れ 1.1 ETERNUS DX/AF を接続する場合 device-mapper multipath を使用する場合 ETERNUS Multipath Driver を使用する場合 device-mapper multipath の設定と確認 device-mapper multipath の設定と確認を行います 8.2 device-mapper multipath の設定と確認 (34 ページ ) 構築ガイド ( サーバ接続編 ) ファイバチャネル /FCoE/iSCSI/SAS/Linux 用 devicemapper multipath 設定 ETERNUS Multipath Driver の設定と確認 ETERNUS Multipath Driver の設定と確認を行います 8.1 ETERNUS Multipath Driver の設定と確認 (34 ページ ) iscsi Queue Depth 値と cmds_max 値の設定 iscsi Queue Depth 値と cmds_max 値の設定を行います 第 9 章 iscsi Queue Depth 値と cmds_max 値の設定と確認 (35 ページ ) 8

第 1 章作業の流れ 1.2 VX700 series を接続する場合 1.2 VX700 series を接続する場合 使用するドキュメント サポート組み合わせ表 各製品添付のマニュアル ( サーバ マルチパスドライバ LAN カードなど ) 構築ガイド ( サーバ接続編 ) ファイバチャネル /FCoE/iSCSI/SAS/Linux 用 device-mapper multipath 設定 FUJITSU Storage ETERNUS VX710/VX740 ユーザーズガイド導入 / 運用編 作業の流れ 設定に必要な情報の確認サーバ接続時に必要な VX700 series の情報を確認します 第 2 章環境の確認 (11 ページ ) 第 3 章留意事項 (12 ページ ) 新規サーバ接続時 既存サーバにボリューム追加時 サーバの環境設定 VX700 series と接続するサーバの環境を設定します Red Hat Enterprise Linux の場合 - 4.1 Red Hat Enterprise Linux の場合 (18 ページ ) SUSE Linux Enterprise Server の場合 - 未サポート ボリューム接続使用するボリュームを設定します Red Hat Enterprise Linux の場合 - 7.2.1 Red Hat Enterprise Linux の場合 (31 ページ ) SUSE Linux Enterprise Server の場合 - 未サポート 9

第 1 章作業の流れ 1.2 VX700 series を接続する場合 新規サーバ接続時 既存サーバにボリューム追加時 device-mapper multipath の設定 確認 device-mapper multipath の設定および確認を行います device-mapper multipath の設定 - 構築ガイド ( サーバ接続編 ) ファイバチャネル /FCoE/iSCSI/SAS/Linux 用 devicemapper multipath 設定 device-mapper multipath の確認 device-mapper multipath の確認を行います device-mapper multipath の確認 - 構築ガイド ( サーバ接続編 ) ファイバチャネル /FCoE/iSCSI/SAS/Linux 用 devicemapper multipath 設定 10

第 2 章環境の確認 以下の環境のサーバと接続できます ご使用のサーバ環境を サポート組み合わせ表 で確認してください 2.1 ハードウェア サポート組み合わせ表 を確認してください 2.2 OS( オペレーティングシステム ) サポート組み合わせ表 を確認してください 2.3 LAN カード サポート組み合わせ表 を確認してください 2.4 マルチパスドライバ サポート組み合わせ表 を確認してください 11

第 3 章留意事項 作業を行う際は 以下の事項に留意してください 3.1 電源投入および電源制御に関する留意事項 サーバの電源を投入する際は ETERNUS DX/AF または VX700 series および LAN スイッチの電源が Ready 状態になっていること (ETERNUS DX/AF の場合は Ready LED が点灯していること VX700 series の場合は ETERNUS Web GUI にログイン後ステータスが Normal 状態になっていること ) を確認してから投入してください Ready 状態になる前にサーバの電源を投入すると サーバから ETERNUS DX/AF または VX700 series を認識できません また サーバから ETERNUS DX/AF または VX700 series の電源制御を行う場合は サーバの稼働中に ETERNUS DX/AF または VX700 series および LAN スイッチの電源が切断されないように注意してください サーバより先に ETERNUS DX/AF または VX700 series および LAN スイッチの電源が切断されると ETERNUS DX/AF または VX700 series にデータを保存できなかったり 保存したデータが破壊されたりすることがあります 3.2 Red Hat Enterprise Linux に関する留意事項 RHEL に関する内容については Red Hat 社の Web サイトおよびマニュアルなどで確認してください 3.3 SUSE Linux Enterprise Server に関する留意事項 SLES に関する内容については Novell 社の Web サイトおよびマニュアルなどで確認してください 3.4 LAN 環境に関する留意事項 iscsi 用 LAN は FC-SAN 同様に大量のデータ ( トラフィック ) が流れるので 業務用 LAN とは別の専用 LAN とし 別の LAN スイッチで構築してください iscsi 用 LAN では 転送速度が 1Gbit/s 以上対応の機器と接続してください iscsi 用 LAN の冗長化は マルチパスで行ってください iscsi 用 LAN は IP ネットワークのセキュリティの観点から 管理 LAN( 管理者が利用 ) とは別の専用 LAN としてください iscsi 用 LAN は 各サーバから ETERNUS DX/AF へ接続されるパスごとに別々のネットワークとなるように構築してください 12

