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日本語マニュアル 第 2 章 ( 本 日本語マニュアルは 日本語による理解のため一助として提供しています その作成にあたっては各トピックについて それぞれ可能な限り正確を期しておりますが 必ずしも網羅的ではなく 或いは最新でない可能性があります また 意図せずオリジナル英語版オンラインヘルプやリリースノートなどと不一致がある場合もあり得ます 疑義が生じた場合は ラティスセミコンダクター正規代理店の技術サポート担当にお問い合わせ頂くか または極力最新の英語オリジナル ソースドキュメントを併せて参照するようにお願い致します ) 2-1 UGJ-02_ProjectMan

目次 1 このドキュメントの概要 4 2 プロジェクトの構造 4 3 プロジェクトの管理 6 3.1 新しいプロジェクト作成 6 3.2 isplever プロジェクトのインポート 10 3.3 既存プロジェクトのオープン 13 3.4 プロジェクトのクローズ 14 3.5 プロジェクトのアーカイブ作成 14 4 Implementation の管理 15 4.1 新しい Implementation の作成 15 4.2 アクティブな Implementation の選択 17 4.3 Implementation の削除 17 4.4 Implementation のプロパティ 18 5 Strategy の管理 21 5.1 デフォルトで作成される Strategy 21 5.2 新しい Strategy の作成 21 5.3 Clone Strategy の作成 22 5.4 使用する Strategy の選択 23 5.5 Strategy の削除 24 5.6 Strategy の設定値変更 24 6 LPF Constraint の管理 26 6.1 新しい LPF Constraint の作成 26 6.2 既存の LPF Constraint のインポート 27 6.3 使用する LPF Constraint の選択 28 6.4 LPF Constraint の削除 29 7 デザインファイルの管理 30 7.1 新しいデザインファイルの作成 30 7.2 既存のデザインファイルのインポート 31 7.3 対象プロセスの選択 32 7.4 使用しないデザインファイルの選択 33 7.5 デザインファイルの削除 34 7.6 デザインソースのプロパティ設定 35 7.7 デザインファイルの階層構造解析と構文チェック 36 8 の注意点 37 2-2 UGJ-02_ProjectMan

8.1 Windows と Linux 間のデータ移転 37 8.2 マクロのパラメータファイルパス 37 9 改訂履歴 38 2-3 UGJ-02_ProjectMan

1 このドキュメントの概要 このドキュメントでは Project Navigator 上でのデザインプロジェクトの管理方法について説明します このドキュメントでは または Project Navigator と記述されている場合はどちらも Project Navigator を表すものとします 2 プロジェクトの構造 この章では のプロジェクトの構造について説明します の Project Navigator では プロジェクト 単位でデザインを管理します プロジェクトは主に Implementation Strategy と Constraint から構成されます ( 図 2-1) で用いる 設計制約 には 論理合成の際に使用する制約 Synthesis Constraint と論理合成後のプロセスで使用する制約 LPF Constraint があります このドキュメントでは 特に指定の無い場合の Constraint は 両方を指すものとします Constraint 自体は HDL アトリビュートを含む用語です 設計制約としては 全く同じ意味で Preference を用いることがあります 制約ファイル LPF や RPF の PF とは Preference File の略です Synthesis Constraint については 論理合成のマニュアルで説明します 図 2-1 プロジェクトの構造 論理合成や配置配線といったプロセスは Implementation 単位で行われます この際に使用される各プロセスのオプション設定が Strategy タイミング等の制約設定が Constraint です Strategy と Constraint はプロジェクト単位で管理されます それぞれ複数作成することが出来 プロジェクト内の Implementation でこれらを共有します 使用する Strategy と Constraint は Implementation ごとに各 1 つを選択します 2-4 UGJ-02_ProjectMan

デザインソース (HDL や回路図等 ) は Implementation ごとに個別に管理されますが インポートの際に他の Implementation と同じソースを参照する設定にすれば複数の Implementation 間で共有することも可能です ( 図 2-2) ソースのインポートの方法については 7.2 項を参照してください Implementation は Run Manager を使用することにより 複数同時に処理を実行することが出来ます Run Manager については 別途リリースされている Run Manager のドキュメントを参照してください 図 2-2 複数 Implementation での各要素の共有例 2-5 UGJ-02_ProjectMan

3 プロジェクトの管理 3.1 新しいプロジェクト作成 ではプロジェクト単位でデザインの管理を行います この項では プロジェクトの作成方法について説明します のプロジェクトの作成には 新たに プロジェクトを作成する方法と isplever のプロジェクトをインポートして自動的に のプロジェクトに変換する方法があります 新たにプロジェクトを作成する際は メニューバーから [File]=>[New]=>[Project] の順に選択するか [Start Page] タブ上で [Project :New] を選択します これで Project Wizard が起動します ( 図 3-1) 図 3-1 プロジェクトの新規作成 Project Wizard の起動 その後は Project Wizard の指示に従ってデバイス等を選択すればプロジェクトが生成されます 起動した Project Wizard には プロジェクトの生成に必要なフォルダやデバイスを指定する旨のメッセージが表示されていますので そのまま [Next>] ボタンをクリックします 次に表示されるウインドウでは プロジェクト名とプロジェクトのフォルダパスを設定します ( 図 3-2) 2-6 UGJ-02_ProjectMan

