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ご注意 : この日本語版ドキュメントは 参考資料としてご使用の上 最新情報につきましては 必ず英語版オリジナルをご参照いただきますようお願いします マイクロチップのスタンドアロンリチウムイオンバッテリ充電管理コントローラを使用したリチウムイオンバッテリ充電回路および負荷分担システムの設計 著者 : はじめに Brian Chu Microchip Technology Inc. バッテリは 多くの携帯型電子機器で主なエネルギー源として使用されています GPS 機器やマルチメディアプレーヤーなどの民生用携帯型電子機器では バッテリももちろん使用しますが バッテリ残量が少ない場合や機器を持ち運びする必要のない場合は AC/DC アダプタやアクセサリ電源アダプタ ( カーアダプタ ) から直接エネルギーを供給することも少なくありません 長期的なコスト効率の高さから 携帯型電子機器の電源には充電式バッテリがよく使われます 中でも エネルギー密度が比較的高いこと メンテナンスが不要などの特長により 民生用携帯型機器ではリチウムイオン (Li-Ion) バッテリが多く使われます リチウムイオンバッテリの特性について詳しくは アプリケーションノート AN1088 Selecting the Right Battery System For cost Sensitive Portable Applications While maintaining Excellent Quality (DS01088) を参照してください このアプリケーションノートには リチウムイオンバッテリを使用した機器設計の例がいくつか紹介されています 製品設計上の理由や各国の法規制の関係で 充電式バッテリは携帯型機器に内蔵したまま充電されたり バッテリ充電用クレードルを使用して充電されることがよくあります また 地域によっては安全 性の問題や設計コンセプトなどの理由により まずバッテリを携帯型機器から取り出してから充電を行わなければならない場合もあります しかし通常は 機器が動作中でもバッテリを充電できるように設計することがほとんどです 機器を使用中に充電を行っておけば エンドユーザが次回に機器を持ち運ぶ際 長時間のバッテリ動作が可能になります この場合 電源はバッテリの充電と機器への電力供給を同時に行う必要があります 電源を取り外すと バッテリからシステム負荷にエネルギーが供給されます ( 図 1 参照 ) 携帯型電子機器によって人々の生活や仕事のスタイルは大きく変わりました これらの機器は 仕事や娯楽など 人々の日常生活で重要な役割を果たしています また さまざまな新技術の登場により 携帯型電子機器の設計者は より小型軽量の機器に多くの機能を搭載し なおかつ長時間のバッテリ動作時間を実現する方法を模索しています 本アプリケーションノートでは 完全な機能を 1 チップ化したマイクロチップ社のシンプルなリチウムイオンバッテリ充電管理コントローラに一般的な電流方向制御用回路を併用してシステム / バッテリ負荷分担回路を設計する方法について説明します これらのソリューションはコストの制約が厳しいアプリケーションに理想的なだけでなく 製品開発期間の短縮にもつながります Power Supply *Battery Charger *Protection Circuits *Voltage Regulator *Interface System Load Battery supplies system load when power source is absent. 図 1: 一般的な携帯型機器の電源 2009 Microchip Technology Inc. DS01149C_JP - ページ 1

R PULL Q1 D1 Regulated Wall Cube C IN1 USB Port C IN2 R LED1 1 2 3 V AC V USB STAT1 V BAT THERM V SS 10 Thermistor 9 5 C OUT + Li-Ion Cell - System Load R LED2 R LED3 4 8 STAT2 PG PROG2 7 PROG1 6 Low Hi MCP73837 R PROG 図 2: 典型的なシステム / バッテリ負荷分担アプリケーション 説明 本アプリケーションノートでは コスト制約の厳しいアプリケーションに最適なマイクロチップ社の MCP73837 を使用した シンプルな負荷分担システムの設計方法を紹介します MCP73837/8 