B7FY-2781-01 Z0 内蔵 DAT160 ユニット ユーザーズガイド 第 1 章本書についてこの章では 本書の利用方法について説明します 第 2 章はじめにこの章では 本製品の接続方法とドライバのインストールについて説明します 第 3 章インストールの確認この章では 本製品のドライバが正しくインストールされているかを確認する方法について説明しています 第 4 章本製品の操作この章では 本製品の各部の名称と操作方法について説明しています 第 5 章バックアップ運用上の注意この章では 本製品のバックアップ運用上の注意事項について説明しています 第 6 章適切なカートリッジの使用この章では カートリッジを適切に使用するための方法について説明しています 第 7 章 トラブルシューティング この章では 本製品を使用中に発生したトラブルの対処方法について説明しています
本書の内容について 本書は 内蔵 DAT160 ユニットの導入や使用方法 およびトラブル発生時の対処方法について説明しています ご使用になる前に 本書をよくお読みになり 正しい取り扱いをされますようお願いいたします Windows は 米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です Linux は Linus Torvalds 氏の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です その他の各製品名は 各社の商標 または登録商標です その他の各製品は 各社の著作物です Copyright FUJITSU LIMITED 2010 2
目次 第 1 章 本書について 1.1 対象読者............................................... 6 1.2 本書の表記............................................. 6 第 2 章 はじめに 2.1 本製品のサーバへの接続について............................ 8 2.2 ドライバについて........................................ 8 第 3 章 インストールの確認 3.1 インストールの確認手順.................................. 10 第 4 章 本製品の操作 4.1 各部の名称と働き....................................... 12 4.2 LED の点灯状態の説明................................... 13 4.3 カートリッジの挿入方法.................................. 15 4.4 カートリッジの取り出し方法............................... 15 第 5 章 バックアップ運用上の注意 5.1 バックアップ後のデータカートリッジの排出について........... 17 5.2 データの圧縮率について.................................. 17 5.3 バックアップ性能 / 容量について........................... 18 5.4 システム構築時の留意事項................................ 18 第 6 章 適切なカートリッジの使用 6.1 使用可能なデータカートリッジ............................. 20 6.1.1 DAT160 テープドライブと DAT160 カートリッジ.................... 20 6.2 データカートリッジの書き込み禁止設定...................... 21 6.3 クリーニングカートリッジの使用........................... 22 6.4 カートリッジの取り扱いに関する注意事項.................... 23 6.5 本製品とデータカートリッジの最適な利用について............. 24 第 7 章 トラブルシューティング 7.1 一般的なトラブルシューティング........................... 26 7.2 最適なパフォーマンスを得るための USB のインストール確認..... 28 7.2.1 USB 2.0 ポートの確認 (Windows の場合 ).......................... 28 3
7.2.2 本製品が USB ハブ上の唯一のデバイスであることの確認 (Windows の場合 ).................................................. 29 7.2.3 hpusbmsc ドライバが使用されていることの確認 (Windows の場合 ).... 29 7.2.4 ドライバの確認 (Linux の場合 ).................................. 30 7.3 カートリッジの問題..................................... 31 7.3.1 カートリッジが詰まった場合.................................... 31 7.3.2 本製品にカートリッジを挿入できない ( すぐ排出される ) 場合......... 32 4
