ThinkServer EasyStartup を使用した Windows Server 2012 R2 導入ガイド 本文 INDEX 1. ThinkServer EasyStartup プログラムについて 1.1 ThinkServer EasyStartup プログラムとは 1.2 ThinkServer EasyStartup プログラムの特長 2. 導入前の作業 2.1 使用するコンポーネント 2.2 RAID の構成 3. ThinkServer EasyStartup プログラムの起動 4. オペレーティング システムのインストール 1. ThinkServer EasyStartup プログラムについて 当カイドは ThinkServer EasyStartup プログラムを使用して Windows Server 2012 R2 を GUI 使用サーバー (Server Core インストールではなく ) として導入する手順を記述しています 1.1 ThinkServer EasyStartup プログラムとは ThinkServer EasyStartup プログラムは サポートされているオペレーティング システムとデバイス ドライバーをサーバーにインストールするプロセスを簡略化します このプログラムは Windows あるいは Linux オペレーティング システムのインストール ディスクと連動して機能し オペレーティング システムおよび関連するデバイス ドライバーのインストール プロセスを自動化します このプログラムは サーバーに付属の自己起動型 ( ブート可能 ) ThinkServer EasyStartup DVD に収録されています このプログラムのユーザー ガイドも DVD に収められており プログラムのインターフェースから直接アクセスすることができます ThinkServer EasyStartup DVD がない場合は ISO イメージを Lenovo Web サイトからダウンロードし ディスクをご自分で作成できます
1.2 ThinkServer EasyStartup プログラムの特長 ThinkServer EasyStartup プログラムには 以下の特長があります 自己起動型 ( ブート可能 ) DVD に収録 使いやすい 各国語対応インターフェース ヘルプ システムおよびユーザー ガイドの統合 自動ハードウェア検出 複数オペレーティング システムに対するサポート オペレーティング システムおよびデバイス ドライバーの無人モードでのインストールによる時間節約機能 デバイス ドライバーの提供 ( サーバー モデルおよび検出されたデバイスに基づく ) オペレーティング システムに従った ThinkServer EasyStartup DVD からのデバイス ドライバーのダウンロード 選択可能な区画サイズおよびファイル システムのタイプ 類似構成の Lenovo サーバーで使用できる再使用可能な応答ファイルの作成による 将来のインストールの迅速化機能 2. 導入前の作業 2.1 使用するコンポーネント当ガイドで紹介する導入手順では 次のメディア ドライブ ソフトウェアを使用します (1)ThinkServer 本体とオプション 当ガイドでは 以下の構成となります ThinkServer TS140(70A00017JP) 1 台 (2) Windows Server 2012 R2 DVD (3) ThinkServer EasyStartup DVD v3.8.1h ThinkServer EasyStartup DVD v3.8.1h は Windows Server 2012 R2 with Update DVD には対応していません ThinkServer EasyStartup プログラムをサポートする ThinkServer には ThinkServer EasyStartup DVD が同梱されております ThinkServer EasyStartup プログラムの最新版は Lenovo Web サイトからダウンロード可能です 最新版でのご利用をお勧めします ThinkServer EasyStartup の最新版やデバイス ドライバー等のパッケージファイルを個別に入手する方法については以下をご参照ください
入手方法 1. レノボ サポートにアクセスし ご利用の機種などを選択してください レノボ サポート http://support.lenovo.com/jp/ja/products/servers?c=1 ThinkServer TS140 の場合は 以下のように項目を選択して [ 進む ] を選択します 製品カテゴリーを選択する :[ サーバー ] シリーズを選択してください [ThinkServer タワーサーバー ] サブシリーズ / モデルを選択してください [ThinkServer TS140] 2. 表示される一覧より 必要となるパッケージを選択してダウンロードすることができます 各パッケージの インストール文書 を選択すると各パッケージの詳細を確認できます 要素 : や オペレーティングシステム を選択することで表示される一覧を絞り込むことが可能です 要素にて EasySuite を選択すると ThinkServer EasyStartup を簡単に見つけられます
2.2 RAID の構成 ThinkServer TS140/TS440 のオンボード SATA RAID コントローラーにて RAID を構成する場合には ThinkServer EasyStartup プログラムの利用前に Lenovo BIOS Setup Utility で SATA モードを RAID に設定します そして ThinkServer TS140/TS440 を再起動し プロンプトが表示されたら Ctrl+I を押して RAID 構成ユーティリティー プログラム入り RAID を構成します RAID 構成後 ThinkServer TS140/TS440 を再起動し ThinkServer EasyStartup プログラムを利用してオペレーティングシステムをインストールします 当ガイドの構成では オンボード SATA RAID コントローラーにて RAID を構成済みとなります RAID 構成の詳細については以下のユーザー ガイドをご参照ください ここでは RAID 構成の詳細は省略します ThinkServer TS140 ユーザー ガイド http://download.lenovo.com/ibmdl/pub/pc/pccbbs/thinkservers/ts140_ug_jp.pdf ThinkServer TS440 ユーザー ガイド http://download.lenovo.com/ibmdl/pub/pc/pccbbs/thinkservers/ts440_user_guide_jp.pdf
