プラットフォーム評価報告書 株式会社 鹿島開発センター 3140023 茨城県神栖市掘割 3811 TEL 0299901733 FX 0299928557 http://www.mnc.co.jp INtime バージョン INtime 4.0 Runtime 評価対象機 PFC04NM17S(W) Update 1 CPU モード 共有 (Shared) x1 Windows バージョン Windows Xp Professional ベンダ名 INTERFCE Sp3 Windows HL CPI マルチプロセッサ HL 評価日付 2011 年 4 月 15 日評価担当大久保篤志作業担当石神明洋性評価結果考察汎用 I/OポートとしてCOMポートがひとつ実装されており リアルタイム処理可能です ネットワークコントローラとしてIntel 82574が2 基搭載されており どちらもMSI 割り込みにてドライブ可能です (ie1g 使用 ) スロットは4 基実装されており 全てINT INT D(1619) の範囲内にあるため チップセットデバイスと競合することになりますが US/Netowrkデバイスなど競合するデバイスを無効とすることで2 基のスロットは使用可能と思われます 総合判定 総合判定 リアルタイム性能評価結果考察 性評価に関する総合判定は それぞれの項目に関する点数を基準に 5 段階評価で出力されます カーネルタイマ割り込みジッタには最大遅延 +/ 50 程度見られます 一般的な tom CPU のスペックであると言えます スレッド切り替えのスピード計測では最速切り替え時間 最遅延切り替え時間に大きなバラつきが見られます ( 偏差 100 以上 ) が Windows 環境と共有にて動作する制限のため考慮される範囲と見られます 高い精度を要するアプリケーションには不足があると思われますが 10ms 精度程度のアプリケーションシステムには十分利用可能です 総合判定 リアルタイム性能に関する総合判定は それぞれの項目に関する点数を基準に 5 段階評価で出力されます 性評価 リアルタイム性能評価 評価項目 機能項目 判定 評価項目 機能項目 判定 INtime 基本動作 クロックジッタ計測評価 付属ユーティリティ動作 スレッド切り替え性能評価 E 内蔵 USコントローラ使用内蔵パラレルコントローラ使用 デバイス割り込みハンドラ応答性能評価 ISデバイス割り込みハンドラ応答性能評価 内蔵シリアルコントローラ使用 内蔵ネットワークコントローラ使用 拡張スロット使用 評価指標リアルタイム機能評価指標 : 動作可能である デバイス 拡張スロットの場合 調整なく または若干の調整により使用可能 : クロック精度 応答精度非常に優れている : 動作可能である デバイス 拡張スロットの場合 使用可能であるが 制限と調整が必要 : クロック精度 応答精度優れている C: 動作検討 拡張スロットの場合 ハードウェアI/Oアクセスのみ可能 C: クロック精度 応答精度通常 D: 動作できない またはその他 D: クロック精度 応答精度可能 E: クロック精度 応答精度に注意が必要 要調整検討 F: 要再調査 CPU 機能 MMX SSE SSE2 SSE3 SSSE3 XD Intel 64 命令 (L1I) 32 K 1 次キャッシュデータ (L1D) 24 K メモリ 2 次 3 次 L2 L3 512 K メモリ 1024 M ノースブリッジ Intel tom Host ridge rev. 00 チップセット サウスブリッジ Intel 82801HM (ICH8ME) rev. 2 IOS インターフェース 名前周波数個数 ビデオ Intel(R) tom(tm) CPU N450 1.66GHz 1 ベンダ Phoenix Technologies LTD US x5 前面 x1 背面 パラレル Dsub25ピン ( メス ) シリアル Dsub9ピン ( オス ) x 4 x x 0 x1 x 0 x4 x 0 Ex x8 x 0 x16 x 0 IS x 0 ネットワーク 製品についての備考 x2 Intel 82574L Gigabit Network Connection Intel 82574L Gigabit Network Connection #2 x0 x1 詳細スペック情報 x4 評価機写真図 1 / 8
用語 項目 INtime 基本動作 インストールカーネル起動カーネル停止カーネル再起動 付属ユーティリティ動作 クロックジッタプログラム INtime Explorer INscope Task nalyzer RT pplication Loader Spin Doctor Fault Manager 内蔵 US コントローラ使用 解説 INtime のインストール カーネルの起動 停止 再起動など INtime カーネルの動作について評価をいたします 一般的なプラットフォームにおいて問題が発生することはほぼありませんが 一部 Windows Xp Embedded のようなカスタマイズ OS 上で コンポーネント整合等の問題が考慮されます INtime ソフトウェアにて提供されるユーティリティプログラムの起動について評価をいたします 一般的なプラットフォームにおいて問題が発生することはほぼありませんが 一部 Windows Xp Embedded のようなカスタマイズ OS 上で