BD9478F : LED/LCDドライバ

Similar documents
BA9743AFV, BA9744FV, BA9741F, BA9741FS : パワーマネジメント

形名の構成 : 抵抗器

BD00KA5W_Application Information : パワーマネジメント

BD00C0AW_Application Information : パワーマネジメント

UMZ5.6KTL: ダイオード

MNR series : 抵抗器

UDZVTE-177.5B : ツェナーダイオード

PMR series : 抵抗器

RB160MM-60TR : ダイオード

TFZVTR30B: ダイオード

KDZTR6.8B : ダイオード

BCX19T116 : トランジスタ

KDZVTFTR5.6B : ツェナーダイオード

2SCR372PT100Q : トランジスタ

RRE02VTM4SFH : Diodes

SST4403 : トランジスタ

2SAR586JFRGTLL : PNP -5.0A -80V Power Transistor

Microsoft Word - BD9B200MUV_BRD_Rev.002_J.docx

PMRシリーズ:抵抗器

RFN5TF6S : ダイオード

RFN5TF8S : ダイオード

ESRシリーズ : 抵抗器

RR264MM-400TF : ダイオード

RFN1LAM6S : ダイオード

PMR シリーズ ジャンパータイプ : 抵抗器

RBR3MM30ATF : ダイオード

RR1LAM4S : ダイオード

MCRシリーズ:抵抗器

RYM002N05 : トランジスタ

BA1117FP : パワーマネジメント

RB085T-60NZ : ダイオード

BD1020HFV : センサ / MEMS

RF1001T2D : ダイオード

uPC258,4558 DS

uPC1093 DS

BP35A7仕様書

RSR015P06HZGTL : トランジスタ

BH1680FVC : センサIC

TC7SET08FU_J_

RD2.0S~RD150S DS

RF04UA2D : ダイオード

TC74HC00AP/AF

Microsoft Word - TC4011BP_BF_BFT_J_P8_060601_.doc

DF2B29FU_J_

DF2B6.8FS_J_

DF10G5M4N_J_

Microsoft Word - TC4013BP_BF_J_P9_060601_.doc

Microsoft Word - TC74HCT245AP_AF_J_P8_060201_.doc

BH1603FVC : センサIC

光変調型フォト IC S , S6809, S6846, S6986, S7136/-10, S10053 外乱光下でも誤動作の少ない検出が可能なフォト IC 外乱光下の光同期検出用に開発されたフォトICです フォトICチップ内にフォトダイオード プリアンプ コンパレータ 発振回路 LE

Microsoft Word - TA79L05_06_08_09_10_12_15_18_20_24F_J_P11_070219_.doc

TC4093BP/BF

TC7SZU04AFS_J_

TC74HC14AP/AF

R6018JNX : トランジスタ

RS1P600BETB1 : Nch 100V 60A Power MOSFET

2SC1213, 2SC1213A データシート

Microsoft Word - TC4538BP_BF_J_2002_040917_.doc

TC7SHU04FU_J_

NJM78L00S 3 端子正定電圧電源 概要 NJM78L00S は Io=100mA の 3 端子正定電圧電源です 既存の NJM78L00 と比較し 出力電圧精度の向上 動作温度範囲の拡大 セラミックコンデンサ対応および 3.3V の出力電圧もラインアップしました 外形図 特長 出力電流 10

Microsoft Word - TC4017BP_BF_J_P10_060601_.doc

The DatasheetArchive - Datasheet Search Engine

2SC458, 2SC2308 データシート

Microsoft Word - TC74HC245_640AP_AF_P8_060201_.doc

2SD667. 2SD667A データシート

BHxxM0A シリーズ : パワーマネジメント

uPA2000 Series DS

TTD1415B_J_

ROHM LDO Finder ユーザーズガイド : パワーマネジメント

TC7SET125FU_J_

Microsoft Word - TC74HC107AP_AF_J_P9_060201_.doc

TTD1409B_J_

NJU72501 チャージポンプ内蔵 圧電用スイッチングドライバ 概要 NJU72501はチャージポンプ回路を内蔵し 最大で3V 入力から 18Vppで圧電サウンダを駆動することができます このチャージポンプ回路には1 倍 2 倍 3 倍昇圧切り替え機能を備えており 圧電サウンダの音量を変更すること

絶対最大定格 (T a =25 ) 項目記号定格単位 入力電圧 V IN 消費電力 P D (7805~7810) 35 (7812~7815) 35 (7818~7824) 40 TO-220F 16(T C 70 ) TO (T C 25 ) 1(Ta=25 ) V W 接合部温度