3. ThinkServer EasyStartup プログラムの起動 ThinkServer EasyStartup プログラムを起動するには 次のようにします ThinkServer TS140 ではデフォルトで BIOS モードで起動します (Lenovo BIOS Setup Utility から Startup->Boot Mode[Auto, UEFI Only, Legacy Only] Boot Priority[UEFI First, Legacy First] 太字がデフォルト設定 ) 1. サーバーの電源を投入し すぐに ThinkServer EasyStartup DVD を光学式ドライブに挿入します 最初の起動デバイスをデフォルトから変更している場合には Lenovo BIOS Setup Utility で光学式ドライブを最初の起動デバイスに設定変更してください 起動デバイスに変更方法については 2.2 に記載のユーザー ガイドをご参照ください
2. ThinkServer EasyStartup プログラムのロード画面が表示されます
3. Language と Keyboard layout の選択画面が表示されます
4. Language と Keyboard layout の選択画面で 日本語 を選択して [OK] を押下します
5. RAID 構成の注意画面が表示されますので [ 次へ ] を押下します
6. LENOVO ライセンス契約書 画面が表示されますので [ 同意する ] を押下します
7. 日付と日時 画面が表示されますので 日付と日時を入力して [OK] を押下します
8. 開始オプション 画面が表示されますので メイン インターフェースに進みます を選択して [OK] を押下します
9. ホーム 画面が表示されます
4. オペレーティング システムのインストール ThinkServer EasyStartup プログラムを起動し そこからオペレーティング システムをインストールするには 次のようにします 1. ホーム 画面から オペレーティング システムのインストール を選択します
2. オペレーティング システムの選択 画面が表示されますので Microsoft Windows Server 2012 R2 を選択し [ 次へ ] を押下します UEFI モードで起動している場合には 注 :EasyStartup は現在 UEFI モードで実行中です と表示されます
3. ディスクの選択 画面が表示されますので [ 次へ ] を押下します
4. パーティション オプション 画面が表示されますので インストール時にドライブを再パーティション化します が選択されていること確認し [ 次へ ] を押下します パーティション タイプは MBR であることが必要です は BIOS モードの場合に表示されます
5. パーティション設定 画面が表示されますので パーティション サイズを指定して [ 次へ ] を押下します 当ガイドでは最大サイズを指定しました
6. インストール設定 画面が表示されますので 必要事項を入力して [ 次へ ] を押下します 当ガイドでは ユーザーの氏名 タイム ゾーン プロダクト キー 管理者設定 を指定しました
7. ネットワーク設定 画面が表示されますので 必要事項を入力して [ 次へ ] を押下します 当ガイドでは ドメインおよびワークグループの設定 を指定しました
8. アプリケーションのインストール 画面が表示されますので DVD 書き込みソフトウェアのインストール のチェックを外し [ 次へ ] を押下します 書き込み可能な DVD ドライブオプションを搭載した場合には DVD 書き込みソフトウェアの利用が可能です
9. Windows コンポーネントのインストール 画面が表示されますので [ 次へ ] を押下します 当ガイドでは オプションの Windows コンポーネント は指定しません
10. 設定の確認 画面が表示されますので 設定を確認して [ 次へ ] を押下します
11. 応答ファイルの保存 画面が表示されますので いいえ 応答ファイルを保存しません にチェックされていることを確認し [ 次へ ] を押下します 当ガイドでは 応答ファイルを保存しません
12. インストールの開始 画面が表示されますので [ 終了 ] を押下します
13. 注意 画面が表示されますので [ はい ] を押下します
14. システム ファイルをコピー中です... 画面が表示されます この画面から 15. の画面まで約 2-3 分です
15. Microsoft Windows Server 2012 R2 のインストール ディスクを挿入します... 画面が表示されますので Windows Server 2012 R2 DVD を挿入し [OK] を押下します Windows Server 2012 R2 with Update DVD は利用できません
16. オペレーティング システムの選択 画面がと表示されますので Windows Server 2012 R2 Standard(GUI 使用サーバー ) にチェックし [OK] を押下します 当ガイドは Windows Server 2012 R2 Standard(GUI 使用サーバー ) を選択します
17. エンド ユーザーのご使用条件 画面が表示されますので [ 同意する ] を押下します
18. Windows インストールのソース ファイルをコピー中です... 画面が表示されます
19. Windows をインストールしています 画面が表示されます
20. サーバーマネージャー 画面が表示されます
21. キーボードを英語配列から日本語配列に変更します デバイスマネージャー から キーボード -> HID キーボードデバイス を右クリックして ドライバーソフトウェアの更新 (P)... を選択します キーボードの英語配列を確認するには メモ帳等から [Shift]+[2] を押下し @ が表示される場合は 英語配列です 日本語配列の場合は [Shift]+[2] を押下すると " が表示されます
