はじめにお読みください for HP ElitePad Windows Embedded 8.1 Industory Pro Ver.1.4 目次 本書の取り扱いについて... 1 1. はじめに... 2 2. 製品概要... 2 3. Windows Embedded 8.1 Industry Pro とは... 3 4. ユーザー環境... 4 5. アプリケーション... 5 6. 便利な機能... 6 6-1. HP Logon Manager... 6 6-2. Unified Write Filter(UWF)... 6 6-3. HP USB Port Manager... 9 6-4. HP Ramdisk Manager... 9 6-5. ネットワークの自動接続管理機能... 10 7. 仕様事項... 13 8. 既知の問題... 13 Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 0
本書の取り扱いについて 本書は 株式会社日本 HP が販売する製品を検討されているお客様が実際のご利用方法に合わせた設定を行う際に役立つ手順の一例を示すものです いかなる場合においても本書の通りになる事を保証するものではありません 本書の内容は 将来予告なしに変更されることがあります HP 製品およびサービスに対する保証については 該当製品およびサービス保証規定書に記載されています 本書のいかなる内容も 新たな保証を追加するものではありません 本書の内容につきましては万全を期しておりますが 本書中の技術的あるいは校正上の誤り 省略に対して責任を負いかねますのでご了承ください この文書の著作権は株式会社日本 HP に帰属します 株式会社日本 HP の許可なく一部または全体の複製 転載 編集等を行うことや 許可されていない第三者への開示等の行為全てを禁止します 本文中使用される企業名 製品名 商標などはそれを保持する企業 団体に帰属します Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 1
1. はじめに 本書では HP ElitePad 1000 G2 / Windows Embeded 8.1 Industry Pro モデルの構成 機能につい て説明します 2. 製品概要 HP シンクライアント 機種 OS HP ElitePad 1000 G2 Windows Embedded 8.1 Industry Pro HP ElitePad 1000 G2 / Windows Embedded 8.1 Industry Pro タブレット HP では企業ニーズに最適化されたスタイリッシュで堅牢なタブレット HP ElitePad 1000 G2 を提供しております 薄く 軽いデザイン 680g HP ElitePad 1000 G2 はビジネスで求められるタフさを追求し 薄くても壊れにくい筐体が特 徴です Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 2
コンピューター制御加工 (CNC) により 1 ブロックのアルミニウムから削り出したユニボディが強固な構造を実現 前面ガラスには Corning Gorilla Glass 3 を採用し 薄型化と剛性の強化を同時に実現 HP の品質基準に基づく 115,000 時間に及ぶ厳しい試験を実施し その試験をクリア 米軍の調達基準 MIL-STD-810G テスト をクリアする堅牢性 3. Windows Embedded 8.1 Industry Pro とは HP ElitePad 1000 G2 では Windows 8.1 モデルに加えて最新 Windows Embedded OS である Windows Embedded 8.1 Industry Pro を搭載したモデルがありシンクライアントとしての利用に最適です 前世代の Windows Embedded Standard 7 は 必要最低限の OS コンポーネントで構成されておりフットプリントを重視した OS として設計されていました 削除された OS コンポーネントがあり Windows 7 と互換性がないことによって シンクライアントのローカル OS でアプリケーションや周辺機器を利用したい場合に検証工数がかかる傾向にありました Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 3
Windows Embedded 8.1 Industry Pro では Windows 8.1 の一部を除く ( 詳細は仕様事項を参照ください ) ほぼすべてのコア機能が実装されており 互換性が高いことからアプリケーションや周辺機器の検証工数を削減することが可能です 加えて Windows 8.1 にはない各種ロックダウン機能を利用することができます 通常 Windows で各種操作制限 ( ロックダウン ) をするためには高度な専門知識と複雑な手順が要求されますが Windows Embedded 8.1 Industry Pro では OS 機能として提供されています また HP シンクライアント製品には ロックダウン機能の一部をより簡単に設定するためのツールを無償で付属されています 4. ユーザー環境 HP シンクライアントは 工場出荷状態で Administrator と User の 2 つのアカウントがあります 既定では電源を投入すると User で自動的にログオンされます 通常は User で利用し 管理者が変更する時に Administrator に切り替えます User からログオフするとオンダイアログが現れます 工場出荷状態では以下のように設定されています 種類ユーザー名パスワード 管理者アカウント Administrator Administrator 一般アカウント User User User をログオフするにはスタート画面右上の User をクリックし 表示されたメニューから [ サイ ンアウト ] を選択します Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 4
