システム構築支援基盤 Hitachi IT System Configuration Manager のご紹介 株式会社日立製作所 ICT 事業統括本部サービスプラットフォーム事業本部
Contents 1. 概要 2. 特長 3. 利用シーンと適用形態 4. 製品基本情報 5. テンプレートの概要 1
1. 概要 2
1-1 IT に求められる変化への対応スピード IT システムの変化 仮想化によるホスト集約の一般化プライベートクラウドの導入 短納期で多数のシステム構築を実施する必要がある IT 部門のニーズ スピード & 環境変化に IT も素早い対応が求められる システム開発のスピードアップ システム変更への素早い対応とシステムの安定稼働 品質 ビジネススピードへの追随 システム構築における各工程のヒューマンエラーに対するリスク低減が必要 3
1-2 ミドルウェア構築における課題 課題ミドルウェアの定義ファイル生成からセットアップ 設定値の確認まで自動化できます 構築における各工程のヒューマンエラーに対するリスク低減が必要 1 定数設計書作成 2 定義ファイル作成 3 ホストへの配布 設定 4 設定確認 Excel Excel 定数設計書 レビュー済み設計書から定義ファイルを作成 定義ファイル 構築対象ホストへ設計内容を反映 定義ファイル 定義ファイルへの転記ミス オペレーションミス 構築対象ホストの増加に伴う工数増加 レビュー済みの定数設計書をベースに構築を実施するが 構築時にヒューマンエラーのリスクが存在 4
1-3 ミドルウェア構築自動化による課題の解決 ポイントミドルウェアの定義ファイル生成からセットアップ 設定値の確認まで自動化できます 定数設計書を入力としてミドルウェア構築の自動化を実現 1 定数設計書作成 2 定義ファイル作成 3 ホストへの配布 設定 4 設定確認 Excel Excel Hitachi IT System Configuration Manager 定数設計書 レビュー済み設計書から定義ファイルを自動生成 定義ファイル ホストへ定義ファイルを自動配布 設定 定義ファイル 定義ファイルへの転記ミス抑止 オペレーションミス抑止 構築工数削減 Hitachi IT System Configuration Manager で自動化することによりヒューマンエラーを排除 5
2. 特長 6
2-1 定数設計書とテンプレートでミドルウェアの構築を自動化 インストール済みのミドルウェアの構築を自動化します また 構築後の設定変更も自動化可能です Hitachi IT System Configuration Manager Excel 定義ファイル雛型 自動生成 定数設計書 構築スクリプト雛形 定義ファイル 構築スクリプト テンプレート 自動配布 自動配布 実行 エージェントレス 1 オペレーションで複数台構築可能 ミドルウェア ミドルウェアミドルウェア ミドルウェア ミドルウェア OS OS OS OS OS パラメータ設定やセットアップの自動化は ミドルウェア定義ファイルの生成 / 配布 およびセットアップコマンドの実行により実現します 画面インタフェースでの設定に対しては実行できません 7
2-2 定数設計書イメージ 設定項目 ( パラメータ ) の説明や設定根拠を記載可能 同一の定数設計書に複数ホストの設定値を記載可能 ミドルウェアの設定ファイル以外のシート ( 表紙など ) も追加可能 8
2-3 ミドルウェア構築自動化の効果 < 例 > JP1 製品群 1 を仮想ホスト 44 台に構築した結果 構築工数を約 50% 削減 2 10 8 工数 ( 人月 ) 6 4 2 6 1.2 3 3 工数内訳 (1)Hitachi IT System Configuration Manager 構築 : 0.02 人月 (2) 構築の事前作業 : 0.29 人月 (3) 自動構築 : 0.06 人月 (Hitachi IT System Configuration Manager 適用 ) (4) 手動構築 : 0.84 人月 0 手動構築のみ 1 ( 見積 ) Hitachi IT System 2 Configuration Manager 適用後 ( 一部手動構築 ) 製品インストール構築 1 構築対象の仮想ホストには 14 種類の JP1 製品 ( のべ 215 製品 ) を適用 2 構築対象のミドルウェア用のテンプレート 適用手順書が事前に用意してある場合の実績です また すべてのお客様の環境において削減効果を保証するものではありません 9
3. 利用シーンと適用形態 10