R8008ANJFRGTL : トランジスタ

BD9G101G Application note : パワーマネジメント

Microsoft PowerPoint - m54583fp_j.ppt

TA78L05,06,07,08,09,10,12,15,18,20,24F

HD74LV2GT34A

Microsoft Word - 80c08d3be78df73e f4a4e8a8940ab000fdaa2e doc

2SC460, 2SC461 データシート

TC7WT126FU

TTC004B_J_

2SC5200N_J_

NJM78L00 3 端子正定電圧電源 概要高利得誤差増幅器, 温度補償回路, 定電圧ダイオードなどにより構成され, さらに内部に電流制限回路, 熱暴走に対する保護回路を有する, 高性能安定化電源用素子で, ツェナーダイオード / 抵抗の組合せ回路に比べ出力インピーダンスが改良され, 無効電流が小さ

The DatasheetArchive - Datasheet Search Engine

フォト IC ダイオード S SB S CT 視感度に近い分光感度特性 視感度特性に近い分光感度特性をもったフォトICダイオードです チップ上には2つの受光部があり 1つは信号検出用受光部 もう1つは近赤外域にのみ感度をもつ補正用受光部になっています 電流アンプ回路中で2

Microsoft PowerPoint - TLP184,185_TLP290,291 比較表 ppt

TC74HC4017AP/AF

NJM78M00 3 端子正定電圧電源 概要 NJM78M00 シリーズは,NJM78L00 シリーズを更に高性能化した安定化電源用 ICです 出力電流が 500mA と大きいので, 余裕ある回路設計が可能になります 用途はテレビ, ステレオ, 等の民生用機器から通信機, 測定器等の工業用電子機器迄

TC74HC7266AP/AF 東芝 CMOS デジタル集積回路シリコンモノリシック TC74HC7266AP,TC74HC7266AF Quad Exclusive NOR Gate TC74HC7266A は シリコンゲート CMOS 技術を用いた高速 CMOS エクスクルーシブ NOR ゲート

AC08DSMA, AC08FSMA DS

S1F77330 シリーズ USB 用バススイッチ IC 2 to 1 Bus Switch 概要 S1F77330 シリーズは USB アプリケーションに適したバススイッチ IC です CMOS プロセスを採用しているため 低消費電力を特徴としています パッケージは小型の WCSP を採用している

BA178M**CPシリーズ,BA178M**FPシリーズ,BA178**CPシリーズ,BA178**FPシリーズ : パワーマネジメントLSI

TTB1067B_J_

TLP521-1,TLP521-2,TLP521-4 東芝フォトカプラ赤外 LED + フォトトランジスタ TLP521-1,TLP521-2,TLP521-4 電子計算機の I / O インタフェース システム機器や計測器のノイズカット 各種コントローラ 複写機 自動販売機 電位が異なる回路間の信

HD74LV2G74A

BU4S66G2 : アナログスイッチ/ロジックIC

反転型チャージポンプ IC Monolithic IC MM3631 反転型チャージポンプ IC MM3631 概要 MM3631XN は反転型のチャージポンプ IC です 入力電圧範囲の 1.8V ~ 3.3V を 2 個の外付けコンデンサを使用して負電圧を生成します パッケージは 6 ピンの S

TA78L005,006,007,075,008,009,10,12,132,15,18,20,24AP

Transcription:

液晶バックライト用 LED ドライバシリーズ LCD パネル用 PWM 信号生成器 概要 は LCD パネル用 PWM 信号生成器です この IC は IC 内部で生成される三角波と外部 DC 信号を比較し PWM 信号を生成します この PWM 信号は LED ドライバに供給され LED 調光を制御します PWM パルス周波数は SYNC 端子に入力された外部信号周波数に同期します この周波数が規定範囲外になったときは 設定周波数内で動作し保護がかかり LED ドライバへ常に安定した PWM パルスを供給します 重要特性 VCC 電源電圧範囲 : フリーラン周波数 : 動作時回路電流 : 動作温度範囲 : 用途 TV PC ディスプレイ ノートブックその他の液晶バックライト 基本アプリケーション回路 VIN PDIM fvsync r o t c e n n o C CEXTPWM CPDIM CVSYNC 1 2 3 VCC EXTPWM PDIM CVCC PWMOUT LPF 4 5 VSYNC CT 4.5V~5.5V 150Hz(CT=0.01µF) 2mA(typ.) -40 ~+85 8 7 6 CLPF1 CLPF2 RLPF2 CCT 特長 VSYNC に同期した信号を PWMOUT から出力 PWM 信号は LCT のコンデンサにより設定された三角波と DC 信号を比較して生成 VSYNC 周波数が規定範囲を超えると決められた周波数で固定される (fsync<fplltyp*0.35 -> fpll=0.36*fplltyp, fsync> fplltyp*2.75 -> fpll=2.75*fplltyp) VSYNC 無信号入力時は CT 容量で決められた周波数で自己発振 EXTPWM にパルス信号を入力すると 自動的に外部 PWM モードへ移行 パッケージ SOP-8: Pin Pitch: PWM signal out (to LED driver) W(Typ.) D(Typ.) H(Max.) 5.00mm x 6.20mm x 1.71mm 1.27mm Figure 1. SOP-8 Figure 2. 基本アプリケーション回路例 製品構造 : シリコンモノリシック集積回路 耐放射線設計はしておりません 1/12 TSZ22111 14 001

