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Transcription:

インストールガイド SIMPLIA/TF-MDPORT V6L2 for Solaris Operating System [ 高度な安全性が要求される用途への使用について ] 本製品は 一般事務用 パーソナル用 家庭用 通常の産業等の一般的用途を想定して開発 設計 製造されているものであり 原子力施設における核反応制御 航空機自動飛行制御 航空交通管制 大量輸送システムにおける運行制御 生命維持のための医療用機器 兵器システムにおけるミサイル発射制御など 極めて高度な安全性が要求され 仮に当該安全性が確保されない場合 直接生命 身体に対する重大な危険性を伴う用途 ( 以下 ハイセイフティ用途 という ) に使用されるよう開発 設計 製造されたものでは お客さまは本製品を必要な安全性を確保する措置を施すことなくハイセイフティ用途に使用しないでください また お客さまがハイセイフティ用途に本製品を使用したことにより発生する お客様または第三者からのいかなる請求または損害賠償に対しても富士通株式会社およびその関連会社は一切責任を負いかねます [ 秘密情報について ] 本プログラムにおけるソースコードは弊社または開発会社の秘密情報です UNIX は X/Open カンパニーリミテッドが独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です Solaris は 米国 Sun Microsystems, Inc. の商標です Microsoft は 米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です そのほか 本書に記載されている会社名および製品名は それぞれ各社の商標または登録商標です Copyright 1994 2008 FUJITSU LIMITED 1. 構成プログラム システムを構成するプログラムの単位をパッケージと呼びます 本ソフトウェアは 以下に示すパッケージから構成されています 項番パッケージ名バージョン機能 1 FJSVmdprt V6L2 (6.2.1.0) ファイル形式変換機能文字コード変換機能コード変換 / レコード変換機能 ( ライブラリ ) 2. 適用マニュアル 2.1 オンラインマニュアル 以下のマニュアルは オンラインマニュアルとして製品を格納している CD-ROM に HTML 形式で格納されています CD-ROM を直接参照するか ディスクにコピーして参照することができます 項番マニュアル名称 1 SIMPLIA/TF-MDPORT 使用手引書オンラインマニュアルは Web ブラウザを使ってパソコンおよびサーバで参照することができます HTML3.2 以上をサポートする WWW ブラウザをお使いください 1

2.1.1 パソコンで CD-ROM を直接参照する場合 1. CD-ROM 媒体を CD-ROM 装置にセットします 2. 以下のファイルを Web ブラウザで開いてください CD-ROM のドライブ名 : manual index.htm 2.1.2 サーバで CD-ROM を直接参照する場合 1. CD-ROM 媒体をサーバの CD-ROM 装置にセットします 2. CD-ROM がマウントされていなければマウントします 3. 以下のファイルを Web ブラウザで開いてください / マウントポイント /manual/index.htm 2.2 印刷マニュアル ( 製品添付 ) 3. 動作環境 本ソフトウェアを使用する場合には 以下のソフトウェア環境およびハードウェア環境を満たしている必要があります 3.1 ソフトウェア環境 1) 前提基本ソフトウェア 本ソフトウェアを使用する場合 以下のいずれかの基本ソフトウェアが必要です 項番 基本ソフトウェア名 備考 1 日本語 Solaris 8 Operating System( 以降, Solaris 8 ) 日本語 Solaris 9 Operating System ( 以降, Solaris 9 ) 日本語 Solaris 10 Operating System ( 以降, Solaris 10 ) 2) 必須ソフトウェア 本ソフトウェアを使用する場合 以下のソフトウェアが必要です 項番製品名パッケージ名バージョン備考 1 標準コード変換 FSUNiconv 1.0.2 以降コード変換処理に Interstage Charset Manager Standard 6.0 iconv を使用して変 Edition Agent または換を行えます SystemWalker/CharsetMGR-A SE 5.1 JIS の変換を行う場合は必須です Unicode の変換を行う場合は 1.2.0 以降のバージョンの FSUNiconv が必須です 2 Sun 日本語 COBOL PowerCOBOL97 または NetCOBOL 3 Interstage Charset Manager Standard Edition 3) 排他ソフトウェア NSUNncbl FJSVcbl FJSVcbl 1.0 V6.0L10 以降 V7.0L10 以降 COBOL ファイルシステムのファイルを入出力とする場合にコンパイラが必須です FSUNadj V9.0 以降 バリデーション機 能を使用する場合 に必須です 2

