2 まず 文 頭 に くる likehell か ら 始 め る こ と に しよ う H.L,メ ン ケ ン は he ran likehell, ( 彼 は 死 に 物 狂 い で 走 っ た )の よ うに 動 詞 の 直 後 に く る 1ikehell は ど うや ら イ ギ リ ス に



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Transcription:

Komazawa 三 1z 三 1w 三 1 Umversrty University ラ イ 麦 畑 で つ か ま え て の 英 語 like hell そ の 五 直 喩 的 表 現 そ の 他 1 杉 浦 銀 策 ラ イ 麦 畑 で つ か まえ て の 第 三 章 に 次 の よ うな 文 章 が 出 て くる Up home we wear a hatlikethat to shoot deerin, forchrissake, he Thaピs a deershooting hat. t said. Like hellitis. 1Iook itoff and lookedat it.(30 ; 22 ) ぼ くの 田 舎 の ほ う で は そ ん な 帽 子 は 鹿 撃 ちの と きか ぶ る ん だぜ ほ ん とだ と も と 彼 は 言 っ た 鹿 撃 ちの 用 の 帽 子 だ よ そ ん な こ と あ る もん か ぼ くは 帽 子 を 脱 い で 眺 め て み た ま た 第 十 七 章 で は 次 の よ うな 文 章 が 出 て くる They ( = old Salleys ankles )not only leokedstupid as hell,but probably h ロ t likehell,too.(167 8 二 129 ) サ リ ー の 足 首 の 恰 好 悪 さ っ た ら な か っ た が そ の 上 い か に も 痛 そ うだ っ た Q 前 者 の 引 用 に 見 られ る likehell は 文 頭 に きて 強 い 不 信 や 軽 蔑 す 働 き を して い る 方 後 者 の 伽 1ikehell は 動 詞 の 直 後 に きて 否 定 を 表 そ の 動 詞 の 意 味 を 強 め る 機 能 を 果 た し て い る( 形 容 詞 の 意 味 を 強 め る as hel1に つ て は 次 回 に まわ す ) い ず れ も 地 獄 の よ う に とい う 直 喩 (simile ) 的 言 い 回 し で あ る が 直 喩 に は 記 述 的 直 喩 (descriptivesimile ) と 強 意 的 直 喩 (intensifying simile )の 二 種 類 が あ り 上 の 引 用 に 見 ら れ る likehelr は い ず れ も 強 意 的 直 喩 で あ る こ と は い うま で もな い い Eleotronlo Llbrary Library Service

2 まず 文 頭 に くる likehell か ら 始 め る こ と に しよ う H.L,メ ン ケ ン は he ran likehell, ( 彼 は 死 に 物 狂 い で 走 っ た )の よ うに 動 詞 の 直 後 に く る 1ikehell は ど うや ら イ ギ リ ス に 起 源 を も つ も の ら しい (apparently an English invention ) が 文 頭 に くる Likehellyou will. (と ん で もな い ) に お け る likehell は ア メ リ カ 的 な 形 (form ) だ と 言 う 1 しか し 文 頭 に くる likehell が ア メ リ カ 起 源 で あ る とは 必 ず し も 言 い きれ な い と こ ろ も あ り OEDS で は 次 の よ うな 用 例 が 引 か れ て い る 1892KiplingLett.of Tra ve1 (1920 ) 66 Hit, old man? 1 Like hell, he said. こ の 引 用 は 大 変 貴 重 な もの ら し く HDAS で は こ れ を も っ と 正 確 なか た ち で 引 用 して い る likehell 2.(used sarcastically or ironically to express strong negation or incredulity ) * 1892in Kipling Works XIX 66: Hit,old man? Like hell, he said, and went on biting hisunlit cigar お い 撃 た れ た の か い? な ん の な ん の と 彼 は 言 っ て 火 の つ い て い な い 葉 巻 を 噛 み つ づ け た HDAS が こ の 引 用 に 星 印 を 付 した と い うこ と は こ れ 以 前 に も 古 い 用 例 が あ る こ と の 可 能 性 を 示 し た もの で あ る そ れ に もか か わ らずHDAS が こ likehell の 項 目 を 載 せ た とい うこ と 自 体 こ れ が ど ち らか と い う と ア メ リ カ 語 的 俗 語 少 な く と もア メ リ カ で 圧 倒 的 に 使 用 され る 俗 語 で あ る と い う 認 識 を 示 した もの に ほ か な ら な い ( 因 み に DAS も 同 じ 立 場 を 取 っ て い る ) そ して こ の す ぐ 後 に ドス パ ソ ス か らの 用 例 を 引 い て い る 1921Dos Passos3 Soldiers16:Likehellhe did, あ い つ が や っ た な ん て とん で もな い 三 人 の 兵 士 で は 同 じ 使 い 方 の 1 且 ikehell が 第 六 部 に も う 九 二 〇 年 代 に さか ん に 使 わ れ た ら し く フ ィ ッ ツ くる が 度 だ け 出 て ジ ェ ラ ル ドの 偉 大 な ギ ャ ツ ビ ー (1925 )や フ ォ ー ク ナ ー の 兵 士 の 給 与 S (1926 ) に Eleotronlo Llbrary Library Service

3 も 見 られ る まず 偉 大 な ギ ャ ツ ビ ー か ら の 引 用 suit.,, 1 An Oxf()rd man! 1 He was incredulous. Like hellhe is!he wears a pink オ ッ ク ス フ ォ ー ド 出 の 男 だ な ん て! 彼 は 全 然 信 じて い なか っ た 開 い た 口 が ふ さが らな い ね! ピ ン ク の 服 を 着 て い る あの 男 が こ れ は 大 金 持 ちの トム ブ キ ャ ナ ン が ギ ャ ツ ビ ー を 評 して 言 う 言 葉 で あ る 次 に 兵 士 の 給 与 か ら _ Listen,I had a swell jane and she said, forchrist s sake, you can, t dance, And I said, 1ikehell 且 ca11 t. TT3 _ お い 聞 け よ お れ に は 可 愛 い 娘 っ 子 が い た ん だ が こ い つ が 言 う ん だ あ ら まあ あ ん た ダ ン ス が で きな い の ね っ て さ そ こ で お れ は ち ゃ ん と で き る さ っ て 言 っ て や っ た ん だ 総 じて ア メ リ カ 深 南 部 を 舞 台 とす る フ ォ ー ク ナ ー の 小 説 群 は 畑 で つ ラ イ 麦 か まえ て と の 言 語 的 連 続 性 が 非 常 に 希 薄 で あ る よ う な 印 象 を 少 な くと も 私 は 受 け る の だ が 兵 士 の 給 与 は 第 次 世 界 大 戦 の 帰 還 兵 士 を 扱 っ て い る だ け に ドス パ ソ ス や ヘ ミ ン グ ウ ェ イ と の 共 通 性 が あ り そ れ だ け ラ イ 麦 畑 で つ か まえ て の 英 語 に ほ ん の 少 しは 接 近 して い る の か な な ど と い う 空 想 を 私 は 抱 く こ の よ うに 文 章 の 冒 頭 に くる likehell は ア メ リ カ で は さ か ん に 使 わ れ る の だ が こ の 問 題 が イ ギ リ ス の 現 代 小 説 で は ど うな っ て い る の か 私 に は 分 か ら ない じ つ は こ の 種 の likehell に 先 ん じて こ れ と 同 じ 意 味 を 表 す の に the hell が ア メ リ カ で は 早 くか ら 使 用 され て きた が こ の 方 が よ り 強 い 言 い 方 の よ うな 気 が す る つ ま り 逆 に 言 え ば likehell は the hell よ りもな に ほ どか の 婉 曲 性 を 帯 び て い る よ うな 気 が す る の だ が ど うだ ろ うか と に か く 注 目 す べ きは ラ イ 麦 畑 で つ か ま え て で は こ の 種 の 文 頭 に くる the helrが 度 も 登 場 し な い とい う こ とだ と い う こ と は 同 時 に ホ ー ル デ ン の 使 う ス ラ ン グ が 卑 俗 さの 点 で そ ん な に 度 を 過 ご す もの で は な い と い う こ と の 証 拠 に な る と い う の が 私 の 見 方 で あ る ま た す で に 本 稿 の く そ の 三 crap の 素 性 と 用 法 で 述 べ て お い た よ う Eleotronlo Llbrary Library Service

