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(案)

員長及び医薬品医療機器等法登録認証機関協議会代表幹事宛て送付するこ ととしていることを申し添えます 記 1. 基本要件基準第 13 条第 5 項及び第 6 項への適合性確認の基本的な考え方について (1)2023 年 ( 平成 35 年 )2 月 28 日 ( 以下 経過措置期間終了日 という )

医療機器プログラムの取扱いに関する Q&A について ( その 2) ( 別紙 ) 用いた略語 改正法 : 薬事法等の一部を改正する法律 ( 平成 25 年法律第 84 号 ) 法 : 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年法律第 145 号 ) 施行令

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説明資料目次 1 1. ランク指針改定内容 2. 購入先様へのお願い事項

薬生安発 0302 第 1 号 平成 30 年 3 月 2 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) 医薬品リスク管理計画の実施に基づく再審査期間終了後の評価報告について の一部改正について 再審査期間中の新医薬品以外の医薬品の医薬品リ

る として 平成 20 年 12 月に公表された 規制改革推進のための第 3 次答申 において 医療機器開発の円滑化の観点から 薬事法の適用範囲の明確化を図るためのガイドラインを作成すべきであると提言したところである 今般 薬事法の適用に関する判断の透明性 予見可能性の向上を図るため 臨床研究におい

( 別添 ) 薬食発 0513 第 1 号平成 23 年 5 月 13 日 都道府県知事各保健所設置市長特別区長 殿 厚生労働省医薬食品局長 薬事法の一部を改正する法律等の施行等についての一部改正について 薬事法の一部を改正する法律 ( 平成 18 年法律第 69 号 ) については 関係政省令とと

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法律 出典 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律 ( 昭和 35 年 8 月 10 日法律第 145 号 ) 政令 医薬品 医療機器等の品質 有効性及び安全性の確保等に関する法律施行令 ( 昭和 36 年 1 月 26 日政令第 11 号 ) 省令 医薬品 医療機器等の品質

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薬食機発 0131 第 1 号平成 25 年 1 月 31 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課医療機器審査管理室長 薬事法に基づく登録認証機関の基準改正に伴う留意事項について ( その 2) 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という )

改正薬事法の施行に伴う製造販売の承認を要しない医薬品等の取扱い等について

目次 1. 適合保証書を作成するまでの流れ 2 2. 利 環境 3 3. ツールのダウンロード 4 4. ツールを開く 物品情報 を します 基本情報 を します 保証の対象とする物質数 を選択します 保証の対象とする物質と基準 を選択

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都道府県医師会医療安全担当理事殿 ( 法安 56) 平成 27 年 8 月 5 日 日本医師会常任理事今村定臣 酵素電極法を用いた血糖測定に使用する医療機器及び体外診断用医薬品に係る 使用上の注意 の改訂について グルコース分析装置 自己検査用グルコース測定器及び自動分析装置等並びに血液検査用グルコ

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別添 治験副作用等症例の定期報告に関する質疑応答集 (Q&A) について < 半年ごとの定期報告の受け付け> Q1 平成 26 年 6 月 30 日までの間は 治験依頼者 ( 自ら治験を実施する者を除く ) が提出する副作用等症例の定期報告は なお従前の例によることができる とあるが 平成 26 年

の病床数及び新たに併設する介護保険施設の入所定員 ( 病院から転換した病床 ( 以下 転換病床 という ) を活用するものに限る ) の合計が転換前の病院の病床数以下である場合には 実態として 転換後の施設 ( 病院と介護保険施設を併せた全体をいう 以下同じ ) 全体の医療提供の内容は 転換前の病院

薬生発 0926 第 5 号 平成 29 年 9 月 26 日 都道府県知事 各保健所設置市長殿 特別区長 厚生労働省医薬 生活衛生局長 ( 公印省略 ) コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズ ( カラーコンタクトレンズを含む ) の販売に関しては これまで

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PSP 省令 と それぞれ略称する 記 1. 改正施行規則について希少疾病用医療機器その他の医療上特にその必要性が高いと認められる医療機器であり かつ 当該医療機器についての臨床試験の実施に特に長期間を要すると認められるものに係る承認申請をする場合においては 改正 GVP 省令第 9 条の3 第 1

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( 保 241) 平成 30 年 11 月 29 日 都道府県医師会社会保険担当理事殿 日本医師会常任理事松本吉郎 高齢者に係る高額療養費制度の見直し等について ( 再々周知 ) 平成 30 年 8 月 1 日から 70 歳以上の高齢者に係る高額療養費制度が見直されたことに伴い 診療報酬請求書等の記

