スライド 1

Similar documents
地盤情報DBの利用と活用方法

資料 4 第 2 回オープンデータ官民ラウンドテーブル インフラ 防災 減災 安全 安心 分野 地盤情報のオープンデータ化の提案 平成 30 年 3 月 一般社団法人全国地質調査業協会連合会

はじめに

H ( 火 ) H ( 水 ) H ( 金 ) H ( 火 ) H ( 月 ) H ( 火 ) H ( 土 ) H ( 日 ) H ( 木 ) H ( 火 ) H

第 40 回 看護総合 2009 年 平成 21 年 2009/7/18-19 京都府京都市 2009 年 2010 年 精神看護 2009/7/23-24 島根県松江市 2009 年 2010 年 母性看護 2009/8/6-7 佐賀県佐賀市 2009 年 2010 年 看護教育 2009/8/2

< E B B798E7793B188F5936F985E8ED EA97975F8E9696B18BC CBB8DDD816A E786C7378>

< E B B798E7793B188F5936F985E8ED EA97975F8E9696B18BC CBB8DDD816A E786C7378>

untitled

 

率 九州 ( 工 -エネルギー科学) 新潟 ( 工 - 力学 ) 神戸 ( 海事科学 ) 60.0 ( 工 - 化学材料 ) 岡山 ( 工 - 機械システム系 ) 北海道 ( 総合理系 - 化学重点 ) 57.5 名古屋工業 ( 工 - 電気 機械工 ) 首都大学東京

ポータルサイト ジオ ステーション と 地方自治体のボーリングデータベースとの連携 ポイント ジオ ステーションと地方自治体が Web 公開しているボーリングデータベースとの連携は東京都のみでしたが 関東の全都県および川崎市との連携を行いました 関東の地方自治体が公開しているボーリングデータ ( 1

MDE335ӾՈ

通話品質 KDDI(au) N 満足やや満足 ソフトバンクモバイル N 満足やや満足 全体 21, 全体 18, 全体 15, NTTドコモ

6 月 5 日 ( 火 ) 石垣 東京 ( 羽田 ) 90 9, % 6 月 5 日 ( 火 ) 大阪 ( 神戸 ) 沖縄 , % 6 月 5 日 ( 火 ) 沖縄 大阪 ( 神戸 ) , % 6 月 5 日 ( 火 ) 名古屋 (

<925089BF955C81698CF6955C816A2E786C73>

平成 27 年 2 月から適用する公共工事設計労務単価 1 公共工事設計労務単価は 公共工事の工事費の積算に用いるためのものであり 下請契約等における労務単価や雇用契約における労働者への支払い賃金を拘束するものではない 2 本単価は 所定労働時間内 8 時間当たりの単価である 3 時間外 休日及び深

MAC600”æ’Ý

5631BA_5831BA”æŁ’à

MUC350

*Ł\”ƒ

Microsoft Word - 05 第1章 中扉.doc


»°ËÞ½ŸA“⁄†QŸA“⁄Æ�°½No9

日本内科学会雑誌第99巻第9号

<4D F736F F D2081A030308B4C8ED294AD955C8E9197BF955C8E862E646F63>

ANA SUPER VALUE SALE 一覧 12 月 3 日 ( 月 ) 札幌 ( 千歳 ) 沖縄 , 月 3 日 ( 月 ) 沖縄 高松 , 月 3 日 ( 月 ) 松山 沖縄 , 月 3 日 ( 月 ) 沖縄 札幌 (


22. 都道府県別の結果及び評価結果一覧 ( 大腸がん検診 集団検診 ) 13 都道府県用チェックリストの遵守状況大腸がん部会の活動状況 (: 実施済 : 今後実施予定はある : 実施しない : 評価対象外 ) (61 項目中 ) 大腸がん部会の開催 がん部会による 北海道 22 C D 青森県 2