第 3 章留意事項 3.4 LAN 環境に関する留意事項 VX700 series はタグ付 VLAN によるネットワークの分離をサポートしていません 別のスイッチを使用してネットワークを分離してください VX700 series では サーバの iscsi イニシエーターポートと VX700 series の iscsi ターゲットポートの IP アドレスが同じサブネット内になる環境で使用してください 異なるサブネット間での接続はサポートしていません LAN スイッチ接続構成例 LAN LAN LAN #2 LAN #1 LAN #3 LAN #2 LAN #1 LAN #3 LAN #2 LAN #1 A B C LAN #3 LAN iscsi LAN FC-SAN LAN 1 2 3 1 2 3 LAN #1 iscsi LAN LAN (*1) LAN #2 iscsi LAN iscsi LAN 10 11 12 10 11 12 LAN LUN1 LUN2 LUN3 LAN ETERNUS DX/AF LAN LAN (*2) LAN 1, 2, 10 VLAN1 LAN 3, 11 VLAN2 iscsi LAN iscsi LAN LAN LAN *1: 本システム構成では マルチパスでサーバ ~ ストレージ間を冗長化します 各パスに LAN スイッチ #1 と LAN スイッチ #2 で物理的にネットワークを分離させてください *2: 業務サーバとストレージの組み合わせ単位 (FC の Zone 相当 ) で LAN スイッチ内でセグメント分離させてください ( スイッチの VLAN 機能を利用 ) 13

第 3 章留意事項 3.4 LAN 環境に関する留意事項 ネットワークアドレス構成例 以下は 複数サーバ 複数 CA 接続の構成例です A B 192.168.10.1/24 192.168.20.1/24 192.168.30.1/24 192.168.40.1/24 LAN #1 VLAN LAN #2 VLAN 192.168.10.10/24 192.168.30.10/24 192.168.20.10/24 192.168.40.10/24 P0 CM0 P1 P0 P1 CM1 ETERNUS DX/AF 以下は 1 サーバ 複数 CA 接続の構成例です 192.168.10.1/24 192.168.20.1/24 LAN #1 LAN #2 192.168.10.10/24 192.168.20.10/24 192.168.10.11/24 192.168.20.11/24 P0 CM0 P1 P0 P1 CM1 ETERNUS DX/AF 14

第 3 章留意事項 3.5 Jumbo Frame 設定に関する留意事項 3.5 Jumbo Frame 設定に関する留意事項 Jumbo Frame を有効にするには すべての接続機器が Jumbo Frame に対応している必要があります 接続機器の各種パラメーター (MTU サイズなど ) を適切な値に設定してください LAN カード LAN スイッチなどの Jumbo Frame の設定方法については OS および各機器のマニュアルを参照してください 設定の反映にはサーバの再起動が必要になることがあります ETERNUS DX/AF がサポートしている MTU サイズは 9,000 バイトです VX700 series は Jumbo Frame をサポートしていません 3.6 VX700 series を接続する場合の留意事項 VX700 series のボリュームは ボリューム 1 個ごとに iscsi イニシエーターを持ちます 複数のボリュームがある場合 自動的にサーバから複数のボリュームに対してログイン処理をするためのツールがあります 以下の URL からダウンロードして使用してください ツール名 :ETERNUS VX700 series iscsi ターゲットログインスクリプト http://www.fujitsu.com/jp/products/computing/storage/download/ VX700 series が Normal 以外の状態の場合 サーバからのログイン処理を実施しないでください VX700 series の拡張ノードを増設 ( スケールアウト ) した際に サーバと VX700 series 間の LAN スイッチのポート数が不足する場合 既存のノードと増設した拡張ノードが共に各サーバからアクセスできるように 既存の LAN スイッチと増設する LAN スイッチをカスケード接続してください 1 台のサーバに割り当て可能なボリューム数は最大 82 です 1 台のサーバあたり LAN スイッチに接続するケーブル数は 2 本のみをサポートします LAN スイッチと VX700 series 間は VX700 series の各プロセッサユニットに対して パスが冗長構成になるように接続してください 1 台のサーバから VX700 series の各ボリュームへのパス数は 論理的に 2 に固定されます Linux マシン上で以下のメッセージが出力されることがあります INFO: task %s:%d blocked for more than %ld seconds. %s: プロセス名 %d: プロセス ID %ld: 一定時間 ( 秒 ) 本メッセージは プロセッサユニットの故障時や保守時に発生する場合がありますが 対処は不要です 通常運用時に発生する場合は システムの負荷が高い可能性があります 負荷状況を確認してください パーティションを作成する場合は 必ず parted コマンドを使用して作成してください parted コマンドを実行する際は 以下の点に注意してパーティションを作成してください - 単位は MiB を指定してください - 最初のパーティションを作成するときは 1MiB から開始してください - 拡張パーティションを作成した際 最初の論理領域を作成するときは拡張領域の開始位置から +1MiB した位置から開始してください ( 例拡張パーティションの開始位置が 1MiB の場合 論理領域の開始位置は 2MiB を指定します ) 15

第 3 章留意事項 3.7 Storage Cluster 機能を使用する場合の留意事項 fdisk コマンドなど ほかの手順で作成した場合 期待する性能は発揮されません parted コマンドの使い方は オンラインマニュアルや Red Hat 社のマニュアル Storage Administration Guide を参照してください 例 # parted /dev/mapper/mpatha GNU Parted 2.1 /dev/mapper/mpatha GNU Parted help (parted) mklabel gpt gpt MBR mklabel msdos (parted) unit MiB MiB [ ] (parted) mkpart primary 1 9999 1MiB [ MBR ] (parted) mkpart extended 10000-1s (parted) mkpart logical 10001 20000 (parted) mkpart logical 20001 30000 2 10000MiB 10001MiB VX700 series 接続構成例 1 LAN 1 #1 #2 LAN LAN LAN LAN #1 LAN #2 LAN #3 LAN #4 #1 #1 #2 #1 #2 #2 01 02 03 04 05 VX700 series #1 #2 #3 3.7 Storage Cluster 機能を使用する場合の留意事項 ETERNUS DX S4/S3 series および ETERNUS AF series で Storage Cluster 機能を使用し かつマルチパス機構に ETERNUS Multipath Driver を使用する場合は FUJITSU Storage ETERNUS Multipath Driver V2(Linux 版 ) サポート情報 の注意事項を参照して設定してください 16

