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平成 30 年度 小学校教育課程講習会 P175~ 総合的な学習の時間 平成 30 年 7 月 30 日 西濃教育事務所

内容 P175~ 1. 改訂の趣旨について 2. 改訂の要点について 3. 主体的 対話的で深い学びの実現にむけて

内容 1. 改訂の趣旨について 2. 改訂の要点について 3. 主体的 対話的で深い学びの実現にむけて

〇 改訂の趣旨 各教科等の相互の関わりを意識し ながら 学校全体で育てたい資質 能 力に対応したカリキュラム マネジメントが行われるようにする 〇探究のプロセスを通じた一人一人の資質 能力の向上をより一層意識する

内容 1. 改訂の趣旨について 2. 改訂の要点について 3. 主体的 対話的で深い学びの実現にむけて

改訂の基本的な考え方 総合的な学習の時間においては 1 探究的な学習の過程を一層重視し 2 各教科等で育成する資質 能力を相 互に関連付け 実社会 実生活において活用できるものとするとともに 3 各教科等を越えた学習の基盤となる 資質 能力を育成する

改訂の基本的な考え方 1 探究的な学習の過程を一層重視 目標 2 各教科等で育成する資質 能力を相互に関連付け 実 社会 実生活において活用できるものとする 3 各教科等を越えた学習の基盤となる資質 能力を育成

目標 P175 目標 探究的な見方 考え方を働かせ 横断的 総合的な学習を行うことを通して よりよく課題を解決し 自己の総合的な学習の時間の特質を踏生き方を考えていくための資質 能力を次のとおり育成まえた学習過程の在り方することを目指す (1) 探究的な学習過程において 課題の解決に必要な知識及び技能を身に付け 課題に関わる概念を形成し 総合的な学習の時間で探究的な学習のよさを理解するようにする 育成することを目指す資質 能力 (2) 実社会や実生活の中から問いを見いだし 自分で課題を立て 情報を集め 整理 分析して まとめ 表現す (1) 知識及び技能ることができるようにする (2) 思考力 判断力 表現力等 (3) 探究的な学習に主体的 協働的に取り組むとともに 互いのよさを生かしながら 積極的に社会に参画しようと (3) 学びに向かう力 人間性等する態度を養う

目標 P175 目標 探究的な見方 考え方を働かせ 横断 的 総合的な学習を行うことを通して よりよく課題を解決し 自己の生き方を 考えていくための資質 能力を次のとおり育成することを目指す (1) (2) (3)

目標 P175 目標 探究的な見方 考え方 二つの要素 各教科等における見方 考え方を総合的に働かせる 総合的な学習の時間に固有な見方 考え方を働かせる 広範な事象を 多様な角度から俯瞰して捉える 自己の生き方を問い続けるという 総合的な学 習の時間に特有の物事を捉える視点や考え方

目標 P175 目標 探究的な見方 考え方を働かせ 横 断的 総合的な学習を行うことを通して よりよく課題を解決し 自己の生き方を 考えていくための資質 能力を次のとおり育成することを目指す (1) 知識及び技能 (2) 思考力 判断力 表現力等 (3) 学びに向かう力 人間性等

育成することを目指す資質 能力 P175 目標 (1) 探究的な学習過程において 課 題の解決に必要な知識及び技能 を身に付け 課題に関わる概念を 形成し 探究的な学習のよさを理 解するようにする 自ら探究的に 学習を進める 姿まで 知識及び技能

育成することを目指す資質 能力 P175 目標 (2) 実社会や実生活の中から問いを見いだし 自分で課題を立て 情報探究的なを集め 整理 分析して まとめ 表学習を現することができるようにする 通して 思考力 判断力 表現力等 学習方法に関すること

探究的な学習 解説 P9 発展的に 繰り返して 1 課題の設定 3 整理 分析 2 情報の収集 4 まとめ 表現

整理 分析 を重視した実践例 ふるさとの歴史 ( 地域の方の話や見学の後 ) 体験を基に考えたことを交流して ここまでの情報を整理しましょう 考えたことを整理すると共通点が見えてこないかな 交流を通して互いの情報をつなげていこう

育成することを目指す資質 能力 P175 目標 (3) 探究的な学習に主体的 協働的に取り組むとともに 互いのよさを生かしながら 積極的に社会に参画しようとする態度を養う 学びに向かう力 人間性等 自分自身に 関すること 他者や社会との 関わりに関すること

育成することを目指す資質 能力 P175 目標 協同 から 協働 へ 異なる個性をもつ者同士で 問題の解決に向かうことの意義を強調

育成を目指す資質 能力 P175 目標 (3) 学びに向かう力 人間性等 (1) 知識及び技能 (2) 思考力 判断力 表現力等

改訂の基本的な考え方 1 探究的な学習の過程を一層重視 2 各教科等で育成する資質 能力を相互に関連付け 実 社会 実生活において活用できるものとする 目標 内容 3 各教科等を越えた学習の基盤となる資質 能力を育成

全体計画の作成 P175 第 2 3(1) 各学校の 教育目標 総合的な学習の時間の目標 総合的な学習の時間を軸としな がら 教育課程全体において 各学校の教育目標が反映される

学習内容の改善 工夫 P175(4) 各学校において定める内容 目標を実現するにふさわしい 学習対象 探究課題 何について学ぶか 探究課題の解決を通して育成を目指す 具体的な 資質 能力 どのようなことが できるようになるか

解説 P74 学習内容の改善 工夫 各学校が定める内容 何について学ぶか 目標を実現するにふさわしい探究課題 1. 探究的な見方 考え方を働かせて学習することがふさわしい課題 2. 横断的 総合的な学習を展開 3. よりよく課題を解決し 自己の生き方を考えていく資質 能力の育成

