商工会議所婚活事業 ( 出会いの場提供事業 独身者交流会等 ) 実施状況調査 事業数 実施率とも大幅増加 平成 22 年 11 月 29 日 日本商工会議所 Copyright 2010 The Japan Chamber of Commerce and Industry. All rights reserved.
1. 調査概要 1. 調査目的 各地商工会議所において 少子化対策 地域活性化等の観点から いわゆる 婚活事業 に取り組む例が見られる そこで 実施状況等を調査し その結果を各地商工会議所等に情報提供することで 少子化対策 地域活性化等のための参考資料とする 2. 調査期間 平成 22 年 8 月 25 日 ( 水 )~9 月 24 日 ( 金 ) 3. 調査対象 全国 515 商工会議所 4. 回答商工会議所数 275 商工会議所 ( 回答率 :53.4%) 5. 調査方法 イントラネットによるアンケート調査 6. 調査内容 婚活事業の平成 21 年度実施状況および平成 22 年度実施予定など 婚活事業とは 独身の男女に出会いの場を提供する交流会の開催 本調査は 平成 21 年度に続いて 2 度目の実施となる 平成 21 年度調査では 平成 19 20 年度に実施され た事業実績を調査している 1
2. 集計結果概要 婚活事業の実施商工会議所数および実施率は増加 平成 22 年度 ( 実施予定を含む ) の婚活事業の実施商工会議所数は 76 か所 ( 対前年比約 5 割増 ) 開催回数は延べ 105 回 ( 対前年比約 4 割増 ) 回答のあった 275 商工会議所の中での実施率は 27.6% 一方 平成 21 年度に婚活事業を実施した商工会議所は 回答のあった 275 商工会議所のうち 51 カ所 ( 実施率 18.5%) 事業実施回数は延べ 76 回で 平成 19 20 年度に続き増加した さらに 21 年度の参加者数についても 男性 2621 人 (1 回平均 34 人 ) 女性 2 538 人 (1 回平均 33 人 ) で 平成 19 20 年度に続き増加している 参加者からの評価が 好評 が 90% 事業に対する参加者からの評価が 好評 だったとする商工会議所が 90% を占め 参加者の満足度が高いことがうかがえる また 事業を実施する側としての商工会議所の評価は 商工会議所活動の PR となった (35 件 ) が最も多く 次いで 地域の活性化につながった (2 8 件 ) 等の回答が多かった 問題点 課題は年齢 男女の人数のバランス 事業実施上の問題点 課題等については 年齢のバランス 男女の人数バランス が共に 27 件で最多となった そのほか 参加者のニーズに合致した事業の企画 (23 件 ) 参加者を増やす方法 (16 件 ) フォローアップの方法 (15 件 ) といった回答があった 2
3. 婚活事業の実施商工会議所数および開催回数の推移 平成 22 年度については 実施予定を含めると 実施商工会議所数は 76 か所 ( 対前年比約 5 割増 ) 開催回数は延べ 105 回 ( 対前年比 4 割増 ) 回答のあった 275 商工会議所の中での実施率は 27.6% 平成 21 年度に婚活事業を実施した商工会議所は 回答のあった 275 商工会議所のうち 5 1 カ所 ( 実施率 18.5%) 事業実施回数は延べ 76 回となり 平成 19 20 年度に続き増加した 120 実施会議所数および開催回数の推移 27.6% 30.0% 100 18.5% 105 25.0% 80 60 40 20 0 13.2% 76 76 6.3% 53 51 40 27 19 19 年度 20 年度 21 年度 22 年度 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% 実施会議所数開催回数実施率 n=301 か所 (19 20 年度 )275 か所 (21 22 年度 ) 22 年度については 実施予定も含む 3
4. 婚活事業への参加者数の推移 平成 21 年度に各地商工会議所において実施された婚活事業への参加者数は 男性 2621 人 (1 回平均 34 人 ) 女性 2538 人 (1 回平均 33 人 ) で 平成 19 20 年に続き 男女とも増加している 平成 21 年度の参加者数は男女合計 5159 人で 平成 19 年度と比較すると約 2.3 倍 平成 20 年度と比較すると 1.5 倍になった 3000 参加者数の推移 2500 2000 2621 2538 1500 1000 1118 1110 1779 1742 男性女性 500 0 19 年度 20 年度 21 年度 n=301 か所 (19 20 年度 )275 か所 (21 年度 ) 4
