H.I. Business Partners Global Marketing Research & Consulting < エグゼクティブサマリー > 2009 年 9 月発行エイチ アイ ビジネスパートナーズ株式会社 (H.I. Business Partners Co., Ltd.) 2009 H.I. Business Partners Co., Ltd.
エグゼクティブサマリー (1/2) OS 別グローバルスマートフォングローバルスマートフォン市場規模推移 ( 出荷台数 / 2007 年 ~2012 年 ) 450,000 400,000 350,000 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0 2007 年 2008 年 2009 年 (E) 2010 年 (E) 2011 年 (E) 2012 年 (E) Symbian BlackBerry OS Windows Mobile iphone OS Android その他 OS 2007 年及び 2008 年のデータは各メーカーの出荷実績 ( 一部予測を含む ) 2009 年 ~2012 年データは H.I. ビジネスパートナーズの予測 その他 OS には Linux Palm OS webos Danger OS などを含む 出所 :H.I. ビジネスパートナーズ ( 単位 : 千台 ) 本報告書では 汎用 OS を搭載し パソコン並みの高機能を備えし かつ多様なサードパーティーアプリケーションが使える携帯電話端末をスマートフォンとして定義した 汎用 OS としては 携帯電話のプラットフォームとしてよく使われている Symbian BlackBerry OS Windows Mobile iphone OS Android Palm OS webos Linux などが中心となる スマートフォン市場のバリューチェーンは OS (Software) H/W ( 端末 ) 通信ネットワーク及び通信サービス 端末用のアプリケーション及びコンテンツで構成されており これらのバリューチェーンにおけるもっとも重要なプレーヤーである 端末メーカー ( 兼 OS メーカー包含 ) 及び無線通信事業者のスマートフォン事業動向及びスマートフォンラインアップについて分析を行った その結果 携帯電話の各メーカーはスマートフォンへの取り組みを今より強化していくことが明らかになった また 自社独自のスマートフォン OS を持っていない端末メーカーは OS ラインアップ選択及び集中していくうえで Windows Mobile に続いて Android を今後の重点 OS として計画している場合が多かった さらには Android で企業業績を巻き返そうとしているメーカーもある スマートフォンのターゲットセグメントは ビジネスセグメント中心から マルチメディアセグメントを含む多様な顧客セグメントに対象が広がっていくこともメーカーの動向として見られた グローバルの無線通信事業者も スマートフォンの今後の成長事業として扱っている場合が多かった データ収入の増加 モバイルインターネット事業の強化 コンテンツ事業の強化 新規顧客の獲得などにおいてスマートフォンの貢献は大きいと判断している なお 特定の OS に限定することなく 多様な OS ベースの端末を導入することにより 顧客に多様な経験価値を提供する方針を持っている事業者も多い 2009 H.I. Business Partners Co., Ltd. 2
エグゼクティブサマリー (2/2) グローバルアプリケーションストアグローバルアプリケーションストア市場規模 ( 売上金額 / 2007 年 ~2012 年 ) 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 0 2007 年 2008 年 2009 年 (E) 2010 年 (E) 2011 年 (E) 2012 年 (E) 売上 ( 百万ドル ) 42 625 4,563 7,287 10,850 13,961 売上は ユーザーへのアプリケーション販売金額を基準 出所 :H.I. ビジネスパートナーズ ( 単位 : 百万米ドル ) 今後のスマートフォンの市場規模に関しては 2007 年約 123 百万台となった世界スマートフォンの出荷台数は 2012 年に 約 423 百万台まで大きく成長すると予測される 特に 2009 年からは年平均約 31.2% (CAGR) の高い成長率を記録すると予想される 特に Symbian が引き続き市場をリードしていくと見られる Nokia は 既存 N シリーズ及び E シリーズ中心から Xpress Music Classic Navigator 低価メッセージングシリーズなどノーマルフォン端末セグメントにまで Symbian の採用を拡大している これは スマートフォン市場全体及び Symbian 市場規模に大きなプラス要因となる しかし Android や iphone の飛躍的な伸びと Symbian 開発メーカーの消極的なラインアップ展開の影響で Symbian のシェアは 2007 年 63.5% から 2012 年 38.8% と徐々に低減すると予想される OS のうち Windows Mobile は エンドユーザーからの支持の減少 OS の有償ライセンス体系の維持 携帯電話トレンド対応の遅れなどが原因で 今後の成長率は他 OS より低くなると見込まれる 一方 アプリケーションストアはスマートフォン分野において話題となっている 端末メーカー OS メーカー 無線通信事業者が次々とアプリケーションストア市場に参入している その発端は 2008 年 7 月 Apple の App Store オープンであり App Store は オープン後 1 年間で約 15 億回数のダウンロードを記録しているほど大きな成功を収めている 2009 年には Nokia サムスン RIM LG ソニー エリクソンなどのメーカーや一部の無線通信事業者も市場に参入し 2010 年後にも新規参入が相次ぐと見込まれる その結果 アプリケーションストアの市場規模は 2007 年に 42 百万ドル ( 米ドル ) から 2012 年には 13,961 百万ドルまでに成長すると予想される 最後に このような調査 分析結果を踏まえ スマートフォン市場にどう対応すべきかについて 国内端末メーカー及び無線通信事業者にそれぞれ 3 つの提言を行うことで報告書をまとめた 2009 H.I. Business Partners Co., Ltd. 3