図 3-2 プロジェクトの新規作成 -- プロジェクト名とフォルダパスの設定 [Project:Name] 欄にプロジェクト名を入力します プロジェクト名として使用できる文字は アルファベット 数字と _( アンダースコア ) です ( 先頭の 1 文字目はアルファベットのみ ) 使用できない文字はキーを打っても入力されません [Project:Location] 欄ではプロジェクトで使用するフォルダを指定します 直接パスを入力するか [Browse ] ボタンをクリックして立ち上がるウインドウ上で適当なフォルダを選択します フォルダパスを直接入力した場合 指定したフォルダが存在しなければ自動的に新しいフォルダが生成されます [Implementation:Name] 欄には Implementation 名を入力します デフォルトでは [Project:Name] 欄と同じ名前が自動的に入力されます [Implementation:Location] 欄は 実装処理で使用されるソースやネットリスト 各種レポートが格納されるフォルダで プロジェクトフォルダ /Implementation 名 になります [Implementation:Name] 欄は Project 欄を入力すれば自動的に設定されますが 変更することも出来ます [Implementation:Name] 欄を変更すると [Implementation:Location] 欄のパスが自動的に変更されます 設定が完了後 [Next>] ボタンをクリックすると 次はソースのインポートウインドウが開きます ( 図 3-3) 2-7 UGJ-02_ProjectMan

図 3-3 プロジェクトの新規作成 -- ソースファイルのインポート その後 [Add Source..] ボタンをクリックすると起動するウインドウ上で 必要なファイル ( 既存の HDL ソース,edif ファイルや制約ファイル ) を選択します この際 ウインドウ左下の [Copy source to ] チェックボックスにチェックが入っていると 選択したファイルがプロジェクトのフォルダへコピーされ それがインポートされます チェックが入っていない場合は選択したファイルがインポートされます ソースのインポートはプロジェクト作成後でも出来るので ここで全てのソースをインポートする必要はありません インポートするソースの選択完了後 [Next>] ボタンをクリックすると 次は使用するデバイス選択ウインドウが開きます ( 図 3-4) 図 3-4 プロジェクトの新規作成 デバイス選択 2-8 UGJ-02_ProjectMan

このウインドウ上で 使用するデバイスやスピードグレード パッケージを選択します ライセンスのタイプ (Free or Subscription) によって選択できるファミリに違いがあります Subscription( 有償 ) ライセンスでは全てのファミリが選択できますが Free( 無償 ) ライセンスでは SERDES を内蔵しているデバイスは表示されないため選択できません デバイスやパッケージはプロジェクト作成後でも変更できます 確定していない条件については適当なものを選択しておき 確定後に変更してください デバイス選択完了後 [Next>] ボタンをクリックすると Diamond 2.1 以降では論理合成ツールの選択ウインドウが開きます 図 3-5 論理合成ツールの選択 Diamond 2.1 以降では MachXO と MachXO2 のデフォルト論理合成ツールが LSE(Lattice Synthesis Engine) に変わりましたので ユーザへの通知の意図も含めて本ステップが追加されています Synplify Pro を選択する事も可能です また プロジェクト生成後でも メニューバーの Project Synthesis Tool と辿ることで 変更することが可能です 論理合成ツールの指定後 [Next>] ボタンをクリックすると これまでの設定の確認ウインドウが開きます 2-9 UGJ-02_ProjectMan

図 3-6 新規プロジェクトの作成 設定確認 [Finish] ボタンをクリックすれば 設定した内容に従ってプロジェクトが作成されます 設定内容を変更する場合は [<Back] ボタンをクリックして適当なウインドウまで戻り設定の変更を行ってください 作成されたプロジェクトの情報 (Implementation やインポートしたファイル等 ) は プロジェクトフォルダに プロジェクト名.ldf というファイル名で保存されます 3.2 isplever プロジェクトのインポート では Lattice の旧デザインツールである isplever のプロジェクトをインポートし 上で処理を行うことも出来ます インポートした場合 デザインファイルや設定ファイル 各プロセスのオプション設定等が引き継がれます メニューバーから [File] => [Open] => [Import isplever Project..] の順に選択するか [Start Page] の [Import isplever Project] をクリックすると インポートする isplever のプロジェクトファイル (*.syn) を選択するウインドウが起動します ( 図 3-7) 2-10 UGJ-02_ProjectMan

図 3-7 isplever プロジェクトのインポート インポートするプロジェクトの選択 このウインドウ上で インポートする isplever のプロジェクトファイルを選択すると Location やソースのインポート方法の確認ウインドウが開きます 図 3-8 isplever プロジェクトのインポート ロケーション設定 2-11 UGJ-02_ProjectMan

