60 分以内に理解する会社法改正講座 ~ 御社は 改正法施行までに何を準備しておけば良いのか?~ 湊総合法律事務所 弁護士湊 信明
1 改正の方向性の根本的理解
1-1 株式会社成立前の状況 コロンブスがアメリカ大陸を発見したころ ごく一部の王侯貴族のみが大規模経営を行っていた 所有と経営が一致所有者 経営者は無限責任を負担 ( 長所 ) 濫用の危険なし ( 短所 ) 経営能力はあるが資本を所有しない者は 経営できない資本は所有するが経営はしたくない者は 投資できない
1-2 株式会社制度の成立と問題点 所有と経営の分離株主有限責任 ( 長所 ) 株式会社制度 - 小資本を糾合して大規模経営が可能に ( 短所 ) 代表取締役を中心とする取締役による権限濫用の危険 取締役会 監査役による牽制により権限濫用を抑制 これまでの制度では不十分 より会社所有者である株主保護必要
2 企業統治に関する見直し
2 企業統治に関する見直し 2-1 社外取締役を置くことが相当でない理由の説明義務創設 2-2 社外取締役 社外監査役の要件の見直し 2-3 責任限定契約を締結できる者の範囲の変更 2-4 監査等委員会設置会社制度の創設 2-5 会計監査人の選解任等の決定権限の監査役会への委譲 2-6 多重代表訴訟制度の創設
( 用語確認 ) 大会社 最終事業年度にかかる貸借対照表上 以下のいずれかの要件を充たす株式会社をいう 資本金として計上した額が 5 億円以上負債として計上した額の合計額が 200 億円以上 公開会社 その発行する全部又は一部の株式の内容として譲渡による当該株式の取得について株式会社の承認を要する旨の定款の定めを設けていない株式会社簡単にいうと 株式の一部でも会社の承認なく自由に譲渡できる会社
監査役会 原則として株式会社には監査役会を設置する必要はない 大会社かつ公開会社は 委員会設置会社か 監査役会設置会社のいずれかを選択しなければならない 監査役会設置義務がない場合でも 任意に監査役会を設置することもできる 3 人以上の監査役が必要 そのうち半数以上は社外監査役でなければならない 監査役会は監査役の中から常勤監査役を定めなければならない
委員会設置会社 取締役会の中に指名委員会 監査委員会 報酬委員会を置く株式会社 取締役会の中に社外取締役が過半数を占める委員会を設置し 取締役会が経営を監督する一方 業務執行については執行役にゆだね 経営の合理化と適正化を図る いわゆる執行役員制度は会社法に規定された制度ではなく 実際の構造も委員会設置会社とは異なるので注意 監査役や監査役会を設置する事はできない 常に会計監査人の設置が必要
2-1-1 社外取締役の選任義務づけ? 公開会社は 監査役 ( 会 ) 設置会社または委員会設置会社のいずれかを選択しなければならない 監査役 ( 会 ) 設置会社 経営者を選解任権限なし 適法性監査に限られ 妥当性監査不可 委員会設置会社 ほとんど採用されていない 監査役 ( 会 ) 設置会社における取締役会監督機能を強化するため 社外取締役の選任を義務づけるか否かが議論された
2-1-2 社外取締役を置くことが相当でない理由の説明義務の創設 監査役会設置会社 公開会社かつ大会社 金融商品取引法 24Ⅰ により発行株式について有価証券報告書を内閣総理大臣に提出しなければならない会社が 社外取締役を置いていない場合 ア株主総会で 社外取締役を置くことが相当でない理由 を説明イ事業報告その他にもその理由を記載
2-2-1 社外取締役の範囲の変更 ( 現行法 ) 以下の ( ア ) ないし ( ウ ) のいずれにも該当することを要する ( ア ) 現に会社の業務執行取締役, 執行役, 支配人その他の使用人 ( 業務執行取締役等 ) でない者 ( イ ) 現に子会社の業務執行取締役等でない者 ( ウ ) 過去に ( ア ) 又は ( イ ) になったことがない者
