Oracle Warehouse Builder: 製品ロードマップ Oracle ホワイト ペーパー 2006 年 10 月
Oracle Warehouse Builder: 製品ロードマップ はじめに Oracle Warehouse Builder(OWB) は オラクルの代表的な ETL ソリューションで Oracle データベースのユーザーを対象に 世界中の何千ものサイトで利用されています OWB は 汎用データ オブジェクトのモデリング 異機種ソースの複雑な変換 一括データ統合 メタデータ管理など ETL 以外の目的も実現するように設計され 広く使用されています 2006 年 5 月に発表された Oracle Warehouse Builder 10g Release 2 では 高度なデータ品質の機能 ( データ プロファイリング データ ルール データ修正 データ監査 ) が搭載され その性能が強化されました OWB は Oracle Database を主要なターゲット データベースとしてサポートするように最適化されています しかし オラクルのエンタープライズ アプリケーションの製品ラインが広がるにつれて OWB の要件も拡大し 特に異機種データベースのサポートが要求されています 異機種ターゲットに対するネイティブ サポートは 次のリリースで導入します このホワイト ペーパーでは 最近のオラクルによる Sunopsis の買収を踏まえ オラクルの方向性について 既存の顧客とパートナのみならず 将来の顧客やパートナにもご理解いただくために OWB の目的と戦略を明確に示します Oracle Warehouse Builder: 製品ロードマップ 2
ORACLE WAREHOUSE BUILDER の目標 OWB の将来のリリースでは 次の 4 つの目標に焦点を当てています ETL 市場における OWB のリーダーシップの拡大 Oracle Fusion Application の有効化 完全なネイティブの異機種間サポートの提供 サービス指向アーキテクチャ (SOA) のサポート ETL 市場における OWB のリーダーシップの拡大この重要な市場セグメントに対処し 最善の機能を提供するために OWB は 高度な ETL データ品質 およびメタデータ管理機能を引き続き強化します オラクルは データ ウェアハウスをより簡単に より高速に構築できるように 複数の領域で機能を追加します その中には キューブ独自機能管理 自動キューブ定義 クイック マッパー 自動インデックス メンテナンス データ エンリッチメントのためのデータ マイニングの活用 表関数の設計などの機能が含まれます ビジネス インテリジェンスは ETL と密接に関連する傾向にあります 現在 OWB は Oracle Business Intelligence Discoverer および Oracle Business Intelligence Beans アプリケーションでメタデータを自動的に作成および管理しています 今後のリリースでは Oracle Business Intelligence Enterprise Edition を含む主要なビジネス インテリジェンス製品でも メタデータを作成および管理します Oracle Fusion Application の有効化 OWB は新機能と強化機能を提供して オラクルの次世代アプリケーションである "Fusion" をサポートします Fusion の Business Intelligence Application Fusion のアプリケーション移行機能 Fusion のパッチ機能とアップグレード機能など Fusion の多数のコンポーネントによって OWB が活用されます Fusion をサポートするために構築される機能は 複数の市場セグメントに及ぶもので 何百人もの開発者とスキーマ内の何十万ものデータ オブジェクトをサポートするという Fusion の厳しい要件を満たすように設計されています 現在の OWB でもこれらのボリュームを処理できますが 将来のリリースでは 開発者の生産性とエクスペリエンスを向上するための機能が追加されます そのため 開発者は大規模で複雑なデータおよびプロセス フローを迅速に構築 編成 維持できるようになります さらに 開発者が簡単に新しいアプリケーションにアクセスできるように 新しい ERP/CRM コネクタを提供する予定です オラクルの次世代アプリケーションである Fusion で OWB を使用すると 堅牢な ETL および開発者生産性機能によって すべての OWB ユーザーにメリットをもたらします Oracle Warehouse Builder: 製品ロードマップ 3
完全なネイティブの異機種間サポートの提供 OWB は主要な異機種ソースをすべてサポートしています Oracle Warehouse Builder 10g Release 2 でも オラクルのデータベースを変換エンジンとして使用しながら オラクル以外のデータベースを対象とする機能を提供します OWB の将来のリリースでは オラクル以外のデータベースがサポートされます これらのデータベースおよび J2EE コンテナの内部では 完全な ETL プロセス ( 変換を含む ) がネイティブに発生します OWB と Sunopsis が同一の ELT( 抽出 -ロード- 変換 ) の基本的なアーキテクチャを共有するので Oracle Warehouse Builder で異機種間サポートを可能にするために Sunopsis 買収で得たテクノロジを活用し 組み込むことが予定されています このテクノロジを OWB と組み合わせると オラクルの環境およびオラクル以外の環境を対象とする エンタープライズ対応で最高水準のテクノロジが得られ オラクルのアプリケーション製品に必要なすべてのデータベース プラットフォームがサポートされます サービス指向アーキテクチャのサポートサービス指向アーキテクチャ (SOA) をサポートする際に OWB は 標準ベースの任意の J2EE/SOA 環境で実装できるホットプラグ可能な機能を提供します これによって OWB は オラクルが提供するすべての統合テクノロジ および他のベンダーが提供するテクノロジと円滑に相互運用できるようになります 強化された Web サービス機能およびデータ /ESB 接続性メカニズムによって 現在すでに使用可能である機能が支えられ 増強されます オラクルは OWB 機能に対する SOA アプリケーションのファイングレイン アクセスを可能にします OWB によって 名前とアドレスを同期でクレンジングおよび拡充することから ウェアハウスへギガバイト単位のデータをロードするための BPEL エンジンの複雑なプロセス フローを非同期で実行することまで 幅広い機能が公開されます 結論 Oracle Warehouse Builder は Oracle Database の代表的な ETL ツールです 上記の 4 つの目標を追求して Oracle アプリケーションの厳しい要件によって磨かれた最善のテクノロジを提供し サービス指向アーキテクチャ内部のすべてのデータベース プラットフォームでその機能を実現することによって オラクルは Oracle Warehouse Builder のユーザー基盤を拡大します 今回のリリースでは これまでで最も豊富な機能を搭載した Oracle Warehouse Builder となりましたが 今後も継続して業界最高の機能を拡張していきます Oracle Warehouse Builder: 製品ロードマップ 4
免責事項本書は情報提供を目的とするもので 契約とは一切関係がありません 上記の事項は マテリアルやコード 機能の提供を確約するものではなく また 購買を決定する際の判断材料とはなりえません 記載されている機能の開発 リリース および時期については 弊社の裁量によって決定いたします Oracle Warehouse Builder: 製品ロードマップ 5
Oracle Warehouse Builder Statement of Direction 2006 年 10 月 Oracle Corporation World Headquarters 500 Oracle Parkway Redwood Shores, CA 94065 U.S.A. 海外からのお問合せ : 電話 : +1.650.506.7000 ファクシミリ : +1.650.506.7200 www.oracle.com Copyright 2006, Oracle.All rights reserved. 本文書は情報提供のみを目的として提供されており ここに記載される内容は予告なく変更されることがあります 本文書は一切間違いがないことを保証するものではなく さらに 口述による明示または法律による黙示を問わず 特定の目的に対する商品性もしくは適合性についての黙示的な保証を含み いかなる他の保証や条件も提供するものではありません オラクル社は本文書に関するいかなる法的責任も明確に否認し 本文書によって直接的または間接的に確立される契約義務はないものとします 本文書はオラクル社の書面による許可を前もって得ることなく いかなる目的のためにも 電子または印刷を含むいかなる形式や手段によっても再作成または送信することはできません Oracle はオラクル社およびその子会社 関連会社の登録商標です その他の名称はそれぞれの会社の商標です