約 5,000 万円のハードウェアコスト削減効果
全社で約 1,000 台のサーバーを保有 ハードウェアコスト 運 コスト 消費電 の削減が必須に 開発環境に Virtual Server を導入し 仮想環境の運用を検証 コスト ゲスト OS サポート サポート体制など多角的に比較検討 ware と比較しても機能差がないと判断 コストとサポート面 EA 契約のメリットなどが決め手に 4 年間で約 5,000 万円強のハードウェアコストが削減可能と試算 通常冗 構成がとれないアプリケーションもクラスター化 Hyper-V を標準 IT 基盤化し 他のシステムへの横展開
3 台のブレードシャーシにブレード 16 枚を実装 1 台のホストあたり 5 台の仮想マシンを稼働予定 (240 台 / 48 Hyper-V ホスト ) 仮想マシンは新規構築または P2V で既存環境から移行
IT 投資コストの抑制を い 事業成 への寄与を期待 昨今の省電 を通じた環境への配慮 およびハードウェアのプロセッサー集約率の向上を有効に活用 ソフトウエアライセンス価格の優位性 弊社システムで多く利 している Windows OS との親和性の高さ マイクロソフトサービスの 度な技術 と安定したサポート体制 Hyper-V 導 により 電 消費量の 65% 削減を 込む (CO2 約 300 トン削減 ) ソフトウェアライセンス数も 65% 削減
Microsoft Virtualization Summit 2010 企業の仮想化 IT 基盤を考える ~ 仮想化 IT 基盤の拡張性と三井物産様事例について ~ 2010 年 3 月 12 日 三井情報株式会社事業開発本部チーフアーキテクト養老利紀
企業の仮想化 IT 基盤基盤の拡張について考える 一般的な拡張シナリオ 設備容量 全体共通設備 第一期仮想化基盤 1 年? 第二期仮想化基盤 1 年? 第三期仮想化基盤 必要リソース 構築期毎にそれなりに大きな投資が必要となる また 構築期ごとにアーキテクチャや使用するツールが異なる可能性があり 運用方法も統一できない可能性がある 時間 設備容量 経営者の望み リソース需要に応じた段階的な拡張シナリオ 必要リソース 初期投資が少なく 段階的な拡張が可能な仮想化基盤は出来ないのか? 時間 11
企業の仮想化 IT 基盤 H/W レイヤーの要件を考える 一般的に 仮想化基盤に上のシステム ( サーバー ) が年々増えていく つまり 拡張性 を維持しながら 他の要件を満たすことが求められる Network トポロジー 帯域 冗長化 拡張性 コストパフォーマンスと少ない初期投資 サーバー サーバー仕様 :CPU 仕様 CPU 数 メモリ Local Disk Network I/F(NIC) HBA(Storage の Host Bus Adapter) SAN:Storage Area Network FC(4/8Gbps) or iscsi(1/10gbps) トポロジー ストレージ 性能 容量 冗長化 拡張性付加ソフトウェア (Snapshot etc) どんなコンセプト ( 考え方 ) どんなアーキテクチャどんな機器要件 信頼性性能拡張性運用性セキュリティ 12 仮想化 IT 基盤の中で大きなコストを占めるストレージにフォーカス
企業の仮想化 IT 基盤ストレージについて考える 信頼性の確保 Disk の冗長化 (RAID 構成 ) コントローラの冗長化 経路の冗長化 性能についての考察 各物理サーバーあたり どれだけの Disk をアサインするか? 仮想マシンの搭載数に依存 仮想マシン上で動作するサーバーの負荷特性にも依存 事前に Disk I/O に関する性能要求を明確にすることはなかなか難しい バックアップ性能に関して 仮想 Disk のバックアップ フルバックアップ or ブロック単位での差分バックアップ サイズが大きいため バックアップ速度と処理時間について十分な検討を バックアップ処理性能が 30MB/sec とすると 300GB の仮想 Disk のバックアップに 10,000 秒 (= 167 分 ) 必要 オンラインバックアップが可能か?SnapShot(VSS) が使えるか? も大きな要素 Guest OS 内からのバックアップ 従来手法と同じ 13
企業の仮想化 IT 基盤ストレージについて考える ストレージの拡張性 容量 :Disk の最大搭載数 性能 : コントローラ性能 搭載可能コントローラ数 内部バス速度 従来の仮想化 IT 基盤の設計手法だと... ( 近い ) 将来の拡張まで見込んでストレージに必要な性能と容量を見積もる これが一定規模以上の場合 Disk の最大搭載数が大きく コントローラの増設が可能なストレージ装置を選定することになる ストレージ装置に拡張性を求めると 高価な (GB 単価が高い ) 上位クラスのストレージの採用を検討せざる負えない 必要リソースに応じた 段階的な設備投資が出来ない!! ストレージの価格下落の大きさの恩典を受けることができない 拡張性における発想の転換 14 ストレージ装置で拡張するのではなく GB 単価の低いエントリークラスのストレージ装置を増やしていくとことで対応できないか? 信頼性の面から Disk の冗長化 コントローラの冗長化 経路の冗長化は外せない 複数台のストレージ装置で構成して なにか問題はないか?