( 改正後 ) 以下の ( ア ) ないし ( カ ) のいずれにも該当することを要する ( ア ) 現行の ( ア ) と同じ ( イ ) 現行の ( イ ) と同じ ( ウ ) 過去 10 年間に ( ア ) 又は ( イ ) になったことがない者 ( この期間に非業務執行取締役, 監査役, 会計参与になったことがある場合は, その就任前 10 年間に ( ア ) 又は ( イ ) になったことがないことを要する ) ( エ ) 現に親会社等又はその取締役, 執行役, 支配人その他の使用人でない者 ( オ ) 現に兄弟会社の業務執行取締役等でない者 ( カ ) 現に会社の取締役, 執行役, 支配人その他の重要な使用人又は親会社等の 2 親等以内の親族でない者
2-2-2 社外監査役の範囲の変更 ( 現行法 ) 以下の ( ア ) ないし ( ウ ) のいずれにも該当することを要する ( ア ) 現に会社の取締役, 会計参与, 支配人その他の使用人でない者 ( イ ) 現に子会社の取締役, 執行役, 会計参与, 支配人その他の使用人でない者 ( ウ ) 過去に ( ア ) 又は ( イ ) になったことがない者
( 改正法 ) 以下の ( ア ) ないし ( カ ) のいずれにも該当することを要する ( ア ) 現行の ( ア ) と同じ ( イ ) 現行の ( イ ) と同じ ( ウ ) 過去 10 年間に ( ア ) 又は ( イ ) になったことがない者 ( この期間に監査役になったことがある場合は, その就任前 10 年間に ( ア ) 又は ( イ ) になったことがないことを要する ) ( エ ) 現に親会社等又はその取締役, 監査役, 執行役, 支配人その他の使用人でない者 ( オ ) 現に兄弟会社の業務執行取締役等でない者 ( カ ) 現に会社の取締役, 支配人その他の重要な使用人又は親会社等の 2 親等以内の親族でない者
2-2-3 会社の対応上の注意点 1 すべての監査役会設置会社 社外監査役の人選を考え直す 親会社の現職全員と兄弟会社の現職の業務執行者以外から探す 監査役会制度を採用し続けるかどうか検討する 半数以上 ( 従って最低 2 名 ) が社外監査役でなければならない社外監査役の適任者を確保し続けることが困難なら?
監査役会の設置が義務づけられるのは大会社かつ公開会社のみ 義務づけられていないのなら監査役設置会社にすれば OK 子会社が大会社かぐ公開会社なら 株式に譲渡制限をつけて非公開会社にして 監査役設置会社にしてしまうことも一法 こうすれば監査役一人でも OK
2 社外取締役を置いている会社 社外取締役要件変更に注意 3 社外取締役を置いていない会社 社外取締役を置くことが相当でない理由の準備
2-3-1 責任限定契約を締結できる者の範囲の変更 現行法ー社外取締役 社外監査役が責任限定契約を締結できる 社外取締役 社外監査役の範囲変更により 社外取締役 社外監査役の要件を失う者が出てくる 従前と職務内容は代わらないのに 責任限定契約ができなくなるのは不合理では?
そこで 改正法は 取締役 業務執行を行うか否かで責任限定契約締結の可否を決める 非業務執行取締役は 社外取締役でなくても締結できるとした 監査役 そもそも業務執行は行わない役員 一律に責任限定契約を締結できることとした
2-3-2 会社の対応上の注意点 社内取締役でも非業務執行取締役は 責任限定契約を締結できることになった 社内監査役も 責任限定契約を締結できることになった これらの者が責任限定契約を締結する否かを確認する
2-4-1 監査等委員会設置会社制度とは? 定款の定めにより設置 取締役会の一組織 監査役会 監査役は設けない 3 名以上の取締役のみで構成 社外取締役が過半数を占める 委員会として これまで監査役会が行ってきた監査業務を行う組織 さらに 妥当性監査まで行える点で強力!