4 に ホ ー ル デ ン 好 み の likefun は likehell の さ ら な る 婉 曲 語 法 で あ る こ との つ い で に こ こ で 文 頭 に くる the hell に つ い て 若 干 考 察 して み る と 早 い 話 が ラ ン ダ ム ハ ウ ス 英 和 大 辞 典 第 二 版 で は 次 の よ うな 要 を 得 た 解 説 が な さ れ て い る (2) ( 文 頭 で ) ( 皮 肉 や あ ざ け り を 込 め て 言 葉 と 反 対 の 気 持 ち を 表 して ) 絶 対 _な い な ん て と ん で も な い : Are you listeningto me? The you are! 聞 い て い る の か 聞 い て い な い な こ の よ うな 文 頭 に くる the hell は 極 め て ア メ リ カ 的 な 用 法 で HDAS は 十 九 世 紀 の 前 半 か らの 例 を 引 い て い る 1843 [ W.T.Thompson 亅 ScenesinGa.32:The h 11 you is! ま さ か お 前 が 1844 Spiritof Times (Mar,16 ) 27 : Mr.President, the Capitolison fire, said a Senator. The 鱒 hellitis! said the President. 大 統 領 閣 下 議 事 堂 が 燃 え て い ます とあ る 上 院 議 員 が 言 っ た な に を バ カ な! と 大 統 領 こ れ が 今 日 ま で つ づ い て い る わ け で ドス パ ソ ス の 三 人 の 兵 士 亅 (1921 ) な どで も 次 の よ うに 使 わ れ て い る Their trains run fasterthan ours, said Eisenstein. The hellthey do_ Tt4 や つ らの 汽 車 は お れ た ちの よ りは や く 走 る ん だ よ と ア イ ゼ ン シ ュ タ イ ン が 言 っ た ま さ か _ と い うわ け で 文 頭 に くる tthe helrは ど うや ら ア メ リ カ 生 まれ の もの ら し い 上 に 挙 げ た 三 つ の 用 例 の うちの 最 初 の もの は ウ ィ リ ァ ム タ ッ パ ー トム ソ ン (1812 82) と い う オ ハ イ オ 州 生 まれ の ユ ー モ ア 作 家 の 作 品 に 出 て くる こ と に な っ て い る 彼 は 長 ら くジ ョ ー ジ ア 州 に 住 み そ こ の 貧 乏 白 人 Eleotronlo Llbrary Library Service

5 を 好 ん で 描 い た 用 例 は そ う した 田 舎 人 の 言 い 方 を 取 り 上 げ た もの で あ ろ う た だ もう 少 し 古 い 用 例 が 見 つ か らな い も の か と い う の が 目 下 の 私 の 心 境 で あ る 他 方 英 国 で は 古 くか ら tthe helrで は な く the devirが 使 用 され て い た た と え ば OED は the devil の 項 で こ の 種 の 用 例 の 引 用 を 十 六 世 紀 か ら 始 め か つ 次 の よ うな 興 味 深 い 解 説 的 文 章 を 載 せ て い る a 1661FullerWorthies ( 1811 ) L386 We have an English expression Devilhe dothit,, The 冒 the Devilhe hathit;where the addition of devilamounteth only to a strong denialequivalent to,, he doth itnot, he haih itno ピ つ ま り 文 頭 に the devirを も っ て くる と 強 い 否 定 の 意 味 を 表 す 言 い 方 に な る と 述 べ て い る わ け で こ の こ と は 逆 に 英 国 で は 十 九 世 紀 は じめ に は まfj the hell を 代 用 す る 習 わ しが 存 在 しな か っ た と い う こ と を 示 す も の で あ ろ う と こ ろ で 今 か ら 七 十 年 近 くも 前 の 九 三 年 に L.M.Merryweather と い う 人 が He inamerican Speech と い う 論 文 を 発 表 した こ とが あ っ た そ の 中 で 彼 は か つ て 人 々 は 地 獄 の こ と を the other place と 呼 ん だ り マ ー ク トウ ェ ー ン な ど は ihot as the hereafter な ど と い う 滑 稽 な 婉 曲 語 法 を 発 明 し た り した 時 代 もあ っ た が 電 今 で は だ れ もか れ も helr を 見 境 な く 使 っ て 本 来 の 名 詞 的 用 法 か ら 動 詞 的 形 容 詞 的 間 投 詞 的 い や 副 詞 的 な 用 法 に い た る ま で い た る と こ ろ で 幅 を 利 か せ て い る と い っ た 意 味 の こ と を 述 べ て い る 5 こ れ を 読 み なが ら わ れ わ れ は そ うい えば トウ ー ェ ン に あ っ て は hell を 含 む い い 方 が ま こ と に 寥 々 た る もの が あ っ た な な ど と 改 め て 思 い 返 し て み る た と え ば ハ ッ ク ル ベ リ ー フ ィ ン の 冒 険 (1884 ; 1885 ) の 場 合 な どは 次 の 例 に 見 ら れ る よ うな 地 獄 に 墜 ち る ( g to hell ) と い う 文 字 通 りの 表 現 以 外 は hell と い う 言 葉 は 登 場 しな い _and how near 1 come to being lostand going to hell. ( XXXI, 271 ) も う 少 しの と こ ろ で 過 ち をお か して 地 獄 に 墜 ち る とこ ろ だ っ た t All right, then, 1 11 go to hell and tore itup.(xxxi,272 ) Eleotronlo Llbrary Library Service

