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はじめに このたびは InterSecVM/CSc for Linux (NEC Cloud IaaS 用 ) をご契約頂き まことにありがとうございます 本書は InterSecVM/CSc V1.0 for Linux (NEC Cloud IaaS 用 ) ( 以降 本製品と表記します ) のセットアップ手順をまとめたものであり NEC Cloud IaaS( 以降 NECCI と表記します ) 上で本製品のシステムを構築する管理者 システムエンジニア 保守員を対象にしています ここでご紹介する構成のサンプルや設定例は あくまで参考情報としてご提供するものであり 動作保証をするものではありません また 本製品は 以下 2 つの製品にて構成されており セットアップ時に必要となりますのでご注意ください InterSecVM/CSc V1.0 for Linux (NEC Cloud IaaS 用 ) 製品ライセンスライセンスシートが含まれています ご契約ごとにダウンロードしてご準備ください InterSecVM/CSc Media V2.0 for Linux (NEC Cloud IaaS 用 ) インストールモジュールおよびドキュメント類が含まれています 既に ダウンロードしたファイルがあれば そのままご利用いただけます 本書で記載している NECCI 関連項目 ( サービスや機能範囲など ) の説明は 執筆時の情報に基づくものです NECCI 関連項目は NECCI サービス提供者により修正されている場合もありますので 本書と併せて NECCI サービス提供者が公開する情報も確認ください i

本書の表記規則 本書では以下の表記法を使用します [ ] 角かっこ 表記 使用方法 例 コマンド名の前後 画面に表示される語 ( ダイアログボック ス メニューなど ) の前後 $ コマンド # コマンド モノスペースフォント (courier) モノスペースフォント太字 (courier) モノスペースフォント斜体 (courier) Linux ユーザが 一般ユーザでログインしていることを示すプロンプト Linux ユーザが root でログインしていることを示すプロンプトパス名 コマンドライン システムからの出力 ( メッセージ プロンプトなど ) ディレクトリ ファイル名 関数 パラメータ ユーザが実際にコマンドラインから入力する値を示します ユーザが有効な値に置き換えて入力する項目 [ スタート ] をクリックします [ プロパティ ] ダイアログボックス $ sudo umount # cd /var/log /var/log 以下を入力します admin rpm -i cs_module-< バージョン番号 >-< リリース番号 >.x86_64.rpm 用語の説明 本書で記載している用語について説明します NEC Cloud IaaS サービス関連用語説明 ハイアベイラビリティ (HA) テナント NEC Cloud IaaS が提供するサーバ単体で高性能 高信頼を実現する IaaS サービスです CPU 数やメモリ容量 ディスク容量等 拡張性の高いハイスペックなサーバの調達が可能で 仮想化基盤や運用システムには 信頼性の高い商用システムを採用しています NEC Cloud IaaS の利用者を識別する単位のことです ひとつの法人であっても 組織やプロジェクトごとに複数の契約を締結した場合は 複数のテナントとなります ii

法的情報 Copyright NEC Corporation 2016 NEC NEC ロゴは 日本およびその他の国における日本電気株式会社の商標および登録商標です Microsoft Windows Windows Server は 米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です Linux は Linus Torvalds の日本およびその他の国における登録商標または商標です Red Hat は 米国およびその他の国における Red Hat, Inc. の登録商標です そのほかの会社名ならびに商標名は各社の商標または登録商標です なお 本文中では TM や は明記していません 本書の内容は 日本電気株式会社が開示している情報の全てが掲載されていない場合 または他の方法で開示された情報とは異なった表現をしている場合があります また 予告なしに内容が変更または廃止される場合がありますので あらかじめご承知おきください 本書の制作に際し 正確さを期するために万全の注意を払っておりますが 日本電気株式会社はこれらの情報の内容が正確であるかどうか 有用なものであるかどうか 確実なものであるかどうか等につきましては保証致しません また 当社は皆様がこれらの情報を使用されたこと もしくはご使用になれなかったことにより生じるいかなる損害についても責任を負うものではありません 本書のいかなる部分も 日本電気株式会社の書面による許可なく いかなる形式または電子的 機械的 記録 その他のいかなる方法によってもコピー再現 または翻訳することはできません iii

目次 1 章概要... 1 1.1. 事前準備... 2 2 章動作要件... 3 2.1. NECCI サービス... 3 2.2. ハイアベイラビリティ (HA) の仮想サーバ仕様... 3 3 章セットアップ手順... 4 3.1. 仮想サーバの準備... 4 3.1.1. SSH 鍵の作成... 4 3.1.2. サーバ接続用 LAN の作成... 4 3.1.3. 仮想サーバの作成... 4 3.1.4. ファイアウォールの設定... 5 3.2. InterSecVM/CSc のインストール... 6 3.2.1. SSH 接続... 6 3.2.2. InterSecVM/CSc のインストール... 7 3.3. 製品ライセンスの登録... 8 3.3.1. Management Console への接続... 9 3.3.2. 製品ライセンスの登録... 10 3.4. ネームサーバ設定... 12 3.5. 管理者情報の変更... 13 3.5.1. 管理者パスワードの変更... 14 4 章注意事項... 15 iv

