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一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

社会保険等加入及び法定福利費を内訳明示した見積書に関する実態調査について 1. 調査の目的 これまでに実施してきた各施策に関する各建設企業における取組状況および施策の現場への浸透状況等を総合的に把握し 社会保険等未加入対策の目標達成を見据えた加入徹底方策を検討することを目的とする 2. 調査の概要

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働き方改革 魅力ある建設業の構築に向けて 特集 域によっても大きな差があり, 北陸地方や北海道 など一部の地方では平成 28 年 10 月調査の加入率が 80% を超えているのに対し, 大都市部のある関東 地方 (55%) や近畿地方 (60%) は低い加入率に 留まっている ( ) 建設マネジメン

中央建設業審議会による提言について ( 平成 24 年 3 月 14 日 ) 建設産業における社会保険の徹底について ( 提言 ) 建設産業においては 下請企業を中心に 雇用 医療 年金保険について 法定福利費を適正に負担しない企業 ( すなわち保険未企業 ) が存在し 技能労働者の医療 年金など

ア事業担当課長 ( 岐阜市上下水道事業部契約規程 ( 昭和 41 年水道部管理規程第 3 号 ) 第 4 条に規定する部長 ) は 工事請負契約約款第 7 条の2 第 2 項の規定に基づき 受注者に対して 期限を定め 当該下請契約を締結した具体的な理由を載した書面を求めるものとする ( 様式 1)

ただし 受注者が下請業者と直接契約を締結 ( 以下 一次下請契約 という ) した請負代金の総額が3,000 万円 ( 建築一式工事の場合は4,500 万円 ) 以上の場合は 次のとおり取り扱うものとする ア主管部長 ( 岐阜市契約規則 ( 昭和 39 年規則第 7 号 ) 第 4 条に規定する部長

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基本問題小委員会における提言 ( 平成 26 年 1 月 ) 社会保険等未加入対策関係 1. これまでの中央建設業審議会 社会資本整備審議会基本問題小委員会における提言 1 行政 元請企業による加入指導 法定福利費確保に向けた取組等の総合的な対策を推進すべき 2 平成 29 年度を目途に 事業者単位

1 これまでの社会保険加入状況 2 社会保険の加入及び賃金の状況等に 関する調査結果 3 入札契約適正化法に基づく実施状況 調査結果 4 建設業許可業者の加入率 ( 推計値 ) 1

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れている者 個人事業所で5 人以上の作業員が記載された作業員名簿において 健康保険欄に 国民健康保険 と記載され 又は ( 及び ) 年金保険欄に 国民年金 と記載されている作業員がある場合には 作業員名簿を作成した下請企業に対し 作業員を適切な保険に加入させるよう指導すること なお 法人や 5 人

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Microsoft Word - 01社会保険等加入対策に係る事務処理要領

2 低入札対策の拡充

社会保険等未加入に対する取組 平成 29 年度を目途に 企業単位では加入義務のある建設業許可業者の加入率 100% となるよう社会保険等未加入企業に対する加入指導を強化します 実施項目経営事項審査の厳格化 平成 24 年 7 月より実施 建設業担当部局による立入検査 実施内容 経営事項審査において

特別の事情 が認められる場合( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しない

5) 輸送の安全に関する教育及び研修に関する具体的な計画を策定し これを適確に実施する こと ( 輸送の安全に関する目標 ) 第 5 条前条に掲げる方針に基づき 目標を策定する ( 輸送の安全に関する計画 ) 第 6 条前条に掲げる目標を達成し 輸送の安全に関する重点施策に応じて 輸送の安全を確 保

4 受注者による社会保険等の加入状況の確認 (1) 確認方法 1 下請負契約の締結前に, 相手方の社会保険等への加入状況を, 保険料の領収済通知書等により確認してください ( 適用除外の場合, 除外事由を相手方から資料等で確認してください ) 2 下請負契約の締結後, 施工体制台帳等を作成し, 工事

財営第   号

Ⅰ 概要について 一次下請契約者を社会保険等加入業者に限定します 平成 29 年 4 月 1 日以降に契約締結した工事において 受注者は 原則として社会保険等未加入業者を下請契約 ( 受注者が直接契約締結するものに限る 以下 一次下請契約 という ) の相手方としないこととします 追加 建設工事契約