のデータシート Advanced Stand-Alone Li-Ion / Li-Polymer Battery Charge Management Controller with Autonomous AC-Adapter or USB-Port Source Selection (DS22071) も参照してください これらの内容についてより広く 深く掘り下げて解説した文献については 参考資料 の節で紹介します バッテリ充電回路とシステム負荷の設計仕様およびアプリケーションの説明 今回の例では システム負荷はすべてのアプリケーションを同時に実行した状態で最大 500 ma の電流を消費します この例に示した携帯型機器は 集中的な負荷が発生する状態では定格 950 mahのリチウムイオンバッテリで約 2 時間動作させることができます 実際のバッテリの動作時間は システム負荷 バッテリの使用期間 環境条件により異なります システム内にバッテリを装着している場合 入力電源はシステム負荷への給電を行いながらバッテリを充電する必要があります 入力電源を取り外すと システムはバッテリ動作に切り替わります なお システム負荷とバッテリ充電に必要なエネルギーを入力電源でまかなえない場合は バッテリの充電よりもシステム負荷への給電が優先されます 設計仕様 システム負荷入力電圧範囲 : - 4.5V ~ 6.5V AC/DC アダプタ (1A) の場合 - 5V USB ポート (100 ma/500 ma) の場合 - 3V ~ 4.2V 1 セルリチウムイオンバッテリ (950 mah) の場合 定充電電流 : - 0.5C ( バッテリメーカー推奨値 ) - 100 ma / 500 ma (USB ポートからの充電 ) 予備充電電流 : - 0.1C または推奨値 終了電流 : - 0.07C 充電状態およびパワーグッドインジケータ 安全タイマ : 6 時間の連続充電後に充電回路をオフ DS01149C_JP - ページ 2 2009 Microchip Technology Inc.

理論上の容量 - C レート 定義 : バッテリの理論上の容量はバッテリ内の活物質の量で決まります これは 電気化学反応に関与する電気の総量として表され クーロンまたは Ah で定義されます バッテリの Ah 容量は 活物質から得た電気の量に直接関係します 例 1: C レート 理論上の容量 ( クーロン ) - 活物質の量 アンペア時 (Ah) I = M C n ここで : I = 放電電流 (A) C = 定格容量の数値 (Ah) n = C 宣言時の時間 ( 単位 : 時間 ) M = C の倍数または比率 例 : 1.7Ah Li-Ion Battery 1C Rate = 1.7A 0.1C or C/10 Rate = 170 ma リチウムイオン (LI-ION) / リチウムポリマー (LI-PO) バッテリ アプリケーションで使用するバッテリを選定するには 次のような属性に注意する必要があります 1. 内部抵抗 2. 動作時の負荷電流 3. エネルギー密度 ( サイズ 重量 ) 4. 充放電サイクル ( サイクル寿命 ) 5. 容量 ( 外部電源なしでの動作時間を左右 ) エンジニアリングの世界では珍しいことではありませんが これらの重要な属性をすべて満たした技術は存在しません 携帯型機器で使用するバッテリの化学材料を決定する際は 常にトレードオフが伴います 各種バッテリの詳細な比較については マイクロチップ社のアプリケーションノート AN1088 Selecting the Right Battery System for Cost-Sensitive Portable Applications While Maintaining Excellent Quality を参照してください リチウムイオンバッテリは エネルギー密度が高いこと メンテナンスの必要性が低いこと 自己放電レートが比較的低いこと セル電圧が高いことなど 多くの長所があり 現在のモバイル機器全盛の時代において重要な役割を果たしています リチウムイオンバッテリ市場全体でも特に 1 セルのシェアが最も大きく 1 セルと 2 セルを合わせると市場全体の 7 割以上に達します リチウムポリマーバッテリはリチウムイオンポリマーバッテリと呼ばれることもあり 化学的にはリチウムイオンバッテリとほぼ同じです 特性がよく似ているため リチウムポリマーバッテリはリチウムイオンバッテリと同じアルゴリズムで充電できます きわめて薄型で柔軟な形状とすることができるため リチウムポリマーバッテリは