本ソフトウェアを使用する場合 以下のソフトウェアをインストールしないでください 項番 製品名 パッケージ名 バージョン 備考 1 SIMPLIA/TF-MDPORT FSUNmdprt 通常版 4) 必須パッチ システムの信頼性を保証するためにも最新のパッチを適用してください 3.2 ハードウェア環境 本ソフトウェアを使用する場合 以下のハードウェアが必要です 1) メモリ 2) 必須ハードウェア 3.3 静的ディスク資源 本ソフトウェアに必要なディスク所要量は以下に示すとおりです 3.3.1 必要とするディスク容量 本ソフトウェアを新規にインストールするためには 各ディレクトリに以下のディスク容量が必要です 項番 ディレクトリ ディスク所要量 備考 ( 単位 :M バイト ) 1 /$DIR 2.0 $DIR は本ソフトウェアのインストール時に指定するディレクトリです 3.3.2 必要とする作業域 3.4 動的ディスク資源 本ソフトウェアに必要な動的ディスク所要量は以下に示すとおりです 3.4.1 必要とするディスク容量 本ソフトウェアを以下の運用で動作させるとき 各ディレクトリにはインストールに必要な 3.3 静的ディスク資 源 に加えて以下のディスク容量が必要です 空き容量が足りない場合は 該当するファイルシステムのサイズを拡 張してください 項番 ディレクトリ ディスク所要量 運用内容 備考 ( 単位 :M バイト ) 1 /tmp 2.0 変換実行時 3.5 メモリ容量 本ソフトウェアを以下の運用で動作させるときに使用するメモリ容量を示します 項番 メモリ所要量 運用内容 ( 単位 :M バイト ) 1 2.6 データファイルから COBOL ファイルへの変換実行 3

項番 メモリ所要量 運用内容 ( 単位 :M バイト ) 2 6.0 Unicode 変換実行 上記は TF-MDPORT のプロセスのみを測定した値です 3.6 スワップ容量 4. 制限 注意事項 4.1 制限事項 4.2 移行上の注意 以前のバージョンから本ソフトウェアに移行する場合の注意事項について説明します 4.2.1 ユーザデータの互換 ユーザデータの互換に関する注意事項は 4.2.2 環境設定ファイルの互換 本ソフトウェアには環境設定ファイルはありませんので 注意事項は 4.2.3 その他 1. V05 標準コード対応版からの移行 V06 は他社コード変換に関しても内部で iconv を使用するため V05 以前の版とは変換仕様が異なります V05 版と同じ変換仕様にする場合は -iconv no オペランドを指定してください 2. V04 標準コード対応版からの移行 V05は標準コード対応版と互換がありますので 移行で注意すべき点は 3. V04 通常版からの移行 V05は内部でiconvを使用するため V04 通常版とは変換仕様が異なります V04 通常版は 領域重視変換 なのに対し V05は 字体重視変換 です V04 通常版と同じ変換仕様にする場合は -iconv noオペランドを指定してください また -iconv noオペランドを指定した場合でも 一部の文字に関して変換結果が異なる部分があります 4. V03 からの移行 シフトJISコードのテキストファイルまたはRDBローダ型ファイルの改行コードのデフォルトがLF 改行コード (0x0A) になりました CR+LF 改行コード (0x0D0A) を使用する場合は -irecdlm,-orecdlmオペランドでcrlfを指定してください ライブラリlibmdport.aは廃止されました 5. V02 からの移行 RDBローダ型ファイルからの入力において -oracle,-informix,-rdb2オペランドが有効となります( 省略時は-oracle 扱い ) -oracleまたは-rdb2オペランド指定時には 入力データ項目の先頭が引用符の場合 項目の括り記号とみなされます 4.3 注意事項 4.3.1 簡易ヘルプ表示 コマンドのオペランドを全て省略すると 簡単なヘルプ情報が出力されます 4

