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地域医療構想の概要 1 地域医療構想の位置づけ 平成 25 年 3 月に 医療法に基づき 本県の疾病対策及び医療提供体制の基本方針である第 6 期岐阜県保健医療計画を策定した 平成 27 年 4 月に施行された改正医療法に基づき 保健医療計画の一部として 将来 (2025 年 ) あるべき医療提供体

全自病協第 582 号 平成 27 年 2 月 13 日 地方会議担当支部長様 公益社団法人全国自治体病院協議会 会長 邉見公雄 平成 27 年度地方会議における共通議題について 日頃から支部活動にご尽力をいただき感謝申し上げます さて 平成 27 年度地方会議における共通議題について 常務理事会で

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日本医師会「2008年度緊急レセプト調査(4~6月分)」結果報告(2008年8月6日)

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81 平均寿命 女 単位 : 年 全 国 長野県 島根県 沖縄県 熊本県 新潟県 三重県 岩手県 茨城県 和歌山県 栃木県

0. ポイント低いが, 宮城県では 歳代における出生率の低さが, 京都府では0 歳代の低さが影響しており, その要因が異なる. 次に, 平均出生年齢と合計特殊出生率との関係をみたものが図 である. 概して, 平均出生年齢と合計特殊出生率との間には負の相関関係がみられる. ただし, 各都道府県が直線上

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2 受入施設別献血量 ( 推計値 ) ブロ都ック道府県 合計 全国血液センター献血者数速報 (Ⅰ) 血液センター 平成 30 年 12 月分 L % L % 日 L L % 日 L L % 台 L L % 台 L 8, ,768

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( 災害医療調整本部の所管事務 ) 第 4 条災害医療調整本部は 次の事務をつかさどる (1) 全県域を対象とした医療資源の配置調整及び患者搬送調整に関すること (2) 国や他都道府県等に対する医療支援の要請及び受入れと その派遣調整に関すること (3) 地域災害医療対策会議の支援に関すること (4


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平成 22 年第 2 四半期エイズ発生動向 ( 平成 22(2010) 年 3 月 29 日 ~ 平成 22(2010) 年 6 月 27 日 ) 平成 22 年 8 月 13 日 厚生労働省エイズ動向委員会

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京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

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第 3 回地域医療構想に関する W G 平成 3 0 年 5 月 6 日 資料 2 2. 地域医療構想調整会議の活性化に向けた方策

地域医療構想調整会議の体制の充実 強化 2 新公立病院改革プラン及び公的医療機関等 2025 プラン対象医療機関 ( 公立 公的病院等 ) を中心とした機能分化 連携の推進

地域医療構想調整会議について 第 回地域医療構想に関する WG 資料 - 医療法の規定 第 30 条の 4 都道府県は 構想区域その他の当該都道府県の知事が適当と認める区域ごとに 診療に関する学識経験者の団体その他の医療関係者 医療保険者その他の関係者との協議の場を設け 関係者との連携を図りつつ 医療計画において定める将来の病床数の必要量を達成するための方策その他の地域医療構想の達成を推進するために必要な事項について協議を行うものとする 2 関係者は 前項の規定に基づき都道府県が行う協議に参加するよう都道府県から求めがあつた場合には これに協力するよう努めるとともに 当該協議の場において関係者間の協議が調つた事項については その実施に協力するよう努めなければならない 地域医療構想調整会議の協議事項 個別の医療機関ごとの具体的対応方針の決定への対応 都道府県は 毎年度 地域医療構想調整会議において合意した具体的対応方針をとりまとめること 具体的対応方針のとりまとめには 以下の内容を含むこと 2025 年を見据えた構想区域において担うべき医療機関としての役割 2 2025 年に持つべき医療機能ごとの病床数 公立病院 公的医療機関等は 新公立病院改革プラン 公的医療機関等 2025 プラン を策定し 平成 29 年度中に協議すること その他の医療機関のうち 担うべき役割を大きく変更する病院などは 今後の事業計画を策定し 速やかに協議すること 上記以外の医療機関は 遅くとも平成 30 年度末までに協議すること 地域医療構想の進め方について ( 平成 30 年 2 月 7 日付け医政地発 0207 第 号厚生労働省医政局地域医療計画課長通知 ) より その他 都道府県は 以下の医療機関に対し 地域医療構想調整会議へ出席し 必要な説明を行うよう求めること 病床が全て稼働していない病棟を有する医療機関 新たな病床を整備する予定の医療機関 開設者を変更する医療機関 2

