京 都 教 育 大 学 附 属 図 書 館 はじめに 卒 業 論 文 レポートなどを 作 成 するために 参 考 となる 文 献 ( 論 文 図 書 Web ページ etc )を 色 々 読 んできたけれど いざ 論 文 作 成 を 始 めてみると それがどんな 文 献 だったか 覚 えていない そんな 経 験 はありませんか?また 参 考 文 献 一 覧 を 記 載 するときに 1つ1つ 情 報 を 書 き 足 すのが 面 倒 見 ながら 写 したら 間 違 えてしまった なんてことはありませんか?そんな 手 間 を 減 らす 便 利 なツールが 文 献 管 理 ソフト です 目 次 はじめに... 1 1 参 考 文 献 について 知 ろう... 3 1.1 参 考 文 献 とは... 3 1.2 参 考 文 献 の 書 き 方 読 み 方... 3 2 文 献 管 理 ソフトとは?... 4 3 Mendeley... 5 3.1 Mendeley とは?... 5 3.2 利 用 前 の 準 備... 5 3.2.1 アカウント 登 録... 5 3.2.2 Desktop 版 のインストール... 6 3.3 文 献 の 登 録... 6 3.3.1 CiNii からの 登 録... 6 3.3.2 Web Importer による 登 録... 7 3.3.2.1 ツール 登 録... 7 3.3.2.2 利 用 可 能 な DB... 7 3.3.2.3 DB からの 登 録... 8 3.3.3 その 他 の 登 録 方 法... 8 1
3.4. 文 献 の 管 理...9 3.4.1 文 献 情 報 の 同 期...9 3.4.2 フォルダ 管 理...9 3.4.2.1 フォルダ 作 成... 9 3.4.2.2 フォルダへの 文 献 追 加 削 除... 9 3.4.2.3 文 献 の 削 除... 9 3.4.3 PDF の 追 加 と 管 理...9 3.4.3.1 PDF の 追 加... 9 3.4.3.2 PDF ファイル 名 の 自 動 更 新 設 定... 9 3.4.3.3 Web への PDF ファイルアップロード 設 定... 10 3.5 レポートや 論 文 に 参 考 文 献 リストを 追 加...10 3.5.1 MS Word Plugin のインストール...10 3.5.2 引 用 ( Citation) の 挿 入...11 3.5.3 Citation の 統 合...11 3.5.4 参 考 文 献 リスト(Bibliography) の 挿 入...11 3.5.5 Bibliography の 更 新...12 3.5.6 参 考 文 献 スタイルの 選 択...12 4. おわりに...12 2
1 参 考 文 献 について 知 ろう 1,2 1.1 参 考 文 献 とは 参 考 文 献 とは 著 者 が 論 文 を 作 成 する 際 に 引 用 した 文 献 参 考 にした 文 献 のことです その 役 割 には 以 下 の 4 点 があります 自 身 の 論 文 の 新 規 性 独 創 性 信 頼 性 の 明 確 化 先 行 する 著 者 ( 先 人 先 輩 )に 対 する 敬 意 出 典 の 明 示 読 者 に 対 する 情 報 提 供 ( 研 究 分 野 の 動 向 を 確 認 評 価 できる) 1.2 参 考 文 献 の 書 き 方 読 み 方 参 考 文 献 には 著 者 名 書 名 などの 決 まった 項 目 があり 資 料 の 種 類 ( 図 書 雑 誌 など) によって 書 く 項 目 が 異 なります また 参 考 文 献 の 書 き 方 は 専 門 分 野 や 学 会 などによって 様 々なパターンがあ ります まずは 指 導 教 官 や 研 究 室 の 先 輩 など 自 身 の 研 究 分 野 における 先 輩 に 確 認 してみるとよいで しょう ただし 書 くうえでの 必 須 項 目 やその 順 番 などは 似 ている 部 分 も 多 数 見 られますので ここでは 1 例 をあげて 説 明 します [ 雑 誌 の 場 合 ] 著 者 名. 論 文 タイトル. 雑 誌 名. 出 版 年, 巻 数, 号 数,ページ. ( 例 1) 西 潔, 石 原 和 弘. 火 山 地 域 における 震 源 計 算 についての 提 案. 火 山. 2003, 48(5), p. 407-413. 著 者 名. 論 文 タイトル. 雑 誌 名. 出 版 年, 巻 ( 号 ), ページ( 開 始 - 終 了 ). ( 例 2) Pisciella, Paola; Pelino, Mario. FTIR spectroscopy investigation of the crystallisation 著 者 名. 