4.3.2 ライブラリでの標準コード変換仕様 コード変換 / レコード変換機能 ( ライブラリ ) の一部では内部で iconv を使用していますが 標準コード変換 (FSUNiconv) の iconv を使用させたい場合は ユーザアプリケーションのリンク時に以下のオプションを指定し libicv.so または libricv.so( マルチスレッド版 ) をリンクしてください -L/opt/FSUNiconv/lib licv 又は -L/opt/FSUNiconv/lib lricv マルチスレッド対応版のコード変換 / レコード変換機能 ( ライブラリ ) を Java アプリケーションから呼び出す場合は 前項の対応に加えて MDP_init 関数内 または MDPCOINIT 関数内で標準コード変換の iconv 呼出を指定する必要があります iconv を利用せず MDPORT の内部テーブルを利用して変換を行なう場合は 環境変数 MDPORT_ICONV に値 no を指定してください 4.3.3 シングルスレッド版コード変換 / レコード変換機能 シングルスレッド版コード変換 / レコード変換機能 ( ライブラリ ) は V6L1 以前のシングルスレッド版資産の互換のために同梱しています V6L2 で作成したレイアウトファイルには対応していません 4.3.4 Solaris 10 Operating System 使用上の留意事項 本製品をインストールする場合 大域ゾーン (global zone) にインストールしてください 本製品は 非大域ゾーン (non-global zone) にインストールすると正しく動作できない可能性があります pkgadd コマンドに "-G" オプションを指定してください 5. インストール手順 本ソフトウェアをインストールする手順を以降に説明します 5.1 ソフトウェアのインストール 5.1.1 システム環境の確認 1 本ソフトウェア ( 古いバージョンなど ) がインストールされていないことを確認します パッケージ名については 1. 構成プログラム を参照してください # pkginfo パッケージ名. * 上記の操作で パッケージが出力された場合は既にインストールされていますので 出力されたパッケージをシステムから削除します また パッケージの削除方法は 5.4 ソフトウェアの削除方法 を参照してください 本ソフトウェアをインストールするためにディスクに十分な空きがあるかを確認してください 本ソフトウェアが使用するディスクサイズについては 3.3 静的ディスク資源 を参照してください 十分な空きがない場合には ディスクのパーティション構成を設定しなおしてください 5.1.2 インストール時間 本ソフトウェアをインストールするために必要な時間は 約 5 分です 5.2 ソフトウェアのインストール 1. システム上でスーパ ユーザになります $ su 2. CD-ROM 媒体を CD-ROM 装置にセットします 3. CD-ROM をマウントします a. ボリューム管理機能が動作している場合ボリューム管理により自動的にマウントされます b. ボリューム管理機能が動作していない場合 /dev/dsk/c0t4d0s2 は CD-ROM 装置のデバイス名です 5

( コントローラの番号はシステムにより異なります ) # mkdir -p /cdrom/cdrom0 ( 注 ) # /usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s2 /cdrom/cdrom0 注 ) /cdrom/cdrom0 がない場合のみ必要です 4. pkgadd(1m) コマンドを実行します 1. 構成プログラム の順番に従ってインストールしてください # pkgadd -d /cdrom/cdrom0/package 構成パッケージ 5. 以下の対話処理を行ってください : Do you want to change the install directory:(default:n) [y,n,?,q] ## パッケージ情報を処理中です ## システム情報を処理中です : : 5.3 インストール後の環境設定 MDPORT を使用するために 以下に示す環境変数を定義してください その他の MDPORT で利用する環境変数については SIMPLIA/TF-MDPORT 使用手引書 の3.5 実行環境を参照してください 環境変数名設定内容備考 MDPORT_DIR ( 本ソフトウェアの格納ディレクトリ ) 本ソフトウェアを格納したディレクトリの絶対パス名 PATH $(MDPORT_DIR)/bin を追加 mdportf コマンドが格納されているディレクトリの絶対パス名 省略時 : /opt/fjsvmdprt 例 : /opt/fjsvmdprt/bin LD_LIBRARY_PATH (COBOL コンパイラの格納ディレクトリ ) を追加 COBOL ファイルとの入出力を行う場合 cobol コマンドの格納されているディレクトリの絶対パス名を追加する (TF-MDPORT 変換部品の格納ディレクトリ ) を追加コード変換 / レコード変換機能 ( ライブラリ ) を使用する場合は コード変換 / レコード変換部品 ( ライブラリ ) の格納ディレクトリの絶対パス名を追加する ( 標準コード変換ライブラリの格納ディレクトリ ) を追加標準コード変換ライブラリの格納ディレクトリの絶対パス名を追加する (COBOL ランタイムライブラリの格納ディレクトリ ) を追加 COBOL ファイルとの入出力を行う場合 COBOL ランタイムライブラリの格納ディレクトリの絶対パス名を追加する (Charset Validator ライブラリの格納ディレクトリ ) を追加バリデーション機能を使用する場合は Charset Validator ライブラリの格納ディレクトリの絶対パス名を追加する 例 : /opt/fjsvcbl/bin 例 : /opt/fjsvmdprt/lib 例 : /opt/fsuniconv/lib 例 : /opt/fjsvcbl/lib 例 : /opt/fsunadj/validator/lib 6

