【資料4】岡崎助一氏提出資料

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(1) 人口規模別市区町村数平成 17(2005) 年 ( 市区町村数 ) 人口規模 ( 人 ) 都道府県 5 千未満 5 千 ~ 1 万 1~ 2 万 2~ 3 万 3~ 5 万 5~ 10 万 10~ 20 万 20~ 30 万 30~ 50 万 50~ 100 万 100 万以上 北 海 道

Ⅱ. 各大会の実施競技 1. 第 70 回大会 ( 平成 27 年 )~ 第 73 回大会 ( 平成 30 年 ) 第 1 期実施競技選定 (1) 選定基準 1) 正式競技の基礎的条件国体における 正式競技 については 次の 1~3 の事項すべてを満たしていることとし 本項目を満たしていない競技は


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資料6-1 泉委員提出資料1

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スポーツ振興くじ(2015年度販売・投票概況集計(第755回~第832回))

第 1 表 国籍 地域別在留外国人数の推移 国籍 地域 平成 20 年末平成 21 年末平成 22 年末平成 23 年末平成 24 年末平成 25 年末平成 26 年末平成 27 年末平成 28 年末平成 29 年末平成 30 年 (2008) (2009) (2010) (2011) (2012)

スポーツ指導員事務手続きマニュアル

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(3) 最大較差 平成 17 年国調口平成 22 年国調口 H24.9 選挙名簿 在外選挙名簿 H25.9 選挙名簿 在外選挙名簿 最大 : 千葉 4 569,835 東京 ,677 最大 : 千葉 4 497,350 北海道 1 487,678 最小 : 高知 3 258,681 鳥取

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4 夏季競技の強化戦略プランの達成度については ハイパフォーマンスセンター (HP C) に設置された公益財団法人日本オリンピック委員会 (JOC) JPC を含めた協働チームが得た強化戦略プランの達成度の検証結果を活用する なお 冬季競技の強化戦略プランの達成度については 2018 年平昌大会終了

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平成29年度通級による指導実施状況調査結果について(別紙2)

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公認スポーツ指導者制度オフィシャルガイド2016

発掘及び育成強化優れた素質を有する競技者の発掘 1,500 在外研修若手スポーツ指導者長期在外研修 20,000 2 財団法人日本オリンピック委員会 国際交流推進スタッフ育成国際スポーツ組織派遣事業 2,200 4,500 計 4 件 28,200 総合型地域スポーツクラブ創設支援 三重県久居市総合

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平成18年度(財)岐阜県体育協会 事業報告(案)

平成15年度競技強化支援事業助成金配分方針(案)

第 18 表都道府県 産業大分類別 1 人平均月間現金給与額 ( 平成 27 年平均 ) 都道府県 鉱業, 採石業, 砂利採取業建設業製造業 円円円円円円円円円 全国 420, , , , , , , ,716 28

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業種別の概況 教養 技能教授業 事業所数 7 万 9509 事業所 ( 前年比 6.7%) 従業者数 25 万 6477 人 ( 前年比 2.8%) 年間売上高 9328 億円 ( 前年比 3.0%) 教養 技能教授業務の事業従事者数 33 万 7230 人 ( 前年比 4.4%) 教養 技能教授業

第2部 指導者資格とその進化 公認スポーツ指導者資格の 0 年 日本体育協会 公認スポーツ指導者資格の変遷 Phase 9 年 Phase 977 年 97 年 Phase 文部大臣事業認定 社会体育指導者資格付与制度 期間 99 年 990 年 9 年 スポーツトレーナー級 スポーツトレーナー級

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2 次 2 次 2 次 2 次 信 州 ( 教 育 - 学 校 - 保 健 体 育 ) 70 北 海 道 教 育 ( 教 育 札 幌 - 教 員 - 理 数 教 育 ) 52.5 愛 知 教 育 ( 教 育 - 初 等 - 社 会 ) 宮 城 教 育 ( 教 育 - 中 等 - 国

1 単位対象学年 組 区分 1 年 必修 奥村秀章 黒尾卓宏 晝間久美 保健体育 保健 我が国の健康水準 健康であるための成立要因や条件について理解させ 飲酒や喫煙等の生活習慣について考える 薬物乱用 感染症 エイズの予防対策の重要性について認識させる ストレス社会への対処の仕方や身

資料 NTC競技別強化拠点の機能強化について(案)

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(1) 指 導 者 養 成 事 業 1 ス ポ ー ツ 指 導 者 海 外 派 遣 補 助 事 業 ( 競 技 団 体 提 案 型 事 業 ) 世 界 トップレベルの 指 導 法 等 を 習 得 するため 優 秀 な 指 導 者 を 海 外 へ 派 遣 することにより 本 県 競 技 力 向 上 に

Ⅰ 平成14年度の状況

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36 東 京 私 桜 美 林 大 学 大 学 院 心 理 学 研 究 科 37 東 京 私 大 妻 女 子 大 学 大 学 院 人 間 文 化 研 究 科 38 東 京 私 学 習 院 大 学 大 学 院 人 文 科 学 研 究 科 39 東 京 私 国 際 医 療 福 祉 大 学 大 学 院 医

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公表平成 28 年 5 月 31 日 軽油インタンク納入価格調査 ( 平成 28 年 04 月分 ) 資源エネルギー庁資源 燃料部石油流通課 委託先 :( 一財 ) 日本エネルギー経済研究所石油情報センター 地域 3 月 4 月増減 北海道局 東北局

岐阜県体育協会 財団法人滋賀県体育協会 財団法人京都府体育協会 財団法人大阪体育 協会 財団法人兵庫県体育協会 財団法人奈良県体育協会 社団法人和歌山県体育協会 財団法人鳥取県体育協会 財団法人島根県体育協会 財団法人岡山県体育協会 財団法人 広島県体育協会 財団法人山口県体育協会 財団法人香川県体

S7-2)わが国におけるHIV感染妊娠の動向と近年の特徴

【体育協会調査】

決 勝 を 行 う 予 選 での6 種 目 の 各 種 目 ベスト4の 得 点 総 合 計 により 上 位 18 チームを 選 び そのチームによって 決 勝 を 行 う 成 績 順 位 は 決 勝 における6 種 目 の 各 種 目 ベスト4の 得 点 総 合 計 によって 決 定 する 女 子

( 医療受理 2 表 ) 借入申込受理の件数 金額 施設種類 資金種類 都道府県別 ( 単位 : 千円 ) 区 分 総額新築資金甲種増改築資金乙種増改築資金国立病院等購入資金機械購入資金指定訪問看護事業に係長期運転資金 ( 借換資金 ) 施設数件数金額件数金額件数金額件数金額件数金額件数金額件数る設

Ⅰ 平成14年度の状況

1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

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統 計 表 1 措 置 入 院 患 者 数 医 療 保 護 入 院 届 出 数, 年 次 別 措 置 入 院 患 者 数 ( 人 ) ( 各 年 ( 度 ) 末 現 在 ) 統 計 表 2 措 置 入 院 患 者 数 ( 人 口 10 万 対 ) ( 各 年 ( 度 ) 末 現 在 ) 主 な 生

体育学部 平成 30 年度前期火曜日時間割 スホ ーツ医学 2 A21-26 トレーニンク 実践演習 2 A21-23 スホ ーツ生理学 2 A21-26 文学 2 A21-26 スホ ーツ生理学 2 A27-32 専門運動方法 ( トランホ リン ) 2 A24-26 文学 2 A27-32 トレ

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平成17年度(財)三重県体育協会事業計画(案)