第 1 章 本書について この章では 本書の利用方法について説明します 1.1 対象読者....................................... 6 1.2 本書の表記..................................... 6 5
1.1 対象読者 1.1 対象読者 本書は 内蔵 DAT160 ユニットの取り付けや操作 および保守を担当するお客様を対象にしています 1.2 本書の表記 本文中の記号 本文中に記載されている記号には 次のような意味があります 重要 POINT お使いになるときの注意点や してはいけないことを記述しています 必ずお読みください 操作に関連することを記述しています 必要に応じてお読みください ( P.nn) 参照先のページを示しています クリックすると該当ページへ移動します 製品の呼び方 本文中の製品名称を次のように略して表記します 製品名称内蔵 DAT160 ユニット Windows Linux 本文中の表記本製品 DAT160 テープドライブ Windows Linux 6
第 2 章 はじめに この章では 本製品の接続方法とドライバのインストールについて説明します 2.1 本製品のサーバへの接続について.................. 8 2.2 ドライバについて............................... 8 7
2.1 本製品のサーバへの接続について 2.1 本製品のサーバへの接続について 本製品をサーバへ接続する方法について説明します 本製品はサーバ本体の空いているドライブベイに取り付け サーバのシステムボード上の内部 USB ポートに接続します 最適なパフォーマンスを得るためには USB2.0 ポートに本製品を接続し 同一のポートに他のデバイスを接続しないようにしてください POINT USB1.1 のポートに接続すると 著しくパフォーマンスが低下することがあります 7.2 最適なパフォーマンスを得るための USB のインストール確認 ( P.28) をご覧ください 2.2 ドライバについて 本製品を使用するには次の 2 種類のドライバが必要です hpdat(hp DAT Tape Driver) DAT ユニットが動作するために必要なテープドライバです hpusbmsc(hp USB Mass Storage Controller Driver) hpdat によって使用される USB ストレージデバイスドライバで Microsoft usbstor ドライバの代わりに使用されます Windows システムでは 本製品を接続する前にインストーラパッケージを使用してドライバのインストールを行ってください Linux では ドライバはオペレーティングシステムに含まれており 自動でロードされます 8
第 3 章 インストールの確認 この章では 本製品のドライバが正しくインストールされているかを確認する方法について説明しています 3.1 インストールの確認手順.......................... 10 9
3.1 インストールの確認手順 3.1 インストールの確認手順 本製品をサーバ本体に搭載後 次のことを確認します データのバックアップを行う前にドライバが正しくインストールされているか バックアップソフトウェアが正しくインストールされているか 本製品が正しく機能するか (LED の状態確認 ) 重要 特定のバックアップソフトウェアでは HP DAT Tape Driver の代わりに独自のテープドライバが必要になります 1 サーバ本体の電源を入れます 本製品のハードウェア自己診断が約 5 秒間動作します 2 LED の状態を確認します ハードウェアの自己診断が完了後 LED の状態を確認します 正常時データカートリッジが入っている場合 :Ready LED が点滅 点灯状態データカートリッジが入っていない場合 :Ready LED が点滅 消灯状態 異常時 Drive LED が点灯し Ready LED が消灯状態となります この状態は本製品がリセットされるまで続きます 4.2 LED の点灯状態の説明 ( P.13) をご覧になり 対処を行ってください 3 本製品のドライバが正しくインストールされたことを確認します Windows の場合 本製品を接続前にドライバをインストールした場合 本製品は自動的に検出され 正しいドライバが読み込まれます 新しいハードウェアの検索ウィザードが起動してきた場合は ウィザードをキャンセルし 7.2 最適なパフォーマンスを得るため の USB のインストール確認 ( P.28) をご覧になり 2 つのドライバが正しくインストールされていることを確認してください POINT 本製品接続後にドライバをインストールした場合 Windows の新しいハードウェアの検索ウィザードが起動してきます ウィザードをキャンセルし ドライバのインストールを行ってください Linux の場合ドライバはオペレーティングシステムに含まれており 自動的にロードされます 7.2.4 ドライバの確認 (Linux の場合 ) ( P.30) もご覧ください 10
