CEM 用の Windows ドメイン コントローラ上の WMI の設定

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Transcription:

CEM 用の Windows ドメインコントローラ上の WMI の設定 目次 はじめに前提条件要件使用するコンポーネント設定新しいグループポリシーオブジェクトの作成 WMI: COM セキュリティの設定ユーザ権限の割り当てファイアウォールの設定 WMI 名前空間のセキュリティ確認トラブルシューティング 概要 このドキュメントでは Windows ドメインコントローラで Cisco EnergyWise Management(CEM) に対して Windows Management Instrumentation(WMI) を設定する手順について説明します WMI は Windows マシンにリモートでアクセスし データを収集したりコマンドを実行したりするために使用します 必要なすべてのステップを一括実行するスクリプトを利用できますが ドメインコントローラを使用してドメインデバイスにポリシーが適用される場合は デバイスがローカルの変更を上書きするため ドメインポリシーの設定を変更することが推奨されます このドキュメントでは WMI による調査に向けてドメインデバイスを準備するため Windows ドメインコントローラでグループポリシーを設定する手順について説明します 注 : WMI は Windows 2000(SP2 適用 ) で使用可能ですが CEM アプリケーションは Windows 2000 をサポートしていません WMI を使用する場合 CEM アプリケーションには Microsoft Windows XP SP 2 以降が必要です 前提条件 要件 Windows ドメインコントローラ Cisco EnergyWise Management Suite およびリモートマシン ( アセット ) にアクセスできることが推奨されます 使用するコンポーネント このドキュメントの情報は CEMS 5.2 環境に基づいています この環境では Active

Directory(AD) アセットコネクタを使用してリモートデバイスから WMI 情報を取得します 本書の情報は 特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです このドキュメントで使用するすべてのデバイスは 初期 ( デフォルト ) 設定の状態から起動しています 稼働中のネットワークで作業を行う場合 コマンドの影響について十分に理解したうえで作業してください 設定 新しいグループポリシーオブジェクトの作成 最初に 新しいグループポリシーオブジェクトを作成します グループポリシーオブジェクトは ドメインコントローラの [Group Policy Management ] で作成できます グループポリシーオブジェクト WMI: COM セキュリティの設定 WMI クエリをリモートで実行するには 特定の COM 権限が必要です 前のステップで作成したグループポリシーオブジェクトを選択し 右クリックして [Edit] を選択し 次のロケーションを参照します Group Policy Management Console (GPMC) > Computer Configuration\Windows Settings\Security Settings\Local Policies\Security Options 次の COM 権限のために Administrators ユーザのリモートアクセス権限を設定するスクリーンショットを見つけます

DCOM: Machine Access Restrictions in Security Descriptor Definition Language (SDDL) syntax DCOM: Machine Launch Restrictions in Security Descriptor Definition Language (SDDL) DCOM 権限 [Define this policy setting] を選択し [Edit Security] をクリックします WMI に使用するアカウントに ローカルアクセス権限とリモートアクセス権限を付与します

DCOM アクセス権限 ユーザ権限の割り当て CEM アプリケーションでは プロセスの起動時にユーザプロファイルをロードするため [Backup files and directories] と [Restore files and directories] の両方が必要です また 電源オフアクションを動作可能にするために [Force shutdown from a remote shutdown] の権限も必要です

これらの変更は このグループポリシーオブジェクト内のユーザ権限割り当て設定で行う必要があります WMI に使用するアカウントに対して 次の権限を付与する必要があります SeRemoteShutdownPrivilege:[Force shutdown from a remote system] SeBackupPrivilege:[Back up files and directories] SeRestorePrivilege:[Restore files and directories] SeNetworkLogonRight:[Access this computer from the network] SeSecurityPrivilege:[Manage auditing and security log] これらの設定は次のパスで設定できます Group PolicyManagement Console (GPMC) > Computer Configuration\Windows Settings\Security Settings\Local Policies\User Rights Assignment ユーザ権限の割り当て ファイアウォールの設定 コンピュータへの WMI コールを実行するには RPC ポート (TCP 135) に外部からアクセス可能である必要があります このためには Group Policy Management Editor を使用します メニューツリーから [Computer Configuration] > [Policies] > [Administrative Templates: Policy definitions] > [Network] > [Network Connections] > [Windows Firewall] の順に選択します

[Domain Profile] を選択し [Windows Firewall: Allow inbound remote administration exception] をダブルクリックします [Windows Firewall: Allow inbound remote administration exception] ウィンドウが表示されます [Enabled] をクリックします [Allow unsolicited incoming messages from these IP addresses] フィールドに IP アドレスを指定したことを確認します * と入力してすべてのネットワークからのメッセージを許可するか 特定の IP アドレスまたはサブネットをカンマで区切ったリストを入力します ァイアウォールの設定 フ WMI 名前空間のセキュリティ マシンへの WMI アクセスを有効にするには 使用されるアカウントに対して特定の WMI 権限を有効にする必要があります Windows ドメインコントローラのグループポリシーではこの設定を行うことはできません これは リモートマシンで WmiSetNsSecurity ツールを使用して行い

ます Windws コマンドラインツールで 次のコマンドを実行して WMI セキュリティを設定します (%account% はセキュリティを設定するユーザアカウントで置き換えます ) WmiSetNsSecurity Root\CIMV2 -r %account% WmiSetNsSecurity Root\CIMV2\power -r %account% WmiSetNsSecurity Root\Default -r %account% WmiSetNsSecurity Root\WMI -r %account% この設定をその他のすべてのリモートマシンにプッシュする必要があります このステップは バッチスクリプトを作成し グループポリシーで admin ログオンスクリプトまたはマシン起動スクリプトを使用してプッシュする場合にも実行できます ファイルシステムの権限を設定します CEM アプリケーションでは スクリプトを格納および実行するために Windows フォルダ内の Cisco サブフォルダ ( たとえば C:\Windows\Cisco) へのフルアクセス権限が必要です このステップはリモートアセットで実行する必要があります 設定の詳細については 次の記事のリモートファイルシステムアクセス権限に関するセクションを参照してください https://cem-update.cisco.com/download/files/5.0/docs/cem_online_help/aa1808350.html レジストリのアクセス許可の設定 CEM アプリケーションは さまざまなデータを格納するためにデバイスのレジストリにアクセスする必要があります 次の記事のレジストリアクセス許可の設定に関するセクションを参照してください https://cem-update.cisco.com/download/files/5.0/docs/cem_online_help/aa1808350.html 確認 このセクションでは 設定が正常に機能していることを確認します CEMS GUI からいずれかのドメインデバイスで診断を実行し WMI が機能することを検証します 正常な設定では WMI 関連のエラーは表示されません トラブルシューティング 現在のところ この設定に関する特定のトラブルシューティング情報はありません