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1.3 本サンプルプログラムについて 本サンプルプログラムは ルネサスエレクトロニクス株式会社提供のミドルウェア及びドライバを AP-RX64M-0A に移植しています 各ミドルウェア及びドライバの詳細については 以下の資料を参照してください 入手につきましては ルネサス社ウェブサイトの下記のページにて 各検索キーを入力し 検索を行ってください なお 検索にて 資料が見つからない場合 検索キーの末尾 4 桁 ( バージョン番号 ) を削除していただき 再度 検索を行ってください ルネサスエレクトロニクス社 RX64M アプリケーションノート - サンプルコード http://japan.renesas.com/products/mpumcu/rx/rx600/rx64m/app_notes.jsp BSP 資料名 RX Family Board Support Package Module Using Firmware Integration Technology 検索キー :R01AN1685EU0250 ネットワーク通信 資料名 RX ファミリ組み込み用 TCP/IP M3S-T4-Tiny モジュール Firmware Integration Technology 検索キー :R20AN0051JJ0202 RX ファミリイーサネットモジュール Firmware Integration Technology 検索キー :R01AN2009JJ0101 RX ファミリ Ethernet ドライバと組み込み用 TCP/IP M3S-T4-Tiny のインタフェース変換モジュール Firmware Integration Technology 検索キー :R20AN0311JJ0100 CMT 資料名 RX Family CMT Module Using Firmware Integration Technology 検索キー :R01AN1856EU0240 SCI 資料名 RX Family RX64M SCI Multi-Mode Module Using Firmware Integration Technology 検索キー :R01AN2132EU0100 I2C 資料名 RX ファミリ I2C バスインタフェース (RIIC) モジュール Firmware Integration Technology 検索キー :R01AN1692JJ0160 BYTEQ 資料名 RX Family BYTEQ Module Using Firmware Integration Technology 検索キー :R01AN1683EU0120 ( ) 資料をダウンロードする際にはルネサスエレクトロニクス株式会社の MYRENESAS への登録が必要となります 2

2. サンプルプログラムの構成 2.1 フォルダ構成 サンプルプログラムは下記のようなフォルダ構成になっています \Sample AP-RX64M-0A サンプルプログラムフォルダ \ap_rx64m_0a_ether_sample_cs Ether サンプルプログラムフォルダ ソースフォルダ \r_bsp BSP フォルダ \board ボードフォルダ \rskrx64m RSKRX64M 用フォルダ \mcu MCU フォルダ \all MCU 共通フォルダ \rx64m RX64M フォルダ \ r_byteq BYTEQ モジュールフォルダ BYTEQ モジュールソースフォルダ \ r_cmt_rx CMT モジュールフォルダ CMT モジュールソースフォルダ \ r_sci_rx64m SCI モジュールフォルダ SCI モジュールソースフォルダ \ r_ether_rx EtherNet コントローラモジュールフォルダ EtherNet コントローラモジュールソースフォルダ \ r_t4_driver_rx64m TCP/IP M3S-T4-Tiny インタフェース変換モジュールフォルダ TCP/IP M3S-T4-Tiny インタフェース変換モジュールソースフォルダ \ r_t4_rx TCP/IP M3S-T4-Tiny TCP/IP プロトコルスタックフォルダ TCP/IP M3S-T4-Tiny TCP/IP プロトコルスタックソースフォルダ \lib TCP/IP M3S-T4-Tiny TCP/IP プロトコルスタックライブラリフォルダ \ r_riic_rx I2C モジュールフォルダ I2C モジュールソースフォルダ \ r_config 各モジュールの設定ファイルフォルダ \DefaultBuild ワークフォルダ \COM_Class USB COM クラス \Data dpinst 用ファイルフォルダ \ap_rx64m_0a_usb_sample_cs USB サンプルプログラムフォルダ ( USB サンプルプログラムに関してはアプリケーションノート AN1524 USB サンプルプログラム解説 を参照してください ) 3