< ( 平成 29 年 9 月分 )> 2010 年平均 =100 ブロック別 北海道地方 東北地方

Part2

平成 31 年 3 月 20 日更新 全国女性の参画マップ 平成 30 年 12 月作成 内閣府男女共同参画局

<4D F736F F D D91208D918CF697A791E58A7795CE8DB7926C C F2E646F63>

火山防災対策会議の充実と火山活動が活発化した際の協議会の枠組み等の活用について(報告)【参考資料】

厚生労働科学研究費補助金(循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業)

これだけは知っておきたい地震保険

共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(速報集計結果)からの推計-


<4D F736F F D2091E E8FDB C588ECE926E816A2E646F63>

収益物件検索サイト 健美家のご紹介

関東 優良産廃処理業者認定制度で優良認定を受けている許可証 組合員都道府県 許可地域組合員名所在地 茨城県 黒沢産業 ( 株 ) 茨城県 関 茨城県 茨城県 ( 株 ) マツミ ジャパン 茨城県 茨城県 ( 株 ) 国分商会 埼玉県

h1

11 m2~15 m2 7m2~10 m2 6m2以下 1 級地別記 7 別記 8 別記 9 2 級地別記 7 別記 8 別記 9 3 級地別記 7 別記 8 別記 9 ただし 次に掲げる当該世帯の自立助長の観点から引き続き当該住居等に居住することが必要と認められる場合又は当該地域の住宅事情の状況に

ゆうちょDB営業用1704

平成 26 年 3 月 28 日 消防庁 平成 25 年の救急出動件数等 ( 速報 ) の公表 平成 25 年における救急出動件数等の速報を取りまとめましたので公表します 救急出動件数 搬送人員とも過去最多を記録 平成 25 年中の救急自動車による救急出動件数は 591 万 5,956 件 ( 対前

スライド 0

平成29年3月高等学校卒業者の就職状況(平成29年3月末現在)に関する調査について

年齢 年齢 1. 柏 2. 名古屋 3. G 大阪 4. 仙台 5. 横浜 FM 6. 鹿島 -19 歳 0 0.0% 0 0.0% 2 2.7% 1 1.4% 3 4.0% 3 4.6% 歳 4 5.0% 5 6.7% 7 9.6% 2 2.7% 2 2.7% % 25-2

共同住宅の空き家について分析-平成25年住宅・土地統計調査(確報集計結果)からの推計-

1. 動作環境 ブラウザ アプリケーションディスプレイ Internet Explorer11 Google Chrome 最新版 Safari4.0 以上 (5 以上を推奨 ) 本サイトでは JavaScript を使用しています 必ず JavaScript を有効にしてください Acrobat5

平成 26 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁



2003年5月2日

< F2D91E682588E9F90AE94F58C7689E681698DC58F49816A2E6A7464>

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

01佐貫.indd

1. 動作環境 ブラウザ アプリケーションディスプレイ Internet Explorer11 Google Chrome 最新版 Safari4.0 以上 (5 以上を推奨 ) 本サイトでは JavaScript を使用しています 必ず JavaScript を有効にしてください Adobe Ac

<8BA68B6389EF8E9197BF2E786477>

ゆうちょDB営業用1804

平成 27 年の救急出動件数等 ( 速報 ) 消防庁

< C093FC89C2945C434D91668DDE838A E786C7378>

スライド 1

PowerPoint プレゼンテーション

「公立小・中・高等学校における土曜日の教育活動実施予定状況調査」調査結果

○ 第1~8表、図1~4(平成25年度公立学校教員採用選考試験の実施状況について)

平成 24 年度職場体験 インターンシップ実施状況等調査 ( 平成 25 年 3 月現在 ) 国立教育政策研究所生徒指導 進路指導研究センター Ⅰ 公立中学校における職場体験の実施状況等調査 ( 集計結果 ) ( ) は 23 年度の数値 1 職場体験の実施状況について ( 平成 24 年度調査時点

