ESMPRO/ServerManager サーバ死活監視機能

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ESMPRO/ServerManager サーバ死活監視機能 Revision 1.0 2016 年 7 月 15 日 日本電気株式会社

目次 目次... 2 商標について... 3 ご注意... 3 用語説明... 4 関連文書... 5 改版履歴... 5 1. はじめに... 6 2. 死活監視機能概要... 7 2.1. 死活監視の方式... 7 3. 死活監視機能の設定... 9 3.1. WS-Man による死活監視... 10 3.2. SNMP による死活監視... 11 3.3. Ping による死活監視... 12 3.4. 死活監視機能の共通設定... 12 3.5. スケジュールフォームの登録... 14 4. 死活監視状態の確認... 18 4.1. ツリーのアイコン表示... 18 4.2. 死活監視状態メニュー... 19 4.3. アラートビューア... 20 2

商標について ESMPRO EXPRESSSCOPE は 日本電気株式会社の登録商標です Microsoft Windows Windows Server は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です Intel インテル Intel vpro は Intel Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です Linux は Linus Torvalds 氏の米国及びその他の国における商標または登録商標です その他 記載の会社名および商品名は 各社の商標または登録商標です ご注意 本書の内容の一部または全部を無断転載することは禁止されています 本書の内容に関しては将来予告なしに変更することがあります 弊社の許可なく複製 改変などを行うことはできません 運用した結果の影響については責任を負いかねますのでご了承ください 3

用語説明 用語 意味 ESMPRO/ Express5800 サーバに標準添付されているサーバ管理ソフトウェア ServerManager ESMPRO/ ServerAgentService 管理対象サーバにインストールする Agent ソフトウェア ESMPRO/ServerManager から WS-Man 管理を行う場合に OS から標準 では取得できない付加情報を取得するために必要となる 管理対象サーバにインストールする Agent ソフトウェア ESMPRO/ ServerAgent ESMPRO/ServerManager から SNMP 管理を行う場合に必要となる 2014 年 9 月以降に発売開始された装置は順次 ESMPRO/ServerAgentService に 置き換わっている ( ただし ft サーバは ESMPRO/ServerAgent のみサポー ト ) 管理対象サーバにインストールするソフトウェア ExpressUpdate Agent ESMPRO/ServerManager の ExpressUpdate 機能を利用する場合に必要と なる Universal RAID Utility EXPRESSSCOPE エンジン 管理対象サーバにインストールするソフトウェア RAID 状態の監視に必要となる サーバのマザーボードに実装されている ハードウェア管理専用チップ 一般的に Baseboard Management Controller(BMC) と呼ばれる Intel の企業向けクライアントパソコンのハードウェアブランド Intel vpro 装置の電源状態によらない監視や リモートからの画面の確認等の管理が可 能 ESMPRO/ServerManager から管理を行うサーバの呼称 管理対象サーバ ESMPRO/ServerAgentService または ESMPRO/ServerAgent がインス トールされる また マネージメントコントローラを搭載している 管理 PC SNMP ESMPRO/ServerManager をインストールする装置の呼称 一般的に管理対象サーバとは別の装置にインストールする Simple Network Management Protocol の略 ネットワークに接続された機器の管理を行うためのプロトコル Web Services Management の略 システムが管理情報へのアクセスと交 WS-Man 換を行うための共通の方法を定義している http://www.dmtf.org/standards/wsman Win-RM Windows Remote Management の略 Windows の WS-Man 実装モジュール 4

OpenWSMAN ICMP オープンソースの WS-Man 実装モジュール 管理対象サーバの OS が Linux の場合に利用する Internet Control Management Protocol の略 本書に記載の死活監視機能で用いる Ping が定義されている Enclosure Management カードの略 Blade 装置の筐体に格納された 筐 EM カード 体管理専用カード ESMPRO/ServerManager から SNMP による管理が可 能 関連文書 名前 ESMPRO サーバ管理ガイド ExpressUpdate の機能と特徴 格納場所 http://jpn.nec.com/esmsm/download.html http://support.express.nec.co.jp/tech/express5800_guide.html 改版履歴 日付 Revision 変更内容 2016/7/15 1.0 初版 5

