読売ブリッジサロン フジコーの現状と成長戦略 2017 年 10 月 28 日 ( 土 ) KDDI 大手町ビル 2 階 KDDI ホール 東京証券取引所第 2 部 証券番号 2405 http://www.fujikoh-net.co.jp/ 1
会社概要 設立 ( 登記 ) 本社所在地 事 業 内 容 資 本 金 売 上 高 経 常 利 益 従 業 員 数 関 係 会 社 1974 年 2 月 ( 創業 1972 年 3 月 ) 東京都台東区駒形二丁目 7 番 5 号前川ビル 5 階 建設系リサイクル事業 / 食品系リサイクル事業 / 白蟻解体工事森林発電事業 6 億 2,987 万円 (2017 年 6 月末現在 ) 33 億 6,347 万円 (2017 年 6 月期 ) 1 億 8,053 万円 (2017 年 6 月期 ) 107 名 (2017 年 6 月現在 ) ( 株 ) 一戸フォレストパワー バイオマス発電事業 ( 株 ) 一戸森林資源 発電用燃料チップ製造販売 御所野縄文パワー ( 株 ) 電力の小売販売 御所野縄文電力 ( 株 ) 電力の小売販売 ( 株 ) 遊楽ファーム 有機農産物の生産販売農作物栽培試験 2
事業の沿革 1972 1974 1991 2000 2007 2016 住宅の害虫防除 白蟻駆除工事からスタート 白蟻の新築工事受注に向け 解体工事を開始 工事の廃棄物処理を目的に廃棄物処理業を開始 事業拡大に向け食品リサイクル事業を開始 CO2 の削減 適正処理 高収益発電事業を開始 森林木材を活用したバイオマス発電事業を開始森林資源を燃料化 ~ 発電 ~ 電力の小売 3
事業内容 建設系リサイクル事業 首都圏近郊の廃棄物処理会社 ハウスメーカー並びに工場 倉庫 ショッピングセンター等からの委託を受け 木くず 紙くず 廃プラスチック類等の産業廃棄物及び一般廃棄物を焼却 破砕 リサイクル処理を行っております 発電施設では受入れた木くず等のバイオマス ( 生物資源 ) を原料とした発電により 温室効果ガスの削減を推進し 自然エネルギーとして付加価値の高い電力販売を行っております 食品系リサイクル事業 食品関連事業者等からの委託を受け リサイクルが可能な食品循環資源である産業廃棄物及び一般廃棄物を 発酵分解による堆肥化 発酵による液状飼料へのリサイクル処理を行っております 再生堆肥の品質向上を目的として 農地での栽培試験及び農作物の生産販売を 遊楽ファームにて行っております 4
事業内容 森林発電事業 森林資源である未利用木材 製材所から発生する製材くず等を購入し 自社で保有する燃料化工場 ( 一戸森林資源 ) で 破砕 粒度並びに水分調整を行います 製品化された燃料チップをエネルギー源として 自社で保有する発電施設 ( 一戸フォレストパワー ) で 自然エネルギー電力の発電を行います 発生した電力は自社の PPS( 御所野縄文パワー ) を通じて 地元の小中学校 公共施設 事業会社へ電力供給を行っております 白蟻解体工事 ( 白蟻防除 家屋解体工事 ) 建築関連事業者等からの依頼により 住宅及びアパート等の解体工事 白蟻予防工事の見積調査及び施工を主として行っております あわせて リフォーム会社からの依頼により 既存住宅の白蟻防除工事 家屋害虫の駆除工事等を行っております 5
経営理念 住まいと環境 を守る 当社では 住宅を木材害虫や衛生害虫から守り 自然界 では昆虫類と共存することを理念としました 時代ととも に変化し 現在では 里山の保護や廃棄物による環境破 壊の防止も追加しております 建設系リサイクル事業の経験を生かして食品系及びバイオマスリサイクル事業の拡大 新技術の開発によって 廃棄物をエネルギー資源として活用する事業に注力 6
当社の特徴 許可品目が多い( 民間では少ない一般廃棄物処分業許可 ) 取扱い廃棄物の多様化( 建設 食品工場 製造業 飲食等 ) 創業時から社会的に意義のある事業活動 最新鋭の処理施設と技術導入 信頼と安心感 食品リサイクル事業のパイオニア 農業との連携 廃棄物処分業としてのバイオマス発電 収益と環境 森林資源でのバイオマス発電 電力小売り 地産地消 7
1. 廃棄物処理の概要 8