6 よ し そ れ じ ゃ 地 獄 へ 行 っ て や ろ う そ う 言 っ て 紙 を 引 き 裂 い た ハ ッ ク フ ィ ン の 物 語 が 舞 台 とな っ て い る 十 九 世 紀 前 半 に お け る ミ ズ ー リ 州 か ら ア ー カ ン ソ ー 州 に か け て の 南 西 部 の 田 舎 で は 1ikehelrや as helr あ る い は the hell の よ うな 俗 語 的 語 法 が あ ま り 使 わ れ て い な か っ た の the helr だ ろ うか そ うで は あ る まい 先 に 挙 げ た ジ ョ ー ジ ア 州 の 話 し 言 葉 や あ る い は の ち ほ ど 登 場 す る ス テ ィ ー ヴ ン ク レ イ ン の 赤 い 武 勲 章 亅 (1895) に お け る 田 舎 育 ち の 兵 士 の likehell (た だ し こ れ は 動 詞 の 直 後 に く る 例 ) に 見 ら れ る よ うに よ く 使 わ れ て い た の に 違 い な い の だ お そ ら く マ ー ク トウ ェ ー ン は 読 者 の 顰 蹙 を か うこ と を 恐 れ て そ うし た 表 現 を 慎 重 に 避 け た もの と 思 わ れ る トウ ェ ー ン もな に ほ ど か の く お 上 品 な 伝 統 の 流 れ の 中 に あ っ た の だ ウ ェ ザ ー 氏 は さ らに こ う 書 き つ づ け る For instance, itisused, in and as intensifier of negative adverbs. The he yo ロ say! YOU don phrases, as the equivalent of negative adverbs, t say!) Like hel w ( or ) w11 ike 血 e1 1 wiil not 1 ) こ の 例 に 見 ら れ る よ うに, 否 定 を 意 味 す る likehelrは 必 ず し も 文 頭 に くる とは 限 ら な い ら しい の だ が 小 説 作 品 の 中 で は あ ま り 見 か け な い そ れ よ り も 問 題 は メ リ ウ ェ ザ ー 氏 の い う こ うし た 言 い 回 しが 文 学 史 に 残 る 小 説 作 品 の 中 で い つ ご ろ か ら 登 場 し 始 め た の だ ろ うか と い う こ とで あ る 残 念 なが ら 浅 学 非 才 の 私 の こ と こ れ に 答 え る 用 意 が まだ で きて い な い つ ぎに 動 詞 の 直 後 に くる like hell に つ い て ラ イ 麦 畑 で つ か ま え て で は likehell に よ っ て 修 飾 さ れ る 動 詞 は Ihate Irun hurt,1 shake,, rain, shiver, chatter,, run, yell な どで そ の 中 で も hurtが い ち ば ん 多 い 安 藤 貞 雄 氏 も こ の こ と に つ い て 次 の よ うに 述 べ て い る Eleotronlo Llbrary Library Service

7 Like hel1は1 特 に hurtと 共 起 す る こ とが 多 い 7 こ れ が hurtと と もに 多 く 使 わ れ る と い うこ と は 必 ず し も 偶 然 で は な い の か も しれ な い た と え ば ウ ィ リヤ ム ギ ャ ス の 長 篇 トン ネ ル 亅 (1995 ) に 次 の よ うな 用 例 が あ る か らだ My mother drank to fillher lifewith the warmth which had longago leaked out of it ; and my fatherhurtlikehellbecause hismother had, becausehe had inheritedthe wrong proclivitieshis arthritis an arch between two sagging, generations. s か ぬ く お ふ くろ は と っ くの 昔 に 涸 れ て し ま っ た 温 も りで 自 ら の 人 生 を 満 た や け ざ け あ お そ う と 自 棄 酒 を 煽 っ た 方 親 父 は 彼 自 身 の 母 が 原 因 と な っ て ひ ど い 肉 体 的 苦 痛 に 悩 ま され て い た 遺 伝 的 病 質 を 受 け 継 い で い た か ら で あ る 彼 の 関 節 炎 は 二 つ の 沈 み ゆ く 世 代 を つ な ぐ ア ー チ と も い う べ き も の で あ っ た 作 者 の ギ ャ ス が 六 百 ペ ー ジ を 超 え る 大 作 の 中 で likehelrを ま っ た く とい っ て よ い ほ ど 使 っ て い な い の に 敢 え て こ こ で hurtlikehelrと 言 っ た の は 頭 韻 の 効 果 を 出 そ う と した た め に 違 い な い た だ ホ ー ル デ ン も 頭 韻 の 効 果 を 念 頭 に 入 れ て い た と は 考 え に く い の だ が こ の 種 の likehelrは 要 す る に likethe ( or a )devil と 同 じ 意 味 に 使 わ れ る 俗 語 的 成 句 で あ る HDAS は 十 八 世 紀 初 頭 の ア メ リ カ の 用 例 を 挙 げ て い る 1813 18Weems Drunkard s Looking Glass61: He continues to bawl out that you are a d d clever fellow, and swears by hismaker,that he loves you likeh L お 前 は と て つ もな く 利 口 な 奴 だ と 稼 は わ め き つ づ け そ して そ の お 前 が 好 き 好 きで た ま ら な い ん だ と 天 地 神 明 に 誓 っ て 言 う こ れ に 対 して OED は サ ッ カ レ ー か ら の 例 を 引 い て い る 1855Thackeray Newcomes 1, xxix 1, triedevery place.and p 且 ayed hke hell. Eleotronlo Llbrary Library Service

8 私 は い た る と こ ろ を 試 して み て _ 思 い っ き り 遊 ん だ こ れ ら 二 つ の 用 例 を 眺 め な が ら, 私 は, 動 詞 の 後 に くる 1ikehelrは イ ギ リ ス 人 の 発 明 (invention) ら し い とい う メ ン ケ ン の 推 測 に もか か わ らず, イ ギ リ ス と ア メ リ カ の ど ち らが 早 い の だ ろ つと 考 え 込 ん で し ま う しか し ど ち らが 早 い か は と もか く, そ の 後 英 米 双 方 と も こ れ を よ く 使 い OEDS は D.H. ロ レ ン ス か ら の 例 文 を 引 い て い る 1922D H.Lawrence England, My En81and 231 And I shall miss thee, Jack. Miss you likehell. ジ ャ ッ ク さ ん,あ ん た が い な く な れ ば 淋 し くな る なあ _ こ ち ら も 淋 し くて や りきれ な くな る 他 方 次 の ス タ イ ン ベ ッ ク の 書 簡 に 見 られ る よ うに む ろ ん ア メ リ カ で も miss..like the devi1 が 使 わ れ る 宛 て に 書 い た 手 紙 で あ る 九 五 七 年 九 月 に 東 京 か ら 妻 Elaine Ican t sleep and 1 miss you.miss you likethe devil. 眠 れ な くて お 前 が 恋 しい お 前 が い な くて 本 当 に 淋 し い こ こ で ア メ リ カ 小 説 に 出 て くる 1ikehell の 例 を 二 三 挙 げ て お こ う 1) は ス テ ィ ー ヴ ン ク レ ー ン の 赤 い 武 勲 章 か ら 2) は ドス パ ソ ス の 三 人 の 兵 士 か ら 3)は サ リ ン ジ ャ ー 自 身 の ハ プ ワ ー ス 16 九 二 四 年 (1965) か ら の もの こ の 最 後 の 例 は like と hell の 問 に sheer を 挿 入 して 大 袈 裟 に 強 調 し て み せ る あ た りが 珍 し い 用 例 だ とい え る だ ろ う 天 才 少 年 シ ー モ ア グ ラ ー ス が 家 族 宛 て に 書 い た 手 紙 の 中 の 言 葉 で あ る 1) lt _an that boy, he ses,, Your fellers 11all run likehellwhen they onct hearn a gun, he ses. 10 _あ の 小 僧 っ こ が 言 うん だ rお め え と こ の 仲 間 は 銃 声 を 聞 い た と た ん 斉 に 逃 げ 出 す に きまっ て らあ な っ て な 2) t, 冒 He must have liedlikehellto get in this Goddam army, boomed the Eleotronlo Llbrary Library Service