論 文 タイトル. process in an iron rich glass. Journal of the European Ceramic Society. 2005, vol. 25, no. 11, p. 1855-1861. ページ( 開 始 - 終 了 ). 雑 誌 名. 出 版 年, 巻 数, 号 数, [ 図 書 の 場 合 ] 著 者 名. 書 名. 版 表 示, 出 版 地, 出 版 者, 出 版 年, 総 ページ 数,(シリーズ 名,シリーズ 番 号 ),ISBN. ( 例 1) 坂 村 健. グローバルスタンダードと 国 家 戦 略. NTT 出 版, 2005, 272p., 著 者 名. 書 名. 版 表 示, 出 版 地, 出 版 者, 出 版 年, 総 ページ 数., # ここでは 省 略 ( 日 本 の< 現 代 >, 第 9 巻 ),ISBN4-7571-4100-9. (シリーズ 名,シリーズ 番 号 ), ISBN. 3
[Web サイトの 場 合 ] 著 者 名.Web ページの 題 名.Web サイトの 名 称.URL, 参 照 日 付. ( 例 1) 中 央 教 育 審 議 会. 教 育 振 興 基 本 計 画 について- 教 育 立 国 の 実 現 に 向 けて-( 答 申 ). 著 者 名. Web ページの 題 名. 文 部 科 学 省. 2008-04-18. Web サイトの 名 称. http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/08042205.htm, ( 参 照 2008-08-13) URL. 参 照 日 付. A-1. 色 々な 参 考 文 献 の 書 き 方 このほかにも 資 料 の 種 類 毎 に 様 々な 記 述 があります 同 じ 資 料 でも 専 門 分 野 や 学 会 が 異 なると 論 文 タイトルにダブルクオーテーション( )がつく 雑 誌 名 が 斜 体 になる 巻 号 の 表 記 が Volume xx, Number xx になる ページの p が pp になる など 色 々と 変 化 します さらに 雑 誌 タイトルは 省 略 されていることもしばしばあります よく 利 用 する 雑 誌 については そ の 省 略 形 を 覚 えておきましょう 例 ) 雑 誌 タイトル:Journal of Chemical Education 略 誌 名 :J. Chem. Educ. 参 考 文 献 の 書 き 方 や 読 み 方 で 困 ったら 科 学 技 術 情 報 流 通 技 術 基 準 (SIST : Standards for Information of Science and Technology) を 参 考 にするのもよいでしょう この 基 準 では 各 項 目 の 順 番 や 使 用 する 記 号 雑 誌 の 略 誌 名 図 書 や 雑 誌 以 外 の 資 料 の 書 き 方 なども 詳 しく 解 説 しています また 論 文 の 書 き 方 などについても 触 れています 独 立 行 政 法 人 科 学 技 術 振 興 機 構. 科 学 技 術 情 報 流 通 技 術 基 準 (SIST). http://sist-jst.jp/, 2 文 献 管 理 ソフトとは? 文 献 管 理 ソフトとは 様 々な 文 献 の 情 報 (メタデータ) とその 文 献 の 電 子 データ (PDF 等 ) を 手 軽 に 管 理 整 理 することができるソフトウェアです その 歴 史 は 古 く 現 在 も 使 用 されている 有 名 なソフトウ ェアの 1 つである Endnote は 1988 年 にバージョン 1 がリリースされました 現 在 では 有 料 無 料 のソフトウェアが 多 数 存 在 します 例 えば 以 下 のようなものがあります 有 料 : Endnote, GetAref, Papers, RefWorks 無 料 : Mendeley, ReadCube, TogoDoc, Zetoro 有 料 版 は 1 万 円 ~5 万 円 程 度 の 価 格 で 試 しに 使 ってみようと 思 うにはとても 高 額 となっています た だし Micorsoft Office 同 様 多 くのソフトウェアで 学 生 版 が 販 売 されており 通 常 の 半 額 程 度 での 購 入 が 可 能 です 大 半 は 海 外 製 ですが 日 本 語 対 応 もしっかりしており 文 献 の 登 録 管 理 をより 便 利 にす る 様 々なツールが 用 意 されています 一 方 無 料 版 はアカウントを 作 成 すれば すぐにでも 利 用 可 能 ですが 有 料 版 同 様 大 半 が 海 外 製 のた め 日 本 語 への 対 応 は 十 分 になされていないことが 多 いです しかしながら 機 能 面 では 有 料 版 に 引 け を 取 らないものもあります 上 記 8 つのソフトの 中 では TogoDoc だけが 国 内 製 です ただし 生 命 科 学 者 のための 文 献 管 理 ソ フトという 紹 介 がなされています 4