1 章概要 本製品は プロキシサーバを構築するためのアプライアンス化ソフトウェアです 本製品を NEC Cloud IaaS( 以降 NECCI と表記します ) で提供される Linux 仮想サーバにセットアップすることにより プロキシサーバシステムを構築することができます 本製品をセットアップした Linux 仮想サーバは 本製品が提供するプロキシサーバ専用として利用してください 他のソフトウェア等がインストールされた場合 本製品の機能が正常に動作しなくなる可能性があります InterSecVM/CSc システム構成イメージ インターネット接続用 LAN プロキシサーバ (eth2) サーバ接続用 LAN (172.17.1.0/24) (eth0) (eth1) テナント管理 LAN 事業者管理 LAN プロキシサーバ ( 仮想サーバ ) は ハイアベイラビリティで作成します プロキシサーバの動作のために HTTP(TCP/80 番ポート ) HTTPS(TCP/443 番ポート ) への外部接続を許可します 仮想ファイアウォールを使用します インターネット接続を使用します プロキシサーバのオンラインアップデート用に HTTP(TCP/80 番ポート ) HTTPS (TCP/443 番ポート ) への外部接続を許可します 保守作業は標準提供される SSL-VPN 経由とします 1

1.1. 事前準備 本書における本製品のセットアップ作業にあたっては 以下の準備が行われていることを確認ください NECCI へのアクセスは インターネット経由と VPN 経由の 2 種類があります 本製品 インストールパッケージ格納ファイル InterSecVM/CSc 管理者用パスワード InterSecVM/CSc 製品ライセンス NECCI 環境の利用環境 NECCI の利用の準備 ( 運用管理者アカウントの作成など ) 本書で記載している NECCI 関連項目 ( サービスや機能範囲など ) の説明は 執筆時の情報に基づくものです NECCI 関連項目は NECCI サービス提供者により修正されている場合もありますので 本書と併せて NECCI サービス提供者が公開する情報も確認ください NEC Cloud IaaS の詳細については以下を参照ください < http://jpn.nec.com/cloud/service/platform_service/iaas.html > 2

2 章動作要件 本製品の利用に必要な環境 要件について説明します 2.1. NECCI サービス 本製品の構築には 以下の NECCI サービスを利用します 基本サービス - サーバサービス (NEC Cloud IaaS(HA)) - ネットワークサービス オプションサービス - ストレージサービス ( データディスク (HA 用 )) - ネットワークサービス ( インターネット接続 ) 2.2. ハイアベイラビリティ (HA) の仮想サーバ仕様 本製品を構築する際の要件は以下の通りです 表. 仮想サーバ要件 項目 要件 イメージ ( 仮想サーバ ) Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 6.4 仮想 CPU 4GB 以上 (4,8,16,32GB) を選択します システムディスク メモリに応じて割り当てられます セキュリティ 以下のポートへの接続を許可します - FTP (TCP/UDP :20/21 番ポート ) - SSH (TCP :22 番ポート ) - HTTP (TCP/UDP :80 番ポート ) - NTP (UDP :123 番ポート ) - HTTPS (TCP :443 番ポート ) - TCP :8080 番ポート ( 1) - TCP :50453 番ポート ( 2) - TCP :50090 番ポート ( 2) - TCP/UDP :1025-65535 番ポート ( 3) ( 1) プロキシサービスのデフォルトの待ち受けに使用します ( 2) InterSecVM/CScのWeb 管理画面へのHTTPS 接続または HTTP 接続に使用します ( 3) プロキシの送信元ポート プロキシサービスの待ち受け等 に使用します 3