81 平 均 寿 命 女 単 位 : 年 全 国 長 野 県 島 根 県 沖 縄 県 熊 本 県 新 潟 県 三 重 県 岩 手 県 茨 城 県 和 歌

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

Ver.8 Ver 年 8 月 3 日にリオデジャネイロで開催された国際オリンピック委員会 (IOC) 総会において オリンピックにおける追加種目 (5 競技 18 種目 ) が正式に採択されたことに伴い 練習施設 ( 会場 ) に係る要件および国内競技団体連絡先

東京 2020 オリンピック競技大会 公式チケット概要の公表について 1 公表までの経緯 平成 30 年 7 月 18 日 IOC 理事会において 東京 2020 オリンピック競技大会公式チケットの価格帯等を承認 平成 30 年 7 月 20 日組織委員会が概要を公表 2 公表内容 (1) チケット

○00表紙

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平成 22 年 12 月 8 日 国立の教員養成大学 学部 ( 教員養成課程 ) の平成 22 年 3 月卒業者の就職状況について 小 中 高等学校等の教員養成を目的とする国立の教員養成大学 学部卒業者 (45 大学 学部 ) の教員養成課程の就職状況については 毎年 文部科学省において取りまとめ公

6. 募集人数基礎科目からの受講者 :110 名程度 応用科目からの受講者 :80 名程度 7. 申込方法 受講希望者は以下の書類を推薦団体へ提出する 推薦団体は申込書類を確認のうえ 所定の推薦様式により本会へ提出する (1) 新規受講申込書 ( 顔写真貼付 ) (2) 医師免許証の写し (A4 サ

スポーツ国際交流及び国際会議等への派遣・受入状況

全国血液センター供給本数速報 (Ⅰ) 2 全血製剤 赤血球製剤 血漿製剤管内純供給本数平成 30 年 12 月分項目全血製剤赤血球製剤血漿製剤ブロ施合計 1 単位 2 単位合計 1 単位 2 単位合計 FFP-LR120 FFP-LR240 FFP-LR480 ッ前年比前年比前年比前年比前年比前年比

財団法人日本体育協会公認スポーツ指導者制度

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平成 30 年度 ( 平成 29 会計年度 ) 地方教育費調査 ( 教育費調査 ) の概要 1 調査の目的学校教育 社会教育 生涯学習関連及び教育行政のために地方公共団体から支出された経費並びに授業料等の収入の実態を明らかにして 国 地方を通じた教育諸施策を検討 立案するための基礎資料を得る 調査実

第 8 表 ( 続 ) 適用状況 資格取得者数 総 数 第 1 号 被 保 険 者 ( 再掲 ) ( 再掲 ) 任 意 加 入 被 保 険 者 第 3 号 被 保 険 者 学生の 20 歳到達に 合 計 男 子 女 子 合 計 男 子 女 子 新規加入 よる新規加入 合 計 男 子 女 子 合 計

平成 23 年 12 月 27 日 国立の教員養成大学 学部 ( 教員養成課程 ) 等の平成 23 年 3 月卒業者の就職状況について 小 中 高等学校等の教員養成を目的とする国立の教員養成大学 学部卒業者 (44 大学 学部 ) の教員養成課程の就職状況については 毎年 文部科学省において取りまと

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

人間科学部専攻科目 スポーツ行政学 の一部において オリンピックに関する講義を行った 我が国の体育 スポーツ行政の仕組みとスポーツ振興施策について スポーツ基本法 や スポーツ基本計画 等をもとに理解を深めるとともに 国民のスポーツ実施状況やスポーツ施設の現状等についてスポーツ行政の在り方について理

生活福祉研レポートの雛形

aaaH26年度 医療費の動向_プレスリリース

保 平成 30 年 10 月末保有契約状況 実 数 対前年同期比 対前年度末比 ( 平成 30 年 3 月末比 ) 件 数 1,167 万 2,331 件 88.8% 93.5% 保険料額 1,757 億 9,956 万円 90.8% 94.7% 保険金額 30 兆 8,691 億円 88.4% 9

保 平成 30 年 11 月末保有契約状況 実 数 対前年同期比 対前年度末比 ( 平成 30 年 3 月末比 ) 件 数 1,156 万 2,289 件 88.8% 92.6% 保険料額 1,744 億 5,718 万円 90.8% 94.0% 保険金額 30 兆 5,701 億円 88.4% 9

添付資料1 新資格制度概要 .pptx

保 平成 30 年 9 月末保有契約状況 実 数 対前年同期比 対前年度末比 ( 平成 30 年 3 月末比 ) 件 数 1,178 万 8,930 件 88.8% 94.4% 保険料額 1,772 億 2,713 万円 90.9% 95.5% 保険金額 31 兆 1,844 億円 88.4% 94

資料5 国際競技力の向上

都道府県別の互助会等への公費支出額互助会等への公費支出額 ( 単位 : 百万円 ) 会員一人当たりの公費支出額 ( 単位 : 円 ) 北海道 1,531 1, ,257 16, % 24.8% 0.0% 0.0% 0.0% 0.

観光意向調査報告書(概要版)※みだし修正

介護における尊厳の保持 自立支援 9 時間 介護職が 利用者の尊厳のある暮らしを支える専門職であることを自覚し 自立支援 介 護予防という介護 福祉サービスを提供するにあたっての基本的視点及びやってはいけ ない行動例を理解している 1 人権と尊厳を支える介護 人権と尊厳の保持 ICF QOL ノーマ

保 平成 30 年 8 月末保有契約状況 実 数 対前年同期比 対前年度末比 ( 平成 30 年 3 月末比 ) 件 数 1,190 万 4,698 件 88.5% 95.4% 保険料額 1,785 億 4,688 万円 90.4% 96.2% 保険金額 31 兆 4,874 億円 88.0% 95


(i) 成年種別 i) 新卒業者 ii) 結婚又は離婚に係る者 [ 注 ] i) 及び ii) は当該要件発生後 初めて参加する者に限る iii) ふるさと選手 (50 頁の 国民体育大会ふるさと選手制度 による ) [ 注 ] 52 頁の JOC エリートアカデミーに係る選手の参加資格の特例措置

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目 次 1 設置の目的 1 2 設置の基本的枠組み (1) 課程 (2) 学科 (3) 入学定員 (4) 設置予定 3 教育理念 育てたい人物像 (1) 教育理念 (2) 育てたい人物像 4 教育課程について (1) スポーツマネジメント科教育課程編成の基本方針 2 (2) 教育課程表 4 5 その

ソフトテニス長期基本計画 2017 ( 公財 ) 日本ソフトテニス連盟は 昭和 58 年 (1983 年度 ) 以来 ソフトテニスの抱える現状や課題に対応すると共に ソフトテニスの一層の普及振興を図るため 将来像の基本となる方向性を示す長期基本計画を策定し その方針に沿って総合的かつ計画的に取り組ん

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青 森 県 尾 崎 酒 造 秋 田 県 飛 良 泉 本 舗 阪 神 木

資料5 マルチサポート事業関係資料


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Transcription:

第 4 回 スポーツ指導者の資質向上のための有識者会議 日本体育協会における スポーツ指導者の資質 能力向上に 向けた取り組み 公益財団法人日本体育協会 専務理事岡崎助一

