Key words: platelet membrane glycoprotein I, platelet adhesion, ristocetin induced platelet agglutination, Bernard- Soulier syndrome, von Willebrand factor
Blood & Vessel 1984 15: Reduced 図1 常GPIbの 319 sample 血 小 板 膜 糖蛋 白SDSス ラ ブ ゲル 電 気 泳 動 パ ター ソ. GPIbはPAS染 色 に 最 も強 く染 色 され る. こ と を 意 味 し て い る と理 解 し て 差 支 え な い. し た が っ て, 以 下, を 記 述 し, 他 のGPIに GPIbの こ と つ い て は割 愛 さ せ て も -Ib ら う. -IIh -III GPIbに 粉 ら わ し く使 用 さ れ る 膜 糖 蛋 白 と し てglycocalicinが あ る. よ びJamieson16,17)に -IV -V こ れ はOkumuraお -VI よ り, 血 小 板 ホ モ ジ ナ イ ズ の 可 溶 性 部 分 か ら分 離 精 製 さ れ た 分 子 量 約15 万 の 糖 蛋 白 で あ る. め, こ れ は(1)血 小 板 を あ らか じ -VII ト リ プ シ ンな どの 酵 素 処 理 あ る い は, neu- raminidaseな どで処 理 を加 え る と血 小 板 か ら 分 離 さ れ 消 失 す る こ と, (2)血 小 板 膜 蛋 白 を あ ら か じ め14C-グ -VIII リ シ ン エ チ ル エ ス テ ル に よ り -IX 標 識 した もの を 用 い て, 同 様 な こ とを 行 う と, 可 溶 部 分 か ら 得 ら れ た 糖 蛋 白 に14Cが と り込 ま 図2 血小板膜表面糖質 れ て い る こ と よ り, こ の 糖 蛋 白, 膜 表 面 に 存 在 す る が, 標 識. ガ ラ ク トー ス オキ シ ダ ー ゼ法 ホ モ ジ ナ イ ズ に よ り簡 単 に 膜 か ら 遊 離 に よ る 標 識 で あ る, す る も の と考 え られ た. 5-15% こ の 膜 糖 蛋 白 は, 血 小 板 表 面 のglycocalixか ら 由 来 す る と され, GP Isと 1icinと 呼 ん で い る18). らGPIx ま で 同 定 さ れ る. 全 く同様 に血 小 板 膜 内 の糖 蛋 白 で可 溶 性 の も よびCaenも これ に よ り GPIbか そ の 名 に ち な ん でglyc0ca- licinと 命 名 され た. の をNurdenお gradient gel. 見 出 し て お り, これ は 現 在glycoca- 同 じ も の と考 え られ て い る. ー ン を 用 い て い る. 手 技 に つ い て は, 照 さ れ た い. こ の 方 法 の 詳 細, 別 報20)に 記 し て あ る の で, 参 通 常5.5 7.5%の シ ドゲ ル を 用 い る. ポ リア ク リル ァ こ の 方 法 で 得 られ た 糖 蛋 白 泳 動 パ タ ー ン を 描 写 し た も の を 図1に II. GP SDS I bの PAGEお GPIbの 同定 法 同 定 に はLaemmli法19)を よ びPASに GPIbは 用いた ょる糖 質 染 色 パ タ 具体的な 示 し た. 他 の 糖 蛋 白 に 比 し最 も 強 くPAS染 色 に て 染 ま る た め, 一 番 高 い ピ ー ク と な る. この 方 法 で はIaも 同 定 可 能 で あ る が, Iaはnon
Charge of ristocetin effect F. VIII denature by ristocetin F. VIQ polymerization by ristocetin Platelet changes by ristocetin F. VIIi
