サウジアラビア ドバイでの 食品フェアについて 2013 年 12 月 25 日ハラルフード研究会資料
1. 中東への食品展開の狙いと主な取組事項 ハラール認証取得に向けた基盤づくり サプライチェーン構築のための市場調査 並びにテスト販売等によって 日本食品の商流構築を図る これにより 我が国のイスラム圏への食の輸出に関するモデルとなる 狙い 1 イスラムマーケットへの食品輸出の増加 2 イスラム教徒の来道旅行者へのハラール対応食品の供給 ( 食事 お土産等 ) 3 国内イスラム教徒 (10 万人と言われる ) へのハラール対応食品の供給 4 日本企業によるイスラム圏での現地生産拡大 巨大市場 イスラム圏での日本の 食 普及の余地 イスラム教徒は世界人口の 4 分の 1 市場規模 60 兆円 (2010 年 ) 更なる成長の予測 東南アジアのイスラム諸国に比べ 中東は取り残された ( 手つかず ) 状態 今 なぜ中東? 人口規模 人口増加率が高い 所得水準が高い 取組事項 ( 課題解決のファーストステップ ) 1ハラールフード研究会の開催 2 市場調査の実施 3ハラール対応商品の開発 試食会による課題抽出 ( ケーススタディ ) 道内の個別企業が取り組むにはハードルが高いことも 当機構とともに 研究会等により問題意識を共有して実施 サウジアラビアは ハラールに最も厳格な国 同国での実績は他の国への輸出にも有利に働く 海外向けは市場規模の大きいサウジ 中東への食品玄関口のドバイにて実施 1
参考 ; H25 年度スケジュール H25.2 月 駐日サウシ 大使 駐日カタール大使が来札 イベントで終わらず しっかりした商品開発につなげるサイクルとして運営 実施項目名 1 サウジアラビア等中東調査及び輸出ケーススタディ H25. 4 5 6 7 8 9 10 11 12 H26.1 2 3 現地調査 ( サウシ ) 5/23~30 報告 現地調査 ( ト ハ イ ) 6/21~27 報告 北海道フェア ( 駐日サウジ大使館 7/26) 現地調査 ( サウシ ) ( ト ハ イ ) 日本フェア ( サウシ 11/26) JETRO 等主催 北海道フェア ( ト ハ イ 2/4) フィードバック報告フィードフィードバックバック 2 ハラールフード研究会 第 1 回 (6/3) 第 2 回 (7/4) 第 3 回 (8/27) 第 4 回 (11/14) 第 5 回 (12/25) 第 6 回 3 ハラール対応のための製品分析 改良等 成分分析 ( 豚 DNA アルコール ) 展示品展示品展示品 成分分析 商品改良 ハラル認証取得準備 2
2. サウジアラビアフェアの実施概要 1 開催日時 : 2013 年 11 月 26 日 ( 火 ) 2 開催場所 : 在サウジ日本国大使館大使公邸 3 主催 : ジェトロ リヤド事務所 在サウジアラビア日本国大使館 4 協力 : 北海道フード特区機構 5 日本側参加者 : 6 団体 ( うち 1 団体は当機構 (3 企業の商品を持込み )) 当研究会等ご関係 : 西山製麺様 和弘食品様 中札内農協様 6 現地参加者 : 合計 14 名 ( 食材バイヤー ホテル レストラン関係者等 ) 7 内容 : プログラム ( 第 1 部 ) 日本食品紹介セミナー 大使ご挨拶 ジェトロの日本食輸出支援策 参加日本企業 (6 社 ) からの企業 商品紹介 ( 第 2 部 ) ランチョン ネットワーキング 日本企業の商品を試食してもらいながら 来場者と交流 3
フェアのようす 第 1 部セミナー 第 2 部ネットワーキング試食会のようす 4
成果 ハンドキャリーではなく 通関を通して荷物を搬送 正規の通関に必要な書類について認識が進んだ ハラール認証 放射能証明 原産地証明 インボイス証明等 ラーメン ( 麺 味噌だれ ) えだまめ 梅だれ等の出品製品について 現地での嗜好に合うなど前向きな 評価を得られた ハラール対応の分析 改良を行った商品を出展した 現地の関係企業訪問において 商流 物流構築に関する確度の高い情報が得られた 外資のみの商流 物流構築は不可能 商流 物流確保については 王族が関与する企業との連携が必要 SFDA(Saudi Food and Drug Authority) の許認可については 輸出企業のみならず サウジ国内での物流 小売等バリューチェーンでの許認可が必要 サウジ国内の冷凍倉庫 冷凍輸送などに関して 日本国内レベルの温度管理はできていない 課題 フード特区機構が考える成果 課題 サウジへの渡航 ( ビザ取得 入国審査 ) 荷物搬送 ( 業者の少なさ ) の困難さ 現時点では リヤドでの日本食の普及は限定的 商談に進展するためには バイヤーや小売業者との意見交換だけではなく 王族が関与する企業との連携も検討が必要ではないか 5