< 本日の説明内容 > 日本体育協会公認スポーツ指導者制度について スポーツ指導者に求められる資質 能力について 日本体育協会における暴力根絶に向けた取り組み

日本体育協会公認スポーツ指導者制度について 1. 指導者育成事業のあゆみ 日体協では 生涯スポーツ社会の実現を図るため スポーツ実施者の多様なニーズに対応して 適切な指導のできる資質の高いスポーツ指導者の養成を 中央競技団体及び都道府県体育協会と連携して 昭和 40(1965) 年から継続的に実施している 昭和 63(1988) 年から国の 社会体育指導者の知識 技能審査事業 に基づく指導者養成を開始 その後 平成 12(2000) 年から文部省令としての スポーツ指導者の知識 技能審査事業 となったが 同年 12 月に行政改革大綱が閣議決定され 平成 17 年度末に廃止されることが決定し これに合わせ平成 17 年度より現行の制度がスタートした 現在は 5 領域 15 種の指導者 ( 詳細は別表 ) を養成している 資格により受講人数は異なるが 毎年約 9 千名 ( スポーツリーダー除く ) が受講している 1965 年 ( 昭和 40 年 ) 1971 年 ( 昭和 46 年 ) 1977 年 ( 昭和 52 年 ) 1979 年 ( 昭和 54 年 ) 1982 年 ( 昭和 57 年 ) 1986 年 ( 昭和 61 年 ) スポーツトレーナーの養成スタート 東京オリンピックでの競技者育成 強化のノウハウを全国へ スポーツ医 科学に立脚したスポーツトレーナーの養成を開始 スポーツ指導員の養成スタート 競技力向上のための指導者だけでなく 地域スポーツ振興のための指導者養成を開始 財団法人日本体育協会公認スポーツ指導者制度 を創設 指導者の役割に応じた資格認定と指導体制の確立を目的として 加盟団体と一致協力して 公認スポーツ指導者制度 を制定 新たな発想のもとに共通科目と専門科目を学ぶ スポーツ指導員 コーチ 上級コーチの養成を開始 全国スポーツ指導者連絡会議が発足 全国のスポーツ指導者による1 自らの資質の向上 2 指導方針の徹底 3 活動環境の整備 を目的として全国のスポーツ指導者の活動を促進するために協議する場を作った スポーツドクターの養成スタート スポーツ競技者のケアにあたっている臨床医を対象にスタートした スポーツ関係臨床医相互研修会 (1978 年 ) から 公認スポーツドクター設置要項 に基づいたスポーツドクター制度として スポーツドクターの養成を開始 文部省保健体育審議会が 社会体育指導者の資格付与制度 を国に建議 文部省保健体育審議会がスポーツ指導者の資格付与制度に関し 国がこの建議に基づき同制度の整備に努めることを要望した 1

1987 年文部大臣が 社会体育指導者の知識 技能審査事業に関する規程 を告 ( 昭和 62 年 ) 示 文部省保健体育審議会の建議を受け 国が示す一定の基準を満たす事業を実施できる団体を認定する事業認定制度が創設された 1988 年 財団法人日本体育協会公認スポーツ指導者制度 を改訂 ( 昭和 63 年 ) 国の 社会体育指導者の知識 技能審査事業に関する規程 に基づく制度に改訂 1989~1998 年 <1989 年 ( 平成元年 )> 地域スポーツ指導者 (C B A 級スポーツ指導 ( 平成元年 ~10 年 ) 員 ) 競技力向上指導者(C B A 級コーチ ) が事業認定され 養成スタート 1990 年 ( 平成 2 年 ): 商業スポーツ施設における指導者 (C B A 級教師 ) が事業認定され 養成スタート <1992 年 ( 平成 4 年 )>スポーツプログラマー 1 種 2 種 ( スポーツプログラマー フィットネストレーナー ) 少年スポーツ指導者( 少年スポーツ指導員 少年スポーツ上級指導員 ) が事業認定され 養成スタート <1994 年 ( 平成 6 年 )>アスレティックトレーナーの養成スタート <1998 年 ( 平成 10 年 )>アスレティックトレーナーが事業認定 2000 年 ( 平成 12 年 ) <4 月 > 文部大臣認定による 社会体育指導者の知識 技能審査事業 が スポーツ振興法第 11 条の実施省令として スポーツ指導者の知識 技能審査事業 となる スポーツ指導者の養成が スポーツ振興法に基づく省令として位置づけられ スポーツ指導者の重要性と期待が高まると同時に その責任も高くなった <6 月 >21 世紀に向けた制度の見直し作業をスタート スポーツ指導者制度の更なる充実を図るため 財団法人日本体育協会指導者育成専門委員会内に 指導者制度検討プロジェクト を設置 <12 月 > 行政改革大綱 が閣議決定 行政改革大綱 の中で 公益法人に対する行政の関与の在り方の改革 が示され 公益法人が実施する制度等は社会的に定着 信頼性が確保できている 制度等が多種多様化し 行政による客観的評価が困難で 国民にも分かりにくい 国の責任での事務 事業であるかのような誤解を与える お墨付きがなければ安心できないという意識を改革していく等の理由から いわゆる お墨付き の廃止が決定された スポーツ指導者の知識 技能審査事業に関する規程 も平成 17 年度末を持って廃止となることが決定 2005 年 ( 平成 17 年 ) 財団法人日本体育協会公認スポーツ指導者制度 を改定 2006 年 ( 平成 18 年 ) アシスタントマネジャー クラブマネジャーの養成スタート 2008 年 ( 平成 20 年 ) スポーツ栄養士の養成スタート 2013 年 ( 平成 25 年 ) スポーツデンティストの養成スタート 2

2. 指導者養成の基本コンセプト 公認スポーツ指導者養成の基本コンセプト 公益財団法人日本体育協会及び加盟団体等は 生涯スポーツ社会の実現を目指し 生涯を通じた 快適なスポーツライフ を構築するため その推進の中心となるスポーツ指導者を養成する 公益財団法人日本体育協会公認スポーツ指導者とは 望ましい公認スポーツ指導者とは 公益財団法人日本体育協会及び加盟団体等が 公認スポーツ指導者制度に基づき資格認定する指導者とは スポーツ医 科学の知識を活かし スポーツを安全に 正しく 楽しく 指導し スポーツの本質的な楽しさ 素晴らしさ を伝えることのできる者である 公認スポーツ指導者は 日常の 生活 / 暮らし にスポーツを取り入れることによって 豊かな人生 を得られることを広く一般に定着させるとともに 仲間と楽しく行いたい うまくなりたい 強くなりたい さらに 健康になりたい 長生きしたい という欲求に応えられるよう その実現に向けて サポートする という役割を持つ また 常に自己研鑽を図り 自ら成長 発展するとともに 社会的評価が得られるよう努力することが重要である スポーツ指導者ができること スポーツに初めて出会う子どもたちが 安心してスポーツ活動を楽しめるようサポートすること どの年代からでも スポーツを始められるようサポートすること 生涯を通じてスポーツを楽しむ方法や機会を提供すること スポーツ経験のない人でも スポーツ愛好家 に導くようサポートすること 技能をもっと高めたいという ジュニアからトップレベルまでの競技者の願いが実現するようサポートすること スポーツを通して人間としてのマナー エチケットなど豊かな人間性を涵養すること 3