1. はじめに 本書は ESMPRO/ServerManager の機能の一つである サーバの死活監視機能についての参考資料です 以下を前提に記載されていますので 関連文書に記載の ESMPRO サーバ管理ガイド をご参考に 環境の構築を行った後にお読みください 1. 管理 PC に ESMPRO/ServerManager がインストールされていること 2. 管理対象サーバに ESMPRO/ServerAgentService または ESMPRO/ServerAgent がインストール されていること (OS に対する WS-Man または SNMP による死活監視を利用する場合 ) 3. 管理対象サーバの EXPRESSSCOPE エンジンまたは Intel vpro のネットワーク設定が正しく行わ れていること ( マネージメントコントローラに対する死活監視を利用する場合 ) 4. ESMPRO/ServerManager に管理対象サーバまたは EM カードが正しく登録されていること なお 本書が対象としているソフトウェアのバージョンは以下のとおりです Table 1 本書が対象としているソフトウェアのバージョン ソフトウェア ESMPRO/ServerManager ESMPRO/ServerAgentService ESMPRO/ServerAgent バージョン 6.12 以降 Version 制限なし Version 制限なし 6

2. 死活監視機能概要 ESMPRO/ServerManager には管理対象サーバと定期的に通信し 管理対象サーバの死活監視を行う機能があります 本機能により 管理対象サーバで障害が発生し通信が途絶えた場合 管理対象サーバの状態表示アイコンを変化させ さらに障害の発生をアラートビューアに登録することで 管理者に障害が発生したことをすぐに通知できます 2.1. 死活監視の方式 ESMPRO/ServerManager の死活監視に用いる方式は以下 3 種類あります 管理対象サーバの管理状態 ( 登 録方法 ) によって実現できる死活監視方式が異なります Figure 1 ESMPRO による死活監視方式 1 WS-Man 通信による死活監視 管理対象サーバの OS に対し WS-Man 通信を定期的に行い 正しくアクセスできるか確認します 管理対象サーバの WS-Man によるシステム管理が有効の場合に利用可能です なお 管理対象サーバの OS が Linux の場合 WS-Man 通信による死活監視を行うには ESMPRO/ServerAgentService のインストールが必要です 2 SNMP による死活監視 管理対象サーバ上で動作している SNMP サービスに定期的にアクセスし 正しく値が取得できるか確認 します 管理対象がサーバの場合 管理対象サーバに ESMPRO/ServerAgent がインストールされてお り SNMP によるシステム管理が有効の場合に利用可能です 3 Ping による死活監視 管理対象サーバに対し ICMP パケット (Ping) を定期的に送信し 管理対象サーバから応答があるか確認します 管理対象サーバの WS-Man によるシステム管理 SNMP によるシステム管理 RAID システム管理 ExpressUpdate 管理 アラート受信のみ管理のいずれかが有効の場合に利用可能です マネージメントコントローラに対してはマネージメントコントローラ管理機能が有効の場合に利用可能です 7

Table 2 管理対象と監視方式一覧 環境死活監視方式管理対象サーバに 管理状態管理対象 WS-Man SNMP Ping 必要なコンポーネント Windows OS ( 1) WS-Man 管理 Linux OS ESMPRO/ServerAgentService VMware ESXi Windows OS ESMPRO/ServerAgent SNMP 管理 Linux OS ESMPRO/ServerAgent EM カード RAID システム管理 Universal RAID Utility ExpressUpdate 管理 ExpressUpdate Agent アラート受信のみ管理 マネージメントマネージメント EXPRESSSCOPE エンジン コントローラ管理コントローラまたは Intel vpro ( 1)WS-Man による死活監視機能には SW は不要ですが ESMPRO/ServerManager から WS-Man によるシステム管理を行う際は ESMPRO/ServerAgentService を導入することでより多くの情報を取得管理できます なお 各管理状態は以下の図の様に ESMPRO/ServerManager への手動登録時に設定します 自動登録の 場合は管理対象サーバの状態によって自動的に選択されます アラート受信のみ管理の場合は アラート受 信のみ管理 のメニューを開いて登録してください SNMP/WS-Man 管理 RAID システム管理 アラート受信のみ管理 ExpressUpdate 管理 マネージメントコントローラ管理 Figure 2 管理対象サーバの手動登録画面 8