第 4 章 本製品の操作 この章では 本製品の各部の名称と操作方法について説明しています 4.1 各部の名称と働き............................... 12 4.2 LED の点灯状態の説明........................... 13 4.3 カートリッジの挿入方法.......................... 15 4.4 カートリッジの取り出し方法...................... 15 11
4.1 各部の名称と働き 4.1 各部の名称と働き 本製品の各部の名称について説明します 各 LED の状態の詳細については 4.2 LED の点灯状態の説明 ( P.13) をご覧ください DAT 160 Digital Data Storage Clean Tape Drive Ready 1. 2. 3. 4. 1 LED 本製品の動作状況を示す LED です LED 点灯時の意味については 4.2 LED の点灯状 態の説明 ( P.13) をご覧ください 2 イジェクトボタン カートリッジを取り出すときに使用するボタンです ボタンを押ししばらくすると 自動的にカートリッジが排出されます ( 4.4 カート リッジの取り出し方法 ( P.15)) 押しても排出されない場合は 7.3 カートリッジの問題 ( P.31) をご覧になり 対応してください 3 USB コネクタ 本製品用の USB ケーブルを接続します 4 電源コネクタ サーバ本体の内蔵オプション用の電源ケーブルを接続します 12
4.2 LED の点灯状態の説明 4.2 LED の点灯状態の説明 LED の点灯 / 点滅状態の組み合わせには 次のような意味があります この表では = 消灯 = 点灯 = 点滅を意味しています LED シーケンス Clean Tape Drive Ready 現象 データカートリッジがロードされていない ドライブに電源がきていない ドライブが故障している ファームウェアのアップデート中に電源の入れ直しやリセットを行った ドライブは動作可能 ドライブは読み込み / 書き込み動作中 または ドライブのクリーニング中 ドライブのクリーニングが必要 必要な対応 データカートリッジがロードされていない場合は正常な状態ですので 対処は必要ありません ドライブの電源がオンになっていることを確認します 電源ケーブルの接続を確認し 必要であればケーブルを交換してください 電源を供給しても LED がまったく点灯しない場合は サーバ本体をシャットダウンし電源を切り 再度電源を入れてください それでもトラブルを解決できない場合は 修理相談窓口にご連絡ください データカートリッジがロードされている場合の通常の状態です 対処は必要ありません 対処は必要ありません クリーニング中の場合 完了するとクリーニングカートリッジがイジェクトされます クリーニングには最大 5 分かかります ドライブのファームウェアのアップデートを行っている場合 サーバ本体の電源を落としたりリセットしたりしないでください DAT160 クリーニングカートリッジでクリーニングを行ってください サポートされているクリーニングカートリッジ および使用方法については 6.3 クリーニングカートリッジの使用 ( P.22) をご覧ください クリーニング後に 新しいデータカートリッジまたは正常と分かっているデータカートリッジをロードしても Clean LED が点滅したままの場合は 修理相談窓口に連絡してください 13
4.2 LED の点灯状態の説明 LED シーケンス Clean Tape Drive Ready 現象 現在使用中のデータカートリッジまたはイジェクトされたデータカートリッジに異常がある ドライブ装置がエラーを検出した ファームウェアのダウンロードにて問題が発生した 必要な対応 データカートリッジを排出してください 適切なデータカートリッジを使用していることを確認してください ( 6.1 使用可能なデータカートリッジ ( P.20)) データカートリッジをロードし直します それでも Tape LED が点滅したままか 次のバックアップ時に Tape LED が点滅する場合は 新しいデータカートリッジまたは正常と分かっているデータカートリッジをロードして Tape LED が消灯するか確認してください Tape LED が消灯する場合は元のデータカートリッジが破損している可能性があります 新しいデータカートリッジや正常と分かっているデータカートリッジをロードしても Tape LED が点滅する場合は 修理相談窓口に連絡してください 新しいデータカートリッジをロードしてください エラーが解決しない場合は サーバ本体をシャットダウンし再度電源を入れてください 上記操作を行っても解決しない場合は 修理相談窓口に連絡してください サーバ本体をシャットダウンし再度電源を入れてください 再度操作をやり直してください この状態が続く場合は 修理相談窓口に連絡してください 14