地域医療構想調整会議の体制 参加者の構成 地域医療構想調整会議の参加者は 様々な主体から構成されている 学識経験者の立場として参加している大学関係者の割合は 9% と少ない 団体別にみた地域医療構想調整会議への参加状況 34 参加していない構想区域 参加している構想区域 300 250 200 50 00 50 0 33 332 33 35 294 36 330 275 92 28 70 70 2 9 30 7 2% 98% 98% 97% 93% 38% 6% 87% 8% 93% 2% 3% 9% 97% 57% 5% 3 大学病院の事業者の立場として出席しているものは除外した ( 学識経験者の立場として出席しているものを集計した ) 医政局地域医療計画課調べ

北海道青森岩手宮城秋田山形福島茨城栃木群馬埼玉千葉東京神奈川新潟富山石川福井山梨長野岐阜静岡愛知三重滋賀京都大阪兵庫奈良和歌山鳥取島根岡山広島山口徳島香川愛媛高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児島沖縄 地域医療構想調整会議の体制 2 議長 25 20 5 地域医療構想調整会議の議長は 郡市医師会が担っている区域が全体の 7% 行政が担っている区域が全体の 23% となっており 郡市医師会が担っている区域が最も多い 2 座長なし その他 ( 地域の包括協議会会長等 ) 病院長 学識経験者 行政 ( 保健所長以外 ) 行政 ( 保健所長 ) 郡市医師会都道府県医師会 0 5 0 9 6 2 4 2 0 7 8 4 9 7 8 6 4 4 4 2 2 2 2 8 8 7 2 7 8 0 2 5 4 4 3 4 5 7 8 6 4 4 5 3 4 6 3 3 3 0 5 7 6 7 9 5 3 都道府県医師会 郡市医師会 行政 ( 保健所長 ) 行政 ( 保健所長以外 ) 学識経験者 病院長 その他 ( 地域の包括協議会会長等 ) 座長なし 構想区域数 4 区域 242 区域 4 区域 39 区域 区域 6 区域 3 区域 5 区域 構成比 % 7% 2% % 0% 2% % % 4

北海道青森岩手宮城秋田山形福島茨城栃木群馬埼玉千葉東京神奈川新潟富山石川福井山梨長野岐阜静岡愛知三重滋賀京都大阪兵庫奈良和歌山鳥取島根岡山広島山口徳島香川愛媛高知福岡佐賀長崎熊本大分宮崎鹿児島沖縄 地域医療構想調整会議の体制 3 事務局 地域医療構想調整会議の事務局は 都道府県 ( 本庁 ) 以外が担っている区域が全体の 74% 都道府県 ( 本庁 ) が担っている区域が全体の 25% となっており 都道府県 ( 本庁 ) 以外が担っている区域が最も多い 25 20 区市町村 ( 保健所 ) 区市町村 ( 本庁 ) 都道府県 ( 保健所 ) 都道府県 ( 本庁 ) 5 0 5 0 2 3 4 9 8 6 5 9 9 9 8 0 5 6 8 4 4 5 4 4 4 4 5 0 8 2 6 9 5 6 6 5 3 3 7 7 7 8 0 5 6 6 7 9 3 3 4 5 5 都道府県 ( 本庁 ) 都道府県 ( 保健所 ) 区市町村 ( 本庁 ) 区市町村 ( 保健所 ) 構想区域数 84 区域 252 区域 4 区域 区域 構成比 25% 74% % 0% 5

議論活性化のための取組 佐賀県の例 佐賀県では 構想区域ごとの地域医療構想調整会議とは別に 県単位の調整会議を設置している 県単位の調整会議には県医師会等が参加し 地域医療構想に対する基本的な協議方針等について議論することとしつつ 構想区域ごとの調整会議の座長や基幹病院の代表者が両者の構成員を兼務する形式とすることで 問題意識の共有が図りやすい環境を構築している 佐賀県地域医療構想調整会議の構成 第 2 回地域医療構想に関する W G 平成 2 9 年 3 月 2 8 日 資料 -2 県調整会議は 地域医療構想に関する協議方針など全県的事項を協議 構想区域分科会は 個別具体的な協議を実施 協議の要である分科会座長 ( 郡市医師会長 ) と基幹病院長の多くが 県調整会議と構想区域分科会の双方に参加 問題意識の共有などが図りやすい構成 構想区域分科会は 医療計画作成指針上の 圏域連携会議 の性格を併せ持ち 地域における医療提供体制全般を協議できると整理 佐賀県地域医療構想調整会議 中部構想区域分科会 東部構想区域分科会 北部構想区域分科会 西部構想区域分科会 南部構想区域分科会 議長 : 県医師会長 副議長 : 県健康福祉部長構成員 : 県医師会副会長 全郡市医師会長 病院協会代表 有床診療所協議会会長 特定機能病院 地域医療支援病院長 5 名 歯科医師会長 薬剤師会長 看護協会長 保険者協議会会長その他 : 全日病副会長がオブザーバー参加 座長 : 郡市医師会長のうち 名副座長 : 保健福祉事務所保健監構成員 : 郡市医師会長 病院協会代表 有床診療所協議会代表 特定機能病院長 地域医療支援病院長 自治体病院長等 郡市歯科医師会代表 郡市薬剤師会代表 看護協会代表 保険者協議会代表 介護老人保健施設代表 全介護保険者 市町介護保険担当課長その他 : 協議事項に関係する病院長 オブザーバー参加病院長等 6