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一部改正一部改正一部改正一部改正一部改正 国自総第 122 号国自貨第 31 号国自整第 39 号平成 16 年 6 月 30 日平成 17 年 12 月 8 日平成 18 年 5 月 26 日平成 18 年 9 月 15 日平成 19 年 5 月 1 日平成 20 年 3 月 31 日 各地方運輸

貨物自動車運送事業法の改正 ( 概要 ) 改正の目的 経済活動 国民生活を支えるトラック運送業の健全な発達を図るため規制の適正化を図るほか その業務について 平成 36 年度から時間外労働の限度時間が設定される (= 働き方改革法施行 ) こと等を踏まえ その担い手である運転者の不足により重要な社会

安全管理規程

なお 受注者から指定した期日までに保険加入を確認できる書類が提出されない場合は 埼玉県流域下水道事業建設工事標準請負契約約款第 7 条の3 第 1 項の規定に違反することとなる旨を併せて通知します 3 発注者が 理由書 ( 一次 ) によっても当該特別の事情を有すると認めないと判断した場合は 受注者

法定福利費の明示について 1 社会保険等未加入対策 建設業者の社会保険等未加入対策として 社会保険等への加入を一層推進していくためには 必要な法定福利費が契約段階でも確保されていることが重要です 建設工事における元請 下請間では 各専門工事業団体が法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成しており

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厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

特別の事情 が認められる場合 ( 2) 特殊な技術 機器又は設備等 ( 以下 特殊技術等 という ) を必要とする工事で 特殊技術等を有する者と下請契約を締結しなければ契約の目的を達することができないことや その下請業者でなければ目的を達することが困難となることが明らかな場合 特別の事情 に該当しな

国土入企第 5 4 号 平成 31 年 2 月 22 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局長 技能労働者への適切な賃金水準の確保について 技能労働者の確保 育成のためには 適切な賃金水準の確保等による処遇改善が極めて重要です 国土交通省においては これまでの 6 度にわたる公共工事設計労

3. 保険加入義務のあるのある営業所 ( 適用事業所 ) について社会保険法人の事業所 ( 営業所 ) 及び個人経営で常時 5 人以上の労働者を使用する事業所 ( 営業所 ) が適用事業所に該当します 雇用保険については 労働者を 1 人でも雇用する事業所 ( 営業所 ) が適用事業所に該当します

工事の定義 1. 工事 建設業法等に定義なし 建設業法における用例 : この法律において 建設工事 とは 土木建築に関する工事で別表第一の上欄に掲げるものをいう ( 建設業法第 2 条第 1 項 ) 出典 意味 広辞苑 明鏡国語辞典 デジタル大辞泉 振動規制法 ( 昭和 51 年法律第 64 号 )

様式 3 社会保険等一括管理届 ( 一括適用 継続事業一括 ) 11 ページ 本社や支社等ごとに適用されている適用事業所について 本社で人事 給与等が集中的に管理されており 事業主が同一である等 一定の基準を満たすときは 本社において支社等を含めた一つの適用事業所とされる場合があります ( 健康保険

工事費構成内訳書の提出について ~ 法定福利費の明示が必要になります ~ 平成 29 年 12 月 6 日 中日本高速道路株式会社

1 はじめに

社会保険等未加入業者との下請契約 (1 次 ) 禁止にかかる事務手続フロー 施工体制台帳により加入状況を確認 工事監督員 添付された加入を証明する書類にて確認します 未加入 加入 適用除外 契約担当に報告するとともに, 受注者に対し, 書面にて当該下請契約を締結した具体的な理由を記載した書面を提出す

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

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株式会社フロンティアビジネス 別紙 1 1 処分内容 (1) 労働者派遣法第 21 条第 2 項に基づく労働者派遣事業停止命令 ( 労働者派遣事業停止命令の内容は 3 のとおり ) (2) 労働者派遣法第 49 条第 1 項に基づく労働者派遣事業改善命令 ( 労働者派遣事業改善命令の内容は 4 のと

