兵庫県公立高等学校の新しい選抜制度について 平成 29 年度入学者選抜対象 平成 27 年度入学者選抜から 生徒がそれぞれの個性や能力 興味 関心 進路希望等に応じて 生徒が学びたい学校で充実した高校生活を送ることができるようにするために 通学区域の見直 しが行われました 1 高等学校の種類 1 課程 ( 学校で学ぶ時間帯 ) の違いによる区分 (1) 全日制 : 昼間の時間帯に教育活動 ( 授業 学校行事や部活動 ) が行われます (2) 定時制 : 昼間や夜間の特別な時間帯に教育活動が行われます 昼間定時制: 午後 1 時 ~4 時頃 夜間定時制: 午後 5 時 ~9 時頃 (3) 多部制 : 複数の時間帯に教育活動が行われる 午前(1 部 ) 午後(2 部 ) 夜間(3 部 ) のいずれかに所属し学習します * 部をこえて時間割を組むことも可能 (4) 通信制 : レポートの提出や年間に定められた回数のスクーリングを受けます * スクーリング : 学校で直接指導を受けることです 2 学科の違いによる区分 (1) 普通科 : 国語 地理 歴史 公民 数学 理科 英語などの教科を中心に学習します (2) 職業科 : 農業や工業 商業など 各分野の専門的な内容を学習します (3) 総合学科 : 進路への意識や知識を高めるため 普通科目以外に 看護基礎 スポーツ 文学研究 簿記 電気基礎など様々な専門科目を自分自身で選択して学習します (4) 特色ある専門学科 : スポーツや芸術 科学 防災など各分野において専門的な内容を学習します 3 単位の取り方の違いによる区分 * 単位 : 一定時間の授業を受け 出席や成績の条件を満たすことで認定されるもの (1) 学年制 : 学年ごとに定められた単位を修得し 中学校と同じように上級学年に進級します (2) 単位制 : 生活上のクラス 学年はありますが 学年の区別なく必要な単位を修得することによって卒業が認められます * 全ての総合学科 いくつかの普通科や工業科 2 全日制高等学校の選抜制度 2 月実施推薦入学 : 普通科 ( コース 単位制 ) 総合学科 職業学科 特色ある専門学科特色選抜 : 普通科 ( 学年制 ) 3 月実施学力検査 : 複数志願選抜 - 普通科 ( 学年制 単位制 ) 総合学科単独選抜 - 職業学科 明石商業高校は従来の通学区域 (28 年度選抜 ) * は 通学区域が県下全域であるもの
3 第 1 学区の複数志願を実施する高等学校 (25 校 ) ( 旧 ) 神戸第一 芦屋 ( 旧 ) 神戸第二 ( 旧 ) 神戸第三 ( 旧 ) 淡路 普通科学年制 東灘御影神戸市立葺合 夢野台兵庫神戸鈴蘭台神戸北 長田須磨東星陵舞子伊川谷北伊川谷 洲本津名淡路三原 神戸高塚 単位制 芦屋市立六甲アイランド 北須磨 総合学科 神戸甲北 須磨友が丘市立須磨翔風 淡路 4 新しい複数志願選抜 1 志願のパターン (1) 第 1 学区 25 校の中から 1 校 ( 第 1 志望のみ ) または2 校 ( 第 1 志望 + 第 2 志望 ) * 従来の制度にあった その他校志望 はなくなりました (2) 北区 西区在住の生徒は隣接区域への志願もできます 2 第 1 志望加算点志願者の第 1 志望を支援するために 第 1 志望校の合否判定に加えられる点数で 第 1 学区は 25 点です 3 志願変更 (1) 期間内に1 回に限り 志望校 志願課程及び志願学科を変更できます (2) 複数志願選抜実施校間の志願変更は 第 2 志望に限り認められるので 第 1 志望の変更はできません (3) 第 2 志望校の変更 複数志願選抜実施校第 2 志望のみ可 1 A 高校 B 高校 2 C 高校 希望無し 3 希望無し D 高校 単独選抜実施校 4 総合学科の実技代替 (1) 総合学科については 出願時に希望しておけば 国語 数学 社会 理科 英語 の学力検査のうち1 教科を 音楽 美術 保健体育 技術 家庭 の1 教科に替えること ( 実技代替 ) ができます (2) 実技代替による受検は 1 校 ( 第 1 志望 ) または2 校 ( 第 1 志望 + 第 2 志望 ) とも総合学科を志願する場合のみに限り認められます