3 Mendeley 3.1 Mendeley とは? Mendeley とは 2011 年 より 正 式 版 が 公 開 された 無 料 の 文 献 管 理 ソフトです 主 な 特 徴 として 以 下 のようなことがあげられます a. Desktop 版 Web 版 がある Mendeley には Desktop 版 と Web 版 があります 互 いにデータを 共 有 することができるため 普 段 の 管 理 は Desktop 版 で 行 い 様 々なデータベースから 論 文 情 報 を 取 り 込 む 時 や 別 の PC に 管 理 している 情 報 を 転 送 したい 時 などに Web 版 を 使 用 するなど 使 い 分 けることができます b. 様 々なデータベースから 簡 単 に 文 献 情 報 が 取 り 込 める 本 学 が 契 約 している 海 外 のデータベース(EBSCOhost, Science Direct など)から 簡 単 に 文 献 情 報 が 取 り 込 めます さらに 日 本 語 文 献 を 探 すのに 非 常 に 便 利 な CiNii からも 簡 単 に 文 献 情 報 が 取 り 込 めるようになっています c. 研 究 者 仲 間 との 論 文 の 共 有 ができる 自 分 でグループを 作 成 したり 他 の 研 究 者 が 作 成 したグループに 参 加 したりするなど いわゆる SNS(Social Networking Service, ソーシャル ネットワーキング サービス)のようなこともできま す d. 日 本 語 版 が 無 い メリットをいくつかあげてきましたが デメリットもあります それは メニューやマニュアル が 全 て 英 語 であるということです また 日 本 語 文 献 に 対 する 取 り 込 みや 検 索 参 考 文 献 リストの 表 示 機 能 に 若 干 未 対 応 な 箇 所 が 存 在 します 3.2 利 用 前 の 準 備 3.2.1 アカウント 登 録 利 用 するために まずはアカウント 登 録 をします 1. Mendeley のトップページ ( http://www.mendeley.com/ ) に アクセスし [Sign up & Download] をクリックします 2. 登 録 する 氏 名 アドレスを 入 力 し [Create a free account]をクリックします 3. パスワード 専 門 分 野 身 分 を 入 力 し [Download Mendeley]をクリックします 専 門 分 野 は Web 版 Mendeley の My Account -> Edit my profile から 変 更 可 能 です 5
3.2.2 Desktop 版 のインストール アカウント 登 録 が 完 了 すれば Web 版 を 利 用 できます しかし PDF ファイルの 管 理 や Microsoft Word への 文 献 リストの 出 力 など Desktop 版 にしかできない 機 能 もあります 3.2.1 の 3. から 続 けると Desktop 版 のインストーラをダウンロードできますので そのままインストールしましょう 3.3 文 献 の 登 録 3.3.1 CiNii からの 登 録 CiNii からの 追 加 はとても 簡 単 です 1. 論 文 の 検 索 を 行 い 検 索 結 果 一 覧 からタイトルをクリックして 詳 細 画 面 に 移 動 します 2. 詳 細 画 面 の 右 側 [ 書 き 出 し]の 中 の [Mendeley に 書 き 出 し]を クリックします 3. Mendeley のログインページに 移 動 するのでログインします ログイン 後 Mendeley への 登 録 が 完 了 すると Import Successful! と 表 示 されます [View in your Mendeley Library] をクリックしてみると 選 択 した 論 文 が 登 録 されたことが 確 認 で きます ~ 注 意!