MP3 プレーヤーや携帯電話など 小型のアプリケーションに内蔵するのに理想的です リチウムイオンバッテリの最大の短所は 初期コストが比較的高いことと 経年劣化が大きいことにあります リチウムイオンバッテリは 充放電サイクルの回数にかかわらず 時間がたつと劣化します また リチウムイオンバッテリでは充電サイクル時の過電圧防止 放電サイクル時の低電圧防止 さらに充電と放電の両方で過電流防止の措置が必要となります 現在の携帯型機器では 容積および重量ともにバッテリの占める割合が大きくなっています バッテリパックのサイズと重量は バッテリで使用している化学材料のエネルギー密度によって決まります リチウムイオンは 現在の他のバッテリ技術と比べ 重量エネルギー密度も体積エネルギー密度も高いという利点があります 2009 Microchip Technology Inc. DS01149C_JP - ページ 3

バッテリ充電管理制御回路の選定 半導体技術の進歩によって各種回路が 1 つのチップに集積されるようになり 最近では家電機器の設計期間が短縮されるとともに 設計方法もよりシンプルなものになっています そこでまず カスタムの充電制御管理回路を設計するのか スタンドアロンのチャージ IC を使用するのかを決める必要があります スタンドアロン充電管理コントローラ ここでは ソフトウェアとハードウエアの設計期間を大幅に短縮できること およびプリント回路基盤のレイアウトを簡略化できるという利点を考慮して マイクロチップ社の MCP73837 を選定しました 今回の例で使用した MCP73837 では 4.2V のバッテリ電圧安定化 10% の予備充電比 7.5% の EOC ( 充電終了 ) 比などの設定を行っています MCP73837 の主な特長を次に示します 高精度のプリセット電圧安定化 : ± 0.5% 利用可能な電圧安定化オプション : - 4.20V 4.35V 4.4V 4.5V 完全なリニア充電管理コントローラ : - 自動電源選択 - パストランジスタ内蔵 - 電流センサ内蔵 - 逆放電防止回路内蔵 温度調整機能を備えた定電流 / 定電圧動作 選択可能な USB ポート充電電流 : - 100 ma 最大 ( ロジック Low) / 500 ma 最大 ( ロジック High) プログラマブルな AC アダプタ充電電流 : - 15 ma~ 1000 ma 2 つの充電ステータス出力 パワーグッドモニタ : - MCP73837 デバイス タイマイネーブル : - MCP73838 デバイス 自動再充電 自動による充電終了制御 : - 選択可能な充電終了電流比 - 選択可能な安全タイマ周期 著しく消耗したセルの予備充電 バッテリセルの温度モニタ UVLO ( 低電圧ロックアウト ) 入力電源を取り外したときの自動パワーダウン 低ドロップアウト (LDO) リニアレギュレータモード 最小限の外付け部品以外は不要 各種アプリケーションに対応した選択可能なオプションを多数用意 : - 選択可能なオプションについては MCP73837/8 データシートのセクション 1.0 Electrical Characteristics を参照 - 標準オプションについては MCP73837/8 データシートの Product Identification System を参照 仕様温度 : -40 C ~ +85 C パッケージ : - 10-Lead 3 mm x 3 mm DFN - 10-Lead MSOP コモンカソードダイオード 図 3 には 電源として AC/DC アダプタまたは USB ポートのいずれかを使用したときに LED の駆動とシステム負荷への給電の両方を行うコモンカソードダイオードを示しています これにより 片方の電源からもう一方の電源に逆方向に流れ込むのを防いでいます AC/DC アダプタと USB ポートの自動電源切り替え機能が不要な場合や 自動デュアル電源選択機能を持たない他のチャージ IC を使用する場合は このコモンカソードダイオードを使用する必要はありません 図 3: 詳細については MCP73837/8 のデータシート (DS22071) を参照してください USB Port C IN2 To System R LED1 R LED2 Ac-adapter 4 R LED3 MCP73837 コモンカソードダイオードの接続図 1 2 3 8 V AC V USB STAT1 STAT2 PG V THE V PRO PRO DS01149C_JP - ページ 4 2009 Microchip Technology Inc.