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

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標準請負契約約款の概要 標準請負契約約款は 請負契約の片務性の是正と契約関係の明確化 適正化のため 当該請負契約における当事者間の具体的な権利義務関係の内容を律するものとして 中央建設業審議会が公正な立場から作成し 当事者にその実施を勧告するもの 建設業法第 34 条第 2 項 建設業法 ( 昭和

別記様式 2 地方整備局長 知事 支社支社長 印 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律第 11 条 社会保険等未加入 業者 の通知について 公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律 ( 以下 法 という ) 第 11 条に基づき 弊社の発注工事において社会保険等未加入業者の存在が

職員の私有車の公務使用に関する要綱 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は, 地方公務員法 ( 昭和 25 年法律第 261 号 ) 第 3 条第 2 項に規定する一般職の職員 ( 期限付教員以外の臨時的任用職員を除く ) および同条第 3 項第 3 号に規定する特別職 ( 以下 職員 という ) が私

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下請契約からの社会保険等未加入建設業者の排除等に係る Q&A Q1 社会保険等とはなんですか A1: 雇用保険 健康保険 厚生年金保険の 3 保険のことをいいます Q2 社会保険等に未加入 というのはどういう場合か A2: 社会保険等に未加入 とは 社会保険等の適用を受ける事業所でありながら 各保険

所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

該当するか否かについて判断し その結果を式第 3により記録しなければならない 3 社会保険等未加入建設業者と下請契約を締結することについて 提出期限内に理由書の提出がなかった場合は 工事担当課長は 式第 4により以下の額について制裁金を請求する旨を受注者に通知するものとする P=C 0.1 P: 制

社会保険等の未加入対策 ( 建設業 ) に関する FAQ 平成 31 年度以後 Q1 発注者として 社会保険等の未加入対策に取り組んでいるのはなぜか A1 社会保険等に加入し 法定福利費を適正に負担する建設業者を確実に契約の相手方とすること等を通じて 技能労働者の処遇の向上を図り 建設業の持続的な発

( 別添 2) ( 別添 2) 平成 14 年 9 月 27 日保発第 号の別添 2 組合管掌健康保険一括適用取扱要領 組合管掌健康保険一括適用取扱要領 ( 準則 ) 第 1 健康保険法 ( 以下 法 という ) 第 34 条第 1 項の規定による厚生労働大臣の承認 ( 以下 一括適

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( ウ ) 支出負担行為担当者は 工事監督員から理由書の送付があった場合は 特別の事情に該当するか否かを決定するものとする また 理由書が提出されなかった場合には 当該特別の事情を有しないものとみなして差し支えない イア以外の下請負人が社会保険等未加入建設業者である場合工事監督員は 当該社会保険等未

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( 指名停止の期間の特例 ) 第 4 条有資格者が一の事案により別表各号の措置要件の二以上に該当したときは 当該措置要件ごとに規定する短期及び長期の最も長いものをもってそれぞれ指名停止の期間の短期及び長期とする 2 有資格者が次の各号の一に該当することとなった場合における指名停止の期間の短期は それ

Q4 建設業の許可を有しない下請負人 ( 下請業者 ) も対象になるのか A4 本対策は 建設業許可を有する者のうち 社会保険等の加入義務を履行していない者を取組みの対象としています 建設業の許可を有しない者との一次下請契約の締結を禁止していません ( 交通誘導員等の警備業のみを行う者も対象外 )

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町田市土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例

第 1 回自動車運送事業のホワイト経営の 見える化 検討会 検討の目的 日時 : 平成 30 年 6 月 11 日 ( 月 ) 10:00~12:00 場所 : 合同庁舎 3 号館 8 階自動車局第一 第二会議室 運転者としての就職を希望する求職者が就職先を選ぶ際や 荷主 旅行業者等が取引先を選ぶ際

平成23年度第1回人材確保・育成部会

Microsoft Word - 修正2_建設業における社会保険未加入対策について

軽井沢スキーバス事故対策検討委員会について

懸念事項

1 標準見積書とは 1-1 目的は 法定福利費 の原資確保 社会保険未加入の対策を進めるためには法定福利費の原資確保が重要である しかし従来は見積時から法定福利費が明確になっておらず その扱いが分かりにくい状況となっていた 今後は工事費総額ではなく その中に含まれる法定福利費を明示して必要な原資を確

p10 建設産業における社会保険加入の徹底について(提言)

