感染症発生動向調査 平成 8 年第 4 週 今週のコメント 京都市感染症週報京都市感染症情報センター ( 京都市衛生環境研究所 ) ( 4 日 ~ 日 ) http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/7559.html RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は.(56 例 ) となり, 前週.(5 例 ) から増加しました 第 9 週以降, 本市過去 5 年平均値を上回っています 年齢階級別割合では,~ 歳で 84%(47 例 ) を占めており, すべて 歳以下の報告となっています 感染性胃腸炎の定点当たり報告数は 5.57(4 例 ) となり, 前週 4.9(76 例 ) から増加しました 例年, から にかけて報告数の増加する傾向がありますので, 手洗いの励行などにより感染を予防しましょう 予防方法等詳細については下記 URL をご参照ください 保健医療課ホームページ 感染性胃腸炎に注意!! http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/466.html 今週のトピックス :< 流行性耳下腺炎 > 京都市の流行性耳下腺炎の定点当たり報告数は.(46 例 ) と前週.6(68 例 ) から下がったものの, 年始から過去 5 年平均値を上回る状況が続いています 詳細をトピックスに掲載しています 発生状況 全数把握の感染症 二類 : 結核 4 例 ( 肺結核 4 例, その他結核なし, 潜在性結核感染者なし ) うち喀痰塗抹陽性 例 以降の累積報告数 79 例 ( 肺結核 47 例, その他結核 6 例, 潜在性結核感染者 7 例 ) うち喀痰塗抹陽性 7 例 定点把握の主な感染症 ( 市内定点数インフルエンザ定点 69, 小児科定点 4, 眼科定点, 基幹定点 ) 定点感染症名定点当たり報告数報告数 インフルエンサ インフルエンザ.7 小児科 感染性胃腸炎 5.57 4 ( 降順 5 位まで ) RSウイルス感染症. 56 流行性耳下腺炎. 46 4 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎.6 6 5 手足口病.5 眼科流行性角結膜炎. 次ページ以降の主な内容 発生状況の概況グラフ / 今週のトピックス :< 流行性耳下腺炎 > 付表 ( 疾病, 行政区別報告数 / 年齢階級, 疾病別報告数 / 週, 疾病別報告数 ) ( 注 ) 京都市のデータは, 平成 8 年 日現在の報告数で, 全国の還元データと若干異なる場合があります また, 本情報での患者数は, 届出医療機関所在地での集計で, 患者の住所を示すものではありません Kyoto City Infectious Diseases Weekly Report
インフルエンサ 及び小児感染症の疾病別推移グラフ ( 平成 8 年 ) 京都市 _ 本年 全国 _ 本年 京都市 _ 過去 5 年平均値 全国 _ 過去 5 年平均値 5 インフルエンザ 8 手足口病 4 6 4 4 5 6 7 8 9 4 5 6 7 8 9.5 RS ウイルス感染症.5 伝染性紅斑 ( りんご病 )..5.9.6.5. 4 5 6 7 8 9 4 5 6 7 8 9.9 咽頭結膜熱 ( プール熱 ).8 突発性発しん.6.6.4.. 4 5 6 7 8 9 4 5 6 7 8 9 4 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎. 百日咳.8.6.4. 4 5 6 7 8 9 4 5 6 7 8 9 5 感染性胃腸炎 5 ヘルパンギーナ 4 5 4 5 6 7 8 9 4 5 6 7 8 9 水痘 ( 水ぼうそう ) 流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ).5.5 4 5 6 7 8 9 4 5 6 7 8 9
平成 8 年 第 4 週 ( 4 日 ~ 日 ) トピックス :< 流行性耳下腺炎 > 京都市の流行性耳下腺炎 ( おたふくかぜ ) の定点当たり報告数は.(46 例 ) と前週.6(68 例 ) から下がったものの, 年始から過去 5 年平均値を上回る状況が続いています ( 図 ) 本市の過去 年間の定点当たり報告数の推移をみると, 平成 年に流行した後, 平成 7 年後半から再び増加し, 前週 (.6) は過去 年間で最も高い値を示しました ( 図 ) 過去 年間の年齢階級別割合をみると, いずれの年においても小学校就学前の乳幼児が約半数を占めています ( 図 ) 保育施設等, 小児の集団生活施設での集団発生に注意が必要です 本疾患はムンプスウイルスを原因とする感染症で, 飛沫または接触感染により ~ 週間の潜伏期間を経て, 耳下腺の腫脹 疼痛及び発熱を発症します 一般的に予後良好ですが, 無菌性髄膜炎, 難聴 ( ムンプス難聴 ), 睾丸炎, 卵巣炎等の合併症を引き起こすことがあります 特に難聴は永続的な障害となり, 言語の発達等に影響を及ぼす可能性があります 予防にはワクチン接種が効果的ですが, 任意接種であるため費用は自己負担となります 接種を希望される場合は, かかりつけの医療機関に相談しましょう 京都市では, 乳幼児が感染することの多い感染症について, 分かりやすくまとめたリーフレットをホームページに掲載しています 本疾患についても御紹介していますので, 御参照ください 京都市情報館 こどもに多い感染症について