廃棄物処理業界について 廃棄物 一般廃棄物 産業廃棄物以外 一般廃棄物 ( 年間約 5 千万トン ) 産業廃棄物 産業廃棄物 ( 年間約 4 億トン ) 産業廃棄物 1) 燃え殻 2) 汚泥 3) 廃油 4) 廃酸 5) 廃アルカリ 6) 廃プラスチック類 7) 紙くず 8) 木くず 9) 繊維くず 10) 動植物性残渣 11) 動物系固形不要物 12) ゴムくず 13) 金属くず 14) ガラスくず コンクリートくず 陶磁器くず 15) 鉱さい 16) がれき類 17) 動物のふん尿 18) 動物の死体 19) ばいじん類 20) 上記 19 種類の産業廃棄物を処理したもの 21)1~20の廃棄物 航行廃棄物 携帯廃棄物を除く輸入された廃棄物 9
廃棄物処理の流れ 排 収 フジコーの事業領域 埋立て処分 出 集運搬 中間処理 減量安定化発電 収集運搬 再生利用 10
廃棄物について 11
廃棄物について 12
廃棄物について 13
廃棄物について 14
2. 業績について 15
業績について 取組状況 建設系リサイクル事業 効率的な受入態勢と受入時のサービス向上に努めてまいりました受入数量を制限お客様への迅速な対応分別処理工程の効率化受入数量及び売上高の安定化新規取引先からの受注拡大 食品系リサイクル事業 鉾田ファームを譲渡液状化飼料のリサイクル販売に注力 森林発電事業 当連結会計年度より通年稼働での営業運転 燃料となる木材調達 チップ化 発電 電力小売計画通り推移 16
業績について 取組状況 売上高 8 期連続増収 (15.39 億円 33.63 億円 ) 単位 : 百万円 17
業績について 取組状況 建設系リサイクル事業 受入数量と外注委託数量のバランスを考慮 受入時のサービス向上と安全で効率的な前処理工程 受入数量は事業停止の影響を大きく受ける 前期比で焼却施設 27.1% 発電施設 28.5% 廃プラスチック類破砕圧縮施設 23.4% 新規取引先の開拓 非建設系廃棄物の受入拡大 18
業績について 取組状況 食品系リサイクル事業 食品循環資源の受入拡大新規取引先の開拓に注力 一般廃棄物の割合が多く 事業停止の影響は軽減 受入数量は前期比 1.6% 増加 液状化飼料の販売数量 20.9% 減少 販売先の肥育頭数の減少 事業停止期間の飼料化制限 19
業績について 取組状況 森林発電事業 平成 28 年 6 月稼働開始当期末で13ヶ月の稼働 電気引込線の変更工事 冬季に備えた自主点検等を実施 当連結会計年度の発電停止日数は18 日程度で順調 当連結会計年度末の木材在庫数量は48,000トン 当期に必要な木材資源を期中に仕入 製材工場の背板 + 貯蔵原木により効率的な発電を継続 20
業績について セグメント別の構成割合 平成 29 年 6 月期 (2017 年 6 月期 ) 損益実績 売上総利益 森林発電 44.6% 建設系 34.2% 森林発電 57.2% 建設系 23.4% 解体 白蟻 5.6% バイオマス発電 9.1% 食品系 6.5% バイオマス発電 12.0% 食品系 5.7% 解体 白蟻 1.7% 21
業績について 決算推移 ( 単位 : 百万円 ) 一戸フォレストパワーの準備 建設工事 廃棄物処理業の事業停止 24 年 6 月期までリスケ期間中 リスケ後の営業改善 22
業績について 有利子負債の推移 森林発電施設の新設により増加 建設不動産不況 リスケ実施 発電施設の新設 稼働開始 社債発行による正常化 23
業績について 次期 ( 平成 30 年 6 月期 ) の業績見通し 売上高 3,600 百万円 ( 前期比 7.0% 増 ) 営業利益 340 百万円 ( 前期比 48.6% 増 ) 経常利益 300 百万円 ( 前期比 66.2% 増 ) 当期純利益 200 百万円 ( 前期比 139.8% 増 ) 次期 ( 平成 30 年 6 月期 ) の配当予想 1 株当たり 12 円 24
3. バイオマス発電事業の概要 25
森林発電事業の概略 26
森林発電事業の概略 27
発電施設外観及び内部 28
森林発電施設の概要 29
4. 今後の取り組み 30