~ Mendeley に 登 録 した 文 献 は 匿 名 化 され 登 録 ファイルが 取 り 除 かれた 後 で 公 開 カタログ(public catalog; Mendeley Web Catalog)に 登 録 されます Mendeley に 登 録 した 文 献 情 報 は 特 別 な 処 理 を しない 限 り 公 開 カタログで 検 索 できるようになってしまいます 登 録 されたく 無 い 場 合 は Mendeley Desktop 版 で 文 献 を 選 択 した 時 に 右 端 の[Details]パネルに 表 示 される 項 目 の 一 番 下 Other settings: Unpublished work - exclude from Mendeley Web catalog にチェックを 入 れておきます 6
3.3.2 Web Importer による 登 録 Web Importer は Mendeley Ltd. が 用 意 している 各 種 データベース( 以 下 DB)から 論 文 情 報 を 取 得 す るためのツール(ブックマークレット)です Web Importer を 利 用 することで 様 々な DB から 簡 単 に 論 文 を 登 録 することができます 3.3.2.1 ツール 登 録 1. Web 版 Mendeley のメニューから My Library -> Web Importer を クリックします 2. Web Importer のページに 移 動 したら [IMPORT TO MENDELEY] を ブラウザのブックマークまで ドラッグします ブックマークに [Import to Mendeley] が 登 録 されると 成 功 です ~ 注 意!~ Web Importer を 使 うには www.mendeley.com からのポップアップを 許 可 するよう 設 定 しなけれ ばいけません Web Importer のページに [Pop-up Blocker Test] というリンクがあります ポップ アップが 許 可 されていない 場 合 このリンクをクリックすると Your pop-up blocker is blocking pop-ups from http://www.mendeley.com. Please allow pop-ups for this site and try again. と 表 示 されます 許 可 されていれば Your browser is configured correctory! と 表 示 されます Internet Explorer 9 の 場 合 は 画 面 下 部 の 黄 色 い 通 知 バーの [このサイトのオプション] -> [この サイトのポップアップを 常 に 許 可 ] を 選 択 します 3.3.2.2 利 用 可 能 な DB Web Importer ページの 2 Locate a document: で 紹 介 されている DB で 利 用 が 可 能 です 本 学 が 契 約 しているデータベースですと EBSCO ScienceDirect SpringerLink の 3 種 類 です また Google BookSearch Amazon などから 図 書 の 情 報 を 取 得 することもできます 7
3.3.2.3 DB からの 登 録 一 例 として Science Direct での 登 録 を 行 います a. 特 定 の 文 献 を 登 録 1. キーワード 等 で 検 索 をして 登 録 する 文 献 の タイトルをクリックします 2. 文 献 詳 細 の 画 面 に 移 動 したら ブックマークより 3.3.2.1 で 登 録 した [Import to Mendeley] を クリックして 実 行 します 3. Mendeley のログインページに 移 動 するので ログインすると Import Successful! と 表 示 さ れます EBSCOhost はこの 方 法 での 登 録 ができません[2013.5 現 在 ] 登 録 する 場 合 は 後 述 の b. 複 数 の 文 献 を 一 括 して 登 録 をご 利 用 ください b. 複 数 の 文 献 を 一 括 して 登 録 1. キーワード 等 で 検 索 します 2. 