企業の仮想化 IT 基盤ストレージ方式の比較検討 非仮想化環境 仮想化環境 エントリークラスのストレージ装置を分散配置 仮想化環境 上位クラスのストレージ装置に集約 LUN:X1 LUN:X2 LUN:X3 LUN:X4 外部共有ストレージ LUN:X1 LUN:X2 LUN:X3 LUN:X4 外部共有ストレージ LUN:X1 LUN:X2 LUN:X3 LUN:X4 外部共有ストレージ Tape 装置 Mount Disk Local Disk Data 領域 容量が大きいもの 性能要求が高いもの クラスタ構成が要求されている Data 領域 容量が大きくないもの 性能要求が高くないもの クラスタ構成が要求されていない AP/PG 領域 D2D バックアップ用ストレージ D2D バックアップ用ストレージ GB 単価の低いエントリークラスのストレージ装置を性能 容量を満たす台数を用意 D2D バックアップ用ストレージ 将来の拡張時を見据えた性能 容量を満たす上位クラスのストレージ OS 領域 仮想 Disk 用ストレージ 仮想 Disk 用ストレージ 仮想 Disk 用ストレージ 15 開発 検証 本番用サーバー 結論 もともと 各サーバーに配置されているローカルディスクや Tape 装置を集約しているだけなので 複数のストレージに分散しても問題ないだろう!
企業の仮想化 IT 基盤ラックを増設単位とした仮想化基盤 ラックを増設単位とした仮想化基盤のコンセプト 16 ラック内に配置されたエントリークラスのストレージの容量 性能を基準に サーバー台数 ( 仮想マシン台数 ) を確定する ( 最終的にはラックに供給可能な電源容量で構成が確定する ) バックアップは ラック内の異なる筐体のストレージに行う これにより ラック単位に最大バックアップ時間が確定する ラック内の仮想マシンのストレージ及びネットワークトラフィックは 極力ラック内に閉じ込める ラック内の機器は ラック内で独立して冗長化構成とする 上記コンセプトで設計すると ラック毎に性能 信頼性が確保でき 既存ラックに依存せずに ラック単位で仮想化基盤の拡張が出来る M-Model アーキテクチャとネーミングしました コンピュータラック GbE SW GbE SW サーバー No.1 サーバー No.n サーバー予備機 ( 待機 ) iscsi SAN 用 GbE SW iscsi SAN 用 GbE SW エントリークラスのストレージ コントローラコントローラメイン領域バックアップ領域 エントリークラスのストレージ コントローラコントローラメイン領域バックアップ領域 ラック内のストレージの容量 性能で賄える程度のサーバー台数 iscsi のトラフィックの大半をラック内に閉じ込める 異なる筐体間でバックアップ
三井物産様事例仮想化基盤全体概念図 標準サーバー ( ルーム ) FC ハイスペックサーバー ( ルーム ) Server Farm Network:4Gb CPU クロック数 2.5GHz 以上 Server Farm Network:2Gb システム基盤用 Network:2Gb iscsi SAN:4Gb CPU クロック数 3.0GHz 以上 システム基盤用 Network:2Gb iscsi SAN:4Gb FC SAN:8Gb Hyper-V 仮想マシン仕様仮想 CPU Max.4 Memory Max.64GB Disk:2TB/VHD CPU コア数 8 コア 4 コア /CPU 2WAY CPU コア数 8 コア 4 コア /CPU 2WAY SW SW FC ハイスペックサーバー専用ラック ( フロア ) OS イメージ仮想 Disk 用エントリークラスストレージ FC Storage SW SW 待機 ( 空室 ) FC Storage FC SW FC SW SW SW 共用ラック ( フロア ) SW SW 標準サーバー専用ラック ( フロア ) FC SW FC SW 待機 ( 空室 ) SW SW SW SW 17 APData/DB 用ミッドレンジクラスストレージ FC/iSCSI Storage FC/iSCSI Storage iscsi Storage iscsi Storage OS イメージ仮想 Disk 用エントリークラスストレージ 2010 MITSUI KNOWLEDGE INDUSTRY CO., LTD. All rights reserved.
三井物産様事例標準ネットワーク構成 18 2010 MITSUI KNOWLEDGE INDUSTRY CO., LTD. All rights reserved.
三井物産様事例標準ラック構成 19 2010 MITSUI KNOWLEDGE INDUSTRY CO., LTD. All rights reserved.
お問合せ先 三井情報株式会社事業開発本部 105-6215 東京都港区愛宕 2-5-1 愛宕グリーンヒルズ 14F TEL : 部門代表 03-6376-1040 / FAX:03-3435-0523 E-Mail:mki-vtower@ml.mki.co.jp 20
MS-4 大規模仮想環境構築に向けた Hyper-V のポテンシャルとアーキテクチャ MS-7 プライベートクラウド実践 仮想化とクラウド ツールの関係