議論活性化のための取組 2 佐賀県の例 奈良県や佐賀県では 事務局において 関係者との意見交換 データ整理 論点提示 をしっかりと行うことで 地域の関係者による自主的かつ実効的な議論を喚起している 佐賀県における地域医療構想のエンジン 第 2 回地域医療構想に関する W G 平成 2 9 年 3 月 2 8 日 資料 -2 対話と信頼 なくして 地域医療構想の推進なし 県医師会等と データと悩みを共有 顔が見える から 腹を割って話せる 関係 節目節目で関係者に状況説明し 論点を整理 病院協会等主催で医療圏ごとに 病床機能分化に向けた 2025 年戦略を考える集い を開催 (H28~) 参加者は 理事長 院長等経営層 県からの説明 ( 初期は人口問題中心 )+ 意見交換会により 問題意識を行政 医療関係者で共有 医師会 医療法人 医業経営コンサル 看護協会 介護関係者主催研修会等に積極派遣 調整会議以外に 2 年間で延べ 50 回以上の懇談会 研修会 意見交換会等を開催 2 地域医療構想は人口問題から考える天気予報 (H29.6.22 厚労省地域医療構想 WG 佐賀県提出資料 ) 行政は 予報精度の向上 医療機関は 立ち位置の決定 という役割分担 人口増加対応 病院完結型から 人口減少対応 地域完結型へのソフトランディング データの海に流されないよう 病床機能報告のダイジェスト版を整理するなど入口を重視 3 調整会議での協議が進むよう 現場課題にあった論点を明確化 地域医療構想との整合性は 病床数との整合性ではなく 地域完結型医療 ( 理念 価値観 ) との整合性 一般論や他事例の情報を収集しつつ 佐賀の実情 にあった論点整理と協議の展開 人口減少は現実に進行中であり 手遅れにならないよう 協議には一定のテンポ感が必要 7

議論活性化のための取組 3 奈良県の例 第 8 回地域医療構想 WG における奈良県発表資料から抜粋して作成 8 ( 再掲 ) 奈良県や佐賀県では 事務局において 関係者との意見交換 データ整理 論点提示 をしっかりと行うことで 地域の関係者による自主的かつ実効的な議論を喚起している 徹底した 見える化 これまでに実施した意見交換会 病院へのメッセージ

. 地域医療構想調整会議の体制の充実 強化に関する論点 地域医療構想調整会議の参加者は様々な主体から構成されており 議長は郡市医師会が担っている区域が 7% と最も多くを占め 事務局は都道府県 ( 本庁 ) 以外の保健所などが担っている区域が 74% と最も多くを占めている このため 都道府県が 地域医療構想の達成に向けて医療機関等の関係者と連携しながら円滑に取り組むためには 参加者や議長や事務局との間で 地域医療構想の進め方について 正しく認識を共有する機会を定期的に設ける必要がある 一部の都道府県では 構想区域ごとの地域医療構想調整会議に加えて 都道府県単位の地域医療構想調整会議を設置するとともに 事務局が医療関係者と十分に意見交換を行った上で データ整理を行い 地域の実情にあった論点提示を行うことで 地域医療構想調整会議の活性化につながっている このような取組が横展開するように 事務局機能を補完する仕組みを構築する必要がある 地域医療構想調整会議の体制の充実 強化に向けて 都道府県単位の地域医療構想調整会議の設置を推奨 2 都道府県主催研修会の開催支援 3 地元に密着した 地域医療構想アドバイザー の育成について具体的に検討を進めてはどうか 9