deep voice of the truck driver,.(362 ) 9 あ い つ は こ の 糞 い ま い ま しい 軍 隊 に 入 る の に と ん で もな い 嘘 を つ い た に 違 い な い... と い う ト ラ ッ ク の 運 転 手 の だ み 声 が 響 きわ た っ た 3)As you must know in your, hel1. u heartsand bowels we miss you aii iikesheer き っ とそ ち ら も 十 分 気 付 い て お ら れ る こ と と は 思 い ま す が ぼ く た ち は 家 族 の 皆 様 が 恋 し くて 恋 し くて た ま ら な い 気 持 ちで す な お ヘ ミ ン グ ウ ェ イの 書 簡 で は likethe deuce も さ か ん に 使 わ れ, と き に は Thanks likehellfor the letterthat came today. (1927 ) と い う 言 い 方 もす る しか し ラ イ 麦 畑 で つ か ま え て 亅 の ホ ー ル デ ン は llike the devirと か like the deuce な ど と い う 言 い 方 は 度 も し な い ひ た す ら likehell1を さ ま ざ ま な 動 詞 と と も に 繰 り 返 し 繰 り 返 し 使 う ま た Thanks Thanks a lot. ( 251 ;173 ) と い う 穏 健 な 言 い 方 をす る likehellで は な く で は likehell 以 外 の 11ike を 伴 っ た 直 喩 は ラ イ 麦 畑 で つ か ま え て で ど うな っ て い る だ ろ うか こ れ に つ い て 結 論 的 な こ と を 先 に 述 べ て お くな ら ば ホ ー ル デ ン の 直 喩 表 現 は ほ と ん どす べ て 言 い 占 さ れ た 紋 切 り 型 的 な もの ば か りで あ る 見 新 奇 な もの の よ うで い て 独 創 性 を 感 じ られ な い 場 合 が 多 い しか しそ うか と い っ て ま っ た くホ ー ル デ ン ら しさが 感 じ ら れ な い とい うわ け で もな い そ の 辺 の こ と に 留 意 し な が ら 以 下 に 具 体 的 な 例 を 列 挙 し か つ 簡 単 な コ メ ン トを 付 す こ と に す る 1)He ( = 01d Spenccr ) startcd chuckling likea madman. ( 11 ;18 ) ス ペ ン サ ー 先 生 は さ か ん に 独 り 笑 い をは じめ た 2)1 hate the movies likepoison,_ (38 ; 29 ) ぼ くは 映 画 が 大 嫌 い な ん だ 3) 1 landed on him likea goddam panther (39 ; 30 ) ぼ くは 豹 の よ う に 彼 に と び か か っ た Eleotronlo Llbrary Library Service

Komazawa 三 1z 三 1w 三 1 University 104 >They laughed likehyenas at stuff that wa8n teven funny.(48 ; 37) お か し く と もな ん と もな い も の を 見 て ハ イ エ ナ の よ うに 笑 っ た 5)He slept likea rock.(65 ; 50 ) 岩 ( 石 ) み た に に 眠 っ て い た 6).,.they started gigglinglikemorons. (91 ; 71 ) 薄 鈍 み た い に くす くす 笑 い だ した 7)Iknow Jane likea book (99 ; 76 ) ぼ くは ジ ェ ー ン の こ と な らな に もか も 知 っ て る ん だ 8)[Horwitz _drove off likea batout of hell.( 109 ;82 ) タ ク シ ー の 運 転 手 は 猛 ス ピ ー ドで 立 ち 去 っ た 9)The audience applauded likemad,_ ( 177 ;137 ) 観 客 は む ち ゃ くち ゃ に 拍 手 喝 采 を して... 10)1ve livedin New York all my life, and Iknow Centra1Park likethe back of my hand _, ( 200 ;154 ) ぼ くは 生 まれ て こ の か た ず っ と ニ ュ ー ヨ ー ク に 住 ん で い る の で セ ン トラ ル パ ー ク の こ と は 手 に 取 る よ うに 知 っ て い る ん だ 11)He Mr.Antolini ) smoked likea fiend. ( 242 ;186 ) 先 生 は ニ コ チ ン 中 毒 み た い に タ バ コ を 吸 うん だ 12>It ( = our frontdoor) creaks likea bastard. ( 229 ;177 ) 入 り 口 の ドア が 馬 鹿 み た い に 軌 む ん だ コ メ ン ト 引 用 1)の likea madman 六 世 紀 の 例 を 挙 げ て い る 1533Ld.Berners H ロon xxili, 68 方 は ず い ぶ ん 古 くか ら あ る もの で OED ぱ 十 He wytl come after vs lyke a madd man. Eleotronio Library Service

11 気 違 い の よ うに わ れ わ れ の 後 を 追 い か けて くる だ ろ う した が っ て こ れ は ア メ リ カ 語 の 俗 語 とは い え な い も と も と madman は 上 の 例 の よ う に 二 語 で あ っ た もの が い つ の 間 に か 語 に な り い わ ば 成 句 とな っ た の だ ホ ー ル デ ン は 作 中 で 八 回 も 使 用 し しか も 下 記 の 例 の よ うに 人 間 で は な く 物 を 主 語 に し て い る もの も 数 例 あ る そ し て そ れ は 擬 人 化 と い っ た 修 辞 法 と は 無 縁 で llike helllと 意 味 は ま っ た く 変 わ ら な い Therewere about three inchesof snow on the ground, and itwas stillcoming down likea madman,_ (177 ; 137 ) 地 面 に は 三 イ ン チ ば か り も 雪 が 積 も り ま だ ど ん ど ん 降 り し き っ て い た 引 用 2)の hate _ 1ikepoison もア メ リカ 語 で は な い OEDS は 十 六 世 紀 以 来 の 例 を い く つ も 挙 げ て い る 1530J.Palgrave_ He gyueth me fayre wordes and yet he hateth me 且 yke poyson 彼 は 私 に 対 して 巧 言 を 弄 しは す る もの の 蛇 蝎 の ご と く 嫌 っ て い る 引 用 1and 3)の.likea panther は ご く 自 然 な 直 喩 で あ る ホ ー ル デ ン は 豹 の ご と き 勇 猛 さ とは 縁 が な く 結 局 は ル ー ム メ ー トの ス トラ ドレ ー タ ー に か な う は ず も な く 散 々 な 目 に 遭 う しか し 女 友 だ ち の ジ ー ェ ン ギ ャ ラ ー ハ に 対 す る 種 の 騎 士 道 精 神 に 生 きた い と い う パ セ ッ テ ィ ッ ク な 気 持 ちが よ く 表 され て い て 面 白 い 引 用 4)の laugh likea hyena に つ い て は OED に 引 用 さ れ て い る 次 の よ う な エ ン サ イ ク ロ ペ デ ィ ア ブ リ タ ニ カ の 節 が 参 考 に な る 1881Encycl.Brit.XIL 421!1 The StripedHyena.ltsunearthly howling.when lhe animal is excited, changes into what has been compared to demoniac laughter,and hencethe laughinghyena name of._ Eleotronlo Llbrary Library Service