第 3 章留意事項 3.8 ファイルシステムの作成およびマウント時の留意事項 3.8 ファイルシステムの作成およびマウント時の留意事項 以下のすべてを満たす環境では ファイルシステム作成コマンドがエラー終了することがあります RHEL7.3 以降または SLES12 SP2 以降を使用している ETERNUS DX S3 series または ETERNUS AF series で ファームウェア版数が V10L70 より前 Allocation 方式が Thick の TPV または Thick の FTV を使用しているファイルシステムに応じて以下のオプションを追加し コマンドを実行してください ext3/ext4 ファイルシステムの場合 -E discard オプション例 ) # mkfs.ext4 -E discard < デバイス名 > xfs ファイルシステムの場合 -K オプション 例 ) # mkfs.xfs -K < デバイス名 > このファイルシステムをマウントするときは discard オプションを指定しないでください 3.9 max_sectors_kb を変更する場合の留意事項 /sys/block/sdx/queue/max_sectors_kb を変更し 最大 I/O サイズのチューニングを実施する場合は max_sectors_kb の値が 7992 以下となるように設定してください 17

第 4 章 Linux サーバの設定 4.1 Red Hat Enterprise Linux の場合 4.1.1 事前準備 4.1.1.1 iscsi-initiator-utils のインストール Linux サーバの iscsi 環境設定をするには以下の RPM (Red Hat Package Manager) を使用します 以下の RPM がインストールされていることを確認してください インストールされていない場合はインストールを行ってください iscsi-initiator-utils-6.2.0.865-0.8.el5. 下線部にはアーキテクチャー名以降を入力します インストール実行例 # rpm -ivh iscsi-initiator-utils-6.2.0.865-0.8.el5.x86_64.rpm 4.1.2 iscsi サービスの自動設定 Linux サーバ起動時に iscsi サービスを自動的に起動させます "/etc/iscsi/iscsid.conf" ファイルの最後に以下を追加してください node.conn[0].startup = automatic 18

第 4 章 Linux サーバの設定 4.1 Red Hat Enterprise Linux の場合 4.1.3 CHAP 認証の設定 CHAP 認証を設定する場合は 以降に従って設定してください CHAP 認証が必要ない場合は 設定の必要がありません CHAP 認証には 単方向 CHAP 認証と双方向 CHAP 認証があります それぞれ ETERNUS DX/AF または VX700 series 側での CHAP 認証の設定も必要となります 4.1.3.1 単方向 CHAP 認証の設定 iscsi イニシエーターがターゲットへの接続に使用するアカウントを設定します "/etc/iscsi/iscsid.conf" ファイルに以下を追加してください node.session.auth.authmethod = CHAP node.session.auth.username = <(1)> node.session.auth.password = <(2)> discovery.sendtargets.auth.authmethod = CHAP discovery.sendtargets.auth.username = <(1)> discovery.sendtargets.auth.password = <(2)> (1) には任意の username (2) には任意の password を入力します すべての "username" および "password" は ETERNUS DX/AF または VX700 series 側で設定する "username" および "password" と同じ名前にしてください ETERNUS DX/AF 側の設定については 第 6 章 ETERNUS DX/AF の設定 (24 ページ ) を参照してください VX700 series 側の設定については FUJITSU Storage ETERNUS VX710/VX740 ユーザーズガイド導入 / 運用編 を参照してください 4.1.3.2 双方向 CHAP 認証の設定 単方向 CHAP に加えて イニシエーターへの接続のためにターゲットが使用されるアカウントが設定されます "/etc/iscsi/iscsid.conf" ファイルに以下を追加してください node.session.auth.authmethod = CHAP node.session.auth.username = <(1)> node.session.auth.password = <(2)> node.session.auth.username_in = <(1)> node.session.auth.password_in = <(2)> discovery.sendtargets.auth.authmethod = CHAP discovery.sendtargets.auth.username = <(1)> discovery.sendtargets.auth.password = <(2)> discovery.sendtargets.auth.username_in = <(1)> discovery.sendtargets.auth.password_in = <(2)> (1) には任意の username (2) には任意の password を入力します 19