ウインドウの下側が のプロジェクトファイル名 (= プロジェクト名 ) とロケーションの設定です デフォルトではプロジェクトファイル名とロケーションは isplever のプロジェクトと同じものが設定されています このまま [OK] ボタンをクリックすると 元のプロジェクトと同じフォルダ内に のプロジェクトが作成されます プロジェクト名とロケーションは必要に応じて変更してください Implementation 名は自動的に設定されます ( 変更できません ) プロジェクト名を変更しなかった場合は [impl1] プロジェクト名を変更した場合は isplever のプロジェクト名 が Implementation 名になります ウインドウ左下の [Copy design source ] チェックボックスは ソースファイルのインポート方法に関する設定です チェックが入っていれば 選択したファイルが Implementation フォルダにコピーされ そちらがインポートされます チェックが入っていない場合は選択したファイルがインポートされます isplever プロジェクトをインポートする際の重要注意事項 isplever のプロジェクトを にインポートする際は 以下の点に注意してください isplever のプロジェクトをインポートする際にソースファイルを にコピーする設定を行っても コピーされるのはデザインソースとして isplever にインポートされているファイルのみです このため以下の場合に必要なファイルがコピーされずに処理中にエラーや Warning が発生することがあります isplever のプロジェクトに IPexpress で生成した lpc ファイルをインポートしている場合発生する問題ツールは論理合成時に lpc ファイルを同じフォルダにあるはずの HDL ソースを使用しますが インポートの際に HDL ソースはコピーされないためファアイルが見つからずエラーになります 回避策 isplever プロジェクトのフォルダ内にある HDL ソースを Implementation の source フォルダにコピーするか の IPexpress で lpc ファイルからソースを再生成してください isplever プロジェクトで SERDES/PCS を使用している場合発生する問題 SERDES/PCS の設定が記述されたテキストファイルがコピーされないため ファイルが見つからない旨のメッセージが出力されます また 各プロセスでデフォルトの設定値で処理されます 回避策 isplever プロジェクトのフォルダ内にあるテキストファイルを Implementation フォルダにコピーするか の IPexpress で lpc ファイルからソースを再生成してください 2-12 UGJ-02_ProjectMan

isplever プロジェクトで ngo ファイル形式のネットリスト (IP コア ) を使用している場合発生する問題 ngo ファイル形式のネットリストは Translate Design プロセスで論理合成結果とマージされますが インポートの際にはこのファイルはコピーされないためファイルが見つからずエラーになることがあります 回避策 isplever プロジェクトで使用していた ngo ファイルを Implementation フォルダにコピーするか の Strategy で Translate Design の [Macro Search Path] オプションに ngo ファイルのあるパスを記入してください isplever プロジェクトの PAR または Map プロセスで NCD Guide File オプションで ncd ファイル形式のネットリストを参照する設定を行っている場合発生する問題参照されるネットリストがインポートの際にはコピーされないためファイルが見つからずエラーになることがあります 回避策 isplever プロジェクトで使用していた ncd ファイルを Implementation フォルダにコピーするか の Strategy で PAR または Map プロセスの [NCD guide file] オプションにオリジナルの ncd ファイル名をフルパスで指定してください isplever プロジェクトで 回路図内に IPexpress または isplever で HDL ソースから生成したシンボルを使用している場合発生する問題スケマティックのシンボルがコピーされないため Schematic Editor を開いた際に該当するシンボルが見つからない旨のメッセージが表示されます 回避策 isplever プロジェクトで使用していたシンボルのファイル (*.sym) を Implementation の source フォルダにコピーしてください isplever プロジェクトで プロジェクトにインポートされていないファイルを verilog HDL ソース内でインクルードしている場合発生する問題インクルードされているだけのファイルはコピーされないため 論理合成の際に該当するファイルが見つからずエラーになることがあります 回避策 isplever プロジェクトで使用している Verilog HDL ソース内でインクルードしていたファイルを Implementation の source フォルダにコピーしてください 3.3 既存プロジェクトのオープン既存の プロジェクトを開くには メニューバーから [File] => [open] => [Project ] の順に選択するか Start Page の Project:Open をクリックします また Start Page には [Recent Project] として最近使用したプロジェクト名が幾つか表示されています 開きたいプロジェクトがこの中にあれば そのプロジェクト名をクリックします 2-13 UGJ-02_ProjectMan

図 3-9 既存プロジェクトのオープン [Recent Project] として表示されるプロジェクト数は Project Navigator のオプション設定で変更することが出来ます Diamond 2.1 からは プロジェクトのオープン時に自動的に HDL Diagram が立ち上がり モジュー ル階層の解析結果が表示されます これ以前の版ではユーザがメニューアイコンて起動していたものです (2.1 からはメニューアイコンも変わりました ) をクリックし 3.4 プロジェクトのクローズプロジェクトをクローズする場合は メニューバーから [File] => [Close Project] の順に選択します 他のプロジェクトをオープンするか をシャットダウンすると自動的にクローズされます メニューの close や close all からではプロジェクトはクローズされません 3.5 プロジェクトのアーカイブ作成プロジェクトを保存する場合や何らかの都合でフォルダを移動させる場合等に プロジェクトのアーカイブを作成することが出来ます メニューバーから [File] => [Archive Project] を選択すると [Archive project] ウインドウが開くのでこのウインドウ上で アーカイブの保存先を選択します この際 ウインドウ左下にある [Archive all files.] にチェックが入っている場合は プロジェクトとの関連に関わらずプロジェクトフォルダ以下にあるフォルダとファイル全てが含まれるアーカイブが作成されます チェックが入っていない場合は プロジェクトに関連しているフォルダとファイルのみのアーカイブが作成されます 2-14 UGJ-02_ProjectMan