今後の取り組み 事業環境 廃棄物 リサイクルを取り巻く事業環境首都圏における再開発事業 賃貸住宅建設の増加堅調に推移 2020 年開催の東京オリンピック向け建設工事 土地価格の高騰建設需要の拡大を期待する機運の高まり 中長期的には少子高齢化等の影響 市場環境は縮小傾向 森林発電事業を取り巻く事業環境自然エネルギーに対する電力需要 新規雇用の創出等堅調に推移する見通し 市場環境を認識し 継続的な成長と健全な財務体質の維持 向上 31
今後の取り組み 法令順守体制の徹底 全ての事業活動において 法令順守の徹底を目的とした組織運営 関係機関との連携により 一層の体制強化に努めてまいります 廃棄物処分業の信頼回復 受入時のサービス向上と安全 安心な処分事業を推進 関係者からの信頼回復に取り組んでまいります 電力小売事業の拡大 地産地消型の事業モデルを推進する電力小売事業の拡大 森林発電事業の安定稼働 森林木材の安定調達 ~ 燃料加工 ~ 発電効率的な運営を推進 32
今後の取り組み 間接 直接金融を含めた機動的な資金調達 顧客基盤の拡大に向けた営業力の強化 経営環境の変化に対応可能な人材育成を目的とした研修制度 建設系リサイクル事業受入時のサービス向上と効率的な受入体制による安定稼働 食品系リサイクル事業 液状化飼料の販売拡大 その他事業新築工事 リフォーム工事廃棄物の収集運搬 解体工事の受注拡大 森林発電事業電力小売事業の拡大 発電施設の安定稼働 木材の安定調達 33
今期の取り組み 既存事業の売上回復 収益改善 信頼の回復とがれき類等の新規許可取得に関する手続き 収集運搬事業 解体工事の受注拡大 森林発電事業の安定稼働と電力小売りの拡大 木材資源の安定調達と新規貯木場の設置検討 営業体制の拡充により 事業者及び家庭向けの小売 資本提携 業務提携による事業規模の拡大 昭和 40~50 年代の創業企業の後継者問題 収集運搬体制の拡充と既存事業との相乗効果 34
5. その他 35
株主還元 当社は 株主の皆様への利益還元を重要な経営課題として認識しておりますが 今後の成長に向けた設備投資を機動的に行い 事業拡大および経営基盤の安定に向けた設備投資等の資金需要を勘案し 長期的な事業展望に備えて内部留保を優先する方針であります 平成 30 年 6 月期の年間配当につきましては 普通配当 1 株当たり 12 円 00 銭を予定しております 2016 年 6 月期 2017 年 6 月期 2018 年 6 月期 ( 前々期実績 ) ( 前期実績 ) ( 当期予想 ) 基準日 中間 2015 年 12 月 31 日中間 2016 年 12 月 31 日中間 2017 年 12 月 31 日 期末 2016 年 6 月 30 日期末 2017 年 6 月 30 日期末 2018 年 6 月 30 日 中間 5 円 00 銭中間 6 円 00 銭中間 6 円 00 銭 1 株当たり配当金 期末 5 円 00 銭期末 6 円 00 銭期末 6 円 00 銭 年間合計 10 円 00 銭年間合計 12 円 00 銭年間合計 12 円 00 銭 中間 19,454 千円中間 27,245 千円中間 27,245 千円 配当金総額 期末 19,454 千円期末 27,245 千円期末 27,245 千円 年間合計 38,098 千円年間合計 54,490 千円年間合計 54,490 千円 配当性向年間 28.9% 年間 63.8% 年間 27.2% 効力発生日 中間 2016 年 3 月 11 日 期末 2016 年 9 月 23 日 中間 2017 年 3 月 13 日 期末 2017 年 9 月 20 日 未定 36
四半期フジコーレポート 当社株主の皆様に四半期毎の業績情報をお伝えするため フジコーレポートをお送りしております 37
資料取扱上の注意 本資料に記載されております当社の今後の業績に関する見通しおよび事業環境につきましては 現時点で入手可能な情報を基に当社が独自に予測したものであります そのため 当社の内部要因や 当社を取り巻く事業環境の変化等の外部要因により 当社の業績に影響を与え 本資料に記載した見通しを修正する可能性がありますので 見通しの達成を保証するものではありません 本資料 IRに関するお問い合わせ先 株式会社フジコー IR 担当管理部長佐藤陵枝 :03-3841-5431 Fax:03-3841-5371 mail:ir@fujikoh-net.co.jp 38