http://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/9756.html ( 図 ) 京都市及び全国の定点当たり報告数の推移 定点当たり報告数.5 京都市 _ 本年京都市 _ 過去 5 年平均値全国 _ 本年全国 _ 過去 5 年平均値.5 5 7 9 5 7 9 5 7 9 5 7 9 4 4 45 47 49 5 4 5 6 7 8 9 ( 図 ) 京都市の過去 年間の定点当たり報告数の推移 ( 平成 9 年 ~ 平成 8 年 4 週まで ) 週 定点当たり報告数.5.5 ( 図 ) 京都市の過去 年間の年齢階級別割合 ( 平成 6 年 ~ 平成 8 年 4 週まで ) ~5 ケ ~ ケ 歳 歳 歳 4 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 5 歳 歳以上 平成 6 年 平成 7 年 平成 8 年第 4 週まで % % % % 4% 5% 6% 7% 8% 9% %
京都市感染症発生動向調査情報 ((4 ))北 - - 4 - T 集計対象 : 平成 8 年第 4 週 疾病, 行政区別報告数 平成 8 年 4 日 ~ 平成 8 年 日 データ入手日 : 平成 8 年 日 イ 咽 頭 A 感 水 手 伝 突 百 ヘ 流 急 流 細 マ ザ染ンナ炎膜炎肺 症サ炎 炎 球 無ン S 頭炎群染足染発ル行性行菌菌イフウ結溶性口性性日パ性出性性性コイプル膜血胃病紅発ン耳血角髄髄ルラエス熱性腸痘斑し咳ギー下性結膜膜ズン感レ炎ん腺結膜炎炎マ )R 菌 男女合計 咽 - クラミジア肺 染性胃腸炎 感炎 )上京 7 4 5 - - - - - 左京 4-69 - - - - - 中京 5 - - 6 - - - - 東山 - 4 - - 6 山科 - 5 - - - - - 下京 南 8 - - - - - 6 右京 5 5 44 - - - 6 - - 伏見 5 4 5 - - 5 - - 西京 6 9 - - - - - 7 - - 京都市計 56 6 4 7 - - 7 46 - - - - - - 疾病, 行政区別定点当たり報告数イン S フウイルルエスン感ザ染 (症 )R 男女合計 咽頭結膜熱 頭 A 炎群溶血性レンサ球菌咽 感染性胃腸炎 水 痘 手足口病 伝染性紅斑 突発性発しん 百 日 咳 ヘルパンギーナ 流行性耳下腺炎 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎 細菌性髄膜炎 無菌性髄膜炎 )マイコプラズマ肺炎 クラミジア肺 染性胃腸炎 感炎 )4 )北.4.5 - -..5 - - 上京.4....67.. -.67 - -. - - 左京.4. -.5 7.5.5.5 -.5 - -.75 - - 中京.6.67 - -. -. -. -..67 - 東山 -. - - 8..5 山科 -.5.5.5 -.5.75 -.5 - -. -. 下京 南.....67 -. - - - -. 右京..6.. 8.8 -.6 -. -.. - - 伏見.8.4.4.57 7.57.4.4 -.4 -.9.7 - - 西京..6.4. 5.8 - - - - -.6.4 - - 京都市計.7..6.6 5.57.7.5 -.4 -.7. -. - - - - - インフルエンザは, 鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症は除くが, 新型インフルエンザのうち,A/HN については含む 細菌性髄膜炎は髄膜炎菌, 肺炎球菌, インフルエンザ菌を原因として同定された場合を除く クラミジア肺炎はオウム病を除く 4 感染性胃腸炎は病原体がロタウイルスであるものに限る
T 京都市感染症発生動向調査情報 集計対象 : 平成 8 年第 4 週年齢階級, 疾病別報告数 平成 8 年 4 日 ~ 平成 8 年 日 データ入手日 : 平成 8 年 日 京都市 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 4 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 歳 - 4 歳 - 5 歳 - 6 歳 - 7 歳 - 8 歳以上 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 4 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 歳 - 4 歳 - 5 歳 - 6 歳 - 7 歳以上 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 4 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳以上 男女合計 年齢 4 総数 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 4 歳 - 45 歳 - 5 歳 - 55 歳 - 6 歳 - 65 歳 - 7 歳以上 インフルエンザ ) 年齢 - - - - - 4 - - - RSウイルス感染症 56 9 7 6 - - - 咽頭結膜熱 - - 4 - - - - - A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 6 - - 4 4 感染性胃腸炎 4 5 4 7 4 5 9 9 5 水痘 7 - - - - - - - - - 