Marvell Storage Utility ユーザーガイド HPE MicroServer Gen10 用 摘要 このユーザーガイドでは Marvell Storage Utility を使用して RAID 仮想ディスクやアレイを作成および管理する方法について説明します Hewlett Packard Enterprise では ユーザーがサーバーストレージ構成の基本原理に精通し サーバーハードウェアやネットワーキングの基本的な知識を有していることを想定しています 部品番号 :P00150-191 発行 :2017 年 9 月版数 :1
Copyright 2017 Hewlett Packard Enterprise Development LP ご注意 本書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります Hewlett Packard Enterprise 製品 またはサービスの保証は 当該製品 およびサービスに付随する明示的な保証文によってのみ規定されるものとします 本書のいかなる内容も 新たな保証を追加するものではありません Hewlett Packard Enterprise は本書の内容につきましては万全を期しておりますが 本書中の技術的あるいは校正上の誤り 省略に対して 責任を負いかねますのでご了承ください 本書で取り扱っているコンピューターソフトウェアは秘密情報であり その保有 使用 または複製には Hewlett Packard Enterprise から許諾を得る必要があります 米国政府の連邦調達規則である FAR 12.211 および 12.212 の規定に従って コマーシャルコンピューターソフトウェア コンピューターソフトウェアドキュメンテーションおよびコマーシャルアイテムのテクニカルデータ (Commercial Computer Software, Computer Software Documentation, and Technical Data for Commercial Items) は ベンダーが提供する標準使用許諾規定に基づいて米国政府に使用許諾が付与されます 他社の Web サイトへのリンクを使用すると Hewlett Packard Enterprise Web サイト外に移動します Hewlett Packard Enterprise の Web サイト以外の情報は Hewlett Packard Enterprise の管理対象外であり それらの情報について責任を負いかねますのでご了承ください 商標 Microsoft およびWindows は 米国および / またはその他の国におけるMicrosoft Corporationの登録商標または商標です Linux はLinux Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標です Marvell はMarvell Technology Groupのアメリカ合衆国およびその他の国における商標または登録商標です
目次 Marvell Storage Utility... 3 サポートされるブラウザー... 3 MSUのインストール... 3 MSUへのアクセス... 3 WindowsでのMSUへのアクセス... 3 LinuxでのMSUへのアクセス... 4 MSUへのログイン... 5 RAID 管理... 6 仮想ディスクの作成... 6 カスタマイズした仮想ディスクの作成... 8 仮想ディスクのプロパティの表示... 9 仮想ディスクの名前変更... 10 RAID 構成データ... 10 仮想ディスクの削除... 10 劣化した仮想ディスク... 11 サポートと他のリソース... 14 追加情報... 14 Hewlett Packard Enterpriseサポートへのアクセス... 14 ご用意いただく情報... 14 アップデートへのアクセス... 14 ドキュメントに関するご意見 ご指摘... 15
Marvell Storage Utility Marvell Storage Utility(MSU) は 内蔵 Marvell PCIe to SATA 6Gb/s ストレージコントローラー用の構成および管理ユーティリティです このユーティリティを使用すると 内蔵のコントローラーに接続されたドライブを使用して RAID 仮想ディスクとアレイを作成および管理できます サポートされるブラウザー MSU では 次のブラウザーをサポートしています Microsoft Internet Explorer バージョン 6.0 以降 Internet Explorer で MSU を開く前に アクティブスクリプトが有効になっていることを確認してください 関連する手順については ブラウザーのドキュメントを参照してください Firefox バージョン 3.0 以降 Firefox で MSU を開く前に JavaScript が有効になっていることを確認してください 関連する手順については ブラウザーのドキュメントを参照してください Google Chrome MSU のインストール GUI または CLI を使用して MSU にアクセスできるようにするには サーバーに MSU をインストールします MSU をインストールするには 以下の手順に従ってください 1. HPE ProLiant MicroServer Gen10 のダウンロードページにアクセスします (http://www.hpe.com/downloads/microservergen10) 2. ドライバー ソフトウェア およびファームウェアをクリックします 3. オペレーティングシステムのドロップダウンメニューからサーバーの OS を選択します 4. ユーティリティをクリックします 5. Marvell