. 地域医療構想調整会議の体制の充実 強化に関する具体策 ( 案 ) < 都道府県主催研修会の開催支援 > 地域医療構想の進め方について 関係者間の認識を共有するために都道府県主催研修会を支援 ( 主催 ) 都道府県 ( 都道府県医師会との共催も可 ) ( 研修内容 ) 厚生労働省が実施する研修会と同様のプログラムで実施することを推奨 ( 行政説明 事例紹介 グループワーク等 ) 行政説明については 都道府県からの求めに応じて 厚生労働省担当者を派遣 ( 対象者 ) 地域医療構想調整会議の議長 事務局 参加者 ( その他 ) 研修会の開催経費は 地域医療介護総合確保基金を活用 < 地元に密着した 地域医療構想アドバイザー の育成 > 地域医療構想調整会議の事務局を補完するために 地元に密着した 地域医療構想アドバイザー を育成 ( 位置付け ) 厚生労働省に 地域医療構想アドバイザー組織 ( 仮称 ) を設置 ( 役割 ) 都道府県の地域医療構想の進め方について助言 地域医療構想調整会議に出席し 議論が活性化するよう助言 ( 選定方法 ) 国が 都道府県の推薦を踏まえて選定 ( 地域医療構想アドバイザー は 都道府県ごとに複数人を選定することも可とする ) 都道府県は 選定要件を参考に 都道府県医師会と協議しながら 大学 病院団体等の意見も踏まえて地元の有識者を推薦 ( 選定要件 ) 地域医療構想 医療計画などの制度を理解していること 医療政策 病院経営に関する知見を有すること 各種統計 病床機能報告などに基づくアセスメントができること ( その他 ) 国は 地域医療構想アドバイザー がその役割を適切に果たせるよう 研修や 事例及びデータ提供など技術的支援を実施 地域医療構想アドバイザー の活動経費は 地域医療介護総合確保基金を活用 0

地域医療構想調整会議の体制の充実 強化 2 新公立病院改革プラン及び公的医療機関等 2025 プラン対象医療機関 ( 公立 公的病院等 ) を中心とした機能分化 連携の推進

地域医療構想の進め方について ( 平成 30 年 2 月 7 日付け医政地発 0207 第 号厚生労働省医政局地域医療計画課長通知 ). 地域医療構想調整会議の進め方について () 地域医療構想調整会議の協議事項 ( 略 ) ア. 個別の医療機関ごとの具体的対応方針の決定への対応 ( ア ) 公立病院に関すること病院事業を設置する地方公共団体は 新公立病院改革ガイドライン ( 平成 27 年 3 月 3 日付け総財準第 59 号総務省自治財政局長通知 ) を参考に 公立病院について 病院ごとに 新公立病院改革プラン を策定した上で 地域医療構想調整会議において 構想区域の医療機関の診療実績や将来の医療需要の動向を踏まえて 平成 29 年度中に 平成 37(2025) 年に向けた具体的対応方針を協議すること 協議が調わない場合は 繰り返し協議を行った上で 速やかに平成 37(2025) 年に向けた具体的対応方針を決定すること また 具体的対応方針を決定した後に 見直す必要が生じた場合には 改めて地域医療構想調整会議で協議すること この際 公立病院については 山間へき地 離島など民間医療機関の立地が困難な過疎地等における一般医療の提供 2 救急 小児 周産期 災害 精神などの不採算 特殊部門に関わる医療の提供 3 県立がんセンター 県立循環器病センター等地域の民間医療機関では限界のある高度 先進医療の提供 4 研修の実施等を含む広域的な医師派遣の拠点としての機能などの役割が期待されていることに留意し 構想区域の医療需要や現状の病床稼働率等を踏まえてもなお ~4 の医療を公立病院において提供することが必要であるのかどうか 民間医療機関との役割分担を踏まえ公立病院でなければ担えない分野へ重点化されているかどうかについて確認すること ( イ ) 公的医療機関等 2025プラン対象医療機関に関すること公的医療機関等 2025プラン対象医療機関 ( 新公立病院改革プランの策定対象となっている公立病院を除く公的医療機関等 ( 医療法第 7 条の2 第 項各号に掲げる者が開設する医療機関をいう 以下同じ ) 国立病院機構及び労働者健康安全機構が開設する医療機関 地域医療支援病院 特定機能病院をいう 以下同じ ) は 地域医療構想を踏まえた 公的医療機関等 2025プラン 策定について ( 依頼 ) ( 平成 29 年 8 月 4 日付け医政発 0804 第 2 号厚生労働省医政局長通知 ) に基づき 公的医療機関等 20 25プランを策定した上で 地域医療構想調整会議において 構想区域の医療機関の診療実績や将来の医療需要の動向を踏まえて 平成 29 年度中に平成 37(2025) 年に向けた具体的対応方針を協議すること 協議が調わない場合は 繰り返し協議を行った上で 速やかに平成 37(2025) 年に向けた具体的対応方針を決定すること また 具体的対応方針を決定した後に 見直す必要が生じた場合には 改めて地域医療構想調整会議で協議すること この際 構想区域の医療需要や現状の病床稼働率等を踏まえ公的医療機関等 2025プラン対象医療機関でなければ担えない分野へ重点化されているかどうかについて確認すること 2