3. 指導者養成状況 (1) 日体協が養成している指導者資格 日体協および加盟団体等は 生涯スポーツ社会の実現を目指し 生涯を通じた 快適なスポーツライフ を構築するため その推進の中心となるスポーツ指導者を養成している 公認スポーツ指導者は 経験主義ではなくスポーツ医 科学の知識に基づき スポーツを 安全に 正しく 楽しく 指導し スポーツの本質的な楽しさ 素晴らしさ を伝えることができる指導者である 公認スポーツ指導者制度では 年齢 ( 発育発達段階 ) や技能レベル 興味や志向など多様なスポーツ活動に対応するため 指導対象や活動拠点を考慮し 5 領域 14 種類の資格を養成している スポーツ指導基礎資格 日体協が養成している指導者資格 資格役割認定により備えられる知識と能力カリキュラム スポーツリーダー 地域におけるスポーツグループやサークルな スポーツに関する基礎的知識 共通 Ⅰ:35h 18 歳以上 どのリーダーとして 基礎的なスポーツ指導や ボランティアに関する基礎的知 運営にあたる 識 競技別指導者資格 資格役割認定により備えられる知識と能力カリキュラム 指導員 地域スポーツクラブ等において スポーツに初 スポーツに関する基礎的知識 共通 Ⅰ:35h 18 歳以上 めて出会う子どもたちや初心者を対象に 競技 ボランティアに関する基礎的知 専門 :40h 以上 別の専門的知識を活かし 個々人の年齢や性 識 別などの対象に合わせた指導にあたる 競技者育成プログラムの理念と 特に発育発達期の子どもに対しては 総合的な 方法 動きづくりに主眼を置き 遊びの要素を取り入れ 初心者に対する基礎的指導法 た指導にあたる 地域スポーツクラブ等が実施するスポーツ教室 の指導にあたる 施設開放において利用者の指導支援を行う 上級指導員 地域スポーツクラブ等において 年齢 競技レ 競技者育成プログラムの理念と 共通 Ⅰ+Ⅱ:70h 22 歳以上 ベルに応じた指導にあたる 方法 専門 :20h 以上 事業計画の立案などクラブ内指導者の中心的 多様な能力やニーズに対する 4

な役割を担う 地域スポーツクラブ等が実施するスポーツ教室の指導において中心的な役割を担う 広域スポーツセンターや市町村エリアにおいて 指導法 スポーツ教室や各種イベントの企画立案 組織の育成に関する知識 競技別指導にあたる コーチ 地域において 競技者育成のための指導にあ 競技者育成プログラムの理念と 共通 Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ:152.5h 20 歳以上 たる 方法 専門 :60h 以上 広域スポーツセンターや各競技別のトレーニン 国内大会レベルの競技者に対 グ拠点において 有望な競技者の育成にあた する高度な指導法 る 広域スポーツセンターが実施する地域スポーツ クラブの巡回指導に協力し より高いレベルの 実技指導を行う 上級コーチ ナショナルレベルのトレーニング拠点において 競技者育成プログラムの理念と 共通 Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ+Ⅳ:192.5h 22 歳以上 各年代で選抜された競技者の育成強化にあた 方法 専門 :40h 以上 る 国際大会レベルの競技者に対 国際大会等の各競技会における監督 コーチと する高度な指導法 して 競技者が最高の能力を発揮できるよう 強 化スタッフとして組織的な指導にあたる 教師 民間スポーツ施設等において 競技別の専門 競技者育成プログラムの理念と 共通 Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ:152.5h 20 歳以上 的指導者として 質の高い実技指導を行う 方法 専門 :80h 以上 会員 ( 顧客 ) が満足できるよう 個々人の年齢や 多様な能力やニーズに対応す 性別 技能レベルやニーズなどに合わせたサー る高度な指導法 ビスを提供する ホスピタリティに関する知識 民間スポーツ施設等の経営に 関する基礎的知識 上級教師 民間スポーツ施設等において 競技別の専門 競技者育成プログラムの理念と 共通 Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ+Ⅳ:192.5h 22 歳以上 的指導者として質の高い実技指導を行う 方法 専門 :60h 以上 会員 ( 顧客 ) が満足できるよう 個々人の年齢や 多様な能力やニーズに対応す 性別 技能レベルやニーズなどに合わせたサー る高度な指導法 ビスを提供する スポーツ教室や各種イベントの 各種事業に関する計画の立案 指導方針の決 企画立案 定など組織内指導者の中心的役割を担う 組織の育成に関する知識 地域スポーツ経営のためのコンサルティングな 民間スポーツ施設等の健全な らびに経営受託の企画 調整を行う 経営能力 5

フィットネス指導者資格 資格役割認定により備えられる知識と能力カリキュラム ジュニアスポーツ 地域スポーツクラブ等において 幼 少年期の 幼 少年期における活動プログ 共通 Ⅰ:35h 指導員 子どもたちに遊びを通した身体づくり 動きづく ラムに関する知識 専門 :40h 20 歳以上 りの指導を行う 発育 発達過程の心と身体の特 徴を踏まえた指導法 スホ ーツフ ロク ラマー 主として青年期以降のすべての人に対し 地域 フィットネスの維持や向上のた 共通 Ⅰ+Ⅱ:70h 20 歳以上 スポーツクラブなどにおいて フィットネスの維持 めの指導能力 専門 :63h や向上のための指導 助言を行う フィットネスの維持や向上に関 するプログラムを企画する能力 スポーツ相談に関する能力 体力測定に関する能力 フィットネストレーナー 民間スポーツ施設において スポーツ活動を フィットネスの維持や向上のた 現在は新規養成していない 20 歳以上 行う者に対する相談及び指導助言を行う めの指導能力 フィットネスの維持や向上に関 するプログラムを企画する能力 スポーツ相談に関する能力 体力測定に関する能力 フィットネストレーナーについては 現在養成講習会を開催していない メディカル コンディショニング資格 資格役割認定により備えられる知識と能力カリキュラム スポーツドクター スポーツマンの健康管理 スポーツ障害 スポ スポーツ医科学に関する専門 基礎 :25 単位 (25h) ーツ外傷の診断 治療 予防研究等にあたる 的知識 応用 :27 単位 (27h) 競技会等における医事運営ならびにチームドク アンチドーピングに関する専門 ターとしてのサポートにあたる 的知識 スポーツ医学の研究 教育 普及活動等をとお 運動処方に関する専門的知識 して スポーツ活動を医学的な立場からサポー トする スポーツ 歯科医師の立場からスポーツマンの健康管理 現在歯科医師会にて調整中 医科共通 :25 単位 (25h) デンティスト 歯科口腔領域のスポーツ障害 スポーツ外傷の スポーツ歯科医学 :21 単位 診断 治療 予防 研究等にあたる (23h) アスレティック スポーツドクター及びコーチとの緊密な協力のも 機能解剖 運動学的な知識 共通 Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ:152.5h トレーナー とに 競技者の健康管理 障害予防 スポーツ スポーツ外傷の応急処置に関 専門 :600h 20 歳以上 外傷 障害の応急処置 アスレティックリハビリテ する知識と技能 ーション及び体力トレーニング コンディショニン スポーツ傷害の予防対策に関 グ等にあたる する知識と技能 6

競技者のスポーツ現場復帰へ の援助に関する知識と技能 競技者のコンディショニングに 関する知識と技能 スポーツ栄養士 スポーツ活動現場において 競技者の栄養 食 スポーツ医 科学に関する専門 共通 Ⅰ+Ⅱ+Ⅲ:152.5h 22 歳以上 事に関する専門的なサポートにあたる 的知識 専門 :116.5h 競技者の栄養 食事に関する自己管理能力を スポーツ栄養に関する専門的 高める栄養教育を行う 知識 他の専門職と連携する能力 競技者に対する栄養教育 / 栄 養指導を実践する能力 競技者の栄養管理マネジメント 能力 マネジメント資格 資格役割認定により備えられる知識と能力カリキュラム アシスタントマネ 地域スポーツクラブにおいて クラブ員が充実し スポーツに関する基礎的知識 共通 Ⅰ:35h ジャー たクラブライフを送ることができるよう 組織経営 地域スポーツクラブのマネジメン 専門 :35h 20 歳以上 のための諸活動をサポートする トに関する基礎的知識を有し 協働できる能力 クラブマネジャー 地域スポーツクラブにおいて クラブ会員が継 スポーツに関する基礎的知識 共通 Ⅰ:35h 20 歳以上 続的に快適なクラブライフを送ることができるよう 地域スポーツクラブ創設のため 専門 :167.5h 健全なクラブ経営を行う のマネジメント能力 地域スポーツクラブの活動が円滑に行われるた 地域スポーツクラブの健全な経 めに必要な競技別指導者 フィットネス指導者 営のためのマネジメント能力 メディカル コンディショニング指導者などのスタ 事業の計画立案能力 各種資 ッフがそれぞれの役割に専念できるような環境 源の調達活用能力 情報収集 を整備する 分析能力 7