15: 330 血 1)血 管 第15巻 第4号 GPIbが 量 的 に増 加 し て い る. しか し 質 的 異 常 は な い と さ れ て い た. しか し, わ れ わ れ は2例 正常 よ り の 本 症 で, も 電 気 泳 動 上slow GPI と 脈 小板無力症 本 症 で は, Doubte bands 液 GPIbが movingに な っ て い る77)お り, 分 子 量 が 高 くな っ て い る こ と を 報 告 し た. 他 の 報 告 者78)も 本 症GP Iが125I-WGAで ラ ベ ル さ れ る こ と, 本 症GPIは 強 く 等電点が異 る こ と な ど が 報 告 さ れ, 血 小 板 無 力 症 に もGP (GPIb)の い る. 質 的 異 常 のあ る こ とが示 唆 され て こ のGPIbの 異 常 と 本 症 血 小 板 は リス トセ チ ン凝 集 が オ シ レ ー シ ョ ン 曲 線 を 描 く こ と, ま た 本 症 血 小 板 はshear Pt 図13 血 小 板 型von N Willebrand病 め ら れ たGPIbの 患 者 に認 る か な ど は 今 後 の 問 題 で あ る. ダ ブ ル バ ン ド82) 2)Tn症 ガ ラ ク トー ス オ キ シ ダ ー ゼ 法 に よ る 3Hに よ る 糖 蛋 白標 識. ゲ ル 濃 度: rateが 高 い 時 は 粘 着能 が 低 下 す る な どの こ と と どの よ うに関 連 す 候群 本 症 は 溶 血 性 貧 血 で あ り, これ は 赤 血 球 膜 の 5.5% Nア セ チ ル ガ ラ ク トー ス ア ミ ン基(Tn抗 く正 常 で あ る. 本 症 の 全 例 でGPIbが 著減 し て い る 訳 で な く, 中 に は 軽 症 でGPIbが 減少 原)の 病 的 露 出 を 認 め る 疾 患 で あ る. 血 小 板GPIb も ガ ラ ク トー ス が 露 出 し て お り, 本 症 で は ニ ュ し て い る も の の は っ き り存 在 し て い る も の も あ ー ラ ミ ニ タ ー ゼ 処 理 せ ず ガ ラ ク トー ス に3Hを る. 本 症 にhomozygousの ラ ベ ル す る こ とが 可 能 で あ る79). ま た 本 症GP も の とheterozygous の も の が あ り, 前 者 は 定 型 的 でGPIbが す る が, 後 老 で はGPIbは 板 の 存 在, 欠如 IはGPIbモ 減 少 し, 巨 大 血 小 SDSlpAGE上 の 泳 動 度 は 正 常 のGP fast movingと な る. キ ニ ン キ ニ ジ ン 依 存 性 抗 体 の レセ プ タ ー の 欠 如 は 存 在 す る が, 出 血 時 間, リス トセ チ ン凝 集 は 正 常 で, 血 小 板 減 少 を 伴 わ な い と い う75). こ の こ と はGPIbの ス トセ チ ン凝 集, 減 少 が 必ず し も リ 換 言 す れ ばVIIIR: WFと の 相 互 作 用 と 関 連 す る も の で な い こ と を 示 し興 味 深 い. ま た 他 の 例 で は, GPIbα GPIbβ が 約40%に が 正 常 の30%, な っ て い る 症 例 も あ り, ノ ク ロ ー ナ ル 抗 体 と反 応 し, 本 疾 患 はBolinら80)に あ る. 本 症 のGP bandに 4)von Willebrand病 本 症 は, ご く最 近GPIbの セ チ ン凝 集 は 存 在 した73). Ibの 定 量 法 が 確 立 さ れ る 要 が あ り, そ の 開 発 BSSで 17,000の (m-w. 糖 蛋 白(GP 22,000)な い る が, も の, I bの 1α)の 欠 如, 欠 如73), し た が, 2. そ の 他 の 疾 患 で のGPIb異 中13例, 76%)に GP mov- も の)が み られ る こ とを 見 出 と くに み られ る こ とを発 表 病 型 とは一 定 の 関係 興 味 あ る 事 実 で あ っ た. は 血 小 板 型VWDに み ら れ たB2)GP I bの 図13 ダブ ル バ ン ドで あ る. WDで 常 bandの これ ら のvariationがVWDに した81). こ れ ら とVWDの の 関 係 は 全 く不 明 で あ る. 6%)に が な か っ た が, ど の 欠 如76)な ど が 報 告 され て これ ら とGPIbと も の, slower あ る い はdouble 分子量 IX の ない 疾 患 で そ れ がdouble 電気 泳 動 上 の movingの 一 部 の 正 常 者(10. 高 率(17例 は そ の 他 にGP entity, I bの 特 長 は, な っ て い る 点 で あ る. ingの が 待 た れ る. よ り初 め て 報 告 さ れ た 疾 患 で, 特 別 なclinical variation(faster 機 能 との 関 係 を よ り詳 し く検 討 す る に は, GP り, 3)Bolin症 この例 で は巨 大 血 小 板 は認 め な か った が リス ト これ ら のGPIbを I bよ に, は, 家 族 的 にVWD鮪 と くに こ のGPIbの す る もの 異 常 が み られ た 点 は