薬食審査発 0318 第 1 号薬食監麻発 0318 第 6 号平成 22 年 3 月 18 日 各都道府県衛生主管部 ( 局 ) 長殿 厚生労働省医薬食品局審査管理課長 厚生労働省医薬食品局監視指導 麻薬対策課長 改正法施行に伴う経過措置等終了にあたっての対応について 薬事法及び採血及び供血あつせ

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年管管発第 1026 第 2 号平成 24 年 10 月 26 日 地方厚生 ( 支 ) 局年金調整 ( 年金管理 ) 課長殿 厚生労働省年金局事業管理課長 ( 公印省略 ) 生活に困窮する外国人に対する生活保護の措置について ( 通知 ) に基づく保護を受けている外国人の国民年金保険料免除の申請の

薬食発 0718 第 15 号平成 24 年 7 月 18 日 各都道府県知事殿 厚生労働省医薬食品局長 コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供等の徹底について コンタクトレンズについては 薬事法 ( 昭和 35 年法律第 145 号 以下 法 という ) 第 2 条第 5 項に規定する 高度管

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3. 定期接種の接種時期について結核の定期接種の対象者については 1 歳に至るまでの間にある者と予防接種法施行令 ( 昭和 23 年政令第 197 号 ) 第 1 条の3に規定されているが 本件に伴い 2に記載した方法を検討してもなお やむを得ず1 歳を超えて接種を行った者に対して定期接種の対象外と

(案-1)

更新履歴 V 年 07 月 27 日 初版 V 年 06 月 27 日 保証の対象とする物質数の選択 V 年 08 月 26 日 誤記修正 <V2.1> で示す V 年 08 月 24 日 1) 除外用途細分化への対応 2) 保証の対象

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管下関係業者に周知いただくとともに 適切な指導を行い その実施に遺漏な きようお願いいたします 記 第 1 体外診断用医薬品の製造販売業又は製造業を行う旨の届出等について 1. 届出対象者旧薬事法に基づき 体外診断用医薬品を取り扱う以下の者 (1) 旧薬事法第 12 条第 1 項の第二種医薬品製造販

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2 有効成分名 添付文書及び審査報告書に基づき記載する 3 品目名 ( 後発医薬品 ) 添付文書及び審査報告書のほか薬価基準収載品目リストにより記載する 複数の品目がある場合は 個別医薬品コード (YJ コード ) 順に番号を振り 記載する ( 複数規格があっても 全規格まとめて YJ コード順とす

別紙 1 販売名 医療機器保険適用希望書 ( 決定区分 A1( 包括 )) 整理番号 : 空欄で提出 薬事法承認又は認証された販売名を記載 製品名 製品コード 製品名 製品コード JAN コードの場合必ず 13 桁 薬事法承認書又は認証書上 薬事法承認書又は認証書上記載 記載された類別を記載 された

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別紙 ( 国内における臓器等移植について ) Q1 一般の移送費の支給と同様に 国内での臓器移植を受ける患者が 療養の給付を受けるため 病院又は診療所に移送されたときは 移送費の支給を行うこととなるのか 平成 6 年 9 月 9 日付け通知の 健康保険の移送費の支給の取扱いについて ( 保険発第 1

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頁 2 / 7 1. 使用禁止物質 (NA) 関係法令等で使用が制限されている または弊社が使用不適切であると考える物質です 適合証明方法 使用禁止物質不使用保証書 を 納入仕様書 に添付 NA01 カドミウムおよびその化合物 デンマークカドミウム規制 0.01 wt% NA02 六価クロム化合物

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おもちゃの輸入 販売手続き 海外には珍しいおもちゃもたくさんあり 小口輸入の人気アイテムとなっています ただし 小さな子供向けのおもちゃを輸入 販売する場合はまず 食品衛生法 に注意が必要です この小冊子ではおもにその手続きについてご説明します 一

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( 別添 ) 保育士試験の実施について 新旧対照表 ( 下線部 : 変更箇所 ) 改正後 改正前 厚生労働省雇用均等 児童家庭局長 厚生労働省雇用均等 児童家庭局長 保育士試験の実施について 保育士試験の実施について 1~6 ( 略 ) 7 科目免除の取扱いについて (4) 幼稚園教諭免許状を有する

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雇用管理分野における個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留意事項 第 1 趣旨 この留意事項は 雇用管理分野における労働安全衛生法 ( 昭和 47 年法律第 57 号 以下 安衛法 という ) 等に基づき実施した健康診断の結果等の健康情報の取扱いについて 個人情報の保護に関する法律についての

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2 上記 1と同等以上の精度を有する分析方法として以下に掲げる方法 (1) 廃止前の平成 8 年 3 月 29 日付け基発第 188 号 建築物の耐火等吹付け材の石綿含有率の判定方法について の別紙の第 3の3の 位相差顕微鏡を使用した分散染色法による分散色の確認 による定性分析の方法 ( 以下 分