公立 公的病院等に関する取組 和歌山県の例 ( 単位 : 床 ) 和歌山構想区域 和歌山県では 平成 28 年に 地域医療構想と公的病院のあり方 をまとめ 地域ごとに公的医療機関の再編 600 6,000 ( 単位 : 床 ) ネットワーク化の方向性を示す等の取組を進めている 3,000 5,000 4,000 3,000,000 0 2,694 2,500 3,35 3,42 2,000,674,836,500,64 2,64 3,228 3,037,000 588 863 885,243,363 500,293,06 982 22 50 324 428 37 3 現状の病床数 2025 年の病床数の必要量 0 40 54 3 高度急性期急性期回復期慢性期分類無し ( 民間医療機関 ) 2,000 地域医療構想において定めた 2025 年の病床数の必要量 と現状の病床数 ( 単位 : 床 ) 那賀構想区域 和歌山県全体 下の和歌山県の発表スライドは 議論の参考として病床機能報告の結果と将来の病床数の必要量を単純比較したもの 600 高度急性期急性期回復期慢性期分類無し 橋本構想区域 ( 単位 : 床 ) ( 単位 : 床 ) 350 有田構想区域 第 9 回地域医療構想資料に関する W G -2 平成 2 9 年 月 2 0 日一部改編 現状の病床数 ( 公的医療機関 ) ( ) 現状の病床数は 病床機能報告 ( 平成 28 年 7 月 日 現在 ) より 500 400 300 200 00 0 222 385 267 26 409 300 48 79 高度急性期急性期回復期慢性期分類無し 500 400 300 200 00 0 55 327 267 344 65 07 85 78 6 52 高度急性期急性期回復期慢性期分類無し 0 300 250 200 50 00 50 0 0 46 48 20 223 22 28 85 40 高度急性期急性期回復期慢性期分類無し 御坊構想区域田辺構想区域 ( 単位 : 床 ) ( 単位 : 床 ) ( 単位 : 床 ) 600,000 600 新宮構想区域 500 400 208 750 246 500 400 2 300 200 00 0 20 234 9 5 325 20 8 20 4 52 高度急性期急性期回復期慢性期分類無し 500 250 0 404 340 680 20 36 4 3 509 249 24 44 高度急性期急性期回復期慢性期分類無し 300 200 00 0 22 297 385 74 54 9 44 95 00 40 高度急性期急性期回復期慢性期分類無し

各圏域における公的病院を中心とした再編 ネットワークの方向性 ( 案 ) 第 9 回地域医療構想資料に関する W G -2 平成 2 9 年 月 2 0 日一部改編 () 和歌山圏域 県立医大病院と日赤医療センターを中心とした基幹病院の診療連携 基幹病院間の医療機能集約と 診療材料の共同購入 高額医療機器の共同利用による経営合理化など (2) 那賀圏域 和歌山圏域又は橋本圏域との連携を検討 公立那賀病院を中心に 民間病院と機能分担 連携 (3) 橋本圏域 南奈良総合医療センターへの患者流出動向を要分析 橋本市民病院を中心に 民間病院と機能分担 連携 紀北分院のあり方 ( 圏域内検討及び大学病院として ) (4) 有田圏域 有田市立病院と済生会有田病院の機能が重複する現状 両病院の建て替え機会を捉え 機能分担を整理 (5) 御坊圏域 病院機能の分担が比較的なされている現状にあるが 国保日高総合病院と和歌山病院との間の連携を更に検討 日赤和歌山医療センター 和歌山労災病院 和歌山保健医療圏 海南医療センター 済生会和歌山病院 公立那賀病院 那賀保健医療圏 国保野上厚生総合病院 有田保健医療圏有田市立病院県立こころの医療センター済生会有田病院 ( 独 ) 国立病院機構和歌山病院 県立医大附属病院 国保日高総合病院 御坊保健医療圏 紀南病院 機能分担 再編等検討病院群 県立医大附属病院紀北分院 橋本保健医療圏 田辺保健医療圏 ( 独 ) 国立病院機構南和歌山医療センター 紀南こころの医療センター 橋本市民病院 県内病院数 ( 公民内訳 ) 圏域名公的病院民間病院計 和歌山 6 37 43 那賀 7 8 橋本 2 3 5 有田 3 3 6 御坊 2 2 4 田辺 4 5 9 新宮 3 5 8 県計 2 62 83 新宮保健医療圏 新宮市立医療センター (6) 田辺圏域 紀南病院と南和歌山医療センターが中核基幹病院として存在 今後 周辺民間病院を含めた機能分担と連携体制を構築 (7) 新宮圏域 国保すさみ病院 新宮市立医療センターを核にサテライト病院化を図るなど 機能分担 連携を推進 4 那智勝浦町立温泉病院 くしもと町立病院

