ここが問題だ! 放射線副読本 2018.12.15 放射線被ばくを学習する会 代表 温品 ( ぬくしな ) 惇一
2011 年 10 月の放射線副読本福島原発事故はノータッチ 2
2014 年 2 月改訂版 周辺地域の住民の安全や健康を確保するため 国は住民の避難を指示 3
原子力災害による風評被害を含む影響への対策タスクフォース 復興庁主導 文科省 厚労省 環境省など11 省庁を動員 https://goo.gl/ckijze 第 1 回会合 2013.4.2 第 9 回会合 2017.12.12 風評払拭 リスクコミュニケーション強化戦略 決定 広く国民一般に対して情報発信することにも重点 知ってもらう 食べてもらう 来てもらう (1) 伝えるべき対象 1 児童生徒及び教育関係者 4
風評払拭 リスクコミュニケーション強化戦略 (2017.12.12) 復興大臣からの指示事項 ( 要旨 ) 関係府省庁は 本戦略に基づき 風評払拭に政府一体となって取り組むとともに より効果的な施策を実施していただきたい 以下 主な施策について 指示する 1. 知ってもらう (1) 放射線の基本的事項や健康影響 食品及び飲料水の安全性等について 本戦略に基づいて パンフレット 放射線副読本等の見直しを行うとともに 5
2018 年 10 月三訂版 6
身の回りの放射線放射線を受ける量をゼロにすることはできません 原発事故や核実験による人工放射線を自然放射線と一緒くたにしている 7
放射線とは 高いエネルギーをもった高速の粒子 ( 粒子線 ) や電磁波原子を電離する性質があ ります こんなことまで教えるのに! 電離 遺伝子などを破壊するという 肝心なことには触れない! 8
放射能は光を出す能力に例えられます 光を出す能力 ですか! 放射能って 明るくて良いイメージですね 9
服や体に放射性物質が付着してしまっても シャワーや洗濯で洗い流せます でも 吸い込んだり 食べてしまったら 洗い流せないですよね 10
健康影響より まず利用法を教える 11
こんなに被ばくしてるんですよ 住民の線量限度 1 ミリシーベルト / 年は 全然出てきませんね 12
放射線を同じ期間に同じ量を受けるのであれば それが 人工放射線によるものでも 自然放射線によるものでも人体への影響に違いはありません これは ホント には書いてありません 累積 1 ミリシーベルトの自然放射線で も 子どものがんが増えることが明らかにされています セシウム 137 など 人工放射線でも同 13
(2) 放射線量と健康との関係 放射線が人の健康に及ぼす影響は 放射線の有無ではなく その量が関係していることが分かっておいます 自然の中にもとからあった放射線や 病院のエックス線 ( レントゲン ) 撮影などによって受けるわずかな量の放射線で 健康的な暮らしができなくなるようなことを心配する必要はありません これから長く生きる子供たちは 放射線を受ける量をできるだけ少なくすることも大切です 14
(2) 放射線量と健康との関係 放射線が人の健康に及ぼす影響は 放射線の有無ではなく その量が関係していることが分かっておいます 自然の中にもとからあった放射線や 病院のエックス線 ( レントゲン ) 撮影などによって受けるわずかな量の放射線で 健康的な暮らしができなくなるようなことを心配する必要はありません これから長く生きる子供たちは 放射線を受子どもだけじゃないでしょ! ける量をできるだけ少なくすることも大切です 15
100 ミリシーベルト未満の被ばくによるがんリスクは検出困難 11 頁 累積 1mSvの自然放射線でも 子どものがんが増えることが明らかになっています 16
100-200mSv 被ばくの発がんリスクは野菜不足や塩分過多と同程度 100~200mSv 被ばく 野菜を1 日に110gしか食べない ウソ! 論文では 変わりませんでした 高塩分の食品を食べ続ける 固形がんのリスク 1.08 倍 1.06 倍 1.11~1.15 倍 1990 年の ICRP 勧告でも 1 億人が 100mSv ずつ被ばくすると がん死者が 50 万人増える なんで 分かりにくい野菜不足や塩分過多と比べるの? 17
リスクの相対化 責任逃れ 塩分の取り過ぎの方ががんになるリスクが高いそうですよ 被ばくさせた責任をとってよ! 政東府電 18