4.3 カートリッジの挿入方法 4.3 カートリッジの挿入方法 データカートリッジとクリーニングカートリッジの挿入方法について説明します 1 フロントパネルのスロットにカートリッジを挿入します カートリッジをまっすぐに ゆっくりとセットしてください POINT カートリッジは ラベル貼り付け面を上に向け 書き込み禁止タブが手前になる向きでセットしてください 2 LED を確認します カートリッジのロード中は Ready LED が点滅 ( 緑色 ) します カートリッジのロードが完了すると Ready LED が点灯 ( 緑色 ) します 4.4 カートリッジの取り出し方法 データカートリッジとクリーニングカートリッジの取り出し方法について説明します 重要 カートリッジは 完全に排出されるまで抜き取らないでください 1 フロントパネルのイジェクトボタンを押します 本製品が現在実行中の処理を完了すると テープが最初に巻き戻され カートリッジが排出されます POINT カートリッジの排出には最大で 2 分程度かかることがあります 2 本製品からカートリッジを取り出します 15
第 5 章 バックアップ運用上の注意 この章では 本製品のバックアップ運用上の注意事項について説明しています 5.1 バックアップ後のデータカートリッジの排出について.. 17 5.2 データの圧縮率について.......................... 17 5.3 バックアップ性能 / 容量について.................. 18 5.4 システム構築時の留意事項........................ 18 16
5.1 バックアップ後のデータカートリッジの排出について 5.1 バックアップ後のデータカートリッジの排出について バックアップ後のデータカートリッジの取り扱いについて説明します データカートリッジを本製品内に入れたままにしないでください データカートリッジは使用する時間に応じて消耗するため そのままにしておくと寿命が短くなります また 本製品内ではデータカートリッジの磁気記録面が露出しているため この状態が続くと浮遊塵埃の影響を受けやすくなります バックアップ運用の直前にデータカートリッジを入れ バックアップ運用が終了したらすぐにデータカートリッジを取り出してください データカートリッジを入れたまま 電源を切らないでください 本製品にデータカートリッジを入れた状態で電源を切った場合 次回の電源投入時に本製品が使用可能になるまで 数分から数十分かかることがあります 5.2 データの圧縮率について 本製品のデータ圧縮機能について説明します 本製品には ハードウェアによるデータの圧縮機能があります データの圧縮率は 目安として 2 倍程度としておりますが データの内容により圧縮率は変化します ソフトウェアにより圧縮処理されたデータは 本製品による圧縮効果は期待できません また バックアップソフトウェアによってはデータ転送前にソフトウェアによりデータを圧縮する機能がありますが 本製品のハードウェアによるデータ圧縮機能を有効にしている場合は ソフトウェアによるデータ圧縮を行わないでください 17
5.3 バックアップ性能 / 容量について 5.3 バックアップ性能 / 容量について 次の要因により バックアップ性能 および 1 巻あたりに記録できるバックアップ容量が変化します ご使用されるデータカートリッジの記録面の状態 ( 消耗 汚れなど ) 本製品の磁気ヘッドの汚れ状態 データの圧縮率 サーバの負荷状況 5.4 システム構築時の留意事項 システム構築時の留意事項について説明します 同一データカートリッジ 1 巻によるバックアップ運用では バックアップに失敗した場合 全データが失われる危険があります また バックアップしたデータカートリッジの磁気テープが傷付いた場合などにデータが復元できなくなります 複数のデータカートリッジによるバックアップ運用を行うことにより トラブル発生時の被害を最小限にできます 例 ) 曜日ごとのデータカートリッジを準備しバックアップ運用する 18
第 6 章 適切なカートリッジの使用 この章では カートリッジを適切に使用するための方法について説明しています 6.1 使用可能なデータカートリッジ.................... 20 6.2 データカートリッジの書き込み禁止設定............. 21 6.3 クリーニングカートリッジの使用.................. 22 6.4 カートリッジの取り扱いに関する注意事項........... 23 6.5 本製品とデータカートリッジの最適な利用について.... 24 19
6.1 使用可能なデータカートリッジ 6.1 使用可能なデータカートリッジ 本製品で使用可能なデータカートリッジについて説明します 6.1.1 DAT160 テープドライブと DAT160 カートリッジ DAT160 カートリッジは DAT160 テープドライブでのみ使用可能です DAT160 カートリッジは旧モデルのカートリッジよりも幅が広いため 旧モデルのテープドライブには挿入できません DAT160 テープドライブの最適な性能を引き出し 容量を最大限に利用するには DAT160 カートリッジが最適です なお DAT160 テープドライブは旧モデルのカートリッジを使用することもできます 互換性 DAT160 テープドライブで使用可能なカートリッジには次のものがあります 品名 ( 注 ) 記憶容量 DAT160( 推奨 ) 160GB( 読み込み / 書き込み ) DAT72 72GB( 読み込み / 書き込み ) DDS-4 40GB( 読み込み / 書き込み ) 注 : 容量は 2:1 の圧縮比を想定しています 重要 データカートリッジは 75 回の使用または 1 年の使用のいずれか早い方を目安に 定期的に交換してください 20