12 シ マ ハ イ エ ナ... 興 奮 す る と こ の 世 の もの と は 思 え な い そ の 遠 吠 えは 悪 魔 的 笑 い に 譬 え られ て きた もの へ と 変 わ り そ こ か ら 笑 う ハ イ エ ナ の 呼 称 が 生 ま れ た... 普 通 laughing hyena を 辞 書 で 引 く と spotted hyena の こ と と 記 され て あ り エ ン サ イ ク ロ ペ デ ィ ア ブ リ タ ニ カ の 記 述 と 食 い 違 うが 目 下 の と こ ろ そ れ は た い し た こ と で は な い 重 要 な こ とは laugh like a hyena と い う 直 喩 が そ う い う ハ イ エ ナ の 特 性 か ら 生 まれ た と い う こ と だ ホ ー ル デ ン は 二 度 ほ ど こ れ を 用 い て い る が す で に 九 三 〇 年 代 に は ア メ リ カ 北 東 部 で yelled likea laughing hyena と い う 形 で 般 に よ く 使 わ れ る よ うに な っ て い た と 報 告 され て い る 12 た だ laughlikea hyena とい うそ の もの ず ば りの 直 喩 が 小 説 作 品 に 現 れ た こ とが あ る の か ど うか は 分 か ら な い 引 用 5)の sleep 且 ike a rock ぐ っ す り 眠 る は,sleep likea top ( 独 楽 の よ うに 眠 る ) sleep likea log ( sleep likethe dead 丸 太 の よ う に 眠 る ) ( 死 人 の よ う に 眠 る ) と い っ た 比 喩 が 有 名 で す こ ま ぐに ス テ ィ ー ヴ ン ソ ン の 宝 島 の and then slept likea logup hilland down dale_r u ( 丸 太 の よ うに 眠 りな が ら 丘 を 上 り 谷 る (1926)の を 下 り)や ヘ ミ ン グ ウ ェ イ の 日 は ま た 昇 Did you have a good night, Jake?._ I slept likea log 且 4 な ど を 思 い 出 す が sleep likea rock は ど の く ら い 般 的 な の か 私 に は よ く 分 か ら な い 大 変 味 わ い の あ る 直 喩 で あ る が ホ ー ル デ ン 独 自 の もの で あ る か ど うか なお 岩 と い え ば 文 が 見 られ る ハ ッ フ ィ ン に は 次 の よ うな Ipoked along well onto an hour, everything still as rocks and sound asleep. (VIII, 66 ) ぼ くは た っ ぷ り 時 間 近 くもほ っ つ き 歩 い た な に もか も 岩 み た い に じ っ と 動 き も しな い で ぐ っ す り と 眠 り こ けて い た 引 用 6)の giggle likea rnoron moron は ど う い うわ け か ホ ー ル デ ン が 愛 用 す る 単 語 で あ る ミ トフ ォ ー ド M マ シ ュ ウ ズ (Mitford M, Mathews ) の ア メ リ カ 語 辞 典 (A Dict.of Americanisms,1951)の moron Eleotronlo Llbrary Library Service

を 引 く と こ の 語 が 13 九 〇 年 の 四 月 に ア メ リカ で 誕 生 した こ とが 判 明 す る 且 910Henry H.Gaddard lett.29 Apirl in Jmi.Psycho AsthenicsSepし Dec. 65The other suggesiion is to call them [feeble minded children ]by the Greek word moron., も う つ の 提 案 は そ う し た 知 能 の 低 い 子 ど も た ち を ギ リ シ ャ 語 の Tmoron で 呼 ぶ こ とで あ る like a moron は 辞 書 的 成 句 と し て 定 着 して い る わ け で は な い した が っ て こ れ は likea madman や likea bastard の よ う に likehell で 置 き 換 え る こ と の で きな い もの つ ま り 強 意 的 直 喩 で は な く 記 述 的 直 喩 で あ る と した ほ うが よ さそ うで あ る む ろ ん こ の 辺 は 少 々 微 妙 な とこ ろ で ホ ー ル デ ン ら し い 強 意 的 直 喩 と し て 片 付 けて も い っ こ うに 差 し 支 え な い の だ け れ ど も しか し 彼 は ジ ェ ー ン ギ ャ ラ ハ ー とデ ー トし た ス ト ラ ドレ ー ター を 薄 汚 い 低 能 の とん ま 野 郎 (adirty stupid sonuvabitch of amoron,58 ; 44) と 精 杯 の 侮 辱 的 表 現 で 呼 び こ れ に は さす が の ス トラ ド レ ー タ ー も 我 慢 し きれ ず 彼 を 痛 い 目 に 遭 わ せ さ らに 彼 自 身 が 自 分 の こ と を も moron と 呼 ぶ (1 told him 1 was a real moron, 17 ; 12) と い っ た こ と な ど を 考 え 合 わ せ る と こ の 直 喩 は か な りの 精 彩 を 帯 び て くる し た が っ て 彼 が 第 二 十 章 で しか し し まい に は そ こ を 出 て バ カ み た い に よ ろ め き な が ら 洗 面 所 に 入 っ て... (Finally, though I, came out and went in the the men s room, staggering around likea moron,197 ; 151) と 語 る と き 紛 れ もな く 自 己 嫌 悪 感 に 満 ち た 厂 記 述 的 直 喩 とな る 引 用 7) の know _by a book OEDS well,understand perfectly と 説 明 し 次 リ カ 語 の 成 句 で は な い は こ れ の 意 味 に つ い て to know very の よ うな 用 例 を 引 い て い る ア メ 1839 H,Franko Adventures of H.Franco 1, xi.73 Know him likea book, replied Mr.Lummucks. 引 用 8) の likea bat out of hell ラ イ 麦 畑 で つ か ま えて の 読 者 の あ る Eleotronlo Llbrary Library Service

14 者 は こ れ を 読 ん で な ん と い う 鮮 や か な イ メ ー ジ だ ろ う と 感 心 す る に 違 い な い 地 獄 か ら 飛 び 出 す コ ウ モ リ の よ う に と は じ つ に 痛 快 で は な い か しか し こ れ は ホ ー ル デ ン の 独 創 に な る もの で は な い ご く 普 通 に 使 わ れ る 成 句 だ た とえ ば 研 究 社 新 大 英 和 辞 典 で は ( 口 語 ま っ し ぐ ら に 猛 烈 な ス ピ ー ドで ( 俗 ) 猛 ス ピ ー ドで 向 ラ ン ダ ム ハ ウ ス 英 和 大 辞 典 第 二 版 で は こ う 見 ず に とあ り リ ー ダ ー ズ 英 和 辞 典 で は ( 口 ) 猛 ス ピー ドで な ど と あ る さ らに ジ ー ニ ア ス 英 和 辞 典 は 小 型 辞 典 な が ら ( 英 俗 す ば や く 脱 兎 の ご と く と や や 突 っ 込 ん だ 説 明 と 訳 語 を 付 し て あ る 突 っ 込 ん だ 説 明 と い うの は わ ざ わ ざ 英 俗 と して い る か ら だ だ が こ れ を く 英 俗 とす る 根 拠 は は た して あ る の だ ろ うか こ の こ と に つ い て 少 し ば か り 検 討 して み よ う まず 最 初 に 英 米 の 辞 書 を 参 照 し て み る こ と に す る す る と ど うい うわ けか DAS で は こ の 成 句 が 扱 わ れ て い な い こ と に 気 づ く こ の 由 緒 あ る ア メ リ カ 俗 語 辞 典 が like a bat out of hell を ア メ リ カ 生 まれ の 成 句 とは 見 做 して い な か っ た こ と に な る 方 DSUE で は batout of hell, go 1915F,& Gibbons. likea. To esp.fly go,, extremely fast:air Force coll.:from で 典 つ ま り 第 次 世 界 大 戦 中, 空 軍 の 兵 士 た ち に よ く 使 わ れ た 口 語 的 表 現 拠 は Farmer& Gibbons, Soldierand SailorWords and Phrases, 1925 い う こ と に な る さ ら に 同 じ 辞 典 の 第 二 巻 に な る と と bat out of hell, go likea.as a civilian coll., itisat ( Leechman ) leastas early as l908 と 記 さ れ る つ ま り 民 間 人 の 口 語 的 表 現 と し て は 早 く も 九 〇 八 年 に 使 わ れ て い た と い う こ と だ 典 拠 は Douglas Leechman, nemerous Ls communication, especially in l 959 だ と い う た だOEDS や HDAS は こ の 説 を 信 用 して い な い ら し く い わ ば 無 視 した 格 好 に な っ て い る まず OEDS か ら 見 て い こ う Eleotronlo Llbrary Library Service