第 4 章 Linux サーバの設定 4.1 Red Hat Enterprise Linux の場合 以下はイニシエーター側のアカウントとなります - "node.session.auth.username" - "node.session.auth.password" - "discovery.sendtargets.auth.username" - "discovery.sendtargets.auth.password" 以下はターゲット側のアカウントとなります - "node.session.auth.username_in" - "node.session.auth.password_in" - "discovery.sendtargets.auth.username_in" - "discovery.sendtargets.auth.password_in" イニシエーター側のアカウントとターゲット側のアカウントは異なる名前にしてください すべての "username" および "password" は ETERNUS DX/AF または VX700 series 側で設定する "username" および "password" と同じ名前にしてください - ETERNUS DX/AF 側の設定については 第 6 章 ETERNUS DX/AF の設定 (24 ページ ) を参照してください - VX700 series 側の設定については FUJITSU Storage ETERNUS VX710/VX740 ユーザーズガイド導入 / 運用編 を参照してください 4.1.4 ネットワークの設定 LAN カードの IP 情報を設定します LAN カードに対して IP アドレスおよびサブネットマスクを設定します LAN カードのサブネットと接続する ETERNUS DX/AF または VX700 series のサブネットを 同じサブネットにしてください - ETERNUS DX/AF 側の設定については 第 6 章 ETERNUS DX/AF の設定 (24 ページ ) を参照してください - VX700 series 側の設定については FUJITSU Storage ETERNUS VX710/VX740 ユーザーズガイド導入 / 運用編 を参照してください RHEL7 の場合は デフォルトゲートウェイを未設定 DNS 設定および Routes 設定で Automatic を OFF にしてください 設定方法については Red Hat 社のマニュアルを参照してください 4.1.5 iscsi イニシエーターネームの確認 iscsi イニシエーターネームの確認をします "/etc/iscsi/initiatorname.iscsi" ファイルにデフォルトで記載されている iscsi イニシエーターネームが一意であることを確認します iscsi イニシエーターネームが一意でない場合 一意になるように設定してください この iscsi イニシエーターネームは ETERNUS DX/AF または VX700 series 側の設定のときに使用します 20

第 4 章 Linux サーバの設定 4.2 SUSE Linux Enterprise Server の場合 4.1.6 iscsi サービスの起動 iscsi サービスを起動します 以下のコマンドを実行し サービスを起動させてください # /etc/init.d/iscsi start iscsid is stopped Turning off network shutdown. Starting iscsi daemon: [ OK ] [ OK ] Setting up iscsi targets: iscsiadm: No records found! [ OK ] iscsi サービスを停止するには 以下のコマンドを実行してください # /etc/init.d/iscsi stop RHEL7 または RHEL6 の場合は iscsi サービスの起動は不要です 4.2 SUSE Linux Enterprise Server の場合 VX700 series では SLES は未サポートです 4.2.1 事前準備 4.2.1.1 open-iscsi パッケージのインストール Linux サーバの iscsi 環境設定をするには以下の RPM (Red Hat Package Manager) を使用します 以下の RPM がインストールされていることを確認してください インストールされていない場合はインストールを行ってください SLES10SP2 の場合 : open-iscsi-2.0.707-0.44.< アーキテクチャー名 > 以降 インストール実行例 # rpm -ivh open-iscsi-2.0.707-0.19..rpm 下線部にはアーキテクチャー名を入力します 21

第 4 章 Linux サーバの設定 4.2 SUSE Linux Enterprise Server の場合 4.2.2 iscsi サービスの自動設定 設定には YaST を使用します 設定方法の詳細については Novell 社の Web サイトを参照してください 1 YaST を起動し Miscellaneous または Network Services 内の iscsi initiator を起動します iscsi Initiator Overview 画面が表示されます 2 iscsi Initiator Overview 画面で Service タブを開き When Booting チェックボックスにチェックを付けます 4.2.3 ネットワークの設定 LAN カードの IP 情報を設定します LAN カードに対して IP アドレスおよびサブネットマスクを設定します LAN カードのサブネットと接続する ETERNUS DX/AF のサブネットを同じサブネットにしてください ETERNUS DX/AF 側の設定については 第 6 章 ETERNUS DX/AF の設定 (24 ページ ) を参照してください 4.2.4 iscsi イニシエーターネームの確認 iscsi イニシエーターネームの確認をします "/etc/iscsi/initiatorname.iscsi" ファイルにデフォルトで記載されている iscsi イニシエーターネームが一意であることを確認します iscsi イニシエーターネームが一意でない場合 一意になるように設定してください この iscsi イニシエーターネームは ETERNUS DX/AF 側の設定のときに使用します 22

第 5 章 ETERNUSmgr のインストールと設定 ETERNUSmgr を使用する場合は ETERNUSmgr インストールガイド に従い ETERNUSmgr をインストールしてください インストール後は ETERNUSmgr ユーザーガイド に従って設定を行ってください 23

第 6 章 ETERNUS DX/AF の設定 ETERNUS Web GUI または ETERNUSmgr を使用して ETERNUS DX/AF の環境を設定します ETERNUS DX/AF の設定は サーバ装置の設定 ( セットアップ ) とは別に ETERNUS DX/AF 単体で行うことができます 設定方法については 以下のマニュアルを参照してください 接続する ETERNUS DX/AF に対応する 構築ガイド ( サーバ接続編 ) ストレージシステム設定用 ETERNUS Web GUI ユーザーズガイド または ETERNUSmgr ユーザーガイド 24