絶対最大定格 (Ta=25 ) 項目記号定格単位 電源電圧 VCC 7 V 動作温度範囲 Ta(opr) -40 ~ +85 C 保存温度範囲 Tstg -55 ~ +150 C 接合部温度 Tjmax 150 C 許容損失 Pd 689 1 mw *1 70mm 70mm 1.6mm 4 層ガラスエポキシ基板実装時 Ta=25 以上では 1 につき 5.5mW を減じる 動作範囲 (Ta = 25 ) 項目記号範囲単位 電源電圧 VCC 4.5 ~ 5.5 V VSYNC 入力周波数範囲 F_VSYNC 0.040 ~ 0.8 khz EXTPWM 入力 PWM 信号周波数範囲 F_EXTPWM FCT ~ 30 khz 上記動作条件に関しては IC 単品での定数です 実際のセットでの定数設定に際しては 十分に注意して下さい FCT は VSYNC 端子が無信号入力時に自己発振する調光周波数です 外付け部品推奨範囲 項目記号設定範囲単位 VCC コンデンサ容量値 CVCC 0.1 ~ 10 µf PLL バースト OSC 発振周波数設定容量 CT 0.040 ~ 0.8 µf 上記動作条件に関しては IC 単品での定数です 実際のセットでの定数設定に際しては 十分に注意して下さい 端子配置 8 PWMOUT VCC 7 EXTPWM 1 2 3 4 SOP-8 6 LPF PDIM 5 CT VSYNC 外形寸法図 標印図 D9478 Lot No. Figure 3. 端子配置図 Figure 4. 外形寸法図 TSZ22111 15 001 2/12

電気的特性 ( 特に指定がない限り Ta=25 C,VCC=5V) 項目記号 最小 規格値標準 最大 単位 条件 デバイス全体デバイス全体 動作時回路電流 ICC 2 4 ma UVLO ブロック PDIM=3V,CT=0.01uF VSYNC=EXTPWM=open 解除電圧 VUVLO 3.5 3.8 4.1 V VCC=SWEEP UP ヒステリシス電圧 VUHYS 150 300 600 mv VCC=SWEEP DOWN PLL ブロック 発振周波数 (VSYNC 無信号入力時 ) fctns 142 150 158 Hz CT=0.01µF,LPF=0V 三角波上限電圧 VCTH 2.70 3.00 3.30 V fct=150hz 三角波下限電圧 VCTL 0.40 0.50 0.60 V fct=150hz 同期信号異常判定電圧 ( 高周波入力時 ) 同期信号正常判定電圧 ( 高周波入力時 ) 同期信号異常入力時内部 RT 電圧 ( 高周波入力時 ) 同期信号異常判定電圧 ( 低周波入力時 ) 同期信号正常判定電圧 ( 低周波入力時 ) 同期信号異常入力時内部 RT 電圧 ( 低周波入力時 ) CT_SYNC _DET1 2.612 2.750 2.888 V LPF=2.0V 3.0V CT_SYNC _OKH 2.517 2.650 2.783 V LPF=3.0V 2.0V VRTFH - 2.750 - V LPF=3V CT_SYNC _DET2 0.331 0.350 0.389 V LPF=1.0V 0.1V CT_SYNC _OKL 0.414 0.450 0.486 V LPF=0.1V 1.0V VRTFL - 0.360 - V LPF=0.25V 内部固定周波数切り替え電圧 VINTF 0.10 0.15 0.20 V LPF=1.0V 0.1V 同期信号無入力時内部 RT 電圧 ( 内部固定周波数時 ) VRTFI - 0.900 - V LPF=0V 入力ピン (EXTPWM,PDIM,VSYNC) 入力 High 電圧 VIH 2.0-20 V 入力 Low 電圧 VIL -0.3-0.8 V プルダウン抵抗値 RIPD 0.5 1.0 2.0 MΩ 出力ピン (PWMOUT) 出力 High 電圧 VOH 4.3 4.85 - V Io=-1mA 出力 Low 電圧 VOL - 0.1 0.5 V Io=1mA TSZ22111 15 001 3/12