2-4-2 監査等委員会と委員の職務 監査等委員会の職務 ア取締役の職務の執行の監査監査報告の作成イ会計監査人の選任及び解任並びに会計監査人を再任しないことに関する議案の作成 監査等委員の職務 ア取締役, 支配人その他の使用人に対し, 報告を求め, 業務及び財産の状況の調査をすることができるイ監査等委員会の職務を執行するため必要があるときは, 子会社に対し, 報告を求め, 子会社の業務及び財産の状況を調査することができる
2-4-3 監査等委員と監査役の差異 監査等委員会ー監査等委員は独任制の機関ではない ア報告徴収権及び調査権を有しているのは, 監査等委員会が選定する監査等委員のみである イ監査等委員会が監査報告の作成を行う ウ第一項及び第二項の監査等委員は, 当該各項の報告の徴収又は調査に関する事項についての監査等委員会の決議があるときは, これに従わなければならない 監査役会ー監査役は独任制の機関である ア監査役一人ひとりが報告徴収権及び調査権を有するイ監査役一人ひとりが監査報告の作成を行うウ監査役会は, 監査の方針並びに業務及び財産の状況の調査の方法を決定するが, その決定が監査役の権限の行使を妨げることは許されない
2-4-4 委員会設置会社との比較 1 指名委員会 報酬委員会の設置義務がない 2 執行役が設置されない ( 業務執行取締役が存在 ) 3 監査等委員である取締役 は 他の取締役 とは区別して株主総会で選任される ( 委員会設置会社では 区別されずに 取締役 として選任 ) 4 監査等委員である取締役 の任期は 2 年以内 他の取締役 の任期は 1 年以内 ( 委員会設置会社の取締役はすべて 1 年以内 ) 委員会設置会社から指名委員会 報酬委員会 執行役を抜いたものというイメージ
( 評価 ) 監査等委員会設置会社を 委員会設置会社の変種ととらえると 1 経営者人事 ( 選任 報酬等 ) に社外取締役が関与する仕組みが不十分で ガバナンスとして弱い 2 監督と執行の分離が不完全である
2-4-5 監査役会設置会社との比較 1 監査役 監査役会が設置されない その代わり 3 名以上 ( 過半数は社外取締役 ) の 監査等委員である取締役 によって構成される監査等委員会が設置される 2 監査等委員である取締役 は 取締役会の一員として決議に当たって賛否の一票を投じることができる 3 監査等委員会が選定した監査等委員は 株主総会において 他の取締役 の選任議案 報酬等について意見を述べることができる
4 監査等委員会の監査権限は 適法性監査だけではなく 妥当性監査にも及ぶ ( 監査役会は 適法性監査のみ ) 5 一定の要件を満たせば 取締役会決議事項の一部を 個別の取締役に委任することができる 6 監査等委員である取締役 の任期は 2 年以内 他の取締役 の任期は 1 年以内 ( 監査役会設置会社の取締役は 2 年以内 監査役は 4 年以内 ) 監査役会設置会社の取締役会の中に監査役会を取り込み 監査役に ( 業務を執行しない ) 取締役を兼務させたものというイメージ
( 評価 ) 監査等委員会設置会社を監査役会設置会社の発展形と考えると 1 複数の社外取締役が設置される 23 経営者人事にも社外取締役が一定の関与を行うことが可能となる 4 適法性のみならず妥当性にも踏み込んだ監査ができる 5 実質的に監督と執行を分離することも可能となる 委員会設置会社が我が国では浸透しなかったことからすると これまでより進んだガバナンスをなしうる可能性がある!