5. フォローアップ調査について 事業実施後のフォローアップ調査に関して 調査を実施していると回答した商工会議所は 15 か所 (29%) であった フォローアップ調査の対象は 事業で成立したカップル全組 が 60% で最も高く 次いで 事業の参加者全員 (27%) となった フォローアップ調査の方法としては 調査票の送付 が 9 件で最も多く 次いで 電話ヒアリング 面接ヒアリング の順となった フォローアップ調査の実施の有無 している 15 29% していない 36 71% n=51 カ所 フォローアップ調査 : 事業終了後 参加者の動向を調査し カップルや結婚が成立したかを把握する 5
6. 事業に対する評価 事業に対する参加者からの評価が 好評 だったとする商工会議所が 90% を占め 参加者の満足度が高いことがうかがえる 不評の理由としては 参加者が多すぎた 男女のバランスが取れていなかった が挙げられた 事業を実施する側としての実施商工会議所の評価は 商工会議所活動の PR となった が 35 件で最も多く 次いで 地域の活性化につながった (28 件 ) 少子化対策に役立った (16 件 ) の順となった 参加者からの評価 商工会議所としての評価 ( 複数回答 ) 不評 2 4% 不明 2 4% 無回答 1 2% 商工会議所活動の PR となった 地域の活性化につながった 28 35 少子化対策に役立った 16 好評 46 90% その他 12 0 5 10 15 20 25 30 35 40 n=51 カ所 n=51 カ所 その他 : 会員サービス向上 従業員の福利厚生の向上などが挙げられた 6
7. 事業実施上の問題点 課題等 事業実施上の問題点 課題等については 年齢バランスを取る方法 男女の人数バランスを取る方法 が共に 27 件で最多となった そのほか 参加者のニーズに合致した事業の企画 (23 件 ) 参加者を増やす方法 (16 件 ) フォローアップの方法 (15 件 ) といった回答があった 事業実施上の問題点 課題等 ( 複数回答 ) 年齢バランスを取る方法 男女の人数バランスを取る方法 27 27 参加者のニーズに合致した事業の企画 23 参加人数を増やす方法 フォローアップの方法 15 16 個人情報の管理 取り扱い 7 商工会議所が婚活事業を実施する理由が説明しにくい 結婚情報サービス企業等の専門業者との関係 3 3 その他 6 0 5 10 15 20 25 30 n=51 カ所 その他 : PR 方法 結婚を真剣に考えている人の集客 などが挙げられた 7
8. その他 事業主体としては 商工会議所の青年部や女性会が多数を占めており 中には地方自 治体や NPO と共催している商工会議所もあった 平成 21 年度に実施された延べ 76 事業の中で 最多参加者数は男女合計で 400 人 最少参加者数は男女合計で 12 人 参加費の最高額は男性 1 万 6 千円 女性 8 千円 最低額は男女ともに無料であった また 参加者の年齢制限を設けている事業がほとんどで 最も幅が大きかったのは20 歳 ~50 歳 最も小さかったのは25 歳 ~35 歳であった 最高額については 男女ともに同一の事業によるもので 陶芸や料理などの体験型イベントを行っているため 参加費の額が大きくなっている 8
9-1. 事例紹介 長野商工会議所マリッジサポートセンター ( 愛称 : こんぴあ NAGANO) 長野商工会議所会員事業所等から登録を募り 登録事業所に勤務する未婚者を対象として パートナー紹介事業 結婚に向けた支援 ( カウンセリング セミナーの開催 ) パーティやイベントの開催 など 多様な事業を行っている また 現在結婚支援を行っている各団体とネットワークを構築し 登録者の希望に応じた全県的な紹介支援やイベントの共同開催 一元的な情報発信などを行っている < 支援の流れ > 事業所の加入 従業員への情報提供 登録事業所に勤務する未婚者の個人登録 各種事業に参加 交際スタート 報告 9
9-2. 事例紹介 Hey!Say!Cafe!( 岡山商工会議所 ) 本事業は平成 17 年から毎年開催されている事業で 第 1 2 回は岡山商工会議所青年部の主催で実施され 第 3 回以降は岡山県南の 5 商工会議所青年部の共同事業として実施している 本事業は 安心して多くの人と出会うことのできる機会を提供し その人たちが将来結婚することで様々な経済効果を発生させ 地域社会全体に活力を与えることを目的としている 過去に開催した事業では 男女の参加者数の合計が 1000 人弱に上るなど 大規模に実施されている また 参加者の中から結婚するカップルも増えてきており 地域での認知度は高まっている 会場の様子 10