ログオフすると日時が表示された画面になりますので マウスをクリックまたは任意のキー を入力しますとログオンユーザーの選択画面が表示されます Administrator でログオン後 コントロールパネルにアクセスすることで 各種の設定が可能です User でログオンすると Enable User Security が有効になっているため 右クリックによる操作 Windows エクスプローラによる C ドライブへのアクセスができないように制限されています 5. アプリケーション アプリケーション名 バージョン HP Cloud Manager Connection Manager 3.0.2 HP ThinShell 2.1.2 HPDM Agent 4.6.3669.20713 SCCM Agent 5.00.7804.1000 PDF Complete Corporate Edition 4.1.51 HP Velocity 1.7.2r15867 Remote Graphics Receiver 7.0.1.4338 Citrix Recevier 14.1.0.0 Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 5
VMware Horizon View Client 2.3.3 build-1745122 Microsoft Remote Desktop Client 6.3.9600 (RDP8.1 supported) Windows Internet Explorer 11.0.9600.17107 Windows Media Player 12.0.9600.17031 Windows Firewall 6. 便利な機能 6-1. HP Logon Manager 工場出荷状態では 電源投入すると自動的に USER でログオンします これを変更する場合は [ コントロールパネル ] [HP Logon Manager] を使用して 自動ログオンの有効 / 無効の切り替えと 自動ログオンのユーザー名 パスワード およびドメイン名の変更を行います 自動ログオンの設定は Administrator でログオンした場合にのみ変更できます 6-2. Unified Write Filter(UWF) Unified Write Filter(UWF) は OS 起動中に管理者が想定しない設定変更をおこなっても電源を再起動することによって OS 起動前の状態に戻すことができるファイルシステム保護機能です 工場出荷時の初期設定は有効になっています この機能によって 管理者の保守工数を削減することができ 再起動するだけで環境をリセットできるのでウィルス対策としても有効です また 特定のファイル ディレクトリ レジストリを指定し変更情報を保持することも可能です これらの機能を活用することによって柔軟なファイルシステム保護 管理が実現できます Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 6
UWF の使用方法 HP ElitePad Windows Embedded 8 モデルには HP Unified Write Filter Configuration というツールがプリインストールされています デスクトップ画面の右下にあるアイコンより簡単にアクセスできます 緑色の鍵のアイコンを右クリックすることで プロパティが起動します プロパティの選択肢は それぞれ以下を意味します Enable UWF: UWF で保護された状態です 電源 OFF により状態はクリアされます Disable UWF: UWF で保護されていない状態です 電源 OFF 後も状態は保持されます Clear Command: 上記の設定をクリアします UWF の詳細な設定をおこなうには 以下の操作を行います 1. 管理者 (Administrator) としてログオンします 2. [ コントロールパネル ] [HP Unified Filter Configuration] を起動します 3. 設定変更後 [ 適用 ] をクリックします 4. システムを再起動して 設定変更した内容が反映されます Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 7
File Exclusion List 特定のディレクトリ ファイルに対する変更を保持したい場合には 本ツールの File Exclusion List タブで追加することができます Registry Exclusion List 特定のレジストリに対する変更を保持したい場合には 本ツールの File Exclusion List タ ブで追加することができます Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 8