バッテリへのシステム負荷の接続 設計者によっては バッテリセルにそのままシステム負荷を接続してしまう場合があります このような方法では 適切には安定化されていない電力がリチウムイオンバッテリからシステムに供給されることになります 自動終了機能を備えたスタンドアロンのリチウムイオンバッテリ充電管理コントローラを使用する場合は システム負荷を直接リチウムイオンバッテリに接続することは避けてください システム負荷をバッテリ端子に直接接続してはならない理由として 次の点が挙げられます 1. いつまでたっても充電が終わらない場合があります リチウムイオンバッテリ充電回路は ほとんどが定電流定電圧 (CC-CV) モードで動作します 充電の終了は 充電電流とあらかじめ設定された定電流 ( 急速充電 ) の比によって判断します バッテリからシステムに電流が供給されていると 充電電流は決して終了値に達しません この結果 充電管理回路が終了しなくなります システム負荷を単純にリチウムイオンバッテリに接続するようなアプリケーションでは 自動終了機能を持たない MCP73811/2 リチウムイオンバッテリ充電管理コントローラの使用が適しています 2. 充電 IC の出力ピンからシステム全体の電流およびバッテリ充電の電流が供給されているため システム全体の電流が充電電流によって制限されます この方法は 定電流で動作する一部のアプリケーションには使用できる場合もありますが 推奨できません プルダウン抵抗の選定 図 5 では 入力電源を外したときに P チャネル MOSFET (Q1) が確実にオンになるようにプルダウン抵抗 (R PULL ) を使用しています 入力電源が存在しないと R PULL によってゲート電圧がゼロになり バッテリから電流が流れます R PULL の値は 一般的な抵抗器のものを使用できます ただし R PULL の値が小さすぎてはなりません R PULL の値が小さいと 入力電源が存在する場合の消費電流が必要以上に大きくなります 今回の例では 100 kω の R PULL 抵抗器を推奨します この場合の消費電流は 約 50 µa (V IN = 5V 時 ) です B T1 図 5: V BAT THERM V SS 10 Thermistor 9 電流方向制御回路 MOSFET の選定 5 R PULL C OUT + Li-Ion Cell - System Load MOSFET は 電流方向の制御に適した性質を多く備えています 図 6 に示したように この回路では P チャネル MOSFET を使用することによって V IN に接続されているときに Q1 のゲートが High になるようにしています Q1 がオフのとき リチウムイオンバッテリからシステム負荷に電流は流れません 入力電源がシステム負荷への給電を行いながら リチウムイオンバッテリの充電も行います Q1 のゲートが Low になると Q1 はオンになり 図 7 に示したようにリチウムイオンバッテリからシステムに電力が供給されます V IN が存在しないと MCP73837 の V BAT ピンも無効になります Q1 D1 MOSFET をオンにするためには ゲートスレッショルド電圧範囲を正しく選択する必要があります R PULL Q1 D1 図 4: 自動終了機能を備えたリチウムイオンバッテリ充電管理コントローラで充電する場合は システム負荷をバッテリに直接接続しないこと 3. システムにスイッチを追加して バッテリの充電を開始する前にスイッチをオフにするという方法も考えられます この方法では携帯型機器の利用スタイルに制約が生じるため 使用できるアプリケーションは限られます B T1 図 6: V BAT THERM V SS 10 Thermsitor 9 5 C OUT + Li-Ion Cell - System Load ゲートが High のとき Q1 はオフになり バッテリセルからシステム負荷に電流は流れない 2009 Microchip Technology Inc. DS01149C_JP - ページ 5