コンポーネント整合等の問題が考慮されます : クロックジッタ INtime カーネルクロックのジッタ表示 INtime Explorer RT 環境のオブジェクトブラウザ INscope Task nalyzer スレッド切り替えトレースロガー RT pplication Loader RT プログラムローダ Spin Doctor RT スレッド不正スピン検出 Fault Manager RT スレッド例外検出 内蔵 US コントローラを INtime にて使用する場合 IRQ リソースの確保が可能であること または RT デバイスとして割り当てた際 使用するポートについての評価情報です 用語 項目 INtime カーネルクロックジッタ 解説 INtime ソフトウェアカーネルは ハードウェアを初期化し 設定したクロックの割り込みにより処理を行います (INtime kernel Tick) INtime 環境におけるカーネルクロックの精度は アプリケーション動作の全てに関連する重要な要素です ( デフォルト :500 本評価ではカーネルティック値 500 における評価を基本とします ) INtime カーネルクロックジッタとは カーネルティック設定値に設定した値と実際発生するクロック割り込みの間隔におけるバラつきを意味します バラつきが少なければ より精度の高い処理が可能となりますが バラつきが大きかったり ティックそのものの値が設定値と比較し異常な値を示す場合 同プラットフォーム上では INtime ソフトウェアを使用した制御が困難であるとみなされます INtime カーネルはシステムのタイマデバイス 割り込みコントローラを制御し クロックティックを生成しますが 共存する Windows 環境における割り込み制御に冗長な処理が含まれる場合や ハードウェアそのものの問題等により 影響受ける場合もあります 本評価では Windows 上での無負荷状態時 ディスクアクセス負荷状態時 メモリアクセス負荷状態時 グラフィック負荷状態時とこれら全ての負荷をかけた状態におけるクロックジッタを計測し INtime ソフトウェアとプラットフォームの性を判断します また 上記負荷時とは別に Windows オペレーション操作時のクロックジッタ計測を行い 性を判断します 内蔵パラレルコントローラ使用 内蔵シリアルコントローラ使用 内蔵ネットワークコントローラ使用 コントローラの IRQ リソースの確保ネットワーク通信テスト 拡張スロット使用 IRQ リソースの確保可能ハードウェア I/O 可能 プラットフォームに実装されるパラレルポートがデバッグポート等に使用可能であることを評価します プラットフォームに実装されるシリアルポートにおける IRQ リソース取得 INtime 付属のシリアルドライバ使用について評価します プラットフォームに内蔵されるネットワークコントローラについて 主に 以下の基準に準拠し評価します : コントローラが INtime にて提供される標準ネットワークコントローラデバイスドライバにて制御可能であるか デバイスに 個別の IRQ リソースを確保できるか IRQ または MSI プラットフォームに実装される /X/ Express 等の拡張スロットの種別 IRQ リソースの割り当てにより INtime において Windows デバイスと競合しないスロットの調査等が含まれます Express スロットにおいては "MSI" という評価が付けられます MSI をサポートするデバイスにおいては MSI 割り込みを使用することにおいて割り込み使用が可能となります (INtime 3.1 以降 ) ディスク負荷状態 メモリ負荷状態 グラフィック負荷状態 スレッド切替性能計測 最頻値 最小値 最大値 不偏分散値 標準偏差 割り込み応答性能計測 最頻値 最小値 最大値 不偏分散値 標準偏差 定常的にディスクアクセスを行う Windows プログラムを実行させた状態で INtime カーネルのクロックジッタを計測します Windows 負荷プログラムでは 1M のファイルを生成 同ファイルの読み込み 削除を繰り返し行います プラットフォームのディスクキャッシュ機能により負荷の度合いは変わります 定常的にメモリアクセスを行うWindowsプログラムを実行させた状態でINtimeカーネルのクロックジッタを計測します Windows 負荷プログラムでは 5 本のスレッドで メモリ確保 書き込み 読み込み 解放を連続的に行います 一般的に負荷によりWindowsCPU 負荷率は ほぼ100% となります 定常的にディスプレイ上に描画を行うWindowsプログラムを実行させた状態でINtimeカーネルのクロックジッタを計測します Windows 負荷プログラムでは DCに対しての通常書き込み itltによるビットマップ転送などが周期毎に行われます 負荷の度合いはグラフィックコントローラ等に依存します 低プライオリティスレッドから高プライオリティスレッドへのセマフォユニット送信処理において スレッド切り替え時間を計測します 計測する値は Pentium 系 CPU に実装されている TSC を使用します TSC の精度は CPU プラットフォームに依存します ハードウェアに対しソフトウェアから割り込みを発生させ 仮想的なハードウェア割り込み発生から 発生した割り込みによりハンドラが起動するまでの時間を計測しています 計測する値は Pentium 系 CPU に実装されている TSC を使用します TSC の精度は CPU プラットフォームに依存します また 本応答性能は使用するハードウェア ( コントローラ等 ) のオーバーヘッドも値に換算されるため 参考値としてください 参考 1. 評価項目 評価基準は 株式会社マイクロネットが独自に設定したものです そのため 本評価判定により適用範囲とされなかったプラットフォームが全て使用できないわけではありません 本評価により設定された評価結果は 絶対的判定基準としてではなく 参考情報としてください 2 / 8