3. 死活監視機能の設定 死活監視機能を有効にするには本章に記載の手順で設定を行う必要があります 死活監視機能の設定は ESMPRO/ServerManager の 設定 タブ 死活監視設定 より変更できます OS またはマネージメントコントローラの行に表示された 編集 ボタンを押下して設定変更画面に遷移してください Figure 3 死活監視設定 (OS(WS-Man/Ping) マネージメントコントローラ ) Figure 4 死活監視設定 (OS(SNMP/Ping) マネージメントコントローラ ) 9

3.1. WS-Man による死活監視 WS-Man によるシステム管理が有効の場合に利用可能です OS(Windows Linux VMware ESXi) に対する WS-Man による死活監視設定と Ping による死活監視設定を個別に変更できます Ping による死活監視設定については 3.3 Ping による死活監視を参照してください 監視間隔 リトライ回数 スケジュールフォームの設定項目については 3.4 死活監視機能の共通設定を参照してください Figure 5 WS-Man による死活監視 Table 3 WS-Man による死活監視設定項目 項目名説明デフォルト値 状態監視 監視対象サーバの状態を WS-Man 通信で定期的に監視するかどうかを設定します 無効 WS-Man [ 状態監視 ] が有効の場合に設定できます による監視 サービス無応答時に アラートを登録する [ 有効 ] に設定すると WS-Man 通信による応答がないとき およびその状態から回復したときにア 無効 ラートビューアにアラートを登録します 10

3.2. SNMP による死活監視 SNMP によるシステム管理が有効の場合に 管理対象サーバの OS または EM カードに対して SNMP による死活監視機能を利用可能です SNMP による死活監視設定と Ping による死活監視設定は一つの設定画面で行います Ping による死活監視設定については 3.3 Ping による死活監視を参照してください 監視間隔 リトライ回数 スケジュールフォームの設定項目については 3.4 死活監視機能の共通設定を参照してください Figure 6 SNMP による死活監視 Table 4 SNMP による死活監視設定項目 項目名説明デフォルト値 SNMP による監視 状態監視サービス無応答時にアラートを登録する 管理対象サーバの状態を SNMP で定期的に監視するかどうかを設定します 通常は [ 無効 ] に設定しないでください [ 無効 ] に設定すると 通常のサーバ監視も行われなくなり アイコンにステータスが反映されなくなります [ 状態監視 ] が有効の場合に設定できます [ 有効 ] に設定すると 管理対象サーバから応答がないとき およびその状態から回復したときに アラートビューアにアラートを登録します 有効 (SNMP によるシステム管理が有効の場合 ) 無効 11

3.3. Ping による死活監視 WS-Man によるシステム管理 SNMP によるシステム管理 RAID 管理 ExpressUpdate 管理 アラート受信のみの管理のいずれかが有効の場合に 管理対象サーバの OS または EM カードに対して Ping による死活監視機能を利用可能です マネージメントコントローラに対してはマネージメントコントローラ管理機能が有効の場合に Ping による死活監視機能を利用可能です 監視間隔 リトライ回数 スケジュールフォームの設定項目については 3.4 死活監視機能の共通設定を参照してください Figure 7 Ping による死活監視 Table 5 Ping による死活監視設定項目 項目名説明デフォルト値 死活監視 管理対象サーバの稼動状態を定期的に監視するかどうかを設定します 無効 Ping による監視 サーバ無応答時にアラートを登録する [ 死活監視 ] が有効の場合に設定できます [ 有効 ] に設定すると 管理対象サーバから応答がないとき およびその状態から回復したときに アラートビューアにアラートを登録します 無効 3.4. 死活監視機能の共通設定 死活監視の共通設定項目について説明します 前述のとおり死活監視には 3 つの方式がありますが 本節 で記載する設定については各方式に対して共通の考え方となります Figure 8 死活監視機能の共通設定 12

