ST-LINK/V2-1 への Upgrade V003 2014/10/07 ST-LINK/V2-1 USB driver のインストールおよび ST-LINK/V2-1 の Upgrade について説明します ST-LINK/V2-1 USB driver をインストールしてから ST-LINK/V2-1 の Upgrade を行う必要があります STMicroelectronics 社の NUCLEO シリーズのデバッグまたはプログラムを書き込みのために ST-LINK/V2-1 を使用します また ST-LINK/V2-1 USB driver をインストールすることにより Mini USB コネクタ CN1 を VCP( 仮想 COM ポート ) 通信に使用することができます VCP( 仮想 COM ポート ) 通信には USART2 の USART2_TX(PA2) と USAART2_RX(PA3) を使用します ST-LINK としてデバッグを行いながら VCP( 仮想 COM ポート ) の動作も行うことができるようになっています ST-LINK Utility を使用して書き込むファイルの種類はおもにヘキサファイル (*.hex) またはバイナリファイル (*.bin) です 電子工作のための 飛石伝ひ のホームページに STM32 シリーズのプロジェクトサンプルを多数掲載しております ぜひ ご覧ください 目次 1. ST-LINK/V2-1 USB driver のダウンロードとインストール... 2 1.1. ST-LINK/V2-1 USB driver のダウンロード... 2 1.2. STSW-LINK008 の解凍... 7 1.3. ST-LINK/V2-1 USB driver のインストール... 8 1.4. VCP( 仮想 COM ポート ) の確認... 12 2. ST-LINK/V2-1 のダウンロード... 15 2.1. STMicroelectronics のサイト... 15 2.2. ST-LINK のページ... 16 2.3. ST-LINK/V2-1 のダウンロード... 17 2.4. stsw-link007.zip の解凍... 19 3. ST-LINK の Upgrade... 20 3.1. Upgrade の開始... 20 3.2. Upgrade 時のエラーメッセージ... 21 3.3. ST-Link Upgrade... 21 4. ST-LINK によるプログラムコードの書き込み... 23 4.1. ST-LINK Utility の起動... 23 4.2. CPU 基板との接続... 25 4.3. プログラムコードファイルの読み込み... 26 4.4. プログラムコードの書き込み... 28 1
1. ST-LINK/V2-1 USB driver のダウンロードとインストール ST-LINK/V2-1 USB driver は USART2_TX(PA2) と USART2_RX(PA3) を使用して NUCLEO の Mini USB コネクタ CN! を VCP( 仮想 COM ポート ) 通信に使用するためのドライバです NUCLEO の Mini USB コネクタ CN1 を ST-LINK としてデバッグに使用しながら同時に VCP( 仮想 COM ポート ) 通信に使用することができます 1.1. ST-LINK/V2-1 USB driver のダウンロードインターネットエクスプローラ (IE : Internet Explorer) を使用した場合の例です STMicroelectronics 社のサイトのトップページを開きます 以下は 2014/10/05 現在のページの表示です NUCLEO のどのタイプでもいいのですが ここでは NUCLEO-F401RE を検索します 以下のページが表示されます NUCLEO-F401RE をクリックすると次ページの画面になります 2
下方にスクロールすると以下の STSW-LINK008 へのリンクがあります STSW-LINK008 をクリックすると次ページの表示になります 3
下方にスクロールすると以下のダウンロードの部分があります [ Download ] をクリックして STSW-LINK008 をダウンロードしてください 以下にダウンロードの方法を説明します 4
[ Download ] をクリックします 次のようにファイル保存のメッセージが表示されます ここをクリックして { 名前を付けて保存 (A)} を選択してください { 名前を付けて保存 (A)} をクリックすると 次ページのフォルダを選択するダイアログが開きます 5
保存したいフォルダを選択して [ 保存 (S)] をクリックします ダウンロードが終了すると stsw-link008.zip のダウンロードが完了しました が表示されます 6
1.2. STSW-LINK008 の解凍フォルダ tri_s_download に STSW-LINK008 がダウンロードされています stsw-link008.zip を選択して右クリックして表示されるポップアップメニューの一番上の { 開く (O) } をクリックすると ファイルが解凍されます 7
1.3. ST-LINK/V2-1 USB driver のインストール フォルダ stsw-link008 が作成されその下にインストールファイルが解凍されています dpinst_amd64.exe をダブルクリックしてインストールを開始します 警告のメッセージが表示されます [ はい (Y) ] をクリックしてください 次ページのダイアログが表示されインストールが開始します 8
[ 次へ (N) > ] をクリックしてください 確認のメッセージが表示されます [ インストール (I) ] をクリックしてください 次ページのインストール中の表示になります 9
少しすると 今度は次の確認メッセージが表示されます [ インストール (I) ] をクリックしてください 再び 次ページのインストール中の表示になります 10
しばらくすると インストールが終了します [ 完了 ] をクリックすると次のメッセージが表示されます 11
もし 他のアプリケーションを実行している場合は 全て終了してから [ 今すぐ再起動する (R) ] をクリックしてください PC が再起動したらインストールは完了です 1.4. VCP( 仮想 COM ポート ) の確認 VCP( 仮想 COM ポート ) が認識されているか確認します スタートメニューからコントロールパネルを開きます [ システムとセキュリティ ] をクリックすると次ページの表示になります 12