Microsoft 社の UWF ツールにはレジストリのフィルタリング機能があり レジストリキーを [ レジストリの除外一覧 ] に追加して 個々のレジストリキーを基本ボリュームにコミットする機能が含まれています ただし レジストリフィルターに関するドキュメントは限られています また Windows の複雑さから 依存関係は必ずしも明確ではありません [HP Unified Write Filter Configuration] ユーティリティには [ レジストリの除外一覧 ] に容易にアクセスできる GUI がありますが HP は UWF のレジストリのフィルタリング機能の使用をサポートまたはおすすめしません この機能はご自身の責任で使用してください 6-3. HP USB Port Manager 特定 USB デバイスだけを許可し その他の USBB デバイスは禁止するような設定を簡単におこなうことができます 許可する USB デバイスは固有 ID を指定することでクラス ベンダー 製品単位で指定することができます USB の固有 ID(Vendor ID/ Product ID/Class ID) を指定して デバイス単位で許可 禁止を コントロールすることが可能 です 出荷構成に HP USB Port Manager がインストールされていない場合には 弊社サイトよりダウンロードしてインストールすることが可能です 下記サイトへアクセスし製品名で検索してください インストール作業時には EWF または UWF を一時的に無効にする必要があります http://www8.hp.com/jp/ja/drivers.html 6-4. HP Ramdisk Manager RAM ディスクは データの一時記憶領域として用意されている揮発性メモリの領域です [ コンピューター ] のウィンドウでは Z ドライブとして表示されます Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 9
RAM ディスクには 以下の項目が格納されます ブラウザーの Web ページキャッシュ ブラウザーの履歴 ブラウザーの cookie ブラウザーのキャッシュ インターネット一時ファイル 印刷スプール ユーザーおよびシステムの一時ファイル RAM ディスクの設定を変更する場合は 以下の手順を実施します Administrator でログオン中にコントロールパネルを開きます HP Ramdisk Manager を実行します 6-5. ネットワークの自動接続管理機能 Windows Embedded 8.1 Industry Pro には複数ネットワークインタフェースと接続している場合 自動で高帯域かつ経済的なネットワークを優先的に使用する機能があります HP ElitePad Windows Embedded 8 モデルをドッキングステーションに接続して利用すると有線 LAN WiFi LTE(LTE 対応モデルに限ります ) の計 3 つのネットワークが利用可能です 前世代の Windows OS では各接続は独立していましたが Windows Embedded 8 では内部で帯域やネットワーク種類を考慮したコストを算出し より高帯域で経済的なネットワークを自動で優先的に使用する機能があります 本機能によって 新しい通信はもっとも高速かつ経済 Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 10
的なネットワークが自動的に選択されます また Windows が提供するソフト切断という機 能により接続中のアプリケーション通信は維持され 利用中に強制的に終了することはあり ません また ネットワーク接続をシンプルに利用したい場合には利用する接続を 1 つにすることが 可能です 設定はグループポリシーから次の手順で変更できます 1. Administrator でログオンし タスクバーより UWF アイコン ( 鍵マークのアイコン ) を右クリックし [Disable UWF] を選択して OS を再起動します 2. Administrator でログオンし [ チャーム ] -> [ 検索 ] をクリックします 検索ボックスに [gpedit.msc] と入力します 3. 検索結果から [gpedit.msc] をクリックします 4. " ローカルグループポリシーエディター " の左ペインより [ コンピューターの構成 ] -> [ 管理用テンプレート ] -> [ ネットワーク ] -> [Windows 接続マネージャー ] に移動します 5. [ インターネットまたは Windows ドメインへの同時接続の数を最小化する ] をダブルクリックします Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 11
6. ポリシーのウィンドウで [ 無効 ] をクリックし [OK] をクリックします 7. タスクバーより UWF アイコン ( 鍵マークのアイコン ) を右クリックし Enable UWF を選択して OS を再起動します Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 12
7. 仕様事項 HP から提供する Windows Embedded 8.1 Industry Pro には デスクトップ版 Microsoft Office(Microsoft Office 2013 等 ) および Store アプリの使用権が付与されていないためご利用い ただけません 8. 既知の問題 ローカルグループポリシーエディタ ( gpedit.msc ) を起動する時に次のメッセージが 2 回表示される リソース $(string.showjobtitleineventlogs) ( 属性 displayname で参照 ) が見つかりませんでした ファイル C:\Windows\PolicyDefinitions\Printing.admx, 行 721 列 7 機能面で問題ありません エラーウィンドウを閉じてご利用ください HP シンクライアントに関する情報 http://www.hp.com/jp/thinclient Doc#00040 Copyright 2016 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Page 13