6.2 データカートリッジの書き込み禁止設定 6.2 データカートリッジの書き込み禁止設定 データカートリッジのデータの変更や上書きを防止するために データカートリッジを書き込み禁止にすることができます 重要 データカートリッジの書き込み禁止設定を変更する場合には 必ず本製品からデータカートリッジを取り出してから行ってください データカートリッジを書き込み禁止にするデータカートリッジの背面にあるタブ ( 下図の丸囲み部分 ) をスライドさせて開いてください データカートリッジを書き込み可能にするタブを元の位置にスライドして閉じます POINT データカートリッジを書き込み禁止にしても 磁気 ( またはバルク消磁 ) からデータを保護することはできません 21
6.3 クリーニングカートリッジの使用 6.3 クリーニングカートリッジの使用 クリーニングカートリッジの使用方法について説明します 重要 クリーニングカートリッジを使用して 毎週 1 回本製品のクリーニングを行うことをお勧めします 綿棒を使用するなど その他の方法でヘッドのクリーニングを行わないでください 本製品のクリーニングには DAT160 クリーニングカートリッジを使用してください クリーニングカートリッジの交換 クリーニングカートリッジは 特殊なテープを使用してヘッドのクリーニングを行います クリーニングカートリッジは 50 回 ( またはクリーニングカートリッジのパッケージに記載されている回数 ) しか使用できません 耐用回数を超えた場合は 新しいクリーニングカートリッジに交換してください クリーニング方法 1 クリーニングカートリッジを本製品に挿入します クリーニングカートリッジが自動でロードされ ヘッドをクリーニングします クリーニングが終了するとクリーニングカートリッジが排出されます クリーニングには 最大で約 5 分かかります 重要 クリーニングカートリッジが排出されない場合は クリーニングカートリッジの耐用回数を超えている可能性があります この場合は イジェクトボタンを押し 新しいクリーニングカートリッジに交換して再度操作を行ってください 2 本製品からクリーニングカートリッジを取り出します 22
6.4 カートリッジの取り扱いに関する注意事項 6.4 カートリッジの取り扱いに関する注意事項 データカートリッジおよびクリーニングカートリッジの使用上の注意事項について説明します テープに直接触れないでください カートリッジ内部のテープパスやテープガイドを清掃しないでください カートリッジを過度に乾燥した場所や 多湿の場所に置かないでください カートリッジを直射日光の当たる場所や 磁場 ( たとえば 電話 モニタや変圧器の近く ) のある場所に置かないでください カートリッジを落下させたり 乱暴に扱ったりしないでください カートリッジに貼り付けるラベルは 1 枚だけにしてください ラベルを重ねて貼るとカートリッジが本製品の中で詰まることがあります ラベルを専用のラベル貼り付け位置以外には貼らないでください カートリッジの保管条件については カートリッジに同梱されているマニュアルをご覧ください 23
6.5 本製品とデータカートリッジの最適な利用について 6.5 本製品とデータカートリッジの最適な利用について 本製品とデータカートリッジを最適な状態でご利用していただくために 次の点に留意してください できるだけ DAT160 カートリッジを使用してください ( 6.1 使用可能なデータカートリッ ジ ( P.20) 参照 ) データカートリッジは推奨回数の範囲内で使用してください ( データカートリッジは 75 回の使用または 1 年の使用のいずれか早い方を目安に 定期的に交換してください ) データカートリッジを過度に使用すると性能が低下したり 本製品のテープヘッドを汚したりする可能性があります 新しいテープは使用済のテープよりも表面が粗いため 新しいデータカートリッジを過度に使用すると テープヘッドが汚れやすくなることがあります バックアップ中に サーバを過負荷の状態にしないでください バックアップ中の転送速度が最大になるようにしてください ( 例 : 他の処理が動作していない深夜に実行するなど ) 適宜 インクリメンタルバックアップを使用してください 24
第 7 章 トラブルシューティング この章では 本製品を使用中に発生したトラブルの対処方法について説明しています 7.1 一般的なトラブルシューティング.................... 26 7.2 最適なパフォーマンスを得るための USB のインストール確認 28 7.3 カートリッジの問題.............................. 31 25