第 7 章 LUN の認識 Linux サーバと ETERNUS DX/AF または VX700 series を LAN ケーブルで接続します 接続後 Linux サーバを再起動し Linux サーバが ETERNUS DX/AF または VX700 series の LUN を認識することを確認します 7.1 ETERNUS DX/AF の場合 7.1.1 Red Hat Enterprise Linux または Oracle Linux の場合 以下のいずれかの場合は ターゲットの接続とターゲットへのログインの間に iscsi initiator のタイマー設定を変更してください ( 7.1.1.2 iscsi initiator タイマーの設定 (26 ページ ) 参照 ) ETERNUS DX S4/S3 series で 10Gbit/s iscsi 接続かつマルチパス機構に device-mapper multipath を使用する ETERNUS Multipath Driver を使用し ドライバのインストール後にパスの増設や装置増設による iscsi 接続の新規追加をする 7.1.1.1 ターゲットの接続 ターゲットである ETERNUS DX/AF と接続します ETERNUS DX/AF の iscsi ネームを確認します 以下のコマンドを実行し ETERNUS DX/AF の iscsi ネームが正しく表示されることを確認してください # iscsiadm -m discovery -t sendtargets -p " ":3260 下線部には ETERNUS DX/AF の iscsi-ca ポートの IP アドレスを入力します コマンド実行例 # iscsiadm -m discovery -t sendtargets -p 172.16.254.1:3260 172.16.254.1:3260,1 iqn.2000-09.com.fujitsu:... "iqn.2000-09.com.fujitsu:... " という iscsi ネームが確認できます 25

第 7 章 LUN の認識 7.1 ETERNUS DX/AF の場合 ETERNUS DX S3 series で 10Gbit/s iscsi 直接接続時に サーバ側で lldpad サービスが起動している場合 iscsi ターゲットが認識できないことがあります その場合には lldpad サービスを停止し 起動時の自動サービス開始を無効にする必要があります 以下のようにコマンドを実行してください なお ETERNUS DX S3 series のファームウェア版数が V10L30 以降の場合には lldpad サービスを停止する必要はありません # service lldpad stop Stopping lldpad: [ OK ] # chkconfig lldpad off 7.1.1.2 iscsi initiator タイマーの設定 ETERNUS DX S4/S3 series で 10Gbit/s iscsi 接続かつマルチパス機構に device-mapper multipath を使用する場合 または ETERNUS Multipath Driver を使用する場合は ドライバのインストールを行う前に以下の設定を行ってください iscsi initiator タイマーの設定値を デフォルトの 120 秒から 25 秒に変更します また 以下の設定は iscsi の各 node ごとに行ってください # iscsiadm -m node -p " ":3260 -o update -n node.session.timeo.replacement_timeout -v 25 下線部には ETERNUS DX/AF の iscsi-ca ポートの IP アドレスを入力します 7.1.1.3 ターゲットへのログイン 7.1.1.1 ターゲットの接続 (25 ページ ) で確認した iscsi ネームを指定してログインします 以下のコマンドを実行し ログインします # iscsiadm -m node -T "(1)" -p "(2)":3260 -l (1) には ETERNUS DX/AF の IQN (2) には ETERNUS DX/AF の iscsi CA ポートの IP アドレスを入力します コマンド実行例 # iscsiadm -m node -T iqn.2000-09.com.fujitsu:... -p 172.16.254.1:3260 -l Login session [iface: default, target: iqn.2000-09.com.fujitsu:..., portal: 172.16.254.1,3260] 設定変更を実施するまたは実施した場合には 以下のコマンドによりターゲットのログアウト処理が必要となります # iscsiadm -m node -T "(1)" -p "(2)":3260 --logout (1) には ETERNUS DX/AF の IQN (2) には ETERNUS DX/AF の iscsi CA ポートの IP アドレスを入力します 26

第 7 章 LUN の認識 7.1 ETERNUS DX/AF の場合 7.1.1.4 Linux サーバ再起動 Linux サーバを再起動します 実行例 # shutdown -r now 7.1.1.5 LUN の認識 再起動後 Linux サーバが ETERNUS DX/AF の LUN を認識していることを確認してください Linux は起動時に自動的に SCSI ディスクを認識し 装置名を "sda" から順に割り当てます このとき内蔵 SCSI ディスクがあれば先に内蔵 SCSI ディスクを割り当て そのあとに ETERNUS DX/AF の LUN を割り当てます 例えば 内蔵 SCSI ディスクが 1 台 接続した ETERNUS DX/AF の LUN が 3 つであれば 以下のように SCSI 装置名が割り当てられます SCSI 装置名 by-id 名内容 /dev/sda /dev/disk/by-id/scsi-36003005700026cc011251e4b0b80ac59 内蔵 SCSI ディスク /dev/sdb /dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001000000000000 ETERNUS DX/AF の /dev/sdc /dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001000000010000 LUN /dev/sdd /dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001000000020000 また 以下のコマンドでも確認できます # iscsiadm -m session -P 3 iscsi Transport Class version 2.0-870 version 2.0-872 Target: iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.eternus-dx400cm1ca1p0 Current Portal: 192.168.20.200:3260,35 Persistent Portal: 192.168.20.200:3260,35 ********** Interface: ********** Iface Name: default Iface Transport: tcp Iface Initiatorname: iqn.1994-05.com.redhat:73e33c9424e3 Iface IPaddress: 192.168.20.10 Iface HWaddress: <empty> Iface Netdev: <empty> SID: 1 iscsi Connection State: LOGGED IN iscsi Session State: LOGGED_IN Internal iscsid Session State: NO CHANGE ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ************************ Attached SCSI devices: ************************ Host Number: 7 State: running scsi7 Channel 00 Id 0 Lun: 0 Attached scsi disk sdc State: running scsi7 Channel 00 Id 0 Lun: 1 Attached scsi disk sde State: running... 27