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事務連絡平成 20 年 9 月 17 日 社団法人日本書籍出版協会御中 厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課 食品衛生法に基づく指定おもちゃ及びその規格の改正について 平成 20 年 5 月 1 日より食品衛生法に基づく指定おもちゃの範囲が広がり 知育がん具 ぜんまい式又は電動式の乗物がん具等が

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3 電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うこと ( 以下 レセプト電子請求 という ) が義務付けられた保険医療機関 ( 正当な理由を有する400 床未満の病院及び診療所を除く なお 400 床未満の病院にあっては 平成 27 年度末までに限る

使用のため必要と認められる数量 ( 原則として 一人一包装単位 ( 一箱 一瓶等 ) まで ) に限り 販売 授与させること 医薬品の適正使用のため 薬局医薬品 要指導医薬品及び第 1 類医薬品を販売 授与する場合は 情報提供及び指導を行なった薬剤師の氏名を伝えている 薬局医薬品及び要指導医薬品の適

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

に 正当な理由がない限り無償で交付しなければならないものであるとともに 交付が義務付けられている領収証は 指定訪問看護の費用額算定表における訪問看護基本療養費 訪問看護管理療養費 訪問看護情報提供療養費及び訪問看護ターミナルケア療養費の別に金額の内訳の分かるものとし 別紙様式 4を標準とするものであ

Transcription:

都道府県各保健所設置市特別区 食品衛生担当課御中 事務連絡平成 22 年 11 月 11 日 厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課監視安全課 フタル酸エステルの規格基準の取扱いに関する Q&A について フタル酸エステル類に係る規格基準の取扱いについては 平成 15 年 6 月 3 日付け厚生労働省医薬局食品保健部基準課事務連絡 フタル酸エステル類を含有するポリ塩化ビニルを主成分とする合成樹脂に関する使用規制 Q & A ( 以下 平成 15 年 Q & A という ) により その基本的な考え方等を示しているところである 今般 平成 22 年 9 月 6 日厚生労働省告示第 336 号により食品 添加物等の規格基準 ( 昭和 34 年厚生省告示第 370 号 ) の第 4 おもちゃの部に規定するおもちゃ及びその原材料の規格を改正したことを踏まえ 指定おもちゃのフタル酸エステルの規格基準の取扱いに関する Q & A を作成したので 貴管下関係業者への周知 指導方よろしくお願いする 本事務連絡の発出に伴い 平成 15 年 Q&A を下記のように改正する 記 題目を次のように改正する フタル酸エステル類を含有するポリ塩化ビニルを主成分とする合成樹脂製器具 容器包装に関する使用規制 Q&A Q1 及び Q6 から Q8 までを次のように改正する Q1 削除 Q6~Q8 削除 Q10 の A を次のように改正する A. 器具及び容器包装については 食品に直接接触する部分がポリ塩化ビニルを主成分とする合成樹脂製の器具及び容器包装を対象とします Q11 の A 中 又はおもちゃ を削る

指定おもちゃにおけるフタル酸エステルの規格基準の取扱いに関する Q&A 1. 告示の適用について Q1 おもちゃに使用してはいけないフタル酸エステルは 具体的にどのように規制されることになるのか A1 フタル酸ジ-n-ブチル ( 以下 DBP という ) フタル酸ビス(2-エチルヘキシル )( 以下 DEHP という ) フタル酸ベンジルブチル( 以下 BBP という ) については 食品衛生法施行規則第 78 条に規定するすべてのおもちゃ ( 以下 指定おもちゃ という ) の可塑化された材料からなる部分について それぞれ 0.1% を超えて含有することが禁止されます 一方 フタル酸ジイソデシル ( 以下 DIDP という ) フタル酸ジイソノニル ( 以下 DINP という ) フタル酸ジ-n-オクチル( 以下 DNOP という ) については おしゃぶり 歯がため等の乳幼児が口に接触することをその本質とするおもちゃのうち 乳幼児の口に接触することを本質とする部分の可塑化された材料からなる部分について それぞれ 0.1% を超えて含有することが禁止されます また DINP については これに加えて 乳幼児が口に接触することをその本質とするおもちゃのうち 乳幼児の口に接触することを本質とする部分以外についても 従前どおり DINP を原材料としたポリ塩化ビニルを使用することは禁止されています なお 以下 Q&A 中 フタル酸エステル と表記しているものにつきましては DBP DEHP BBP DIDP DINP DNOP の6 物質を指すこととします Q2 指定おもちゃとは具体的にどのようなものが該当するのか A2 指定おもちゃの範囲につきましては 別途 指定おもちゃの範囲等に関するQ&Aについて ( 平成 21 年 9 月 14 日付け食安基発 0914 第 2 号 ) により 基本的な考え方を示しておりますので そちらをご参照ください Q3 乳幼児が口に接触することを本質とするおもちゃの口に接触することを本質とする部分とは具体的にどのような部分が該当するのか A3 乳幼児が口に接触することを本質とするおもちゃとしては おしゃぶり 歯固め おもちゃの楽器類 ( ラッパ 笛 ハーモニカなど ) 乳幼児用のお