12) Nurden, A. T. & Caen, J. P.: Br. J, Haematol., 28; 253-260, 1974. 13) Phillips, D. R. & Poh Agin, P.: Clin. Invest., 60; 535'545, 1977. 14) Pepper, D. S. & Jamieson, G. A.: Biochemistry, 9; 37063713, 1970. 1) Shattil, S. J. & Bennet, J. S.: Ann. Int. Med., 94; 1o8N118, 1980. 3) Behnke, O.: Anat. Rec., 24; 121-137, 1967. 4) Phillips, DR.: Prog. Hemostas. Thrombos., 5; 81-109, 1980. 5) Nachman, R. L. & Ferris, B.: J. Biol. Chem., 247; 4468-4475, 1972. 6) Phillips, D. R.: Biochmistry, 11; 4582-4588, 1972. 7) Phillips, D. R. & Poh Agin, P.: J. Biol. Chem., 252; 2121-2126, 1977. 8) Phillips, D. R. & Poh Agin, P.: Biochem. Biophys. Res. Commun., 75; 940-947, 1977. 10) Nurden, A. T. & Caen, J. P.: Nature, 255; 720-722, 1975. 11) Jenkins, C. S. P., et al.: J. Clin. Invest., 57' 112-424, 1976. 15) McGregor, J. L., et al.: Thrombos. Res., 16; 825-831, 1979. 16) Okumura, T. & Jamieson, G. A.: J. Biol. Chem., 251; 5944-5949, 1976. 17) Okumura, T. & Jamieson, G. A.: J. Biol. Chem., 251; 5950-5955, 1976. 18) Nurden, A. T. & Caen, J. P.: Semin. Hematol., 16; 234-250, 1979. 19) Laemmli, U. K.: Nature, 227; 680-685, 1970. 23) Clemetson, K. J.: Blood Cell, 9; 319-329, 1983. 24) Phillips, D. R. & Jakabova, G. A.: J. Biol. Chem., 252; 5602'5605, 1977. 25) Solum, NO. & Peterka, 114.: In Platelets and Thrombosis, Mills D. C. B. and Pareti ed., Academic Press, London, 1977, pp. 21-31. 26) Truglia, J. A. & Stracher, A.: Biochem. Biophys. Res. Commun., 100; 814-822, 1981. 27) Judson, P. A., et al.: Biochem. J., 205; 81-90, 1982. 29) Solum, NO., et al.: Biochim. Biophys. Acta, 597; 235-246, 1980. 30) Cooper, H. A., et al.: Proc. Natl. Acad. Sci., 79; 1433-1437, 1982. 31) Jamieson, G. A., et al.: Thrombos. Haemost., 42; 1673-1678, 1979. 32) Okumura, T., et al.: J. Biol. Chem., 253; 3435-3443, 1978. 33) Okumura, T. & Jamieson, GA.: Thrombos. Res., 8; 701-706, 1976.