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「道路運送法に基づく運行管理者資格者証の返納命令発令基準等について」の一部改正について(新旧)

(2) 法定福利費の基本的な算出方法 法定福利費 = 労務費総額 法定保険料率 法定福利費は 通常 年間の賃金総額に各保険の保険料率を乗じて計算します しかし 各工事の見積りでは 労働者の年間賃金を把握することは不可能です そのため 見積額に計上した 労務費 を賃金とみなして それに各保険の保険料率

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(2) 特定機関からの報告の受理及び聴取に関すること (3) 特定機関に対する監査に関すること (4) 外国人家事支援人材の保護に関すること (5) 特定機関において外国人家事支援人材の雇用の継続が不可能となった場合の措置に関すること (6) その他 本事業の適正かつ確実な実施のために必要なこと 3

第 3 処分理由別添の一覧表に記載する職業紹介事業者は 職業安定法第 32 条の16 第 1 項 ( 同法第 33 条第 4 項又は同法第 33 条の3 第 2 項において準用する場合を含む 以下同じ ) において 事業報告を提出しなければならないとされているのに 平成 28 年 4 月 1 日から

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私立幼稚園教育振興補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 県は, 私立幼稚園の教育条件の維持及び向上並びに私立幼稚園に在園する幼児に係る修学上の経済的負担の軽減を図るとともに私立幼稚園の経営の健全性を高め, もって私立幼稚園の健全な発達に資するため, 私立幼稚園における教育に係る経常的経費について,

第二項第五号に掲げる事項には、同項第一号の区域のうち、広場、街灯、並木その他の都市の居住者その他の者(以下「都市居住者等

社会保険加入促進計画 平成 24 年 4 月 19 日 社団法人日本建設業連合会 1. 基本的な方針社会保険等の加入促進の実効性を確保するためには 行政 元請企業 下請企業等が一体となって推進していくことが必要である 日建連は 元請企業としての責務を果たすべく 団体が取り組むべき対策 正会員 ( 以

日個連東京都営業協同組合浮間事務所

社会保険未加入企業の減点措置の厳格化に係る運用 新基準による受付時期及び再審査に係る運用 ( 参考 ) 関係通達 事務連絡 版 重要 経営事項審査の審査基準の改正について平成 24 年 5 月 1 日改正 ( 同年 7 月 1 日施行 ) に係る関東地方整備局の運用等 1 国土交通省関

1 標準見積書とは 1-1 目的は 法定福利費 の原資確保 社会保険未加入の対策を進めるためには法定福利費の原資確保が重要である しかし従来は見積時から法定福利費が明確になっておらず その扱いが分かりにくい状況となっていた 今後は工事費総額ではなく その中に含まれる法定福利費を明示して必要な原資を確

プレゼンテーションタイトル

個人情報の保護に関する規程(案)

9. システムの利用規約 Q&A Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 44

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

世帯に付き10,000 円以内とする 2 助成金の交付の対象となる空気調和機器の稼働期間 ( 以下 交付対象期間 という ) は 7 月から10 月までとする 3 助成金の交付の申請をした者 ( 以下 申請者 という ) が 交付対象期間の一部について第 6 条に規定する資格に適合しない場合は 助成

建設業における社会保険未加入問題への行政の取り組み


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- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

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社会福祉法人春栄会個人情報保護規程 ( 目的 ) 第 1 条社会福祉法人春栄会 ( 以下 本会 という ) は 基本理念のもと 個人情報の適正な取り扱いに関して 個人情報の保護に関する法律 及びその他の関連法令等を遵守し 個人情報保護に努める ( 利用目的の特定 ) 第 2 条本会が個人情報を取り扱

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藤沢市木造住宅簡易耐震改修工事補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は, 木造住宅の耐震改修工事を促進することにより, 災害に強い安全なまちづくりを推進するため, 藤沢市耐震改修促進計画に基づき, 簡易耐震改修工事のための補強設計及び簡易耐震改修工事並びに工事監理に要する費用に対する補助金