2.2 ファイルの構成 本サンプルプログラムは以下のファイルで構成されています 本章では サンプルプログラムの作成にあたって追加したファイルについてのみ記述し ミドルウェア ドライバ等の 既存のファイルに関しては説明を省略してあります <\Sample\ap_rx64m_0a_ether_sample_cs\> ap_rx64m_0a_ether_sample_cs.mtpj CubeSuite+ 用プロジェクトファイル <\Sample\ap_rx64m_0a_ether_sample_cs> AP_RX64M_0A.c メイン処理 can.c CAN 処理 sci.c シリアル通信処理 eeprom.c EEPROM 処理 can.h CAN 処理ヘッダファイル common.h 共通ヘッダファイル sci.h シリアル通信処理ヘッダファイル eeprom.h EEPROM 処理ヘッダファイル vect.h 割り込みベクタテーブルヘッダファイル 4

3. 動作説明 3.1 サンプルプログラムの動作 本サンプルプログラムは下記の動作を行ないます ネットワーク通信 Ethernet でエコーバックを行います ネットワーク動作については後述の 3.4 ネットワーク通信動作 を参照してください シリアル通信 SCI6 でエコーバックを行ないます ( 送受信割り込み使用 ) SCI6 から受信をした値を そのまま SCI6 へ送信します シリアルの設定は 38400bps ビット長 8 パリティなし ストップビット 1 フロー制御なしです 動作確認は ホスト PC 上のターミナルソフト ( ハイパーターミナル等 ) を使用して下さい タイマ割り込み LD2( 緑の LED) を 1000msec 間隔で点滅させます (CMT 割り込み使用 ) また CN1 の出力端子から方形波を出力します 周期とピン番号は Table 3.1-1 サンプルプログラム周期 ピン番号表 を参照してください CAN 通信 CAN でエコーバックを行います 以下の設定で 受信したデータをそのまま送信します CAN の設定は 送信 ID:B 10101010101 受信 ID:B 10101010100 スタンダードフォーマット データフレーム データ長 1 バイト 通信速度 500kbps(TSEG1 = 6(7Tq), TSEG2 = 3(4Tq), SJW = 0(1Tq), BRP = 9) です CN1 方形波出力端子一覧 コネクタピン番号ピン名周期備考 CN1 41 PC0 10msec CMT 使用 42 PC1 10msec CMT 使用 43 PC2 20msec CMT 使用 44 PC3 20msec CMT 使用 Table 3.1-1 サンプルプログラム周期 ピン番号表 5

3.2 メモリマップ H 0000 0000 H 0007 FFFF H 0008 0000 H 000F FFFF H 0010 0000 H 0010 7FFF H 0010 8000 H 007F 7FFF H 007F 8000 H 007F 8FFF H 007F 9000 H 007F DFFF H 007F E000 H 007F FFFF H 0080 0000 H 00FF 7FFF H 0080 0000 H 00DF FFFF H 00E0 0000 H 00FF FFFF H 0800 0000 H 09FF FFFF H 0A00 0000 H 0FFF FFFF H 1000 0000 H FEFF DFFF H FEFF E000 H FEFF FFFF H FF00 0000 H FF7F 7FFF H FF7F 8000 H FF7F FFFF H FF80 0000 H FFBF FFFF H FFC0 0000 H FFFF FFFF 内蔵 RAM 512K バイト 周辺 I/O レジスタ 内蔵 ROM 32K バイト ( データフラッシュ ) 未使用 FCU RAM 領域 周辺 I/O レジスタ ECC-RAM 領域 外部アドレス空間 (CS 空間 ) SDRAM 空間 SDRAM 16MByte イメージ 内蔵 ROM (FCU ファーム ) H 0000 0000 H 0000 1000 H 0800 0000 ワークエリア B_RX_DESC_1 B_TX_DESC_1 B_ETHERNET_B UFFERS_1 B_1 R_1 B_2 R_2 B R SU SI ( 未使用 ) ( 未使用 ) C_1 C_2 C DSEC BSEC VECT 内蔵 ROM D_1 ( ユーザブート ) D_2 内蔵 ROM ( プログラム ROM) 2M バイト H FFC0 0000 H FFFF FF80 H FFFF FFFC D P W_1 W_2 W L ( 未使用 ) EXCEPTVECT RESETVECT Fig 3.2-1 ネットワーク通信 + USB ホストサンプルプログラムメモリマップ 6