学習内容の改善 工夫 P176(5) 各学校が定める内容 目標を実現するにふさわしい探究課題 現代的な諸課題に対応する横断的 総合的な課題 地域や学校の特色に応じた課題 児童の興味 関心に基づく課題 解説 P74

学習内容の改善 工夫 P176(6) 各学校が定める内容 目標を実現するにふさわしい 学習対象 探究課題 何について学ぶか 探究課題を解決す ることを通して育成 を目指す具体的な資質 能力 どのようなことが できるようになるか

学習内容の改善 工夫 P176(6) 各学校が定める内容 探究課題を解決することを通して 育成を目指す具体的な資質 能力 知識及び技能 どのようなことができるようになるか 思考力 判断力 表現力等 学びに向かう力 人間性等

改訂の基本的な考え方 1 探究的な学習の過程を一層重視 2 各教科等で育成する資質 能力を相互に関連付け 実 社会 実生活において活用できるものとする 目標 内容 3 各教科等を越えた学習の基盤となる資質 能力を育成 基盤となる資質 能力

カリキュラム マネジメントの視点から 教科や学年を越えて 学校の組織や経営の見直しを図る 各学校の地域の実情や児童の姿を見比べ 関連付けながら 校内研修等を通じて研究を重ねる 保護者や外部への公開や説明によ り 総合的な学習の時間への理解 を促進する 27

教科等を越えた全ての学習の 基盤となる資質 能力 解説 P18

教科等を越えた全ての学習の 基盤となる資質 能力 P177 (2)(3) 他者と協働して課題を解決しようとする学習活動 言語により分析し まとめたり表現した りする学習活動 ( 考えるための技法 を活用 ) コンピュータ等を適切かつ効果的に活 用し 情報を収集 整理 発信する学習活動

考えるための技法 の例 解説 P85 順序付ける 構造化する 抽象化する 比較する 分類する 関連付ける 教師による 声掛け可視化 が有効 具体化する 見通す 理由付ける 多面的に見る 多角的に見る

Y チャート ( 例 ) 観点ごとにまとめて整理する もの 蔵書が多い 何を読むかで迷う パスファインダー 公共施設 ( 図書館 ) 人 利用者が多い 司書の方の対応 図書委員会 こと 昨年改装し 防災センター 情報交流スペース

ウェビング ( 例 ) 関連のある言葉を線でつなぐ 地域の情報が集まる 蔵書が多い 防災施設としての機能も備える パスファインダーや案内表示 図書 委員会 司書の方の対応 公共施設 ( 図書館 ) 情報 スペース 昨年改修 活気があり利用者が多い パソコンや電子図書が豊富

考えるための技法 実践例 分類する 1Y チャートを使ってこれまで集めた情報を書き出して 人 もの こと の視点から分類してみよう 比較する 2Y チャートを見比べると 違うテーマの情報の中でも 地域の人の 守りたい という思いは共通しているな 関連付ける 交流や活動の目的 3 人 の思いと もの こと とのつながりについて気付くことはないかな 矢印を書き込みながら交流してみましょう 4 情報を分類したりつなげたりすることで どんな思いが地域の伝統を守ってきたのかが分かってきましたね

考えるための技法 の留意点 解説 P85 順序付ける 構造化する 抽象化する 比較する 分類する 関連付ける 目的化しない 言語活動の 工夫と合わせる 具体化する 見通す 理由付ける 多面的に見る 多角的に見る

内容 1. 改訂の趣旨について 2. 改訂の要点について 3. 主体的 対話的で深い学びの実現にむけて

移行措置の内容 平成 30 年度及び平成 31 年度の第 3 学 年から第 6 学年まで 新第 5 章 総合的な学習の時間 の規定による 第 1 目標 第 2 各学校が定める目標及び内容 第 3 指導計画の作成と内容の取扱い

指導計画の作成にあたって P176 第 3 1 年間や 単元など内容や時間のまとまりを見通して 主体的 対話的で深い学び の実現を図る

主体的な学び の視点 P176 第 3 1 学習後に自らの学 びの成果や過程を 振り返ることを通し て 次の学びに主 体的に取り組む態度を育む 課題設定と振り返りが重要

対話的な学び の視点 P176 第 3 1 他者との協働や 外界との相互作 用を通じて 自ら の考えを広げ深める 多様な他者と力を合わせて課題の解決に向かうこと

深い学び の視点 P176 第 3 1 各教科で育成さ れた資質 能力を 活用 発揮する学 習場面を何度も生み出す 探究的な学習の過程を 一層重視

移行期間中の特例 新第 5 章の規定による ( 第 3 の 2(9) の後段部分を除く ) プログラミングを体験しながら論理的思考 力を身に付けるための学習活動を行う場 合には プログラミングを体験することが 探究的な学習の過程に適切に位置付くようにすること 平成 32 年度の全面実施から位置付ける

総合の時間においては P178(9) 自分たちの暮らしとプログラミングとの関係を考え プログラミングを体験しながらそのよさや課題に気付き 現在や将来の自分の生活や生き方と繋げて考えることが必要 コンピュータで文字を入力するという操作スキルは 将来にわたる情報活用能力の基盤となるスキルと捉え 確かな習得が望まれる

障害のある児童などについて 様々な事象を調べたり 得られた情報をまとめたりすることに困難がある場合 関心のある事柄を広げることが難しい場合 着目点や手順の提示 具体的な内容の提示 様々な情報の中から 必要な事柄を選択して比べることが難しい場合 視点の提示 具体化 学習の振り返りが難しい場合 人前で話すことへの不安から 自分の考えなどを発表することが難しい場合 P177(6) 解説 P43 イラスト 写真等で視覚的に示す 紙面を見て発表 ICT 機器を活用

平成 30 年度 小学校教育課程講習会 総合的な学習の時間