第 7 章 LUN の認識 7.1 ETERNUS DX/AF の場合 7.1.2 SUSE Linux Enterprise Server の場合 サーバ側の設定は YaST で行います YaST を使用する場合の設定方法については Novell 社の Web サイトを参照してください ETERNUS Multipath Driver を使用する場合は LUN の認識後 ドライバをインストールする前に iscsi initiator のタイマー設定を変更してください ( 7.1.2.6 iscsi initiator タイマーの設定 (31 ページ ) 参照 ) また ETERNUS Multipath Driver のインストール後に パスの増設や装置増設による iscsi 接続の新規追加をする場合は iscsi initiator の discovery と login 作業の間にタイマー設定を変更してください ( 7.1.2.6 iscsi initiator タイマーの設定 (31 ページ ) 参照 ) 7.1.2.1 CHAP 認証なしの場合 1 YaST を起動し Miscellaneous または Network Services 内の iscsi initiator を起動します 2 Discovered Targets タブを開き [Discovery] ボタンをクリックし iscsi Initiator Discovery 画面を開きます 3 IP Address に ETERNUS DX/AF の iscsi port に設定した IP アドレスを設定します port はデフォルト値 (3260) とします 4 No_Authentification チェックボックスにチェックが付いていることを確認し [Next] ボタンをクリックします 5 Discovered Targets タブ内に設定した Target が見えていることを確認します この時点では Target の情報の Connected が False になっています 6 Discovered Targets タブ内でログインを実施する Target を選択し [Log In] ボタンをクリックし 再度 CHAP の選択画面を表示します CHAP 認証なしの場合 No_Authentification チェックボックスにチェックが付いていることを確認し [Next] ボタンをクリックします 7 両パスログイン完了後 iscsi Initiator Overview 画面の Connected Targets 内に接続中の Target の情報が見えていることを確認します 8 Target の Start-Up が manual となっている場合は Target を選択し [Toggle Start_Up] ボタンをクリックし automatic に切り替えてから [Finish] ボタンをクリックします 7.1.2.2 単方向 CHAP 認証の場合 1 YaST を起動し Miscellaneous または Network Services 内の iscsi initiator を起動します 2 Discovered Targets タブを開き [Discovery] ボタンをクリックし iscsi Initiator Discovery 画面を開きます 28

第 7 章 LUN の認識 7.1 ETERNUS DX/AF の場合 3 IP Address に ETERNUS DX/AF の iscsi port に設定した IP アドレスを設定します port はデフォルト値 (3260) とします 4 単方向 CHAP 認証の場合 Outgoing Authentication または Authentication by Targets チェックボックスにチェックを付けます (1) UserName 欄に ETERNUS DX/AF の iscsi Host で設定した UserName を入力します (2) Password 欄に ETERNUS DX/AF の iscsi Host で設定した Password を入力します (3) [Next] ボタンをクリックします 5 Discovered Targets タブ内に設定した Target が見えていることを確認します この時点では Target の情報の Connected が False になっています 6 Discovered Targets タブ内でログインを実施する Target を選択し [Log In] ボタンをクリックし 再度 CHAP の選択画面を表示します (1) 単方向 CHAP なので Outgoing Authentication または Authentication by Targets チェックボックスにチェックを付けます (2) UserName 欄に ETERNUS DX/AF の iscsi Host で設定した UserName を入力します (3) Password 欄に ETERNUS DX/AF の iscsi Host で設定した Password を入力します (4) [Next] ボタンをクリックします 7 両パスログイン完了後 iscsi Initiator Overview 画面の Connected Targets 内に接続中の Target の情報が見えることを確認します 8 Target の Start-Up が manual となっている場合は Target を選択し [Toggle Start_Up] ボタンをクリックし automatic に切り替えてから [Finish] ボタンをクリックします 7.1.2.3 双方向 CHAP 認証の場合 1 YaST を起動し Miscellaneous または Network Services 内の iscsi initiator を起動します 2 Discovered Targets タブを開き [Discovery] ボタンをクリックし iscsi Initiator Discovery 画面を開きます 3 IP Address に ETERNUS DX/AF の iscsi port に設定した IP アドレスを設定します port はデフォルト値 (3260) とします 4 双方向 CHAP 認証の場合 以下の手順を実施します (1) Incoming Authentication または Authentication by Initiator チェックボックスにチェックを付けます (2) UserName 欄に ETERNUS DX/AF の iscsi ポートパラメーター設定で設定した UserName を入力します 29

第 7 章 LUN の認識 7.1 ETERNUS DX/AF の場合 (3) Password 欄に ETERNUS DX/AF の iscsi ポートパラメーター設定で設定した Password を入力します (4) Outgoing Authentication または Authentication by Targets チェックボックスにチェックを付けます (5) UserName 欄に ETERNUS DX/AF の iscsi Host で設定した UserName を入力します (6) Password 欄に ETERNUS DX/AF の iscsi Host で設定した Password を入力します (7) [Next] ボタンをクリックします 5 Discovered Targets タブ内に設定した Target が見えていることを確認します この時点では Target の情報の Connected が False になっています 6 Discovered Targets タブ内でログインを実施する Target を選択し [Log In] ボタンをクリックし 再度 CHAP の選択画面を表示します 双方向 CHAP なので以下の手順を実施します (1) Incoming Authentication または Authentication by Initiator チェックボックスにチェックを付けます (2) UserName 欄に ETERNUS DX/AF の iscsi ポートパラメーター設定で設定した UserName を入力します (3) Password 欄に ETERNUS DX/AF の iscsi ポートパラメーター設定で設定した Password を入力します (4) Outgoing Authentication または Authentication by Targets チェックボックスにチェックを付けます (5) UserName 欄に ETERNUS DX/AF の iscsi Host で設定した UserName を入力します (6) Password 欄に ETERNUS DX/AF の iscsi Host で設定した Password を入力します (7) [Next] ボタンをクリックします 7 両パスログイン完了後 iscsi Initiator Overview 画面の Connected Targets 内に接続中の Target の情報が見えることを確認します 8 Target の Start-Up が manual となっている場合は Target を選択し [Toggle Start_Up] ボタンをクリックし automatic に切り替えてから [Finish] ボタンをクリックします 7.1.2.4 Linux サーバ再起動 Linux サーバを再起動します 実行例 # shutdown -r now 30