2. 登録講習を実施している機関一般社団法人マンション管理業協会登録年月日平成 13 年 8 月 10 日所在地東京都港区虎ノ門 連絡先 株式会社プライシングジャパン 登録年月日 平成 26 年 10 月 3 日 所在地 埼玉県三郷市上口 連絡先

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1 医療保険 年金保険についての確認書類 弊社が施工する建設現場に入場する協力業者および作業員の方には 作業所長の指示により 見積書提出時 新規入場時 安全書類提出時に 医療保険 年金保険の加入状況を確認する書 類 ( 下記 A~E いずれか一点 ) を提出または呈示していただきます A. 直近の保

これまで建設業界では 厳しい状況の中で企業経営を成り立たせるため 従来からの直庸など雇用関係が不明確な労働慣行 重層化した下請構造の中で 技能労働者の非社員化 非常勤化 月給制から日給月給制への転換などを進めてきました その結果 本来固定費であるはずの労務費が変動費化し 賃金が低下するとともに 法令

2011年9月30日

Transcription:

資料 4 保険未加入企業の排除方策について Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

雇用保険の加入状況 雇用者数 544 万人 (H11) 422 万人 (H21) 22.4% 雇用保険の被保険者数 274 万人 (H11) 214 万人 (H21) 21.9% 技能労働者の雇用保険への加入は 社員では95% と多いが 直用では 73% 雇用保険の加入状況 ( 建設業 ) ( 人 ) 3,, 2,5, 2,, 1,5, 1,, 5, 544 539 52 54 493 476 2,741,382 458 453 2,66,18 2,565,11 2,446,223 2,35,694 2,286,968 2,245,753 449 437 422 2,225,657 2,193,57 ( 万人 ) 6 5 4 3 2 2,153,66 1 2,142,136 被保険者数 平成 11 年度比 22.4% 平成 11 年度比 21.9% 資料 : 総務省 労働力調査 厚生労働省 雇用保険事業年報 社員 94.9 2.3 2.8 加入 直用 73.2 19.7 7. 未加入不明 無回答 準直用 17.2 53.1 2.3 9.4 2 4 6 8 1 (%) 資料 :( 社 ) 建設産業専門団体連合会 技能労働者の雇用労働条件に関する調査報告書 ( 平成 2 年 3 月 ) 回答数 ( 社員 :215 社 直用 :71 社 準直用 64 社 ) -1-

社会保険の加入状況 雇用者数 544 万人 (H11) 422 万人 (H21) 22.4% 協会けんぽ ( 旧政管健保 ) の被保険者数 244 万人 (H11) 181 万人 (H21) 25.6% 厚生年金保険の被保険者数 328 万人 (H11) 261 万人 (H21) 2.3% 技能労働者の健康保険への加入は 社員では94% と多いが 直用では 69% 技能労働者の厚生年金への加入は 社員では92% と多いが 直用では 56% 協会けんぽ ( 旧政管健保 ) の加入状況 ( 建設業 ) ( 人 ) 3,, 2,5, 2,, 1,5, 1,, 5, 544 539 52 54 493 2,436,865 2,351,78 2,258,739 2,122,986 2,51,137 476 458 453 449 437 1,989,754 1,955,988 422 ( 万人 ) 6 5 4 3 2 1,935,771 1,922,98 1 1,856,196 1,811,952 被保険者数雇用者数 平成 11 年度比 22.4% 平成 11 年度比 25.6% 厚生年金保険の加入状況 ( 建設業 ) ( 人 ) 4,, 544 6 539 52 3,5, 54 493 476 458 453 449 437 5 422 3,, 3,277,31 2,5, 3,153,677 4 3,36,544 2,955,792 2,, 1,5, 1,, 2,857,693 2,762,931 2,723,166 2,73,49 3 2 5, 2,71,434 2,673,196 1 2,612,676 ( 万人 ) 被保険者数雇用者数 平成 11 年度比 22.4% 平成 11 年度比 2.3% 資料 : 総務省 労働力調査 厚生労働省 厚生年金保険業態別規模別適用状況調 資料 : 総務省 労働力調査 厚生労働省 厚生年金保険業態別規模別適用状況調 社員 94.4 2.8.5 2.3 社員 92.1 3.7 1.4 2.8 健康保険 厚生年金 直用 69. 12.7 7. 11.3 国民健康保険未加入不明 直用 56.3 18.3 12.7 12.7 国民年金未加入不明 無回答 無回答 準直用 23.5 37.5 1.9 1.9 17.2 準直用 4.7 5. 1.9 17.2 17.2 2 4 6 8 1 (%) 2 4 6 8 1 (%) 資料 :( 社 ) 建設産業専門団体連合会 技能労働者の雇用労働条件に関する調査報告書 ( 平成 2 年 3 月 ) 回答数 ( 社員 :215 社 直用 :71 社 準直用 64 社 ) 資料 :( 社 ) 建設産業専門団体連合会 技能労働者の雇用労働条件に関する調査報告書 ( 平成 2 年 3 月 ) 回答数 ( 社員 :215 社 直用 :71 社 準直用 64 社 ) -2-