129


2. 長期係数の改定 保険期間を2~5 年とする契約の保険料を一括で支払う場合の保険料の計算に使用する長期係数について 近年の金利状況を踏まえ 下表のとおり変更します 保険期間 2 年 3 年 4 年 5 年 長期係数 現行 改定後

公文書管理条例等の制定状況調査結果 平成 3 0 年 3 月総務省自治行政局行政経営支援室

1 1 A % % 税負 300 担額

搬入可能なCM素材カセット(サンプル①)

Microsoft Word - 9-2›º’–fi¹_‹Àfic’i_.doc

<4D F736F F D20486F744E E D BD90AC E93788AEE8AB28AC CF906B89BB97A6816A817C82BB82CC A2E646F63>

セキュリティポリシー自動登録ツール実行手順書 2006 年 2 月 3 日 <はじめに> 本ツールは 2006 年 2 月 2 日時点で判明している電子入札コアシステムを採用した発注機関が指定するセキュリティポリシー ( 環境設定ツールで設定する URL とも呼ばれます ) を 自動的に java.

( 図表 1) 特別養護老人ホームの平米単価の推移 ( 平均 ) n=1,836 全国東北 3 県 注 1) 平米単価は建築工事請負金額および設計監

1. 社会福祉法人経営動向調査 ( 平成 30 年 ) の概要 目的 社会福祉法人と特別養護老人ホームの現場の実感を調査し 運営実態を明らかにすることで 社会福祉法人の経営や社会福祉政策の適切な運営に寄与する 対象 回答状況 対 象 特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人 489 法人 (WAM

対戦カード別

【PDF】ディスクロージャー誌2008(一括ダウンロード)

東京 ( 羽田 )- 大阪 ( 関西 ) 東京 ( 羽田 ) 発 ,500 49% 11,500-11,500 11, ,200 50% 11,200-11,200 11, ,000 47% 12,000-12,000 12,

東京 ( 羽田 )- 大阪 ( 関西 ) 東京 ( 羽田 ) 発 ,500 53% 10,500-10,500 10, ,000 51% 11,000-11,000 11, ,000 51% 11,000-11,000 11,

MP730/MP700 基本操作ガイド

本土 ( 沖縄県を除く ) 保険期間 60か月 48か月 37か月 36か月 35か月 34か月 33か月 32か月 31か月 30か月 29か月 28か月 27か月 26か月 25か月 24か月 23か月 22か月 21か月 20か月 合 自家用 A B 営 業 用 用 C D 自 家 用 用 4

参考資料 働く人からの悩み相談 統計結果 統計の概要 期間 :2013 年 4 月 1 日 ~2014 年 3 月 31 日までの1 年間相談室 : 日本産業カウンセラー協会が所有する全国 35 ヶ所の相談室 ( 札幌 仙台 盛岡 高崎 新潟 長野 さいたま 宇都宮 柏 千葉 渋谷 立川 甲府 横浜

東京 ( 羽田 )- 大阪 ( 伊丹 ) 東京 ( 羽田 ) 発 961 8,800 61% 土 :9000 円 13 9,500 58% 土 :10000 円 15 10,500 53% 日 :9700 円 土 :11000 円 17 11,500 49% 日 :9700 円 19 10,500

平成19年度環境ラベルに関するアンケート調査集計結果報告

2 次 2 次 率 2 次 2 次 大阪教育 ( 教育 - 小中 - 保健体育 ) 69 ( 教育 - 中等 - 保健体育 ) 奈良教育 ( 教育 - 教科 - 英語 ( 中 )) 55.0 山口 ( 教育 - 学校 - 国語 ) 50.0 ( 教育 - 学校 - 英語 ) 52.5 福岡教育 (



低温用鋼板

厚生労働科学研究費補助金 (地域健康危機管理研究事業)

Microsoft Word - 認知度調査HP原稿

(別紙1)

Microsoft Word - 4 高等学校インターンシップ実施状況の動向整理

東京 ( 羽田 )- 大阪 ( 関西 ) 東京 ( 羽田 ) 発 00:00 08: :25 10,500 53% 10,500 08: :15 11,000 51% 11, :15 11,000 51% 11,000 15:

-1-

別紙 1600 年分の自然災害を振り返る災害年表マップ ~スマートフォン タブレット対応のお知らせと Web 技術者向け API 配信項目拡大のご案内 ~ 1. 災害年表マップについて災害年表マップは 過去の自然災害事例を発生年ごとに市区町村単位で Web 地図上に表示する Web サービスです 地

A-1_中央年報 「野菜」品目別産地別月別取扱高表H28(A4横)

1 1. 集録しているデータの特徴 (1) 自治体別 時系列のデータを集録 47 都道府県別または 1741 市区町村別の数値データを収録 自治体間の差異を定量的に比較できます データの特徴 市区町村別データについては合併調整を実施済 最大で約 40 年分のデータを集録 (1975~ 直近までのうち

参考 平成28年度 公立学校教員採用選考試験の実施状況調査

Transcription:

地盤モデルの解説 ( 電子地盤図の作成 ) 地盤工学会関東支部 関東地域における地盤情報の社会的 工学的活用法の検討委員会 ( 委員長 : 龍岡文夫 副委員長 : 安田進 幹事長 : 清木隆文 ) 中央開発株式会社王寺秀介

全国電子地盤図の背景 ( 地盤情報の実情 ) 1 既存の地盤情報 DB の連結の困難さ システムやデータの内容が多種多様である 単純には連結できない, 連結しても利用が容易でない 2 全国規模の利用 連携に必要なこと 利用には, 調査データ ( 生データ ) の解釈が必要である 品質が一定の基準で統一されている必要である 3 地盤情報の公開 共有における制約 データには所有権 著作権の問題がある 全国電子地盤図 このような問題を回避 深部構造や深層の地盤モデルとも連携 ( 補完関係 ) 種々に地盤情報活用の裾野の拡大 ( 副次的効果 )

地盤情報データベースの構築 地盤図, 柱状図集など ( 約 100 件 ) デジタル DB ( 広域的な組織活動 ) デジタル DB ( 個別の活動, 予定 ) 北海道地盤情報データベース Ver.2003 (JGS 北海道 ) 九州地盤情報共有データベース 2008 ( JGS 九州 : 九州地盤情報システム協議会 ) 北陸地盤情報活用協議会 2008. 運用開始 東北地盤情報システム研究会 2010.5 運用開始 関東の地盤 201 年 6 月に出版 支部設立 50 年記念事業 関西圏地盤情報データベース (KG-NET 関西圏地盤情報協議会 ) 四国地盤情報データベース ( 四国地盤情報活用協議会 )

文科省科学技術振興調整費重要課題解決型研究 統合化地下構造データベースの構築 平成 18~23 年 (2006.7~2011.3) に, 科学技術振興調整費重要課題解決型研究 統合化地下構造データベースの構築 が行われた 本研究は, 関連機関のデータベースをネットワークで結んで統合化し, 地下構造に関する情報公開 利用を促進し, 成果を広く社会に還元することを目的とする取り組みであった 地盤工学会は 表層地盤情報データベース連携に関する研究 を分担した 全国電子地盤図構想 を提起 開発 自治体等 DB 防災科研 DB 土研 DB ネットワークによる連携 統合化 産総研 DB 大学等 DB 地盤工学会 DB 統合化の 6 つの観点 多機関のデータベースの統合化 全国のデータの統合化 オリジナルデータからモデルデータまでのデータ内容の統合化 浅部から深部までの深さ方向の統合化 地質 物性値等の情報の質的統合化 ネットワークを介した分散管理による統合化