4 Implementation の管理 Implementation とは プロジェクト内で設定 定義する ソースファイルやモジュール 或いはオプション設定や各設計制約の組み合わせの呼称です Diamond では 単一プロジェクト内に複数の Implementation を定義することができます それぞれの Implementation では異なるソースファイルや制約ファイル あるいはオプションを用いて論理合成や配置配線を行うことができます 従来複数プロジェクトを生成して行っていた 実装に係わるトライアル アンド エラーを Diamond では単一プロジェクト内で行う事が可能です このため最適な実装の 推敲 が容易になります この章では Implementation の追加方法や切り替え方法について説明します Implementation 内での Strategy や Constraint の選択方法等については 4.2 項または 5.4 項を参照してください 4.1 新しい Implementation の作成 Implementation はプロジェクトを作成した際に必ず 1 つ作成されます 2 つ以上の Implementation が必要な場合 メニューバーから [File] => [New] => [Implementation] の順に選択するか [File list] ウインドウの一番上に表示されているプロジェクト名を右クリックし [Add] => [new Implementation] の順に選択します ( 図 4-1) これで New Implementation Wizard が立ちあがります ( 図 4-2) 右クリック 図 4-1 Implementation の追加 2-15 UGJ-02_ProjectMan

図 4-2 New Implementation Wizard New Implementation Wizard の [Name] 欄は追加する Implementation の名前 [Directory] 欄は Implementation で使用するファイルを格納するフォルダ名を入力します 名前を先に入力するとフォルダ名も自動的に同じものが入力されますが 変更することも出来ます [Default Strategy] 欄は Implementation で使用する Strategy を選択します 右側の アイコンをクリックすると プロジェクトに登録されている Strategy の一覧が表示されるので 適当なものを選択してください (Implementation 作成後に変更することも可能です ) Implementation 作成時にソースファイルのインポートを行うこともできます [Add Source] ボタンをクリックするとプルダウンメニューで [Browser ] と [From Existing ] が表示されます ブラウザを使用して既存のファイルを選択する場合は [Browser ] を選択します 既存の Implementation にインポートされているソースを選択する場合は [From Existing..] を選択すると既存の Implementation 名が表示されますので その中から 1 つを選択します ( 図 4-3) 図 4-3 既存 Implementation からのソースのインポート 2-16 UGJ-02_ProjectMan

この際 ウインドウ左下の [Copy source to ] にチェックが入っていると 選択したソースは新規に作成した Implementation のフォルダにコピーされ そちらがインポートされます チェックが入っていないと選択したファイルがインポートされます コピーした場合 ソースを変更しても他の Implementation のソースには反映されません コピーしなかった場合 複数の Implementation 間で同一のソースを使用することが出来ます 必要なソースを選択後 OK ボタンをクリックすると新しい Implementation が追加されます 4.2 アクティブな Implementation の選択 Project Navigator 上では 基本的に 1 つの Implementation で操作 ( オプション設定やファイルのインポート等 ) ができます このため複数の Implementation を持つプロジェクトでは アクティブにして操作する Implementation の選択を行う必要があります File Lists ウインドウで アクティブにしたい Implementation 名を右クリックし メニューから [Set as Active Implementation] を選択すると Implementation がアクティブになります 右クリック 図 4-4 アクティブにする Implementation の選択 4.3 Implementation の削除不要な Implementation をプロジェクトから削除するには まずその Implementation を非アクティブ化 ( 他の Implementation をアクティブ化 ) します 次に削除したい Implementation 名を右クリックし [Remove] を選択するか 選択した状態でキーボードの [Delete] キーを押すと Implementation がプロジェクトから削除されます 2-17 UGJ-02_ProjectMan

右クリック 図 4-5 Implementation の削除 アクティブな Implementation は削除できません プロジェクトから削除 = インポート情報の削除 で ファイルやフォルダの削除ではありません 4.4 Implementation のプロパティ Implementation はプロパティとして 以下の設定を行うことが出来ます 最上位モジュール名 HDL のパラメータ VHDL ファイルのコンパイルライブラリ名 Verilog HDL ソースでインクルードされているファイルがあるフォルダ これらの設定を行う場合は メニューバーから [Project] => [Property Pages] の順に選択するか File List ウインドウで Implementation 名を右クリックして [Properties] を選択します ( 図 4-6) 図 4-6 これで Project Property ウインドウが立ち上がります 2-18 UGJ-02_ProjectMan

右クリック 図 4-6 Implement のプロパティ設定 図 4-7 Project Property ウインドウ Implementation の設定 Project Property ウインドウでは 左側にプロジェクトに登録されている Implementation やインポートされているソースが表示されています ここで現在アクティブな implementation を選択すると ウインドウ右側に設定項目が表示されます 非アクティブな Implementation を選択した場合は 何も表示されません Implementation のプロパティとして設定できるのは以下の 4 つの項目です 2-19 UGJ-02_ProjectMan