公立 公的病院等の病床数と 将来の病床数の必要量 との単純な比較 各構想区域における公立 公的病院等が選択した医療機能別の病床数 (207 年時点 ) が 構想区域全体の将来の病床数の必要量 (2025 年 ) に既に達している構想区域が複数ある ( 注 ) 病床機能報告における医療機能の選択の仕組みと 地域医療構想における将来推計の仕組みは異なるが 議論の参考としてあえて単純比較を行ったもの ( イメージ ) 公立 公的病院等の急性期の報告 00 床 公立 公的病院等の既存の病床数が 将来の病床数の必要量 を既に超えている構想区域 (4 つの医療機能別に比較した場合 ) 急性期の病床数の必要量 60 床 ( 平成 29 年度病床機能報告の速報段階の粗集計を用いて算出した場合 ) 高度急性期急性期回復期慢性期 公立 公的病院等の足元の医療機能別病床数 (207) A 構想区域 医療機能別の将来の病床数の必要量 (2025) 04 区域 56 区域 3 区域 2 区域 ( 重複を除き実質 235 区域 ) 5

県全域の医療を担う中核的病院 ( 大学 大規模な県立病院 ) 県内の公立 公的病院の課題と今後 地域医療構想 新公立病院改革プラン 公的医療機関等 2025 プランの策定等を通じて 県と各医療機関が意見交換を重ね 課題を共有し 改革に向けたディスカッションを行っている 病院の規模や地理的状況に応じて 抱える課題や今後の方向性に違いがある これまで 現状 奈良県には大規模の病院が少ないため 患者数が伸びており 競合は表面化していない 病院の関心は手術など高度の医療の提供にあるが 県としては これに加え 優先課題として 救急医療の提供を促し 実現が図られてきた 課題 今後 各病院にとっての最大の課題は収支の均衡 県は 様々な角度から 周辺の医療機関との連携を促す取り組みを進めている 一部の高度な機能については 県内で過剰感が出てきているが 民間も含めた病院間で 各機能の供給の調整を図る手法は確立していない 公立 公的病院等に関する取組 2 奈良県の例 奈良県では 病院の規模 地理的状況に応じて課題や今後の方向性に違いがある点に着目 南和地域では 複数医療機関の機能再編に取り組み 一定の効果 人口 0 万人前後の市 地域の医療を担う急性期病院 これまで 現状 地域内の最大の急性期病院 (200~ 300 床台 ) として 住民の医療の多くを担ってきた 地域内で 規模が類似する民間の他の急性期病院 (00~200 床台 ) と競合しているケースが多い 民間病院とは 重点とする診療科に差がある 課題 今後 各病院にとっての最大の課題は医師の確保 規模が縮小するにつれ医師確保がより難しくなるジレンマ 次いで大きな課題は患者の減少 公的病院が担う分野は患者が漸減傾向にあるが 地域にとっては重要性が高い また 競合する病院がある場合は重点分野の転換を図りにくい 民間も含めた機能の再編や集約化は 難しい状況 6 第 8 回 地 域 医 療 構 想 資料 に 関 す る W G -2 平成 2 9 年 0 月 2 6 日一部改編 人口 3 万人前後の市 地域の医療を担う急性期病院 これまで 現状 当該自治体内の唯一の急性期病院として 住民の医療を担ってきた 人口が急激に減少するとともに 医師不足のため 病院の機能が大きく低下する傾向 南和地域では 近隣に類似した状況の自治体病院があったため 急性期機能の集約を含む再編を実施 課題 今後 各病院にとっての最大の課題は医師の確保 医局派遣医師数が減少しており診療科を縮小せざるを得ない 3 万人程度の人口規模では 高機能の急性期病院は成立しがたい 仮に更に規模を縮小して 地域住民に身近な医療介護を提供するとしても 医師の確保が必須の課題