社会保険等加入に関する意見 建設技能労働者の人材確保のあり方に係る検討会 人材確保に係るヒアリング 委員の意見 建設業界において 非常に厳しい価格競争の中で 色々な労務へのしわ寄せ等が起こっている可能性が高い 建設労働者の働く環境が 社会保険に入っているとか入っていないとか コンプライアンス上問題があるようなところまで波及しているようなことはあってはならない 元請企業 専門工事業団体の意見 現状と課題 元請企業 二次下請以下の社会保険等の状況は把握していない (9 社 ) 専門工事業団体 二次下請以下では 保険等の加入割合が低い (1 団体 ) 価格競争をしている状態の中で 法定福利費や退職金のようなものは競争しないとすることが必要であり 経営者団体での合意を目指しているが 強制力の面からある程度法制上の合意が必要なのではないか コンプライアンスや労働法制の保護 遵守という関連から見た場合に 労働者に当たるか当たらないかという点が非常に深刻な問題であり 労働者になると法定福利費を支払うことになる どういう人が労働者に該当するかという基準を明確にして 会社の人たちに共通認識として持ってもらい そして労働法令や労働保険 社会保険のルールを遵守させることが必要 今後の取組み 法定福利費のようなところまで競争されてしまうのはおかしい (11 社 ) 加入促進のためには 国が徹底策を実施していくことが必要 (8 社 ) 法定福利費については 元請から経費をもらっていないので 原資が確保されることが必要 (1 団体 ) 取締りの強化は 下請によっては厳しいところがある 書類作成等を行う事務の人が必要 (9 団体 ) 加入促進のためには 国が徹底策を実施していくことが必要 (1 団体 ) -3-

トラック運送事業の社会保険等未加入事業者に対する行政処分強化 中小零細事業者の増加に伴う競争の激化 社会保険等未加入により 不適正に運送原価を引き下げる事業者が顕在化 不健全な競争状態の横行 通報制度の導入 ( 平成 16 年 8 月 ) 4.% 3.% 2.% 1.%.% 9.% 5.3% 5.8% 社会保険 労働保険 1.5% 11.1% 12.% 本表における未加入とは 適正化事業実施機関が巡回指導に入った際に把握した数 社会保険等未加入の事実を把握した際 運輸支局から社会保険事務局 労働局に通報することとしたが 実効性に課題 13.4% 6.2% 5.9% 6.3% 社会保険 労働保険の未加入率の推移 16.7% 7.7% 22.4% 11.7% 25.2% 25.7% 26.7% 24.7% 25.8% 25.2% 12.9% 12.1% 12.9% 11.9% 12.9% 12.% H9 H1 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21 年度 平成 2 年 7 月以後 新規事業者に対する対応 事業許可の基準及び条件に社会保険等への加入を追加 既存事業者に対する対応 事業法上の違反行為として運用 貨物自動車運送事業法に基づく措置の強化 ( 法第 25 条第 2 項 ) 一般貨物自動車運送事業者は 一般貨物自動車運送事業の健全な発達を阻害する結果を生ずるような競争をしてはならない 平成 21 年 1 月以後 処分基準の強化 行政処分の実施 事業許可には社会保険等の加入が必要 社会保険等に加入していなければ行政処分 1 一部未加入初回違反警告 1 日車 再違反 2 日車 3 日車 2 全て未加入初回違反 2 日車 3 日車 再違反 6 日車 9 日車 平成 21 年度中における行政処分状況は 車両停止 15 者 ( うち社会保険 労働保険ともに未加入 36 者 ) 警告 259 者 ( うち社会保険 労働保険ともに未加入 66 者 ) -4-