第 7 章 LUN の認識 7.2 VX700 series の場合 7.1.2.5 LUN の認識 再起動後 Linux サーバが ETERNUS DX/AF の LUN を認識していることを確認してください Linux は起動時に自動的に SCSI ディスクを認識し 装置名を "sda" から順に割り当てます このとき内蔵 SCSI ディスクがあれば先に内蔵 SCSI ディスクを割り当て そのあとに ETERNUS DX/AF の LUN を割り当てます 例えば 内蔵 SCSI ディスクが 1 台 接続した ETERNUS DX/AF の LUN が 3 つであれば 以下のように SCSI 装置名が割り当てられます SCSI 装置名 by-id 名内容 /dev/sda /dev/disk/by-id/scsi-36003005700026cc011251e4b0b80ac59 内蔵 SCSI ディスク /dev/sdb /dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001000000000000 ETERNUS DX/AF の /dev/sdc /dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001000000010000 LUN /dev/sdd 7.1.2.6 iscsi initiator タイマーの設定 /dev/disk/by-id/scsi-3600000e00d0000000001000000020000 ETERNUS Multipath Driver を使用する場合は ドライバのインストールを行う前に 以下の設定を行ってください ( ただし SLES9 を使用している場合は 設定の必要はありません ) iscsi initiator タイマーの設定値を デフォルトの 120 秒から 25 秒に変更します また 以下の設定は iscsi の各 node ごとに行ってください # iscsiadm -m node -p " ":3260 -o update -n node.session.timeo.replacement_timeout -v 25 下線部には ETERNUS DX/AF の iscsi-ca ポートの IP アドレスを入力します 7.2 VX700 series の場合 7.2.1 Red Hat Enterprise Linux の場合 7.2.1.2 iscsi ターゲットの検索 (32 ページ )~ 7.2.1.3 ターゲットへのログイン (32 ページ ) の作業は iscsi ターゲットログインスクリプトを使用することで簡略化できます 3.6 VX700 series を接続する場合の留意事項 (15 ページ ) を参照してください 7.2.1.1 Linux サーバ再起動 Linux サーバを再起動します 実行例 # shutdown -r now 31

第 7 章 LUN の認識 7.2 VX700 series の場合 7.2.1.2 iscsi ターゲットの検索 プロセッサユニットに異常が発生した直後に iscsi ターゲットの検索を行うと iscsi ターゲットの検索に失敗し 正しくターゲットが検出できない場合があります その場合は しばらく待ってから再度実行してください 以下のコマンドを実行し iscsi ターゲットを検索します # iscsiadm -m discovery -t sendtargets -p 下線部には 接続する VX700 series の iscsi ポートに設定した Port1 の仮想 IP アドレスを入力します 上記コマンドを実行することで 公開されている iscsi ターゲット名 (IQN) が表示されます サーバに割り当てたボリューム名が含まれる iscsi ターゲット名が ログイン対象のターゲット名になります ボリューム名に大文字が含まれる場合 すべて小文字に変換して iscsi ターゲット名の一部に使用されます # iscsiadm -m discovery -t sendtargets -p 192.168.10.200 192.168.10.200:3260,1 iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.eternus-vx700:0007749 6:rhel-thin-020 192.168.20.200:3260,1 iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.eternus-vx700:0007749 6:rhel-thin-020 7.2.1.3 ターゲットへのログイン 検索したターゲットに対してログインします VX700 series の初期設定時に確認した 2 つの仮想 IP アドレスに対してログインを行う必要があります 以下の手順で設定を行ってください プロセッサユニットに異常が発生した直後に iscsi ターゲットのログインを行うと iscsi ターゲットのログインに失敗し 正しくターゲットにログインできない場合があります その場合は しばらく待ってから再度実行してください 32

第 7 章 LUN の認識 7.2 VX700 series の場合 1 双方向 CHAP 認証を行う場合は 認証用ユーザーの設定 ( ターゲットの IQN の指定 ) を行います 以下のコマンドを実行します /sbin/iscsiadm -m node -T < ターゲットの IQN> -o update -n node.session.auth.username_in -v < ターゲットの IQN> ターゲットの IQN: 7.2.1.2 iscsi ターゲットの検索 (32 ページ ) で表示された IQN 例 :iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.vx700:1234:vsm001 2 ターゲットへのログインを行います 以下のコマンドを実行します /sbin/iscsiadm -m node -T < ターゲットの IQN> -p <IP アドレス > -l ターゲットの IQN: 7.2.1.2 iscsi ターゲットの検索 (32 ページ ) で表示された IQN 例 :iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.vx700:1234:vsm001 IP アドレス : VX700 series の iscsi ポートの仮想 IP アドレス (2 つ ) 7.2.1.2 iscsi ターゲットの検索 (32 ページ ) で表示された IP アドレス # iscsiadm -m node -T iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.eternus-vx700:0007 7496:rhel-thin-020 -p 192.168.10.200:3260 -l Login session [iface: default, target: iqn.2000-09.com.fujitsu:storage-system.e ternus-vx700:00077496:rhel-thin-020 portal: 192.168.10.200,3260] 7.2.2 SUSE Linux Enterprise Server の場合 VX700 series では SLES は未サポートです 33

