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[ 技術資料 ] LAN/CNA 冗長化をする際の注意事項 更新日 2018 年 11 月 PRIMERGY は 冗長化アプリケーションによる LAN または CNA ポートの冗長化が行え より信頼性のある冗長構成を組むことが出来ます 本資料では 冗長構成を組む際のドライバの設定方法 注意事項などを述べます 1. Windows Server での LAN/CNA 冗長化 1.1 概要 Teaming 機能を使用する場合 使用するソフトウェアの違いにより 設定方法等に違いがあります PRIMERGY では Intel 製 LAN コントローラの場合は Intel PROSet を使用し Emulex 製 LAN/CNA コントローラの場合は OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager を使用します Windows の場合 この違いは使用している LAN コントローラのメーカによります また 場合により Windows 標準の NIC Teaming 機能 (LBFO) を使用します PRIMERGY に搭載されているオンボード LAN LAN カードのコントローラは以下のページを参照してください http://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/software/linux/technical/chip.html 1.2 Teaming 可能な組合せ Emulex 製 LAN/CNA コントローラと Intel 製 LAN コントローラが混在した環境の Teaming は 組み合わせによってその構成が不可の場合もあります 以下に その組み合わせ表を示します Intel 製コントローラを搭載した : オンボード LAN LAN カード ( 拡張ボード ) ポート拡張オプション Emulex 製コントローラを搭載した : オンボード LAN コンバージド ネットワーク アダプタ ( 拡張ボード ) LAN カード (PY-LA3A2, PYBLA3A2*, PY-LA3B2, PYBLA3B2*) Intel 製コントローラを搭載した : オンボード LAN LAN カード ( 拡張ボード ) ポート拡張オプション Intel PROSet または LBFO ( 注 5) ( 注 10) ( 注 11) OS により異なります ( 注 13) Emulex 製コントローラを搭載した : オンボード LAN コンバージド ネットワーク アダプタ ( 拡張ボード ) LAN カード (PY-LA3A2,PY-LA3B2) OS により異なります ( 注 13) OS により異なります ( 注 12) 注 1) オンボード LAN を RemoteControlService による遠隔操作に使用する場合 オンボート LAN を Team のメンバーに使用することはできません RemoteControlService の詳細は ServerView の ユーザーズガイド を参照してください 注 2) TX150 S6 で Windows Server 2008 使用時は オンボード LAN を Team のメンバーにできません 注 3) オンボード LAN が Team のメンバーの時に オンボード LAN を経由しての電源投入を行なう場合 オンボード LAN 自身の MAC アドレスに加え Team の他のポートの MAC アドレスを指定した電源制御のパケットを オンボード LAN に対して送信する必要があります 1

注 4)Windows Server 2008 R2 を使用の場合は チームを構成後 以下の手順に従って IP アドレスを設定してください 1 Intel PROset を使用してチーム作成後 ネットワーク接続 を表示させ チーム化されたアダプタの接続番号を確認します ( ex. ローカルエリア接続 1 ) 2 コマンドプロンプトを起動し ipconfig と入力し ネットワーク設定を確認します 3 チームを構成直後の場合 チーム化されたアダプタを認識しない場合があります その場合は 再度 ipconfig を実行し チーム化されたアダプタ認識されるかを確認します ( 表示されるのに 1 分程度かかる場合があります ) 4 下記のように表示後 IP アドレスは設定可能です LAN ケーブル接続時 ------------------------------------------------------------------------------------- イーサネットアダプターローカルエリア接続 1: 接続固有の DNS サフィックス... : リンクローカル IPv6 アドレス..... : fe80::9432:b3e5:407c:e563%31 自動構成 IPv4 アドレス......... : 169.254.229.99 サブネットマスク.............. : 255.255.0.0 デフォルトゲートウェイ......... : ------------------------------------------------------------------------------------- LAN ケーブル未接続時 ------------------------------------------------------------------------------------- イーサネットアダプターローカルエリア接続 1: メディアの状態................. : メディアは接続されていません接続固有の DNS サフィックス... : ------------------------------------------------------------------------------------- 注 5)Windows Server 2008 R2 を使用の場合 PCI および PCI-X ベースのカードはチームのメンバーになることはできますが プライマリアダプタにはなることができません チームを構築する場合は PCI-Express ベースのカードをプライマリアダプタとして チームを構築してください 注 6)Windows Server で NLB を構築時 マルチキャストモードでのみチーム化されたアダプタの使用は可能です また NLB を構築する場合は L2 を使用してください 注 7)PG-1852/1853(L)/285(L) を Team に組み込むことはできません 注 8)PG-281L PY-LA121L を Team に組み込むことはできません 注 9)ECONEL100 S2 TX100 S1 上では オンボード LAN を使用した Team 構成は出来ません 注 10)Windows Server 2016 の場合 Intel PROSet はチーム機能 (Intel Advanced Network Services (Intel ANS)) をサポートしていません チームは Windows 標準の NIC Teaming 機能 (LBFO) を使用します 注 11)Windows Server 2012 R2 以降では Intel PROSet は以下の LAN デバイスをサポートしていません チームは Windows 標準の NIC Teaming 機能 (LBFO) を使用します LAN カード : PY-LA101(L) PY-LA111(L) PY-LA222 PY-LA234 LAN 拡張ボード : PY-LAD04 ポート拡張オプション : PYBLA222U PYBLA234U PY-LA314U PY-LA3C2U PY-LA3C4U PY-LA3D2U オンボード LAN: TX150 S8 TX200 S7 オンボード LAN (Standard LAN コネクタ ): RX100 S7 TX100 S3 TX120 S3 TX140 S1 Standard LAN コネクタは 装置により Standard LAN1 コネクタ / 標準 LAN コネクタと表現されている場合があります 2