1 2 3 5 評価項目 基準値 結果 インストール INtime 基本動作 INtimeカーネル起動 INtimeカーネル停止 INtimeカーネル再起動 INtime Clock Jitterプログラム動作 INtime Explorer 動作 付属ユーティリティ動作 INscope Task nalyzer 動作 INtime RT pplication Loader 動作 INtime Spin Doctor 動作 INtime Exception Manager 動作 Intel ICH8 Family US Universal Host Controller 2830 US1 背面 / 可能 / 不 Intel ICH8 Family US Universal Host Controller 2831 US2 前面 / 可能 / 不 不 Intel ICH8 Family US Universal Host Controller 2832 US3 未実装 / 可能 / 不 Intel ICH8 Family US Universal Host Controller 2834 内蔵 USコントローラの使用 US4 背面 / 可能 / 不 不 Intel ICH8 Family US Universal Host Controller 2835 US5 背面 / 可能 / 不 Intel ICH8 Family US2 Enhanced Host Controller 2836 US6 背面 / 可能 / 不 US7 / 可能 / 不 4 内蔵パラレルコントローラの使用 6 内蔵シリアルコントローラの使用 内蔵ネットワーク (LN) の使用 COM1 COM2 COM3 COM4 NIC1 NIC2 NIC3 性評価 / 可能 / 不 シリアルドライバ動作 / 可能 / 不 シリアルドライバ動作 / 可能 / 不 シリアルドライバ動作 / 可能 / 不 シリアルドライバ動作 Intel 82574L Gigabit Network Connection コントローラ / 可能 / 不 /MSI ネットワーク通信試験 (ping) Intel 82574L Gigabit Network Connection #2 コントローラ / 可能 / 不 /MSI ネットワーク通信試験 (ping) MSI MSI コントローラ / 可能 / 不 /MSI ネットワーク通信試験 (ping) 判定 7 拡張スロットの使用 (IRQ リソース確保 ) NIC4 SLOT 1 SLOT 2 SLOT 3 SLOT 4 SLOT 5 SLOT 6 SLOT 7 SLOT 8 SLOT 9 SLOT 10 SLOT 11 SLOT 12 コントローラ / 可能 / 不 /MSI ネットワーク通信試験 (ping) / 可能 / 不 /MSI 可能 / 可能 / 不 /MSI 不 / 可能 / 不 /MSI 可能 / 可能 / 不 /MSI 不 / 可能 / 不 /MSI / 可能 / 不 /MSI / 可能 / 不 /MSI / 可能 / 不 /MSI / 可能 / 不 /MSI / 可能 / 不 /MSI / 可能 / 不 /MSI / 可能 / 不 /MSI 3 / 8 性評価
1 2 3 4 カーネルクロックジッタ計測 (500) ( ( 評価項目 グラフィック負荷時計測 リアルタイムスレッド切替性能計測 ( 低プライオリティ > 高プライオリティ ) ~10 デバイスハンドラ応答性能計測 Interface 2726C IS デバイスハンドラ応答性能計測 COM1 メモリ負荷時計測 総合負荷時計測 Windows オペレーション時計測 ) 使用 ) 使用 性能評価 基準値 (±5) 550 最大遅延 無負荷状態時計測 遅延誤差 不偏分散 標準偏差 0.60 (±5) 550 最大遅延ディスク負荷時計 遅延誤差測不偏分散 標準偏差 1.483 評価結果 512.65 + 12.76 0.36 499.90 520.70 + 20.80 2.20 (±5) 550 最大遅延 525.03 遅延誤差 + 25.14 不偏分散 0.56 (±5) 550 最大遅延 516.53 遅延誤差 + 16.64 不偏分散 0.67 標準偏差 0.821 (±5) 550 最大遅延 521.24 遅延誤差 + 21.35 不偏分散 2.57 (±5) 550 最大遅延 549.34 遅延誤差 + 49.45 不偏分散 2.56 ~15 ~50 標準偏差 0.751 標準偏差 1.602 標準偏差 1.599 2.71 最頻値 2.69 最小値 2.65 最大値 6.46 不偏分散 10688.034 標準偏差 103.383 1.36 最頻値 1.24 最小値 0.64 最大値 3.29 不偏分散 84592.017 標準偏差 290.847 7.02 最頻値 7.36 最小値 6.56 最大値 13.01 不偏分散 680073.63 標準偏差 824.666 判定 E 4 / 8 性能評価