検 索 結 果 画 面 が 表 示 されたら ブックマークより 3.3.2.1 で 登 録 した [Import to Mendeley] を 選 択 実 行 します 3. [Import]リンクと 文 献 情 報 の 一 覧 画 面 が 表 示 されるので 登 録 したい 論 文 の[Import]をクリック します タイトルをクリックすると 文 献 の 詳 細 画 面 に 移 動 します 4. チェックマークがついたら 成 功 です 続 けて 登 録 する 場 合 は 3. の 操 作 を 繰 り 返 してください 登 録 を 確 認 したい 場 合 は View in your Mendeley Library をクリックしてください 今 回 は Science Direct を 例 に 説 明 しましたが 他 の DB でも 同 様 に 登 録 可 能 です 3.3.3 その 他 の 登 録 方 法 他 にも PDF ファイルのインポート(File->Add Files をクリック)による 登 録 が 可 能 です PDF ファイ ルが 海 外 の 英 語 文 献 の 場 合 ファイル 内 の 文 章 からかなり 正 確 な 情 報 取 得 ができます しかし 日 本 語 の 文 献 では 成 功 率 が 低 いです PDF ファイルの 登 録 は フォルダを 監 視 して 対 象 フォルダにファイル が 追 加 されたら 自 動 的 に Mendeley Desktop にも 追 加 されるように 設 定 することも 可 能 です (tools->options->watched Folders で 対 象 フォルダにチェックを 入 れる) もちろん 全 てのデータを 新 規 で 作 成 する(File->Add Entry Manually を 選 択 )ことも 可 能 です 8
3.4. 文 献 の 管 理 Desktop 版 を 使 用 して 文 献 を 管 理 してみましょう 3.4.1 文 献 情 報 の 同 期 紹 介 した 方 法 で 登 録 した 文 献 は Web 版 に 登 録 されます Desktop 版 への 同 期 は 以 下 の 方 法 で 行 います Desktop 版 で 更 新 した 内 容 を Web 版 に 同 期 させたい 場 合 も 同 様 です (Desktop 版 が 起 動 していなければ) Desktop 版 を 起 動 すると 自 動 的 に 行 われます メニューバーの[Sync] というボタンをクリックします 3.4.2 フォルダ 管 理 3.4.2.1 フォルダ 作 成 Mendeley では 仮 想 的 なフォルダを 作 成 し 各 文 献 を 振 り 分 けることができます テーマ 毎 に 分 ける 提 出 するレポート 論 文 毎 に 分 ける などの 利 用 ができます フォルダの 作 成 は [Folders]の 左 側 ( 緑 色 の+ 付 き)ボタンを 押 し ファイル 名 を 入 力 すると 作 成 されます 3.4.2.2 フォルダへの 文 献 追 加 削 除 フォルダへの 文 献 登 録 は 登 録 したい 文 献 をドラッグ&ドロップすることで 行 います ただし 全 てコピー 扱 いになり 移 動 元 からもデータは 削 除 されません フォルダから 文 献 を 削 除 する 場 合 には キーボードの Delete キーを 押 すか メニューより [File] -> [Remove from Collection] をクリックします Delete Documents は フォルダ 内 からではなく Mendeley Desktop 全 体 から 文 献 を 削 除 (Trash へ 移 動 )します 3.4.2.3 文 献 の 削 除 削 除 したい 文 献 を 選 択 し [Delete Documents]をクリックすると 文 献 は Trash へ 移 動 します Trash 内 の 文 献 を 選 択 し [Delete Documents]をクリックすると 完 全 に 削 除 されます また [Empty Trash]をクリックすると Trash 内 全 ての 文 献 が 削 除 されます [RestoreDocument]をクリックすると 元 のフォルダに 戻 すことができます 3.4.3 PDF の 追 加 と 管 理 登 録 した 文 献 に PDF ファイルを 追 加 することで 文 献 に 関 連 する PDF ファイルをまとめて 管 理 する ことができます 3.4.3.1 PDF の 追 加 PDF を 追 加 したい 文 献 を 選 択 した 時 に 右 側 に 表 示 される 文 献 情 報 欄 の [Files: Add File ] の 部 分 をクリックすると ファイル 選 択 画 面 になります 追 加 したいファイルを 選 択 してください 3.4.3.2 PDF ファイル 名 の 自 動 更 新 設 定 オプションを 設 定 することで PDF ファイルの 保 存 先 とファイル 名 を 自 動 更 新 させることができます 1. [ Tools] -> [Options] ->[File Organizer]を 選 択 する 2. Organize my files にチェックを 入 れる 9