Komazawa 三 1z 三 1w 三 1 University 15 Slang Phr. ω go 丿 11kea bato ofhe11, ( to go) very quickly 1921J.Dos Passos ThreeSoldiei s (1922 ) 11, ii, 67 We went likea batout of hellalong a good state road.1925 Frazer & Gibbons 501d/er & Sa or Word519 To go like a baou of 加 11, Io go at extreme high speed (Air Force ), こ れ を 見 る と OEDS は 九 〇 八 年 説 や 九 五 年 説 を 採 用 し て い な い か の ご と くで あ る そ れ で は HDAS で は ど うな っ て い る だ ろ うか likea bat out of hell at tremendous speed. 1909DIV III399 Ark. Like : a bat out of he11, adv.phr.very quickly.1912 DN III577 : When I saw him he was going likea bat through hell.1918 in MillsWar Letters 353: He tumed tailand and headed forgermany likea bat out of hell. ( 彼 は くる り と 向 き を 変 え る や, 地 獄 か ら 飛 び 出 す コ リ よ ろ し く 猛 烈 な 勢 い で ドイ ツ へ と 向 か っ た ) ウ モ 1)N とは DialectNotes つ ま りア メ リカ 方 言 研 究 誌 の こ と で あ る そ し て こ の 記 載 か ら 分 か る こ とは like a bat out hell は ア メ リ カ の 方 言 的 言 い 回 しに 起 源 を も つ と い う こ とだ こ こ で 私 の 勝 手 な 推 測 が 始 まる の だ が そ れ は 第 次 世 界 大 戦 で ヨ ー ロ ッ パ に 出 征 した 田 舎 育 ちの ア メ リ カ 青 年 た ちが こ の 方 言 的 成 句 を 軍 隊 仲 間 の 間 に 広 め た の で は な い か と い う こ とで あ る OEDS に 記 載 さ れ て い る ドス パ ソ ス の 三 人 の 兵 士 か らの 引 用 は 引 用 符 が 取 り 払 わ れ て い る た め そ れ が 物 語 りの 地 の 文 で あ る か の よ う な 印 象 を 読 者 に 与 え る しか し 実 際 は あ る 特 定 の 登 場 人 物 の 台 詞 な の で あ る こ の 作 品 に は likea bat out of hellが 延 べ 四 回 出 て くる が そ れ ら は す べ て Dan Cohen と い う ア メ リ カ 人 兵 士 の 言 葉 で あ る 舞 台 は 第 次 世 界 大 戦 中 の フ ラ ン ス の と あ る 町 の カ フ ェ そ こ で 酒 を 飲 ん で い る ア メ リ カ 人 兵 士 た ち の 問 に こ の Dan が 飛 び こ ん で きて 野 戦 救 護 隊 員 と し て の 冒 険 談 を 自 慢 げ に 語 る と きの 言 葉 で あ っ た 1., BillRees an me ldstop off every now and then to have a littledrihk an say Bonjour to the girls an talk to the peopie an then we, d go likea bat out Eleotronio Library Service

16of hellto catch up.(76 )... ビ ル リ ー ス と お れ は し ょ っ ち ゅ う 飲 み 屋 に 立 ち 寄 っ て は 杯 や り 女 給 た ちに ボ ン ジ ュ ー ル と 言 い な が らお 客 た ち と 雑 談 を し そ れ か らみ ん な に 追 い つ くた め に さ っ と 引 き 揚 げ る な ん て な こ と を や っ て た っ て わ け さ Well, he went on, we went likea batlikeout of hellalong a good state road, and itwas all fineuntil one of the captains thought we ought to have a race. 1 (77 ) そ れ で な と 彼 は 言 葉 を つ づ け た お れ た ち は 立 派 な 国 道 を 猛 ス ピ ー ドで 飛 ば した ん だ が 大 尉 の 人 が 自 動 車 競 争 を や ら な きゃ な ん て 思 い つ くま で は な に もか も 順 調 だ っ た ん だ _, an so we put an the gas in my car an the fourof us climbed on that goddam chasis an we went off likea bat out of hell! (77 )... そ こ で お れ た ち は お れ の 車 に ガ ソ リ ン をた っ ぷ り 入 れ 四 人 が 車 台 に の ぼ る や い な や さ っ と 飛 び 出 した ん だ He ( 羈 that fro9 ) shot the juice intoherant went off likea bat out of hellan there was a hellof a lotof trafficon the road because there wa8 some damn foolattack or other goin on. (78 ) そ の フ ラ ン ス 人 野 郎 が 車 に ガ ソ リ ン を つ め こ み 地 獄 を 飛 び 出 す コ ウ モ リ よ ろ し く 突 っ 走 っ た ん だ が ど っ か で い ま い ま しい 攻 撃 か なん か が あ っ た もん で 道 路 が や け に 込 ん で い や が っ た と い うわ で け もつ 成 句 で あ っ れ る よ うに な り like a bat out of helllは も と も とア メ リ カ の 方 言 に 起 源 を た もの が 第 次 世 界 大 戦 と と も に ひ ろ く 般 に 使 用 さ そ れ が 第 二 次 世 界 大 戦 後 の ホ ー ル デ ン 少 年 の 語 法 に ま で ま ぎれ こ ん で きた とい うわ れ わ れ の 仮 説 が 正 しい と す れ ば ジ ー ニ ア ス 英 和 辞 典 の 英 俗 と い う 説 明 は 訂 正 さ れ ね ば な らな い こ と に な る 引 用 9) の likemad こ れ は ご く 普 通 に 使 わ れ る 強 意 的 直 喩 だ ホ ー ル Eleotronlo Llbrary Library Service

17 デ ン は 二 回 ほ ど 使 っ て い る DAS は likemad = likecrazy と して ま る で ア メ リ カ の 俗 語 で あ る か の よ う に 扱 っ て い る が 本 来 は ア メ リ カ 語 で は な い 古 くか ら イ ギ リ ス で 使 用 され て きた もの で したが っ て HDAS に は 記 載 され て い な い た だ し hke crazy は ア メ リカ 生 まれ で HDAS は 九 二 四 年 か らの 用 例 を 挙 げ て い る 1924 Marks Plastic228 ;She has been_ tearing around likecrazy. 彼 女 は ま る で 気 違 い の よ うに 暴 れ ま わ っ て い た 1ikemad に つ い て OED は 十 七 世 紀 半 ば か ら 十 九 世 紀 末 に い た る ま で の も の を い く つ も 挙 げ そ の 中 に は フ ィ ー ル デ ィ ン グ や リ チ ャ ー ド ソ ン か ら の 引 用 も 含 まれ て い る 1653H.More For she was then seen.inherfetters, running about likemad. そ れ と い い ます の も あ の 女 は 足 枷 を は め ら れ た ま ま 狂 っ た よ うに 走 り 回 っ て い る 姿 が 見 られ た か ら で す こ こ で ア メ リ カ 小 説 に 見 られ る 用 例 と して また し て も ド ス パ ソ ス の 三 人 の 兵 士 か ら 引 い て お くと The thought set hisheartlikemad.(199 ) そ れ を 思 う と 心 臓 が 激 し く 打 ち 始 め た 引 用 10) の know liketheback of my handb こ れ は 引 用 7)の know likea book と 同 じ 意 味 で あ る が 初 出 は OEDS で 見 る 限 りで は 二 十 世 紀 半 ば 近 く と い う こ とで ず い ぶ ん と 遅 い もち ろ ん ア メ リ カ 英 語 で は な い 1944MInns 1 know thatbook liketheback of my hand. そ の 本 の こ とな ら 自 分 の 手 の 甲 の よ うに 詳 し く 知 っ て い る 引 用 11) の smoke likea fiend こ れ は 同 じ ホ ー ル デ ン の 1 went right on smoking Iikea madman. (55 ; 42 ) の likea madman と ほ と ん ど 同 義 で あ る た だ likea fiendそ の もの は 成 句 に な て い る わ け で は な い の で 文 字 通 り Eleotronlo Llbrary Library Service