遺伝的影響を否定 原爆被爆生存者や小児がん治療生存者から生まれた子供たちを対象とした調査においては 人が放射線を受けた影響が その人の子供に伝わるという遺伝性影響を示す根拠はこれまで報告されていません (10 頁 ) ホント の 遺伝しません よりは限定した書き方ですが 遺伝的影響を否定 イギリスの再処理工場周辺で 被ばくした父親から生まれた子には白血病が多いという報告もあります 19
第 2 章原発事故と復興のあゆみ 平成 23 年 3 月 1 日に発生した 地震及びそれに伴う津波により 安全対策が不十分であった東京電力の福島原発では原子炉を冷やす機能が失われ (12 頁 ) 15 メートル津波の可能性が分かっていたのに 対策を講じなかった東電 政府の責任はまったく書かれていない 20
この事故で放出された放射性物質の量は 1986 年に起きたチェルノブイリ原発事故の約 7 分の 1 であり (12 頁 ) 放出された放射性物質の量は推定値で 実際の 10 倍から 10 分の 1 の間 確かなことはまだ分かりません 福島県が県民等に対して実施した内部被ばくによる放射線の量を測定する検査の結果によれば 検査を受けた全員が健康に影響が及ぶ数値ではなかったとされています (12 頁 ) 測定されたのは放射性セシウムだけ 放射性ヨウ素は減衰して測れていない 21
(3) 住民の避難と帰還 放射性物質を取り除く作業 ( 除染 ) などにより 放射線量が下がってきた地域では 避難指示の解除が進められました (14 頁 ) 20mSv を帰還基準にしていることは無視してます 22
2(4) 健康影響調査の実施 県民等に 今回の事故後 4 か月間において体の外から受けた放射線による健康影響があるとは考えにくいとされています (14 頁 ) 現実に 210 人以上も甲状腺がんと判定されていることは無視するんですね そんなことで子どもの教育ができますか? 福島県が実施した妊産婦に関する調査によれば 震災後 福島県内における先天異常の発生率等は 全国的な統計や一般的に報告されているデータと差がないことが確認されています 差があるとは確認されていません でしょ! 23
2-2 風評被害や差別 いじめ 原子力発電所の事故による影響を受けた地域 という根拠のない思い込みから生じる風評によって農林水産業 観光業等の地域産業への大きな被害が発生しました (15 頁 ) 風評被害じゃないでしょ! 放射線を受けたことが原因で原子力発電所の周辺に住んでいた人が放射線を出すようになるというような間違った考えや差別 いじめも起こりました 偏見による差別やいじめをすることは決して許されるものではありません (16 頁 ) 許される差別 いじめなんて あるの? 24
2-3 食品安全基準 (17 頁 ) 原子力発電所の事故の後 厚生労働省は 食品に含まれていても健康に影響を及ぼさないと考えられる 放射性物質の量 ( 基準値 ) を決めました 2011 年の暫定規制値は放射性セシウムで年間 5 msv ヨウ素の甲状腺等価線量 50mSv に対応 2012 年 4 月以降の基準値でも 年間 1mSv 政府は 1mSv は安全と危険の境界を示すものではありません と繰り返してますね 25
日本の基準は 世界で最も厳しいレベル 17 頁 日本の基準値は 事故翌年の 平常 時のもの外国の基準値は 緊急時のもの 平常 時の日本の一般食品は 100Bq/kg 2018 年 11 月末現在 米国 韓国 台湾 中国 シンガポール など少なくと 8 ヵ国が福島産食材の全部 / 一部の輸入を停止中 https://goo.gl/p5p59c
非常時対策 非常時における放射性物質に対する防護 そんな花粉症マスクで防げますか!? こんなこと 教えないで! 27
12.20 政府交渉 会場 : 参議院議員会館 B107 12:15~ 入構証配付 13:00~14:00 復興庁 文部科学省放射線のホント 40 分 放射線副読本 20 分 14:10~14:50 原子力災害対策本部 20mSv 規準 帰還困難区域の除染 15:00~15:50 原子力規制委員会 ( 規制庁 ) モニタリングポスト撤去計画 ALPS 処理水海洋放出 避難計画基準 1 週間 50mSv 1 週間 100mSv 主催 : ヒバク反対キャンペーンほか 9 団体 28