第 8 回 地 域 医 療 構 想 に 関 す る W G 奈良県 南和地域の広域医療提供体制の再構築 平 成 29 年1 0月 2 6 日 発想の契機 連携内容 町立大淀病院 県立五條病院 国保吉野病院 3つの公立病院 急性期 がそれぞれ 医療を提供 医療機能が低下している3つの公立病院を 1つの救急病院 急性期 と2つの 地域医療センター 回復期 療養期 に役割分担し 医療提供体制を再構築 12市町村とともに 県が構成員として参加する全国でも珍しい一部事務組合で3病院の建設 改修 運営を実施 急性期 回復期 南奈良総合医療センター 南和広域医療企業団 新設 H28年4月 回復期 慢性期 吉野病院 H29.3ドクター ヘリ 運用開始 回復期 慢性期 五條病院 改修 H28年4月 改修 H29年4月 連携 南奈良総合医療センター 吉野病院 五條病院 連携の成果 急性期から慢性期まで切れ目の無い医療提供体制を構築 救急搬送受入数 計 5 7件 11 2件/日 H28年度実績 病床利用率 65 0 88 8 H28年度実績 へき地診療所との連携強化 医療情報ネットワークで結び 病院の予約や検査結果の相互利用 南和地域の医療提供体制の再構築 ドクターヘリの運用により 救急医療 へき地医療 災害医療等が充実 資料 1 2 改

奈良県 南和地域の病院再編による医師確保への効果 再 編 前 再 編 第 8 回 地 域 医 療 構 想 に 関 す る W G 資料 平 成 2 9 年 1 0 月 2 6 日 1 2 後 集約化のメリット 3病院の医師数 常勤換算 全て急性期病院 五條病院 25.7 人 大淀病院 3.0 人 吉野病院 9.7 人 計 48.4人 3病院の医師数 急性期中心 3病院の医師数計 医大医師配置センターから 48.4 人 60.8 人 H28.4月時点 1 26倍 南奈良総合医療センター に対し 58.2 人 3病院への派遣人数 H28,4派遣) 要請人数 52人(25診療科) 派遣人数 51人(25診療科) 救急搬送受け入れ件数 2,086件 4,04件 H28実績 1 97倍 回復期 慢性期中心 症例集積や研修機能の向 上による若手医師への魅 力向上 5.8人 南和医療圏 人口 78,116人 (205年) 医師数 107人 (204年) 人口0万人あたり医師数 137人 (204年) 病院の役割の明確化によ る医局からの協力 H29.4.現在 吉野病院 参考 集約化による 急性期機能の向上 五條病院 専門研修基幹施設 1領域 3.0人 総合診療科 専門研修連携施設 2領域 計 67.0 人 内科 外科 小児科 整形外科 救急科 脳神経外科 麻酔科 皮膚科 病理 形成外科 放射線科 総合診療科 基幹型臨床研修指定病院の指定 8 申請 H3年度の受入を目指す 24時間365日の救急体制の ために必要な医師数 スケールメリットによる 診療科の増加 強化 再編後に開始した診療科 産婦人科 歯科口腔外科 精神科 救急科 小児科の機能強化 南奈良総合医療センターに 機能集約 小児科救急輪番の充実 輪番日以外にも宿直対応 夕診 午後診も実施

再編統合に関する議論の状況① 再編統合に関する議論を行っている構想区域 今後予定されている主な再編統合事例① 24構想区域 34構想区域 議論の途上にある事例も含まれる 再編後の予定 現状 病院名 設置主体 所在地 許可病床数 病院名 設置主体 所在地 許可病床数 休棟 高度 急性 回復 慢性 など 青森県 国立病院機構弘前病院 弘前市立市民病院 (独)国立病院 弘前市 機構 市 栗原市立栗原中央病院 市 高度 急性 回復 慢性 統合 342 新病院 342 弘前市 250 24 36 大崎 栗 原 300 200 50 統合 50 再編予 定時期 (独)国立病 弘前市 院機構 栗原市立栗原中央 市 病院 大崎 栗 原 440 450 (調整中 未定 300 200 50 宮城県 宮城県立循環器 呼吸 地方独立行政 大崎 栗 器病センター 法人 原 米沢市立病院 市 米沢市 90 90 322 5 283 再 編 山形県 三友堂病院 茨城県 神栖済生会病院 医療法人 米沢市 90 5 5 済生会 神栖市 79 93 H3.4 併せて結核病床等を移管する 50床 29床 34 58 2 86 統合 米沢市立病院 市 米沢市 300 50 300 H35.4 三友堂病院 医療法人 米沢市 70 70 神栖済生会病院 本院 済生会 神栖市 350 調整中 H3.4 鹿島労災病院 (独)労働者健 神栖市 康安全機構 99 00 99 9 神栖済生会病院 分院 済生会 神栖市 0 調整中