3 章セットアップ手順 本製品をご利用いただくためのセットアップ手順を説明いたします 本製品のセットアップには 以下 4 つの手順を順に実施していただく必要があります 仮想サーバの準備 InterSecVM/CSc のインストール 製品ライセンスの登録 システム管理者情報の変更 3.1. 仮想サーバの準備 InterSecVM/CSc を利用いただくための仮想サーバの作成手順について説明します 3.1.1. SSH 鍵の作成 仮想サーバへの SSH 接続時に必要な SSH 鍵を NECCI Portal の [ リソース管理 ] - [ サーバ管理 ] - [SSH 鍵管理 ] から作成してください 3.1.2. サーバ接続用 LAN の作成 サーバ接続用 LAN のための仮想 LAN を NECCI Portal の [ リソース管理 ] - [ ネットワーク ] - [ 仮想 LAN] から作成してください 3.1.3. 仮想サーバの作成 InterSecVM/CSc をインストールする仮想サーバを NECCI Portal [ 申請 ] - [ 新規申請 ] - [ サーバ作成 (HA)] から作成してください 作成する仮想サーバで指定項目において 以下を指定してください サーバ種別 通常サーバ イメージ RedHat Enterprise Linux v6.4 スペック ( 任意のサーバスペックを選択してください ) SSH 鍵 ( 3.1.1. SSH 鍵の作成 で作成したもの ) 仮想 LAN ネットワーク名 ( 3.1.2. サーバ接続用 LANの作成 で作成したもの ) ( 上記以外の項目の指定内容は任意です ) 4

3.1.4. ファイアウォールの設定 インターネット接続用と内部ネットワーク接続用のファイアウォールを環境に応じて作成してください 本製品をセットアップした仮想サーバで運用されるサービスおよびポートは以下の通りです サービス プロトコル ポート番号 FTP TCP 20/21 SSH TCP 22 HTTP TCP/UDP 80 NTP UDP 123 HTTPS TCP 443 プロキシサービス TCP 8080 CSc 管理コンソール TCP/UDP 50453/50090 プロキシサービス TCP/UDP 1025-65535 5

3.2. InterSecVM/CSc のインストール 本製品をご利用いただくために 作成した仮想サーバに本製品をインストールする手順を説明します 事前に準備した本製品のセットアップに必要なダウンロードファイルを 以下の方法でインストール対象の仮想サーバに格納してください Windows クライアントから仮想サーバへの格納 : Windows クライアントから scp コマンドをサポートするソフトウェアを使用して intersecvmcsc-1.0-1.necci.x86_64.rpm を格納してください ソフトウェアにより使用方法が異なりますので そのマニュアル等を参照してください Linux クライアントから仮想サーバへの scp コマンドの実行例 : 以下のコマンド実行により admin アカウントのホームディレクトリに Intersecvmcsc-1.0-1.necci.x86_64.rpm ファイルを格納することができます scp i key.pem intersecvmcsc-1.0-1.necci.x86-64.rpm admin@ 仮想サーバ : key.pem は 予め作成したキーペアを保存したファイル名を入力してください 仮想サーバは 仮想サーバの FQDN または IP アドレスを入力してください F QDN を指定する場合は クライアント側で名前解決できることが前提です 仮想サーバの後ろはコロン (:) を入力してください コロンの入力がない場合 scp コマンドは クライアント上のカレントディレクトリに admin@[ 仮想サーバ ] という名前でコピーします 3.2.1. SSH 接続 仮想サーバへの SSH 接続は 予め作成したキーペアを使用した RSA/DSA 鍵による接続を行ってください 作成した仮想サーバのログインアカウント名は admin です ログイン後 ホームディレクトリに intersecvmcsc-1.0-1.necci.x86_64.rpm ファイルが格納されていることを確認してください 仮想サーバにログインした後 本書セットアップ手順が完了するまでは システムのアップデート ( yum update コマンドの実行など ) は行わないでください 本製品のインストールや以後の動作において システムにインストールされているパッケージバージョンを指定している場合があります その為 アップデートされた場合 本製品が正常に動作しなくなる可能性があります 6

3.2.2. InterSecVM/CSc のインストール SSH ログインしたコマンド画面から次頁手順に従ってのコマンドを実行し本製品をインストールしてください 本製品のインストール実施前に 以下のことを確認してください 本製品以外のソフトウェアのインストールやシステムの設定変更は行わないでください (1) ルートユーザに切り替えてください $ sudo -s (2) インストール用 rpm ファイルを実行してください # rpm -ivh intersecvmcsc-1.0-1.necci.x86_64.rpm --force --nodeps (3) システムの再起動を実行してください # reboot 以上で本製品のインストールは終了です 本製品の利用を可能にするためには Management Console に接続して 本製品のライセンスを登録する必要があります 続けて次項 3.3. 製品ライセンスの登録 を実施してください 7

3.3. 製品ライセンスの登録 本製品の利用を可能にするために InterSecVM/CSc Management Console ( 以降 Management Console と表記します ) に接続して 製品ライセンスを登録してください Management Console は Web 画面です Windows クライアント PC( 以降 クライアント PC と表記します ) の Web ブラウザから接続してください Management Console 接続は 以下の Web ブラウザで確認しています Internet Explorer 11 8