Top Level Unit インポートしたデザインソースの最上位階層の module/entity 名を入力します 論理合成ツールとして Synplify Pro が選択されていれば ほとんどの場合で最上位階層の module/entity 名はインポートされたソースから自動的に検出されます しかし VHDL/Verilog HDL 混在の場合には 最上位階層が自動検出されない場合があるので その際にはこの欄に最上位階層の module/entity 名を入力してください 論理合成ツールとして LSE を選択している場合は 設定が必要です HDL Parameter HDL ソースにグローバルで作用するパラメータ (VHDL の generic Verilog HDL の parameter やコンパイラ指示子 ) を指定することができます これ以外のパラメータは HDL ソース内の値が適用されます 設定は以下の様に記述します 複数定義する場合はセミコロンで分離します -- 記述ルールパラメータ = 設定値 [; パラメータ = 設定値 ] -- 記述例 g_bus_width=16; comm_id=8; VHDL Library Name Implementation で デフォルトで使用する VHDL ソースのコンパイル先ライブラリ名の設定です デフォルトでは VHDL ソースは work ライブラリにコンパイルされます VHDL ソース単位でコンパイル先のライブラリ名が異なる場合は デザインソースのプロパティで設定してください (7.6 項参照 ) Verilog Include Search Path Verilog HDL ソース内でインクルードしているファイルを検索するパスの設定です インクルードされるファイルが ソース内にフルパスでファイル名が記述されていたり プロジェクト内の適当なフォルダに保存されていたりする場合は 設定する必要はありません 2-20 UGJ-02_ProjectMan

5 Strategy の管理 Strategy とは各プロセスに対して与える設計制約 オプション全てを集約したものの呼称です Diamond では 単一プロジェクト内に複数の Strategy を持つことができ それぞれの Strategy では異なるオプション設定を定義することができます この項では Strategy の追加方法や切り替え方法について説明します 5.1 デフォルトで作成される Strategy プロジェクトを作成した際に 必ず以下の 5 つの Strategy が作成されます Area : 必要なリソース (SLICE) 数が最小になるように設定された Strategy I/O Assistant : I/O Assitant 機能 (IO の配置ルールチェック ) を実行すうための Strategy Quick : プロセスの処理時間を優先するように設定された Strategy Timing : タイミング要求を優先するよう設定された Strategy( 全てデフォルト ) Strategy1 : Timing と同じ Strategy1 以外は設定を変更することが出来ません I/O Assistant は IO のルールチェックだけのプロセスで 配線処理は行われません 5.2 新しい Strategy の作成 Strategy を追加には 新たに作成する方法と 既存の Strategy の clone( コピー ) を作成する方法があります この項では 新たに作成する方法について説明します Strategy を作成する場合は メニューバーから [File] => [New] => [Strategy ] の順に選択するか File list ウインドウの Strategy シンボルを右クリックし [Add] => [New Strategy ] の順に選択します ( 図 5-1) これで New Strategy Wizard が立ち上がります 右クリック 図 5-1 Strategy の追加 2-21 UGJ-02_ProjectMan

図 5-2 New Strategy Wizard New Strategy Wizard の Strategy ID: 欄には Strategy 名を入力します 上にはこの名前で表示されます File name: 欄にはデフォルトで Strategy ID と同じ名前が設定されますが 変更することも出来ます Save to Location: 欄はファイルを保存するフォルダです デフォルトではプロジェクトフォルダが設定されていますが 変更することも可能です 全ての設定完了後 OK ボタンをクリックすると 新しい Strategy( 設定は全てデフォルト ) が作成されます 作成した strategy は strategy 名.sty というファイル名で指定したフォルダに保存されます 5.3 Clone Strategy の作成 では既存の Strategy の複製を作成することも出来ます 複製したい Strategy を右クリックし メニューから [Clone *** Strategy](*** はオリジナルの名前 ) を選択します ( 図 5-3) これで New Strategy Wizard が立ち上がります New Strategy Wizard の設定は 新規に Strategy を追加する場合と同じですが 作成される Strategy の設定値は デフォルトではなく clone のオリジナルと同じになっています プロジェクト作成時にデフォルトで生成される設定変更できない Strategy でも clone は設定を変更できます 2-22 UGJ-02_ProjectMan

右クリック 図 5-3 Clone Strategy の作成 5.4 使用する Strategy の選択 Implementation では プロジェクトに複数ある Strategy の内 アクティブ化されている 1 つが使用されます このため Strategy のアクティブ化 が 使用する Strategy の選択 になります Strategy をアクティブ化するには File List ウインドウで Strategy を右クリックし メニューから [Set as Active Strategy] を選択します これでその Strategy がアクティブ化され 以後その Implementation で使用されます ( 図 5-4) アクティブ化された Strategy は太字で表示されます 右クリック 図 5-4 Strategy のアクティブ化 2-23 UGJ-02_ProjectMan

5.5 Strategy の削除プロジェクトで不要になった Strategy は削除することも出来ます File List ウインドウで削除したい Strategy を右クリックし [remove] を選択するか キーボードの [Delete] キーを押すと Strategy がプロジェクトから削除されます ( 図 5-5) 右クリック 図 5-5 Strategy の削除 ( 非アクティブな Implementation でも ) アクティブな strategy は削除できません プロジェクト作成時に自動生成されるものは [Strategy1] を除き削除できません プロジェクトから削除 = インポート情報の削除 で ファイルの削除ではありません 5.6 Strategy の設定値変更 File List ウインドウで Strategy 名をダブルクリックするか 右クリックしてメニューから [Edit] を選択すると Strategy の設定ウインドウが立ち上がります ( 図 5-6) 2-24 UGJ-02_ProjectMan