注 12)Emulex 製 LAN/CNA コントローラ同士で team 構成する場合 使用する Teaming ソフトは以下になります (1) Windows Server 2016 Windows Server 2012 R2 Windows Server 2012 の場合 : Windows 標準の NIC Teaming 機能 (LBFO) を使用 (2) 上記以外の Windows OS の場合 : OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager を使用 注 13)Emulex 製 LAN/CNA コントローラと Intel 製 LAN コントローラで team 構成する場合 使用する Teaming ソフトは以下になります (1) Windows Server 2016 Windows Server 2012 R2 Windows Server 2012 の場合 : Windows 標準の NIC Teaming 機能 (LBFO) を使用 (2) Windows Server 2008R2 SP1 の場合 : OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager を使用 OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager は v2.8.3-4 以降を使用してください (3) 上記以外の Windows OS の場合は Team 構成できません team を構成する各ネットワークの通信速度は全て同じにしてください また OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager を使用する場合は次の注意があります TCP/UDP/IP checksum offload の Enaled/Disabled の設定内容は team を構成する全てのポートで同じにしてください Large Send Offload( 大量送信オフロード ) V1 および V2 の設定は team を構成する全てのポートで Disabled( オフ ) にしてください Recv Segment Coalescing の設定は Disabled にしてください (Recv Segment Coalescing はカードによっては存在しない場合があります ) TCP-Connection-Offload の設定は Disabled にしてください (TCP-Connection-Offload はポートによっては存在しない場合があります ) 各設定は デバイスマネージャーのネットワークアダプターから対象のアダプターのプロパティを開き Emulex 製 LAN/CNA コントローラの場合 : Advanced タブの Protocol offloads Intel 製 LAN コントローラの場合 : 詳細設定タブの TCP/IP オフロードのオプションと 大量送信オフロード V2 から可能です 注 14)OneCommand NICTeaming and VLAN Manager で team を構成した環境で ネットワーク負荷分散マネージャを起動した際に エラーメッセージ ( エラー 0x80041002) が表示されることがあります 動作に影響はありませんので そのまま使用して下さい 注 15) Cavium(Qlogic) 製 LAN カード (PY-LA3E2, PYBLA3E2, PYBLA3E2L, PY-LA3E24, PYBLA3E24, PYBLA3E24L, PY-LA3L14, PYBLA3L14, PYBLA3L14L) は Windows 標準の NIC Teaming 機能 (LBFO) を使用します 注 16) Mellanox 製 LAN カード (PY-LA3E22, PYBLA3E22, PYBLA3E22L, PY-LA3H22, PYBLA3H22, PYBLA3H22L, PY-LA3L12, PYBLA3L12, PYBLA3L12L) は Windows 標準の NIC Teaming 機能 (LBFO) を使用します 3