7.1 一般的なトラブルシューティング 7.1 一般的なトラブルシューティング 一般的なトラブルについて トラブルが発生した状況に応じて 原因がどこにあるかを突き止め対処する方法を説明します システムのインストール直後ですか? インストールに関する問題の可能性があります 1 本製品がサーバに正しく接続されているか確認します 2.1 本製品のサーバへの接続について ( P.8) 2 電源コネクタ および USB ケーブルの接続を確認します 3 USB 2.0 のコネクタに接続していること 同じ USB ハブやコントローラに別のデバイスを接続していないことを確認します 7.2 最適なパフォーマンスを得るための USB のインストール確認 ( P.28) 4 使用環境がサーバ本体の使用環境条件を満たしていることを確認します 5 サーバ本体に適切なドライバとアプリケーションソフトウェアがインストールされていることを確認します 適切でないデータカートリッジを使用していませんか? 特定のデータカートリッジを長期間使用していませんでしたか? 1 適切なデータカートリッジを使用してください 第 6 章適切なカートリッジの使用 ( P.19) 2 データカートリッジが書き込み禁止になっていないか確認します 6.2 データカートリッジの書き込み禁止設定 ( P.21) 3 DAT160 クリーニングカートリッジでテープヘッドをクリーニングします 6.3 クリーニングカートリッジの使用 ( P.22) 4 もう一度操作を試みます 5 まだ問題が発生する場合は データカートリッジを交換してください 6 問題が解決されない場合は 本製品またはサーバ本体が原因である可能性があります 修理相談窓口にご連絡ください 26
7.1 一般的なトラブルシューティング 本製品の設置環境 / 場所を変更しましたか? 本製品を最近移動した ケーブルを外して接続し直した 環境に変化 ( 過度の高温 低温 多湿 乾燥 ) があった 本製品の周辺にほこりや汚れがある 適切な静電気予防策をとっていない 上記の内容に該当する場合は 次のチェックを行ってください 1 ケーブルとコネクタの接続を確認します 2 クリーニングカートリッジでテープヘッドをクリーニングします 3 問題が解決しない場合は 環境条件を確認します 環境条件が満たされていない場合は 設置環境の見直しを行ってください サーバ本体に新しい OS や新しいバックアップソフトウェアをインストールしましたか? サーバ本体またはソフトウェアに問題がある可能性があります サーバ本体のマニュアル またはソフトウェアのマニュアルをご覧になり 対処してください 27
7.2 最適なパフォーマンスを得るための USB のインストール確認 7.2 最適なパフォーマンスを得るための USB のインストール確認 USB DAT ドライブが適切にインストールされていることを確認します USB 2.0 ポートの確認 (Windows の場合 ) ( P.28) 本製品が USB ハブ上の唯一のデバイスであることの確認 (Windows の場合 ) ( P.29) hpusbmsc ドライバが使用されていることの確認 (Windows の場合 ) ( P.29) ドライバの確認(Linux の場合 ) ( P.30) 7.2.1 USB 2.0 ポートの確認 (Windows の場合 ) USB 1.1 ポートに接続した場合 本製品のパフォーマンスが低下することがあるので 本製品が USB 2.0 ポートに接続されていることを確認します USB ポートの確認は 次の手順で行ってください 1 デバイスマネージャ 画面を表示させ 表示 メニューから[ デバイス ( 接続別 )] を選択します 2 ツリーを展開し Hewlett Packard DAT160 USB Device を探します 3 Hewlett Packard DAT160 USB Device が接続されている USB コントローラに Enhanced と表示されているかを確認します Enhanced と表示されている場合 USB 2.0 ポートを使用しています 28
7.2 最適なパフォーマンスを得るための USB のインストール確認 7.2.2 本製品が USB ハブ上の唯一のデバイスであることの確認 (Windows の場合 ) システムによっては複数の物理 USB 2.0 ポートが ルートハブ という同じマスタポートに接続されている場合があります 1 つのルートハブに複数のデバイスを接続すると 本製品のパフォーマンスが低下する場合があります USB バスにおいて DAT テープドライブのような USB 大容量記憶デバイスは優先順位が低くなっているため 同一のルートハブにその他のデバイスを接続しないでください USB ハブの接続状況の確認は 次の手順で行ってください 1 デバイスマネージャ 画面を表示させ 表示 メニューから[ デバイス ( 接続別 )] を選択します 2 ツリーを展開し Hewlett Packard DAT160 USB Device を探します 3 Hewlett Packard DAT160 USB Device が HP USB Mass Storage Device を経由して接続されている ルートハブ に 