資料 19-6 TOKAI コミュニケーションズの IPv6 への取り組み 株式会社 TOKAI コミュニケーションズ 橋強 2012.5.30 総務省 IPv6 によるインターネットの利 度化に関する研究会
会社概要 社名株式会社 TOKAIコミュニケーションズ H23.10 株式会社ビック東海より商号変更 設 昭和 52 年 3 本社静岡県静岡市葵区常磐町 丁 6 番地の 8 資本 12 億 2,148 万円 代表者代表取締役社 鴇 勝彦 従業員数 事業概要 1,133 名 ISP キャリアサービス システムインテグレーション データセンター システム開発 株主株式会社 TOKAI ホールディングス (100%) 1
TOKAI グループの概要 エネルギー事業 住 活事業 情報通信事業 CATV 事業を がける企業グループ H23.3 期実績 ( 連結 ) 売上 1,819 億円営業利益 109 億円 2
TOKAI グループの電気通信事業 電気通信サービスを提供している会社 社名 営業エリア DSL FTTH CATV(HFC) 株式会社 TOKAIコミュニケーションズ 全国 営 他社 フレッツ 他社 - 株式会社 TOKAIケーブルネットワーク 静岡県中東部 - 営 営 株式会社いちはらコミュニティー ネットワーク テレビ 千葉県市原市 - 営 営 厚 伊勢原ケーブルネットワーク株式会社 神奈川県厚 市 - 営 営 株式会社イースト コミュニケーションズ 千葉県千葉市 - 営 営 エルシーブイ株式会社 野県諏訪市他 - - 営 株式会社倉敷ケーブルテレビ 岡 県倉敷市他 - 営 営 株式会社ドリームウェーブ静岡 静岡県静岡市 フレッツ 営 フレッツ 営 サービスの分類は 般顧客向けのインターネットアクセスサービス 顧客件数 (H24.3 時点 ) 事業収 (H24.3 期決算 ) 分類 件数 備考 事業セグメント 売上 (H23) 営業利益 (H23) ADSL( 営 ) 14 万件 情報通信 CATV 622 億円 78 億円 ADSL( 他社 ) 1 万件 NTT 東 ea SBB 上記 8 社計 (SI CATV 放送等の電気通信サービス以外の収益を含む ) FTTH( 営 ) 11 万件 FTTH( 他社 ) 55 万件 NTT 東 KDDI 系 CATV( 営 ) 7 万件 合計 88 万件 上記 8 社計 3
IPv6 への取り組みの考え IPv4 枯渇に伴うIPv6 移 は 明であり顧客対応に 分配慮しながら進める 事業上や顧客影響の観点より優先順位を付けながら順次進めているところ 弊社の場合 ADSL 全般 ( 営アクセス 他社アクセス ) の純減 CATV FTTH( 営 ) の横ばい NGN FTTHの純増 弊社の強み 1 家電量販店との連携による強い営業 2 通信事業者としてPOIまでの中継伝送 IPトランジットを 営でまかなえること ( 規模に応じたコストメリット ) 新規登録が圧倒的に多い NGN に対する IPv6 対応が最優先 バックボーン系設備 サービスサーバ設備については ほぼ対応完了 営の ADSL CATV は検討を進めながらも実施時期 投資判断等は別途 他事業者のアクセスを利 するサービスは他事業者との協議を進める 4
IPv6 への対応状況 IP バックボーン系 主たるサーバ設備については対応完了 NGN についても ( 当 の ) 対応を最優先で完了 弊社設備 他社設備 au ひかりについては対応済み 弊社 ISP サービス 営 ADSL 営 FTTH 営 CATV NTT 東 フレッツ A NTT 東 B フレッツ NTT 東 NGN KDDI 系 FTTH ea SBB ADSL IP トランジット IPv4/v6 DualStack - - サービスサーバ IPv4/v6 DualStack または v4/v6translator 認証アドレス割当 IPv4 PPPoA IPv4 DHCP IPv4 DHCP IPv4 PPPoE IPv4 PPPoE IPv4 PPPoE IPv6 