端子機能ピン No ピン名 In/Out 機能 定格 [V] 1 VCC - 電源端子 -0.3~7 2 EXTPWM In 外部 PWM 信号入力 -0.3~20 3 PDIM In 内部 PWM 用 DC 信号入力 -0.3~20 4 VSYNC In 同期信号入力 -0.3~20 5 CT Out VCO 用コンデンサ端子 -0.3~7 6 LPF In/Out PLL 用 LPF 接続端子 -0.3~7 7 - 端子 - 8 PWMOUT Out PWM 調光信号出力 -0.3~7 内部等価回路図 VCC EXTPWM / VSYNC /PDIM CT LPF PWMOUT Figure 5. 内部等価回路図 CT 7V VCC TSZ22111 15 001 4/12

ブロック図 EXTPWM Pulse signal VCC VSYNC Phase Comparetor Frequency lock comparator + - f 0.35 - + f 0.15 r o t c l e e s Voltage Controlled Oscillator PWM comparator LPF CT PDIM Loop Filter + - f 2.75 Figure 6. ブロック図 DC signal - + r o t c e l e s PWMOUT TSZ22111 15 001 5/12

特性データ Figure 7. Operating Current (ICC) [ma] vs. VCC[V] 4 500 Figure 8. frequency fct[hz] vs. CT[nF] Operating current ICC [ma] PWM DUTY [%] 3 2 1 0 4.0 4.5 5.0 5.5 6.0 VCC [V] Figure 9. PWM DUTY [%] vs. PDIM[V] 120 100 80 60 40 20 0 VCC PDIM 0 1 2 3 4 PDIM [V] Figure 11. Start up waveform (Free Run mode) frequency fct [Hz] PWMOUT jitter [us] 400 300 200 100 0 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 1.0 0 5 10 15 20 CCT [nf] Figure 10. PWMOUT jitter [µs] vs. fct[hz] 0.5 0.0 100 150 200 250 300 350 400 fct [Hz] Figure 12. EXTPWM mode waveform PDIM CT CT EXTPWM f-200hz PWMOUT PWMOUT TSZ22111 15 001 6/12

端子機能説明 Pin 1: VCC IC の電源端子です 入力範囲は 4.5~5.5V になります VCC=3.8V(TYP.) 以上で動作を開始し VCC=3.5V(TYP.) 以下でシャットダウンします Pin 2: EXTPWM 外部 PWM 信号入力端子です. 下記の式を満たす場合 EXTPWM に入力された信号が直接 PWMOUT に出力されます 式 ; f(pll) < 2 * f(extpwm) f(extpwm) ; EXTPWM 端子に入力される信号の周波数 f(pll) ; VSYNC 信号と同期した信号の周波数 Pin 3: PDIM 内部 PWM 信号を生成する為の DC 信号入力端子です PWM 信号は IC で作られる三角波と DC 信号を比較して生成されます PDIM の DC レベルが変わると PWM の Duty が可変します PDIM 信号入力範囲は 0.5V から 3.0V です ( Duty は 0% から 100% の範囲で変わります ) Pin 4: VSYNC 同期信号入力端子です VSYNC に入力された信号に同期した信号が PLL で作成されます 三角波はこの同期信号の周波数を基に作成され PWM 信号は PDIM 信号と比較されて生成されます Pin 5: CT VCO の発振周波数を決定するコンデンサ端子です 同期信号が入力されたときに LPF 端子の電圧が 0.9V となるように下記の式により CT の容量値を調整して下さい Pin 6: LPF ローパスフィルタを接続する端子です 位相比較器から出力されるパルス信号をローパスフィルタにより平滑化し VCO(Voltage Controlled Oscillator) へ入力します. Pin 7: IC の ピンです CT 1.5 [ Hz] Pin 8: PWMOUT PWM 信号出力端子です IC 内部で生成された PWM 信号を出力します. = f PLLtyp [ uf] TSZ22111 15 001 7/12