3-1 新規システム構築への適用 ~ 初期構築 ( 全自動 ) 構築対象ホストが多いので システム構築をできる限り自動化したい ミドルウェアの定義ファイル生成からセットアップ 設定値の確認を自動化可能ミドルウェアの定義ファイル生成からセットアップ 設定値の確認まで自動化できます Excel 定数設計書 1 テンプレート登録 2 定数設計書登録 3 構築指示 定義ファイル雛型 構築スクリプト雛形 ミドルウェア A 用 自動生成 定義ファイル 自動配布 自動配布 実行 ミドルウェア B 用 テンプレート 構築スクリプト Hitachi IT System Configuration Manager 11
3-2 新規システム構築への適用 ~ 設定値変更 ( 全自動 ) 構築後の設定値変更も自動化したい ミドルウェア構築後の設定値変更も 構築時と同様の流れで自動化可能 ミドルウェアの定義ファイル生成からセットアップ 設定値の確認まで自動化できます Excel 設定値の変更 定数設計書 1 定数設計書登録 2 構築指示 ( 設定変更 ) 定義ファイル雛型 更新スクリフ ト雛形 テンプレート 自動生成 定義ファイル更新スクリプト 自動配布 実行 Hitachi IT System Configuration Manager 定義ファイル単位で設定変更できます 12
3-3 既存構築手順の品質向上 ~ 設定ファイル生成 ( 半自動 ) 構築対象ホストが物理的に隔離されているため定義ファイル等の自動配布は難しいが システム構築を少しでも自動化したい ミドルウェアの定義ファイルや構築スクリプトの自動生成部分のみを自動化可能ミドルウェアの定義ファイル生成からセットアップ 設定値の確認まで自動化できます Excel 1 テンプレート登録 定数設計書 2 定数設計書登録 3 ファイル取得 手動で定義ファイルを配布 構築スクリプトを実行 定義ファイル 定義ファイル雛型 構築スクリプト雛形 ミドルウェア A 用 自動生成 定義ファイル エクスポート 構築スクリプト ミドルウェア B 用 テンプレート 構築スクリプト Hitachi IT System Configuration Manager 13
3-4 複数ミドルウェア構築時の設計書と運用 複数のミドルウェアを構築する場合 同一 OS 同一ミドルウェアの単位で設計書を分けて作成し 構築は設計書ごとに行います JP1/Base,JP1/AJS3 Manager,JP1/AJS3 Agent の構築 ホスト 1 ホスト 2 ホスト 3 ホスト 4 ホスト 5 OS(Linux) OS(Linux) OS(Linux) OS(Linux) OS(Linux) 設計書 A Linux JP1/Base Excel JP1/Base JP1/Base JP1/Base JP1/Base JP1/Base 設計書 B Linux JP1/AJS3 - Manager Excel JP1/AJS3 Manager JP1/AJS3 Manager 設計書 C Linux JP1/AJS3 - Agent Excel JP1/AJS3 Agent JP1/AJS3 Agent JP1/AJS3 Agent JP1/AJS3 - Manager:JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager JP1/AJS3 - Agent:JP1/Automatic Job Management System 3 - Agent 14
4. 製品基本情報 15
4-1 システム基本構成 Hitachi IT System Configuration Manager の基本構成 システム構築支援基盤 Windows Server 2008 R2(x64) Windows Server 2012 R2 Hitachi IT System Configuration Manager 構築対象ホスト 構築対象 Windows/Linux 構築対象 Windows/Linux 16
4-2 サポートプラットフォーム一覧 Hitachi IT System Configuration Manager 本体の稼働環境 OS 区分 Hitachi IT System Configuration Manager が動作するハイパーバイザ プラットフォーム Windows Server 2008 R2, Windows Server 2012 R2 Windows 7 1, Windows 8.1 1 Virtage VMware Hitachi IT System Configuration Manager が対応するセットアップ先の OS 区分 プラットフォーム セットアップ先の OS 2 Red Hat Enterprise Linux 5 (AMD/Intel 64) Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64) Red