教科書の電子化について 平成 23 年 2 月 24 日

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害者等のために情報を提供する事業を行う者 ( 非営利目的の法人に限る ) を一般的に定める 上記のほか 聴覚障害者等のために情報を提供する事業を行う法人 ( 法人格を有しない社団又は財団で代表者又は管理人の定めがあるものを含む ) のうち 聴覚障害者等のための複製又は自動公衆送信を的確かつ円滑に行う

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

別紙(例 様式3)案

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( 権限の委任等 ) 第十五条内閣総理大臣は, この法律の規定による権限 ( 政令で定めるものを除く ) を消費者庁長官に委任する 2 及び3 略 4 この法律に規定する農林水産大臣の権限に属する事務の一部は, 政令で定めるところにより, 都道府県知事又は地方自治法 ( 昭和二十二年法律第六十七号

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指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準 ( 平成 12 年厚生省告示第 20 号 ) 介護保険法第 46 条第 2 項及び第 58 条第 2 項の規定に基づき 指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準を次のように定め 平成 12 年 4 月 1 日から適用する 一指定居宅介護支

3 義務教育に関する規定第 16 条保護者 ( 子に対して親権を行う者 ( 親権を行う者のないときは, 未成年後見人 ) をいう 以下同じ ) は, 次条に定めるところにより, 子に9 年の普通教育を受けさせる義務を負う 第 17 条保護者は, 子の満 6 歳に達した日の翌日以後における最初の学年の

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事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

資料4-3 デジタル教科書関係資料

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当該イ又はロに定める者 に改め 同号に次のように加える イ製造業者等であつて その主たる事務所並びに事業所 工場及び店舗が一の都道府県の区域内のみにあるもの(ロに規定する指定都市内製造業者等を除く 以下この条において 都道府県内製造業者等 という )当該都道府県の知事ロ製造業者等であつて その主たる

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- 2 - 第一条農林物資の規格化等に関する法律の規定に基づく公聴会等に関する内閣府令(平成二十一年内閣府令第五十四号)の一部を次のように改正する 第十一条の見出し中 都道府県知事 の下に 又は指定都市の長 を加える (健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令の一部改正)第二条健康増

調査規則の改正 別紙案1・2

適当な内容については 当該教育関係機関に事前に通知することなく そのホームページを削除できる ( ホームページにおける個人情報の保護 ) 第 7 条ホームページの公開にあたっては 人権を守るとともに 高知県個人情報保護条例 ( 平成 13 年高知県条例第 2 号 ) 等を厳守しなければならない 2

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条第一項に規定する国際平和協力業務の実施等に関する重要事項九自衛隊法 ( 昭和二十九年法律第百六十五号 ) 第六章に規定する自衛隊の行動に関する重要事項 ( 第四号から前号までに掲げるものを除く ) 十国防に関する重要事項 ( 前各号に掲げるものを除く ) 十一国家安全保障に関する外交政策及び防衛政

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

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- 2 - 二一の遺言書は 法務省令で定める様式に従って作成した無封のものでなければならないものとすること (第四条第二項関係)三一の申請は 遺言者の住所地若しくは本籍地又は遺言者が所有する不動産の所在地を管轄する遺言書保管所(遺言者の作成した他の遺言書が現に遺言書保管所に保管されている場合にあって

1市町村の選挙管理委員会は 政令で定めるところにより 登録月の一日現在により 当該市町村の選挙人名簿に登録される資格を有する者を同日(同日が地方公共団体の休日に当たる場合(登録月の一日が選挙の期日の公示又は告示の日から当該選挙の期日の前日までの間にある場合を除く )には 登録月の一日又は同日の直後の

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乙群図書館基礎特論一 図書館サービス特論図書館情報資源特論図書 図書館史図書館施設論図書館総合演習図書館実習 一一一一一一 2 前項の規定により修得すべき科目の単位のうち すでに大学において修得した科目の単位は これをもつて 前項の規定により修得すべき科目の単位に替えることができる ( 平二一文科令