TMPDIR 作業ディレクトリの絶対パス名省略時 : /tmp 5.4 ソフトウェアの削除方法 1. システム上でスーパ ユーザになります $ su 2. pkgrm(1m) コマンドを実行します 1. 構成プログラム の逆の順番に従って削除してください # pkgrm 構成パッケージ 6. 動作確認の方法 本ソフトウェアの動作確認の手順を以下に示します サンプルファイルを任意のディレクトリ配下にコピーします % cp -r /opt/fjsvmdprt/sample/* コピー先ディレクトリカレントディレクトリをコピー先のディレクトリに設定し 以下のように mdportf コマンドを実行します % mdportf if data1 of data1.out formatf data1.format itype data otype rdb -icode jef 以下のメッセージが表示されて実行は終了します MDPORT : データ定義文のレコード長入力 : 500 出力 : 500 MDPORT : 正常に終了しました MDPORT : 入力レコード件数 14 MDPORT : 出力レコード件数 14 変換結果は RDB ローダ型ファイルなので vi コマンド等で内容を確認できます % vi data1.out 付録 A サンプルソースについて コマンド機能及び コード変換 / レコード変換機能 ( ライブラリ ) を使用するための サンプルソースが添付されています 以下にその一覧を示します 格納ディレクトリ :/opt/fjsvmdprt/sample/ 項番ファイル名内容 1 data1.format 上記動作確認で使用するデータ定義文ファイル 2 data1 上記動作確認で使用するサンプルデータ 3 sample.cob レコード変換機能のサンプルで使用するデータ定義文ファイル 4 sample.dat レコード変換機能のサンプルで使用するサンプルデータ 5 code_sample.dat コード変換機能 (Java 版サンプル ) で使用するサンプルデータ 格納ディレクトリ : /opt/fjsvmdprt/sample/cobol 項番 ファイル名 内容 1 CODEsample_mt.cob コード変換機能を使用する COBOL のサンプルソース 2 CODEsample_mt.cob.sh 上記ソースをコンパイル 実行するシェルスクリプト 7

3 RECsample_mt.cob レコード変換機能を使用する COBOL のサンプルソース 4 RECsample_mt.cob.sh 上記ソースをコンパイル 実行するシェルスクリプト 格納ディレクトリ : /opt/fjsvmdprt/sample/c 項番 ファイル名 内容 1 CODEsample_mt.c コード変換機能を使用する C 言語のサンプルソース 2 CODEsample_mt.sh 上記ソースをコンパイル 実行するシェルスクリプト 3 RECsample_mt.c レコード変換機能を使用する C 言語のサンプルソース 4 RECsample_mt.sh 上記ソースをコンパイル 実行するシェルスクリプト 格納ディレクトリ : /opt/fjsvmdprt/sample/java 項番ファイル名内容 1 MDPcomm.java レコード / コード変換機能で使用する定数を定義したサンプルソース 2 MDP_jni_rec.java レコード変換機能の各メソッドを定義したサンプルソース 3 MDP_jni_rec.c Java のネイティブメソッドから呼び出される レコード変換機能を実際に呼び 出すサンプルソース 4 MDP_cvinf.java レコード変換時に使用する変換指示情報を定義した変換指示構造体のサンプル ソース 5 RECsample_mt.java レコード変換機能を使用する java 言語のサンプルソース 6 RECsample_mt.java.sh 上記ソースをコンパイル 実行するシェルスクリプト 7 MDP_jni_code.java コード変換機能の各メソッドを定義したサンプルソース 8 MDP_jni_code.c Java のネイティブメソッドから呼び出される コード変換機能を実際に呼び出 すサンプルソース 9 MDP_ctbl.java コード変換機能で使用する各種データ構造を定義したサンプルソース 10 MDP_para.java コード変換機能で使用する各種データ構造を定義したサンプルソース 11 MDP_status.java コード変換機能で使用する各種データ構造を定義したサンプルソース 12 CODEsample_mt.java コード変換機能を使用する java 言語のサンプルソース 13 CODEsample_mt.java.s h 上記ソースをコンパイル 実行するシェルスクリプト 付録 B セキュリティについて - 当製品はイントラネット環境下で使用してください 8