1.3 PROSet による Teaming の種類 Intel PROSet は以下の 5 つのモードをサポートします また チームを構築する際に AFT と ALB を組み合わせて構築する事はできません お客様のシステム要件に合わせて チームモードを選択してください 1. AFT:Adapter Fault Tolerance AFT とは LAN ポートを複数使用してと間の経路を冗長化する技術です 使用中の経路 (Primary Link) でハブのポート ケーブル LAN カードに異常が発生した場合 ( 注 1) 待機系の経路 (Secondary Link) に処理を切り替え 通信を中断することなく続行します なお AFT の場合 Team 内のポートは全て同一に接続されている必要があります また Team 内のポートが接続されたのポートのスパニングツリー機能は 非活性状態である必要があります Secondary link Primary link Intel PROSet 一般 IA での接続形態 2. ALB:Adaptive Load Balancing ALB とは AFT の二重化機能に加え 送受信データを複数の LAN ポートに振り分け性能を向上させる技術です ( 受信は 詳細設定 の受信ロードバランシング ) を 無効 に設定すると Primery Link だけで行なわれます ) なお ALB の場合も Team 内のポートは全て同一に接続されている必要があります ALB は AFT に対する追加機能であるため ALB が適用されているチームは AFT/ALB の機能を同時に持ちます また Team 内のポートが接続されたのポートのスパニングツリー機能は非活性状態である必要があります AFT/ALB の場合 チーム内のポートはすべて同一に接続されている必要があります また のスパニングツリー機能は 非活性状態 ( 無効 ) にする必要があります クライアント クライアント 一般 IA での接続形態 Intel PROSet 3. SFT:Switch Fault Tolerance LAN コントローラが別々のに接続された構成での二重化機能です 側のスパニングツリー機能が有効で が二重化された状態で使用できます LAN コントローラと そのコントローラが接続されたとの間に異常が発生した時に使用する経路を切り替えます しかし との間の経路の異常は検出できないため のスパニングツリー機能を有効にする必要があります Secondary link Intel PROSet Primary link 一般 IA での接続形態 注意 :AFT/ALB/SFT とも LAN アダプタと間のリンク断と同等の異常しか確実に検出できません 従ってのファームウェア等が内部的にハングしただけで リンクレベルで正常な場合は 通常 経路の切り替えは発生しません 4

4. 静的リンクアグリゲーション FEC/GEC (Fast EtherChannel / Gigabit EtherChannel) と同等の機能であり AFT の二重化機能に加え LAN のスループットを向上させます 受信データはの分散規則に従って各ポートに分散されます チーム内の LAN ポートは全て同一速度で動作する必要があり 側でリンク集計されている ( 同一トランクグループに設定されている ) ポートに接続されている必要があります 接続するは以下に対応している必要があります PAgP プロトコル使用の CiscoFEC または GEC 対応 リンク集計の可能な Intel Express 静的 802.3ad 対応の他の 対応 一般 IA での接続形態 IntelPROSet 5. IEEE802.3ad 動的リンクアグリゲーション IEEE802.3ad 動的リンクアグリゲーション ( 以下 動的リンク ) とは IEEE802.3ad 準拠の Link Aggregation Control Protocol(LACP) をサポートしたと接続する場合に使用するモードです 本モードの場合 すべてのアダプタは同じ速度で稼動する必要があり チーム内のポートは すべて 同一に接続されている必要があります また 動的リンク使用時は LAN ドライバ V12.2 以降をご使用ください 注 2) 静的リンク / 動的リンクとも LAN ポートの二重化機能も備えます 静的リンクの場合は 通常 AFT/ALB/SFT と同様に LAN ポートと間のリンク断と同等の異常しか検出できません 動的リンクの場合は LACP プロトコルに従って エラーを検出したポートから正常なポートに経路を切り替えます その他の注意事項 (1)1Team あたりの最大 LAN ポート数 : AFT/SFT は最大 2 ポート ALB/ 静的リンク /IEEE802.3 動的リンクは最大 4 ポート (2)1 システムあたりの最大 Team 数 : 8 組 (3)Team は デバイスマネージャー ネットワークアダプター の各デバイスのプロパティに表示されている Intel (R) PROSet から構成できます Team を構成すると その Team に対する仮想アダプタが OS 上に作成され 上位プロトコルは実カードではなく この仮想アダプタにバインドされます したがって IP アドレスも この仮想アダプタにのみ割り当て可能です (4) 使用中の LAN カードやケーブル (Primary Link) に障害発生時 通常 上位プロトコルがエラーになる前に 待機系 (Secondary Link) に切り替わります なお Primary/Secondary に指定できる Link は Intel PROSet から変更できます (5)ALB/FEC/GEC/ 静的リンクアグリゲーション使用時 本体装置 ネットワークの使用状況 ユーザアプリの動作状況により 性能向上が確認できない場合があります ( 特に 転送速度が 1000Mbps の時 ) 従って これらの機能を設定する場合は 事前の運用テストを実施されることを強く推奨致します 5