二頁第三条第三項中 国家公安委員会 を 前項に定めるもののほか 国家公安委員会 に改め 同項を同条第五項とし 同条第二項の次に次の二項を加える 3国家公安委員会は 毎年 犯罪による収益の移転に係る手口その他の犯罪による収益の移転の状況に関する調査及び分析を行った上で 特定事業者その他の事業者が行う取

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前項に規定する事項のうち当該被験薬の治験薬概要書から予測できないもの に改め 同項を同条第三項とし 同条第一項の次に次の一項を加える 2治験依頼者は 被験薬について法第八十条の二第六項に規定する事項を知ったときは その発現症例一覧等を当該被験薬ごとに 当該被験薬について初めて治験の計画を届け出た日等

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U U 地方議会議員の選挙における選挙運動用ビラの頒布解禁 ビラ頒布の解禁及びその上限枚数 Uについて U 公営 U について (1) 都道府県議会 (2) 指定都市議会 (3) 指定都市以外の市議会 右の枚数を上限として 頒布を解禁することとする U16,000 枚 (= 通常葉書の 2 倍 )

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と事実上婚姻関係と同様の事情にあった者を 配偶者 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和 33 年法律第 192

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-2- 経済産業大臣茂木敏充国土交通大臣太田昭宏環境大臣石原伸晃防衛大臣小野寺五典(認定申請書の提出)第一条研究開発システムの改革の推進等による研究開発能力の強化及び研究開発等の効率的推進等に関する法律(平成二十年法律第六十三号)第二条第七項に規定する試験研究機関等(以下 試験研究機関等 という )

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共同事業体協定書ひな形 ( 名称 ) 第 1 条この機関は 共同事業体 ( 以下 機関 という ) と称する ここでいう 機関 は 応募要領の参加資格に示した共同事業体のことであるが 協定書等において必ず 共同事業体 という名称を用いなければならない ということはない ( 目的 ) 第 2 条機関は

                       

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(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次に掲げる児童と同居して これを監護し かつ その生計を維持する者であって その児童の父母及び児童福祉

に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

災害弔慰金の支給等に関する法律施行令(昭和四十八年十二月二十六日政令第三百七十四号)内閣は 災害弔慰金の支給及び災害援護資金の貸付けに関する法律(昭和四十八年法律第八十二号)第三条第一項 第五条 第八条第一項から第三項まで 第九条第二項 第十条第二項 第十一条第一項 第十二条及び第十三条の規定に基づ

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- 1 - 地方自治法施行令第百七十四条の三十九第三項による土地区画整理法第五十五条の読替え(は読替部分)(は当然読替部分)(は改正に係る読替部分)改正後の地方自治法施行令第百七十四条の三改正前の地方自治法施行令第百七十四条の三十読替前の土地区画整理法第五十五条十九第三項による読替後の土地区画整理法

1. 元職員による働きかけの規制 ( 第 38 条の 2 関係 )1 1 離職後に営利企業等 1に再就職した元職員(= 再就職者 ) は 離職前 5 年間に在職していた地方公共団体の執行機関の組織等 2の職員に対して 当該営利企業等又はその子法人と在職していた地方公共団体との間の契約等事務 3につい

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2 < 参考 1> 出版権登録申請書記載例 出版権登録申請書 収入印紙 30,000 円 平成〇年〇月〇日 文化庁長官 殿 フリガナ ハル ノ アラシ 1 著作物の題号 春 の 嵐 2 権利の表示並びに登録の原因及びその発生年月日平成〇年〇月〇日に下記の者の間に出版権の設定があった 複製権者東京都千

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

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教育支援資料 ~ 障害のある子供の就学手続と早期からの一貫した支援の充実 ~ 平成 25 年 10 月 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課

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平成31年4月1日から新特別支援学校高等部学習指導要領が適用されるまでの間における現行特別支援学校高等部学習指導要領の特例を定める件