3.3 サンプルプログラムのダウンロード サンプルプログラムを CPU ボード上で実行するためには ビルドしたサンプルプログラムの実行ファイルを CPU ボードにダウンロードする必要があります サンプルプログラムのビルド方法および CPU ボードにサンプルプログラムをダウンロードする方法については アプリケーションノート AN1513 RX 開発環境の使用方法 (CubeSuite+ CubeSuite+) に詳細な手順が記されていますので 参照してください 3.4 ネットワーク通信動作 本サンプルプログラムに実装されたネットワーク通信の確認に必要な推奨環境は以下の通りです ホスト PC OS LAN ポート LAN ケーブル PC/AT 互換機 Windows XP/Vista/7/8 10/100BASE-TX 以上対応の LAN ポートクロスケーブル 3.4.1 ネットワーク設定 本 CPU ボードのネットワーク設定は以下のようになっています IP アドレス (CH0) 192.168.1.200 IP アドレス (CH2) 192.168.1.201 サブネットマスク 255.255.255.0 ゲートウェイ 192.168.1.254 MAC アドレス 00-0C-7B-3A-XX-XX XX-XX の値は製品ごとに異なります 上記設定のうち IP アドレス サブネットマスク ゲートウェイの設定はサンプルプログラム内の \Sample\ap_rx64m_0a_ether_sample_cs\r_t4_rx\config_tcpudp.c で行われています また MAC アドレスは EEPROM の先頭 12byte に CH0 CH1 の順で格納されています アドレス (CH0) アドレス (CH1) 格納値 先頭アドレス + 0x00 先頭アドレス + 0x06 0x00 + 0x01 + 0x07 0x0C + 0x02 + 0x08 0x7B + 0x03 + 0x09 0x3A + 0x04 + 0x0A 0xXX + 0x05 + 0x0B 0xXX 0xXX の値は製品ごとに異なります 本製品の MAC アドレスは 弊社が米国電気電子学会 (IEEE) より取得したアドレスとなります MAC アドレスを変更される際は お客様にて IEEE より MAC アドレスを取得し 設定してください 7

3.4.2 ネットワーク動作内容 以下の手順に従い ネットワーク動作を確認してください 1 LAN クロスケーブルを使い CPU ボードの LAN コネクタ (CN4 もしくは CN5) とホスト PC を接続します 2 ホスト PC 上でネットワークの設定を行います CPU ボードの設定に合わせるため ホスト PC のネットワーク設定を下記の内容に変更してください IP アドレス 192.168.1.202 サブネットマスク 255.255.255.0 ゲートウェイ 192.168.1.254 3 CPU ボードに電源を投入し サンプルプログラムを動作させます 4 ホスト PC 上でネットワーク通信が可能なターミナルソフト ( ハイパーターミナルなど ) を起動し TCP/IP 通信を行います TCP/IP の設定は IP アドレス 192.168.1.200 ポート番号 50000 です 5 ターミナルソフト上で接続が確認できましたら 任意のパケットを送信してください エコーバック動作が確認できれば終了です 8