全国電子地盤図 - 表層地盤情報データベース連携のシステムー 連携の課題 技術的, 権利等の障壁 地盤情報の利用 モデル化, 知識と技術が必要 表層地盤情報データベース連携システム 分散管理型統合システム 連携 各支部等の地域内活動 全国電子地盤図システム 一般公開 電子地盤図作成支援システム 地盤の解釈 地盤モデル化 1 集約 連携 A 地域電子地盤図 B 地域 B 地域 B 地域 B 地域 B 地域 全国電子地盤図閲覧システム (Web) 2 3 地域地盤情報と活用技術データバンク 地盤工学会が逐次, 登録 編集 管理 既存情報登録 アーカイブ化 オープンな地盤 DB インハウス的な地盤 DB アナログ情報 ( 紙上 ) T 協議会 K 協議会 T 支部 研究会 H 支部 H 市 K 市 M 市 A 社 B 社 C 社 A 地盤図資料集 B 地盤図資料集 地盤研究レポート 地域に蓄積された表層地盤情報 ( 主にボーリングデータ )

全国電子地盤図 ( 地盤モデル ) の作成 地質的解釈 工学的解釈を加えて,250m 区画を代表する地盤モデルを作成 区画内の一本のボーリングを選んで代表とするのではなく, 周辺の地盤状況を検討した上で, 代表地盤を決める 地域の地層構成の全体像より一部の地層をモデル化 まずは, 軟弱な地層部分 ( 沖積相当層, 工学的基盤以浅 ) モデル化手法のうち, 作業が容易な方法を採用 対象層の土質 N 値の細分層平均化法

全国電子地盤図構想 電子地盤図とは 既存のデータベースの活用 全国を 250m 区画に分割 代表的地盤モデル 電子的に作成 保存 追記 表示 インターネット経由で閲覧 ダウンロード なぜ 電子地盤図が必要なのか データの所有権 著作権の問題が生じない データベースを連結したのと同じ 全国統一の基準に基づいて地盤モデル作成 信頼できるデータを使い地層の解釈もする 利用者にとって使いやすい情報を提供 地盤工学会本部に 全国電子地盤図の作成と利用に関する研究委員会 を設置

電子地盤図 ( 代表的地盤モデル ) の作成手順 地域地盤の実像 を電子情報にモデル化 地層の抽出 同定 ( 地域地盤研究 ) 1 対象層の設定 ボーリング毎の地層同定 分布範囲の特定 ( 入力 ) モデル化対象層 2 メッシュ内 周辺のデータの選別 ( 判断 ) 地盤 DB ( ボーリング ) 3 モデルへの変換 地層の細分 平均化 y 地形 地質 GIS 既往の学術情報 地盤特性の抽出 堆積環境( 形成履歴 ) 全体的な地盤状況 局所的な地盤状況 z x メッシュモデル 土質砂粘土砂 試験値 12 13 11 12 13 3 5 5 12 25 0 13 空白メッシュの補完 周辺モデルからの生成 電子地盤図

電子地盤図作成支援システム 対象層の土質 N 値の細分層平均化法 ボーリングデータ 2 メッシュ内 周辺のメッシュ内 周辺の地盤データの取り出し地盤データの取り出し 1 モデル化対象層のモデル化対象層の同定入力同定入力 (1 (1 本毎本毎 ) ) 3 モデル化モデル化 ( ( 地層細分 平均化地層細分 平均化 ) ) 電子地盤図 モデルの空間的イメージ y x 土質 砂粘土 z 砂 試験値 12 13 11 12 13 3 5 5 12 25 0 13 沖積相当層層厚 (m) 地盤モデル ( 電子地盤図 )

全国電子地盤図 Web公開 2010.10 http://www.denshi-jiban.jp/ トップページ 地域選択 デジタル情報 基盤面の分布 モデル断面図 柱状図 数値 N値 モデル柱状図