項目名監視間隔監視間隔 ( 分 ) - リトライ回数アラートの抑制スケジュールフォーム Table 6 死活監視機能の共通設定項目説明 SNMP WS-Man および Ping による監視の監視間隔を設定します [ 状態監視 / 死活監視 ] および [ サービス無応答時にアラートを登録する ] が有効の場合に設定できます 無応答検出時 アラートを登録するまでにリトライを行う回数を設定します 0 回の場合 サービスまたは管理対象サーバの無応答を検出すると即座にアラートを登録します 2 回の場合 サービスまたは管理対象サーバの無応答を検出した後 連続して 2 回の無応答を検出した場合にアラートを登録します マネージャに登録されているスケジュールフォームの一覧からスケジュールフォームを設定します スケジュールフォームの登録については 3.5 スケジュールフォームの登録を参照してください 管理対象サーバに設定されているスケジュールフォーム名を表示しますが 以下の場合は [( 常に登録 )] となります スケジュールフォームが設定されていない場合 設定されているスケジュールフォームにスケジュールが存在しない場合 デフォルト値 / 設定可能範囲 デフォルト値: 1 分 (SNMP/Ping) 10 分 (WS-Man) 設定可能範囲: 1~100(SNMP/Ping) 10~100(WS-Man) デフォルト値: 2 回 (EXPRESSSCOPE エンジン ) 0 回 ( それ以外 ) 設定可能範囲:0~100 デフォルト値: 常に登録 環境により一時的に管理対象 OS 上の CPU 負荷上昇 ディスクへのアクセス過多 ネットワーク負荷が原因でアラートが登録されてしまう場合があります そのような場合は 死活監視設定のリトライ回数を調整することで アラートの登録を抑止できます 決められた時刻に定期的にサーバを停止 / 再起動するようなシステムでは スケジュールフォームを設定することで アラートの登録を抑止できます 13

3.5. スケジュールフォームの登録 スケジュールフォームの登録を行うことにより 機器の無応答 / 回復検出時のアラート登録を制御できます 本章では具体例を用いて設定方法を説明します ( 例 ) 2016 年 7 月 1 日 23 時から 2016 年 7 月 2 日 1 時まで 再起動を伴うメンテナンスを行う場合 メンテナンス期間中 死活監視によるアラートの登録を抑止するための設定をします Figure 9 スケジュールフォーム登録例 1. 設定 タブの 死活監視設定 画面の スケジュールフォーム一覧 を選択するとスケジュールフォー ム一覧画面に遷移します Figure 10 死活監視設定画面 14

2. スケジュールフォームの追加を選択します Figure 11 スケジュールフォーム一覧画面 3. フォーム名を入力し 追加 を選択すると スケジュールフォーム一覧画面に遷移します Figure 12 フォーム名入力画面 4. 追加したスケジュールフォームを選択すると スケジュール一覧画面に遷移します Figure 13 スケジュールフォーム一覧画面 15

5. スケジュール一覧画面で スケジュールの追加 を選択します Figure 14 スケジュール一覧画面 6. スケジュールを追加します 優先順位 は スケジュールが複数存在する場合に表示されます アラート登録 は 指定期間にアラートを登録するかどうかを選択します 今回の例では指定期間中のアラート登録を抑止するため しない を選択します 単位 では 毎日 毎週 毎月 毎年 1 回のみ を選択できます アラートの登録を抑止したいモードを選択してください 今回の例では単発のスケジュールなので 1 回のみ を選択し 年月日と時刻を設定します Figure 15 スケジュール追加画面 16