22. どのような方法でドライバーソフトウェアを検索しますか? 画面が表示されますので コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します (R) を選択します 23. コンピューター上のドライバーソフトウェアを参照します 画面が表示されますので コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します (L) を選択します
24. このハードウェアのためにインストールする... 画面が表示されますので 互換性のあるハードウェアを表示 (C) のチェックを外し 製造元 -> ( 標準キーボード ) -> モデル -> 日本語 PS/2 キーボード (106/109 キー ) を選択して [ 次へ ] を押下します 25. ドライバーの更新警告 画面が表示されますので [ はい ] を押下します
26. デバイス用のドライバーソフトウェアが見つかりましたが... 画面が表示されますので [ 閉じる ] を押下します
27. デバイスマネージャー 画面に戻りますので キーボード -> 日本語 PS/2 キーボード (106/109 キー ) を右クリックして ドライバーソフトウェアの更新 (P)... を選択します 28. どのような方法でドライバーソフトウェアを検索しますか? 画面が表示されますので ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索します (S) を選択します
29. ドライバーソフトウェアが正常に更新されました 画面が表示されますので [ 閉じる ] を押下します 30. Windows Server 2012 R2 を再起動します これで Windows Server 2012 R2 再起動後にキーボードが英語配列から日本語配列となります キーボードの英語配列を確認するには メモ帳等から [Shift]+[2] を押下し @ が表示される場合は 英語配列です 日本語配列の場合は [Shift]+[2] を押下すると " が表示されます 31. 以上で ThinkServer EasyStartup プログラムを利用した Windows Server 2012 R2 のインストールは完了です
< 参考!> 導入した Windows Server 2012 R2 の Edition を確認する方法について 導入した Windows Server 2012 R2 の Edition については 以下の方法で確認することができます Server Core インストール環境の場合 コマンドプロンプト や Windows PowerShell にて "systeminfo" コマンドを実行して OS 名を確認してください Microsoft Windows Server 2012 R2 Datacenter などと表示されることで OS が正しく導入されたことを確認できます GUI 使用サーバー環境の場合 サーバーマネージャー を起動て < ツール > - < システム情報 > の OS 名を確認してください Microsoft Windows Server 2012 R2 Datacenter などと表示されることで OS が正しく導入されたことを確認できます < 参考!> 導入した Windows Server 2012 R2 が uefi/bios モードのどちらで導入されているのかを確認する方法について 導入した Windows Server 2012 R2 が uefi/bios モードのどちらで導入されているのかについては 以下の方法で確認することができます Server Core インストール環境の場合 コマンドプロンプト や Windows PowerShell にて 以下の方法で確認できます 1."diskpart" コマンドを実行します 2."list disk" コマンドを実行して OS が導入されているディスクの GPT の項目を確認します それぞれ以下のとおりです * と表示されている場合は uefi モード ( 空白 ) になっている場合は BIOS モード 確認したら "exit" コマンドを実行して "diskpart" を終了します GUI 使用サーバー環境の場合 サーバーマネージャー より 以下の方法で確認できます 1. サーバーマネージャー を起動して < ツール > - < コンピューターの管理 > を開きます 2.< ディスクの管理 > の項目を開き Windows Server 2012 R2 が導入されたディスクを右クリックしてプロパティを開きます 3.< ボリューム > タブを開いて [ パーティションのスタイル ] の項目を確認します それぞれ以下のとおりです GUID パーティションテーブル (GPT) と表示されている場合は uefi モード マスターブートレコード (MBR) と表示されている場合は BIOS モード
関連サイトのリンク Configuring ThinkServer RAID 100 on the TS140 and TS440 http://www.lenovo.com/images/products/server/pdfs/tech_resources/thinkserver_config_raid_100_ts140_ ts440_tr.pdf ThinkServer TS140 Operating System Installation Guide http://us.download.lenovo.com/ibmdl/pub/pc/pccbbs/thinkservers/ts140os_en.pdf 免責 当内容は お客様 販売店様 その他関係者が System x, Flex System などを活用することを目的として作成しました 詳細につきましては URL( http://www.lenovo.com/legal/jp/ja/ ) の利用条件をご参照ください 当技術資料に含まれるレノボ エンタープライズ ソリューションズ株式会社および Lenovo Enterprise Solutions ( 以下総称して LES) 以外の製品に関する情報は 各提供ベンダーより提供されたものであり LES はその正確性または完全性についてはいかなる責任も負いません 当技術資料の個々の項目は LES にて検証されていますが お客様の環境において全く同一または同様な結果が得られる保証はありません お客様の環境 その他の要因によって異なる場合があります お客様自身の環境にこれらの技術を適用される場合は お客様自身の責任と費用において行なってくださいますようお願いいたします Copyright 2015 レノボ エンタープライズ ソリューションズ株式会社