トラック運送事業者の社会保険等未加入に対する行政処分 ( 実施方法 ) 貨物自動車運送事業法に基づく措置 新規事業者への対応 事業許可に際し社会保険等への加入を条件化 既存事業者への対応 事業法上の違反行為として運用 事業許可には社会保険等の加入が必要 地方運輸局にて事業許可申請を審査 < 処理方針 >( 各地方運輸局で公示 ) 健康保険法 厚生年金法 労働者災害補償保険法 雇用保険法に基づく社会保険等加入義務者が社会保険等に加入すること 運輸開始までに社会保険等に加入することの条件を付加 事業者は 運輸開始の届出時に 加入状況を報告 ( 労働保険 ) 関係成立届の写し ( 健康保険 厚生年金保険 ) 新規適用届の写しを添付 社会保険の加入が認められない場合 : 巡回監査等を実施し 社会保険等関係機関へ照会の上 行政処分 ( 車両停止 ) を実施 ( なお 地方貨物自動車運送適正化実施機関は 運輸開始後 6 ヶ月以内に新規巡回を実施し 改善不適 報告なしの場合 運輸支局へ通報する ) 社会保険等に加入していなければ行政処分 貨物自動車運送事業法第 25 条第 2 項 一般貨物自動車運送事業者は 一般貨物自動車運送事業の健全な発達を阻害する結果を生ずるような競争をしてはならない 地方貨物自動車運送適正化実施機関 ( 法第 38 条に基づき 各都道府県トラック協会を指定 ) にて巡回指導を実施 社会保険については 運転者台帳等により従事の有無を確認 加入の有無 所定の保険料が控除されているかを加入台帳 賃金台帳により確認 改善不適 報告なしの場合 : 運輸支局に通報 地方運輸局 運輸支局では巡回監査等を実施し 社会保険等関係機関に加入状況を照会の上 行政処分 ( 車両停止 ) を実施 -5-

トラック運送事業者の社会保険等未加入に対する行政処分 ( 関係条文等 ) < 貨物自動車運送事業法 ( 平成元年 12 月 19 日法律第 83 号 )> 新規事業者 - 事業許可 条件 既存事業者 - 事業法上の違反行為 処分 ( 一般貨物自動車運送事業の許可 ) 第三条一般貨物自動車運送事業を経営しようとする者は 国土交通大臣の許可を受けなければならない ( 許可の基準 ) 第六条国土交通大臣は 第三条の許可の申請が次に掲げる基準に適合していると認めるときでなければ 同条の許可をしてはならない 一その事業の計画が過労運転の防止その他輸送の安全を確保するため適切なものであること 二前号に掲げるもののほか その事業の遂行上適切な計画を有するものであること 三その事業を自ら適確に遂行するに足る能力を有するものであること 四 ( 略 ) ( 許可等の条件 ) 第五十九条この法律に規定する許可又は認可には 条件又は期限を付し 及びこれを変更することができる 2 前項の条件又は期限は 許可又は認可に係る事項の確実な実施を図るため必要な最小限度のものに限り かつ 当該許可又は認可を受ける者に不当な義務を課することとならないものでなければならない < 処理方針 ( 各地方運輸局で公示 )> 8. 法令遵守 (2) 健康保険法 厚生年金法 労働者災害補償保険法 雇用保険法 ( 以下 社会保険等という ) に基づく社会保険等加入義務者が社会保険等に加入すること 1. 許可に付する条件 (3) 運輸開始までに社会保険等加入義務者が社会保険等に加入することの条件を付するものとする ( 公衆の利便を阻害する行為の禁止等 ) 第二十五条 2 一般貨物自動車運送事業者は 一般貨物自動車運送事業の健全な発達を阻害する結果を生ずるような競争をしてはならない ( 許可の取消し等 ) 第三十三条国土交通大臣は 一般貨物自動車運送事業者が次の各号のいずれかに該当するときは 六月以内において期間を定めて自動車その他の輸送施設の当該事業のための使用の停止若しくは事業の全部若しくは一部の停止を命じ 又は第三条の許可を取り消すことができる 一この法律若しくはこの法律に基づく命令若しくはこれらに基づく処分若しくは道路運送法 ( 昭和二十六年法律第百八十三号 ) 第八十三条若しくは第九十五条の規定若しくは同法第八十四条第一項の規定による処分又は許可若しくは認可に付した条件に違反したとき ( 地方貨物自動車運送適正化事業実施機関の指定等 ) 第三十八条国土交通大臣は 貨物自動車運送に関する秩序の確立に資することを目的とする一般社団法人又は一般財団法人であって 次条に規定する事業を適正かつ確実に行うことができると認められるものを その申請により 運輸監理部及び運輸支局の管轄区域を勘案して国土交通大臣が定める区域 ( 以下この章において単に 区域 という ) に一を限って 地方貨物自動車運送適正化事業実施機関 ( 以下 地方実施機関 という ) として指定することができる ( 事業 ) 第三十九条地方実施機関は その区域において 次に掲げる事業 ( 以下 地方適正化事業 という ) を行うものとする 一輸送の安全を阻害する行為の防止その他この法律又はこの法律に基づく命令の遵守に関し一般貨物自動車運送事業者 特定貨物自動車運送事業者及び貨物軽自動車運送事業者 ( 以下 貨物自動車運送事業者 という ) に対する指導を行うこと -6-