第 8 章マルチパスドライバの設定と確認 8.1 ETERNUS Multipath Driver の設定と確認 ETERNUS Multipath Driver を使用する場合は ETERNUS Multipath Driver に添付されているマニュアルに従って ETERNUS Multipath Driver の設定および確認を実施してください 8.2 device-mapper multipath の設定と確認 device-mapper multipath を使用する場合の設定と確認を行います 構築ガイド ( サーバ接続編 ) ファイバチャネル /FCoE/iSCSI/SAS/Linux 用 device-mapper multipath 設定 を参照して 設定および確認作業を行ってください 34

第 9 章 iscsi Queue Depth 値と cmds_max 値の設定と確認 iscsi Queue Depth 値と cmds_max 値の設定と確認を行います ETERNUS Multipath Driver を使用する場合 この設定は不要です 1 Target IP ごとに以下のコマンドを実行します # iscsiadm -m node -p [(1)]:3260 -o update -n node.session.queue_depth -v [(2)] (1) には任意の Target IP (2) には任意の Queue Depth 値 (*1) を入力します *1: 推奨値 =1024 1 つの CA ポートに接続されるサーバ数 LUN 数 ( 小数点以下は切り捨て ) 算出された値が 8 より小さくなる場合は 8 を設定してください 算出された値が 128 より大きくなる場合は 128 を設定してください サーバ負荷および業務ピーク時間帯を考慮し この値の配分を変更してください ETERNUS DX/AF の 1 つの CA ポートあたりのコマンド同時処理数は 1024 個で制限されています 共用するサーバで分割し 1024 個のコマンド処理を行います 2 以下のコマンドを実行して Queue Depth 値が変更されていることを確認します # iscsiadm -m node -o show grep queue node.session.queue_depth = [Queue Depth 値 ] 3 Target IP ごとに以下のコマンドを実行します # iscsiadm -m node -p [(1)]:3260 -o update -n node.session.cmds_max -v [(2)] (1) には任意の Target IP (2) には任意の cmds_max 値 (*2) を入力します *2: 推奨値 =(1024 1 つの CA ポートに接続されるサーバ数 ) 以下で最大の 2 の N 乗値 例 )1 つの CA ポートに接続されるサーバ数が 5 台の場合 1024 5=204.8 算出された値 204.8 以下で最大の 2 の N 乗である 128 を推奨値とします サーバ負荷および業務ピーク時間帯を考慮し この値の配分を変更してください ETERNUS DX/AF の 1 つの CA ポートあたりのコマンド同時処理数は 1024 個で制限されています 共用するサーバで分割し 1024 個のコマンド処理を行います 35

第 9 章 iscsi Queue Depth 値と cmds_max 値の設定と確認 4 以下のコマンドを実行して node.session.cmds_max 値が変更されていることを確認します # iscsiadm -m node -o show grep cmds_max node.session.cmds_max = [cmds_max 値 ] 5 サーバを再起動します 再起動すると 変更した設定が有効になります 36

付録 A VX700 series のボリュームとサーバから見えるボリュームの対応方法 VX700 series で作成したボリュームと業務サーバから見えるボリュームとの対応方法を以下に示します device-mapper multipath でボリュームへのパスが正しく認識していることを確認する場合に行います /dev/disk/by-path から VX700 series のボリュームとデバイス名 (sd..) の対応を確認します # ls -l /dev/disk/by-path/*<(1)>* lrwxrwxrwx. 1 root root 10 7 10 11:16 2013 /dev/disk/by-path/ip-192.168.10.200:3260-iscsi-iqn.2000-09.com.fujitsu: storage-system.eternus-vx700:00077496:rhel-thin-002-lun-1 ->../../sddf lrwxrwxrwx. 1 root root 10 7 10 11:16 2013 /dev/disk/by-path/ip-192.168.20.200:3260-iscsi-iqn.2000-09.com.fujitsu: storage-system.eternus-vx700:00077496:rhel-thin-002-lun-1 ->../../sddg (2) (3) (4) (1) はボリューム名です (2) は VX700 series のパスの IP アドレスです (3) は VX700 series で作成したボリュームの名前です (4) はサーバが認識しているデバイス名です デバイス名 (sd..) からマルチパスデバイスを特定します # multipath -ll mpathoq (3600000e00d1d34960000004b01000000) dm-76 FUJITSU,ETERNUS_VX700 size=10g features='1 queue_if_no_path' hwhandler='0' wp=rw `-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=active - 157:0:0:1 sder 129:48 active ready running `- 158:0:0:1 sdes 129:64 active ready running (5) (5) の列からマルチパスデバイスを構成するデバイス名 (sd..) を探します 37

FUJITSU Storage ETERNUS DX, ETERNUS AF 構築ガイド ( サーバ接続編 ) iscsi/linux 用 発行日 : 2018 年 12 月発行責任 : 富士通株式会社 本書の内容は 改善のため事前連絡なしに変更することがあります 本書の内容は 細心の注意を払って制作致しましたが 本書中の誤字 情報の抜け 本書情報の使用に起因する運用結果に関しましては 責任を負いかねますので予めご了承願います 本書に記載されたデータの使用に起因する第三者の特許権およびその他の権利の侵害については 当社はその責を負いません 無断転載を禁じます