負荷状態時におけるクロックジッタ計測詳細データ 10000000 1000000 100000 10000 1000 100 無負荷状態 ディスクアクセス負荷状態 メモリアクセス負荷状態 グラフィック負荷状態 総合負荷状態 Windows オペレーション時 10 1 <435 435 445 445 455 455 465 465 475 475 485 485 495 495 505 505 515 515 525 525 535 535 545 545 555 555 565 565> 負荷状態 Windows オペレーション状況下におけるクロックジッタ対数グラフ 無負荷状態 ディスクアクセス負荷状態 メモリアクセス負荷状態 グラフィック負荷状態 総合負荷状態 Windows オペレーション時 <435 0 0 0 0 0 0 435445 0 0 0 0 0 1 445455 0 0 0 0 0 0 455465 0 0 0 0 0 1 465475 0 0 1 0 0 4 475485 0 256 5 3 102 45 485495 2540 12606 3460 3915 13995 15887 495505 1164027 1144050 1161690 1160332 1139259 1158065 505515 1633 11026 3028 3949 14603 13934 515525 0 262 15 1 241 60 525535 0 0 1 0 0 1 535545 0 0 0 0 0 1 545555 0 0 0 0 0 1 555565 0 0 0 0 0 0 565> 0 0 0 0 0 0 最速ティック 485.96 478.95 467.86 479.08 477.28 438.28 単位 平均 499.90 最遅延ティック 512.65 520.70 525.03 516.53 521.24 549.34 不偏分散 0.357 2.200 0.564 0.675 2.565 2.5568923 標準偏差 0.598 1.483 0.751 0.821 1.602 1.5990285 評価 最遅延 ( 統合 ): 各負荷状態におけるクロックジッタの最遅延値を示します 最大偏差 ( 統合 ): 各負荷状態におけるクロックジッタの最大偏差値を示します 最遅延ティックが設定値に近いほど より制度の高いクロックが生成されていることを示し 偏差の値が少ないほど バラつきの少ない状態であるといえます 最遅延 ( 統合 ) 525.03 最大偏差 ( 統合 ) 総合判定 1.602 5 / 8 クロックジッタ計測
拡張スロット詳細情報 バスリソース情報 INtime 要素スロットバスデバイス機能 IRQ I/O 割り込み確保 1 17 14 0 18 可能 2 17 12 0 16 不 競合数 4 3 競合する Windows デバイス Intel(R) 82574L Gigabit Network Connection Intel(R) ICH8 Family US Universal Host Intel(R) ICH8 Family US2 Enhanced Host Intel(R) ICH8 Family Express Root Port 3 Intel(R) ICH8 Family US Universal Host Intel(R) ICH8 Family Express Root Port 1 Intel Corporation N450 tom(tm) Processor 3 17 10 0 18 4 17 9 0 19 可能不 4 4 Intel(R) 82574L Gigabit Network Connection Intel(R) ICH8 Family US Universal Host Intel(R) ICH8 Family US2 Enhanced Host Intel(R) ICH8 Family Express Root Port 3 Intel(R) 82574L Gigabit Network Connection #2 Intel(R) ICH8M 3 port Serial T Storage Intel(R) ICH8 Family US Universal Host Intel(R) ICH8 Family Express Root Port 4 5 CPU 6 7 8 9 10 11 12 割り込み確保可能スロット数 2 拡張スロット部マザーボード写真 6 / 8 拡張スロット情報
デバイス実装状況 Windows デバイスマネージャ上デバイス表示 INtime Device Configuration 上デバイス表示 7 / 8 実装デバイス情報
評価作業時記録 備考 INtime 基本動作調査 付属ユーティリティ動作調査 性評価作業 内蔵 US コントローラ使用調査 内蔵 IS(COM/LPT) コントローラ使用調査 内蔵ネットワークコントローラ使用調査 拡張スロット使用調査 クロックジッタ計測評価 スレッド切替性能評価 性能評価作業 デバイス割り込みハンドラ応答性能評価 IS デバイス割り込みハンドラ応答性能評価 ハイパースレッディングを無効にして調査を行いました その他 8 / 8 評価作業記録