18 蛋白質 核 酸 酵素 Vo1.40 No.8(1995) 図8 再 生 培 地 か ら シ ョ糖 の み を 除 い た 培 地 上 で は 野 生 株 と 同 じ よ う に胞 子 を 着 生 し た こ とか ら afsk破 壊株 が 胞 子 を着 生 で き な い の は高 濃 度 の シ ョ糖 の た め と結 論 され た 同 様 な 効 果 は や は り プ ロ トプ ラ ス ト維 持 の た め の 等 張 液 に 用 い ら れ る ソル ビ トー ル で も確 認 さ れ た コ ロ ニ ー の 性 状 お よ び 電 顕 観 察 か ら 図8S griseusのafsk破 1 再生 培 地 壊 株 の 高浸 透 圧 条 件 下 での 生育 酵 母 エ キ ス マ ル トエ キ ス な どが 基 本 で あ り 3 5Mの シ ョ糖 を 含 む 2 1の 再 生 培 地 の シ ョ糖 の代 わ りに7Mソ ル ビ トー ル を 含 む 培 地 3 再 生 培 地 か ら シ ョ糖 を除 い た もの 4 放 線 菌 の 通常 の培 養 に 用 い る培 地 酵 母 エ キ ス マ ル トエ キ ス ペ プ トン な ど を 含 む 高 浸 透 圧 下 で は基 底 菌 糸 と し て 生 育 し て お り 気 中 菌 糸 は 観 察 され なか った つ ま り S. griseusで はafsKは 高 浸透圧 条 件 下 で の基 底 菌 糸 か ら気 中 菌 糸 へ の 分 化 の 進 行 に必 須 で あ る s.coelicolora3 2 afsk破 の 壊 株 で は 抗 生 物 質 生産 に の み影響 が観 察 され 浸透圧 条 件 にかか わ らず気 中 菌 糸 胞 子 を野 生 株 と 同 じ よ う に着 生 す る 点 で は対 照 的 で あ る AfsK蛋 白 質 は両 方 の 菌 株 で きわ め て よ く似 て い る に もか か わ ら ず この よ う に 一 方 で は2次 代 謝 に 他 方 で は 形 態分 化 に関与 してい る点 は 非 常 に 興 味 深 い が そ の違 い を 生 じ さ せ て い る機 構 の解 明 は今後 の課題 であ る 3 蛋 白 質 リ ン酸 キ ナ ー ゼ 阻 害 剤 を用 い た2次 代謝 形態 分化 の研 究 図9 S.griseusの 細 胞 抽 出液 を用 い たin Vitro蛋 白 質 リ ン酸 化 とキ ナ ー ゼ 阻 害 剤 に よ る そ の 阻害 ス タ ウ ロス ポ リン K 252a や ハ ー ビ マ イ シ ン は 真 核 生 afskの 破 壊 株 を作 製 した S.griseusは ス トレ プ トマ イ 物 の キ ナ ー ゼ を 阻 害 し 分 化 増 殖 の 研 究 に汎 用 さ れ シ ンや 黄 色 色 素 の2次 代 謝 産 物 を生 産 す るが afsk破 て い る AfsKは 壊 は これ ら の生 産 に は ほ とん ど影 響 を与 えな か っ た し ナ ー ゼ で あ り こ う した 薬 剤 存 在 下 にお け るAfsKに か し こ の 破 壊 株 は シ ョ糖 を高 濃 度 に 含 む プ ロ トプ ラ るAfsRのin ス ト再 生 培 地 で は胞 子 を 着 生 で きな い こ とが 判 明 した ス タ ウ ロ ス ポ リン とK 252aに 992 前 述 の よ う に い わ ゆ る真 核 生 物 型 の キ よ vitroで の リ ン酸 化 を行 な わ せ た と こ ろ よ って 強 く阻 害 され そ
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