Hat Enterprise Linux Server 7 (64-bit x86_64) Windows Server 2008 R2, Windows Server 2012 R2 1 クライアント OS 上で実行する場合は 使用できる機能に制限があります 詳細はリリースノートを参照いただくか 弊社営業までお問い合わせください 2 セットアップ実行時の対象 OS との通信は Linux の場合は OpenSSH Windows の場合は管理共有によるアクセスを利用します セットアップ先の OS には事前設定が必要ですので 詳細はマニュアル Hitachi IT System Configuration Manager 解説 を参照してください 17
4-3 Hitachi IT System Configuration Manager 適用までの流れ 設計書 テンプレートの作成は, テクニカルサービスとしてご提供しております 適用シーン検討 自動化範囲すり合せ 設計書 テンプレートの作成 環境構築 使い方のレクチャー 構築 Hitachi IT System Configuration Manager のご紹介 適用シーンのご提案 対象製品の決定 自動化範囲の決定 設計書作成 構築のためのテンプレート作成 Hitachi IT System Configuration Manager のインストール 使い方のご説明 18
4-4 テンプレートの対応状況 ( 案件適用実績 ):JP1 製品 # 製品名 Linux Windows AIX JP1 V10 1 JP1/Base 2 JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager - - 3 JP1/Automatic Job Management System 3 - Agent 4 JP1/Performance Management - Base - 5 JP1/Performance Management - Manager - - 6 JP1/Performance Management - Agent Option for Platform - 7 JP1/Performance Management - Web Console - - 8 JP1/Integrated Management - Manager - - 9 JP1/Cm2/Network Node Manager i - 10 JP1/Cm2/SNMP System Observer - 11 JP1/Cm2/Extensible SNMP Agent - 12 JP1/Cm2/SNMP System Observer - Agent for Process 13 JP1/File Transmission Server/FTP 14 JP1/Integrated Management - Event Gateway for Network Node Manager i 2015/12 現在 凡例 : 対応済み -: 未対応 /:PF 未対応 () 内はバージョン 1 - - 15 JP1/NETM/DM Client - 2-1 V9 での実績があります 2 JP1/NETM/DM Administrator Kit の利用を推奨します 19
4-5 テンプレートの対応状況 ( 案件適用実績 ):JP1 製品以外 2015/12 現在 凡例 : 対応済み -: 未対応 /:PF 未対応 () 内はバージョン # 製品名 Linux Windows AIX JP1 製品以外 1 ucosminexus Application Server - 2 HA モニタ (01-57) (09-50) - (01-22) テンプレートは順次拡充しております下記ご希望ある場合は対応についてお問合せください 構築したい製品が表中では未対応になっている JP1 製品で クラスタ構成をとりたい 同じ JP1 製品を 1 サーバ上で同時起動 運用したい など 20
5. テンプレートの概要 21
5-1 構築の仕組み 設計書とテンプレートを元に 定義ファイルや構築スクリプトを生成します 定義ファイルや構築スクリプトを構築対象ホストに転送し 実行します Excel 定義ファイル雛型 構築スクリプト雛形 定数設計書 テンプレート 定義ファイル 構築スクリプトの生成 定義ファイル 構築スクリプト 定義ファイル 構築スクリプト Hitachi IT System Configuration Manager マネージャホスト 定義ファイル 構築スクリプトの転送 構築スクリプトの実行 構築対象ホスト Linux の場合 SSH Windows の場合 Windows 管理共有 (netbios-ssn) でファイルを転送します 22