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3 これを受けて, 文化財保護法に関する事務については, 以下に掲げる義務について, 上記 2の取扱いをすることとする 一文化財保護法第 28 条第 5 項, 第 29 条第 4 項 ( 第 79 条第 2 項で準用する場合を含む ) 又は第 59 条第 6 項 ( 第 90 条第 3 項で準用する

第 3 処分理由別添の一覧表に記載する職業紹介事業者は 職業安定法第 32 条の16 第 1 項 ( 同法第 33 条第 4 項又は同法第 33 条の3 第 2 項において準用する場合を含む 以下同じ ) において 事業報告を提出しなければならないとされているのに 平成 28 年 4 月 1 日から

- 1 - 法務省 令第一号国土交通省宅地建物取引業法(昭和二十七年法律第百七十六号)第二十七条第二項の規定に基づき 宅地建物取引業者営業保証金規則の一部を改正する省令を次のように定める 平成二十九年三月二十四日法務大臣金田勝年国土交通大臣石井啓一宅地建物取引業者営業保証金規則の一部を改正する省令法

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として採用するものとする 第 2 条の3 前条に定めるほか 職員就業規則第 11 条第 1 項により退職 ( 以下 定年退職という ) した者であって 退職後引き続き研究所以外の機関 ( 以下 再就職先 という ) において勤務する者 ( 定年退職後 任期付職員就業規則または契約職員就業規則の適用を

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農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

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Transcription:

教科書の電子化について 平成 23 年 2 月 24 日

新成長戦略 新たな情報通信技戦略における位置づけ 新成長戦略 新たな情報通信技術戦略では 21 世紀にふさわしい学校教育の実現 に向けて モデル事業等による実証研究も踏まえ 教科書の電子書籍化等について制度改正を含め検討 推進することとしている 新成長戦略 ( 抜粋 ) 新たな情報通信技術戦略 ( 抜粋 ) 2

21 世紀にふさわしい学びの環境のイメージ ( 例 ) デジタル教科書 教材の導入によって 一斉学習指導における理解度の向上 個々の児童生徒の習熟度に応じた個別学習 児童生徒が教え合い学び合う協働学習 教師による教材作成 学習履歴の活用 情報共有等が可能になる 出典 : 文部科学省学校教育の情報化に関する懇談会デジタル教科書 教材 情報端末 WG 3

学校における情報通信環境の整備の状況 学校教育のハード ( コンピュータ 電子黒板 インターネット接続等 ) の整備は 一定程度進んできている 4

デジタル教材に関する要望 学校現場からは 教科書の内容に即した教材コンテンツ等の充実に対する要望が強い 5

教育の情報化に対する支援措置 体制の強化について 文部科学省が 学校教育の情報化に関する懇談会 の審議等を踏まえて平成 22 年 8 月 26 日に取りまとめた 教育の情報化ビジョン ( 骨子 ) では ソフト ヒューマン ハードの総合的計画的推進に向け 一定程度使途を限定した支援措置の導入やデジタル教材等の配信等を担う教育情報ナショナルセンター (NICER) の強化等が必要とされている ( ソフト ヒューマン ハードの総合的計画的推進 ) 教育の情報化に当たっては ソフト ヒューマン ハード面での整備を総合的かつ計画的に進めることが重要である この点 地方交付税措置のみでは 効果的な推進や地域間格差の解消等の点において限界があることも指摘されている 英国ではデジタルコンテンツに使途を限定した交付金が措置された 教育の情報化を集中的に進めるためには このような例を参考として 例えば 地方交付税措置と併せ 一定程度使途を限定した支援措置により整備を進めていくことも検討することが重要である ( 総合的な実証研究の実施 ) また これまで述べてきた方向性に沿って 教育の情報化を実効的に推進するためには 様々な学校種 子どもたちの発達の段階 教科等を考慮しつつ モデル地域 学校などで総合的な実証研究を早急に多角的な観点から行う必要がある その際 21 世紀を生きる子どもたちに求められる力をはぐくむために情報通信技術をどのように生かせるかという観点等も踏まえ 教育 情報通信技術の専門家はもとより 幅広く各方面の関係者と連携しつつ実施していくことが重要である ( 総合的な推進体制の構築 ) 諸外国においては 韓国の教育学術情報院 (KERIS) や英国の教育工学通信庁 (BECTA) 等により 情報提供 調査研究 研修 校務の情報化等の事業が国主導の下 総合的に推進されている例がある これらの例も参考として 例えば 第三章第 1 節において述べたようなデジタル教材等の配信等に加え 第五章で述べたような校務の情報化に関する全国ベースの総合的な管理運営体制の構築 学校 CIOや教員向けの研修用コンテンツの提供 教員同士が自主的に開発した教材等を通じて学び合う情報プラットフォームやICT 支援員相互の交流のためのサイトの開設などを展開することとし そのための総合的なポータルサイト創設に向け 国立教育政策研究所のサイトである教育情報ナショナルセンター (NICER) に関する機能 体制の強化を図るとともに 同研 6 究所による教育の情報化に関する調査研究の充実やその成果等の普及を図ることが重要である