4. 指導者養成講習会のカリキュラム 1カリキュラム構成 スポーツ一般に関する共通科目と競技または資格の専門性などに特化した専門科目をそれぞれ設けている 共通科目を実施することにより すべての指導者が一定のレベルにおいて 共通知識と共通言語を持ち合わせることができ 専門科目によりさらに具体的な指導能力の向上を図ることができる スポーツドクターとスポーツデンティストは別カリキュラムで実施 2 共通科目カリキュラム 科目名 内容 時間数集合自宅学習計 文化としてのスポーツスポーツの概念と歴史 ( スポーツの歴史的発展と現代スポーツの考え方 スポーツを取り巻く環境 ) 文化としてのスポーツ ( スポーツの文化性 文化的内容 スポーツ観 スポーツ規範 ホ ランティア ) 1.5 2.25 3.75 指導者の役割 Ⅰ スポーツ指導者とは ( スポーツ指導者の必要性 スポーツ医科学に関する知識の必要性 ) 指導者の心構え 視点 ( 医科学スタッフとの連携 指導者として必要なコミュニケーションスキル ) 競技者育成プログラムの理念 ( 一貫指導システム 指導者の役割 ネットワーク ) 2 3 5 トレーニング論 Ⅰ 体力とは トレーニングの進め方 ( 原理 原則 トレーニング処方 ) トレーニングの種類 1.5 2.25 3.75 共通 Ⅰ スポーツ指導者に必要な医学的知識 Ⅰ スポーツと健康スポーツ活動中に多いケガや病気救急処置 ( 心肺蘇生法 RICE 緊急時の対応などを含める) 3 4.5 7.5 スポーツと栄養 スポーツと栄養 ( 五大栄養素 栄養のバランス 食事の摂り方 水分補給 ) 1 1.5 2.5 指導計画と安全管理指導計画の立て方 ( 集団の指導計画 個人の指導計画 期別計画 ) スポーツ活動と安全管理 ( 個人的要因 環境的要因 競技特性 ) 1.5 2.25 3.75 ジュニア期のスポーツ 発育発達期の身体的特徴 心理的特徴 発育発達期に多いケガや病気発育発達期のプログラム地域におけるスポーツ振興地域におけるスポーツ振興方策と行政のかかわり ( 日本のスポーツ振興施策の基礎を含む ) 地域スポーツクラブ ( 総合型地域スポーツクラブを中心として ) の機能と役割 ( スポーツ少年団の役割を含む ) 2 1.5 3 2.25 5 3.75 14 21 35 8

共通 Ⅱ 社会の中のスポーツ スポーツと法 科目名 スポーツの心理 Ⅰ スポーツ組織の運営と事業 対象に合わせたスポーツ指導 内容 社会の中のスポーツ我が国のスポーツ振興施策 ( 世界のスポーツ事情と日本のスポーツ振興施策 ) スポーツ事故におけるスポーツ指導者の法的責任スポーツと人権 ( 虐待 セクシュアルハラスメントなど ) スポーツと心スポーツにおける動機づけコーチングの心理スポーツ組織の運営スポーツ事業の計画 運営 評価 ( 総論 スポーツ教室の実施 運営 ) 広域スポーツセンター ( ナショナルスポーツセンターを含め ) の機能と役割中高年者とスポーツ女性とスポーツ障害者とスポーツ 時間数 集合自宅学習 計 2 3 5 2 3 5 3 4.5 7.5 4 6 10 3 4.5 7.5 14 21 35 共通 Ⅲ 科目名 内容 時間数集合自宅学習計 指導者の役割 Ⅱ プレーヤーと指導者の望ましい関係 ミーティングの方法競技者育成プログラムの理念に基づく展開 3 4.5 7.5 アスリートの栄養 食事 アスリートの栄養摂取と食生活 2 3 5 スポーツの心理 Ⅱ メンタルマネジメント ( メンタルトレーニング プレッシャー あがり スランプの対処法含む ) 指導者のメンタルマネジメント 4 6 10 身体のしくみと働き 運動器のしくみと働き 呼吸循環器系の働きとエネルギー供給スポーツバイオメカニクスの基礎 ( 歩く 走る 跳ぶ 泳ぐ 投げる 蹴るなど ) 4 6 10 トレーニング論 Ⅱ トレーニング理論とその方法 トレーニング計画とその実際体力テストとその活用スキルの獲得とその獲得過程 8 12 20 競技者育成のための指導法 競技者育成と評価 競技者育成システムにおける指導計画 ( 海外の競技者育成システム事例の紹介 ) 競技力向上のためのチームマネジメント ( 現状把握 情報収集 分析 計画 実践 評価 リーダーシップほか ) 競技スポーツとIT(VTR, インターネットなどを利用した情報収集 分析 ) 4 6 10 スポーツ指導者に必要な アスリートの健康管理 医学的知識 Ⅱ アスリートの内科的障害と対策 アスリートの外傷 障害と対策アスレティックリハビリテーションとトレーニング計画コンディショニングの手法 ( ストレッチンク テーヒ ンク アイシンク スホ ーツマッサーシ ) スポーツによる精神障害と対策特殊環境下での対応ドーピング防止 ( ドーピングコントロールを含む ) 8 12 20 33 49.5 82.5 共通 Ⅳ 科目名 トップアスリートを取り巻く諸問トップアスリートの特徴海外遠征の諸問題とその対応 ( 特殊環境 心理的問題 リスクマネジメント ) 国際競技力向上のための環境 (JOC JISSの活動 取組み ) 情報戦略 ( 情報の収集 分析 テクニカルサポートとの連携 ) 競技者を取り巻く環境 ( マスコミ対策 キャリアターミネーションとセカンドキャリア 肖像権 契約 仲裁機構など ) 指導能力を高めるためのコミュニケーションスキル ( ロジカルシンキング 意思伝達 交渉能力 調整能力の獲得 向上 ) スキルアッププログラムプレゼンテーションスキル ( 提案 発表能力の獲得 向上 ) 9 内容 時間数 集合自宅学習 計 8 12 20 8 12 20 16 24 40

5. 指導者養成講習会の実施状況 公認スポーツ指導者養成講習会の実施状況は 図表 2 に示したとおりである 受講形態や時間数は 資格によって異なり 原則として共通科目を日体協が 専門科目を各競技団体等が実施している 日体協が実施する共通科目については 共通 Ⅰは通信講座で実施し Ⅱ Ⅲ Ⅳは集合講習会および自宅学習となっている 専門科目の実施形態は 競技 資格によって異なるが それぞれの競技 資格特性を踏まえた内容で構成されている 下記図表のとおり 平成 24 年度の養成講習会受講者数は 合計で 30,900 人となっている なお 平成 18 年度に受講者数が大幅に増加しているのは スポーツリーダー資格の養成を開始したことによる 公認スポーツ指導者養成講習会の実施状況 ( 平成 24 年度 ) 資格名指導員上級指導員コーチ上級コーチ教師上級教師 受講条件 18 歳以上 22 歳以上 20 歳以上 22 歳以上 20 歳以上 22 歳以上 共通科目 会場数 通信講座 (NHK 学園 ) 16 会場 ( 都道府県体協にて開催 ) 10 会場 ( 東京 5 大阪 3 福岡 2) 3 会場 ( 東京 3) 10 会場 ( 東京 5 大阪 3 福岡 2) 3 会場 ( 東京 3) 集合講習会時間数 - 14 時間 40 時間 62 時間 40 時間 62 時間 講習会日数 - 2 日 5 日 5 日 +3 日 5 日 5 日 +3 日 受講料 21,000 14,700 18,900 46,200 56,700 113,400 専門科目 会場数 133 会場 17 会場 24 会場 8 会場団体による団体による 集合講習会時間数 30 時間 20 時間 40 時間 20 時間 50 時間 30 時間 講習会日数 団体による ( 約 4~5 日 ) 団体による ( 約 3~4 日 ) 団体による ( 約 4~5 日 ) 団体による ( 約 3~4 日 ) 団体による 団体による 受講料 14,700 10,500 10,500 16,800 団体による団体による 受講者数 5,410 326 954 79 59 11 合格率 ( 概算 ) 90~100% 80~90% 60~70% 60~70% 60~70% 60~70% 登録者数 (2012/10/01) 99,468 15,245 13,983 4,961 3,903 1,609 10