調光機能説明 バースト周波数 Free Run 機能についてバースト周波数は PLL を内蔵することで Free Run 動作が可能となっています VSYNC 端子に入力された信号の周波数に同期するように PLL 回路が動作します このとき LPF 端子には周波数に比例した電圧が発生します LPF 端子の電圧が 0.35V 以下になると外部バースト周波数が異常であると判断し fpllmin の周波数でクランプします その後 PLL 周波数はフリーラン周波数に移行します ( 注 1) バースト周波数が正常になり LPF 端子が 0.9V を上回ると バースト周波数に同期した状態に戻ります ( 注 2) 同様に LPF2 端子が 2.75V 以上になると fpllmax の周波数でクランプします バースト周波数が正常になり LPF 端子が 2.65V を下回ると バースト周波数に同期した状態に戻ります また LPF2 端子が 0.15V 以下となると 同期信号が入力されていないと判断し TYP 設定周波数 fplltyp ( フリーランモード ) に切り替わります 注 1 注 2 Figure 13. fvsync が fpllmin より小さいと,VCO の入力は IC 内部で 0.36V に固定され PWM 周波数が fpllmin に固定となります しかし fvsync<fpllmin, が続くと LPF 端子は 0V に到達します その時 LPF<0.15V となるので フリーランモードへ移行し PWM 周波数は fplltyp. に設定されます PLL モードへ移行するためには VSYNC 端子にフリーラン周波数よりも高い周波数を入力する必要があります TSZ22111 15 001 8/12

圧電 2 F P L Figure 14. (Free Run 動作説明 ) 例えば PLL_BCT=0.01uF( 同時に fplltyp=150hz に設定されます ) とすると f(vsync)=180hz のときに LPF 端子電圧が 1.2V となります 内蔵の VCO は LPF 端子電圧に比例して周波数が可変しますので LPF<0.35V( このとき f<58hz) になると 最小設定周波数の fpllmin=58hz でクランプします しかし fvsync<fpllmin, が続くと LPF 端子電圧は 0V に到達します そして LPF<0.15V となるとフリーランモードに移行し PWM 周波数は fplltyp に設定されます ( このとき f=150hz) もし fsync がfPLLtypよりも大きくなると PWM 周波数はf(VSYNC) に同期した信号に戻ります VSYNC が LPF>2.75V( このとき f>343hz) となると 最大設定周波数の fpllmax=343hz でクランプします VSYNC 端子に同期信号が入力されなくなると LPF 端子電圧が下がり LPF2<0.15V(19Hz 以下に相当 ) になると TYP 設定周波数 (150Hz) で発振します 注意 : PLL モードで開始する場合 下記の式を満足するように f(vsync) 周波数を設定して下さい. f(vsync) > fplltyp, fplltyp = 1.5/(CT[uF]) [Hz] TSZ22111 15 001 9/12

調光信号自動選択機能について本 IC では DUTY 端子に PWM 調光信号と DC 調光信号のどちらが入力されても IC 内部で自動的に DC か PWM かの信号を判別します IC 内部バースト周波数の 8 周期内に PWM 信号を 4 周期検出することで PWM 調光に自動で切り替わります よって IC 内部バースト周波数は下記のように設定してください (IC 内部バースト周波数 ) < 2 X ( 外部入力 PWM 信号 ) また PWM 調光に切り替わった後 バースト周波数の 8 周期内に PWM 信号を 4 周期検出しないと自動で DC 調光に切り替わります (a) (IC 内部バースト周波数 ) < 2 X ( 外部入力 PWM 信号 ) の場合 IC 内部バースト周波数 IC 内部バースト FF 出力 外部入力 PWM 信号 出力調光信号 (b) (IC 内部バースト周波数 ) 2 X ( 外部入力 PWM 信号 ) の場合 IC 内部バースト周波数 IC 内部バースト FF 出力 外部 PWM 信号 バースト調光信号 バースト周波数 8 周期 PWM 信号 4 周期 三角波と PWM 信号のコンパレート出力 Figure 15. バースト周波数 8 周期 Figure 16. PWM 信号 4 周期 PWM 調光出力 三角波と PWM 信号のコンパレート出力 (b) のように (IC 内部バースト周波数 ) 2 X ( 外部入力 PWM 信号 ) となると三角波と PWM 信号のコンパレートが出力されてしまう為 入力 PWM 調光信号の DUTY 値と出力 DUTY に若干の違いが生じるのでご注意下さい TSZ22111 15 001 10/12