Storage Utility(MSU)for HPE MicroServer Gen10 Server パッケージをターゲットサーバーにダウンロードします 6. パッケージを解凍し Marvell_MSU フォルダーを開きます 7. instructions.txt ファイルに説明されているインストール手順に従います MSU へのアクセス Windows および Linux 環境では GUI CLI またはリモート URL を介して MSU にアクセスできます MSU を開くと ログインプロンプトが表示されます Windows での MSU へのアクセス Windows で MSU にアクセスするには 以下のいずれかの方法を選択します GUI を使用した Windows での MSU へのアクセス CLI を使用した Windows での MSU へのアクセス リモート URL 使用した Windows での MSU へのアクセス GUI を使用した Windows での MSU へのアクセス GUI を使用して MSU を開くには MarvellTray デスクトップアイコンをダブルクリックします CLI を使用した Windows での MSU へのアクセス この方法で MSU にアクセスできるのは MSU をインストールする際にコマンドラインインターフェイスのコンポーネントを選択した場合だけです 1. 次のいずれかを実行します ページ 3
デスクトップで MarvellCLI アイコンをダブルクリックします Windows エクスプローラーで C:\Program Files (x86)\storage\interface フォルダーを開き mvsetup.exe ファイルをダブルクリックします 2. コマンドの説明のリストを表示するには help または? を入力します リモート URL 使用した Windows での MSU へのアクセス 前提条件 :MSU にリモートでアクセスする前に サーバーのファイアウォール設定でリモートアクセスが有効になっていることを確認します 関連する手順については OS のドキュメントを参照してください MSU にリモートでアクセスするには 以下の手順を実行します 1. サポートされている Web ブラウザーを開きます 2. アドレスバーに 次の URL を入力します http://ip_address:8845/msu/jumppage.php?target=storagepage ip_address は サーバーが内部ネットワークに位置している場合 ターゲットサーバーの IP またはシステム名です Linux での MSU へのアクセス Linux で MSU にアクセスするには 以下のいずれかの方法を選択します GUI を使用した Linux での MSU へのアクセス CLI を使用した Linux での MSU へのアクセス リモート URL 使用した Linux での MSU へのアクセス GUI を使用した Linux での MSU へのアクセス GUI を使用して MSU にアクセスするには アプリケーション システムツール Marvell Storage Utility StartupUI にアクセスします CLI を使用した Linux での MSU へのアクセス 1. Linux ターミナルで 次のコマンドを入力します opt/marvell/storage/cli ページ 4
2. mvcli を実行します 3. コマンドの説明のリストを表示するには help または? を入力します リモート URL 使用した Linux での MSU へのアクセス 前提条件 :MSU にリモートでアクセスする前に サーバーのファイアウォール設定でリモートアクセスが有効になっていることを確認します 関連する手順については OS のドキュメントを参照してください MSU にリモートでアクセスするには 以下の手順を実行します 1. サポートされている Web ブラウザーを開きます 2. アドレスバーに 次の URL を入力します http://ip_address:8845/msu/jumppage.php?target=storagepage ip_address は サーバーが内部ネットワークに位置している場合 ターゲットサーバーの IP またはシステム名です MSU へのログイン MSU にアクセスすると ログインページが表示されます ログインするには OS のユーザー名とパスワードを入力します ユーザー名はあるものの パスワードは設定していない場合 パスワードフィールドはブランクのままにします サーバーがネットワーク内にある場合は ユーザー名の前にネットワークのドメイン名とバックスラッシュを付け加えます 次に MSU にアクセスするときに ログインページをスキップしたい場合は パスワードを記憶チェックボックスを選択します ページ 5
RAID 管理 Marvell Storage Management ウィンドウのシステムペインでは サーバーに接続された物理および仮想デバイス間の関係を表すためにツリービューが使用されます システムペインのツリーリストで選択したドライブに応じて 次のタブが 1 つ以上表示されます プロパティ - システムペインで選択したデバイスのプロパティを表示および変更するには このタブを選択します 操作 - このタブ上にマウスを重ねると システムペインで選択したドライブ上で実行できる操作のメニューが表示されます プログラム - 仮想ディスクを構成するには このタブを選択します スケジュール - 定期的なメンテナンスタスクをスケジュールするには このタブを選択します 仮想ディスクの作成 RAID テクノロジーをこれまで使用したことがなく どの RAID レベルを使用するべきかわからない場合は Quick Create Wizard を使用して仮想ディスクを作成してください 仮想ディスクを作成するには 以下の手順に従ってください 1. システムペインのツリーリストで Marvell Storage Management Device Adapter 0 を選択します 2. 操作タブ上にマウスを重ね Quick Create Wizard をクリックします ページ 6