資格名 スポーツプログラマー ジュニアスポーツ指導員 受講条件 20 歳以上 20 歳以上 アスレティックトレーナー 20 歳以上団体からの推薦 スポーツドクター 医師免許取得後 5 年を経過 スポーツ栄養士 22 歳以上の管理栄養士 アシスタントマネジャー 20 歳以上 クラブマネジャー 20 歳以上クラブからの推薦 P C スキル 共通科目 会場数 2 会場 通信講座 (NHK 学園 ) 10 会場 ( 東京 5 大阪 3 福岡 2) 1 会場 ( 東京 ) 10 会場 ( 東京 5 大阪 3 福岡 2) 通信講座 (NHK) または集合講習 通信講座 ( 独自 ) 集合講習会時間数 28 時間 - 40 時間 25 時間 40 時間 講習会日数 5 日 - 5 日 2 日 +2 日 5 日 受講料 21,000 21,000 18,900 21,000 18,900 24,000 21,000 専門科目 会場数 1 会場 2 会場 1 会場 1 会場 ( 東京 ) 1 会場 37 会場 1 会場 集合講習会時間数 63 時間 27 時間 190 時間 27 時間 78 時間 14 時間 67 時間 講習会日数 4 日 +5 日 3 日 +2 日 2 日 +4 日 +5 日 +7 日 +7 日 2 日 +2 日 +2 日 4 日 +4 日 +3 日 団体による (2~4 日 ) 2 日 +3 日 +4 日 受講料 52,500 21,000 59,100 28,000 18,900 団体による 84,000 受講者数 98 152 95 237 49-45 合格率 ( 概算 ) 90~100% 90~100% 18.0% 90~100% 43.5% 90~100% 93.0% 登録者数 (2012/10/01) 4,858 5,286 1,861 5,471 92 4,155 289 受講者数の推移 35,000 名 30,000 名 28,545 名 29,428 名 29,941 名 29,428 名 31,017 名 31,877 名 30,900 名 25,000 名 20,000 名 15,000 名 10,000 名 10,314 名 5,000 名 0 名 平成 17 年度平成 18 年度平成 19 年度平成 20 年度平成 21 年度平成 22 年度平成 23 年度平成 24 年度 11

6. 免除適応コースの実施状況 スポーツ指導者養成講習会免除適応コース承認システム では 大学 専門学校等でスポーツ指導者養成講習会と同等のカリキュラムを履修することにより 講習 試験の一部またはすべての免除を受けることが可能になっている 免除適応コースでは 現在 共通科目 Ⅰ~Ⅲおよび 16 の専門科目の履修が可能になっている 平成 24 年度現在 全国で 232 の大学 専門学校等が免除適応コース承認校として承認されている 免除適応コース承認校の推移 大学 短期大学専門学校合計 平成 2 年度 6 3 9 平成 3 年度 10 5 15 平成 4 年度 11 8 19 平成 5 年度 14 8 22 平成 6 年度 19 9 28 平成 7 年度 23 10 33 平成 8 年度 28 10 38 平成 9 年度 38 17 55 平成 10 年度 41 17 58 平成 11 年度 42 19 61 平成 12 年度 46 24 70 平成 13 年度 53 28 81 平成 14 年度 59 28 87 平成 15 年度 71 30 101 平成 16 年度 71 33 104 平成 17 年度 87 36 123 平成 18 年度 108 38 146 平成 19 年度 133 41 174 平成 20 年度 164 38 202 平成 21 年度 166 41 207 平成 22 年度 177 41 218 平成 23 年度 186 38 224 平成 24 年度 193 39 232 12