図 5-6 Strategy の設定ウインドウ このウインドウで各プロセスのオプション設定を変更することが出来ます なお オプション設定の詳細については 各プロセスのマニュアルを参照してください 2-25 UGJ-02_ProjectMan

6 LPF Constraint の管理 LPF(Logical Preference File) は設計制約を記述するファイルで 拡張子が lpf です プロジェクトとして配置配線に係わる全ての制約を書き出した制約ファイル.prf(Physical Preference File) と区別されます テキストファイルですので ユーザが任意に編集できます 1 つのプロジェクトは 1 つ以上の LPF Constraint を持ち それぞれの LPF Constraint では異なる制約の設定を行うことが出来ます この項では LPF Constraint の追加方法や切り替え方法について説明します 6.1 新しい LPF Constraint の作成プロジェクト作成時には 自動的に LPF Constraint が 1 つ生成されます 名前は プロジェクト名.lpf になります これ以外に LPF Constraint を追加する場合は メニューバーから [File] => [New] => [File ] の順に選択するか File List ウインドウでフォルダシンボル (Strategy 以外 ) を右クリックし [Add]=> [New File...] の順に選択します これで New File Wizard が起動します 右クリック 図 6-1 LPF Constraint の追加 LPF Constraint を追加する場合は Categories 欄で [Source Files] Source Files 欄で [Preference Files] を選択し Name 欄にファイル名を入力します Ext. 欄で拡張子を選択することも出来ますが 基本的には [lpf] を選択してください 設定完了後に New ボタンをクリックすると 新しい LPF Constraint が作成されテキストエディタが立ち上がります 2-26 UGJ-02_ProjectMan

図 6-2 New File Wizard(LPF Constraint の追加 ) 新たに作成した LPF Constraint は 完全なブランクファイルです プロジェクト作成時に自動で生成される LPF Constraint に記述されているデフォルト設定も記述されていません LPF Constraint のコピー 機能はないので 必要な部分は他の LPF Constraint を開き マニュアルで記述のコピーを行ってください LPF Constraint を追加する場合 新規に作成するより既存のものを別名で保存し それをインポートした方が 手間がかからない場合があります 6.2 既存の LPF Constraint のインポート既存の LPF Constraint をインポートする場合は メニューバーから [File] => [Add] => [Existing File ] の順に選択するか File List ウインドウ上で *Files のフォルダシンボルを右クリックし [Add] => [Existing File ] の順に選択します ( 図 6-3) これで インポートするファイルの選択ウインドウ ( 図 6-4) が立ち上がるので まず File of Type として [LPF Constraint Files(*.lpf)] を選択します これでリストに LPF Constraint ファイルが表示されるので 適当なファイルを選択し [Add] ボタンをクリックします 2-27 UGJ-02_ProjectMan

右クリック 図 6-3 既存の LPF Constraint のインポート 図 6-4 インポートする LPF Constraint の選択 この際 ウインドウ左下の [Copy file to.] にチェックが入っていると Implementation フォルダにコピーが作成され そちらがインポートされます チェックが入っていない場合は 選択したファイルがインポートされます 6.3 使用する LPF Constraint の選択 Implementation では プロジェクトに複数ある LPF Constraint の内 アクティブ化されている 1 つが使用されます このため LPF Constraint のアクティブ化 が 使用する LPF Constraint の選択 になります LPF Constraint をアクティブ化するには File List ウインドウでアクティブでない LPF Constraint を右クリックし [Set as Active Preference File] を選択します ( 図 6-5) これでその LPF Constraint がアクティブ化され 以後その Implementation で使用されます アクティブ化された LPF Constraint は太字で表示されます 2-28 UGJ-02_ProjectMan

右クリック 6.4 LPF Constraint の削除 図 6-5 LPF Constraint のアクティブ化 不要になった LPF Constraint は プロジェクトから削除することも出来ます 右クリック 図 6-6 LPF Constraint の削除 2-29 UGJ-02_ProjectMan

File List ウインドウで削除したい LPF Constraint を右クリックし [remove] を選択するか 選択した状態でキーボードの [Delete] キーを押すと LPF Constraint がプロジェクトから削除されます ( 図 6-6) ( 非アクティブな Implementation でも ) アクティブな LPF Constraint は削除できません LPF Constraint が 1 つしかインポートされていない場合は削除できません プロジェクトから削除 = インポート情報の削除 で ファイル自体の削除ではありません なお Implementation でアクティブになっている LPF Constraint は削除できません 7 デザインファイルの管理 この項ではプロジェクト内でデザインファイル (HDL ソースや回路図等 ) を作成したりインポートしたりする方法について説明します なお RAM PLL SERDES といったマクロの作成方法については 別のドキュメントで説明します 7.1 新しいデザインファイルの作成新しいデザインファイルを作成する場合 メニューバーから [File] => [New] => [File ] の順に選択するか もしくは File List ウインドウでフォルダシンボル (Strategy 以外 ) を右クリックし [Add]=> [New File...] の順に選択します これで New File Wizard が起動します 右クリック 図 7-1 新しいデザインファイルの作成 デザインファイルを追加する場合は Categories 欄で [Source Files] Source Files 欄で [VHDL Files] [Verilog Files] または Schematic Files を選択し Name 欄にファイル名を入力します Ext. 欄で拡張子を選択することも出来ます ( 選択したファイルに応じて適当なものが幾つか表示されます ) 設定完了後に [New] ボタンをクリックすると ファイルが作成され適当なエディタ ( テキストエディタか回路図エディタ ) が立ち上がります 2-30 UGJ-02_ProjectMan

