ADempiere 3.6 インストールマニュアル ADempiere Community
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改訂履歴 Revision ( 改訂日 ) rev0.01 (2011/05/28) rev0.02 (2011/07/17) 改訂ページ改訂者改訂内容備考 - syatsuzuka Kubotti の資料をもとに初版 作成 - syatsuzuka 見出し構成を変更 -ADempiere のシステム構成を追加 -ADempiere の初期化 アンインストールについての記述を追記 Rev0.03 10 syatsuzuka 環境変数の設定を修正 3
Contents 改訂履歴... 3 はじめに... 5 1 Adempiereのシステム構成... 6 2 動作環境... 8 3 事前準備... 9 3.1 Java JDK のセットアップ... 9 3.1.1 Java JDK のダウンロード... 9 3.1.2 Java JDK のインストール... 9 3.2 環境変数の設定... 10 4 データベースのセットアップ... 11 5 ADempiere サーバのセットアップ... 12 5.1 ADempiere のダウンロード... 12 5.2 ADempiere サーバのインストール... 12 5.3 データのインポート... 19 5.4 ADempiere サーバのアンインストール... 21 6 ADempiere クライアントのセットアップ... 22 6.1 ADempiere クライアントのインストール... 22 7 ADempiere の起動... 23 7.1 ADempiere サーバの起動... 23 7.2 ADempiere クライアントからのログイン... 23 7.3 Web UI からのログイン... 24 4
はじめに 本マニュアルは ADempiere3.6 のインストール手順を記したものです 対象読者 TBD XXX 前提知識 TBD XXX 関連資料 TBD XXX 5
1 Adempiere のシステム構成 ADempiere は JBOSS を用いた Web システムとして実装されています Web サーバおよび Web コンテナとしては JBoss に包含されている Tomcat が用いられており DB サーバとしては 2011 年時点においては Oracle XE および PostgreSQL を利用可能です また クライアントとしては Web ブラウザと ADempiere クライアントからのアクセスを選択することができます ADempiere のセットアップは大きく下記の流れで進める必要があります 1) DB サーバのセットアップ 2) ADempiere サーバのセットアップ (Web サーバ Web コンテナを包含 ) 3) ADempiere クライアントのセットアップ 本マニュアルでは これら全サービスを一台の PC にオールインワンでインストールする 下記 のような構成でのセットアップの流れを示します <HTTP リクエスト > Web サーバ Web コンテナ DB サーバ <HTTP レスポンス > Web ブラウザ ADempiere クライアント ADempiere サーバー 図 1-1 本マニュアルで示す ADempiere のシステム構成 6
表 1-1 本マニュアルでの利用ツール コンポーネント 利用ツール 備考 Web サーバー -JBOSS/TOMCAT ADempiere サーバに包含 Web コンテナ -JBOSS/TOMCAT ADempiere サーバに包含 DB サーバ -Oracle XE 個別インストール クライアント -PostgreSQL -Web ブラウザ 個別インストール -ADempiere クライアント 7
2 動作環境 Adempiere ERP は Windows と Linux で動作させることができます データベースシステムは Oracle または PostgreSQL が使用可能です 本マニュアルでは Windows XP Professional と Oracle XE でのインストール方法を解説します インストールに必要な環境を以下に記します OS CPU Windows XP Professional 2GHz 以上 メモリ 1G バイト以上 (2G バイト以上を推奨 ) 8
3 事前準備 3.1 Java JDK のセットアップ 3.1.1 Java JDK のダウンロード Adempiere をインストールするには Java の実行環境 (JRE) だけではなく Java の開発環境 (JDK) が必要です インストールされていない場合は 下記 URL からダウンロードしてください http://java.sun.com/javase/ja/6/download.html 2009 年 12 月 26 日現在 ダウンロードページに JDK 6 Update 17 with Java EE JDK 6 Update 17 with JavaFX SDK JDK 6 Update 17 with NetBeans 6.8 JDK 6 Update 17 JRE 6 Update 17 などのダウンロードリンクがありますが NetBeans や Java EE は不要なので JDK 6 Update 17 をダウンロードしてください Adempiere のインストールには Java の実行環境 (JRE) ではなく JDK が必要です 3.1.2 Java JDK のインストール JDK のファイルをダウンロードしたら 実行ファイルをクリックしてください インストーラーが起動するので指示に従ってインストールしてください 9