7. 公認スポーツ指導者の登録状況 (1) 登録者数 公認スポーツ指導者資格は 講習 試験を修了した後 登録手続きをおこなうことによってはじめて公認スポーツ指導者として認定される 公認スポーツ指導者の資格有効期間は 4 年間であり 資格を更新するためには 更新のための義務研修 を受講する必要がある 一部の競技 資格においては 競技 資格ごとに定められている研修の要件を満たす必要がある 公認スポーツ指導者登録者数は 平成 24 年 10 月時点で 389,113 名 ( スポーツリーダー スポーツトレーナーを除くと 161,907 名 ) となっている 都道府県別登録者数一覧 ( 人 ) 実登録者数 149,838 人 競技別指導者資格 フィットネス資格 メディカル コンディショニング資格 マネジメント資格 資格名 指導員 コーチ 教師 スポーツフィットネスジュニアスポーツアスレティック スポーツ スポーツ アシスタント クラブ 合計 ブロック県名 指導員 上級指導員 コーチ 上級コーチ 教師 上級教師プログラマートレーナー 指導員 トレーナー ドクター 栄養士 マネジャーマネジャー 1 北海道北海道 4,614 711 479 136 339 144 345 84 311 63 230 5 193 15 7,669 2 青 森 1,219 239 120 59 12 10 43 3 40 9 96 1 77 4 1,932 3 岩 手 1,483 308 243 74 20 22 60 9 58 8 69 2 86 1 2,443 4 東 宮 城 1,734 199 216 83 41 20 92 11 183 25 107 1 101 2 2,815 5 北 秋 田 840 249 122 36 12 13 28 5 57 8 37 0 75 1 1,483 6 山 形 1,192 363 180 76 49 24 42 4 90 9 73 0 85 5 2,192 7 福 島 1,766 322 242 61 57 59 56 10 107 5 60 1 138 6 2,890 8 茨 城 2,417 408 357 129 74 22 86 10 124 38 105 2 101 7 3,880 9 栃 木 1,611 288 235 79 52 31 75 5 86 15 94 2 126 11 2,710 10 群 馬 1,913 377 320 91 70 40 237 12 98 23 173 2 69 4 3,429 11 関 埼 玉 5,657 850 753 253 256 73 327 50 319 110 144 5 118 7 8,922 12 東 千 葉 3,087 422 578 194 195 63 322 40 200 139 159 4 135 8 5,546 13 東 京 8,750 1,713 1,579 674 564 235 536 96 486 359 765 18 226 36 16,037 14 神奈川 4,821 964 849 349 373 112 425 50 261 253 375 8 177 13 9,030 15 山 梨 1,479 145 188 75 23 11 171 5 60 10 43 0 55 4 2,269 16 長 野 2,828 319 278 63 122 94 58 13 105 26 100 3 145 4 4,158 17 北 新 潟 1,936 446 251 82 126 84 67 9 144 19 65 3 92 10 3,334 18 信 富 山 1,666 155 233 69 45 15 49 9 51 7 93 1 67 19 2,479 19 越 石 川 1,291 266 164 63 36 15 93 5 43 9 99 1 77 4 2,166 20 福 井 1,180 74 156 41 31 4 26 1 50 8 55 0 54 5 1,685 21 静 岡 4,364 477 480 198 99 33 110 17 157 71 116 3 168 5 6,298 22 東 愛 知 4,144 593 525 207 203 95 217 41 223 98 189 1 175 11 6,722 23 海 三 重 1,710 270 209 81 60 17 66 7 84 15 80 2 32 4 2,637 24 岐 阜 2,249 273 250 61 68 44 47 11 109 20 111 1 94 8 3,346 25 滋 賀 1,582 164 204 71 47 9 68 6 102 14 53 2 61 5 2,388 26 京 都 1,949 341 288 124 65 28 120 18 158 30 157 0 142 3 3,423 27 近 大 阪 4,141 727 575 330 240 64 329 112 368 146 182 4 121 10 7,349 28 畿 兵 庫 3,264 521 448 179 126 61 125 24 172 82 177 7 29 7 5,222 29 奈 良 1,300 179 166 53 33 8 53 4 56 12 73 2 80 7 2,026 30 和歌山 862 102 129 37 25 6 20 4 45 14 63 1 56 4 1,368 31 鳥 取 764 75 133 37 17 1 19 2 20 1 50 1 18 3 1,141 32 島根 1,047 127 144 40 21 16 26 3 46 0 54 1 53 3 1,581 33 中国岡山 1,418 233 211 72 36 7 45 5 77 19 113 0 50 2 2,288 34 広島 2,469 254 304 120 69 25 79 7 104 38 108 0 64 8 3,649 35 山 口 1,293 150 213 54 16 13 33 3 77 5 67 0 31 1 1,956 36 香 川 1,049 175 185 51 22 7 29 6 73 12 79 0 65 2 1,755 37 四 徳 島 802 58 124 37 14 6 34 2 57 8 43 0 56 3 1,244 38 国 愛 媛 2,001 274 199 62 27 7 43 4 51 12 90 2 94 6 2,872 39 高 知 815 79 124 34 5 2 18 2 29 6 68 1 86 1 1,270 40 福 岡 2,068 282 372 129 99 32 55 1 98 49 176 2 71 7 3,441 41 佐 賀 871 84 141 37 5 4 11 0 28 10 48 0 34 0 1,273 42 長 崎 1,261 118 172 39 13 5 25 2 32 9 69 0 42 2 1,789 43 九 熊 本 1,635 274 212 58 18 4 39 3 54 19 62 2 113 7 2,500 44 州 大 分 1,114 156 177 49 17 3 22 2 41 5 89 1 61 1 1,738 45 宮 崎 1,123 116 138 36 12 3 23 4 50 9 56 0 64 6 1,640 46 鹿児島 1,464 219 184 45 31 9 27 1 58 7 99 0 34 4 2,182 47 沖 縄 1,225 106 133 33 18 9 37 4 44 7 57 0 64 3 1,740 合 計 99,468 15,245 13,983 4,961 3,903 1,609 4,858 726 5,286 1,861 5,471 92 4,155 289 161,907 スポーツリーダー スポーツトレーナー資格を除く 13

競技別資格でみると サッカーの 31,404 名がもっとも多く 以下 水泳 バレー ボール ソフトボールと続いている 競技 資格 競技別登録者数一覧 指導員コーチ教師指導員上級指導員コーチ上級コーチ教師上級教師 1 陸上競技 1,349 148 749 297 - - 2,543 2 水泳 12,498 1,677 2,288 760 2,524 513 20,260 3 サッカー 26,393-3,474 1,537 - - 31,404 4 スキー 610 3,726 99 17 444 435 5,331 5 テニス 2,968 1,489 257 230 385 162 5,491 6 ボート 266 2 252 73 - - 593 7 ホッケー 42 0 245 74 - - 361 8 ボクシング 10-165 19 - - 194 9 バレーボール 11,599 1,027 530 378 - - 13,534 10 体操 756 195 587 77 - - 1,615 11 バスケットボール 4,910 134 296 148 - - 5,488 12 スケート 233-203 68 83-587 13 レスリング 99 2 1 33 - - 135 14 セーリング 401 199 108 72 - - 780 15 ウエイトリフティング 74 0 142 55 - - 271 16 ハンドボール 1,114 45 339 88 - - 1,586 17 自転車 188 1 175 38 - - 402 18 ソフトテニス 2,561 479 296 24 - - 3,360 19 卓球 1,915 1,001 396 96 - - 3,408 20 軟式野球 817 0 126 6 - - 949 21 相撲 161 2 - - - - 163 22 馬術 4-337 0 - - 341 23 柔道 96-429 65 - - 590 24 ソフトボール 12,046 863 146 51 - - 13,106 25 フェンシング 75-78 43 - - 196 26 バドミントン 2,097 544 266 48 - - 2,955 27 弓道 3,207 285 109 - - - 3,601 28 ライフル射撃 10 0 196 21 - - 227 29 剣道 950 320 - - - - 1,270 30 近代五種 0 0 25 11 - - 36 31 ラグビーフットボール 1,105 80 595 171 - - 1,951 32 山岳 1,124 1,386 69 88 - - 2,667 33 カヌー 164 7 242 30 - - 443 34 アーチェリー 604 22 13 - - - 639 35 空手道 2,040 1,188 417 255 - - 3,900 36 アイスホッケー 146 0 0 10 - - 156 37 銃剣道 672 44 0 - - - 716 38 クレー射撃 0-3 1 - - 4 39 なぎなた 974 150 127 48 - - 1,299 40 ボウリング 854 7 118 7 0 0 986 41 綱引 16 - - - - - 16 42 ゲートボール 1,794 0 - - - - 1,794 43 カーリング 297 67 0 0 - - 364 44 パワーリフティング 133 0 - - - - 133 45 グラウンド ゴルフ 157 - - - - - 157 46 トライアスロン 121 - - - - - 121 47 バウンドテニス 26 1 - - - - 27 48 エアロビック 873 62 0 19 30 0 984 49 バイアスロン 3-31 3 - - 37 50 ローラースケート 0-0 0 - - 0 51 ダンススポーツ 162-54 - - - 216 52 アメリカンフットボール 220 - - - - - 220 53 プロゴルフ - - - - 143 159 302 54 プロテニス - - - - 237 188 425 55 職業スキー - - - - 57 152 209 56 スクーバ ダイビング 455 92 - - - - 547 57 その他 79 - - - - - 79 合計 99,468 15,245 13,983 4,961 3,903 1,609 139,169 14 合計 ( 人 )

(2) 登録者数推移 登録者数の推移をみると 下記表のとおり制度創設以降常に上昇傾向にある なお 平 成 18 年度に登録者数が著しく増加しているのはスポーツリーダー資格 ( 永年認定 ) の 創設によるものである 登録者数の推移 450,000 400,000 389113 358,755 350,000 331,732 300,000 271,203 259,360 250,000 240,954 231,017 200,000 150,000 100,000 50,000 全体 スポーツリーダーを除く 57,417 49,442 40,720 33,012 32,923 33,569 35,502 146,569 152,801 120,812 140,428 107,618 110,405 87,624 92,180 95,839 98,340 102,858 128,592 132,179 124,540 76,832 81,095 71,193 71,071 161907 0 S62.10 S63.10 H1.10 H2.10 H3.10 H4.10 H5.10 H6.10 H7.10 H8.10 H9.10 H10.10 H11.10 H12.10 H13.10 H14.10 H15.10 H16.10 H17.10 H18.10 H19.10 H20.10 H21.10 H22.10 H23.10 H24.10( 年月 ) 15