3.3.1. Management Console への接続 (1) クライアント PC の Web ブラウザから以下の URL に接続してください https:// 仮想サーバ :50453/ 仮想サーバ は 仮想サーバの FQDN または IP アドレスを入力してください FQDN を指定する場合は クライアント側で名前解決できることが前提です 本製品に対し ポート NAT 変換等を行い 本製品の Management Console( ポート 50453) に接続できるように設定を行ってください ポート NAT 変換を行う場合 接続ポートは TCP/50453 番を指定してください (2) Management Console のログイン画面が表示されます 図. Management Console ログイン画面 アカウント名にシステム管理者名 パスワードに以下の値を入力して [ ログイン ] をクリックしてください アカウント名 :intersec パスワード : 初期パスワード ( ) アカウント名 パスワードは 大文字 小文字を区別します 初期パスワード は 本製品の 管理者用パスワード に記載しています 9

3.3.2. 製品ライセンスの登録 (1) Management Console にログインすると 製品ライセンス 画面が表示されます 製品ライセンスライセンスシート に記載しているライセンス認証番号を入力して [ 認証送信 ] をクリックしてください 本製品に登録するライセンス認証番号は 本製品の製品ライセンスライセンスシートに記載しています 製品ライセンスライセンスシートに記載されているライセンス認証番号を確認してください 以下のメッセージ画面のいずれかが表示されたら 本製品の製品ライセンスの登録は終了です 以下のメッセージ画面が表示されたら [ 次へ ] を押下し 続けて 3.4. ネームサーバ設定 を実施してください 10

以下のメッセージ画面が表示されたら [ 戻る ] を押下してください Management Co nsole のトップ画面が表示されます 本製品の利用にあたっては 管理者パスワード の変更 メール転送先 の設定を行っておくことを強く推奨いたします 次頁の 3.5. 管理者情報の変更 を実施してください 11

3.4. ネームサーバ設定 本製品で使用する DNS サーバの IP アドレスを設定します プライマリネームサーバ の設定は必須になります (1) ネームサーバ設定 の プライマリネームサーバ セカンダリネームサーバ に本製品で使用する DNS サーバの IP アドレスを入力し [ 設定 ] を押下してください (2) 以下のメッセージが表示されたら ネームサーバの設定は完了です 12

3.5. 管理者情報の変更 本製品のセットアップ直後では管理者パスワードは初期パスワードが設定されています 本製品への不正なログインを防止するためにも 管理者パスワードを以下の手順で変更してください また root 宛などのメールはすべてシステム管理者宛に転送設定されています システム管理者宛のメールを参照する場合は メールサーバのメールアドレスに転送してください (1) Management Console にログインしてください (2) メニュー [ システム ] その他の 管理者パスワード を押下します 以下の画面が表示されます 13

3.5.1. 管理者パスワードの変更 管理者名 (intersec) や管理者のパスワード 管理者宛のメール転送先を変更します 管理者名は半角英小文字で始まる 1 文字以上 16 文字以下の半角英小文字数字 _ - で指定してください 各パスワードは 8 文字以上 14 文字以下の半角英数文字 ( 半角記号を含む ) を指定してください 省略すると パスワードは変更されません 空のパスワードを指定することはできません また 管理者宛のメールを転送する先を設定できます システム管理者宛メールの転送先は正しく送信できるアドレスを指定してください 項目名 intersec の変更 intersec のパスワード /intersec のパスワード再入力 メール転送先 説明システム管理者名を設定してください システム管理者名は半角英小文字で始まる 1 文字以上 16 文字以下の半角英小文字数字, _, - で指定してください 各パスワードは 8 文字以上 14 文字以下の半角英数文字 ( 半角記号を含む ) を指定してください 省略すると パスワードは変更されません 空のパスワードを指定することはできません rootユーザのパスワードも変更されます パスワード入力が誤っていないか確認するために もう一度同じパスワードを入力します バックアップなどの定期的に実行する処理の結果はシステムに保存されます この結果をシステム外部のメールアドレスへ送る場合 転送先のメールアドレスを指定します ( メール転送先を指定しない場合 システムに保存された結果は自動的に削除されます ) 転送先を複数指定したいときは スペース 改行 カンマ (, ) のいずれかで区切ってその後ろに入力してください メール転送先に指定するメールアドレスは 到達可能なアドレスであることに注意してください パスワードを変更した場合 root ユーザのパスワードも同じものに変更されます 以上で本製品の運用準備は終了です ご利用の機能に関する設定を行ってください 各種サービスやシステムの設定方法については InterSecVM/CSc V1.0 for Linux (NEC Cloud IaaS 用 ) ユーザーズガイド を参照ください 14

4 章注意事項 本製品のご利用にあたっては 以下の点にご注意ください 本製品をインストールした仮想サーバに他の製品をインストールして使用することは保証しません CLUSTERPRO X による冗長化構成は構築できません 本製品は オートスケール ( スケールアウト / スケールイン ) に対応していません 15