3.2 環境変数の設定 JAVA 関連を含む環境変数を以下のように設定する JAVA_HOME Java JDK のインストールパス 例 :C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_17 PATH 実行ファイルのパス設定 例 :%JAVA_HOME%\bin CLASSPATH JAVA クラスのパス設定 例 : %JAVA_HOME%\jre\lib;%JAVA_HOME%\lib;%JAVA_HOME%\lib\tools.jar; ADEMPIERE_HOME ADEMPIERE のホームディレクトリ設定 例 :C:\adempiere 10
4 データベースのセットアップ データベースのセットアップ手順については ADempiere3.5_ インストールマニュアル補足 をご参照ください 11
5 ADempiere サーバのセットアップ 5.1 ADempiere のダウンロード Adempiere のプログラム本体は 以下から入手することが可能です http://sourceforge.net/projects/adempiere/ 5.2 ADempiere サーバのインストール ADempiere サーバのインストール手順を以下に記します 手順 1) ダウンロードファイルの解凍 Adempiere の zip ファイルを解凍します 解凍して出来たフォルダを任意の場所に移動させてください このマニュアルでは C ドライブの直下 (C:\Adempiere) に移動させたという前提で説明します 別の場所に置いた場合はファイルパスを読み替えてください 手順 2) DB サービスの起動 ADempiere の初期セットアップ時には DB との接続確認を行うため 事前に DB のサービ スを起動しておく必要があります 手順 3) インストーラの実行 解凍フォルダにある 以下のバッチスクリプトを実行してください ADempiere の設定プログラムが起動されます 12
C:\Adempiere\RUN_setup.bat なお ここでは 管理者として実行する場合 ADempiere のクラスオブジェクトが参照 できない旨 エラーメッセージが出力されることがあります その場合は通常のダブルクリックで実行ください 手順 4) ADempiere サーバ設定 手順 3 で起動された ADempiere サーバ設定画面において 下記を設定ください 図 5-1 ADempiere サーバー設定画面 Java のホーム インストールした JDK のディレクトリを指定 13
Java VM sun を選択 アデンピエーレのホーム ADempiere の本体を置いたディレクトリを指定 ( 本マニュアルでは C:\Adempiere に置いています ) KeyStore Password 任意のパスワードを設定して忘れないように テキストファイルなどに保存したりメモをしたりして下さい アプリケーション サーバー インストールする PC のホスト名を指定します デスクトップのマイコンピュータを右クリックして表示される システムのプロパティ ウィンドウの コンピュータ名 タブにある フルコンピュータ名 がホスト名です 文字の最後にあるドット (. ) は付けなくても問題ありません 14
図 5-2 ホスト名の確認 Server Type jboss を選択 JNP ポート ウェブポート SSL デフォルトのままそれぞれ 1099 80 443 を指定データベース サーバ名 アプリケーション サーバ で設定したときと同じようにホスト名を指定 < データベースにオラクル XE を使う場合 > データベース oraclexe を選択 データベース名 (SID) xe と入力 TNS xe を選択データベースポート oraclexe デフォルトの 1521 を設定システムパスワードオラクル XE をインストールしたときに設定したパスワードを入力データベースユーザ名 Adempiere を入力データベースパスワード 15
任意のパスワードを入力 データベースユーザ名とデータベースパスワードは Adempiere がデータベースに接 続する時に使うユーザー名とパスワードです < データベースに PostgreSQL を使う場合 > データベース postgresql を選択 データベース名 (SID) adempiere を入力データベースポート postgresql のデフォルトの 5432 を設定システムパスワード postgresql をインストールしたときに設定したパスワードを入力データベースユーザ名 adempiere を入力データベースパスワード任意のパスワードを入力 データベースユーザ名とデータベースパスワードは Adempiere がデータベースに接続する時に使うユーザー名とパスワードです メールサーバ アプリケーション サーバ で設定したときと同じようにホスト名を入力 16