5-2 定義ファイル生成の仕組み 定数設計書に記載した設定値に 可変部定義名 という識別名を対応づけます ミドルウェア定義用テンプレートファイルには 設定値を記載する箇所に 可変部定義名 を記載します Excel 定数設計書 ( パラメータと設定値情報表 ) 項番 設定項目 設定値 Linux-242 可変部定義名 1 リトライの回数 0 CsdU_EvtConv_retry-times 2 リトライの間隔 10 CsdU_EvtConv_retry-interval Hitachi IT System Configuration Manager ミドルウェア定義用テンプレートファイル定数設計書の 可変部定義名 を # 設定ファイルミドルウェア用テンプレートファイルに記載 retry-times=${csdu_evtconv_retry-times} retry-interval=${csdu_evtconv_retry-interval} 定義ファイル # 設定ファイル 定数設計書の設定値が代入される 定義ファイルを生成 retry-times=0 retry-interval=10 23
5-3 構築自動化のために事前に作成するファイル 項番設定ファイル設定ファイルの内容 1 構築対象 ( 担当範囲 ) のシンスホスト構成のパターン情報テ 構成パターンテンプレート (XML) プムレ2 ー構構築対象 ( 担当範囲 ) のト成のテミドルウェア構成情報 コンポーネントテンプレート (XML) 接続構成 各ホストをどのように繋げるか ミドルウェア構成 構築対象に何を搭載するか 構成ハ ターンテンフ レート 1 <XML> Host-A Host-B コンホ ーネントテンフ レート (JP1/Base) <XML> OS 種別 (Linux or Windows) OS ユーサ 名 / ハ スワート ミドルウェア (JP1/Base) 構成ハ ターンテンフ レート 2 <XML> Host-A コンホ ーネントテンフ レート (JP1/AJS3) <XML> OS 種別 (Linux or Windows) OS ユーサ 名 / ハ スワート ミドルウェア (JP1/AJS3) 3 ミミドルウェアの定数設計書 ミドルウェアの定義情報 (#4) の変数に対応する定数設計書 (Excel) ミドルウェアのパラメータ パラメータの設定値と設定根拠サイジング結果 構築対象ホストの数 IP アドレス 定数設計書 Excel 4 ドルミドルウェアの定義情報ンプウレェアー単ト位のテ ミドルウェア定義用テンプレートファイル ( 可変箇所に変数を埋め込む ) ミドルウェア定義 パラメータはどこを変更しどこは変更させないか 定義コピーをしやすくするために ミドルウェアのフォルダ構成をそのまま定義する 定義用テンフ レートファイル 固定部 固定部 可変部 5 6 ミドルウェアの設定スクリプト セットアップ用スクリプト ( 初期構築 ) アップデート用スクリプト ( 定義更新 ) 設定スクリプト セットアップ時の設定反映の手順 ( 定義更新 / アンセットアップも同様 ) shell script 初期構築用 定義更新用 アンセットアップ用 JP1/AJS3 :JP1/Automatic Job Management System 3 24
商標等に対する表示 HITACHI,JP1,uCosminexus,HA モニタおよび Virtage は,( 株 ) 日立製作所の商標または登録商標です Linux は,Linus Torvalds 氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です Red Hat は, 米国およびその他の国で Red Hat, Inc. の登録商標もしくは商標です Microsoft, Windows, Windows Server および Excel は, 米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です AMD は,Advanced Micro Devices, Inc. の商標です Intel は, アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation の商標です その他記載の会社名, 製品名などは, それぞれの会社の商標もしくは登録商標です 25
END システム構築支援基盤 Hitachi IT System Configuration Manager のご紹介 株式会社日立製作所 ICT 事業統括本部サービスプラットフォーム事業本部 26