図 7-2 New File Wizard( デザインファイルの追加 ) なお [Add to Implementation] ボックスにチェックが入っていると ファイルは作成した時点でプロジェクトにインポートされます 7.2 既存のデザインファイルのインポート既に作成済みのデザインファイルをプロジェクトにインポートする場合は メニューバーから [File] => [Add] => [Existing File ] の順に選択するか もしくは File List ウインドウでフォルダシンボル (Strategy 以外 ) を右クリックし [Add]=> [Existing File...] の順に選択します ( 図 7-3) これで ファイルの選択ウインドウが起動します 右クリック 図 7-3 既存のデザインファイルのインポート 2-31 UGJ-02_ProjectMan

図 7-4 インポートするデザインファイルの選択 インポートするファイルの選択ウインドウ ( 図 7-4) が立ち上がるので まず Files of Type として [Input Files(*.vhd *.v )] を選択します これでリストにデザインファイルが表示されるので 適当なファイルを選択し [Add] ボタンをクリックします この際 ウインドウ左下の [Copy file to.] にチェックが入っていると Implementation の source フォルダにコピーが作成され そちらがインポートされます チェックが入っていない場合は 選択したファイルがインポートされます 7.3 対象プロセスの選択インポートしたデザインファイルを使用するプロセス ( シミュレーション 論理合成 または両方 ) を選択することが出来ます インポートした際のデフォルト設定は シミュレーションおよび論理合成の対象として設定されています デザインファイルを右クリックし [Include For] を選択すると対象プロセスのリストが表示されます この中から 1 つを選択します 2-32 UGJ-02_ProjectMan

右クリック 図 7-5 対象プロセスの選択 [Synthesis] または [Synthesis and Simulation] を選択したソースは 論理合成の対象となります [Simulation] または [Synthesis and Simulation] を選択したソースは Simulation Wizard でシミュレーション用コンパイルスクリプト作成時に デフォルトでコンパイル対象としてリストアップされます 使用例 テストベンチをインポートして [Simulation] に設定 IP コアを使用する場合に シミュレーション用のビヘイビアモデルと合成用のブラックボックスモデル両方をインポートしてそれぞれ [Simulation] [Synthesis] に設定 7.4 使用しないデザインファイルの選択インポートしたデザインファイルは Implementation ごとに特定のファイルを処理の対象から外すことも出来ます 例えば ( 内部の記述が異なるが ) 同じ module/entity 名のファイルを複数インポートしておき Implementation 毎に使用するファイルを切り替える場合などに使用する機能 remove と違い インポート情報が削除されません File List ウインドウで処理の対象から外したいファイルを右クリックし [Exclude from Implementation] を選択すると そのファイルは現在の Implementation の処理対象から除外されます ( 図 7-6) 2-33 UGJ-02_ProjectMan

右クリック 図 7-6 デザインファイルの exclude 対象から除外されたファイルは 薄い文字で表示されます この設定は選択されている Implementation でのみ有効です 他の Implementation には反映されません なお 一度除外したファイルを再び処理対処に戻す場合は ファイルを右クリックして [Include in Implementation] を選択します 7.5 デザインファイルの削除不要になったデザインファイルは プロジェクトから削除することも出来ます File List ウインドウで削除したいデザインファイルを右クリックし [remove] を選択するか 選択した状態でキーボードの [Delete] キーを押すと デザインファイルがプロジェクトから削除されます プロジェクトから削除 = インポート情報の削除 で ファイル自体の削除ではありません 2-34 UGJ-02_ProjectMan

右クリック 図 7-7 デザインファイルの削除 7.6 デザインソースのプロパティ設定インポートされている HDL ソースのプロパティとして 個別に以下の設定を行うことが出来ます VHDL ソースのコンパイル先ライブラリ名 Verilog HDL ソース内でインクルードされているファイルの検索パス これらの設定を行う場合は メニューバーから [Project] => [Property Pages] の順に選択するか File List ウインドウでデザインファイルを右クリックして [Properties] を選択します ( 図 7-8) これで Project Property ウインドウが立ち上がります 右クリック 図 7-8 デザインファイルのプロパティ設定 2-35 UGJ-02_ProjectMan