もちゃの口紅等があげられます 口に接触することを本質とする部分とは おしゃぶりの乳首の部分 歯固めの口に含むことが予想される部分 おもちゃの楽器類の吹き口 乳幼児用のおもちゃの口紅の紅の部分等が該当します Q4 おもちゃの可塑化された材料とは 具体的にどのようなものが該当するのか A4 可塑化された材料とは 可塑剤が使用された材料 ( 最終製品における構成部分 ) をいいます ここでいう 可塑剤 とは 樹脂に対して その成形加工を容易にし もしくは 柔軟性を与えるために 樹脂の分子鎖間に入り込むように配合される添加剤です 可塑剤のうち フタル酸エステルの使用実態が多い材料としては ポリ塩化ビニルがあげられます なお ポリプロピレンやポリエチレン等一部のポリオレフィン類には 触媒として数 ppm 程度微量のフタル酸エステルが使用されますが このような使用につきましては 可塑剤としての使用ではなく 可塑化された材料には該当しません その他フタル酸エステルを可塑剤以外に使用する例があれば 個別に御照会下さい Q5 ポリ塩化ビニル製のおもちゃについては これまでは使用禁止だったものが 今回 0.1% の限度値が明示されているが 一部規制が緩和されたと考えてよいか A5 0.1% の限度値は 材質への製造工程からのコンタミネーション等を考慮した限度値であり フタル酸エステルの可塑剤としての意図的な使用を容認するものではありません これまで規制されてきた DEHP 及び DINP の使用の有無についても 0.1% を指標として 運用されてきたものであり 今回の改正によっても実質的な取扱いに変更はありません

2. 監視 試験検査について Q6 輸入時の届出の際の留意点を示してほしい A6 輸入に際しては まず 食品等事業者において原材料の確認を確実に行うことが必要です 可塑化された材料 (Q4 参照 ) に該当しなければ規制の対象とはなりません また 可塑化された材料 であっても原材料を含めた製造業者が提出する報告書等により 対象フタル酸エステル (Q1 参照 ) を使用していないことが確認できれば 試験検査による確認は必須ではありません このため 輸入届出に当たっては 輸入しようとする合成樹脂について 必要に応じ 可塑化の有無及び可塑剤の種類等に関し客観的に判断できる資料を輸入届出窓口である検疫所に提示いただけるようお願いします Q7 試験の対象となるのは どの部位か A7 DEHP DBP 及び BBP は すべての指定おもちゃの可塑化された部分が試験の対象となります 一方 DINP DIDP 及び DNOP は 乳幼児が口に接触することを本質とするおもちゃのうち 口に接触することを本質とする部分 (Q3 参照 ) の可塑化された部分が試験の対象となります また DINP については これに加えて 乳幼児が口に接触することをその本質とするおもちゃのうち 乳幼児の口に接触することを本質とする部分以外について ポリ塩化ビニルを主成分とする合成樹脂製の部分が試験の対象となります なお 乳幼児が直接口に接触することのできない部分にあり 乳幼児が接触するおそれのない部分については試験を要しませんが 例えば 表面が繊維製品等でできていて裏面に補強のために いわゆる裏打ち材としてポリ塩化ビニル製のシート等が使用されており その裏打ち部分まで唾液が容易に染みこみ 染みこんだ唾液が再度口に入る可能性がある場合には試験の対象となります また 塗膜についても 当該塗膜が可塑化された材料であれば 試験の対象となります

Q8 ポリ塩化ビニルを主成分とする材料については 試験法が通知されていますが ポリ塩化ビニル以外の樹脂の試験を行う場合 どのように行うべきか A8 フタル酸エステルは ポリ塩化ビニルの可塑剤として汎用されていることから ポリ塩化ビニルを主成分とする材料についての試験法を通知しています ポリ塩化ビニル以外の材料については 現在 使用状況等について調査を実施しているところであり その結果も踏まえて 必要に応じ 試験法の開発を検討していく予定です なお ポリ塩化ビニル以外の材料の試験を行う場合は 米国 CPSC( 消費者製品安全委員会 ) が出している Test Method : CPSC-CH-C1001-09.3 Standard Operating Procedure for Determination of Phthalates April 1,2010 等を参考にして下さい 3. その他 Q9 フタル酸エステル代替品の安全性については どのように考えているのか A9 フタル酸エステルの代替物質については 使用状況や海外の動向もみながら 今後順次評価を行い 必要に応じて規制の見直しを行っていく予定です