手足口病 年齢 7 5 - 伝染性紅斑 - - - 突発性発しん 4 - - - 百日咳 - - - ヘルパンギーナ 7 - - - - - 流行性耳下腺炎 46 - - 7 8 5-4 急性出血性結膜炎 - - 年齢 流行性角結膜炎 細菌性髄膜炎 ) - - - - - 無菌性髄膜炎 - - - - - マイコプラズマ肺炎 年齢 4 - - - - - クラミジア肺炎 ) - - - - - 感染性胃腸炎 4) - - - - - 年齢階級, 疾病別定点当り報告数 京都市 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 4 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 歳 - 4 歳 - 5 歳 - 6 歳 - 7 歳 - 8 歳以上 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 4 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 歳 - 4 歳 - 5 歳 - 6 歳 - 7 歳以上 年齢 総数 ~5ケ ~ケ 歳 歳 歳 4 歳 5 歳 6 歳 7 歳 8 歳 9 歳 歳 - 5 歳 - 歳以上 男女合計 年齢 4 総数 歳 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 歳 - 5 歳 - 4 歳 - 45 歳 - 5 歳 - 55 歳 - 6 歳 - 65 歳 - 7 歳以上 インフルエンザ ) 年齢.7 - - - - -...6..4 -. - - RSウイルス感染症...6.64.4.7 - - - 咽頭結膜熱.6 - -....5 -. -. -. - - A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎.6 - -...7.5...7.7..5.. 感染性胃腸炎 5.57.5.6.8.7.57.64.55.....48..48 水痘.7 - -. -.5.5 - -. - -. - - 手足口病 年齢.5..7.7.7. -.. 伝染性紅斑 - - - 突発性発しん.4..7.. -. - - 百日咳 - - - ヘルパンギーナ.7 - -.7.5 -.5 - - 流行性耳下腺炎. - -..5.7.9.5.6.5..7. -. 急性出血性結膜炎 - - 年齢 流行性角結膜炎.. 細菌性髄膜炎 ) - - - - - 無菌性髄膜炎 - - - - - マイコプラズマ肺炎 年齢 4 - - - - - クラミジア肺炎 ) - - - - - 感染性胃腸炎 4) - - - - - インフルエンザは, 鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症は除くが, 新型インフルエンザのうち,A/HN については含む 細菌性髄膜炎は髄膜炎菌, 肺炎球菌, インフルエンザ菌を原因として同定された場合を除く クラミジア肺炎はオウム病を除く 4 感染性胃腸炎は病原体がロタウイルスであるものに限る
T 集計対象 : 平成 8 年第 4 週週, 疾病別報告数 京都市感染症発生動向調査情報 データ入手日 : 平成 8 年 日 京都市 男女合計 5 週前 4 週前 週前 週前 週前 今週 インフルエンザ ) 5 5 RSウイルス感染症 65 67 5 5 56 咽頭結膜熱 6 8 5 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎 8 5 9 6 感染性胃腸炎 68 48 95 76 4 水 痘 5 6 7 手足口病 47 7 44 伝染性紅斑 - - - - 突発性発しん 7 4 5 百日咳 - - - - - ヘルパンギーナ 4 9 9 7 流行性耳下腺炎 4 59 54 5 68 46 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎 9 7 5 4 細菌性髄膜炎 ) 無菌性髄膜炎 マイコプラズマ肺炎 - - - - クラミジア肺炎 ) 感染性胃腸炎 4) 合 計 4 44 49 4 47 4 週, 疾病別定点当たり報告数 京都市 男女合計 5 週前 4 週前 週前 週前 週前 今週 インフルエンザ ).4..4.7.7.7 RSウイルス感染症.79.55.6.6.. 咽頭結膜熱.5.6.4.6.6.6 A 群溶血性レンサ球菌咽頭炎.67.55.6.55.9.6 感染性胃腸炎.9 4..5 4.64 4.9 5.57 水 痘.9.6.9.4.6.7 手足口病..64.5.7.76.5 伝染性紅斑. - - -.5 - 突発性発しん.4.4.9...4 百日咳 -. - - - - ヘルパンギーナ..55.5.45..7 流行性耳下腺炎.95.4.9.6.6. 急性出血性結膜炎 流行性角結膜炎.9.7.5..4. 細菌性髄膜炎 ) 無菌性髄膜炎 マイコプラズマ肺炎.. - - - - クラミジア肺炎 ) 感染性胃腸炎 4) 合 計.78.8.9 9.99.9. インフルエンザは, 鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症は除くが, 新型インフルエンザのうち,A/HNについては含む 細菌性髄膜炎は髄膜炎菌, 肺炎球菌, インフルエンザ菌を原因として同定された場合を除く クラミジア肺炎はオウム病を除く 4 感染性胃腸炎は病原体がロタウイルスであるものに限る