4. 開発環境使用時の各設定値 開発環境を使用する際の AP-RX64M-0A 固有の設定を以下に示します 表内の 項目番号 はアプリケーションノート AN1526 RX 開発環境の使用方法 (CubeSuite+ Renesas Flash Programmer) 内で示されている項目番号を示していますので 対応したそれぞれの設定値を参照してください ビルド 動作確認方法項目名 項目番号 設定値 出力フォルダ 2-2 \Sample\ap_rx64m_0a_ether_sample_cs\DefaultBuild モトローラファイル名 2-3 \Sample\ap_rx64m_0a_ether_sample_cs\DefaultBuild\ap_rx64m_0a_ether_sample_cs.mot アブソリュートファイル名 2-4 \Sample\ap_rx64m_0a_ether_sample_cs\DefaultBuild\ap_rx64m_0a_ether_sample_cs.abs マップファイル 2-5 \Sample\ap_rx64m_0a_ether_sample_cs\DefaultBuild\ap_rx64m_0a_ether_sample_cs.map Renesas Flash Programmer を使用した Flash 書き込み方法 項目名 項目番号 設定値 ボード設定 (Flash 書き込み ) 3-1 Fig 4-1 を参照 デバイス名 3-2 Generic BOOT Device Flash に書き込むファイル 3-3 \Sample\ap_rx64m_0a_ether_sample_cs\DefaultBuild\ap_rx64m_0a_ether_sample_cs.mot ボード設定 ( 動作 ) 3-4 Fig 4-2 を参照 PU - PD PC7 PU-PD PD L-H MD EMLE SCI0 - SCI1 SCI SEL SCI6 - SCI1 SW2 PD L L SW2 SCI1 Fig 4-1 Flash 書き込み時のボード設定 PU - PD PC7 PU-PD PD L-H MD EMLE SCI SEL SCI6 - SCI1 SW2 PD H L SW2 SCI6 Fig 4-2 サンプルプログラム動作時のボード設定 9

E1 エミュレータを使用したデバッグ方法 項目名 項目番号 設定値 ボード設定 4-1 Fig 4-3 を参照 JTAG クロック 4-10 3.094(MHz) EXTAL クロック 4-11 24(MHz) PU - PD PC7 PU-PD PD L-H MD EMLE SCI SEL SCI6 - SCI1 SW2 PD H H SW2 SCI6 Fig 4-3 E1 エミュレータデバッグ時のボード設定 10

ご注意 本文書の著作権は株式会社アルファプロジェクトが保有します 本文書の内容を無断で転載することは一切禁止します 本文書に記載されているサンプルプログラムの著作権は株式会社アルファプロジェクトが保有します 本サンプルプログラムで使用されているミドルウェア及びドライバの著作権はルネサスエレクトロニクス株式会社が保有します 本文書に記載されている内容およびサンプルプログラムについての技術サポートは一切受け付けておりません 本文書の内容およびサンプルプログラムに基づき アプリケーションを運用した結果 万一損害が発生しても 弊社では一切責任を負いませんのでご了承下さい 本文書の内容については 万全を期して作成いたしましたが 万一ご不審な点 誤りなどお気付きの点がありましたら弊社までご連絡下さい 本文書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります 商標について RX は ルネサスエレクトロニクス株式会社の登録商標 商標または商品名称です CubeSuite+ はルネサスエレクトロニクス株式会社の登録商標 商標または商品名称です Peripheral Driver Generator はルネサスエレクトロニクス株式会社の登録商標 商標または商品名称です Windows の正式名称は Microsoft Windows Operating System です Microsoft Windows Windows NT は 米国 Microsoft Corporation. の米国およびその他の国における商標または登録商標です Windows 8 Windows 7 Windows Vista Windows XP は 米国 Microsoft Corporation. の商品名称です 本文書では下記のように省略して記載している場合がございます ご了承ください Windows 8 は Windows 8 もしくは Win8 Windows 7 は Windows 7 もしくは Win7 Windows Vista は Windows Vista もしくは WinVista Windows XP は Windows XP もしくは WinXP その他の会社名 製品名は 各社の登録商標または商標です 株式会社アルファプロジェクト 431-3114 静岡県浜松市東区積志町 834 http://www.apnet.co.jp E-MAIL : query@apnet.co.jp 11