5 隣接区域への出願 (1) 北区の隣接区域 : 西宮市 三田市 三木市 北区在住の生徒は 第 1 学区 西宮市 三田市 三木市のいずれか1つの区域を選択して出願できます 西宮市三田市三木市 普通科学年制 鳴尾西宮北西宮甲山西宮南市立西宮 北摂三田 三田西陵 三木 三木北 吉川 市立西宮東 単位制 西宮 三田祥雲館 総合学科 西宮今津 有馬 三木東 (2) 西区の隣接区域 : 明石市 三木市 西区在住の生徒は 第 1 学区 明石市 三木市のいずれか 1 つの区域を選択して出願でき ます 普通科学年制 明石市 明石 明石北 明石城西 明石清水 明石西 三木市 三木 三木北 吉川 単位制 総合学科 明石南 三木東 6 合否判定 (1) 判定のための資料 第 1 志望校 : 総合得点 ( 調査書の学習評定 + 学力検査の成績 )+ 第 1 志望加算点 (25 点 ) 第 2 志望校 : 総合得点 ( 調査書の学習評定 + 学力検査の成績 ) * 第 1 学区は 25 点 (2) 総合得点の計算方法 調査書の学習評定( 総配点 250 点 ) 1 5 教科 ( 国 社 数 理 英 ) 評定点 4 総配点 100 点 必修教科 ( 音 美 保体 技 家 ) 評定点 7.5 総配点 150 点 学力検査の成績 ( 総配点 250 点 ) 2 5 教科の得点 ( 各教科 100 点 ) の合計 0.5 総配点 250 点 総合得点 =1+2 最大 500 点
1 総合得点の具体的な例調査書の学習評定学力検査の成績国語 3 国語 50 社会 4 社会 80 数学 4 18 4=72 数学 80 340 0.5=170 理科 5 理科 90 英語 2 英語 40 音楽 4 美術 5 16 7.5=120 保体 3 技 家 4 調査書の学習評定 (192)+ 学力検査の成績 (170)= 総合得点 (362) 総合学科の実技代替を希望した場合には 必須教科と実技教科の評定を入れ替えて計算します 2 合否判定の方法 学校ごとに第 1 志望者 ( 総合得点 + 加算点 ) 第 2 志望者 ( 総合得点 ) を合わせて点数順に並べます X 君の第 1 志望はA 高校 第 2 志望はB 高校だったとします X 君の総合得点が 350 点だったとすると X 君はA 高校では加算点の 25 点を加えた 375 点で B 高校では 350 点で判定されます X 君は 定員 240 名の中に入っているので第 1 志望のA 高校に合格となり 第 2 志望のB 高校の判定対象者から外されます Y 君は B 高校を第 1 志望しており はじめは 240 名の定員外でしたが X 君が対象から外れたことで 定員内となり合格となりました Z 君は A 高校を第 1 志望 B 高校を第 2 志望にしていましたが いずれも定員内に入れなかったためA 高校 B 高校ともに不合格となります Z 君は 第 1 志望がB 高校だった場合にはB 高校に 第 2 志望がはじめからC 高校 第 2 志望校をB 高校からC 高校に志願変更していたらC 高校に合格できていたことになります 5 選抜制度に係るQ&A Q1: 複数志願選抜で2 校志願すると 2 回受検できるのですか? A1:3 月に第 1 志望校で1 回受検するだけです 第 1 志望校で総合得点 ( 調査書 + 学力検査 ) + 第 1 志望加算点 ( 第 1 学区は 25 点 ) に基づいて合否判定され 不合格だった場合は 総合得点 ( 調査書 + 学力検査 ) に基づいて第 2 志望校で合否判定されます Q2: 複数志願選抜は 必ず 2 校志願しなければいけないのですか? A2: 最大 2 校ということで 第 1 志望だけの志願も可能です 第 2 志望校を書く場合 第 2 志 望校で合格となった際 必ずその高校に入学する意志がなければなりません
Q3: 第 1 志望を総合学科にした場合 第 2 志望を普通科にできますか? その際 実技代替はどうなりますか? A3: 普通科学年制 普通科単位制 総合学科を自由に組み合わせることが可能です 実技代替は 総合学科を第 1 志望のみ あるいは 第 1 志望 第 2 志望とも総合学科を志願する場合のみ認められます Q4: 第 1 志望だけ書いて出願した場合 志願変更はできますか? A4: 複数志願選抜校間での第 1 志望の志願変更はできません 複数志願選抜においては 第 2 志望校のみ志願変更が可能です 第 2 志望校については 他の高校に変更する 無しから有りにする 有りから無しにすることができます また 