8. 更新のための義務研修 更新のための義務研修は 日体協および加盟団体等が開催しているが 主な研修会は図表 10に示したとおりである 更新のための義務研修の受講率は 平成 23 年度更新対象者で 67.4% となっている 登録規程において 有効期間 4 年間のうち最低 1 回は義務研修会への参加を義務付けていたが これまで徹底できていなかった 平成 25 年 10 月更新から この規定を徹底し 義務研修に参加していない指導者は更新できなくなる 主な更新のための義務研修 研修会名 コース数 1コースあたり定員 公認スポーツ指導者全国研修会 1 500 中高年のための運動プログラム に関する研修会 1 50 スポーツドクター研修会 3 ( 会場により異なる ) アスレティックトレーナー研修会 5 200 クラブマネジャー研修会 1 50 生涯スポーツ 体力つくり全国会議 1 1000 総合型地域スポーツクラブリスクマネジメント研修会 10 50~100 競技別研修会 ( 団体により異なる ) ( 団体により異なる ) 都道府県スポーツ指導者研修会 86 ( 団体により異なる ) 16

スポーツ指導者に求められる資質 能力について プレイヤーズファーストに立脚し 指導対象者の ニーズの実現に向けたサポート 指導者対象者との良好な関係を構築する コミュニケーション能力 スポーツ医 科学に立脚した指導 17

日本体育協会における暴力根絶に向けた取り組み 1. 日本体育協会としての主な取り組み平成 12 年 3 月 14 日 倫理委員会規程 を制定 倫理委員会を設置平成 16 年 4 月 1 日 日本体育協会及び加盟団体における倫理に関するガイドライン 役 職員倫理規程 を制定 加盟団体へ報告 以降 日体協ホームページ及び規程集で公開 平成 25 年 1 月 16 日大阪市立桜宮高校の件を受けて本会の対応を報告 1 月 21 日加盟 ( 準加盟及び協力 ) 団体へのスポーツ指導者の指導対応に関する通知ガイドラインに基づく事項の徹底について 加盟団体等に対し通知 併せて 加盟団体等の倫理規程等の整備状況について調査依頼 1 月下旬 ~2 月上旬全国 9 地区で開催する日本スポーツ少年団ブロック会議において スポーツ少年団における対応を協議 検討 2 月 7 日加盟 ( 準加盟及び協力 ) 団体へのスポーツ指導における暴力根絶への対応に関する通知本会加盟団体等と連携 協力し スポーツ指導における暴力の根絶に努めていくことを本会加盟団体等に対し 文書通知 2 月 14 日登録指導者に対する指導者育成専門委員会 監物委員長のメッセージ発信 2 月 25 日 スポーツ指導者に対する本会 張会長のメッセージ発信 スポーツ少年団関係者に対する日本スポーツ少年団 坂本本部長のメッセージ発信 3 月 10 日情報誌 Sports japan (3 4 月発行の特別号 ) にて体罰根絶に向けた特集を掲載 4 月 25 日 スポーツ界における暴力行為根絶に向けた集い の開催と 暴力行為根絶宣言 を採択 2. スポーツ指導者育成事業における主な取り組み <これまでの取り組み> (1) 養成講習会受講者を対象とした取り組み 共通科目テキストでの学習 指導者の役割 ( 共通科目 Ⅰ Ⅲ) では スポーツ指導者として必要な心構えや指導に必要なコミュニケーション能力 ( スキル ) 等について学ばせるとともに スポーツと法 ( 共通科目 Ⅱのテキスト ) では 明確に 暴力は処罰の対象となる 体罰は違法である と示している 18

21 世紀のスポーツ指導者 - 望ましいスポーツ指導者とは- ( 小冊子 ) 受講者に対して配布する本小冊子において 公認スポーツ指導者養成の基本コンセプトを示すとともに 求められるスポーツ指導者像 望ましい公認スポーツ指導者像を示している (2) 登録指導者を対象とした取り組み 情報誌 指導者のためのスポーツジャーナル (2009 年冬号平成 21 年 11 月 20 日発行 ) にて さよなら 体罰 を特集し 体罰の一掃を訴えた (3) 臨時指導者育成専門委員会の開催 臨時の委員会を 2 月 12 日 ( 火 ) に開催し 下記の (4) と (5) を検討すると ともに 今後の対応について検討した (4) 登録指導者に向けたメッセージの発信 監物永三指導者育成専門委員会委員長からスポーツ指導における暴力根絶の メッセージを平成 25 年 2 月 14 日に発信 ( 臨時指導者育成専門委員会での了承後 ) (5) 公認スポーツ指導者養成団体連絡会議の開催スポーツ指導における暴力根絶に向けた取り組みについて協議することを目的に開催した < 対象者 > 公認スポーツ指導者養成団体の指導者養成部門担当委員と事務担当者 < 期日 > 平成 25 年 2 月 28 日 ( 木 )15:00~ < 議題 >スポーツ指導における暴力根絶についてほか < 今後の取り組み> 短期的な取り組み (1) 養成講習会における取り組み 養成講習会講義内容の改善 指導者の役割 等の講義では 講習会担当講師と連携を図り スポーツ指導における暴力根絶に向けた内容を強調していく また グループワーク等で受講者同士が意見交換をする時間を設けるなど より理解を深める手法も検討していく 共通科目テキスト内容の改善共通科目テキストについては これまでも定期的な見直しを行っているが 共通科目 Ⅰ 及びⅢにおいて 暴力を禁止する直接的な表記がない そのため 平成 25 年度については スポーツ指導者としての倫理や暴力根絶に向けた資料を別刷りで作成 配布するなどの対応をすることでテキスト 19

の補完をする (2) 登録指導者を対象とした取り組み 研修会における取り組み登録指導者への資格更新要件として参加を義務付けている研修会において フェアプレイの精神 スポーツ指導者としての倫理や暴力根絶に向けた内容等の研修を実施していく また 日体協が毎年 12 月に開催している公認スポーツ指導者全国研修会においても同様の内容をテーマに据え 実施する (3) スポーツ指導者の倫理ガイドライン ( 仮称 ) の策定について スポーツ指導者の倫理ガイドライン ( 仮称 ) を新たに策定し スポーツ関係者 に広く配布し啓発を図る 中 長期的な取り組み (1) 養成講習会における取り組み 共通科目テキストの改訂平成 26 年度のテキスト改訂では スポーツ指導者としての倫理や暴力根絶に向けた内容を新たに盛り込む カリキュラムの改訂指導者の資質の向上に向け カリキュラムの改訂について検討していく (2) 登録指導者を対象とした取り組み 研修会における取り組み登録指導者への資格更新要件として参加を義務付けている研修会において フェアプレイの精神 スポーツ指導者としての倫理や暴力根絶に向けた内容等の研修を実施していく また スポーツ指導者の倫理ガイドライン ( 仮称 ) を配布し 継続した啓発に努めていく 指導者マイページ を活用した取り組み日体協公認スポーツ指導者登録管理システム上における 指導者マイページ 等を通じてフェアプレイの精神 スポーツ指導における暴力根絶に向けたメッセージを継続して発信していく (3) 公認スポーツ指導者養成団体等に対する取り組み 各種全国会議や事務担当者会議等でフェアプレイの精神 スポーツ指導者としての倫理や暴力根絶に向けたメッセージを継続して発信し 各団体と連携 協力した活動をする 指導者養成に消極的な団体へ働きかけるとともに 未だに選手時代 過去の実 20

績に重きをおいている団体に対し 指導者の資質を高めるため指導者育成事業 を推進していく必要性を強く訴えるなど指導を強める 21