2-5-2 会計監査人の選解任等の決定権限の監査役会への委譲 趣旨 業務執行取締役が会計監査人と会計処理で意見対立して 会計監査人を交替させることを防止すること 委員会等設置会社では 会計監査人の選任解任 不再任に関して株主総会に付議する議案の内容の決定権限を監査委員会に付与 監査役会の権限とした
現行法 - 同意権のみ 監査役設置会社または監査役会設置会社において 取締役は ( ア )( イ )( ウ ) をするには, 監査役 ( 監査役が二人以上ある場合にあっては, その過半数 ) または監査役会の同意を得なければならない ( ア ) 会計監査人の選任に関する議案を株主総会に提出する ( イ ) 会計監査人の解任を株主総会の目的とする ( ウ ) 会計監査人を再任しないことを株主総会の目的とする
改正法ー決定権委譲 監査役設置会社または監査役会設置会社において 株主総会に提出する会計監査人の選任及び解任並びに会計監査人を再任しないことに関する議案の内容 監査役または監査役会が決定する 今回創設された監査等委員会設置会社でも監査等委員会の権限とされている
2-6-1 多重代表訴訟制度とは? 多重代表訴訟制度 子会社の取締役等の会社に対する責任が発生した場合 親会社の株主が 直接, 子会社の取締役等に対してその責任を追及する制度
6-2-2 多重代表訴訟制度の趣旨は? 現行の株主代表訴訟制度では 当該株式会社の株主が その株式を保有している会社の取締役等の責任のみを追及できるにすぎない 子会社の株主として 責任を追及すべき立場にある親会社が 子会社役員等の人的関係から 子会社の取締役等への責任追及が行われず 親会社株主の保護に欠けることがあった 過度の追及は企業グループの効率的経営に支障をきたす 一定範囲で 親会社の株主の子会社役員等に対する責任追及を認めた
2-6-3 原告になれる親会社株主とは? ア最終完全親会社等 ( 当該株式会社の完全親会社等であって, その親会社等がないものをいう イメージとしては, 企業グループの頂点に君臨する株式会社 ) の株主であること イ最終完全親会社の総株主の議決権の 100 分の 1 以上の議決権を有する又は最終完全親会社の発行済株式の 100 分の 1 以上の数の株式を保有すること ウ公開会社の場合,6 箇月前から引き続きイを満たしていること
2-6-4 追及される子会社の役員とは? 子会社のうち その株式価値が最終完全親会社の資産の 5 分の 1 超要件を満たす重要な子会社の役員等 ( 詳細 ) 特定責任 すなわち 発起人等の責任の原因となった事実が生じた日において最終完全親会社等又は当該最終完全親会社等の完全子会社等における当該株式会社の株式の帳簿価格が当該最終完全親会社等の総資産として法務省令で定める方法により算定される額の 5 分の 1 を超える場合における当該発起人等の責任
3 M&A に関する改正
3 M&A に関する見直し 3-1 支配株主の異動を伴う募集株式の発行等に関する規律 3-2 一定の要件を満たす子会社の株式等の譲渡に関する規律 3-3 キャッシュアウト法制の整備 3-4 組織再編等に対する差し止め制度の整備 3-5 詐害的な会社分割等における債権者保護の強化
3-1-1 支配株主の異動を伴う募集株式の発行等に関する規律 趣旨 現行法では 公開会社では 発行可能株式総数の範囲内で行う募集株式の発行等については 払込金額が引受人に特に有利な金額でなければ 株主総会の決議は必要とされていない しかし これでは支配株主が変わるような大規模な第三者割当増資を取締役会の判断のみでできるのは 株主が取締役を選ぶのではなく 取締役を選べることになってしまいおかしいという批判があった
改正法の手続 公開会社 ある引受人に募集株式を割り当てることにより その引受人が総株主の議決権の過半数を有することとなる場合 払込期日の2 週間前までに 株主に対し その引受人の氏名 名称などを通知又は公告しなければならない
3-1-2 反対株主の通知 通知 公告から2 週間以内に 10% 以上の議決権を有する株主が 反対する旨の通知をした場合 原則として, 払込期日の前日までに 株主総会決議 ( 普通決議 ) による承認を受けなければならない