使用上の注意 1.) 本製品におきましては品質管理には十分注意を払っておりますが 印加電圧及び動作温度範囲などの絶対最大定格を超えた場合は劣化また は破壊に至る可能性があります またショートモードもしくはオープンモード等破壊状態を想定できません 絶対最大定格を超えるような特殊モ ードが想定される場合 ヒューズなど物理的な安全対策を施して頂けるようご検討お願いします 2.) 電源コネクタの逆接続により IC が破壊する恐れがあります 逆接破壊保護用として外部電源と IC 電源端子との間にダイオードを入れるなどの対 策を施してください 3.) プリント基板に取り付ける際 IC の向きや位置ずれに十分注意して下さい 誤って取り付けた場合 IC が破壊する恐れがあります また出力間や 出力と電源 間に異物が入るなどしてショートした場合についても破壊の恐れがあります 4.) 外部コイルの逆起電力により回生した電流の戻りが生じる為 回生電流の経路として電源 - 間にコンデンサを入れるなどの対策をし 容量 値は電解コンデンサには低温での容量抜けが起こることなど諸特性に問題ないことを十分にご確認の上 決定して下さい 実際の使用状態での 許容損失 (Pd) を考え 十分マージンを持った熱設計を行って下さい 5.) ピンの電位はいかなる動作状態においても 最低電位になるようにして下さい 6.) 実際の使用状態での許容損失 (Pd) を考え 十分マージンを持った熱設計を行って下さい 7.) 強電磁界中でのご使用では 誤動作をする可能性がありますのでご注意下さい 8.) 本 IC を使用する際には 出力 Tr が絶対最大定格及び ASO を超えないように設定して下さい CMOS IC 複数電源を持つ IC では電源投入時に 瞬間的にラッシュカレントが流れる場合がありますので 電源カップリング容量や 電源 パターン配線の幅 引き回しに注意して下さい 9.) 本 IC は温度保護回路 (TSD 回路 ) を内蔵しています 温度保護回路 (TSD 回路 ) はあくまでも熱的暴走から IC を遮断することを目的とした回路であ り IC の保護及び保証を目的としておりません よって この回路を動作させて以降の連続使用及び動作を前提とした使用はしないで下さい 10.) セット基板での検査時にインピーダンスの低いピンにコンデンサを接続する場合は IC にストレスがかかる恐れがあるので 1 工程ごとに必ず放 電を行って下さい また 検査工程までの治具への接続時には 必ず電源を OFF にしてから接続し検査を行い 電源を OFF にしてから取り外して 下さい 11.) 本 ICはモノリシックICであり 各素子間に素子分離の為の P+アイソレーションと P 基板を有しています この P 層と各素子の N 層とで P-N 接続が形成され 各種の寄生素子が構成されます 例えば図のように抵抗とトランジスタが端子と接続されている場合 〇抵抗では >( 端子 A) の時 トランジスタ (NPN) では >( 端子 B) の時 P N 接合が寄生ダイオードとして動作します 〇また トランジスタ (NPN) では >( 端子 B) の時 前述の寄生ダイオードと近接する他の素子の N 層によって寄生の NPN トランジスタが動作します IC の構造上 寄生素子は電位関係によって必然的にできます 寄生素子が動作することにより 回路動作の干渉を引き起こし 誤動作 ひいては破壊の原因ともなり得ます したがって 入力端子に (P 基板 ) より低い電圧を印加するなど 寄生素子が動作するような使い方をしないよう十分に注意してください ( 端子 A) N P + 抵抗 N P 基板 ( 端子 A) P 寄生素子 P + 寄生素子 N ( 端子 B) ( 端子 B) Figure 17. モノシリック IC の簡易構造例 N B 近接するほかの素子 トランジスタ (NPN) P + C 寄生素子 B C E E P + + N N N P P 基板 寄生素子 この文章の扱いについてこの文書の日本語版が正式な仕様書です この文書の翻訳版は 正式な仕様書を読むための参考としてください なお 相違が生じた場合は 正式な仕様書を優先してください TSZ22111 15 001 11/12

発注形名セレクション B D 9 4 7 8 F - XX 形名 包装図 フォーミング仕様 SOP8 6.2±0.3 4.4±0.2 1.5±0.1 0.11 5.0±0.2 (MAX 5.35 include BURR) 0.595 8 7 6 5 1 2 3 4 1.27 0.42±0.1 S 0.1 S 4 +6 4 パッケージ F:SOP 0.3MIN 0.17 +0.1-0.05 0.9±0.15 (Unit : mm) 包装 フォーミング仕様 XX: 正式な名称については 弊社営業までご確認願います TSZ22111 15 001 12/12