図 7: ゲートが Low のとき Q1 はオンになり バッテリセルからシステム負荷へ電流が流れる ダイオードの選定 電源に逆電流が流れ込むのを防ぐために ダイオード ( 図 7 の D1) が必要となります 適切なダイオードを選定することによって 電源からシステム負荷への順方向の電圧降下と漏れ電流を最小限に抑えることができます 順方向の電圧降下が少ないショットキーダイオードを推奨します V BAT THERM V SS 10 Thermistor 9 5 R PULL C OUT + Li-Ion Cell - 平均順方向電流の定格値がアプリケーションの最大システム負荷電流より大きいものを選択する必要があります MOSFET とショットキーダイオードの混載パッケージ ボードスペース節約とコスト削減のため 半導体メーカーからは MOSFET とショットキーダイオードを 1 つの小型パッケージに混載した製品が発売されています 本アプリケーションノートのデモンストレーション用には 順方向の電圧降下が少ないショットキーダイオードとパワー P チャネル MOSFET を標準的な SO-8 パッケージに混載したものを使用しています Q1 D1 System Load システム負荷を接続したときの充電プロファイル 本アプリケーションノートでのデモンストレーション用に設計したシステム負荷およびバッテリパワーパス管理回路の全体は 図 2 に示しています システム負荷は定格 500 ma の一定値に設定しています 著しく消耗した 950 mah のリチウムイオンバッテリを使用し マイクロチップ社の MCP73837 で充電を行いました 充電は USB High による急速充電電流を選択し 450 ma の定電流モードで行っています MCP73837 は ハイパワー USBポートが利用できる場合にUSB High を選択すると 500 ma を超えないように 450 ma ( 標準 ) の定電流で充電を行うように設計されています Battery Voltage (V) 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 USB 仕様では 100 ma 負荷のローパワーデバイスまたは最大 500 ma 負荷のハイパワーデバイスの 2 種類が明確に定義されています デフォルトではすべてのデバイスはローパワーとなります ハイパワーへの切り替えはソフトウェアで制御します デバイスをハイパワーに切り替える前に 十分な電力が利用できることをソフトウェア側で確認する必要があります デバイスに供給できる 単位負荷 の数は一定期間の平均値ではなく 絶対最大値です ( プロジェクトで USB 周辺機器を実装する場合は USB-IF から最新の設計仕様などの詳細情報を入手してください ) Constant Current Thermal Regulation Constant Voltage Constant 500 ma System Load Termination 1200 1000 800 600 400 200 Current (ma) 0.0 0 20 40 60 80 100 120 140 Time (Minutes) 0 図 8: 450 ma 定電流充電時のリチウムイオンバッテリの充電プロファイル ( システム負荷は 500 ma で一定 ) 第 1 段階 : 予備充電 - 予備充電は 著しく消耗したセルに電荷を回復するために行います セル電圧が設計上のスレッショルド電圧より低い場合に セルを最大 0.1C の定電流で充電します 図 8 では V BAT が非常に短時間で 3V を超え 定電流 ( 急速充電 ) モードに入っているため この期間はほとんど観察できません DS01149C_JP - ページ 6 2009 Microchip Technology Inc.