18 ニ コ チ ン 中 毒 の よ うに とい う 意 味 の 記 述 的 直 喩 と 見 倣 し た ほ う が よい か も し れ ない fiend も moron と 同 様 ホ ー ル デ ン の 愛 用 語 の つ a dope fiend で 彼 は a Canastafiend(61 ; 47 ) (64 ; 49)な ど と 言 うか ら a fresh air 負 end (64 ; 49 ) likea fiend もホ ー ル デ ン ら し い 直 喩 で あ る な お こ の よ うな 意 味 で 使 わ れ る fiend は ア メ リ カ 生 まれ の もの で 八 八 〇 年 代 に 発 生 した ドラ イ サ ー の シ ス タ ー キ ャ リ ー ( 1900 ) に 次 の よ うな 用 例 が 出 て くる Like the morphine fiend, he was becoming addicted to hisease. ;6 まる で モ ル ヒ ネ 中 毒 患 者 の よ うに 安 逸 を 貪 る よ うに な り つ つ あ っ た bastard 引 用 12)の likea こ れ は 生 粋 の ア メ リ カ 生 ま れ の 俗 語 的 成 句 で あ る HDAS は こ れ を as [or like abastard (used as a strong comparative と し て 記 載 して い る OEDS に は こ れ に つ い て の 独 立 し た 項 目 は な い な お as a bastard に つ い て は 別 の 機 会 に 改 め て 考 察 す る と し て bastardの, 初 出 例 は 次 の ご と くで あ る (HDAS ) likea 1938Adamic My America 54:He isa writer and _he writes likea bastard no, kiddin. あ い つ は 作 家 だ... が が む し ゃ らに 書 きや が る ん だ 本 当 だ と も 比 較 的 新 しい 強 意 的 直 喩 で あ る ホ ー ル デ ン は こ の 俗 語 成 句 が 大 変 好 き で 延 べ 七 回 も 使 用 して い る こ れ ば likea madmanl の 八 回 に 迫 る 勢 い だ と い っ て よ い だ ろ う そ し て こ の 七 回 の うち 二 回 に つ い て HDAS が 引 用 し て い る の だ か ら サ リ ン ジ ャ ー に と っ て は 名 誉 な こ と だ とい わ ね ば らな い o 1941 51Salin8erCatcherin Rye l O2: My voice was shaking likea bastard. Ibid,212:Itbeganto rain likea bastard. な お 安 藤 貞 雄 氏 は こ の likea bastard に つ い て こ う 述 べ て い る... likea bastardは そ の 原 義 に もか か わ らず 人 主 語 以 外 の 主 語 に Eleotronlo Llbrary Library Service

19 も 共 起 す る こ と が で き る し か し 厳 密 に 言 え ば た と え ば lt creaks likea bastard.]は ひ ど くギ ー ギ ー き しみ や が る と い うよ うな 多 少 と も 主 語 を 擬 人 化 す る 気 持 ちが 感 じ られ る そ う い う ニ ュ ア ン ス を Iikeheliは 持 っ て い な い L7 しか し こ の 指 摘 は い さ さ か 穿 ちす ぎの き ら い が あ りは しな しか た と え ば ラ イ 麦 畑 で つ か ま え て の 第 十 章 に は 雨 に 関 して likea bastard ど likehelrの 双 方 が 同 じパ ラ グ ラ フ に 出 て くる が こ の 二 つ の 成 句 に ニ ュ ア ン ス の 相 違 が あ る と は 思 え な い 且 twas a Saturdayand itwas raining likea bastardout, _ (101 ; 78 ) あ る 土 曜 日 の こ とだ っ た が 外 で は 雨 が さか ん に 降 っ て い た... Itwas raining likehelland we were out on her porch,_(102 ; 76 ) 雨 は 土 砂 降 りで ぼ くら は ジ ェ ー ン の 家 の ポ ー チ に 出 て い た... こ の こ と は, as a bastard に も 言 え る こ と で 次 の 天 候 に つ い て 語 る 例 (HDAS か ら 借 用 ) に 関 し て 擬 人 化 云 々 を 言 い だ す こ と は 不 自 然 で あ ろ う 1932Hecht & Fowler GreatMagoo 97:Hot as a ain bastard, t it? や け に 暑 い で すね な お 土 砂 降 り の こ と を 英 語 で rain likefuryと も 言 い OED に は 次 の よ うな 引 用 が な され ま た マ ー ク トウ ェ イ ン の ハ ッ ク フ ィ ン に も 登 場 す る 1840Longf.In Litb ( 1891 ) L359 The lasteighteen miles itrained likefury. 最 後 の 十 八 マ イル は 篠 つ く 雨 で し た Directlyitbegun to rain,and itrained likeall fury, too, _.(Huck Finn, IX す ぐに 雨 に な っ た お まけ に 土 砂 降 りだ っ た, 75 ) こ の よ う に ハ ッ ク フ ィ ン の 直 喩 的 表 現 は 正 統 的 な もの で あ っ て Eleotronlo Llbrary Library Service