再編統合に関する議論の状況 2 今後予定されている主な再編統合事例 2 現状 病院名設置主体所在地許可病床数病院名設置主体所在地許可病床数再編予休棟定時期高度急性回復慢性など高度急性回復慢性 茨城県筑西市民病院市筑西市 73 73 議論の途上にある事例も含まれる 統合 再編後の予定 茨城県西部メディカルセンター 市筑西市 250 ( 調整中 ) 県西総合病院市桜川市 299 253 46 山王病院民間桜川市 79 43 36 さくらがわ地域医療センター 市 桜川市 28 ( 調整中 ) さくらがわ地域医療センターの運営は山王病院 ( 指定管理 ) H30.0 愛知県岡崎市民病院市岡崎市 75 298 47 岡崎市民病院市岡崎市 ( 調整中 ) 愛知県がんセンター愛知病院 県 岡崎市 再 226 4 222 編 ( 岡崎市移管 ) 市 岡崎市 H3.4 兵庫県県立柏原病院県丹波市 303 4 25 84 柏原赤十字病院日赤丹波市 95 95 統合 県立丹波医療センター ( 仮称 ) 県丹波市 320 ( 調整中 ) H3 兵庫県 県立姫路循環器病センター 県姫路市 350 25 325 製鉄記念広畑病院医療法人姫路市 392 90 94 統合 はりま姫路総合医療センター 県姫路市 736 ( 調整中 ) H34 徳島県阿南中央病院公益法人阿南市 229 20 30 50 29 阿南共栄病院厚生連阿南市 343 283 40 20 統合 阿南医療セン厚生連阿南市 398 278 70 50 ター H3 春 建物は民間の中央病院を継承し 組織運営は厚生連が担う 20

再編統合に関する議論の状況 2 今後予定されている主な再編統合事例 2 現状 病院名設置主体所在地許可病床数病院名設置主体所在地許可病床数再編予休棟定時期高度急性回復慢性など高度急性回復慢性 熊本県公立玉名中央病院一部事務組合玉名市 302 262 40 玉名郡市医師会立玉名地域保健医療センターその他の法人玉名市 50 53 47 50 議論の途上にある事例も含まれる 統合 再編後の予定 くまもと県北病院 地方独立行政法人 玉名市 402 ( 調整中 ) H33.4 鹿児島県鹿児島医療センター ( 独 ) 国立病院機構 鹿児島市 370 3 339 統合 鹿児島医療センター ( 独 ) 国立病院機構 鹿児島市 40 3 379 H30.4 鹿児島逓信病院会社鹿児島市 50 50 沖縄県沖縄県立北部病院県名護市 257 8 24 25 公益社団法人北部地区医師会病院 公益法人名護市 200 6 39 55 ( 両病院を統合 ) 調整中調整中調整中未定 2

2. 公立 公的病院等を中心とした機能分化 連携の推進に関する論点 各構想区域において 公立 公的病院等ごとに 新公立病院改革プラン 公的医療機関等 2025 プラン の協議が進行しており 各構想区域の医療需要や現状の病床稼働率等を踏まえて 公立 公的病院等でなければ担えない分野へ重点化された具体的対応方針が決定されることが重要である また 地域における救急医療 小児医療 周産期医療等の政策医療を確保する観点から 公立 公的病院等を中心とした機能分化 連携の推進に関する議論を一層深化させる必要がある 一部の都道府県では 急性期医療の確保の観点から 公立 公的病院等の再編統合の具体的取組が進んでいるが 多くの構想区域では 再編統合の必要性について 議論ができていない また 公立 公的病院等の再編統合の具体的事例の分析が十分にできていないことから その意義について認識の共有ができていないのではないか 公立 公的病院等を中心とした機能分化 連携の推進に向けて 地域医療構想 WGにおいて構想区域ごとの取組状況の分析 2 再編統合の事例の見える化について具体的に検討を進めてはどうか 22

2. 公立 公的病院等を中心とした機能分化 連携の推進に関する具体策 ( 案 ) < 地域医療構想 WG において構想区域ごとの取組状況の分析 > 公立 公的病院等の病床機能報告や具体的対応方針について データの整理を行った上で 本 WG において分析を行う ( 分析の視点 ) 構想区域における公立 公的病院等の病床数と 将来の病床数の必要量 との比較 現行の非稼働病棟や病床稼働率の状況と 2025 年に持つべき医療機能ごとの病床数との比較 < 再編統合の事例の見える化 > 医療機関の再編統合が行われた既存の事例について 協議のプロセスや再編統合による効果について整理する ( 協議のプロセスに関する整理の視点 ) 抱えていた課題 検討組織の構成等 ( 効果に関する整理の視点 ) 診療科の変化 医師数の変化 医療従事者の勤務環境の変化等 23