3. Copy files to: に 基 準 となるフォルダを 設 定 する 4. Sort files into subfolders を 設 定 する 基 準 フォルダの 中 にフォルダが 作 成 されます フォルダ 名 は 雑 誌 名 著 者 名 出 版 年 タイトル から 選 択 できます 2 種 類 以 上 選 択 すると さらに 中 にフォルダが 生 成 されます 5. Rename document files を 設 定 する PDF ファイルをその 規 則 に 従 い 自 動 で 名 前 を 変 更 させることができます 選 択 可 能 な 項 目 は フォルダと 同 じです ただし こちらは 区 切 り 記 号 が 入 って 1 つのファイル 名 となります 6. [OK]もしくは[Apply]をクリックする 登 録 したファイル 全 て 設 定 通 りにコピーされます ( 元 ファイルは 変 更 削 除 されません ) 一 度 設 定 しておくと ファイルの 追 加 や 文 献 情 報 変 更 のたびに 即 座 に 変 更 が 行 われます 文 献 情 報 からファイルを 削 除 した 場 合 ファイルはそのまま 残 ります 別 のファイルを 登 録 し 直 すと 上 書 きはされず 末 尾 に(2)が 追 加 されて 保 存 されます また 文 献 情 報 を trash に 入 れて もファイルはそのまま 残 っており trash からも 削 除 (Empty Trash など)すると ファイルは Archive という 名 前 のフォルダに 移 動 します 3.4.3.3 Web への PDF ファイルアップロード 設 定 PDF ファイルは 容 量 が 大 きなものが 多 く 全 てのファイルをアップロードしていると 同 期 処 理 が 遅 く なります また 無 料 のアカウントでは 2GB までしか 保 存 できません Web アップロードが 必 要 な 文 献 を 保 存 するフォルダを 選 択 し 設 定 しましょう 1. [All Documents]を 選 択 して[Edit Setting] をクリックする 2. Synchronize attached files にチェックを 入 れる 3. For selected folders を 選 択 4. アップロードしたいフォルダのみチェックを 入 れる 5. [Save&sync]をクリック フォルダを 選 択 して[Edit Setting]をクリックすると フォルダ 毎 にアップロード 設 定 ができます 3.5 レポートや 論 文 に 参 考 文 献 リストを 追 加 Mendeley に 登 録 した 文 献 情 報 は Microsoft Office Word ( 以 下 Word) や Open Office Writer(フリ ーのワープロソフト) LaTeX( 主 に 理 系 の 研 究 者 が 使 用 する 論 文 作 成 用 ツール)などで 使 用 することがで きます 今 回 は Word での 使 い 方 を 説 明 します 3.5.1 MS Word Plugin のインストール Mendeley には Word で 文 献 情 報 を 利 用 するためのツール MS Word Plugin (MS=MicroSoft) が 用 意 されています まずは Plugin をインストールしてみましょう 10
インストールはとても 簡 単 で Word がインストール された PC で Mendeley Desktop 版 の[Tools]-> [Install MS Word Plugin]をクリックするだけです インストールが 成 功 した 場 合 は Word を 起 動 して [ 参 考 資 料 ] タブをクリックすると メニューバーの 中 に [Mendeley Cite-O-Matic]という 項 目 が 追 加 されています 説 明 は Word 2007 で 行 っています 別 のバージョンをご 使 用 の 場 合 は 内 容 が 異 なります 3.5.2 引 用 (Citation) の 挿 入 文 中 に 対 応 する Citation を 挿 入 することができます Citation は 自 動 的 に 付 番 されるため 番 号 を 管 理 する 必 要 がありません 同 じ 文 献 を 2 度 挿 入 した 場 合 は 同 じ 番 号 が 振 られます 1. Word で 作 成 した 文 章 の Citation を 挿 入 したい 箇 所 にカーソルを 移 動 する 2. [Insert Citation] をクリックする 3. [Go to Mendeley] をクリックして Mendeley Desktop を 起 動 する ( 既 に 起 動 している 場 合 前 面 に 来 ます) 4. 