7. 追加したスケジュールフォームが 死活監視設定画面のスケジュールフォームメニューで選択可能にな ります 選択したスケジュールフォームに従い 死活監視機能によるアラートの登録制御をします Figure 16 死活監視設定画面 17

4. 死活監視状態の確認 本書に記載の手順で死活監視の状態を確認できます 4.1. ツリーのアイコン表示 死活監視機能では ESMPRO/ServerManager と管理対象サーバ間の通信が途絶えた場合 ESMPRO/ServerManager 上の該当アイコンの表示が? となります Figure 17 通信が途絶えた場合の状態表示 18

4.2. 死活監視状態メニュー 設定後は 構成 タブの 死活監視状態 で状態を確認できます Figure 18 死活監視状態表示 (OS(WS-Man/Ping) マネージメントコントローラ ) ただし管理対象サーバの SNMP によるシステム管理が有効の場合 SNMP および Ping による死活 監視については以下の様に状態表示の対象外となります また VMware ESXi に対する Ping による死 活監視についても状態表示の対象外となります Figure 19 死活監視状態表示 (OS(SNMP/Ping) マネージメントコントローラ ) 19

4.3. アラートビューア ESMPRO/ServerManager は管理対象サーバとの通信が途絶えたことを検出すると アラートビューアに 以下のアラートを登録します Figure 20 アラートビューア 1 WS-Man による死活監視の場合 OS に対する死活監視 (WS-Man) で通信不能を検出した場合と通信が回復した場合には それぞれ以下 の様なアラートを登録します Figure 21 アラートビューア詳細 (WS-Man) 20

WS-Man 通信不能サーバがマネージャより WS-Man 通信で認識できなくなりました WS-Man 通信を行うために必要なサービスが停止している あるいはマネージャとサーバ間の回線が正常に動作していない可能性があります WS-Man 通信回復サーバがマネージャより WS-Man 通信で認識できるようになりました Figure 22 アラートビューア表示文字列 (WS-Man) 2 SNMP による死活監視の場合 OS や EM カードに対する死活監視 (SNMP) でアクセス不能を検出した場合と通信が回復した場合には それぞれ以下の様なアラートを登録します Figure 23 アラートビューア詳細 (SNMP) SNMP サービスアクセス不能サーバがマネージャより SNMP で認識できなくなりました SNMP サービスが停止している あるいはマネージャとサーバ間の回線が正常に動作していない可能性があります SNMP サービスアクセス回復サーバがマネージャより SNMP 通信で認識できるようになりました Figure 24 アラートビューア表示文字列 (SNMP) 21

3 Ping による死活監視の場合 OS EM カードやマネージメントコントローラに対する死活監視 (Ping) でアクセス不能を検出した場合 と通信が回復した場合には それぞれ以下の様なアラートを登録します Figure 25 アラートビューア詳細 (Ping OS) サーバアクセス不能サーバがマネージャより Ping で認識できなくなりました サーバが停止している あるいはマネージャとサーバ間の回線が正常に動作していない可能性があります サーバアクセス回復サーバがマネージャより Ping で認識できるようになりました Figure 26 アラートビューア表示文字列 (Ping OS) 22

Figure 27 アラートビューア詳細 (Ping マネージメントコントローラ ) サーバアクセス不能 ( マネージメントコントローラ ) サーバがマネージャより Ping で認識できなくなりました AC 電源が接続されていない あるいはマネージャとサーバ間の回線が正常に動作していない可能性があります サーバアクセス回復 ( マネージメントコントローラ ) サーバがマネージャより Ping で認識できるようになりました Figure 28 アラートビューア表示文字列 (Ping マネージメントコントローラ ) 以上 23