3. サウジアラビアへの食品展開 ( 参考 1) サウジアラビアにおける食品市場 果物や野菜 酪農品などは国内でも生産 食品加工も盛ん 国内製造業企業のうち約 15% が食品加工企業で 雇用者数は約 9 万人 食品企業による 海外企業の買収も増加 小売では 大規模スーパーマーケットの新規出店が急増 カルフールが 11 店舗 (2010 年 2 月 ) に増加 地場系の Panda も 120 店の新規出店を計画 伝統的な小規模店舗に代わり 欧米型のスーパー / ハイパーマーケットが増加 これらの市場シェアはサウジ ;40% UAE;80% 欧米系ファーストフードの新規出店も加速 ( マック KFC ヒ サ ハット等 ) 日本食レストランは少ないが チェーン店が店舗数を増加中 主な客層は 海外で日本食を試したドバイ サウジ人や 比較的所得の高い外国人労働者 人口 600 万人の首都リヤドに 和食 中華は各 5 店舗程度 宗教が日常生活に密接に関わっている スーパーマーケットなどの食料品店 レストラン等の飲食店は 1 日 5 回のお祈りの時間ごとに 30 分程度 店を閉める 公共エリアでは家族以外の男女を分ける 酒や豚肉などイスラムで禁忌 ( ハラーム ) とされる食品の輸入 販売を禁止 6
( 参考 2) 通関手続き 1 輸入ライセンス 現地代理店などが申請することが基本 ドバイ ; 商業ライセンス ( 現地資本 51% 以上 ) 並びに輸入ライセンスを保有する輸入業者が 輸入申請 ただし 経済特区は 外資が 100% 可能 サウジ ; 申請は サウジ国籍を有する者のみが可能 2 必要書類 インボイス( 商工会議所 ) 原産地証明書( 同左 ) 衛生証明書( 同左 ) パッキングリスト 船荷証券(B/L) または航空運送状 (AWB) 航路証明書(B/L 付録 ) 保険証明書(CIFの場合) ハラール証明書( 牛肉 鶏肉と同製品の場合 ) ドバイ ; イスラミックセンタージャパン 日本イスラーム文化センター サウジアラビア ; イスラミックセンタージャパン 日本ムスリム協会 放射性物質検査証明書 ドバイ ;15 都県 ( 青森 岩手 宮城 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 新潟 山梨 長野 静岡 ) サウジアラビア ;47 都道府県 サウジアラビアは 現在は日本からの肉関連輸入は禁止 ジェトロ北海道様より提供いただいた参考資料もご確認ください 7
4. ドバイ 北海道フードフェア の概要 (1) 日時 場所 2014 年 2 月 4 日 ( 火 ) 午後 ~ 夕方 在ドバイ日本総領事公邸 主催: フード特区機構 ドバイ日本総領事 (2) プログラム ( 予定 ) 1 開会挨拶 2 北海道側 ドバイ側代表挨拶 ( 協力関係の構築 ) 3 出品者からの商品紹介 4 試食 名刺交換 政府関係者 企業 ホテル等 100 名程度参加予定 ( 参考 ) 来場を想定する主な現地輸入業者 ドバイ Thani Investment Al Gurg Group Sharaf Group 日本風調理パン店 YAMANOTE 北海道素材 和菓子等へ期待 日本食メニューの提案 日期本水産物 北海道和牛 菓子 農産物待食 JAPANESE RESTAURANTと独自ルートで取り組み中大への海運業 旅行会社 食品輸入と日本への観光に関心 観光での日本食体験も関心有 8
( 参考 ) ドバイ訪問団の想定スケジュール 日付時間予定 2/1( 土 ) 午後 新千歳空港発 (JAL 便 ) 羽田空港着 羽田空港発 ( エミレーツ航空便 ) 2/2( 日 ) 8:05 午前午後 2/3( 月 ) 午前 午後 2/4( 火 ) 終日夕方 2/5( 水 ) 9:35 翌 0:01 UAE ドバイ着ホテルへ ( アーリーチェックイン ) 関係先訪問 ( 予定 ) 現地の食事情等についてヒアリング 関係先訪問 ( 予定 ) 現地の食事情等についてヒアリング市内視察 物資調達 現地市場 ショッピングモール等 フェア準備フェア開催 商談会 UAE ドバイ発羽田空港着 2/6( 木 ) AM 羽田発新千歳着 9
( 参考 ) ドバイの物流拠点 ジュベル アリ港 / フリーゾーン 10 ドバイ国際空港 ドバイ ロジスティクス シティ ジュベル アリ国際空港 貨物部門のみ一部開港ずみ 10