第 2 段階 : 定電流 - セル電圧が予備充電のスレッショルド電圧を超えると 充電電流が増大し 急速充電が行われます 急速充電時の電流が 1C を超えてはなりません この例では 450 ma (~ 0.5C) の電流で急速充電を行っています サーマルフォールドバック期間とは 急速充電期間中に電流を制限することによって温度調整を行うものです これは 充電 IC の信頼性と寿命の改善にも効果があります 第 3 段階 : 定電圧 - セル電圧が 4.2V (MCP73837/8 では 各種アプリケーション用に 4.35V 4.40V 4.5V のオプションもあります ) に達すると 急速充電が終了して定電圧モードが開始します なるべく多くの容量まで充電するには ±1% よりも高い電圧安定化精度が求められます MCP73837 は電圧安定化精度が ±0.5% と高く 充電サイクル完了後に最大限のバッテリ動作時間が得られます 第 4 段階 : 終了 - 通常 充電電流終了スレッショルドまたはタイマ ( あるいは両方の組み合わせ ) によって充電が終了します MCP73837 では 充電電流終了スレッショルド 安全タイマ シャットダウンによる充電終了 (EOC) 方法を採用しています 図 8 を見ると タイムアウト発生前に最小電流に達しています 定電圧モードの間 MCP73837 は充電電流を監視し 充電電流が約 0.07C (MCP73837/8 では各種アプリケーション用に 5% 7.5% 10% 20% のオプションも用意されています ) を下回ると充電を終了します リチウムイオンバッテリでは トリクル充電を連続して実行できません 以上の方法で充電を行うと 著しく消耗したバッテリが 0.5C で約 140 分後に満充電となります 高度なバッテリ充電回路では これ以外にもいくつかの安全機能が使用されます 例えば セル温度が仕様の範囲 ( 通常 0 C ~ 45 C) を超えると充電が一時的に停止します 図 8 を見ると 約 140 分で充電が終了し バッテリ充電回路がスタンバイモードに移行した後も 電源は一定のシステム負荷 (500 ma) をサポートしています このスタンバイモードの間 MCP73837 は V BAT の監視を継続し V BAT の安定化電圧が 150 mv を下回るとリチウムイオンバッテリの充電を再開します リチウムイオンバッテリの放電 充電サイクルがすべて完了した後 入力電源を取り外しました これによって P チャネル MOSFET がオンになり システム負荷に 0.53C で給電が行われます このときの 950 ma リチウムイオンバッテリの放電特性を図 9 に示します バッテリの動作時間は負荷に依存します 図 9 を見ると 105 分後にリチウムイオンバッテリの供給電流が 500 ma を下回っています 約 0.5C の放電レートであれば 約 2 時間は動作するはずです この実験で動作時間が 15 分短くなっているのは 残りの容量レベルでは 500 ma を十分に供給できないことが主な理由です Battery Voltage (V) 図 9: 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 リチウムイオンバッテリが完全に消耗するとサイクル寿命が短くなることがあるので注意してください 0 0.53C mah Discharge Profile Typical 950 mah Li-Ion Battery Example System 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 Time (Minutes) 500 400 300 200 100 500 ma 放電プロファイル (V IN を取り外した場合 ) 0 Discharge Current (ma) 2009 Microchip Technology Inc. DS01149C_JP - ページ 7

結論 システムおよびバッテリの負荷分担パワーパス管理回路は 携帯型アプリケーションでは非常に一般的です 完全に統合されたバッテリ充電管理コントローラを利用したこのシンプルな設計を上手に活用すれば トータルシステムコストと製品開発期間を大幅に圧縮できます 参考資料 [1] Lithium Batteries 編 Gholam-Abbas Nazri Gianfranco Pistoia Kluwer Academic Publishers 2004 年発行 [2] Portable Electronics Product Design and Development 著 Bert Haskell McGraw Hill 2004 年発行 [3] Selecting the Right Battery System for Cost- Sensitive Portable Applications. While Maintaining Excellent Quality (DS01088) 著 Brian Chu Microchip Technology Inc. 2007 年発行 [4] MCP73837/8 データシート Advanced Stand- Alone Li-Ion / Li-Polymer Battery Charge Management Controller with Autonomous AC- Adapter or USB-Port Source Selection (DS22071) Microchip Technology Inc. 2007 年発行 [5] MCP73811/2 データシート Simple, Miniature Single-Cell, Fully Integrated Li-Ion / Li-Polymer Charge Management Controllers (DS22036) Microchip Technology Inc. 2007 年発行 DS01149C_JP - ページ 8 2009 Microchip Technology Inc.