ご注意 ローム製品取扱い上の注意事項 1. 本製品は一般的な電子機器 (AV 機器 OA 機器 通信機器 家電製品 アミューズメント機器等 ) への使用を意図して設計 製造されております 従いまして 極めて高度な信頼性が要求され その故障や誤動作が人の生命 身体への危険若しくは損害 又はその他の重大な損害の発生に関わるような機器又は装置 ( 医療機器 (Note 1) 輸送機器 交通機器 航空宇宙機器 原子力制御装置 燃料制御 カーアクセサリを含む車載機器 各種安全装置等 )( 以下 特定用途 という ) への本製品のご使用を検討される際は事前にローム営業窓口までご相談くださいますようお願い致します ロームの文書による事前の承諾を得ることなく 特定用途に本製品を使用したことによりお客様又は第三者に生じた損害等に関し ロームは一切その責任を負いません (Note 1) 特定用途となる医療機器分類日本 USA EU 中国 CLASSⅢ CLASSⅡb CLASSⅢ Ⅲ 類 CLASSⅣ CLASSⅢ 2. 半導体製品は一定の確率で誤動作や故障が生じる場合があります 万が一 かかる誤動作や故障が生じた場合であっても 本製品の不具合により 人の生命 身体 財産への危険又は損害が生じないように お客様の責任において次の例に示すようなフェールセーフ設計など安全対策をお願い致します 1 保護回路及び保護装置を設けてシステムとしての安全性を確保する 2 冗長回路等を設けて単一故障では危険が生じないようにシステムとしての安全を確保する 3. 本製品は 一般的な電子機器に標準的な用途で使用されることを意図して設計 製造されており 下記に例示するような特殊環境での使用を配慮した設計はなされておりません 従いまして 下記のような特殊環境での本製品のご使用に関し ロームは一切その責任を負いません 本製品を下記のような特殊環境でご使用される際は お客様におかれまして十分に性能 信頼性等をご確認ください 1 水 油 薬液 有機溶剤等の液体中でのご使用 2 直射日光 屋外暴露 塵埃中でのご使用 3 潮風 Cl 2 H 2 S NH 3 SO 2 NO 2 等の腐食性ガスの多い場所でのご使用 4 静電気や電磁波の強い環境でのご使用 5 発熱部品に近接した取付け及び当製品に近接してビニール配線等 可燃物を配置する場合 6 本製品を樹脂等で封止 コーティングしてのご使用 7 はんだ付けの後に洗浄を行わない場合 ( 無洗浄タイプのフラックスを使用された場合も 残渣の洗浄は確実に行うことをお薦め致します ) 又ははんだ付け後のフラックス洗浄に水又は水溶性洗浄剤をご使用の場合 8 本製品が結露するような場所でのご使用 4. 本製品は耐放射線設計はなされておりません 5. 本製品単体品の評価では予測できない症状 事態を確認するためにも 本製品のご使用にあたってはお客様製品に実装された状態での評価及び確認をお願い致します 6. パルス等の過渡的な負荷 ( 短時間での大きな負荷 ) が加わる場合は お客様製品に本製品を実装した状態で必ずその評価及び確認の実施をお願い致します また 定常時での負荷条件において定格電力以上の負荷を印加されますと 本製品の性能又は信頼性が損なわれるおそれがあるため必ず定格電力以下でご使用ください 7. 許容損失 (Pd) は周囲温度 (Ta) に合わせてディレーティングしてください また 密閉された環境下でご使用の場合は 必ず温度測定を行い ディレーティングカーブ範囲内であることをご確認ください 8. 使用温度は納入仕様書に記載の温度範囲内であることをご確認ください 9. 本資料の記載内容を逸脱して本製品をご使用されたことによって生じた不具合 故障及び事故に関し ロームは一切その責任を負いません 実装及び基板設計上の注意事項 1. ハロゲン系 ( 塩素系 臭素系等 ) の活性度の高いフラックスを使用する場合 フラックスの残渣により本製品の性能又は信頼性への影響が考えられますので 事前にお客様にてご確認ください 2. はんだ付けはリフローはんだを原則とさせて頂きます なお フロー方法でのご使用につきましては別途ロームまでお問い合わせください 詳細な実装及び基板設計上の注意事項につきましては別途 ロームの実装仕様書をご確認ください Notice - GE 2014 ROHM Co., Ltd. All rights reserved. Rev.002