PPPoE IPv4 PPPoE - - 中継伝送 - - - アクセス 営 ADSL 営 FTTH 営 CATV NTT 東 ADSL NTT 東 FTTH B フレッツ NTT 東 FTTH NGN KDDI 系 FTTH ea/sbb ADSL 宅内 ADSL モデム ONU ケーブルモデム ADSL モデム ONU ONU ONU ONU ADSL モデム BB ルータ BB ルータ HGW HGW HGW HGW IPv6 アダプタ 他のサービスについても弊社の設備対応および他事業者と協議を進めながら順次対応していく 5
NGN IPv6 対応について 1. サービスのリリース 平成 23 年 6 1 NGN IPv6 PPPoE の提供開始 平成 23 年 8 4 IPv6 アダプタ試験サービス開始 平成 23 年 12 22 無線ルータ ( アダプタ ) レンタル開始 6
NGN IPv6 対応について 2.IPv6 PPPoE 式を選択した理由 IPv4 IPv4/v6 IPv6と想定される移 期間において 当 の 策として弊社の現時点の事業構造を考慮し IPv6 PPPoEへの対応を実施 (IPv6 IPoEについても継続検討 ) IPv4 PPPoE との POI 設備を共 IPv4 PPPoE 設備との中継伝送網を共 社にて認証 アドレッシングを える NOC IPv4 ユーザ向けとトランジットを共 A 県 POI(v4) 地域 IP 網 A 県 POI ビル 認証 アドレス割当 B 県 POI(v4) IPv4 トランジット A 県 POI(v4) B 県 POI ビル IPv6 トランジット NGN A 県 POI(v6) B 県 POI(v4) B 県 POI(v6) 営中継伝送網 営 IP トランジット 7
NGN IPv6 対応について 3.IPv6 PPPoEアダプタの開発とレンタル提供 IPv6の普及促進のために弊社とベンダで独 アダプタを共同開発 Wi-Fi 機能を搭載し 光ネットワーク無線 LANルータ とネーミング レンタル 式 ( 額 315 円 ) で提供しユーザの初期費 負担を軽減 3ヶ 無料 +500 円 QUOカードプレゼントキャンペーンの実施 更にお求めやすいキャンペーンも準備中! 今後はアダプタ設置を がかりに更なる付加サービスの投 を模索 意識させないで 付加価値を全 に お求めやすく 8
NGN IPv6 対応について 4.IPv6 PPPoE アダプタのスペック 主な仕様 項 仕様 製造元 NECアクセステクニカ株式会社 WAN I/F 1000BASE-T/100BASE-TX 1 LAN I/F 1000BASE-T/100BASE-TX 4 USB I/F USB2.0 1 無線 LAN I/F IEEE802.11n/g/b SSID MACアドレスフィルタリング ネットワーク分離 WEP/WPA-PSK(TKIP AES)/ WPA2-PSK(TKIP AES) マルチSSID 対応ルータ機能 接続機能 IPv6 PPPoE/IPv4 PPPoE IPoE(IPv6) PPPoEブリッジ IPv6: ステートレスDHCPv6サーバ IPv4: DHCPサーバ DNSフォワーディング VPNパススルー (PPTP/IPSec) セキュリティ IPパケットフィルタリング 不正アクセス検出 アクセスログ機能 ダイナミックポートコントロール機能 (SPI) 動作環境温度 0 40 湿度 10 90%( 結露しないこと ) 外形 法約 35(W) 128(D) 160(H)mm( 突起部除く ) 質量 0.4kg( 本体のみ ACアダプタ除く ) 電源 AC100V±10% 50/60Hz (ACアダプタ) 消費電 14W( 最 ) 利 者の負担を軽減する接続設定の実現 Web 申込 アダプタ接続 ID のみ 動設定再起動 ユーザ Web 申込 アダプタ送付 設定の簡略化 設定情報確認 設定情報ダウンロード TOKAI コム Web 申込 管理サーバ 機能追加 ( 案 ) IPv4 over IPv6 機能 IPv4 ブリッジ機能の搭載も検討中 IPv6 インターネットアクセス NGN インターネット 9