議論のポイント 1-7- 1. 業界団体の自主的な取組み (1) 自主的な取組みの可能性 困難性 1 現状 社会保険等については 加入が徹底されておらず 未加入企業が存在 2 企業単位の取組み 保険料を適正に支払う企業は 未加入企業に比べてコスト増 加入企業が競争上不利となるため 企業単位の取組みは難しい状況 3 建設業者団体による取組み 建設業者団体加盟企業と非加盟企業との間で 2 と同様の課題 (2) ヒアリング結果 元請企業 専門工事業団体とも 国が徹底策を実施していくことが必要との意見が多数 (3) 行政が徹底策を行うことを前提とした自主的取組み 建設業者団体による啓発 自主的なチェック等が考えられないか 就労履歴管理と保険加入を一体的にチェックすることはできないか

議論のポイント 2 2. 市場誘導方策 (1) 公共工事による誘導可能性 限界 公共工事のシェアと誘導効果 公共工事のシェアは 土木で 7 割程度 建築で 1 割程度 建設産業全体の取組みとしては 公共工事における誘導だけでは不十分ではないか 建設産業全体を射程とした徹底策が必要か (2) 建設産業全体における徹底策を前提とした先行的な市場誘導 公共工事に求められる法令遵守 公共工事は 税金を原資とした社会資本整備 法令を遵守した適正な労働者使用を率先垂範すべきではないか -8-

議論のポイント 3 3. 法律上の規制方策 (1) 建設産業全体に対する徹底策 建設産業全体に対する社会保険等の加入徹底策が必要ではないか (2) 具体的方策 法令上 どのような対策が考えられるのか 建設業法監督部局と社会保険担当部局との連携が必要ではないか 元請企業による下請指導が必要なのではないか 周知期間等をどのように考えるべきか -9-

議論のポイント 4 4. 保険未加入企業の排除に伴い想定される課題への対応 (1) 保険未加入企業の排除と請負契約化 直用化が進むのではないか 過去は 法定福利費負担の回避のため 雇用契約から請負契約化 保険加入でなければ仕事ができないのであれば 直用化 請負契約化が進むのではないか 現状 未加入社員の法定福利費負担を回避 現状の未加入社員を 実質的な労働者のまま 請負契約化 ( 偽装請負 ) 労働者性 請負と派遣の判断基準等の周知 徹底などに取り組むべきではないか (2) 法定福利費事業主負担分の労働者へのしわ寄せの抑止 法定福利費の事業主負担分が下請企業にきちんと流れるようにすべきではないか -1-