全国電子地盤図の作成エリア 各地域における電子地盤図作成の推進 委員会および支部活動, 関連活用により, 前委員会時の成果も含めて 3 都市地区の電子地盤図を作成 201 年 7 月より, 順次,Web 公開 関東支部の成果については, 新 関東の地盤 (201 版 ) に地盤モデルデータ (DVD 付録 ) として収録 2006-11 委員会 関連者作成 2012-1 委員会 No 地域 作成者 1 札幌市 JGS 北海道支部 2 新潟市 JGS 北陸支部 3 東京都 JGS 関東支部 / 東京電機大学 名古屋市 JGS 中部支部 5 大阪市 JGS 関西支部 6 広島市 JGS 中国支部 7 松山市 JGS 四国支部 8 福岡市 JGS 九州支部 / 福岡大学 9 仙台市 JGS 東北支部 10 京都市 京都大学 地域地盤環境研究所 11 八戸市 八戸工業大学 12 静岡県 東京電機大学 13 高知市 四国技術事務所 1 秋田市 秋田大学 15 横手市 日本大学 奥山ボーリング 16 長岡市 北陸支部 ( 長岡技科大 ) 17 柏崎市 北陸支部 ( 長岡技科大 ) 18 上越市 北陸支部 ( 長岡技科大 ) 19 富山市 北陸支部 20 金沢市 北陸支部 ( 金沢大 ) 21 七尾市 北陸支部 ( 金沢大 ) 22 水戸市 関東支部 ( 茨城大 ) 23 埼玉県 関東支部 ( 応用地質 ) 2 千葉市 関東支部 ( 東京電機大 ) 25 川崎市 関東支部 ( 神奈川大学 ) 26 平塚市 神奈川大学 他 27 宇都宮市 関東支部 ( 宇都宮大 ) 28 前橋市 関東支部 ( 前橋工大 ) 29 甲府市 関東支部 ( 山梨大 ) 30 習志野市 関東支部 ( 千葉工大 ) 31 浦安市 関東支部 ( 東京電機大 ) 32 滋賀県 ( 東域 ) 京都大学 地域地盤環境研究所 33 松江市 松江高専 3 高松市 香川大学

全国における電子地盤図の作成状況

期待される活用 ( 安田進ほか,2011) (1) 一般市民の方々にとって 既存住宅の地震時安全性の判断および補強対策の実施 住宅建設用土地購入時の適否の判断 地域の地盤と災害関係の教育 地震保険料率の算定 (2) 自治体やライフライン企業, マスコミにとって 地震時危険地区の把握 既存公共構造物の耐震補強を優先する地区の判断 地震時の被災分布の緊急把握 地震後の緊急復旧時に必要な機材 人材の判断 地盤に関係した災害のメカニズムの解釈 (3) 地盤関係の技術者や研究者にとって 構造物新設にあたっての基礎や掘削方法の選定 地盤調査計画にあたって深さ, 調査間隔の判断 地盤調査結果の解釈 地域の浅層地盤に対する学術的解釈の集約 全国の地盤概況を広域で把握し, 堆積環境の類似する同時代堆積物の工学的特性の比較 3 次元メッシュへの変換と 3 次元解析 ( 地震応答, 地盤沈下 )

今後の課題と展望 1) 全国展開 日本全国を網羅するための地域の拡大 ( たとえば, 全国 77 都市の地盤と災害ハンドブック 相当の地域 ) 2) 浅層地盤モデル化技術の改善 データ空白域の補間 ( 他の地盤情報の反映等, 補間技術の開発と適用 ) 深度方向のモデル化領域の拡大 ( 浅層地盤全体のモデル化, 深部構造モデルとの融合 ) モデル情報の高度化 ( 地質地層モデルの付加, 三次元構造モデル化, 物性モデルの付加 ) 3) 地震ハザードマップ等への活用 ハザードマップの高規格化への寄与 ( 地盤モデル作成からハザード評価までのレシピ化 ) 全国電子地盤図システムの普及活動 ( 自治体調査等への活用の推進 ) ) 全国電子地盤図システムの運用対応 技術的な管理体制の検討と対応 ( 当面のサーバー システムの管理, 将来的な運用 ) 持続可能なシステムの利用と運用の検討 ( 予算の捻出 事業化など )

ご清聴ありがとうございました