問題意識 教科書の電子化 に関する問題意識 インタラクティブ 動画等を踏まえたデジタル教科書 ( 教科書準拠型教材 ) を 今の教科書 教材の制度の中にどのように位置づけるのか デジタル教科書 教材の開発 全国の学校へ普及を円滑に進めるにはどのような制度が必要か 教科書の発行に関する制度の概要 文部科学大臣の検定を経た教科用図書又は文部科学省が著作の名義を有する教科用図書を使用しなければならないとされている < 学校教育法第三十四条 > 国は 毎年度 義務教育諸学校の児童及び生徒が各学年の課程において使用する教科用図書で第十三条 第十四条及び第十六条の規定により採択されたものを購入し 義務教育諸学校の設置者に無償で給付するものとするとされている < 義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第三条 > 著作物を教科用図書に掲載する者は その旨を著作者に通知するとともに 同項の規定の趣旨 著作物の種類及び用途 通常の使用料の額その他の事情を考慮して文化庁長官が毎年定める額の補償金を著作権者に支払わなければならないとされている < 著作権法第三十三条 > 教科書には その表紙に 教科書 の文字と その末尾に製作者の氏名 発行者の氏名住所及び発行の年月日 並びに印刷の年月日を記載されなければならないとされている < 教科書の発行に関する臨時措置法第三条 > 教科書以外の教材に関する制度の概要 教科用図書以外の図書その他の教材で 有益適切なものは これを使用することができるとされている ( 学校の要望により設置者が購入 ) < 学校教育法第三十四条第 2 項 > 学校教育法第五条により 学校の設置者は その設置する学校を管理し 法令に特別の定のある場合を除いては その学校の経費を負担するとされている ( 地方交付税措置あり ) < 学校教育法第五条 > 教科書以外の教材については 著作権法第三十三条に該当しないため 著作権者の許諾等が必要である 1 教科書の権利制限規定に該当しないため 一般の書籍と同様に著作権処理が必要となりコストがかかる 2 無償給与ではないため 設置者の財政状況等によっては 普及が進まないことが懸念される 3 普及が進まないとスケールメリットの効果がなく 単価が下がらないことが懸念される 7

