通信チェックツール (CommChecker) 取扱説明書 (Ver.1.0) 2009 ESPEC Corp.
目次 1. 使用条件 4 2. ダウンロード & インストール 5 3. 環境設定 6 3-1.RS-485 通信 6 3-2.RS-232C 通信 7 3-3.GPIB 通信 8 4. ソフトウェアの使用方法 9 4-1. 起動 9 4-2. 通信設定 10 (1)RS485 通信 10 (2)RS232C 通信 11 (3)GPIB 通信 12 P.2
4-3. 実行 13 (1) 画面説明 13 (2) エラー対応表 14 4-4. ロギングデータ 15 4-5. 終了 16 5. 修復 & アンインストール 17 P.3
1. 使用条件 このソフトウェアは 以下の条件で使用することができます OS CPU クロックメモリーハードディスク接続ポート Windows XP Intel Pentium/Celeron ファミリー AMD K6/Athlon/Athlon XP/Duron ファミリーまたは 互換性のある CPU 300MHz 以上 128MB 以上 500KB 以上 RS-232C を使用する場合 : COM1~99 の内 1 ポート使用可能であること GPIB を使用する場合 : ナショナルインスツルメンツ社製コントローラ GPIB コントローラが正しく搭載され ドライバーソフトがインストールされていること P.4
2. ダウンロード & インストール 画面にしたがって 操作してください Freamework2.0 がインストールされていない場合 自動的にインストールを行ないます プログラムメニューとデスクトップに CommChecker が作成されます 前回の設定ファイル (CommChecker.ini) を使用される場合は CommChecker.ini を待避したあと 一度アンインストールを行ないます 再インストールのあと インストールフォルダへ ini ファイルをコピーしてから 本ツールを起動してください P.5
3. 環境設定 3-1.RS-485 通信 装置 アドレス 通信速度 RS-232C RS-485 データ長 ケーブル ERC-200C または その他の変換機 ケーブル ストップビット パリティ デリミタ 1. 配線を確認する RS-232C ケーブルは 必ずストレートケーブルを使用してください RS-485 ボード ( 直結 ) は サポートしておりません 2. 装置の通信パラメータを確認する アドレス / 通信速度 / データ長 / ストップビット / パリティ / デリミタ 本ソフトウェアは エコーバック OFF には対応しておりませんので装置のプロトコルまたは通信手順の項目は 標準 に設定してください 表 3.1 RS-485 通信コネクタ信号 ピン番号 信号名 I/O 備考 1 SD+ O 送信データ (A) 2 SD- O 送信データ (B) 3 RD+ I 受信データ (A) 4 RD- I 受信データ (B) 5 GND - グランド 6 GND - グランド 7 NC - ( 未使用 ) 8 NC - ( 未使用 ) 9 NC - ( 未使用 ) P.6
3-2.RS-232C 通信 RS-232C ケーブル 装置 通信速度 データ長 ストップビット パリティ デリミタ 1. 配線を確認する RS-232C ケーブルは 必ずストレートケーブルを使用してください 2. 装置の通信パラメータを確認する 通信速度 / データ長 / ストップビット / パリティ / デリミタ 本ソフトウェアは エコーバック OFF には対応しておりませんので装置のプロトコルまたは通信手順の項目は 標準 に設定してください 表 3.2 RS-232C 通信コネクタ信号 ピン番号 信号名 I/O 備考 1 NC - ( 未使用 ) 2 SD(TxD) O 送信データ 3 RD(RxD) I 受信データ 4 DR(DSR) I 5 SG - グランド 6 ER(DTR) O 7 CS(CTS) O 8 RS(RTS) I 9 NC - ( 未使用 ) P.7
3-3.GPIB 通信 GPIB アドレス デリミタ GPIB ケーブル 1. 配線を確認する 本ソフトウェアは ナショナルインスツルメンツ社製の GPIB インターフェースを使用して動作確認しております 2. 装置の通信パラメータを確認する チャンバーアドレス / デリミタ EOI 設定がある装置の場合 ( お客様でアプリケーションを自作される場合 ): EOI のみに変更しておくと受信データに制御文字が付加されず データ加工が容易です P.8
4. ソフトウェアの使用方法 4-1. 起動 スタート メニュー - CommChecker を選択します または デスクトップの CommChecker アイコンから起動します 図 4.1 起動直後の画面 重複起動 ( ツールを複数同時に起動する ) について : 動作は保証できませんので ご注意ください P.9