1.4 OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager による Teaming について OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager は以下の 4 つのモードをサポートします 詳細な構築手順に関しては ドライバのマニュアルなどを参照してください 1. FO :Failover Failover は多数のアダプタでチームを構築し 一つのアダプタのみアクティブになるモードです チームのアクティブのメンバーが異常を検出した時 他のリンクアップ状態のメンバーを使用し通信を継続します チーム内のアダプタは同じ MAC アドレス ( プライマリアダプタの MAC アドレス ) を使用します auto failback 設定時には プライマリアダプタがリンクアップ状態となった時 プライマリアダプタを使用します Secondary link Primary link CNA カード 一般 IA での接続形態 2.SLB : Smart Load Balancing SLB 構築時はどのでも動作可能で 自身のトランキング設定を必要としません チームは複数の MAC アドレスと一つ または複数の IP アドレスを使用します チームの MAC アドレスはロードバランシングアダプタの中から Virtual Team Adapter(VTA) によって選択されます が ARP リクエストを受信したとき ソフトウェアネットワーキングスタックがチームの MAC アドレスで ARP リプライを送信します ロードバランシング処理を進めるにあたり NIC チーミングドライバはこの ARP リプライを物理アダプタの内の一つの MAC アドレスにマッチするようにソース MAC アドレスを変えるという修正を行います これにより 送受信で負荷の平衡を保つことができます CNA カード 一般 IA での接続形態 3.Generic Trunking(IEEE 802.3ad Link Aggregation static mode) このモードでは一つの MAC アドレスと IP アドレスを使用します また チーム内のアダプタはフレーム送信時に 同じ MAC アドレスを使用します 内のフォワーディングテーブルは一つの仮想ポートとしてトランクを認識します このチーミングモードでは NIC チーミングドライバがロードバランシングと送信トラフィックのみの failover をコントロールします 入力トラフィックはのファームウェアとハードウェアによってコントロールされます Generic Trunking は の設定が必要です 対応 CNA カード 一般 IA での接続形態 6

4.LACP : Link Aggregation Control Protocol LACP は自動的にどのメンバーのリンクを含めるのかを決定し構成します LACP は使用環境にあわせて動的に物理リンクの追加や削除を行うので フレームのロストや重複は起きません リンクアグリゲーションは チーム内で 1 つの MAC アドレスを使用し 高い論理リンクのパフォーマンスを形成するために 複数のリンクを結合します LACP 使用時には の設定が必要です 対応 CNA カード 一般 IA での接続形態 7

2. Linux の場合の Teaming PRIMERGY の Linux における LAN の Teaming 機能は ディストリビューションにより サポート対象機種が異なります 以下に ディストリビューションと機種及び Teaming ソフトウェアの組合せを示します ディストリビューション Teaming サポート対象機種及び Teaming ソフトウェア Red Hat Enterprise Linux 本ディストリビューションをサポートしている全機種 機種名については 以下 URL を参照 http://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/software/linux/technical/support/kernel.html Teaming ソフトウェアについては 対象全機種 Bonding *1 BX620 S2 以外の機種は Update2 から Teaming サポート *2 全機種 Update2 から Teaming サポート *3 BX620 S2 以外の機種は Update2 から Teaming サポート *4 Red Hat Enterprise Linux 5.0 では 複数の bonding デバイス作成は制限 (Red Hat Enterprise Linux 5.1 で 制限解除 ) なお Bonding は 以下の範囲でのサポートとなります サポートモード active-backup モード ( 障害耐性モード ) をサポートします 結合インタフェース中の 1 つのスレーブインタフェースのみアクティブです 運用系のスレーブインタフェースが失敗した場合に限り 待機系のスレーブインタフェースが自動的に通信を引き継ぎます 運用系のスレーブインタフェースが復帰した時点で待機系のスレーブインタフェースから運用系のスレーブインタフェースへ通信が引き継がれます リンク監視方法 MII(Media Independent Interface) 監視をサポートします *5 Emulex 製 LAN/CNA コントローラと Intel 製 LAN コントローラで team 構成する場合も Bonding を使用します 8