他のデバイスが接続されていないことを確認します 7.2.3 hpusbmsc ドライバが使用されていることの確認 (Windows の場合 ) 本製品で最適なパフォーマンスを得るためには hpusbmsc ドライバを必ずインストールしてください hpusbmsc ドライバがインストールされているかの確認は 次の手順で行ってください 1 デバイスマネージャ 画面を表示させ 表示 メニューから[ デバイス ( 接続別 )] を選択します 2 ツリーを展開し Hewlett Packard DAT160 USB Device を探します 3 Hewlett Packard DAT160 USB Device が HP USB Mass Storage Device に接続されているかを確認します HP USB Mass Storage Device に接続されていれば 正しく設定されています 正しく設定されていない場合は hpusbmsc ドライバを再度インストールしてください 29
7.2 最適なパフォーマンスを得るための USB のインストール確認 7.2.4 ドライバの確認 (Linux の場合 ) Linux では 次の 2 つのドライバが自動でローディングされます usb_storage ドライバ stテープドライバ 2 つのドライバが動作しているかの確認を 次の手順で行ってください usb_storage ドライバ 1 コマンドプロンプトで 以下のコマンドを実行します lsmod grep usb_storage 2 コマンドの出力に以下のような行が含まれていることを確認します usb_storage 61193 0 3 上記の出力がなかった場合は コマンドラインで次のコマンドを実行します modprobe usb_storage usb-storage ドライバがロードされます st テープドライバ 1 コマンドプロンプトで 以下のコマンドを実行します lsmod grep st 2 コマンドの出力に以下のような行が含まれていることを確認します st 35933 0 3 上記の出力がなかった場合は コマンドラインで次のコマンドを実行します modprobe st st ドライバがロードされます 30
7.3 カートリッジの問題 7.3 カートリッジの問題 適切なカートリッジを使って問題が発生した場合は 次の項目を確認してください カートリッジが正常で 割れ ひび 損傷などがないこと カートリッジが適切な温度と湿度で保管されていること これにより結露を防止することができます 保管条件については カートリッジのマニュアルをご覧ください 書き込み禁止タブが正しく機能すること 書き込み禁止タブが左右にスライドできるか確認してください 7.3.1 カートリッジが詰まった場合 カートリッジが詰まったり バックアップソフトウェアから排出できない場合 カートリッジを強制的に排出することができます 1 本製品正面のイジェクトボタンを 5 秒以上押し続けます ( または イジェクトボタンを 5 秒以内に 3 回押します ) 2 カートリッジが排出されるのを待ちます 本製品は 最初にイジェクトボタンが押されてから 35 秒間は通常の排出が行えないか試行します 35 秒経過すると実行中の処理にかかわらず 強制的にカートリッジが排出されます 強制的に排出した場合 カートリッジや本製品が傷付いて使用できなくなることがあります また データカートリッジのデータが失われたり EOD( データの終わり ) マークが正しく書き込めずに読み込み不可能になることもあります イジェクトボタンを押してもカートリッジが排出されない場合は 本製品の故障だと考えられます 修理相談窓口にご連絡ください 31
7.3 カートリッジの問題 7.3.2 本製品にカートリッジを挿入できない ( すぐ排出される ) 場合 カートリッジを落としたなどの原因で カートリッジが破損している可能性があります また 本製品が故障している可能性もあります クリーニングカートリッジの場合 使用回数を超えている可能性がありますので その場合は新しいクリーニングカートリッジを使用してください データカートリッジの場合 次の手順で確認してください 1 本製品に電源が供給されていること ( 電源ケーブルが正しく接続されていること ) を確認します 2 適切なデータカートリッジを使用していることを確認します 第 6 章適切なカートリッジの使用 ( P.19) 3 データカートリッジを正しい方向で挿入したかを確認します 4 データカートリッジが破損していないか確認します 破損している場合は そのデータカートリッジを使用しないでください 5 新しいデータカートリッジ または問題がないことが分かっているカートリッジを使用し 挿入できることを確認します 問題なく挿入できた場合は 元のデータカートリッジが破損していますので そのデータカートリッジは使用しないでください 32
PRIMERGY B7FY-2781-01 Z0-00 発行日発行責任 2010 年 2 月富士通株式会社 本書の内容は 改善のため事前連絡なしに変更することがあります 本書に記載されたデータの使用に起因する 第三者の特許権およびその他の権利の侵害については 当社はその責を負いません 無断転載を禁じます