NGN IPv6 対応について 5.AAAA フィルタの適 ( 網終端装置毎に DNS 指定を った上での措置 ) IPv4 DNS を指定 IPv4 ユーザ 地域 IP 網 IPv4 網終端装置 IPv4 ユーザ NGN IPv4 網終端装置 POI ビル IPv4 DNS AAAA フィルタ ON IPv6 DNS AAAA フィルタ OFF IPv6 網終端装置 NOC IPv4/IPv6 ユーザ IPv6 DNS を指定 平成 23 年 6 のNGN IPv6サービス開始にあわせ 網終端装置毎に個別でDNS を指定できる仕組みを利 してIPv4 DNSとIPv6 DNSを分離 IPv4ユーザのフォールバックを考慮してIPv4 DNSにはAAAAフィルタ ON 以降 IPv4 DNSは現在もAAAAフィルタ ON 10
NGN IPv6 対応について 6.AAAA フィルタについての 解 ( 網終端装置毎に DNS を指定した場合 ) NGN で IPv4 を利 するユーザ IPv4 DNS は AAAA フィルタ ON であるために A レコードのみを返し フォールバックは発 しない NGN で IPv4/IPv6 を利 するユーザ端末が IPv6 の網終端装置を経由して DNS クエリを投げる場合 IPv6 DNS が A/AAAA レコードを返すため問題なし IPv6 での通信が可能な環境であっても 端末の動作等 (WinXP 等 ) により IPv4 の網終端装置を経由して DNS クエリを投げる場合 IPv4 DNS は AAAA フィルタが ON であるため A レコードしか返さず IPv4 でしか通信できない 利 者にサポート情報を公開予定 現時点の 多数である IPv4 を利 するユーザ のフォールバック回避を優先 ただし IPv6 通信の普及を阻害する側 のある対策であるため 今後 NTT 東 と連携し RADIUS によりユーザ毎に DNS 振分を う対策等を施すことを検討 なお AAAA フィルタは 短期的解 であり本質的には IPv6 の利 拡 が必要 このため IPv6 PPPoE アダプタの更なる低廉化も含め IPv6 推進を図っていく 11
TOKAI グループとしての展望 IPv6 の普及とともに宅内における IPv6 サービスも多様化することへの期待 住 活サービスを提供する TOKAI グループとしても HEMS ホーム ICT ホームセキュリティ 介護等の各種サービスの基盤として IPv6 を活 したサービスを検討していく 太陽光発電 照明 エアコン 冷蔵庫 分電盤 HEMS サービス エコキュート 電 情報サーバ 電 える化サービス インターネット HEMS モニター エコアダプタ / HEMS コントローラ 体型宅内端末の検討 AV 家電 ヘルスケア / 介護 ホーム ICT サービス ( 家電 セキュリティ 介護 ) ONU IPv6 アダプタ 各種アプリサーバ PC 等 物家電 セキュリティ 12
課題 現時点でIPv6を売りにした 商売 は成 せず NGN IPv6 PPPoE 接続についてはユーザのアダプタ費 負担 ( 感 ) を軽減する措置が必要 なお HGWにPPPoEアダプタ機能を搭載することはユーザ負担軽減の観点から つの解と認識 当 弊社はアダプタの提供を推進し ( 更なる低廉化も準備中 ) Wi-Fi 以外のサービスも付加してユーザへの利便性提供とコスト回収を 論むが 最終的にはIPv6を活 した多様なサービスが広く提供されていくことが必要 DSL CATV FTTH( 営 ) においては 定期的な設備更改とIPv6 対応を同期する等の投資タイミングの判断が必要 IPv6 IPoEの接続事業者の数を拡 できるのであれば弊社は検討の意向あり 具体的に検討を進めるにあたり 早期に情報提供願いたい 13
今後も IPv6 普及促進に努めてまいります