マイクロチップ社デバイスのコード保護機能に関する以下の点にご留意ください マイクロチップ社製品は その該当するマイクロチップ社データシートに記載の仕様を満たしています マイクロチップ社では 通常の条件ならびに仕様どおりの方法で使用した場合 マイクロチップ社製品は現在市場に流通している同種製品としては最もセキュリティの高い部類に入る製品であると考えております コード保護機能を解除するための不正かつ違法な方法が存在します マイクロチップ社の確認している範囲では このような方法のいずれにおいても マイクロチップ社製品をマイクロチップ社データシートの動作仕様外の方法で使用する必要があります このような行為は 知的所有権の侵害に該当する可能性が非常に高いと言えます マイクロチップ社は コードの保全について懸念を抱いているお客様と連携し 対応策に取り組んでいきます マイクロチップ社を含むすべての半導体メーカーの中で 自社のコードのセキュリティを完全に保証できる企業はありません コード保護機能とは マイクロチップ社が製品を 解読不能 として保証しているものではありません コード保護機能は常に進歩しています マイクロチップ社では 製品のコード保護機能の改善に継続的に取り組んでいます マイクロチップ社のコード保護機能を解除しようとする行為は デジタルミレニアム著作権法に抵触する可能性があります そのような行為によってソフトウェアまたはその他の著作物に不正なアクセスを受けた場合は デジタルミレニアム著作権法の定めるところにより損害賠償訴訟を起こす権利があります 本書に記載されているデバイスアプリケーションなどに関する情報は ユーザーの便宜のためにのみ提供されているものであり 更新によって無効とされることがあります アプリケーションと仕様の整合性を保証することは お客様の責任において行ってください マイクロチップ社は 明示的 暗黙的 書面 口頭 法定のいずれであるかを問わず 本書に記載されている情報に関して 状態 品質 性能 商品性 特定目的への適合性をはじめとする いかなる類の表明も保証も行いません マイクロチップ社は 本書の情報およびその使用に起因する一切の責任を否認します マイクロチップ社デバイスを生命維持および / または保安のアプリケーションに使用することはデバイス購入者の全責任において行うものとし デバイス購入者は デバイスの使用に起因するすべての損害 請求 訴訟 および出費に関してマイクロチップ社を弁護 免責し 同社に不利益が及ばないようにすることに同意するものとします 暗黙的あるいは明示的を問わず マイクロチップ社が知的財産権を保有しているライセンスは一切譲渡されません 商標 Microchip の社名とロゴ Microchip ロゴ Accuron dspic KEELOQ KEELOQ ロゴ MPLAB PIC PICmicro PICSTART rfpic SmartShunt UNI/O は 米国およびその他の国における Microchip Technology Incorporated の登録商標です FilterLab Linear Active Thermistor MXDEV MXLAB SEEVAL SmartSensor The Embedded Control Solutions Company は 米国における Microchip Technology Incorporated の登録商標です Analog-for-the-Digital Age Application Maestro CodeGuard dspicdem dspicdem.net dspicworks dsspeak ECAN ECONOMONITOR FanSense In-Circuit Serial Programming ICSP ICEPIC Mindi MiWi MPASM MPLAB Certified ロゴ MPLIB MPLINK mtouch nanowatt XLP PICkit PICDEM PICDEM.net PICtail PIC 32 logo PowerCal PowerInfo PowerMate PowerTool Real ICE rflab Select Mode Total Endurance TSHARC WiperLock ZENA は 米国およびその他の国における Microchip Technology Incorporated の商標です SQTP は米国における Microchip Technology Incorporated のサービスマークです その他 本書に記載されている商標は 各社に帰属します 2009, Microchip Technology Incorporated, Printed in the U.S.A., All Rights Reserved. 再生紙を使用しています マイクロチップ社では Chandler および Tempe ( アリゾナ州 ) Gresham ( オレゴン州 ) の本部 設計部およびウエハ製造工場そしてカリフォルニア州とインドのデザインセンターが ISO/TS-16949:2002 認証を取得しています マイクロチップ社の品質システムプロセスおよび手順は PIC MCU および dspic DSC KEELOQ コードホッピングデバイス シリアル EEPROM マイクロペリフェラル 不揮発性メモリ アナログ製品に採用されています また マイクロチップ社の開発システムの設計および製造に関する品質システムは ISO 9001:2000 の認証を受けています 2009 Microchip Technology Inc. DS01149C_JP - ページ 9

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