メール メールユーザ メールパスワード 本マニュアルでは使用しないので test@test.test test test と入力 手順 5) ADempiere サーバ設定のテストおよび保存 手順 4 の入力が終わったら左下にある テスト ボタンを押してください テスト ボタンを押した後に表示される Key Store Dialog において 内容を変更せずに右下の OK ボタンを押してください テストでエラーが無ければ 右下にある 保存 ボタンがアクティブになるので 保存 ボタンを押してください 図 5-3 Key Store Dialog 手順 6) GPL ライセンスへの同意 Adempiere のライセンス (GPL) に同意するかどうかのウィンドウが表示されます 同意出来る場合は 右下の はい をクリックしてください 設定が保存されてビルドが開始されます ウェブポート (80) SSL ポート (443) などが他のアプリケーションで使用されているとエラーメッセージが表示されます ポートを使用しているアプリケーションを終了してから セットアップを実行し直してください 17
図 5-4 ADempiere サーバ設定保存結果 図 5-5 ADempiere サーバ設定保存完了後の表示 18
5.3 データのインポート PostgreSQL または Oracle XE へのデータインポートの手順を以下に記します 手順 1) データインポートバッチの実行インストールフォルダにある下記バッチスクリプトを実行してください コマンドプロンプトが開いて ローディング処理が実行されます C:\Adempiere\utils\RUN_ImportAdempiere.bat Adempiere 342s では バージョン8.3 以降の PostgreSQL で RUN_ImportAdempiere.bat を実行すると正しくデータがインポートされません Adempiere 342s で PostgreSQL 8.3 以降の PostgreSQL にデータをインポートする場合は C:\Adempiere\utils\postgresql\ImportAdempiere.bat の25 行目を下記のように修正してください ( 修正前 ) @createdb %ADEMPIERE_DB_NAME% -E UNICODE -O %2 -U %2 ( 修正後 ) @createdb -E UNICODE -O %2 -U %2 %ADEMPIERE_DB_NAME% 19
図 5-6 データインポート実行時の表示 Oracle XE の場合は 処理中にエラーメッセージが表示されますが バッチ処理の最後にエラーを解消する処理があるので途中で表示されるエラーは問題ありません 20
図 5-7 Oracle XE へのインポート時のエラー表示 図 5-8 データインポート実行後の表示 この画面と同じメッセージが表示されたらインポートは正常に実行されています 以上で ADempiere のサーバー側セットアップは完了です RUN_ImportAdempiere.bat は 最初に ADempiere の DB ユーザスキーマを削除した 上で再作成しているため bat ファイルを再実行することで ADempiere のデータを初期化することができます 5.4 ADempiere サーバのアンインストール ADempiere サーバは JBOSS を用いた Java による実装となっており アンインストールはインストール先のフォルダを削除で対応できます 21
6 ADempiere クライアントのセットアップ 6.1 ADempiere クライアントのインストール C:\Adempiere\lib\AdempiereClient.zip が adempiere のクライアントプログラムです AdempiereClient.zip を解凍してください このマニュアルではデスクトップに解凍します 解凍して出来たフォルダに RUN_Adempiere.bat というファイルがあるのでクリックして実行してください Adempiere クライアントが起動します 最初に起動したときは GPL ライセンスに同意するかどうかのウィンドウが表示されるので 同意できる場合は 同意するを選んで先に進んでください これでインストール作業は終了です 22
7 ADempiere の起動 7.1 ADempiere サーバの起動 ADempiere サーバの起動手順を以下に記します 手順 1) DB サーバのサービス起動 ADempiere のサーバを起動させる前に DB のサービスを起動させる必要があります 手順 2) ADempiere サーバー起動スクリプトの実行 下記バッチスクリプトを実行すると JBoss サーバが起動します C:\Adempiere\utils\RUN_Server2.bat 7.2 ADempiere クライアントからのログイン Adempiere クライアントを起動するとログイン画面が表示されます 図 7-1 ADempoiere ログイン画面 23
まず 標準で作成されている 下記 ID とパスワードを入力し 右下の OK ボタン ( 右下のチェックマークのボタン ) を押してください ユーザー パスワード 言語 SuperUser System 日本語 (JP) 認証済みの画面に移動したら インストールは適切に完了しています ログイン画面の下に データベースが見つかりません と表示された場合は Oracle が起動し ていないことが考えられます Oracle が起動しているかどうか確認してください 7.3 Web UI からのログイン Jboss サーバーが起動している状態で インストール時に設定したアプリケーション サーバ名をブラウザに入力すると ウェブ画面が表示されます ( 例 : http://computer1/ ) 表示された画面の Adempiere ZK webui (beta) をクリックすると Web 経由で Adempiere にアクセスできます ( 例 : http://computer1/webui/ ) 図 7-2 Web UI からのアクセス画面 24