3. Create Options フィールドで 優先する仮想ディスクのプロファイルを選択します Performance: 読み取りおよび書き込みのパフォーマンスのために最適化された仮想ディスクを作成します Reliability: フォールトトレランス用に最適化された仮想ディスクを作成します 4. Submitをクリックします 仮想ディスクの作成を確認するポップアップウィンドウが表示されます 5. OKをクリックします 仮想ディスクを作成すると MSUに新しい仮想ディスクのプロパティタブが表示されます ページ 7
カスタマイズした仮想ディスクの作成 仮想ディスクのRAID 設定をカスタマイズする場合は Create RAIDコマンドを使用します カスタマイズした仮想ディスクを作成するには 以下の手順を実行します 1. システムペインのツリーリストで Marvell Storage Management Device Adapter 0を選択します 2. 操作タブ上にマウスを重ね Create RAIDをクリックします 3. RAID レベルの選択フィールドで 適切な RAID レベルを選択します RAID 0 - RAID 0( ディスクストライピング ) は 読み取り / 書き込みに高いパフォーマンスを必要とするものの フォールトトレランス機能は必要としないアプリケーションに推奨されています この RAID レベルには 少なくとも 2 つの物理ドライブが必要です RAID 1 - RAID 1( ディスクミラーリング ) は 読み取りにおけるパフォーマンスとフォールトトレランスを必要とするアプリケーションに推奨されています この RAID レベルには 2 つの物理ドライブが必要です ページ 8
RAID 10 - RAID 10( ディスクストライピングおよびディスクミラーリング ) は 読み取りにおける高いパフォーマンスとフォールトトレランスを必要とするアプリケーションに推奨されています この RAID レベルには 最低でも 4 つの物理ドライブが必要です 4. 仮想ディスクを作成するために使用する物理ディスクを選択します 5. Next をクリックします 6. デフォルト名が新しい仮想ディスクに割り当てられます 仮想ディスクの名前を変更するには Name フィールドをクリックし 新しい名前を入力します 7. Initialize フィールドで 仮想ディスクを初期化するかどうかを選択します 初期化すると 仮想ディスクがクリーンアップおよびフォーマットされ データストレージ用に準備されます 8. Stripe Size フィールドで ディスクのストライプサイズを選択します 9. Submit をクリックします 仮想ディスクの作成を確認するポップアップウィンドウが表示されます 10. OK をクリックします 仮想ディスクを作成すると MSU に新しい仮想ディスクのプロパティタブが表示されます 仮想ディスクのプロパティの表示 システムペインのツリーリストで Marvell Storage Management Device Adapter 0 仮想ディスクを選択してから 仮想ディスクを選択します MSU に 選択した仮想ディスクのプロパティタブが表示されます ページ 9
仮想ディスクの名前変更 1. システムペインのツリーリストで Marvell Storage Management Device Adapter 0 仮想ディスクを選択してから 仮想ディスクを選択します MSU に 選択した仮想ディスクのプロパティタブが表示されます 2. Name フィールドに新しい名前を入力します 3. Modify をクリックします RAID 構成データ RAID 構成データは 仮想ディスクの一部であるすべての物理ディスクに保存されます この物理ディスクをあるシステムから別のシステムに移動した場合 そのディスクは外部ディスクとしてフラグが付けられます ターゲットシステムの別の仮想ディスクでこのフラグが付けられたディスクを使用するには 元の構成データを消去する必要があります RAID 構成の消去 注意 物理ディスクから RAID 構成を消去すると そのディスク上のすべてのデータと 元の仮想ディスクの構成データが消去されます 1. システムペインのツリーリストで Marvell Storage Management Device Adapter 0 物理ディスクを選択してから 外部ディスクを選択します 2. 操作タブ上にマウスを重ね Erase Foreign Configuration をクリックします 仮想ディスクの削除 仮想ディスクを恒久的に削除すると 仮想ディスク上のすべてのデータが消去されます 仮想ディスクを削除した後 仮想ディスクを構成する物理ディスクは 他の仮想ディスクで使用できるようになります 仮想ディスクを削除するには 以下の手順に従ってください 1. システムペインのツリーリストで Marvell Storage Management Device Adapter 0 仮想ディスクを選択してから 削除する仮想ディスクを選択します ページ 10