20 すで に 述 べ て お い た よ うに こ の 作 品 に は likehell は 度 も 登 場 しな い 現 代 ア メ リ カ 小 説 に お け る 口 語 的 俗 語 的 方 言 的 表 現 つ ま りは vernacular 的 表 現 に 道 を 拓 い た 十 九 世 紀 小 説 と して フ ォ ー ク ナ ー や ヘ ミ ン グ ウ ェ イ に よ っ て 最 高 の 賛 辞 を 与 え られ また ラ イ 麦 畑 の 生 み の 親 と もい う べ き 栄 誉 を 担 う ハ ッ ク フ ィ ン 亅 で は あ る が 十 九 世 紀 と 二 十 世 紀 の ア メ リ カ 小 説 の あ い だ に は 少 な くと も こ れ だ け の 言 語 的 懸 隔 が あ る の だ 以 上 ラ イ 麦 畑 に 見 ら れ る like を 用 い た 直 喩 的 表 現 の あ れ こ れ に つ い て コ メ ン トを 加 えて きた が ま だ 少 々 問 題 は 残 っ て い る 動 詞 の 直 後 に くる 同 じ likehell に は で あ りな が ら ラ イ 麦 畑 で つ か ま え て 度 も 登 場 しな い 使 い 方 が あ る そ れ は HDAS が Specif., inphr.look or feel dreadfurと 定 義 づ け て い る 成 句 で OEDS で は 扱 わ れ て い ない もの だ し た が っ て こ れ もア メ リ カ 的 俗 語 で あ る と い う こ と が で きる そ し て こ れ は ヘ ミ ン グ ウ ェ イ が と くに 書 簡 の 中 で 愛 用 した 言 い 回 しで あ る が た と えば 次 の よ うな 例 が 日 は また 昇 る 亅 に 見 られ る How do you feel? 1 Ifeellikehell (223 ) 気 分 は ど うか ね? だめ だ ね じ つ は こ の 引 用 の す ぐ 前 で 以 下 の よ うな 会 話 が 行 わ れ て い て こ の 場 合 の 1ike hell は わ れ わ れ が 先 に 問 題 に して きた よ うな 単 に 先 行 す る 動 詞 の 意 味 を 強 め る 働 きを して い る の で は な く そ れ こ そ 地 獄 の よ うな 気 持 ち とい う 実 質 的 な 意 味 を 担 っ て い る What s the matter? Feellow? tl,ilow,1 as hell Have another absinthe.here,waiter!anotherabs intheforthissenor. d Ifeellikehell, 111said.( 222 ) ど う し ま した? 気 分 が 悪 い の か? 悪 い ど こ ろ じ ゃ な い ん だ Eleotronlo Llbrary Library Service

ア プ サ ン を も う 杯 飲 ん で み た ら お い 給 仕!こ の お 方 に ア ブ サ ン を も う 杯 ま る で だ め だ ね とぼ くは 言 っ た 21 こ こ に 見 られ る low as hell は 同 時 に ホ ー ル デ ン 好 み の もの で もあ る わ け だ が 彼 に は こ の 種 の feel like hell と い う 言 い 方 は 見 られ な い 彼 は こ う e した 場 fellousy ( as he11 ) と 言 う しか しホ ー ル デ ン は feel like he}1 と 言 わ な い 代 わ りに 別 の 面 白 い そ し て ア メ リ カ 固 有 の 俗 語 を 使 用 して い る も っ と も 度 だ け で は あ る が Icertainlybegan to feellikea prize horse s ass, though, sitting there all by myself.( 112 ;86 ) し か しぼ くが そ ん な とこ ろ に 人 ぼ っ ちで 坐 っ て い る と ほ ん と う に 惨 め で や りきれ な い 気 分 に な っ て きた 名 訳 の 誉 れ が 高 い 野 崎 孝 氏 の 訳 文 で は しか し 僕 は 次 して 落 ち つ か な くな っ た 云 々 とな っ て い る が 少 第 に い ら い ら しば か り ニ ュ ア ン ス が 違 う よ うだ ま ず こ の 引 用 に 見 ら れ る ta horse s ass ( 馬 の お 尻 ) と は HDAS に よ れ ば a stupid or contemptible person usu.a man usu., considered vulgar と い う 意 味 で あ る こ れ は ア メ リ カ で 南 北 戦 争 時 代 か ら 使 わ れ 始 め た ら し く 同 辞 典 は 初 出 の 例 を 次 の よ う に 引 用 して い る al865 in J.Robertson Blue { & Gray l 28:[He isa horse s ass. あ い つ は ダ メ 男 だ ま た 1a prize と は 優 勝 馬 の こ とで horse し た が っ て 最 高 の 気 分 と い う 意 prize と い う 形 容 詞 は a horse s ass の 意 味 に もな りそ うだ が さ に あ らず 味 を い っ そ う 強 め る た め の もの で た と えば 同 じHDAS の 次 の 用 例 に お け る pompous と 等 価 の 表 現 だ 1934in J.O ass. Hara SeL Letters90:Imet her father in law, a pompous s horse 私 は 彼 女 の 義 父 と い う 人 に 会 い ま した が ま っ た くダ メ な 男 で し た Eleotronlo Llbrary Library Service

Komazawa 三 1z 三 1w 三 1 University 22 とい うわ け で feel likehell に 代 わ る feellikea prize horse s ass は 少 しばか りホ ー ル デ ン 独 特 の 直 喩 的 表 現 の つ で あ る とい え よ う HDAS が ラ イ 麦 畑 で つ か ま えて の こ の 表 現 を 採 用 して くれ なか っ た の は 大 こ と だ と 私 は 思 う 最 後 に ホー ル デ ン に お け る Ilike 変 残 念 な を 伴 う 直 喩 的 表 現 の 最 高 傑 作 を 例 示 し て 本 稿 を 締 め 括 る こ とに す る そ れ は 彼 が ワ シ ン トン 州 の シ ア トル か ら は る ば る や っ て 来 た と い う 三 人 の 女 性 の うちの 人 マ ー テ ィ (Marty) と い うブ ス と ダ ン ス を した と きの 感 想 を 表 した もの で あ る 動 き も ま ま な ら ぬ 巨 大 な 自 由 の 女 神 を 相 手 に し た ダ ン ス とは 絶 妙 な 比 喩 で は ない か Old Marty was likedraggingthe Statueof Libertyaround the floor.(99 ; 74 ) マ ー テ ィ と 踊 る の は, ま る で く 自 由 の 女 神 を 抱 い て フ ロ ア の あ ち こ ち を 引 きず り 回 して い る よ うな もの だ っ た 注 l The American Language,314. 2 F.ScottFitzgera 且 d, The GreatGatsby(N,Y :CharlesScribneゼ ssons,1925.),146. 3 Wil]iam Faulkner,Soldiers Pay ( 1926 ; Signet,1951),8. 4 John Dos Passos,ThreeSoldiers(1921 ; Boston:Houghton MifflinCo., 1949 ),362, 以 下 こ の 版 の ペ ージ を 本 文 中 に 記 す 5 Ametican Speech,VI, 6 (August1931 ), 433. 6 1bid. 7 安 藤 貞 雄 英 語 語 法 研 究 144., 8 WilliamH,Gass, The Turmel ( New York 二 AlfredA.Knopf, 1955), 136. 9 ElaineSteinbeckand Robert Wa 蓋 tsten ( eds Steinbeck:A L 舵 in Letters ), ( 1975 ; Penguin Books, 1976 ), 569. 10 Stephen Crane,The Red Badge of Courage(1895 ; A Norton CriticalEdition,1962 ),46, 11 Hapworth16, 1924 innew y α kef ( June 19,1965 ), 32. 12 American Speech,1V,6 ( August 1928),472. 13 R,L.Stevenson, Treasurelsland ( ed.sanki Ichikawa [1883 ; Tokyo:Kenkyusha, 1935], 50. 14 ErnestHemingway,The Sun Also Rises(1926 ; CharlesScribner s Sens, 1954 ), 100. 以 下 こ の 版 の ペ ージ を 本 文 中 に 記 す Eleotronio Library Service

Komazawa 三 1z 三 1w 三 1 University 23 15 同 じ くDS しrEで は likebatsout of (1 ) Hel 且 or (2 ) acave.m great haste,or with alacrity,esp of departure : (1 ) mainly Eng 置 孟 sh ; (2)mainly Canadian.(Leechman.)Sincemiddle 1930 s.と い う 項 目 の 説 明 もあ る が こ れ に つ い て は 今 の 私 に コ メ ン トを つ け る 準 備 が な い 16 TheOdore Dreiser, SisterCam e (1900 ; New York :Rinehart,1960 ),329, 17 英 語 語 法 研 究,145. Eleotronio Library Service