目次 I. エグゼクティブサマリー II. 分析フレームワークの説明 1. スマートフォンの定義 2. 分析フレームワーク III. 主要端末メーカー別スマートフォン動向 1. 端末メーカー別スマートフォン OS 採用現状 2. Nokia スマートフォン動向 (2) 端末セグメント (3) ラインアップ 3. サムスン電子スマートフォン動向 (2) 端末セグメント (3) ラインアップ 4. LG 電子スマートフォン動向 (2) 端末セグメント (3) ラインアップ 5. モトローラスマートフォン動向 6. ソニー エリクソンスマートフォン動向 7. RIM スマートフォン動向 8. Apple スマートフォン動向 9. HTC スマートフォン動向 IV. 主要地域無線通信事業者別スマートフォン動向 1. 米国 Verizon 2. 米国 AT&T 3. 米国 Sprint 4. 米国 T-Mobile 5. 欧州 Vodafone(UK/ ドイツ ) 6. 欧州 O2 (UK/ ドイツ ) 7. 欧州 T-Mobile (UK/ ドイツ ) 8. 欧州 Orange (UK/ フランス ) 9. 韓国 SK テレコム 10. 韓国 KT 11. 国内 NTT ドコモ 12. 国内 KDDI au 13. 国内ソフトバンク 14. 国内ウィルコム V. スマートフォンの市場規模予測 1. OS 別グローバルスマートフォン市場規模 2. OS 別国内スマートフォン市場規模 3. グローバルアプリケーションストア市場規模 VI. 国内端末メーカー及び通信事業者への提言 1. 端末メーカーへの提言 2. 無線通信事業者への提言 2009 H.I. Business Partners Co., Ltd. 4
図目次 図 2-1. スマートフォンの定義 図 2-2. スマートフォン市場のバリューチェーンと分析対象 図 2-3. 市場分析の流れ 図 3-1. メーカー別 OS 採用現状 図 3-2. Nokia スマートフォン動向 図 3-3. 顧客ライフタイムバリューの創出 図 3-4. 5 つの重点サービス領域と Ovi Store 図 3-5. Nokia 端末セグメントとシリーズ 60 のターゲット 図 3-6. Nokia スマートフォンラインアップ 図 3-7. Nokia スマートフォン差別化トレンド 図 3-8. サムスンスマートフォン動向 図 3-9. サムスン端末セグメントとスマートフォンのターゲット 図 3-10. サムスンスマートフォンラインアップ 図 3-11. サムスンスマートフォン差別化トレンド 図 3-12. LG 電子スマートフォン動向 図 3-13. LG 電子端末セグメントとスマートフォンのターゲット 図 3-14. LG 電子スマートフォンラインアップ 図 3-15. モトローラスマートフォン動向 図 3-16. モトローラスマートフォンラインアップ 図 3-17. ソニーエリクソンスマートフォン動向 図 3-18. ソニーエリクソンスマートフォンラインアップ 図 3-19. RIM スマートフォン動向 図 3-20. RIM スマートフォンラインアップ 図 3-21. Apple マートフォン動向 図 3-22. Apple スマートフォンラインアップ 図 3-23. HTC スマートフォン動向 図 3-24. HTC スマートフォンラインアップ 図 4-1. 米 Verizon スマートフォン動向 図 4-2. 米 Verizon スマートフォンラインアップ 図 4-3. 米 AT&T スマートフォン動向 図 4-4. 米 AT&T スマートフォンラインアップ 図 4-5. 米 Sprint スマートフォン動向 図 4-6. 米 Sprint スマートフォンラインアップ 図 4-7. 米 T-Mobile スマートフォン動向 図 4-8. 米 T-Mobile スマートフォンラインアップ 図 4-9. 欧州 Vodafone スマートフォン動向 図 4-10. 欧州 Vodafone スマートフォンラインアップ 図 4-11. 欧州 O2 スマートフォン動向 図 4-12. 欧州 O2 スマートフォンラインアップ 図 4-13. 欧州 T-Mobile スマートフォン動向 図 4-14. 欧州 T-Mobile スマートフォンラインアップ 図 4-15. 欧州 Orange スマートフォン動向 図 4-16. 欧州 Orange スマートフォンラインアップ 図 4-17. 韓国 SK テレコムスマートフォンラインアップ 図 4-18. 韓国 KT スマートフォンラインアップ 図 4-19. 国内 NTT ドコモスマートフォンラインアップ 図 4-20. 国内 KDDI au スマートフォンラインアップ 図 4-21. 国内ソフトバンクスマートフォンラインアップ 図 4-22. 国内ウィルコムスマートフォンラインアップ 図 5-1. OS 別グローバルスマートフォン市場規模 ( 出荷台数 / 2007 年 ~ 2012 年 ) 図 5-2. OS 別グローバルスマートフォン市場規模推移 ( 出荷台数 / 2007 年 ~2012 年 ) 図 5-3. OS 別国内スマートフォン市場規模 ( 出荷台数 / 2007 年 ~2012 年 ) 図 5-4. OS 別国内スマートフォン市場規模推移 ( 出荷台数 / 2007 年 ~ 2012 年 ) 図 5-5. グローバルアプリケーションストア市場規模 ( 売上金額 / 2007 年 ~ 2012 年 ) 図 5-6. プレーヤー別アプリケーションストア推進状況 図 6-1. 端末メーカーへの 3 つの提言 図 6-2. 無線通信事業者への 3 つの提言 2009 H.I. Business Partners Co., Ltd. 5
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