応用回路 外付け回路等に関する注意事項 1. 本製品の外付け回路定数を変更してご使用になる際は静特性のみならず 過渡特性も含め外付け部品及び本製品のバラツキ等を考慮して十分なマージンをみて決定してください 2. 本資料に記載された応用回路例やその定数などの情報は 本製品の標準的な動作や使い方を説明するためのもので 実際に使用する機器での動作を保証するものではありません 従いまして お客様の機器の設計において 回路やその定数及びこれらに関連する情報を使用する場合には 外部諸条件を考慮し お客様の判断と責任において行ってください これらの使用に起因しお客様又は第三者に生じた損害に関し ロームは一切その責任を負いません 静電気に対する注意事項本製品は静電気に対して敏感な製品であり 静電放電等により破壊することがあります 取り扱い時や工程での実装時 保管時において静電気対策を実施の上 絶対最大定格以上の過電圧等が印加されないようにご使用ください 特に乾燥環境下では静電気が発生しやすくなるため 十分な静電対策を実施ください ( 人体及び設備のアース 帯電物からの隔離 イオナイザの設置 摩擦防止 温湿度管理 はんだごてのこて先のアース等 ) 保管 運搬上の注意事項 1. 本製品を下記の環境又は条件で保管されますと性能劣化やはんだ付け性等の性能に影響を与えるおそれがありますのでこのような環境及び条件での保管は避けてください 1 潮風 Cl 2 H 2 S NH 3 SO 2 NO 2 等の腐食性ガスの多い場所での保管 2 推奨温度 湿度以外での保管 3 直射日光や結露する場所での保管 4 強い静電気が発生している場所での保管 2. ロームの推奨保管条件下におきましても 推奨保管期限を経過した製品は はんだ付け性に影響を与える可能性があります 推奨保管期限を経過した製品は はんだ付け性を確認した上でご使用頂くことを推奨します 3. 本製品の運搬 保管の際は梱包箱を正しい向き ( 梱包箱に表示されている天面方向 ) で取り扱いください 天面方向が遵守されずに梱包箱を落下させた場合 製品端子に過度なストレスが印加され 端子曲がり等の不具合が発生する危険があります 4. 防湿梱包を開封した後は 規定時間内にご使用ください 規定時間を経過した場合はベーク処置を行った上でご使用ください 製品ラベルに関する注意事項本製品に貼付されている製品ラベルに QR コードが印字されていますが QR コードはロームの社内管理のみを目的としたものです 製品廃棄上の注意事項本製品を廃棄する際は 専門の産業廃棄物処理業者にて 適切な処置をしてください 外国為替及び外国貿易法に関する注意事項本製品は外国為替及び外国貿易法に定める規制貨物等に該当するおそれがありますので輸出する場合には ロームにお問い合わせください 知的財産権に関する注意事項 1. 本資料に記載された本製品に関する応用回路例 情報及び諸データは あくまでも一例を示すものであり これらに関する第三者の知的財産権及びその他の権利について権利侵害がないことを保証するものではありません 従いまして 上記第三者の知的財産権侵害の責任 及び本製品の使用により発生するその他の責任に関し ロームは一切その責任を負いません 2. ロームは 本製品又は本資料に記載された情報について ローム若しくは第三者が所有又は管理している知的財産権その他の権利の実施又は利用を 明示的にも黙示的にも お客様に許諾するものではありません その他の注意事項 1. 本資料の全部又は一部をロームの文書による事前の承諾を得ることなく転載又は複製することを固くお断り致します 2. 本製品をロームの文書による事前の承諾を得ることなく 分解 改造 改変 複製等しないでください 3. 本製品又は本資料に記載された技術情報を 大量破壊兵器の開発等の目的 軍事利用 あるいはその他軍事用途目的で使用しないでください 4. 本資料に記載されている社名及び製品名等の固有名詞は ローム ローム関係会社若しくは第三者の商標又は登録商標です Notice - GE 2014 ROHM Co., Ltd. All rights reserved. Rev.002

一般的な注意事項 1. 本製品をご使用になる前に 本資料をよく読み その内容を十分に理解されるようお願い致します 本資料に記載される注意事項に反して本製品をご使用されたことによって生じた不具合 故障及び事故に関し ロームは一切その責任を負いませんのでご注意願います 2. 本資料に記載の内容は 本資料発行時点のものであり 予告なく変更することがあります 本製品のご購入及びご使用に際しては 事前にローム営業窓口で最新の情報をご確認ください 3. ロームは本資料に記載されている情報は誤りがないことを保証するものではありません 万が一 本資料に記載された情報の誤りによりお客様又は第三者に損害が生じた場合においても ロームは一切その責任を負いません Notice WE 2014 ROHM Co., Ltd. All rights reserved. Rev.001