図 7-9 Project Property ウインドウ デザインの設定 このウインドウの左側でプロパティを設定したいデザインファイルを選択すると ウインドウ右側に設定可能な項目が表示されます なお Implementation 作成時に既存の Implementation にインポートされているソースを参照した場合 これらのプロパティ設定も反映されます 従って Implementation 毎に設定しなおす必要はありません 7.7 デザインファイルの階層構造解析と構文チェックインポートしたファイルは File List ウインドウにはフラットに表示されるため ファイルの過不足が分かりにくくなっています これを解決するには の HDL Diagram 機能を使用します これは任意のタイミングで実行することも出来ますし Diamond 2.1 からは既存プロジェクトを開いた時に自動的に実行されます 図 7-10 HDL Diagram 機能によるモジュールの階層構造解析 2-36 UGJ-02_ProjectMan

任意のタイミングで構造解析を行う場合は メニューバーの [Tool] => [HDL Diagram] の順に選択するか ツールバー上のアイコンをクリックします これでデザインファイルの構造解析が行われ 図 7-10 の様に解析結果が表示されます 8 の注意点 8.1 Windows と Linux 間のデータ移転 Windows マシンで作成したプロジェクトを Linux マシンにコピーした場合 HDL ソースや制約ファイル等のインポート情報が Linux 上の 上で正しく認識されない場合があります これは Windows 上で作成したファイルを ( そのまま )Linux 上へコピーした際に フォントや文字コードの変換が原因でファイル名の大文字 / 小文字が変更されてしまうことがあるためです Linux は大文字小文字を区別しますので ファイル名の大文字 / 小文字が変換されると正しく認識できなくなります 回避策は 2 つあります 1.Linux にコピーしたソースファイル名を全て変更する ( 拡張子は小文字のまま ) 2.Windows からコピーするファイルを tar と gzip で圧縮 ( 拡張子が tgz or tar.gz) し コピーした圧縮ファイルを Linux 上で展開する 8.2 マクロのパラメータファイルパス SERDES や一部のマクロの HDL ソースは GUI ツール IPexpress で生成します この際は HDL ソースと一緒に動作モードの設定等を記述したテキストファイルも出力します 配置配線やタイミング解析 書き込みデータ生成の際には このテキストファイルを読み込んでパラメータを抽出します このファイルは Implementation フォルダに置いておく必要があります 書き込みデータ生成プロセスでは プロジェクトフォルダにあっても適用されますが ファイル管理の観点から Implementation フォルダに置くことを推奨します (IPexpress のデフォルト設定では ファイルの出力先は Implementation フォルダではなくプロジェクトフォルダです ) プロセス実行時に Implementation フォルダにテキストファイルが無い場合 ツールは以下の様なメッセージを出力し マクロはデフォルトのパラメータで処理が行われます WARNING - Cannot open configure file: [ モジュール名 ].txt. Use the default setting! このメッセージが表示された場合 IPexpress で設定したファイルの出力先から該当するテキストフィルを Implementation フォルダにコピーしてください テキストファイルを にインポートしても適用されませんので 注意してください 2-37 UGJ-02_ProjectMan

9 改訂履歴 version リリース 改訂内容 Ver1.0 October. 2010 初版リリース Ver1.1 January 2011 図 4-1 のタイトルから [2] を削除 4.3 項に キーボードの [Delete] キーで削除できる 旨の記述を追加 4.4 項の [Top Level Unit] の説明に合成ツールとして LSE を選択した場合の注意点を追加 5.5 項から キーボードの [Delete] キーで削除できない 旨の記述を削除し キーボードの [Delete] キーで削除できる 旨の記述を追加 6.4 項から キーボードの [Delete] キーで削除できない 旨の記述を削除し キーボードの [Delete] キーで削除できる 旨の記述を追加 7.5 項から キーボードの [Delete] キーで削除できない 旨の記述を削除し キーボードの [Delete] キーで削除できる 旨の記述を追加 9 章に 1.1 のアップデート内容を追加 Ver1.2 April. 2011 4.4 項に [HDL Parameter] の説明を追加 9 章に Lattice Dimoand1.1 のアップデート内容を追加 9 章に Lattice Dimoand1.2 のアップデート内容を追加 Ver1.3 August 2011 2 章に LPF Constraint と Synthesis Constraint に関する注釈を追加 7.3 項にデザインファイルの対象プロセス選択の方法の記述を追加 9 章に Lattice Dimoand1.3 のアップデート内容を追加 Ver1.4 January 4.4 項の Top Level Unit に説明に 入力が必要なケースの情報を追加 8 章にに関する注意事項の記述を追加 Ver1.3 までの 8 章以降の章番号が変更 9 章に Lattice Dimoand1.4 のアップデート内容を追加 Ver.2.0 2013 年 1 月 Diamond 2.0 用にロゴ フォーマットのみ更新 Doc.#: 旧 JTM08_002 新 UGJ-D02_ProjectMan( 第 2 章 ) Ver.2.1 ( 欠番 ) Ver.2.2 2013 年 6 月 1 章で Diamond 2.1 から追加された新規プロジェクトで論理合成ツール指定ステップの記述追加 3.3 節 Diamond 2.1 から追加された既存プロジェクトのオープンで HDL 階層ビューアが自動でオープンする機能を追記 7.7 節 記述更新 (Generate Hiearchy HDL Diagram) 図 7-10 差し替え 図 7-11 削除 旧 9 章 Diamond 履歴削除 Ver.2.21 2013 年 8 月 マイナーな語句の編集など 2-38 UGJ-02_ProjectMan