2. 操作タブ上にマウスを重ね Delete をクリックします データの消去に関する警告メッセージが表示されます 3. OK をクリックして警告を確認します 削除を確認するプロンプトが表示されます 4. OK をクリックして削除を確定します 仮想ディスクにパーティション情報がある場合 パーティションを削除するか保持するかを尋ねるポップアップメッセージが表示されます 5. パーティションを削除する場合は OK を パーティション情報を保持する場合は Cancel をクリックします 劣化した仮想ディスク 物理ディスクの 1 つ以上のメンバーで障害が発生すると フォールトトレラントの仮想ディスクは劣化状態になります 劣化した仮想ディスクは フォールトトレランス機能を失います 劣化した仮想ディスクを再構築するには 以下の手順に従ってください 1. 障害が発生した物理ディスクは 同一の物理ディスクで交換してください 交換の手順については HPE ProLiant MicroServer Gen10 Maintenance and Service Guide (http://www.hpe.com/support/microservergen10-msg) を参照してください 2. MSU にアクセスします 3. システムペインのツリーリストで Marvell Storage Management Device Adapter 0 仮想ディスクを選択してから 劣化した仮想ディスクを選択します ページ 11
4. 操作タブ上にマウスを重ね Rebuild をクリックします 5. 交換用の物理ディスクを 1 つ以上選択します 6. Submit をクリックし 再構築の処理を開始します 再構築処理の監視 注意 再構築の処理を中断すると データが失われたり システムに損傷を与えたりする可能性があります 再構築の処理中に仮想ディスクを削除したり 交換用の物理ディスクの取り外し / 切断を行ったりすると 処理が中断します ページ 12
システムペインのツリーリストで Marvell Storage Management Device Adapter 0 仮想ディスクを選択してから 再構築している仮想ディスクを選択します MSU に 選択した仮想ディスクのプロパティタブが表示されます 再構築のステータスが バックグラウンドアクティビティの進捗状況バーに反映されます ページ 13
サポートと他のリソース 追加情報 MSU インターフェイスで使用するアイコンの説明など MSU の使用に関する詳細情報にアクセスするには help または? を入力します この一般的なヘルプユーザーガイドの情報には すべての HPE サーバーに当てはまらないものが含まれている場合があります Hewlett Packard Enterprise サポートへのアクセス ライブアシスタンスについては Contact Hewlett Packard Enterprise Worldwide の Web サイトにアクセスします http://www.hpe.com/assistance ドキュメントとサポートサービスにアクセスするには Hewlett Packard Enterprise サポートセンターの Web サイトにアクセスします http://www.hpe.com/support/hpesc ご用意いただく情報 テクニカルサポートの登録番号 ( 該当する場合 ) 製品名 モデルまたはバージョン シリアル番号 オペレーティングシステム名およびバージョン ファームウェアバージョン エラーメッセージ 製品固有のレポートおよびログ アドオン製品またはコンポーネント 他社製品またはコンポーネント アップデートへのアクセス 一部のソフトウェア製品では その製品のインターフェイスを介してソフトウェアアップデートにアクセスするためのメカニズムが提供されます ご使用の製品のドキュメントで ソフトウェアの推奨されるソフトウェアアップデート方法を確認してください 製品のアップデートをダウンロードするには 以下のいずれかにアクセスします Hewlett Packard Enterprise サポートセンター http://www.hpe.com/support/hpesc ページ 14
Hewlett Packard Enterprise サポートセンター : ソフトウェアのダウンロード http://www.hpe.com/support/downloads Software Depot http://www.hpe.com/support/softwaredepot enewsletters およびアラートをサブスクライブするには 以下にアクセスします http://www.hpe.com/support/e-updates-ja お客様の資格を表示したりアップデートしたり 契約や保証をお客様のプロファイルにリンクしたりするには Hewlett Packard Enterprise サポートセンターの More Information on Access to Support Materials ページにアクセスします http://www.hpe.com/support/accesstosupportmaterials 重要 一部のアップデートにアクセスするには Hewlett Packard Enterprise サポートセンターからアクセスするときに製品資格が必要になる場合があります 関連する資格を使って HPE パスポートをセットアップしておく必要があります ドキュメントに関するご意見 ご指摘 Hewlett Packard Enterprise では お客様により良いドキュメントを提供するように努めています ドキュメントを改善するために役立てさせていただきますので 何らかの誤り 提案 コメントなどがございましたら ドキュメントフィードバック担当 (docsfeedback@hpe.com) へお寄せください フィードバックの送信時には ドキュメントのタイトル 部品番号 版数 およびドキュメントの表紙にある改版日をご記載ください オンラインヘルプの内容については 製品名 製品のバージョン ヘルプの版数 および法的な注意事項ページにある改版日をご記載ください ページ 15