3-2 一定の要件を満たす子会社の株式等の譲渡に関する規律 子会社株式の帳簿価額が 総資産の 5 分の 1 を超える子会社の株式等について 議決権の過半数を失うことになる譲渡をする場合 株主総会決議 ( 特別決議 ) による当該行為に係る承認を受けなければならない
3-3 キャッシュアウト法制の整備 総株主の議決権の 90% 以上の議決権を有する株主 ( 特別支配株主 ) が 対象会社の承認 ( 取締役会決議 ) を受けた場合 他の株主全員に対し その有する株式の全部を売り渡すことを請求できる
3-4 組織再編等に対する差し止め制度の整備 全部取得条項付種類株式の取得 株式の併合及び通常の組織再編 ( 簡易組織再編及び略式組織再編 ) 法令又は定款に違反する場合 それらの差止めを請求できる
3-5-1 詐害的な会社分割等における債権者保護の強化 吸収分割会社 ( 新設分割会社 ) が 同社に残存する債権者を害することを知って吸収分割 ( 新設分割 ) をした場合 残存債権者は 吸収分割承継会社 ( 新設分割設立会社 ) に対し 承継した財産を限度として, 当該債務の履行を請求することができる ただし, 吸収分割承継会社 ( 新設分割設立会社 ) が吸収分割の効力が生じた時において残存債権者を害すべき事実を知らなかったときはこの限りではない
3-5-2 詐害行為取消権との違い 裁判外での行使 裁判外でも行使可能 詐害行為取消権では裁判上の請求のみ 直接履行請求の可否 残存債権者は吸収分割承継会社 ( 新設分割設立会社 ) に対し直接債務の履行を請求可能 詐害行為取消権では 取消債権者は分割会社のために目的物を受領できるにすぎない
4 改正会社法の施行と経過措置 会社法改正に備えて企業にどのような対応をすれば良いのか
4-1 施行直後から対応が必要な事項 ( 経過措置なし ) 1 定時株主総会において 社外取締役を置くことが相当でない理由 の説明義務を負う規定 適用時期についての経過措置なし 施行直後の株主総会において説明義務が課される 社外取締役選任議案の要否を十分検討する必要あり
2 取締役 監査役の社外要件 施行日から適用される 例えば 親会社の財務部長を子会社の社外監査役に選任できなくなる 施行日に現に在任する社外取締役及び社外監査役で 社外要件を満たさなくなる者は 施行後最初に到来する事業年度にかかる定時株主総会終結までは 在任できる
監査役の法定の任期は 4 年 現任の社外監査役は 施行後最初の株主総会終結後は 任期中に社内監査役になる 会社法上 監査役会は 半数が社外監査役でなければならない 例えば 社内 2 名 社外 2 名だったのが 社内 3 名 社外 1 名となってしまうと 追加で社外 2 名を選任するか 社内 1 名に辞任してもらって追加で社外 1 名を選任する必要あり
4-2 株主総会の招集手続の開始時期を基準とするもの 株主総会決議が必要となる事項 ex 会計監査人の選解任等株式買取請求権が生ずる定款変更全部取得条項付種類株式の取得株式の併合等 株主総会の招集手続の開始日 ( 招集決議日 ) が 施行日前であれば 従前の会社法が適用される施行日と同日以降に株主総会の招集手続を開始した場合には改正会社法が適用される
4-3 契約の締結時期を基準とするもの 子会社の株式又は持ち分の譲渡 事業譲渡 株式会社の合併等 当該行為を行うための契約の締結日が施行日前であれば従前の会社法が適用される
4-4 行為の決定があった日を基準とするもの 支配株主に変更を来す募集株式の発行 改正法の施行日以降に 募集事項の決定があった募集株式 募集新株予約権の割り当てから適用される 決定日は施行日以前であれば従来の会社法が適用される
4-5 責任原因発生時を基準とするもの 多重代表訴訟の対象となる責任との関係では 施行日前にその原因となった事実が生じた特定責任については 適用されない
湊総合法律事務所 所長弁護士湊信明 弁護士鈴木大輔弁護士廣木康隆弁護士太田善大 弁護士野村奈津子弁護士服部毅弁護士野坂真理子 弁護士鈴木章浩弁護士井上沙織弁護士沖陽介 弁護士水口瑛介 弁護士倉崎伸一朗 100-0006 東京都千代田区有楽町 1-7-1 有楽町電気ビルヂング北館 12 階 1213 区 tel 03-3216-8021 fax 03-3216-8022 ご質問を希望される方は, お電話いただくか, nobu@minatolaw.com にメールをいただければ幸いです