( 参考資料 ) 教科書に関する法令の規定 学校教育法第三十四条小学校においては 文部科学大臣の検定を経た教科用図書又は文部科学省が著作の名義を有する教科用図書を使用しなければならない 2 前項の教科用図書以外の図書その他の教材で 有益適切なものは これを使用することができる 3 第一項の検定の申請に係る教科用図書に関し調査審議させるための審議会等 ( 国家行政組織法 ( 昭和二十三年法律第百二十号 ) 第八条に規定する機関をいう 以下同じ ) については 政令で定める 教科書の発行に関する臨時措置法第二条この法律において 教科書 とは 小学校 中学校 高等学校 中等教育学校及びこれらに準ずる学校において 教育課程の構成に応じて組織排列された教科の主たる教材として 教授の用に供せられる児童又は生徒用図書であつて 文部科学大臣の検定を経たもの又は文部科学省が著作の名義を有するものをいう 2 この法律において 発行 とは 教科書を製造供給することをいい 発行者 とは 発行を担当する者をいう 第三条教科書には その表紙に 教科書 の文字を その末尾に著作者の氏名 発行者の氏名住所及び発行の年月日 並びに印刷者の氏名住所及び印刷の年月日を記載しなければならない 2 著作者及び発行者が法人その他の団体であるときは 団体名及びその代表者名を併記するものとする 3 印刷者の住所と印刷所の所在地とが異なるときは 印刷所の名称及びその所在地をも記載しなければならない 第七条市町村の教育委員会 学校教育法 ( 昭和二十二年法律第二十六号 ) 第二条第二項に規定する国立学校及び私立学校の長は 採択した教科書の需要数を 都道府県の教育委員会に報告しなければならない 2 都道府県の教育委員会は 都道府県内の教科書の需要数を 文部科学省令の定めるところにより 文部科学大臣に報告しなければならない 第八条文部科学大臣は 前条第二項の需要数を基礎にして 発行者にその発行すべき教科書の種類及び部数の指示 ( 以下 発行の指示 という ) をしなければならない 第十条発行の指示を承諾した者は 文部科学省令の定めるところに従い 教科書を発行する義務を負う 2 発行者は 教科書を各学校に供給するまで 発行の責任を負うものとする 3 文部科学大臣は 必要に応じ 発行者から報告をとり 又はその業務の履行の状況を調査することができる 義務教育諸学校の教科用図書の無償に関する法律第一条義務教育諸学校の教科用図書は 無償とする 2 前項に規定する措置に関し必要な事項は 別に法律で定める 義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第一条この法律は 教科用図書の無償給付その他義務教育諸学校の教科用図書を無償とする措置について必要な事項を定めるとともに 当該措置の円滑な実施に資するため 義務教育諸学校の教科用図書の採択及び発行の制度を整備し もつて義務教育の充実を図ることを目的とする 第三条国は 毎年度 義務教育諸学校の児童及び生徒が各学年の課程において使用する教科用図書で第十三条 第十四条及び第十六条の規定により採択されたものを購入し 義務教育諸学校の設置者に無償で給付するものとする 第四条文部科学大臣は 教科用図書の発行者と 前条の規定により購入すべき教科用図書を購入する旨の契約を締結するものとする 第五条義務教育諸学校の設置者は 第三条の規定により国から無償で給付された教科用図書を それぞれ当該学校の校長を通じて児童又は生徒に給与するものとする 2 学年の中途において転学した児童又は生徒については その転学後において使用する教科用図書は 前項の規定にかかわらず 文部科学省令で定める場合を除き 給与しないものとする 第六条都道府県の教育委員会は 政令で定めるところにより 教科用図書の無償給付及び給与の実施に関し必要な事務を行なうものとする 著作権法第三十三条公表された著作物は 学校教育の目的上必要と認められる限度において 教科用図書 ( 小学校 中学校 高等学校又は中等教育学校その他これらに準ずる学校における教育の用に供される児童用又は生徒用の図書であつて 文部科学大臣の検定を経たもの又は文部科学省が著作の名義を有するものをいう 以下同じ ) に掲載することができる 2 前項の規定により著作物を教科用図書に掲載する者は その旨を著作者に通知するとともに 同項の規定の趣旨 著作物の種類及び用途 通常の使用料の額その他の事情を考慮して文化庁長官が毎年定める額の補償金を著作権者に支払わなければならない 3 文化庁長官は 前項の定めをしたときは これを官報で告示する 4 前三項の規定は 高等学校 ( 中等教育学校の後期課程を含む ) の通信教育用学習図書及び教科用図書に係る教師用指導書 ( 当該教科用図書を発行する者の発行に係るものに限る ) への著作物の掲載について準用する 8