システムの部分の [ デバイスマネージャー ] をクリックします ポート (COM と LPT) をクリックします 次ページのように COM の内容が表示されます 13
この例では STMicroelectronics ST Link Virtual COM Port (COM8) と表示されています これで NUCLEO の Mini USB コネクタ CN1 を使用して VCP( 仮想 COM ポート ) を使用する準備ができました もちろん ST-LINK として使用できます 14
2. ST-LINK/V2-1 のダウンロード Windows7 PC にダウンロードしてインストールする場合について説明します 2.1. STMicroelectronics のサイト STMicroelectronics のサイトを開きます 以下は 2014/10/05 現在のページの表示です ここに ST-LINK/V2-1 と入力して検索します ( 右側の虫眼鏡をクリック ) 次ページに続く 15
2.2. ST-LINK のページ下の画面が開きます ST-LINK/V2-1 firmware upgrade をクリックしてください 以下の画面になります 下の方にスクロールすると次ページに画面のように STSW-LINK007 があります 16
2.3. ST-LINK/V2-1 のダウンロードインターネットエクスプローラ (IE : Internet Explorer) を使用した場合の例です [ Download ] をクリックします 次のようにファイル保存のメッセージが表示されます ここをクリックして { 名前を付けて保存 (A)} を選択してください { 名前を付けて保存 (A)} をクリックすると 次ページのフォルダを選択するダイアログが開きます 17
保存したいフォルダを選択して [ 保存 (S)] をクリックします ダウンロードが終了すると stsw-link007.zip のダウンロードが完了しました が表示されます 18
2.4. stsw-link007.zip の解凍選択したフォルダに stsw-link007.zip がダウンロードされています stsw-link007.zip を選択して右クリックして表示されるポップアップメニューの一番上の { 開く (O) } をクリックすると ファイルが解凍されます 19
3. ST-LINK の Upgrade stsw-link007.zip を解凍すると 以下のように ST-LinkUpgrade.exe が展開されます 3.1. Upgrade の開始 PC と NUCLEO 基板の CN1 とを USB ケーブルで接続してください 解凍してできたフォルダの中に ST-LinkUpgrade.exe がありますので それをダブルクリックすると 次の ST-Link Upgrade のダイアログが表示されます [ Device Connect] ボタンをクリックします 20
3.2. Upgrade 時のエラーメッセージ 最初に [ Device Connect] ボタンをクリックしたときにデバイスドライバがインストールされるようです そのため デバイスドライバがインストールされる前なのでエラーメッセージが表示されます [ OK ] ボタンをクリックして再度 [ Device Connect] ボタンをクリックすると今度は以下のように接続されます 3.3. ST-Link Upgrade [ Yes >>>> ] ボタンをクリックしてください 21
Upgrade が成功すると Upgrade is successful. とメッセージが表示されます [ OK ] ボタンをクリックしてください Upgrade the firmware to V2.J23.M6 とメッセージが表示されます [ X ] をクリックしてダイアログを閉じてください 22
4. ST-LINK によるプログラムコードの書き込み NUCLEO にプログラムを書き込む場合の説明です PC と NUCLEO の CN1 とを USB ケーブルで接続します 4.1. ST-LINK Utility の起動 スタートメニューから {STM32 ST-LINK Utility} を選択してクリックすると次ページの画面が表示されます 23
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4.2. CPU 基板との接続 メニューの {Target} -> {Connect} をクリックすると PC と CPU 基板が接続されて以下の画面が表示されます 25
4.3. プログラムコードファイルの読み込みプログラムコードファイルは開発ツールでビルドされた Binary のファイルです この例では LED Blink のプログラムコードファイル BlinkLED_STM32F4.bin を読み込みます HEX ファイルを読み込んで 書き込む場合は ファイル名を *.hex と読み替えてください 書き込むファイルの種類はおもにヘキサファイル (*.hex) またはバイナリファイル (*.bin) になります 開発ツールでビルドするときの指定により 出力するプログラムコードのファイル形式を選択できます メニューの {View} -> {Binary File} をクリックするかタブの {Binary File} をクリックすると次ページのファイル選択のダイアログが開きます 26
希望のフォルダのファイルを選択して [ 開く (O)] ボタンをクリックすると以下のようにファイルの内容が表示されます 27
4.4. プログラムコードの書き込み メニューの {Target} -> {Program & Verify } をクリックすると以下のダイアログが開きます Start address は今回は 0x08000000 でよいのでそのまま [Start] ボタンをクリックします 28
プログラムコードの書き込みと確認が OK だったので Verification OK のメッセージが一番下に表示されています 書き込んだ後 実行されて LED が点滅すると思います RESET スイッチを押さないと動かない場合もたまにあるようです 以上で プログラムコードの書き込みは終了です 29
有限会社りばいぶ 電子工作のための 飛石伝ひ 改訂履歴 V001 2014/10/05 初版 V002 2014/10/06 ST-LINK/V2-1 USB driver をインストールしてから ST-LINK/V2-1 の Upgrade を 行わなければならない 順序を変更 V003 2014/10/07 誤記訂正 30