34) Ali-Briggs, E. F., et al.: Br. J. Haematol., 48; 305-318, 1981. 35) Ruan, C., et al.: Br. J. Haematol., 49; 511-519, 1981. 36) Coller, B. S.: Blood, 61; 99-110, 1982. 38) Cooper, H. A., et al.: Proc. Natl. Acad. Sci., 76; 1069-1073, 1979. 39) Nachman, R. L., et al.: Proc. Natl. Acad. Sci., 76; 2952-2954, 1979. 40) Clemetson, K. J., et al.: Proc. Natl. Acad. Sci., 78; 2712-2716,, 1981. 41) Weiss, H. J., et al.: Am. J. Med., 57; 920-925, 1974. 44) Legrand, Y. J., et al.: Blood Cells, 9; 263-274, 1983. 45) Birembaut, P., et al.: J. Histochem., 33; 75-81, 1982. 46) Fauvel, F., et al.: Proc. Natl. Acad. Sci., 80; 551-554,, 1983. 47) Ruggeri, Z. M. & Zimmerman, T. S.: J. Clin. Invest., 65; 1318-1325, 1980. 48) Sakariassen, K. S., et al.: Nature, 279; 636-638, 1979. 49) Baumgartner, H. R.: Microvasc. Res., 5; 167-179, 1973. 51) Ando, Y., et al.: Thrombos. Haemost., 42; 374, 1979. 52) Jenkins, C. S. P., et al.: J. Clin. Invest., 57; 112-124,, 1976. 57) Floyd, M., et al.: Thrombos. Res., 10; 841-844, 1977. 58) Gralnick, H. R., et al.: Blood, 58; 387-397, 1981. 59) Miller, J. L. & Castella, A.: Blood, 60; 790-794, 1982. 61) McGregor, J. L., et al.: Eur. J. Biochem., 131; 427-436, 1983. 62) Fujimoto, T., et al.: J. Clin. Invest., 69; 1212-1222, 1982. 63) Ruggeri, Z. M., et al.: J. Clin. Invest., 72; 1-12, 1983. 64) Tollefsen, D. M., et al.: J. Biol. Chem., 249; 2646-2651, 1974. 65) Jamieson, G. A. & Okumura, T.: J. Clin. Invest., 61: 861-864, 1978. 66) Ganguly, P. & Gould, N. L.: Br. J. Haematol., 42; 137-145, 1979. 67) Howard, M., et al.: Br. Med. J., 2; 586-588, 1973. 69) Tam, SW., et al.: J. Biol. Chem., 255; 6626-6632, 1980. 70) Kunicki, T. J., et al.: J. Clin. Invest., 62; 716-719, 1978. 71) Kunicki, T. J., et al.: J. Immunol., 126; 398-402, 1981. 72) Breton-Gorius, J., et al.: Blood Cells, 9; 275-291, 1983. 73) Clemetson, K. J., et al.: J. Clin. Invest., 70; 304-311, 1982. 74) Montgomery, R. R., et al.: J. Clin. Invest., 71; 385-389, 1983. 75) George, J. N., et al.: Br. J. Haematol., 48; 459-467, 1981. 76) Berndt, M. C., et al.: Blood, 62; 800-807, 1983. 77) Watanabe, K., et al.: Acta Haematol. Jap., 45; 1372-1380, 1982. 78) McGregor, J. L., et al.: Br. J. Haematol., 46; 99-107, 1980. 79) Nurden, A. T., et al.: J. Clin. Invest., 70; 1281-1291, 1982. 80) Bolin, R. B., et al.: Nature, 269; 69-70, 1977. 82) Handa, M., et al.: Thrombos. Haemost., 50; 79, 1983.