引 用 したい 文 献 を 選 択 して( 複 数 選 択 可 ) Cite クリックする キャンセルは Cancel をクリックします 複 数 選 択 する 場 合 は Shift + 矢 印 キーや Ctrl + クリック などを 使 用 すると 便 利 です 3.5.3 Citation の 統 合 最 初 から 複 数 選 択 した 場 合 は 統 合 表 記 ( 例 えば 1~3 の 場 合 [1-3]と 表 示 される)になるのですが 後 から 追 加 するとバラバラのまま([1],[2],[3]など)になってしまいます こんなときは それらの Citation を 選 択 して [Marge Citations] をクリックすると 統 合 されます 3.5.4 参 考 文 献 リスト(Bibliography) の 挿 入 文 中 に 挿 入 した Citation の 一 覧 をリストとして Word に 挿 入 することができます Mendeley に 登 録 した 通 りの 情 報 が 自 動 的 に 挿 入 されるため Mendeley での 管 理 をきちんとしていれば 論 文 中 に 誤 った 情 報 を 記 載 することが 無 くなります 11
Bibliography を 挿 入 したい 箇 所 にカーソルを 移 動 する [Insert Bibliography] を クリックする 3.5.5 Bibliography の 更 新 新 たに Citation を 追 加 した 場 合 や Mendeley での 文 献 情 報 の 記 載 に 誤 りがあった 場 合 などに Bibliography を 更 新 するには [Refresh] をクリックします 3.5.6 参 考 文 献 スタイルの 選 択 参 考 文 献 には 論 文 を 発 表 する 学 会 などに 応 じて 様 々なスタイルが 指 定 されています どのような スタイルが 指 定 推 奨 されているかは 研 究 室 の 先 輩 や 指 導 教 員 に 確 認 してみましょう Style の 変 更 は Word Mendeley どちらからでも 行 えます Mendeley Desktop 版 の 場 合 は View -> Citation Style から 選 択 します Word の 場 合 は [Style:] から 選 択 します 海 外 のソフトウェアのため 日 本 の 学 会 のスタイルはほとんど 登 録 されていません [2013.5 現 在 ] 難 しい 作 業 ですが スタイルを 自 由 に 作 成 することも 可 能 です 4. おわりに Mendeley には 他 にも 登 録 した PDF ファイルにメモを 書 き 込 んだり グループを 作 成 して 読 んだ 論 文 を 共 有 したりすることもできます この 講 座 で 興 味 を 持 てたら 論 文 作 成 に 活 用 してみてください また もっと 詳 しい 内 容 を 知 りたい 人 は 筑 波 技 術 大 学 視 覚 障 害 系 図 書 館 の 職 員 の 方 が 作 成 しているマ ニュアル 3 が 未 完 成 ではありますが とても 詳 しい 内 容 となっていますので 一 度 ご 覧 ください 1. 科 学 技 術 情 報 流 通 技 術 基 準 (SIST). 参 照 文 献 の 書 き 方. 独 立 行 政 法 人 科 学 技 術 振 興 機 構, 2012, 474p., ( 所 蔵 あり: 開 架 南 館 2 階 507/KA 16) 2. 科 学 技 術 情 報 流 通 技 術 基 準 (SIST). 参 考 文 献 の 役 割 と 書 き 方. 独 立 行 政 法 人 科 学 技 術 振 興 機 構 (JST); 2011, 24p., http://sti.jst.go.jp/sist/pdf/sist_booklet2011.pdf, ( 参 照 2013-05-17). 3. 筑 波 技 術 大 学 視 覚 障 害 系 図 書 館. Mendeley の 使 い 方. 2013, p.95., http://library.k.tsukuba-tech.ac.jp/ori/mendeley.pdf, ( 参 照 2013-05-17). 12 文 献 管 理 ソフト 講 座 テキスト 2013 年 5 月 作 成 内 容 に 関 する 問 い 合 わせ 先 : 京 都 教 育 大 学 附 属 図 書 館 library@kyokyo-u.ac.jp