4-2. 通信設定 (1)RS485 通信 3. 環境設定 で確認した値を設定します 1: 通信方式 (RS485) 選択 2: シリアルポート番号 (1~255) 選択 PC のコントロールパネルより確認してください 3: 転送速度 (19200/9600/4800) 選択 4: パリティ ( なし / 奇数 / 偶数 ) 選択 5: データ長 (7/8) 選択 6: デリミタ (CR/LF/CRLF) 選択 7: ストップビット (1/2) 選択 8: タイムアウト (1~10 秒 ) 選択 装置からの応答待ち時間を設定します 1 11 2 3 4 5 6 7 8 9 10 応答がない場合 エラーメッセージを表示します 9: 通信手順 ( 標準 ) 固定 10: ハンドシェイク ( なし ) 固定 11: 決定ボタン設定された内容で通信ポートをオープンします P.10
(2)RS232C 通信 3. 環境設定 で確認した値を設定します 1: 通信方式 (RS232C) 選択 2: シリアルポート番号 (1~255) 選択 PC のコントロールパネルより確認してください 3: 転送速度 (19200/9600/4800) 選択 4: パリティ ( なし / 奇数 / 偶数 ) 選択 5: データ長 (7/8) 選択 6: デリミタ (CR/LF/CRLF) 選択 7: ストップビット (1/2) 選択 8: タイムアウト (1~10 秒 ) 選択 装置からの応答待ち時間を設定します 1 11 2 3 4 5 6 7 8 9 10 応答がない場合 エラーメッセージを表示します 9: 通信手順 ( 標準 ) 固定 10: ハンドシェイク ( なし ) 固定 11: 決定ボタン設定された内容で通信ポートをオープンします P.11
(3)GPIB 通信 3. 環境設定 で確認した値を設定します 1: 通信方式 (GPIB) 選択 2:GPIB ボード ID(1~99) 選択 PC のコントロールパネルで確認してください 3 P.12
4-3. 実行 通信設定が 決定 ボタンを押すと 送信データに 01,ROM? が表示されます RS232C/GPIB では ROM? と表示されます (1) 画面説明 3 1 4 データの後ろに付く r と n 記号について : デリミタ Cr と Lf の制御記号です 2 1: 送信データ装置付属の取扱説明書 ( 通信機能 ) よりコマンドを入力してください RS485 通信では 装置アドレスと, が必要です 桁合わせの0( ゼロ ) は 付けなくても構いません 2: 送信ボタン装置にデータを送ります 3: 受信データ表示エリア送信された内容が SEND;-> のあとに表示されます 受信に成功すると RECV;<- のあとに表示されます 4: 設定変更ボタンうまく受信できない場合は もう一度設定を見直してください P.13
(2) エラー対応表 エラーメッセージ 対処方法 シリアルポートオープンエラー : ポート 'COM*' は存在しません 正しいCOMポート番号を選択してください 応答がありません タイムアウトが発生しました以下の設定を確認してくださいボーレート / パリティ / データビット / デリミタ RS485 通信はアドレスが必要です RS485のみ ) 先頭にアドレスを付けてください例 :01,TEMP? GPIB 通信エラー GPIBのみ ) 応答がありません 装置の電源が入っているか チャンバーアドレスが間違っていないか確認してください ( 上記以外のエラー ) システムエラー PC 環境の設定に依存する可能性があります P.14
4-4. ロギングデータ 設定が完了すると インストールフォルダに commlog.txt ファイルが作成されます -------------- Start of Log Data --------------- 2009/07/21 16:31:51- RS485 設定変更シリアルポート :COM1 ビット / 秒 :19200 パリティ : なしデータビット :8 デリミター :CRLF ストップビット :1 通信手順 : 標準ハンドシェイク : なしタイムアウト :1 2009/07/21 16:31:55- SEND:-> 01,ROM? r n 2009/07/21 16:31:55- RECV:<- JARC 6.08 r n 2009/07/21 16:51:36- SEND:-> 01,keyprotect? r n 2009/07/21 16:51:36- RECV:<- OFF r n 設定内容 (RS485 設定時 ) 送受信内容 既に commlog.txt ファイルが作成されている場合は 続きから書き込まれます 以下の場合は 本ツールを終了後 ファイルを移動または削除してください ファイル容量が大きくなった 次回 新規でログファイルを作成したい ツールはアンインストールするが 履歴は残しておきたい P.15
4-5. 終了 画面の終了ボタンを押してください 確認画面が表示されますので はい を押してください P.16
5. 修復 & アンインストール インストール時に使用した Setup.msi を起動します 修復または削除を選択してください 今回使用した設定ファイルやログファイルを削除せず保存する場合は 実行する前に別のフォルダへ以下のファイルを待避してください CommChecker.ini( 初期設定ファイル ) 次回 使用する場合は インストールの項参照 commlog.txt( ログファイル ) P.17