単独選抜実施校への志願変更は可能です Q5: 志願変更の際 第 1 志望と第 2 志望を入れ替えることはできますか? A5: できません 複数志願選抜においては 第 2 志望校のみ変更が可能です Q6: 単独選抜実施校から複数志願選抜実施校に志願変更することはできますか? A6: 可能です 第 1 志望には第 1 志望加算点が付き 第 2 志望も書けます 単独選抜実施校は 商業科や工業科等の専門教育を主とする学科で 複数志願選抜実施校の普通科や総合学科とは学習する内容が大きく異なるので 高校で何を学びたいのか 自分の適性はどうかなど しっかり検討して 志望校を決めることが大切です Q7: 隣接区域への出願が認められている場合 第 1 学区との関係はどうなりますか? A7: 第 1 学区か隣接区域 ( 隣接市 ) の中の1つの区域のいずれかを選択します 第 2 志望校は 第 1 志望校の属する第 1 学区か隣接区域の中から選択しなければなりません 学区 区域にまたがる複数志願はできないということです 第 1 志望校の変更はできないため 一旦隣接区域の高校に出願すると 第 1 学区への志願変更はできません 逆に 第 1 学区の高校に出願すると 隣接区域への志願変更もできません Q8: 隣接区域に出願した場合 第 1 学区に志願変更することはできますか? A8: 複数志願選抜への志願変更はできません 第 1 学区内では 単独選抜実施校への志願変更は可能です Q9: 複数志願選抜における合格判定はどのように行われるのですか? A9: 調査書の学習評定と学力検査の成績を合わせた総合得点を基本として判定します 各校において 第 1 志望者は総合得点に第 1 志望加算点を加えた点数で 第 2 志望者は総合得点の点数で受検生の点数を並べます 点数が 各校の募集定員内の順位であれば合格となります
Q10: 複数志願選抜の合格発表はどのようにされるのですか? A10: 第 1 志望校において合格者の受検番号を掲示し 合格発表をしています 第 1 志望と第 2 志望のどちらに合格したかは 掲示ではなく受検票と引き替えで渡される封筒の中に入っている文書に記載された高校名で分かります Q11: 部活動や生徒会活動等についての特別取扱いはどうなるのですか? A11: 特別取扱いは 単独選抜の学力検査のみで実施されます 2 月の推薦入学や特色選抜 3 月の複数志願選抜では実施されません ( 資料 1) 平成 28 年度入学者選抜で推薦入試 特色選抜を実施した神戸市内にある高等学校 1 推薦入学 出願資格 当該学科またはコースを第 1 志望とする者のうち 次の条件を満たし中学校長が推薦する者 1 当該学科 コースを志願する動機 理由が明白かつ適切であること 2 当該学科 コースに対する適性及び興味 関心を有すること 学科 特色ある専門学科職業学科普通科 ( コース ) 普通科 ( 単位制 ) 総合学科神戸 ( 総合理学 ) 商業 国際文化系芦屋神戸甲北市立葺合 ( 国際 ) 神戸商業神戸鈴蘭台市立六甲アイランド須磨友が丘兵庫 ( 創造科学 ) 市立神港橘 総合人間系北須磨市立須磨翔風舞子 ( 環境防災 ) 御影神戸商業 ( 情報 )( 会計 ) 工業兵庫工業市立科学技術 募集定員定員の全て定員の50% 定員の全て定員の50% 定員の50% 面接 適性検査面接 作文面接選抜方法面接 作文面接 作文 舞子高は面接 作文適性検査適性検査 2 特色選抜 出願資格 志願する学校を第 1 志望とし 当該高等学校の特色ある教育内容を理解し 当該 高等学校で学習する強い意欲を持っている者 高校名 類型 募集定員 選抜定員 東灘 医療 看護 保育類型 定員の12.5% 40 夢野台 教職類型 定員の10% 28 神戸北 福祉ボランティア類型 定員の15% 30 長田 人文 数理探究類型 定員の12.5% 40 須磨東 リーガルマインド類型 定員の10% 28 星陵 生命科学類型 定員の5% 16 舞子 先進理工類型 定員の5% 12 伊川谷北 芸術類型 定員の10% 28 伊川谷 コミュニケーション類型 定員の15% 36 神戸高塚 ボランティア類型 定員の15% 36 ( 資料 2) 神戸市立神港橘高校開校に伴う変更等 (H28 選抜より ) 神港橘高校の募集開始に伴い 兵庫商業高校( 商業科 ) 神港高校 ( 商業科 情報処理科 ) の募集停止 神港高校の場所に開校